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一般社団法人 瑞穂パラスポーツエイド
~ 発達支援トレーニング
【 療育プログラムの概要 】
❒ 運動療育プログラム
① 粗大運動トレーニング
② 微細運動トレーニング
③ コーディネーショントレーニング
④ SAQ トレーニング
❒ スポレク教室
❒ 子どもカルチャー教室
❒ 地域イベント交流
私たち『らんぱす』では、運動による“感覚統合”の向上訓練をメインとした
各種のプログラム(トレーニング)で、子ども達の脳と身体の連動性を高めて
一人ひとりの“脳力”を鍛えることに重点を置いています。
脳の働きを活性化させる運動療育に、学習支援・生活支援のトレーニングを
効率的に組み合わせることにより、子ども達一人ひとりの“ライフスキル”を
引き出し、さらに高める療育を実践していきます。
★(平 日)
★(土・日・祝)
❒ チャレンジ・アスリート
❒ 学習支援プログラム
① ビジョントレーニング
② ワーキングメモリートレーニング
③ 認知機能トレーニング
❒ 生活支援プログラム
① ADL トレーニング(日常生活動作訓練)
② ライフスキルトレーニング(生活技能訓練)
❒ 就労・起業キャリアプログラム
① 就労トレーニング
② 起業トレーニング
① 粗大運動トレーニング
姿勢を保ったり、体を移動するときなどに見られる、全身を使った大きな運動動作の
ことをいいます。
(トレーニング例)
ウォーキング、ランニング、ジャンプ、ボール投げ、マット運動、跳び箱
平均台、ハードル、トランポリン、フラフープ、踏み台昇降、ヨガ体操
② 微細運動トレーニング
手や指、腕を使った細かく精密な運動動作のことをいいます。
(トレーニング例)
書字、箸使い、折り紙、切り絵、積み木、はめ込みパズル、輪投げ、けん玉、
お手玉、ジェンガ、ドミノ倒し、シェイプソーター、スピードスタッキング
③ コーディネーショントレーニング
目や耳からの情報を脳が正確に処理をして、身体の各部分へ素早く適切に指令を出す
神経回路のことをコーディネーション能力といいます。
➊ リズム能力:動作のタイミングを合わせる能力
➋ バランス能力:全身のバランスを保ち崩れた体勢を素早く正常に戻す能力
❸ 定位能力:動いている物と自身の位置関係を把握する能力
❹ 反応能力:合図に対して素早く正確に動く能力
❺ 連結能力:身体を無駄なくスムーズに動かす能力
❻ 変換能力:状況の変化に応じて素早く動作を切り替える能力
❼ 識別能力:手足やスポーツ道具を視覚と連携させて精密に操作する能力
★ これら 7 つの能力は運動神経を発達させ、身体動作の高パフォーマンスの源になります。
同時に、コミュニケーション能力・学習能力にも大きな関連性があります。
④ SAQ トレーニング
・S=Speed (スピード) ・A=Agility (アジリティ) ・Q=Quickness (クイックネス)
自然な遊びを通して身に付けられる俊敏性・柔軟性・バランス能力などの“ゼネラルスキル”
(=基礎能力)をより効率的に高めて、人間が本来持っている身体能力を最大限に引出すための
トレーニングです。
(トレーニング例)
ラダー、ミニハードル、ヘキサゴンボール、ボールドロップ
8 方向フットワーク、リアクショントレーニング
❒ 運動療育プログラム
❒ 学習支援プログラム
① ビジョントレーニング
眼で見た情報を脳で処理するプロセス(=視覚情報能力)を高めるためのトレーニングです。
「対象物を正しく見る力」=「ビジョン」が向上すると、視覚的に捕えた情報の整理分析が
上手くなり、集中力を高めて学習や身体運動に好影響を与えます。
