公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団年報...

48
公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団年報 2012-2013 Annual Report: Tokuma Memorial Cultural Foundation for Animation

Upload: others

Post on 02-Feb-2021

17 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

  • 公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団年報 2012-2013

    Annual Report: Tokuma Memorial Cultural Foundation for Animation

  • 公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団

    平成 24 年度事業報告 (2012 年 4 月 1日~2013 年 3 月 31 日)

    1:アニメーション文化に関する展覧会事業の企画及び運営(1号事業関係) ·············· 1

    (1)常設展示 ········································································ 1

    (2)企画展示 ········································································ 1

    (3)短編映画上映 ···································································· 2

    (4)その他の展覧会事業 ······························································ 2

    (5)次年度の企画展示の準備 ··························································· 4

    (6)美術館開館日、入館者数等 ························································· 5

    (7)三鷹市民招待日など ······························································ 9

    (8)地域活動 ········································································ 9

    2:アニメーション作品及びその資料の収集、保管及び展示並びにアニメーション文化に関す

    る調査研究、普及啓発及び活動の奨励(2号事業関係) ······························ 10

    (1)アニメーション美術館に収蔵する作品及び資料等の収集 ······························ 10

    (2)保有するアニメーションに関する資料の整理・保管 ·································· 10

    (3)保有する資料の展示 ····························································· 10

    (4)アニメーション文化に関する基礎的調査 ············································ 10

    (5)アニメーション美術館に収蔵する作品の収集のための調査 ···························· 11

    (6)「日本のアニメーション・スタジオ史」の調査研究 ··································· 11

    (7)アニメーション文化調査研究活動助成制度の実施 ···································· 19

    (8)アニメーション文化についての講演会等 ············································ 20

    (9)図書閲覧室 トライホークス ······················································ 21

    (10)アニメーション関連展覧会への企画協力及び展示制作協力 ··························· 21

    (11)アニメーション作品の普及啓発活動 ··············································· 22

    【資料】基本財産一覧 ································································ 23

    【資料】図書閲覧室 閲覧図書一覧表 ··················································· 30

    3:三鷹市の公の施設に係る指定管理者の指定を受けて行うアニメーション美術館の管理運営

    (3号事業関係) ·································································· 31

    三鷹市立アニメーション美術館の管理運営 ············································· 31

    4:三鷹市の委託を受けて行うアニメーションに関する事業(4号事業関係) ············· 32

    三鷹の森アニメフェスタ 2013 への協力 ················································ 32

    5:展覧会事業に付帯する図録その他の印刷物並びにアニメーション文化に関する出版物、

    映像及び音楽に関する製品の製作及び販売(5号事業関係) ·························· 33

    (1)出版物の制作販売 ······························································· 33

    (2)アニメーション映画のライブラリー事業 ············································ 33

    6:その他この法人の目的を達成するために必要な事業(6号事業関係) ················· 36

    7:広報活動報告 ·································································· 37

    【資料】広報資料媒体一覧表 ··························································· 39

    8:平成 24 年度決算報告 ··························································· 43

  • - 1 -

    1:アニメーション文化に関する展覧会事業の企画及び運営(1号事業関係)

    (1)常設展示

    当美術館において昨年度同様、以下のような展示を行った。

    会期 平成 24 年 4 月 1日~平成 25年 3 月 31 日

    午前 10 時~午後 6時 会期中無休(休館日を除く)

    ◆常設展示その 1「動きはじめの部屋」

    会場 地下一階常設展示室

    この展示室では、現在のアニメーションのもとになった様々な発明を題材にした展示物を見せて

    いる。19 世紀あるいはそれ以前から、絵を動かすことや奥行きのある空間(別世界)を作ること

    を追求してきた先人からの積み重ねは、やがてフィルムとしての映画を生んだ。ここでは、そう

    した流れを踏まえつつ、昔の発明と現代の技術を融合させて、より楽しめる展示物を制作してい

    る。

    本年、地下常設展示室「動きはじめの部屋」にある「上昇海流」は 5年半ぶりにメインモーター

    の交換を行った。また、「ミニシアター」はフィルム巻き戻し時の画面クレジットを刷新。展示物

    「パノラマボックス」については、外装の前面部分や電気系統部の改修、内部照明を蛍光管から

    LED 管に変更するなどの対処を開始し、順次行った。今年度は予備機を含め、2台が作業完了。

    ◆常設展示その 2「映画の生まれる場所と こ ろ

    会場 一階常設展示室

    4 つの小部屋を利用した展示室では、アニメーション映画のスタジオを模した空間を設け、映画を

    作る現場の雰囲気が味わえるものとしている。ただし、実在のスタジオをそのまま再現するので

    はなく、ものづくりの楽しさが感じられるような、イメージの広がる空間をつくるべく、家具調

    度品から小物、絵の飾り方に至るまで工夫を施した。

    展示の概要は昨年度と同様であるが、小規模で不定期ながらも展示物の改変や修繕等を行った。

    ◆常設展示その 3「ネコバスルーム」

    会場 二階常設展示室

    「となりのトトロ」のキャラクター、ネコバスを全長 5.4mのぬいぐるみで作り、美術館二階の一

    角を、子どもたち(小学生以下)がネコバスに乗って遊べる空間として開放した。

    (2)企画展示

    ① ねこバスから見た風景展

    会期 平成 24 年 4 月 1日~5月 21 日

    午前 10 時~午後 6時 会期中無休(休館日を除く)

    会場 一階企画展示室

    本展示では、スタジオジブリの映画の魅力のひとつである背景美術に焦点をあて、大きく引き伸

    ばした「背景画」をバックライトで照らし、「立体造形物」と組み合わせ展示した。キャラクター

    が動き回る場となるアニメーションの背景画が作り出す世界を、実在する空間として楽しめるよ

    うな展示となっている。

    第一室では、「となりのトトロ」の背景画を取り上げ、懐かしくもせつない心情が投影された背景

    画を、‶ネコバスの車内″から見られるように展示した。第二室では、「耳をすませば」の東京近

    郊の住宅街にある骨董品店「地球屋」や、「千と千尋の神隠し」の八百万の神様が訪れる飲食店、

    湯婆婆の居住空間、「ハウルの動く城」のソフィーが針仕事を行うハッター帽子店の作業場や、「も

    ののけ姫」のシシ神の深い森を展示した。

    ② 挿絵が僕らにくれたもの展 -通俗文化の源流-

    会期 平成 24 年 6 月 2日~平成 25年 3 月 31 日

    午前 10 時~午後 6時 会期中無休(休館日を除く)

    会場 一階企画展示室

  • - 2 -

    本展示では、100 年以上も前にイギリスの民俗学者アンドルー・ラングが世界各国の民話を採話し

    た童話集の挿絵を、大きく拡大し展示した。圧倒的な想像力で描かれた挿絵に加えて、日本のア

    ニメーションの表現に大きな影響を与えたロシアの画家イワン・ビリービンの版画、さらには童

    話集刊行当時、日本で出版された夏目漱石の本の装丁や、西洋画に取り組んだ日本人画家たちの

    作品、戦後に生まれた絵物語も展示。「スタジオジブリの映画作りには先人から受け継がれたもの

    が脈々と流れている」と語る宮崎駿監督が、アニメーション制作という形で受けついだ通俗文化

    の源流を、監督自身の解説やコメントとともに展示した意欲的な企画展示となっている。

    挿絵が僕らにくれたもの展

    (3)短編映画上映

    地下一階の映像展示室で、以下の短編映画を上映した。

    【オリジナル短編アニメーション作品の上映】

    平成 24 年 4 月 1 日~ 4 月 30 日 「水グモもんもん」

    平成 24 年 5 月 1 日~ 5 月 21 日 「めいとこねこバス」

    平成 24 年 6 月 2 日~ 6 月 30 日 「めいとこねこバス」

    平成 24 年 7 月 1 日~ 7 月 30 日 「星をかった日」

    平成 24 年 8 月 1 日~ 8 月 31 日 「たからさがし」

    平成 24 年 9 月 1 日~ 9 月 30 日 「くじらとり」

    平成 24 年 10 月 1 日~ 11 月 5 日 「パン種とタマゴ姫」

    平成 24 年 11 月 17 日~ 12 月 26 日 「ちゅうずもう」

    平成 25 年 1 月 3 日~ 1 月 31 日 「やどさがし」

    平成 25 年 2 月 1 日~ 2 月 28 日 「水グモもんもん」

    平成 25 年 3 月 1 日~ 3 月 31 日 「コロの大さんぽ」

    ※午前 10 時から午後 6時までの開館時間中、原則として毎時 15、35、55 分から上映を開始し、

    午後 5時 35 分の回で 1日の上映を終了した。なお、「たからさがし」においては、午前 10時から

    午後 6時までの開館時間中、毎時 00、15、35、45 分から上映を開始し、午後 5時 45 分の回で 1

    日の上映を終了した。

    ※「くじらとり」「コロの大さんぽ」「めいとこねこバス」「星をかった日」「ちゅうずもう」「たか

    らさがし」の 6作品においては、1時間に 1回、日本語字幕付フィルムで上映した。

    (4)その他の展覧会事業

    【ギャラリー展示】

    ① 「ねこバスから見た風景展~ギャラリー編」 会期 平成 24 年 4 月 1日~5月 21 日

    会場 二階南側廊下

    一階展示室で行われている「ねこバスから見た風景展」に関連して、スタジオジブリの長編映画

    や土星座上映作品などの「背景画」そのものを展示した。

  • - 3 -

    ② 「夜のとばりの物語」展 会期 平成 24 年 6 月 2日~9月 24 日

    会場 二階南側廊下

    ミッシェル・オスロ監督の最新作「夜のとばりの物語」(原題:Les Contes de la Nuit )の光と

    影と圧倒的な色彩美で彩られた作品の魅力を、バックライトを使用した展示方法で紹介。作品の

    予告編、制作過程が分かるキャラクター設定などを展示した。

    ③ 「もっと知ろう!沙漠の魔王展」 会期 平成 24 年 11 月 17 日~平成 25 年 3 月 31 日

    会場 二階南側廊下

    企画展示の中の「ぼくの妄想史」のコーナーで紹介している「沙漠の魔王」の魅力を深く掘り下

    げた展示。登場する多彩な登場人物や設定とともに、当時の風俗を伝える街角の風景写真なども

    展示した。

    「夜のとばりの物語」展 もっと知ろう!沙漠の魔王展

    【特別イベント、クリスマス装飾、演奏会、】

    ① ジブリ美術館の一日

    日時 平成 24 年 8 月 28 日(火)

