病院病理部 - hyo-med.ac.jp · pap染色 papanicolaou stain パパニコロー染色 pas染色...

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曜日 時間 内容 担当 集合時間 集合場所 9:00 オリエンテーション 廣田 9:00 3号館2階カンファレンス室 発表剖検症例配付、検査室見学 11:00 抄読会出席 11:00 3号館2階カンファレンス室 12:00 発表準備(昼休憩) 15:30 講義 15:30 3号館2階カンファレンス室 17:30 泌尿器病理カンファレンス参加 17:30 3号館2階カンファレンス室 9:00 医療英会話 鈴木/古瀬 9:00 2号館4階 セミナー室5 13:00 発表準備 14:30 組織診断実習(検鏡) 羽尾 14:30 10号館3階病院病理部 検査室 17:30 乳腺外科病理カンファレンス 17:30 3号館2階カンファレンス室 9:00 講義 井出 9:00 3号館2階カンファレンス室 10:00 発表準備(昼休憩) 15:30 講義 15:30 3号館2階カンファレンス室 17:30 CPC(Clinicopathological conference)参加 17:30 3号館2階実習室1 9:00 講義 磯崎 9:00 3号館2階カンファレンス室 10:30 発表準備(昼休憩) 14:30 発表相談・準備 松田 14:30 3号館2階カンファレンス室 9:00 組織診断実習(検鏡) 塚本 9:00 11:00 発表準備(昼休憩) 15:00 剖検症例発表 全員 15:00 3号館2階カンファレンス室 16:00 総括 廣田 16:00 3号館2階カンファレンス室 10号館3階病院病理部 検査室 ※:梶本、土田、木村、渡邊、木原、松尾、覚道他が分担 病院病理部 1.実習日程 【MEMO】 − 424 − − 425 −

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Page 1: 病院病理部 - hyo-med.ac.jp · Pap染色 Papanicolaou stain パパニコロー染色 PAS染色 Periodic acid Schiff reaction 過沃素酸シッフ染色 (粘液やグリコゲンの特殊染色)

病理

曜日 時間 内容 担当 集合時間 集合場所

9:00 オリエンテーション 廣田 9:00 3号館2階カンファレンス室

発表剖検症例配付、検査室見学

11:00 抄読会出席 11:00 3号館2階カンファレンス室

12:00 発表準備(昼休憩)

15:30 講義 ※ 15:30 3号館2階カンファレンス室

17:30 泌尿器病理カンファレンス参加 17:30 3号館2階カンファレンス室

9:00 医療英会話 鈴木/古瀬 9:00 2号館4階 セミナー室5

13:00 発表準備

14:30 組織診断実習(検鏡) 羽尾 14:3010号館3階病院病理部

検査室

17:30 乳腺外科病理カンファレンス 17:30 3号館2階カンファレンス室

9:00 講義 井出 9:00 3号館2階カンファレンス室

10:00 発表準備(昼休憩)

15:30 講義 ※ 15:30 3号館2階カンファレンス室

17:30 CPC(Clinicopathological conference)参加 17:30 3号館2階実習室1

9:00 講義 磯崎 9:00 3号館2階カンファレンス室

10:30 発表準備(昼休憩)

14:30 発表相談・準備 松田 14:30 3号館2階カンファレンス室

9:00 組織診断実習(検鏡) 塚本 9:00

11:00 発表準備(昼休憩)