(トレーニング例)
点つなぎ、じゃんけん体操、矢印体操、ランダム読み、数字レース、色彩カード
ナンバータッチ、形と順番場所の記憶、パンチングボール、ランニングキャッチ
スーパーボールキャッチ、トランポリンパス、ジグザグ渡り、トランプメモリー
スティックパズル、3D ビジョン、ブロックストリングス、テングラムパズル
② ワーキングメモリートレーニング
ワーキングメモリーとは、作業や動作に必要な情報を一時的に脳に記憶して処理する能力で、
作業記憶・作動記憶ともいわれます。(=“脳のメモ帳” )
入ってきた情報を脳内にメモ書きして、どの情報に対応すべきか整理統合し、不要な情報は
削除する役割があります。
会話や読み書き、計算など私たちの日常生活に大きな影響を与える重要な能力です。
(トレーニング例) 聞き取りワークシート
❶ 言葉の音韻、話しの中の単語、キーワード、空間位置を示す言葉、5W1H、数量、順番
➋ 位置を表す言葉、大切な指示を聞く、必要な個所のみに注目、途中で別の指示を受ける
❸ 複数の情報の整理統合と絞り込み、2~3人の会話の聞き取り、重要箇所のメモ取り
状況をイメージしながら聞き取る
❶ 眼球運動
➋ 焦点合わせ機能
❸ 両眼の協調機能
❹ 動体視力
❺ 立体視能力
❻ 奥行き認識能力
❼ 瞬間視能力
❽ 眼と体の連携動作
❶ 入力:対象を眼でとらえる
➋ 情報処理:それが何かを判断する
❸ 出力:判断に沿った行動をとる
(※)この一連の動作を鍛えることで.
「集中力」・「読み書き能力」・「イメージ能力」
・「運動能力」の向上を目指します。
視覚情報能力
トレーニング
③ 認知機能トレーニング
★ こども脳機能バランサー(認知機能検査訓練ソフト)を導入
〇言葉に親しむ 〇言葉を聞き取る 〇文章の理解(聴覚認知) 〇数と量の理解
〇空間認識力((二次元/三次元) 〇集中力アップ 〇感情の制御
❒ 生活支援プログラム
① ADL トレーニング (日常生活動作訓練)
ADL とは、Activities of Daily Living の略で、日常生活を送るうえで最低限必要な
基本的行動のことをいいます。 (食事、更衣、移動、排泄、整容、入浴など)
(※) ADL は基本的日常生活動作 ( BADL)ともいわれており、これを発展させた高次元の
活動を手段的日常生活動作(IADL)といいます。
( 掃除、洗濯、料理、買い物、公共交通機関の利用、電話対応、
金銭管理、服薬管理、スケジュール管理、余暇活動など)
② ライフスキルトレーニング(生活技能訓練)
「ライフスキル」とは “生き方の技術“
日常生活に生じる様々な問題や要求に対して、より効果的に対処するための能力を
意味し、自分らしくよりよく生きるために必要な生活技能のことです。
❶ 意思決定
➋ 問題解決
❸ 創造的な思考
❹ 批判的な思考
❺ 効果的なコミュニケーション
❻ 対人関係のスキル
❼ 自己認識
❽ 共感性
❾ 感情への対処
❿ ストレスへの対処
( ADL・ライフスキルのトレーニング例)
(ライフスキルの 10 項目)
◆ 家庭生活(衣食住)に関わるスキル
手洗い、うがい、着替え、衣服調整、ボタン留め外し、靴ひも結び、整理整頓、掃除、
ゴミの分別、料理、買い物、メイクアップ、体温測定、電池交換、お金の計算、銀行口座
ATM、キャッシュレス(クレジット・デビット・スマホ・電子マネー)、ポイント還元、他
◆ 市域社会活動に関わるスキル
対人コミュニケーション(お礼、感謝、謝辞、質問、依頼、貸し借り、その他)
道順覚え、時間の感覚、各種契約、詐欺への注意喚起、余暇趣味の楽しみ、異性対応