    内容 夏休みの休館日に、株式会社日清製粉グループ本社と共同で、東日本大震災で被災し、福

    島県内から埼玉県内へ避難している約 340 名を美術館に招待した。通常の展示のほかに、模擬店

    や昔遊びのコーナー、ミニコンサートなどスタッフによる手作りの催しを用意し、もてなした。

    ジブリ美術館の一日

    ② クリスマス用装飾

    期間 平成 24 年 11 月 28 日~12 月 26 日

    クリスマスイベントとして、以下の内容で館内装飾を行った。また、装飾の期間中クリスマス用

    特別デザインの入場券を配布した。

    今年は企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展にちなみ、挿絵が描かれた英国ヴィクトリア時代

    のクリスマスをテーマとし、その時代の習慣として定着した、贈り物やカードなどを取り入れた

    クラシカルな雰囲気の装飾を施した。

    期間初日に行った点灯式では、サンクンテラス、一階テラスに集まっていただいたお客様と一緒

    にカウントダウンをし、館内一体となってクリスマスの雰囲気を楽しんでいただいた。

  • - 4 -

    ③ クリスマスコンサート

    桐朋学園の学生による弦楽四重奏のコンサートを行った。

    日時 平成 24 年 12 月 23 日(日) 1日 2回公演

    1 回目 13 時 00 分~13 時 30 分

    2 回目 16 時 40 分~17 時 10 分

    場所 地下 1階中央ホール

    内容 クリスマスやスタジオジブリの曲を数曲演奏した。

    奏者 水野由紀(チェロ)、間宮美紗(バイオリン)、杉並清香(バイオリン)、友田絢(ヴィオラ)

    ④ ジブリの森の演奏会 featuring「ナウシカ組曲」

    東日本大震災からちょうど2年目となる日に、ヴィオラ奏者の田中詩織さんを中心とするアンサ

    ンブルによるミニコンサートを行った。

    日時 平成 25 年 3月 11 日(月) 1日 2回公演

    1 回目 13 時 00 分~13 時 30 分

    2 回目 16 時 40 分~17 時 10 分

    場所 地下 1階中央ホール

    内容 「ナウシカ組曲」を中心にスタジオジブリの曲を数曲演奏した。

    奏者 田中詩織(ヴィオラ)、上野山英里(ピアノ)、伊藤ハルトシ(チェロ)

    (5)次年度の企画展示の準備

    平成 25 年 6月 1日から一般公開する「ジブリの森のレンズ展」の準備を行った。

  • - 5 -

    (6)美術館開館日、入館者数等

    【美術館開館日】

    開館日数 294 日 休館日数 71 日

    今年度は下記のカレンダーのように開館した。9月 30 日、10 月 1 日は三鷹市民及び近隣市民招待

    日とした。休館日は毎週火曜日、展示替え休館(5月 22 日~6月 1日)、メンテナンス休館(11

    月 6 日~11 月 16 日)、年末年始(12月 27 日~1月 2日)。4月 3日、5月 1日、7月 24 日、8月

    14 日、12 月 25 日は、火曜日だが開館した。

    平成 24 年度 開館日カレンダー ※網目の入った日は休館日

    4 月

    日 月 火 水 木 金 土

    10月

    日 月 火 水 木 金 土

    1 2 3 4 5 6 7 1 2 3 4 5 6

    8 9 10 11 12 13 14 7 8 9 10 11 12 13

    15 16 17 18 19 20 21 14 15 16 17 18 19 20

    22 23 24 25 26 27 28 21 22 23 24 25 26 27

    29 30 28 29 30 31

    5 月

    1 2 3 4 5

    11月

    1 2 3

    6 7 8 9 10 11 12 4 5 6 7 8 9 10

    13 14 15 16 17 18 19 11 12 13 14 15 16 17

    20 21 22 23 24 25 26 18 19 20 21 22 23 24

    27 28 29 30 31 25 26 27 28 29 30

    6 月

    1 2

    12月

    1

    3 4 5 6 7 8 9 2 3 4 5 6 7 8

    10 11 12 13 14 15 16 9 10 11 12 13 14 15

    17 18 19 20 21 22 23 16 17 18 19 20 21 22

    24 25 26 27 28 29 30 23 24 25 26 27 28 29

    30 31

    7 月

    1 2 3 4 5 6 7

    1 月

    1 2 3 4 5

    8 9 10 11 12 13 14 6 7 8 9 10 11 12

    15 16 17 18 19 20 21 13 14 15 16 17 18 19

    22 23 24 25 26 27 28 20 21 22 23 24 25 26

    29 30 31 27 28 29 30 31

    8 月

    1 2 3 4

    2 月

    1 2

    5 6 7 8 9 10 11 3 4 5 6 7 8 9

    12 13 14 15 16 17 18 10 11 12 13 14 15 16

    19 20 21 22 23 24 25 17 18 19 20 21 22 23

    26 27 28 29 30 31 24 25 26 27 28

    9 月

    1

    3 月

    1 2

    2 3 4 5 6 7 8 3 4 5 6 7 8 9

    9 10 11 12 13 14 15 10 11 12 13 14 15 16

    16 17 18 19 20 21 22 17 18 19 20 21 22 23

    23 24 25 26 27 28 29 24 25 26 27 28 29 30

    30 31

  • - 6 -

    【入館者数】

    月ごとの入館者数と入館料金区分の内訳、時間ごとの平均入館者数は下記の表の通り。

    月別入館者数と入館料金区分内訳

    月 合計(人) 大人 中高生 小学生 幼児

    4 月 62,043 50,214 3,638 4,952 3,239

    5 月 43,951 37,204 1,791 2,805 2,151

    6 月 62,180 51,303 3,050 4,892 2,935

    7 月 64,940 49,976 5,032 6,997 2,935

    8 月 65,815 46,116 5,654 10,108 3,937

    9 月 59,812 53,625 1,683 2,162 2,342

    10 月 59,822 50,989 1,982 3,810 3,041

    11 月 41,451 34,938 1,251 2,922 2,340

    12 月 50,221 42,728 2,083 2,762 2,648

    1 月 53,318 44,488 2,404 3,788 2,638

    2 月 57,366 49,065 3,250 2,450 2,601

    3 月 66,067 52,452 3,948 5,535 4,132

    合計 686,986 563,098 35,766 53,183 34,939

    割合(%) 82.0 5.2 7.7 5.1

    一日、時間ごとの平均入館者数

    月 開館日数 1 日当りの ※

    平均入館者数(人)

    10 時からの

    平均入館者数

    12 時からの

    平均入館者数

    14 時からの

    平均入館者数

    16 時からの

    平均入館者数

    4 月 27 日 2,298 620 633 592 453

    5 月 19 日 2,313 632 617 588 476

    6 月 25 日 2,487 677 641 637 532

    7 月 27 日 2,405 616 626 596 568

    8 月 28 日 2,351 626 598 582 544

    9 月 26 日 2,300 596 583 563 559

    10 月 26 日 2,301 597 582 575 547

    11 月 17 日 2,438 655 632 603 548

    12 月 23 日 2,184 587 609 564 423

    1 月 25 日 2,133 583 599 545 406

    2 月 24 日 2,390 619 621 622 528

    3 月 27 日 2,447 630 628 614 575

    合計 294 日 2,337 619 613 590 515

    ※入場者数合計を開館日数で割り、小数点以下を四捨五入した数。

    【チケットの販売について】

    入館料金は以下の通り。(料金はすべて消費税込み)

    大人・大学生…1,000 円

    中学高校生………700 円

    小学生……………400 円

    幼児………………100 円(3歳以下は無料)

  • - 7 -

    当美術館では、以下の理由により、チケット販売において日時指定の予約制を導入している。 ① 大人数が来る事による混雑防止と安全性、快適性の確保 ② 近隣住民への配慮 ③ 交通渋滞の抑制 ④ 地方顧客への配慮 ⑤ 金銭の授受、システム故障等発生における改札の混乱防止

    入場時間は、以下のように 1日 4回に分け、それぞれの時間を指定したチケットを販売した(入

    れ替え制ではない)。各回のチケットは 600 枚で、合計 2,400 枚を上限とした。2,400 枚という

    数字は、映像展示室の 1日当たりの収容力を算出し、これを基にして決定している。

    1 回目 10 時(10 時 30 分までに入場)

    2 回目 12 時(12 時 30 分までに入場)

    3 回目 14 時(14 時 30 分までに入場)

    4 回目 16 時(16 時 30 分までに入場)

    チケットの販売は引き続きコンビニエンスストア「ローソン」にて委託販売を行った。

    発売方法の詳細は昨年度と同様につき省略する。

    ローソンでのチケット販売実績と入館料金区分の内訳は下記の表の通り。

    ローソンでのチケット販売実績と入館料金区分内訳

    月 合計(人) 大人 中高生 小学生 幼児

    4 月 57,693 47,040 3,229 4,577 2,847

    5 月 41,557 35,551 1,479 2,575 1,952

    6 月 56,441 48,444 2,022 3,656 2,319

    7 月 60,478 48,896 3,655 5,378 2,549

    8 月 60,374 43,830 4,711 8,479 3,354

    9 月 55,232 50,314 1,333 1,589 1,996

    10 月 54,805 47,711 1,570 3,008 2,516

    11 月 38,596 32,887 1,191 2,386 2,132

    12 月 48,246 41,445 1,931 2,404 2,466

    1 月 50,857 43,177 2,049 3,191 2,440

    2 月 54,651 47,634 2,835 1,986 2,196

    3 月 61,817 49,387 3,807 5,151 3,472

    合計 640,747 536,316 29,812 44,380 30,239

    割合(%) 83.7% 4.7% 6.9% 4.7%

    ※上記数字はローソン販売分のみ。三鷹・近隣市民向け、海外向け分は含まない。

    【三鷹・近隣市民向けチケット販売について】

    より多くの周辺地域の方々に当美術館を楽しんでいただくため、昨年に引き続き、三鷹市民およ

    び近隣(武蔵野、小金井、西東京)市民へ向けてチケットを販売している。

    ①販売チケット

    午前受付券(受付時間 10:00~12:30)、午後受付券(受付時間 14:00~16:30)の各回入館

    分、毎回 50 枚。料金はローソンで販売している入場引換券と同じ。

    ②購入方法

    対象者(在住・在勤・在学者)であることを証明できる書類(住民票・免許証・保険証・外国

    人登録証明書・社員証など)を持参のうえ、三鷹駅南口みたか観光案内所にて購入。

    1 人 6 枚まで。

    ③販売日

    3 ヶ月ごとの販売。売り出し日は最初の月の前月 1日から。

    (例:4、5、6月の販売は 3月 1日、7、8、9月は 6月 1日)

  • - 8 -

    三鷹市民向けチケット販売実績と入館料金区分内訳

    販売月 合計(人) 大人 中高生 小学生 幼児

    4 月 1,991 1,468 76 259 188

    5 月 1,405 1,094 46 138 127

    6 月 1,821 1,486 24 178 133

    7 月 2,053 1,550 88 241 174

    8 月 3,053 2,027 166 544 316

    9 月 1,721 1,416 32 137 136

    10 月 1,672 1,380 47 127 118

    11 月 1,413 1,086 27 159 141

    12 月 1,597 1,219 34 176 168

    1 月 1,361 1,021 47 166 127

    2 月 1,631 1,294 49 101 187

    3 月 2,416 1,752 82 266 316

    合計 22,134 16,793 718 2,492 2,131

    割合(%) 75.9% 3.2% 11.3% 9.6%

    【海外向けチケット販売について】

    引き続き、株式会社JTBの協力を得て、アジア及び欧米の外国人向けのチケットを販売してい

    る。チケットは事前予約で日にち指定記名式、販売総数は 1日約 200 枚。料金は現地通貨に換算

    した金額。

    海外向けチケット販売実績

    合計

    (人) 台湾 香港 韓国

    アジアそ

    の他 アメリカ カナダ フランス イギリス イタリア 豪州 NZ 西 独

    欧米 そ

    の他

    4 月 4,889 1,421 679 274 280 397 88 370 466 57 351 32 60 35 379

    5 月 2,326 777 290 155 165 243 89 156 109 29 148 7 46 15 97

    6 月 4,649 1,395 642 363 466 826 94 81 187 17 260 13 64 19 222

    7 月 5,071 1,306 610 654 501 710 67 277 201 34 291 24 92 50 254

    8 月 5,366 1,398 618 1,033 329 496 100 425 234 171 102 3 180 51 226

    9 月 3,798 1,272 549 361 73 227 47 169 172 68 407 5 109 38 301

    10 月 3,836 1,093 531 434 182 308 84 221 298 53 297 14 78 34 209

    11 月 2,664 820 408 292 84 219 51 91 163 27 357 10 31 20 91

    12 月 3,499 1,060 522 510 172 323 53 44 92 47 502 9 23 8 134

    1 月 4,175 1,512 402 694 240 244 48 52 91 31 717 21 18 9 96

    2 月 3,939 1,489 481 846 345 163 32 56 75 19 317 19 11 7 79

    3 月 4,705 1,630 699 478 236 437 81 177 302 78 253 2 58 48 226

    合計

    (人) 48,917 15,173 6,431 6,094 3,073 4,593 834 2,119 2,390 631 4,002 159 770 334 2,314

    割合(%) 31.0 13.1 12.5 6.3 9.4 1.7 4.3 4.9 1.3 8.2 0.3 1.6 0.7 4.7

    (アジアその他、欧米その他の主な内訳は、JTB グループが主催するツアーへの参加者)

  • - 9 -

    (7)三鷹市民招待日など

    【三鷹市民デー並びに近隣市民デー】

    9 月 30 日(日)に三鷹市民デー、10月 1 日(月・都民の日)に近隣市民デーを実施し、両日あ

    わせた来館者数は 3,386 名だった。

    【三鷹市内小学校並びに幼稚園・保育園の美術館見学】

    三鷹市内の小学校 3年生と、幼稚園・保育園を対象に、美術館見学を実施した。

    小学校は 15 校で 1,340 名、幼稚園・保育園は 31 園で 1,104 名が訪れた。

    【団体客の来館】

    今年度、貸切バスでの来館者数は、貸切バス 2,341 台、67,886 名が来館し、総入館者数に占め

    る割合は 9.9%となっている。

    (8)地域活動

    地域との交流を深めるため、三鷹市とその姉妹都市及び近隣市の下記イベント・行事に参加した。

    映画の上映や可能なものについてはブースを設置して、財団販売物の販売並びにジブリ美術館、

    三鷹・近隣市民枠入場券、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの広報・告知活動を行った。

    平成 24 年 6 月 第 5回味の素スタジアム感謝デー

    平成 24 年 6 月 三鷹消防署主催「自衛消防隊訓練審査会」

    平成 24 年 7 月 第 35 回三鷹商工祭り

    平成 24 年 7 月 産業プラザまるごと夏祭り

    平成 24 年 8 月 第 45 回みたか阿波踊り

    平成 24 年 8 月 日清製粉デー

    平成 24 年 9 月 三鷹八幡大神社例大祭

    平成 24 年 9 月 三鷹の森フェスティバル 2012

    平成 24 年 10 月 吉祥寺アニメワンダーランド in 緑化フェア

    平成 24 年 10 月 むらさき祭り in 緑化フェア

    平成 24 年 10 月 第 14 回「東栄会花いっぱいフェア」

    平成 24 年 11 月 第 7回「たつの市民祭」(姉妹都市)

    平成 24 年 11 月 三鷹市民駅伝

    平成 25 年 3 月 三鷹の森アニメフェスタ 2013

    平成 25 年 3 月 吉祥寺アニメフェスティバル 2013

    9 月 28 日からは、美術館に隣接する日産厚生園跡地で、「第 29 回全国都市緑化フェア TOKYO」が

    開催され、「三鷹の森フェスティバル 2013」を皮切りに、週末のイベント開催や映画「もののけ

    姫」の特別上映などを行って協力した。

    また、10 月4日には、秋篠宮殿下、妃殿下が緑化フェア会場内で行われた植樹祭に出席され、

    その後は、三鷹市長の案内でジブリ美術館館内を見学された。

  • - 10 -

    2:アニメーション作品及びその資料の収集、保管及び展示並びにアニメーション文化に関する調査

    研究、普及啓発及び活動の奨励(2号事業関係)

    (1)アニメーション美術館に収蔵する作品及び資料等の収集

    アニメーションに関する資料の収集(購入作品、寄贈作品、寄託作品)を行った。

    ① 購入フィルム

    本年度は無し。

    ② 寄託された作品

    本年度は無し。

    (2)保有するアニメーションに関する資料の整理・保管

    当美術館ではアニメーションに関する資料を現在約 35,100 点保有し、それらは展示、調査研究に

    活用されている。これら資料は保管するための処置を施し、データベースにて管理を行っている。

    前期から引き続き行っていた「借りぐらしのアリエッティ」の背景画の整理、「コクリコ坂から」

    の原画および動画、背景画等の保管準備作業が完了した。

    ① 保管のための処置

    全資料は保管のための下記の処置作業を行っている(処置作業の詳細は昨年度と同様のため、割愛

    する)。

    ・付着したゴミや汚れを除去する。

    ・破れた部分を補修する。

    ・資料の劣化を防ぐために中性の紙で保護する。

    ・中性紙で作られた保管箱に入れる。

    ・温湿度管理された収蔵庫内に保管する。

    ② 収集資料のデータベース構築

    整理や検索を容易にするために、下記の項目を定め、収集資料のデータベース化を行っている。

    ・画像

    ・整理番号(資料を数値化し扱いやすくする)

    ・作品名(どの作品に使用されたものか)

    ・種類(作品の制作の中で何に用いられたものか)

    ・材質(どのような画材を用いているか)

    ・カット番号(作品のどの場面に用いられたものか)