電車・バス・タクシー乗車体験、生物飼育、植物栽培、非常食試食、災害避難訓練
事業所内宿泊体験、就労(農業体験・工場見学・IT)、その他
私たち『らんぱす』では、日常生活を送るために必要なスキルをより具体的に細分化して、
一人ひとりの個別支援目標としてトレーニング&サポートを実践していきます。
(※)WHO(世界保健機関)が、1994 年に各国の学校の教育課程に
ライフスキルの修得を導入することを提案しています。
❒ 就労・起業キャリアプログラム (※) 主に中学3年生以上を対象とします
② 起業トレーニング
・お金にまつわる話
・費用と収益(基礎編)
・資産と負債、資本(基礎編)
・会社の設立、創業、経営の流れ(基礎編)
・いろいろな資金調達方法
・税金と社会保障
・その他
① 就労トレーニング
・PC スキル(Word Excel PowerPoint)
・WEB 製作
・プログラミング基礎
・ビジネスマナー
・コミュニケーション
・英会話
・電卓計算
・その他
将来の社会的自立に向けた準備として、就労・起業に必要とされる基礎的なスキルを
習得するプログラムを用意しました。
~ 自立への第一歩 ~
この度、障がい者雇用に実績と理解のある株式会社ビリーフ殿との提携により
令和 2 年 3 月瑞穂町役場前に、就労事業所『ビリーフ☆プラス』を設立しました。
(瑞穂町箱根ヶ崎 2334-2 MK ビル 1F)
障がいのある方々が自主的に働ける仕事場として一人ひとりと雇用契約を結び、
企業や団体から受注した各種の仕事に従事していただきます。
(※障がい福祉事業の経験ある当法人スタッフが在住してサポートします)
★職場体験・見学・就労相談などお気軽に当法人までお問い合わせください。
社会参加と社会的自立を応援します!
(土・日・祝について)
❒ スポレク教室
❒ 子どもカルチャー教室
運動ホールを 2~3 面に仕切り、半面は運動遊びの自由スペースとして開放し、
半面は球技などのチームスポーツで協力と連携の姿勢を学びます。
★ 生涯学習団体(スポーツ系)からの指導協力もあります。
(例) バスケットボール、ビーチバレー、バドミントン、ダンス、
卓球、フロアホッケー、風船バレー、フットサル、ボッチャ
フロアカール、ドッチビー、スラックライン、その他
近郊の福祉施設・児童養護施設・放課後等デイサービスの方々を
招待して一緒にスポーツを楽しむ体験交流会を随時開催します。
・土曜日(主に第 2or 第 4)
・9:00 ~ 11:30
・長岡コミュニティーセンター(運動ホール)
・参加費:無料
保護者の方も一緒に
参加できます‼
〇 土曜・祝日は原則開所します。(台風、大雪、非常災害時には臨時閉所する場合があります)
・「スポレク教室」➡ 主に第2or 第4土曜
・「子どもカルチャー教室」➡ 主に第1or 第 3 土曜
・「チャレンジ・アスリート」➡ 主に第1or 第 3 土曜 or 祝日
〇 日曜は事業所はお休みにさせていただきます。(閉所)
(※地域イベント交流にあたる日は、参加希望者を募り臨時に開所する場合があります)
趣味教養、音楽、美術、工芸、芸能、地域活動の各分野の生涯学習団体の方々に
講師をお願いして文化的活動の楽しさ、奥深さを体験します。
(例) 絵手紙、手話、陶芸、押し花、和太鼓、手芸、むかし文化、ビーズ
パッチワーク、トールペイント、親子遊び、日本舞踊、料理、その他
・土曜日(主に第1or3)
・9:00~12:00 or 13:00~15:00
・長岡コミュニティーセンター(実習室)or らんぱす内
・参加費:無料
(※材料費が別途必要になる講座があります)
~活動的でリフレッシュな休日を!~
保護者の方も一緒に
参加できます!