    ・資料及び資料を入れている額のサイズ(大きさ)

    ・資料及び資料を入れている額の状態(劣化状態を把握し、修復の必要性を検討するため)

    (3)保有する資料の展示

    当財団で企画及び展示制作協力を行った下記の展覧会に保有する資料を貸し出し、展示した。

    ・「スタジオジブリ・レイアウト展」(詳細は 21 ページ)

    貸出点数 1034 点

    ・「メアリー・ブレア原画展」(詳細は 22 ページ)

    貸出点数 159 点

    ・「チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち展」(詳細は 22 ページ)

    貸出点数 1点

    ・「ジブリの動画家 近藤勝也展」(詳細は 22 ページ)

    貸出点数 92 点

    (4) アニメーション文化に関する基礎的調査

    作家、作品の基礎的調査を行うとともに、次年度に開催する企画展示について準備調査を行った。

  • - 11 -

    (5)アニメーション美術館に収蔵する作品の収集のための調査

    国内外におけるアニメーション作品から広く収蔵すべき作品を検討した。今年度も「三鷹の森ジ

    ブリ美術館ライブラリー」活動と合わせて、歴史的に重要なアニメーション作品に関して調査を

    行った。

    (6)「日本のアニメーション・スタジオ史」の調査研究

    本調査研究は、日本でアニメーション・スタジオがいつごろから生まれ、どのような変遷を経た

    か、その実態を調査するものである。

    スタジオ変遷を全体的に調査する作業については 1970 年代前半までを一応の区切りとし、本年度

    は、歴史的に重要と思われる年代や事項をしぼり、より具体的な調査を継続中である。

    その一方で、アニメーションと特撮映画の関わりをスタジオ史的観点から調査をしている。これ

    は、当財団が企画制作協力として携わっていた展覧会「館長庵野秀明 特撮博物館」(東京都現代

    美術館にて平成 24 年 7月 6日から 10 月 7 日まで開催)と連動して進めているものである。

    次頁より、その調査報告を掲載する。

  • - 12 -

    「日本のアニメーション・スタジオ史」関連レポート

    特撮とアニメーション

    学芸員 三好寛

    はじめに

    当財団は、2012(平成 24)年 7月に東京都現代美術館で開催された企画展「館長 庵野秀明 特

    撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」に企画協力として携わった。

    企画協力にあたり、特撮について文献等による調査を行ったところ、歴史や関係者、技法など

    でアニメーションとの関連性や共通点が散見された。筆者がこれまでアニメーション・スタジオ

    史を調査する過程で参考にした文献でも、特撮はアニメーションに隣接するジャンルとしてマン

    ガとともに取り上げられていたので、あらためてアニメーションとの親近性を感じた。

    本稿は、上記をきっかけに、特撮とアニメーションの歴史的接点の具体例を調査し、日本のア

    ニメーション・スタジオ史との関連性を視野に入れながら、その整理を試みるものである。

    1・特撮とアニメーションの共通点

    特撮は「特殊撮影」の略称で、カメラなど機材の機能、ミニチュア、合成といったさまざまな

    手段を駆使して通常の実写では撮影困難な事象を映像化する技術である。

    特撮による映像が主役的な作品もあれば、ある特別なシーンのみに特撮を用いた作品もあるが

    本稿で取り扱うのは主に前者で、特撮が「売り」の作品として周知されているものを対象とする。

    では、特撮とアニメーションにはどのような共通点があるのか、いくつか挙げてみよう。

    特撮の第一人者である円谷英二は、自身の文章で「不可能を可能にする特殊効果」と題してい

    た(注 1)。アニメーションもまた、現実にあり得ないものをも描くことが出来る「不可能を可能

    にする」映像といえる。両者ともヒーローやロボットや怪獣など非現実的で特殊なキャラクター

    が頻繁に登場し、天変地異や戦争といった非日常的世界が描かれることが多い。

    高い技術の専門スタッフによる手作業に負うところが大きい点も共通する。アニメーションの

    作画や彩色、特撮のミニチュア制作や造型、操演(注 2)、合成などは、簡単には真似できない工

    程である。怪獣が吹く火炎やヒーローが放つ光線がアニメーションの作画技法で描かれるなど、

    両者間の応用、共通例も多い。舞台装置としてのミニチュアやマット画は、アニメーションの背

    景画と同様であるし、絵コンテによって映像をあらかじめ設計する手法も同じだ(注 3)。

    また、アニメーションや特撮の多くは子供向けとして作られ、子供たちは両者を分け隔てるこ

    となく楽しんできた。ターゲットが共通することもあって、特撮とアニメーションの作り手たち

    が交流することも珍しくなく、両方を手がける作り手もいる(注 4)。

    では、両者の作り手たちはどのような歩みを経てきたのか。次章では、特撮のパイオニアであ

    る円谷英二を中心に、彼とアニメーションとの関わりや所属スタジオの歴史的経緯を振り返って

    みたい。

    2・特撮とアニメーションの軌跡① 戦前・戦中の動き

    円谷英二(本名、英一)は 1901(明治 34 年)、福島県須賀川市に生まれた。幼少の頃から創

    作意欲と手先の器用さを併せ持ち、玩具映写機を用いた簡易のアニメーションも作っていたとい

    う。玩具会社に勤めていた 1919(大正 8)年、天然色活動写真株式会社(天活)のカメラマン、

    枝正善郎と知り合い、同社にカメラマン助手として入社。天活は漫画家の下川凹点と契約して日

    本初のアニメーション『芋川椋三玄関番之巻』(1917 年)を製作した映画会社である。円谷が入

  • - 13 -

    社した年の暮れに天活は国際活動映画社(国活)に買収され、円谷も翌年から国活巣鴨撮影所に

    勤務した。

    1923(大正 12)年の関東大震災で大半の映画会社が拠点を京都に移し、円谷も 1926 年に京都

    の衣笠貞之助らによる衣笠映画連盟に加わり、翌 27 年の『稚児の剣法』でカメラマンとして一

    本立ちする。円谷は撮影に様々な手法を試み、1932 年に日活太秦撮影所に移籍した後も撮影技

    術の研究を進めていた。1933(昭和 8)年、円谷はアメリカ映画『キング・コング』を見て感銘

    を受け、特撮の道に進むことに決める。この映画で、アメリカの特殊効果の第一人者ウィリス・

    オブライエンは、人形アニメーションの手法でコングを動かしていた。円谷はこのフィルムを取

    り寄せて一コマ一コマ丹念に研究したという。

    1934(昭和 9)年、円谷は京都のJOトーキー(同年末にJOスタジオと改称)に移る。翌年、

    円谷が撮影を担当した『かぐや姫』(田中喜次監督)のラストシーンで人形アニメーションを担

    当していたのが、日本のアニメーションの第一人者、政岡憲三である。当時のJOが政岡の作品

    の録音をしていた縁での起用と思われる。なお、監督の田中喜次も戦後は持永只仁と組んで人形

    アニメーションを手がけている。

    しかし、特撮を開拓せんとする円谷とアニメーションのパイオニアたちとの邂逅はこれだけに

    とどまらなかった。

    昭和初期の頃、京都の政岡のほか、東京では山本早苗や大藤信郎らがそれぞれのスタジオでア

    ニメーションを制作していた。その中のひとつが、1931 年に発足し、1933 年に大石郁雄の個人

    スタジオを吸収してアニメーションを手がけていた写真科学研究所(PCL)である。

    1937(昭和 12)年 8月、PCLとJO、東宝映画配給株式会社が合併し、東宝映画株式会社

    が設立された。11 月には東宝東京撮影所内に特殊技術課が設けられ、円谷が課長に就任し、大

    石たちアニメーションのスタッフは、特殊技術課の線画(当時のアニメーションの呼称の一種)

    係に配属。東宝撮影所内の現像所がある建物の 2階に特撮とアニメーションのスタッフが同居す

    ることになった。

    当時の日本は、1936 年の二・二六事件、翌 37 年からの日中戦争と、戦争に突き進んでいた時

    代であり、東宝は軍の要請で国策映画を多く手がけていた(注 5)。円谷の特撮は、国民の戦意高

    揚のための戦記映画などに用いられ、大石たちのアニメーションは軍事教練映画で爆撃手順や機

    関銃の仕組みなどを兵員たちに分かりやすく解説するために利用されていた。

    大石が徴兵されたため、円谷が特殊技術課長と線画係長を兼任していた 1939(昭和 14)年、

    線画係に鷺巣富雄が入社する。鷺巣はPCL時代からのスタッフである市野正二にアニメーショ

    ンを師事。大石が復員すると、1940 年に東宝の国策映画専門の撮影所として設けられた映画科

    学研究所(注 6)で、大石の助手を務めた。映画科学研究所の敷地内に軍の要請で作られたスタ

    ジオの航空教育資料製作所で、大石らスタッフは「特別映画班」と称され極秘裏に国策映画制作

    にあたったのである。

    同じく映画科学研究所の撮影ステージでは、円谷も『海軍爆撃隊』(木村荘十二監督、1940 年)

    の特撮カットを撮影。山肌すれすれに飛行機が飛ぶシーンは、飛行機を固定し山のミニチュアを

    動かして(セル画を固定し背景画をずらしながら撮るアニメーションの手法に近い)撮影するな

    ど工夫が凝らされ、この映画で円谷に初めて「特殊技術撮影」というクレジットがついた。

    1942(昭和 17)年には特撮を駆使した戦争映画『ハワイ・マレー沖海戦』(山本嘉次郎監督)