(※主に第1or 第3土曜 or 祝日に随時参加します)
近隣地域のスポーツ系、文化系の各イベントに参加して、普段とは違った場所・雰囲気・
人とのコミュニケーションなどを通して地域社会参加の練習をしていきます。
■イベント年間カレンダー(予定) ※(参加費:無料)
月 曜日 開催地 イベント名
3 月 第 1 日曜 瑞穂 長岡コミセンまつり
4 月 第 1 日曜 瑞穂 さくらまつりウォーキング
5 月 第2日曜 瑞穂 残堀川ウォーキング
〃 第3日曜 あきる野 ユニバーサルスポーツ祭
6 月 第3日曜 瑞穂 ふれあい運動会
8 月 第3土曜 瑞穂 サマーフェスティバル
9 月 第 1 日曜 瑞穂 総合防災訓練
10 月 第3日曜 瑞穂 子供フェスティバル
11 月 第3土曜 西多摩 西多摩広域行政圏スポーツフェスタ
年 9 回 第3日曜 瑞穂 エコパークフリーマーケット青空市 (1,7,8 月を除く)
❒ 地域イベント交流
外部のスポーツ団体が主催している障がい者スポーツプログラムへ参加して、各種の競技会や
大会への参加出場を目指すアスリートを発掘、養成していきます。
競技スポーツを通じていろいろな人と接しながら、自己の可能性を発見成長させていきます。
■ スペシャルオリンピックス・東京支部(略称:SON 東京)
(※)スポーツプログラム(全 15 種目を年間通じて開催中) ※(参加費:無料)
参加種目 会場 実施期間 曜日・時間 実施回数
フロアホッケー
1 月~4 月
5 月~8 月
9 月~12 月
■ 多摩障害者スポーツセンター(運営:東京都障害者スポーツ協会)
(※) スポーツ教室(各種の障がい者スポーツを年間通じて開催中) ※(参加費:無料)
参加種目(予定) 実施回数(予定) 曜日(予定) 時間(予定) 会場 備考
水泳 6 回/年 土・日 12:00~13;00
トランポリン 5 回/年 土・祝 13:00~15:00
車いすバスケ 8 回/年 土・日・祝 9:00~12:00
ユニカール 3回/年 平日・日 13:00~16:30
その他各種 (※) 詳細はイベントカレンダーによる
八王子市内
(5 会場)
各クールとも
毎月 2 回~4 回
開催
土 or 日 or 祝
9:00~12:00
12:00~15:00
❒ チャレンジ・アスリート
(※参加希望者を募り
臨時に参加します)
多摩障害者
スポーツ
センター
(国立)
種目により
年齢制限
あり
■■『運動療育』とは
私たち人間の行動は、そのすべてが「脳」からの指令を受けた感情・感覚の表現であると
いわれています。
「脳」の成長が未熟であると、脳全体の司令塔である“前頭前野”がスムーズに働かずに、
自分の感情や体のコントロール、相手の気持ちや言葉の理解などが上手くできずに日常生活
での「生きづらさ」が表れてきます。
しかし、近年のスポーツ医学や脳科学研究の著しい発達により、適切なトレーニングや体験
によって脳の神経細胞がつながり脳機能が成長していくことが明らかにされています。
「運動療育」とは、このように運動によって脳に外部から刺激を与えて活性化し、脳機能を
改善させながら、日常の様々な場面への適応化を図る“脳へのアプローチ”を主眼に置いた
発達支援技法です。
❶ 体力アップと運動神経の向上
神経機能が著しく発達する時期なので、力の加減や身体コントロールが身に付き、事故・
ケガ・転倒などの危機回避能力が養われていきます。
➋ 自己肯定感の創出
運動や遊びを通じて多くの成功体験を積み重ねていくことで意欲や自信を生み出し、新しい
ことにチャレンジしようとする前向きな気持ちが形成されてきます。
❸ 社会適応力の獲得
運動には順番やルールを守ったり、相手に譲ったりする場面が数多くあり、その反復練習の
過程でコミュニケーションや協調性が育まれ社会性が培われていきます。
❹ 非認知能力(EQ)の向上
スポーツ活動は、IQ(知能指数)では測れない自立心・自制心・競争心・やり抜く力(グリット)
・共感・感謝等の内面の力を意味する“非認知能力”を発達させ、多様な社会で生きていく
ための大切な資質が育まれていきます。
WHO(世界保健機関)が提案する 10 項目の“ライフスキル”の向上にも効果があります。
❺ 認知機能の向上
人が身体を動かすまでの間には、脳の多くの領域が活発に働きます。反射運動、敏捷運動、
全身運動などは知的機能の発達に良いとされ、読み・書き・計算のスキル向上に有効です。
さらに、子ども同士で新しい運動遊びを考えたり、状況によってルールを変えたりすること
で豊かな創造力が備わっていきます。
なぜ子どもには運動が必要なの?
~ 運動が子どもの心と体にもたらす効果 ~
■■『感覚統合』とは
私たちの周囲から入ってくる様々な感覚刺激を脳に取り入れて、それらを整理統合する
経験を積み重ねていくことにより、次第に適切な運動動作が脳から身体の各部位へ伝達
されていく仕組みを“感覚統合”といいます。
( 私たちが日常行う運動・動作は上記の 7 つの感覚を頭の中( =脳) で整理分類し、
統合して適切に働かせた結果となって現れてきます。
~ 感覚統合による成長プロセス 〜
視 覚 聴 覚 触 覚 固有覚 前庭覚
姿勢保持 バランス 筋 力 眼球運動
ボディーイメージ形成 注意の持続 情緒の安定
目と手指の協調 言語機能
自信・自己抑制
学習能力・運動能力
推理・思考・社会性
第 1 段階
第 2 段階
第 3 段階
第 4 段階
第 5 段階
(※) 最終段階:社会生活力の獲得
❶ 目で周囲を見る「視覚」
➋ 耳で音を聞く「聴覚」
❸ 鼻で臭いを感じる「嗅覚」
❹ 舌で味を感じる「味覚」
❺ 皮膚で物に触れた刺激を感じる「触覚」
❻ 手足の動きや位置、筋肉の伸縮を感じる「固有覚 (運動感覚)」
❼ 全身の動きや傾き、スピードを感じる「前庭覚 (平衡感覚)」
7 つの感覚
❒ 運動と脳の関係
❶ 脳由来神経栄養因子(BDNF)が
多く分泌される!
※ BDNF はタンパク質の一種で
脳神経細胞の成長を促します。
➋ 脳の神経細胞がつながる!
※ 脳にある無数の神経細胞が体験を重ねる
ことでつながり合いネットワークを形成
して柔軟な行動をとることができるよう
になります。
運動すると どうして脳が活性化するの?
❸ 有酸素運動で血流がよくなる!
※ ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動
をすると、血流が増して脳のエネルギー源で
あるブドウ糖や酵素がたくさん送られ、脳が
目覚めて活力が出てきます。
※ 記憶の中枢である海馬が大きくなることも
報告されています。
『脳は外部からの刺激を受けて
成長していく』
運動は「走る」「蹴る」「跳ぶ」「投げる」など、様々な身体機能の要素を
組み合わせて行うため、多くの神経細胞が働き脳が活性化します。
脳の成長に合わせて、
・共感する ・注意をはらう ・コミュニケーションをとる
などの社会的スキルを習得できるようになります。
『脳は外部からの刺激を受けて成長していく』
❹ 神経伝達物質がつくられる!