    が大ヒット。円谷の特撮が高く評価され、その重要性が映画界に認知されることとなった。1800

    坪もの広大なミニチュアセットに真珠湾をリアルに再現して撮影した空爆シーンは、後に占領軍

    が実際に空爆を撮影したものと信じこんだという。なお、この映画では、山本監督が脚本の参考

    に軍人への聞き取り調査を行ったが、軍との仲介役を担ったのが、線画の仕事で軍と縁の深かっ

    た大石であった。ちなみに『ハワイ・マレー沖海戦』と同様、真珠湾攻撃を題材にしたアニメー

    ションが、翌 43 年公開の『桃太郎の海鷲』(瀬尾光世監督)である。両作は戦中における特撮と

    アニメーションそれぞれ最大のヒット作となった。またこの年、兵役に就いた鷺巣と入れ替わる

    ように、画家の高山良策が東宝航空教育資料製作所に入所している。後に『ウルトラマン』をは

  • - 14 -

    じめ特撮の怪獣造型の第一人者となる高山は、ここで『加藤隼戦闘隊』(山本嘉次郎監督、1944

    年)などのミニチュアセットを制作していた。

    やがて米軍による本土空襲は激しさを増し、1944(昭和 19)年、大石郁雄が映画のロケハン

    でカロリン群島から帰還中、東京湾外で乗船とともに撃沈されて殉職。8月には円谷さえも招集

    された。そして 8月 15 日、敗戦。東宝航空教育資料製作所は直ちに閉鎖され、制作中のフィル

    ムやミニチュアなどはすべて処分された。戦争によって活動を維持してきた特撮やアニメーショ

    ンの制作は、新しい体制の下で行われることになった。

    3・特撮とアニメーションの軌跡② 戦後の動き

    戦後、東宝航空教育資料製作所に代わる組織として編成されたのが東宝教育映画部である。戦

    地から復員した鷺巣や高山らはここに新たに配属され、子供向けの教育映画を作った。

    1947(昭和 20)年公開の『ムクの木の話』(丸山章治監督)では、鷺巣はダブラシ(注 7)を用

    いた雲の撮影や、細かく切った鳥の羽による雪、ガラスにポマードを少しずつ塗りつけながらコ

    マ撮りした凍てつく空気など、アニメーション技術を駆使した特殊効果を手がけた。その技術に

    はかつての上司の円谷も感心したという。高山もムクの木などの立体造型物を制作した。また、

    1946 年からの東宝争議によって給与がストップしたため、鷺巣や高山ら絵が描けるスタッフは

    似顔絵描きのアルバイトを共にしたこともあった。

    1948(昭和 23)年 3月、円谷は公職追放指定を受けて東宝を依願退職。かつての仲間や部下

    を集め、自宅に「円谷特殊技術研究所」を設立し、松竹や大映などで特撮の腕をふるった。

    「うしおそうじ」のペンネームで漫画を描き始めていた鷺巣も、同年に東宝を退職して漫画に専

    念する。さらにこの年、東宝争議の解決策の一環で、教育映画部が東宝教育映画株式会社に独立。

    高山は同社に移籍したが、1951 年に退社。画業の傍ら映画美術やCMや雑誌の仕事をこなし、

    1958 年から学習研究社の人形アニメーションに参加し、『注文の多い料理店』(小野豪監督、1958

    年)、『ポロンギター』(小野豪監督、1959 年)などの人形やセットを作った。

    一方、東宝教育映画社は 1952 年に経営悪化で解散し、市野正二らアニメーションのスタッフ

    は撮影機材とともに東映動画の前身である日本動画株式会社に吸収された。円谷や大石の下で働

    いた市野たちは、山本早苗、森やすじ、大工原章らとともに、戦後のアニメーション史を切り開

    いていく東映動画でアニメーションを手がけることになった。

    1952(昭和 27)年、円谷が東宝に復帰。本多猪四郎監督とのコンビで『太平洋の鷲』(1953 年)

    の特撮を手がけ、古巣での新たなスタートを切った。そして 1954 年、同じく本多監督と『ゴジ

    ラ』を制作。円谷はゴジラを『キング・コング』のように人形アニメーションの手法で動かそう

    としたが、それでは公開日に到底間に合わないため却下。縫いぐるみの中に人が入って動かす手

    法が採用された。日本初の特撮怪獣映画は大ヒットを記録し、日本映画技術賞を受賞するなど、

    特撮の存在や円谷の名を広く知らしめる作品となった。続編の『ゴジラの逆襲』(小田基義監督、

    1955 年)では円谷に初めて「特技監督」のクレジットが付き、以後も東宝は特撮を駆使した『空

    の大怪獣ラドン』(本多猪四郎監督、1956 年)など怪獣ものや『地球防衛軍』(本多猪四郎監督、

    1957 年)といったSFものなど特撮映画を次々と作っていった。東宝撮影所内での存在感も増

    し、1957 年に改めて特殊技術課が設けられ、1960 年には約 4000 ㎡もの広さの特撮専用プール、

    1962 年には特撮専用の第 11 ステージが設けられた。1950 年代後半から 60 年代は、特撮が隆盛

    を迎えた時代といえるだろう。

    漫画家・うしおそうじとして活躍していた鷺巣は、映像制作の夢を捨てきれず、1960(昭和

    35)年、アニメーション・スタジオのピー・プロダクションを設立。映像制作の機会を窺っていた

    ところ、当時の漫画家仲間の手塚治虫によってその機会がもたらされた。1963 年、手塚主宰の

    虫プロダクションによるテレビアニメーション『鉄腕アトム』が大ヒット。次々とテレビアニメ

    ーションが作られ、ピー・プロも翌 64 年に『0戦はやと』を制作した。後に「第一次アニメブー

    ム」と呼ばれる状況である。しかし、ピー・プロは 1966 年、手塚の漫画『マグマ大使』を映像化

  • - 15 -

    し、メインの仕事をアニメーションから特撮に切り替えた。この作品では政岡憲三がアニメーシ

    ョンを担当したシーンもあり、アニメーションの背景画のようにマット画を使用したシーンも多

    かった。鷺巣は漫画、アニメーション、特撮をマルチに手がけた稀有な存在であった。

    アニメブームに沸く 1963(昭和 38)年、円谷は自身のスタジオとして円谷特技プロダクショ

    ン(1968 年には円谷プロダクションに改称)を設立した。円谷は東宝と専属契約を結んで劇場

    用特撮映画を次々と手がける一方、1966 年 1 月、初の連続テレビシリーズ『ウルトラQ』を放

    映。続く同年の『ウルトラマン』が視聴率 40%を超す人気番組となり、先に放映されたピー・プ

    ロの『マグマ大使』とともに「怪獣ブーム」を呼んだ。ゴジラ以降次々と作られる劇場用特撮映

    画に加えて、お茶の間でも特撮が楽しめる時代が到来し、特撮とアニメーションは、子供をター

    ゲットに人気を争うライバル的存在となっていった。

    しかし、1950 年代に最盛期を迎えた観客動員が 60 年代半ばには半減するなど、映画は斜陽化

    の時代を迎えていた。映像の主役の座は、上記の期間に受像機の台数を 10 倍以上も増やしたテ

    レビに明け渡されていった。

    1970 年 1 月 25 日、円谷英二が死去。数々の劇場用特撮映画を生んだ東宝特殊技術課も同年 3

    月に解体されてしまった。残されたスタッフは技術を活かして独立したり、東宝撮影所美術部か

    ら独立して設立された東宝美術株式会社や翌年 7月に東宝映像事業部から独立した東宝映像株

    式会社(注 8)に移ったりした。この時期の東宝は業績回復を図るため、このように本社から映

    像製作を分離独立させる動きが相次いだ。なお、特撮専用に設けられた東宝撮影所第 11 ステー

    ジも 1971 年に解体された。

    一方、日本初の劇場用カラー長編アニメーション『白蛇伝』(藪下泰司監督、1957 年)から 10

    年以上に渡ってほぼ毎年劇場用長編アニメーションを手がけていた東映動画は、1971 年の『ど

    うぶつ宝島』(池田宏監督)を最後にテレビアニメーションに比重を置く体制をとっていく。こ

    の頃が特撮とアニメーションにとって大きな転換期だったといえよう。

    『ウルトラマン』でブームを呼んだ特撮は 1960 年代末期には一旦沈静化し、円谷が死去した

    翌年の 1971 年、『帰ってきたウルトラマン』で再び盛り返しを見せた。『帰ってきたウルトラマ

    ン』放映翌日には東映が手がけた『仮面ライダー』が放映され、特撮ヒーローものの人気が加速。

    「第 2次怪獣ブーム」あるいは「変身ブーム」などと呼ばれる時期が訪れた。子供向けのヒーロ

    ーものが人気を呼ぶ一方、『日本沈没』(1973 年)をはじめとするパニック映画など大人をター

    ゲットにした特撮作品もヒットしていた。

    しかし 1970 年代中盤以降、オイルショックなどの影響で製作予算が削減される中、特撮の看

    板的存在であるヒーローものはやがて終息していった。ウルトラマンシリーズは 1974 年の『ウ

    ルトラマンレオ』、仮面ライダーシリーズは 1975 年の『仮面ライダーストロンガー』で、ゴジラ

    シリーズも本多猪四郎が最後に監督を務めた『メカゴジラの逆襲』(1975 年)で一旦終了してい

    る。東映の『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975 年)にはじまり現在も続く「戦隊」シリーズ(注 9)

    など子供向け作品の一部を除いて、特撮が沈静化する時代となった。

    一方でアニメーションは、1974 年『宇宙戦艦ヤマト』をはじめ 70 年代後半に再び起こったア

    ニメブームで、子供向けの枠を越えて社会的に注目される存在になっていった。かなり乱暴な見

    方ではあるが、以後もアニメーションは、作品数の増減や市場規模の変化はあれども、この頃に

    成長し獲得した状況が現在も続いているといえるだろう。

    80 年代以降の特撮は、テレビでは 1980(昭和 55)年放映の『ウルトラマン 80』、劇場では 1984

    年に新たに作られた『ゴジラ』(橋本幸治監督)あたりから再燃の兆しを見せた。昭和から平成

    へと移り、『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995 年)やウルトラシリーズ復活となる『ウルトラマン

    ティガ』(1996 年)あたりからは、子供の頃に特撮とアニメーション両方を享受した世代が作り

    手による作品が登場していく。仮面ライダーシリーズも『仮面ライダークウガ』(2000 年)で復

    活し、先述の「戦隊」シリーズと並んで現在も続き、特撮の存在を支えている。

    そして今年 2013 年、特撮は円谷プロダクション創立で、アニメーションは『鉄腕アトム』放

    映で、それぞれ 50 年目という節目を迎えている。

  • - 16 -

    4・結びとして

    本稿の最後に、現在の特撮の技術的側面について述べたい。1990 年代から映像制作のデジタ

    ル化が進み、特撮にもその影響が及んだ。デジタル化が進むことによって、それ以前のアナログ

    技術が次第に活躍の場が失われているのだ。

    「館長 庵野秀明 特撮博物館」を開催するきっかけも、こうした状況にあった。デジタル化

    によって、特撮ならではのミニチュアをはじめとする技術が用いられなくなり、ミニチュアその

    ものも破棄され、それらを作ってきた技術者も引退もしくは物故している。その状況を憂慮し、

    ミニチュア等を文化財として保存することを呼びかけ、その技術や精神性を後世に継承すること

    が「特撮博物館」のねらいであった。

    特撮が陥っている現状は、筆者にはアニメーションの状況を想起させる。トレスや彩色をした

    セル画を背景画と重ねて撮影することも、撮影台で様々なカメラワークや効果を施すことも、今

    やすべてコンピュータ上で行われている。仕上げや撮影のみならず、作画や美術の作業も手描き

    ではなくなる状況が進んでいるという。

    特撮のミニチュアもアニメーションのセル画も、予算やスケジュール、保管場所などを考える

    と捨てざるを得ないことは容易に理解できる。しかし、一旦破棄してしまえば、物そのものはも

    ちろん、そのための技術やその背景にある精神性も二度と取り戻せなくなる。一発勝負の緊張感

    に満ちた制作現場、手間隙のかかる辛い工程を乗り切る達成感や高揚感など、創造的な仕事にお

    いておろそかにできない要素までもが失われてしまうだろう。フィルムそのものが生産されなく

    なり、データを仕上げて映像が完成する現在だが、デジタルがあらゆる面で万能であるとまでは

    言い切れない。手作りが持つ良さまでも失うことは非常に危険であり、それを次世代にきちんと

    引き継いでいくことは、デジタルの時代だからこそ大切であろう。

    特撮もアニメーションも、こうした看過できない状況にあることが、今最も共通する点ではな

    いだろうか。

    本稿では、これまでに歴史、人物、技術的項目から、特撮とアニメーションの関わりを述べて

    みたが、戦中戦後の歴史的経緯が中心となり、現在に関する記述が駆け足となってしまった。

    しかしながら、特撮とアニメーションが絡み合うように歩みを遂げていた状況を振り返り、人

    物・スタジオ史、技術史を把握することは、アニメーション史への理解をより深めることにつな

    がると考えられる。今後も両者を意識しながら調査する意義は大いにあるだろう。

  • - 17 -

    【注釈】

    注 1:「定本 円谷英二随筆評論集成」(円谷英二/著、竹内均/編)に収録されている解説文(初

    出は『科学朝日』1951 年 4 月)。「特殊撮影」および「特撮」という呼び方が定着する以前

    は、「特殊効果」「特殊技術」という呼称も用いられていたが、同義と考えられる。

    注 2:操演とは、本来動かないものを動かす作業およびその役職のことである。代表的な例はミ

    ニチュアの飛行機や怪獣の尻尾などで、ピアノ線をつないで操作していた。

    注 3:森岩雄の推奨で、『太平洋の鷲』(本多猪四郎監督、1953 年)で初めて用いられた「ピクト

    リアル・スケッチ」は、アニメーションにおけるストーリー・ボードの役割に近い。ストーリ

    ーの検証のみならず、人物イメージやコスチュームの参考、特撮、実写、ストック映像の使

    用分けやセットかロケかの峻別などに応用された。

    注 4:『ガメラ 大怪獣空中決戦』(1995 年)などで特技監督を務め、アニメーションの絵コンテ

    や演出も数多く手がける樋口真嗣、『エヴァンゲリオン』シリーズなどでアニメーションに

    特撮のテイストを盛り込み、映画『キューティーハニー』(2004 年)に特撮を用いた庵野秀

    明、『超時空要塞マクロス』(1982 年)などの戦闘メカ描写で活躍し、『ウルトラマンネクサ

    ス』(2004 年)などで飛行格闘シーンのスーパーバイザーを務めた板野一郎、特撮とアニメ

    ーションのキャラクターデザインを手がけ、現在放送中の『宇宙戦艦ヤマト 2199』の総監

    督を務める出渕裕などがいる。あるいはアニメーション美術の椋尾篁が『帝都大戦』(1988

    年)でイメージ・デザインを務めたり、山本二三が『ゴジラ VS ビオランテ』(1989 年)で

    マット画を描いたりしている。ほかにも脚本家や音楽家にまで範疇を広げると枚挙にいとま

    がない。

    注 5:森岩雄は「戦時下だからこそ娯楽映画を作るべきだ」と軍に主張しながらも、こうした国

    策映画製作に協力していた。その背景には、当時、軍の管理下にあったフィルムをより多く

    入手するためでもあったという。特にフィルムのロスが少なかったアニメーションで使用予

    定量を大幅増しで申請し、余った分を娯楽映画制作にまわす策もとったと言われている。

    注 6:映画科学研究所は、東宝撮影所そばの丘の上にある敷地を海軍から無償で譲渡され建設さ

    れたという。戦後、この施設は新東宝(同社倒産後は国際放映)の撮影所となり、現在は映

    像制作スタジオの東京メディアシティとなっている。

    注 7:あるカット内で、特定の部分をマスクで覆うなどした上で露出を変えて 2度撮影して、そ

    の部分を半透明な感じにする手法。特撮、アニメーションともに用いられる技術の一つで、

    雲や煙の表現のほか、幽霊や透明人間などにも応用可能である。

    注 8:東宝美術株式会社と東宝映像株式会社は 1988(昭和 63)年に合併し、株式会社東宝映像美

    術となり、現在に至っている。

    注 9:東映の特撮作品を支えたのが矢島信男である。矢島は1949年に松竹の特殊技術課に入社し、

    当時公職追放でフリーであった円谷英二に師事していた。1959 年に東映の専属契約となり、

    1965 年には東映撮影所内に株式会社特撮研究所を設立。同社は現在も東映のみならず数々の

    特撮作品を手がけている。ヒーローものの中でも、東映の「戦隊」シリーズなどはミニチュ

    アによるメカシーンが毎回登場する点でも、円谷が得意とするミニチュア特撮を継承してい

    る。

  • - 18 -

    主な参考文献一覧

    〔書籍〕

    ・山口且訓、渡辺泰/著、プラネット/編,「日本アニメーション映画史」,有文社,1977 年

    ・アニメージュ/編,「劇場アニメ 70 年史」,徳間書店,1989 年

    ・鷺巣富雄,「スペクトルマン VS ライオン丸 うしおそうじとピープロの時代」,太田出版,1999

    ・うしおそうじ,「夢は大空を駆けめぐる 恩師・円谷英二伝」,角川書店,2001 年

    ・うしおそうじ,「手塚治虫とボク」,草思社,2007 年

    ・樋口尚文,「グッドモーニング、ゴジラ 監督 本多猪四郎と撮影所の時代」,国書刊行会,2011

    ・コロッサス/編、本多猪四郎/監修,「大特撮 日本特撮映画史」,朝日ソノラマ,1986 年

    ・「全怪獣怪人〈上、下巻〉」,勁文社,1990 年

    ・円谷英二/著、竹内均/編,「定本 円谷英二随筆評論集成」,ワイズ出版,2010 年

    ・「円谷英二特撮世界」,勁文社,2001 年

    ・「別冊映画秘宝 東宝特撮総進撃〈保存版〉」,洋泉社,2010 年

    ・特撮ニュータイプ/編,「大映特撮映画大全 大怪獣空想決戦 ガメラ対大魔神」,角川書店,

    2010 年

    ・東宝ゴジラ会,「特撮円谷組」,洋泉社,2010 年

    ・キネマ旬報社/編,「特撮映画美術監督 井上泰幸」,キネマ旬報社,2012 年

    〔雑誌、研究誌、パンフレット、展覧会図録など〕

    ・「映画テレビ芸術」,2006 年 3~7月号(林頴四郎,「日本映画のミッシングリンク/東宝の航

    空教育資料製作所」),日本映画テレビ技術協会

    ・「日本漫画映画の全貌」,「日本漫画映画の全貌展」実行委員会,2004 年

    ・「日本アートアニメーション映画選集 6 戦後・現代傑作選」(DVD 収録の解説/おかだえみこ),

    紀伊國屋書店,2004 年

    ・「ハワイ・マレー沖海戦 (DVD 付録の解説/竹内博),東宝,2004 年

    ・「館長庵野秀明 特撮博物館 ミニチュアで見る昭和平成の技」,日本テレビ,2012 年

    ・庵野秀明、樋口真嗣/全体監修,尾上克郎、境真良、氷川竜介、三池敏夫/調査実施・執筆「平

    成 24 年度メディア芸術情報拠点・コンソーシアム構築事業 日本特撮に関する調査」,森ビル株

    式会社,2013 年(下記のメディア芸術カレントコンテンツのサイトとともに参照)