・ドーパミン➡ やる気 集中力
・セロトニン➡ 爽快な気分
平常心
心と体のバランス
・アセチルコリン
➡ 記憶の短期保持
筋肉の動きの促進
・ノルアドレナリン
➡ 興奮物質
脳の注意を喚起
記憶の長期保持
・グルタミン
➡ 筋肉の維持
新しい記憶の保持
過去の記憶の検索
・ギャバ(GABA)
➡ リラックス
抗緊張 抗不安
〜 日々子育てに頑張っているご家族、関係者の皆さまへ 〜
子どもの脳は柔軟性に富んでいます。
子どもの脳はたくさんの刺激を吸収しやすくなっています。
最初はできなかったとしても反復練習によりできるようになります。
「やった!できた!」の成功体験が自信になって成長していきます。
発達過程に凸凹のあるお子様でも適切な支援とトレーニング、
そして周囲の連携で、今はまだ眠っている社会生活力を引き
出すことができます。
子どもたち一人ひとりが持っている可能性を信じて…。
★イタリアの女性医学博士で著名な教育学者でもあるマリア・
モンテッソーリは次のように言っています。
“子どもには自分で自分を育てる力 =「自己教育力」が備わっている”
そのために大人ができることは、子どもの興味や発達段階に合わせ
子どもが自らやってみたいと思う環境を意図的に用意し、その環境
と子どもを結び付け、子どもの自発的活動を促すことです。
それによって子ども達は、自分で選んだ活動に満足いくまで
繰り返し取り組みながらいろいろな能力を獲得していきます。
(例) 「モンテッソーリ教育」
(参考) 『オルタナティブ教育』
従来の伝統的な教育法と異なる「もう一つの教育」
個人を尊重し子供が本来持っている探求心に基づいて、自律的・
主体的に学習や行事が展開されるカリキュラムが特徴です。
(例)・モンテッソーリ教育 ・イエナプラン教育 ・フレネ教育
・サマーヒル教育 ・サドベリー教育 ・シュタイナー教育
~( 参 考 )~ 脳の構造と働き
( 機能別分類1.)
① 前頭葉 脳全体の司令塔 頭頂葉・側頭葉・後頭葉などからの情報を統合する。
思考、判断、意思決定、意欲、推理、創造、コミュニケーション
行動のコントロール、感情のコントロール、記憶のコントロール
② 頭頂葉 身体の動きと位置情報、空間認知、視覚認知、
皮膚感覚(触覚、痛み、暑さ、寒さ、圧力)
③ 側頭葉 聴覚、味覚、嗅覚、言語の理解、判断力、記憶力
④ 後頭葉 視覚(目で見た情報の分析や処理)
⑤ 小 脳 身体のバランス、平衡感覚、姿勢維持、筋力の調整
・中脳 聴覚、視覚、眼球運動の中枢
⑥ 脳 幹 ・ 橋 呼吸調節 前身の筋肉運動のコントロール
①前頭葉
②頭頂葉
④後頭葉
③側頭葉 ⑤小脳
⑥脳幹
・前頭葉
・頭頂葉
・側頭葉
・後頭葉
・中脳
・橋(きょう)
・延髄
(※) 一般に「脳」という場合は、大脳の
ことを指し脳全体の 80%の重量が
あります。
海馬(かいば)
(記憶の中枢)
中脳
橋
延髄
脳全体
大 脳
小 脳
脳 幹
・延髄 呼吸、心拍、血圧、嚥下、嘔吐、咳、くしゃみ、発汗の中枢神経
( 機能別分類2.)
脳全体を大別すると ➡ 左 脳 と 右 脳
(※) 左脳=デジタル脳 右脳=アナログ脳 と呼ばれる場合もあります。
・ひらめき、直感
・イメージ
・音楽を聴く
・図形を読み取る
・絵を描く、楽器演奏
・全体的な情報処理
※ 左半身の運動や感覚を支配
・話す
・読み書き
・計算
・推論
・声や音の認知
・右側への注意機能
※ 右半身の運動や感覚を支配
脳梁
○ 大脳は脳梁(のうりょう)を境として左脳と右脳に分かれています。
○ 左脳が右半身の運動命令を出し、右脳が左半身の運動命令を出します。
これは大脳と身体の各部分をつないでいる神経が延髄のところで交差して
いるためです。
○ 左脳と右脳でその働きが違うことは一般的によくいわれていることです。
しかし厳密にいえば左脳が働くときは右脳も何らかの形で関与しています。
その逆もまた然りで、右脳が働くときは左脳も関与しています。
左脳と右脳は同時に働いていることになります。
左脳の働き
右脳の働き
左脳 右脳