    〔ホームページ〕

    ・メディア芸術カレントコンテンツ

    http://mediag.jp/project/project/tokusatsu-report.html

    ・WEBアニメスタイル

    http://www.style.fm/

  • - 19 -

    (7)アニメーション文化調査研究活動助成制度の実施

    ①平成 23 年度に助成をした研究者による研究成果について

    平成 23 年度事業においては、助成の対象はなしとなったため、研究成果の提出はない。

    ②平成 24 年度に発表された研究成果について

    平成 22 年度に助成をした 1名の研究者による研究成果を、「平成 22 年度アニメーション文化調査

    研究活動助成制度 研究成果発表」として、平成 24 年 7 月末日発行の平成 23 年度事業報告(年

    報)に掲載し、三鷹の森ジブリ美術館のホームページにおいても閲覧できるようにした。

    研究者の氏名及び研究テーマは以下の通り。

    玉井 建也「戦後日本における自主制作アニメ黎明期の歴史的把握」

    ③今年度の助成対象者の募集および決定について

    以下の通りの要領で、アニメーション文化に関する研究者を募集した。

    1)趣旨

    公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団は、アニメーション文化の理解及び発展のために、

    国内外におけるアニメーション文化に関する調査研究活動に対し、助成をする。

    2)対象とする研究の領域

    ①アニメーションの理論・歴史に関する研究

    ②アニメーション制作方法およびその技術に関する研究

    ③その他、アニメーションに関し、上記の趣旨に寄与する研究

    3)調査研究計画及び助成額

    調査研究計画は平成 26年 3 月 31 日までに調査研究が完了し、成果を取りまとめられるものとす

    る。助成額は 1 調査研究あたり 50 万円以内とし、平成 25 年 3 月 31 日までに支払うものとする。

    4)募集の対象者

    次の条件の何れかを満たす者。

    ・大学院修士または博士課程に在籍する者及び調査研究期間中に進学を予定する者

    ・大学、研究機関、教育機関等において調査研究活動に従事する者

    ・博物館(含む類似施設)及び図書館で調査研究活動に従事する学芸員・図書館司書等の職員

    ・その他、当該調査研究活動に従事できると当財団が認める者

    5)その他の条件

    ・調査研究計画は、申請者が主体となって行う調査研究とする。申請者は個人またはグループと

    する。

    ・他の調査研究助成制度から既に助成を受けているか、受けることが決定している調査研究は対

    象外とする。

    ・申請者の国籍、在籍地は問わないが、申請及び調査研究発表は日本語で行えること。

    ・調査研究成果は完全なオリジナルであること及び調査研究内容に含まれる第三者の著作物に関

    しては適法に著作権等の処理がなされていることを条件とする。

    6)申請の方法

    ・当財団の指定する助成申請書に必要事項を記入し、調査研究計画書(書式自由)とともに提出

    する。

    ・1個人(又は 1グループ)が応募できる調査研究計画は1つとする。

    ・申請の際の申請書、調査研究計画書、添付された資料等は返却しない。

    7)選考方法

    学識経験者及び当財団理事・学芸員で構成する選考委員により、審査選考を行う。

  • - 20 -

    (選考委員)

    濵野保樹 (東京大学名誉教授)

    池田 宏 (日本大学大学院 芸術学研究科 非常勤講師)

    岡田英美子 (アニメーション評論家)

    中島清文 (公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団常務理事)

    三好 寛 (公益財団法人徳間記念アニメーション文化財団学芸員)

    8)募集期間及びスケジュール

    応募締め切り 平成 25 年 1月 31 日

    助成対象者の決定、助成金の交付 平成 25 年 3月 31 日

    研究成果の提出 平成 26 年 3月 31 日

    9)調査研究成果の提出

    当助成の決定した場合、当財団と調査研究成果の提出に関する覚書を締結し、調査研究成果を文

    書にして提出する。

    調査研究成果は当財団が行う普及啓発活動において出版物(Web 等を含む)に、当財団が自由に使

    用できることを条件とする。

    10)助成対象選考審議

    12 件の応募があったが、当財団の選考委員 2名による1次選考を行い、審査に値する応募はない

    と判断し、該当者なしとした。2年連続しての該当者なしではあるが、今後も助成の仕方を検討し

    ながら、活動奨励を行う予定。(追記:平成 25 年 5月 23 日に選考委員会議を開催し、同結果につ

    いて承認を得た)

    (8)アニメーション文化についての講演等

    本年度、新たに、アニメーション文化の普及啓発活動の一環として、アニメーション史を理解す

    る上で忘れてはならない作品を広く一般に紹介し、アニメーションに興味を持つ方々の好奇心に

    応えることを目的にした「アニメーション文化講座 基礎教養編」を実施した。各回とも40名以

    上の、10代から60代にわたる幅広い層の参加者の出席が得られ、初の試みとして成果を上げ

    ることができた。この講座は、三鷹ネットワーク大学の主催で行われ、講師としては当財団の評

    議員が登壇し、当財団は企画協力および運営協力という形で参加した。

    【第 1回アニメーション文化講座 基礎教養編】

    ① 平成 25 年 1月 11 日(金)

    講師 岡田英美子氏

    内容 「パイオニアからディズニー、フライシャーなど忘れえぬ作家たち」

    ② 平成 25 年 1月 25 日(金)

    講師 岡田英美子氏

    内容 「ディズニーからバトンを受け取った日本の作り手たち」

    ③ 平成 25 年 2月 8日(金)

    講師 中島順三氏

    内容 「テレビアニメーションが到達したひとつの頂上」

    ④ 平成 25 年 2月 22 日(金)

    講師 濵野保樹氏

    内容 「日本のアニメーションはどこに向かおうとしているのか」

  • - 21 -

    (9)図書閲覧室 トライホークス

    図書閲覧室トライホークスは、スタジオジブリ作品、アニメーション関連の書籍の他、宮崎駿館

    主が推薦する創造のきっかけの詰まった絵本、児童書を揃え、来館者が自由に閲覧できる部屋で

    ある。ここでは「子どもたちに、ふしぎなものを見て、触れて、感じてほしい」という美術館の

    思いを「本」という形で伝えていきたいと考えている。

    なお平成 15 年 4 月より週 1~2回、「お話の会」を行っている。子どもたちがお話の世界を楽しみ、

    本と出会うきっかけとなればと考え始めたもので、本年度も継続して実施した。

    また閲覧図書のほか、書籍やパンフレット、絵葉書、木口木版画等印刷物の販売を行っている。

    【季刊トライホークス】 図書閲覧室の本を紹介するとともに、様々な分野で活躍している方に本を紹介していただき、図

    書閲覧室の枠をこえ、「本」と出会うきっかけ作りをしていきたいと考え制作した。

    本年度は、山脇百合子さん、湯本香樹実さん、こみねゆらさん、さくまゆみこさんに本の紹介を

    していただいた。

    年 4回発行、2色カラー、6ページ、無料配布。

    (10)アニメーション関連展覧会への企画協力及び展示制作協力 下記展覧会において、企画及び展示制作協力を行った。

    ① スタジオジブリ・レイアウト展 場所 秋田県立美術館

    会期 平成 24 年 11 月 17 日(土)~平成 25 年 2月 4日(月)

    主催 スタジオジブリ・レイアウト展 秋田開催実行委員会(秋田県教育委員会/秋田放送)

    場所 沖縄県立博物館・美術館

    会期 平成 25 年 2 月 22 日(金)~5月 6日(月)

    主催 文化の杜共同企業体、沖縄県立博物館・美術館

    ② 館長庵野秀明 特撮博物館

    場所 東京都現代美術館

    会期 平成 24 年7月 10 日(火)~10 月 8 日(月)

    主催 公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館、日本テレビ放送網、マンマユート

    ③ フレデリック・バック展

    場所 札幌芸術の森美術館

    会期 平成 24 年 3 月 17 日(土)~5月 27 日(日)

    主催 札幌芸術の森美術館(札幌市芸術文化財団)、STV 札幌テレビ放送

    場所 広島県立美術館

    会期 平成 24 年 7 月 14 日(土)~9月 17 日(月)

    主催 広島テレビ、広島県立美術館

    下記展覧会において、作品貸し出しを行った。

    ① 小さなルーヴル美術館展

    台湾で行われた巡回展「種田陽平的美術世界」に「小さなルーヴル美術館展」の展示物を貸し出

    した。巡回展終了後の展示物は、三鷹市内の小中学校などで、展示、活用してもらう予定。

    場所 高雄 駁二芸術特區 P2 倉庫

    会期 平成 24 年 6 月 23 日~9月 16 日

    主催 高雄市政府文化局、財団法人高雄市文化基金會、駿騰創意行銷股份有限公司

  • - 22 -

    場所 台北 国立歴史博物館

    会期 平成 24 年 10 月 6日~平成 25 年 1 月 8日

    主催 国立歴史博物館、高雄市政府文化局、駿騰創行意銷股份有限公司

    ② メアリー・ブレア原画展

    場所 新潟県立万代島美術館

    会期 平成 24 年 4 月 28 日(土)~7月 8日(日)

    主催 新潟県立万代島美術館、TeNY テレビ新潟、メアリー・ブレア原画展新潟展実行委員会

    場所 長崎県立美術館

    会期 平成 24 年 7 月 28 日(土)~9月 2日(日)

    主催 長崎県美術館、KTN テレビ長崎、西日本新聞社

    ③ チェブラーシカとロシア・アニメーションの作家たち展

    場所 滋賀県立近代美術館

    会期 平成 24 年 6 月 9日(土)~7月 29 日(日)

    主催 滋賀県立近代美術館、京都新聞社、BBC びわ湖放送

    場所 三菱地所アルティアム

    会期 平成 24 年 8 月 4日(土)~9月 17 日(月)

    主催 三菱地所、三菱地所アルティム、西日本新聞社

    ④ ジブリの動画家 近藤勝也展

    場所 新居浜市立郷土美術館

    会期 平成 24 年7月 20 日(金)~8月 26 日(日)

    主催 新居浜市、新居浜市教育委員会

    (11)アニメーション作品の普及啓発活動 世界の優れたアニメーション作品を広く普及したいという理想のもと、美術館内の展示だけでは

    なく、映画館での上映や DVD でも作品を紹介するため「三鷹の森ジブリ美術館ライブラリー」の

    活動を行った。

    本年度に新しく手がけた作品は、以下の通りである。

    「夜のとばりの物語」

    監督 ミッシェル・オスロ

    年/国 2010 年/フランス

    公開日 平成 24 年 6月 30 日

    提供 当財団、スタジオジブリ、日本テレビ、ディズニー

    フランスのアニメーション監督ミッシェル・オスロの「アズールとアスマール」に続く最新作で、

    光と影と圧倒的な色彩美で紡ぐ、6つの愛の物語。夜な夜な好奇心旺盛な少年と少女が、古い映

    画館で映画技師と共にお話を紡ぎ、6つの世界の主人公になるという内容。日本語吹替版では、

    声優・ミュージシャンとして活躍する坂本真綾、俳優の西島秀俊を起用した。

    「夜のとばりの物語 -醒めない夢-」

    監督 ミッシェル・オスロ

    年/国 2010 年/フランス

    公開日 平成 25 年 1月 19 日

    提供 当財団、スタジオジブリ、日本テレビ、ディズニー

    日本独自企画として、ミッシェル・オスロの短編5作品を映画用に構成した作品。前作「夜のと

    ばりの物語」の続編として公開した。圧倒的な色彩美に加え、綿密な模様、画面の美しさを堪能

    できる作品。日本語吹替版では、前作同様坂本真綾を起用。

  • - 23 -

    【資料】基本財産一覧

    ◆基本財産概要(絵画など)

    作品名 合計 イメージボード セル画 背景付

    セル画 美術ボード 背景

    映画宣伝

    用素材 絵画 その他

    雪の女王 2 2 0 0 0 0 0 0 0

    外套 1 1 0 0 0 0 0 0 0

    風の谷のナウシカ 3 0 1 0 0 2 0 0 0

    天空の城ラピュタ 12 0 1 8 0 3 0 0 0

    となりのトトロ 11 0 0 11 0 0 0 0 0

    火垂るの墓 11 11 0 0 0 0 0 0 0

    魔女の宅急便 19 14 0 4 0 1 0 0 0

    おもひでぽろぽろ 19 0 0 6 3 10 0 0 0

    紅の豚 18 0 0 18 0 0 0 0 0

    そらいろのたね 1 0 1 0 0 0 0 0 0

    海がきこえる 10 0 0 10 0 0 0 0 0

    平成狸合戦ぽんぽこ 20 0 0 17 0 3 0 0 0

    耳をすませば 29 0 0 16 0 0 0 13 0

    On Your Mark 8 0 0 8 0 0 0 0 0

    もののけ姫 24 0 0 9 0 10 1 0 4

    ホーホケキョとなりの山田くん 10 0 0 0 0 0 0 0 10

    合計 198 28 3 107 3 29 1 13 14

    ※原画、動画、背景付セル画、背景は、映画の1カットを最小単位とし、同一カットで複数点数存在しても1点として扱っている。

    ◆基本財産(絵画など/フィルム)

    【絵画など】

    番号 種別 作品名・資料名 制作者

    (もしくは監督)

    サイズ

    H(㎜)

    サイズ

    W(㎜)技法 材質 備考

    1 イメージボード 「雪の女王」イメージボード アレクサンドル・ヴィノクーロフ

    イズラエル・シュヴァルツマン 174 220 ポスターカラー 画用紙

    2 イメージボード 「雪の女王」イメージボード アレクサンドル・ヴィノクーロフ

    イズラエル・シュヴァルツマン 188 210 ポスターカラー 画用紙

    3 イメージボード 「外套」イメージボード ユーリ・ノルシュテイン 965 2570 ガッシュ及び木炭 紙 2 枚組

    4 絵画 耳をすませば 小さな家の惑星 井上直久 290 284 アクリル絵の具 セル

    5 絵画 耳をすませば 十字路の小惑星 井上直久 365 373 アクリル絵の具 セル

    6 絵画 耳をすませば 新月と丘(2 点重ね) 井上直久 256 379 アクリル絵の具 画用紙及びセル

    7 絵画 耳をすませば 工房 井上直久 232 380 アクリル絵の具 画用紙及びセル

    8 絵画 耳をすませば あかりのもれる店 井上直久 233 382 アクリル絵の具 画用紙

    9 絵画 耳をすませば 星 6 種(6 点組合せ) 井上直久 175 163 アクリル絵の具 セル

    10 絵画 耳をすませば 塔の街(2 点重ね) 井上直久 233 554 アクリル絵の具 画用紙及びセル

    11 絵画 耳をすませば 図書館のある街 井上直久 594 331 アクリル絵の具 画用紙及びセル 背景画は

    男鹿和雄筆

    12 絵画 耳をすませば イバラード遠望Ⅱ 井上直久 232 771 アクリル絵の具 画用紙

    13 絵画 耳をすませば 3 段重ねの丘(3 点重ね) 井上直久 460 656 アクリル絵の具 セル

    14 絵画 耳をすませば 巨大な建築のような雲 井上直久 510 655 アクリル絵の具 セル

    15 絵画 耳をすませば 雲の群 井上直久 481 533 アクリル絵の具 セル

    16 絵画 耳をすませば 壁 井上直久 230 385 アクリル絵の具 画用紙

    17 背景画 風の谷のナウシ

    カ 怒りをしずめた王蟲 スタジオジブリ 282 383 ポスターカラー 画用紙

    18 背景画 風の谷のナウシ

    カ 腐海の内部 スタジオジブリ 270 384 ポスターカラー 画用紙

    19 セル画 風の谷のナウシ

    月刊「アニメージュ」1984

    年 4 月号表紙 スタジオジブリ 375 275 セル絵の具 セル

    20 背景付セル画 天空の城ラピュタ オープニング・タイトルバック スタジオジブリ 290 550ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    21 背景付セル画 天空の城ラピュタ オープニング・タイトルバック スタジオジブリ 270 461ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    22 背景付セル画 天空の城ラピュタ オープニング・タイトルバック スタジオジブリ 320 490ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    23 背景付セル画 天空の城ラピュタ オープニング・タイトルバック スタジオジブリ 390 580ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    24 背景画 天空の城ラピュタラピュタの中心部に位置

    する巨木 スタジオジブリ 903 385 ポスターカラー 画用紙

    25 背景画 天空の城ラピュタ ラピュタの宮殿と空中庭園 スタジオジブリ 730 455 ポスターカラー 画用紙

  • - 24 -

    番号 種別 作品名・資料名 制作者

    (もしくは監督)

    サイズ

    H(㎜)

    サイズ

    W(㎜)技法 材質 備考

    26 背景画 天空の城ラピュタシータの住んでいたゴンド

    アの谷 スタジオジブリ 585 389 ポスターカラー 画用紙

    27 背景付セル画 天空の城ラピュタ

    シータを助けるために、ラ

    ンチャーをムスカに向ける

    パズー

    スタジオジブリ 271 378ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    28 背景付セル画 天空の城ラピュタラピュタを守るため、ある

    決意をするシータとパズースタジオジブリ 261 377

    ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    29 背景付セル画 天空の城ラピュタ空中海賊ドーラ一味の乗

    るタイガーモス号 スタジオジブリ 445 904

    ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    30 背景付セル画 天空の城ラピュタラピュタを手に入れんとす

    るムスカの乗ったゴリアテスタジオジブリ 276 860

    ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    31 セル画 天空の城ラピュタ 空に昇っていくラピュタ スタジオジブリ 815 387ポスターカラー及び

    セル絵の具 セル 背景用ブック

    32 背景付セル画 となりのトトロ

    見えているとも知らずにメ

    イの前を通りすぎようとす

    るチビトトロ

    スタジオジブリ 267 393ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    33 背景付セル画 となりのトトロ トトロの腹の上ではしゃぐ

    メイ スタジオジブリ 270 383

    ポスターカラー及び

    セル絵の具 画用紙及びセル

    34 背景付セル画 となりのトトロ バス停前で一緒にバスを

    待つトトロとサツキ スタジオ