15:00 剖検症例発表 全員 15:00 3号館2階カンファレンス室

16:00 総括 廣田 16:00 3号館2階カンファレンス室

10号館3階病院病理部検査室

※:梶本、土田、木村、渡邊、木原、松尾、覚道他が分担

病院病理部1.実習日程

【M EM O】

病理

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病理

2.実習目標

教育目標

 病理診断の実習、演習を行うことにより、(1)病理診断がどのように臨床と関わりあって

いるか理解し、同時に、(2)国家試験にしばしば出題される疾患の基本的病理所見を、病態・

臨床像・画像所見と統合して整理・理解する。

行動目標

(1)病理組織検査と細胞診検査の違いを説明することができる。

(2)術中迅速診断や病理解剖の意義を述べることができる。

(3)各講師より提示された症例について病変を見い出し、それを記載することができる。

(4)各種疾患の病態や臨床病理学的な特徴を説明することができる。

 第2、3学年次を中心に疾病の基礎的考え方を学んだ病理学は、基礎医学から臨床医学への

橋渡しであり、一方、臨床医学の診断・治療に深いかかわりを持つ病院における実地の病理学、

これが病理診断学である。

 病理診断は生検・手術検体の病理組織診断、細胞診、術中迅速診断、病理解剖(剖検)の4本

柱から成り立っている。

 生検・手術検体について実際の症例に触れながら、病理診断の実際を学ぶとともに病変の成

立・進行についての理解を深めることを目的とする。さらに、病理解剖がどのようになされ、

診療面に生かされているか、また術中迅速材料を含む生検・手術検体や細胞診検体がどのよう

に処理され、病理組織診断や細胞診断が行われているかについても習得する。

3.実習要領〔時間厳守〕

 遅刻、無断欠席は不可。欠席者や実習態度が不良の者は休日等の指定した日に補講を行うこ

とがある。

 遅刻をしないよう、所定の場所に集合すること。

 剖検が行われるときは、随時見学に切り替えることがある。

 4 学年次「病理診断学」講義資料、その他病理組織アトラスなどを持参すること。

 実習内容は以下の各項目からなる。

(1)オリエンテーション

 検査室見学を行う。病院内での病理検査の検体は基本的に全例が検査室に送付される。検

体がどのような過程を経て病理組織標本になるのかを見学する。

 このような標本作成法は医師国家試験出題基準の“検査”の項目としても挙げられている。

病理

(2)剖検症例発表

 オリエンテーション時に剖検症例課題を各グループあたり1例配付するので、症例の臨床

経過や画像所見を含め、肉眼病理所見および組織病理所見に関して検討を加え、最終日午後

に発表する。症例及びその発表方法に関する質問は随時受け付ける。

 この作業は卒後の初期研修で実際に発表を行うことになるClinicopathological conference

(CPC)の模擬体験となる。

(3)組織診断

 病院病理部での組織診断業務に参加し、病理医が普段どういう仕事をしているか実体験

する。原則として実習第2日と第5日に未診断標本やこちらで準備した典型症例の組織標

本を配付するので、まず各自で診断する。後に指導教員の check を受ける。

(4)講義(礒崎・井出・梶本・土田・木村・渡邊・木原・松尾・覚道他が分担)

  以下のような内容を分担して実習を行う。

 1.国家試験によく出る疾患の基本的病理所見を整理する。

 2.臨床に役に立つ各種疾患における病態生理のより深い理解を目指す。

(5)CPC 参加

 水曜日の17:30から行われる剖検症例に関する臨床医と病理医の検討会(CPC)に参加

し、臨床及び病理学的な知識を整理すると共に、病理解剖の意義につき理解する。各グルー

プに与えられた剖検症例の発表の参考にしていただきたい。

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【M EM O】

病理

【M EM O】

病理

欧文医学用語・略語集

ABC aspiration biopsy cytology 穿刺吸引生検・細胞診

ALK anaplastic lymphoma kinase 未分化リンパ腫リン酸化酵素

BAC Bronchioloalveolar carcinoma 細気管支肺胞上皮癌

BAL(F) Bronchioloalveolar lavage (fluid) 気管支肺胞洗浄(液)

CIN Cervical intraepithelial neoplasia 子宮頸部上皮内腫瘍

CIS carcinoma in situ 上皮内癌

CML Chronic myeloid leukemia 慢性骨髄性白血病

DIC    ① Drip infusion cholangiographyDisseminated intravascular coagulation

①点滴静注胆道造影②播種性血管内血液凝固   ②

dysplasia 異形成

EC cell Enterochromaffin cell セロトニン、モチリン分泌細胞

EMR endoscopic mucosal resection 内視鏡的粘膜切除術

ESD endoscopic submucosal dissection 内視鏡的粘膜下層剥離術

EVG染色 Elastica-van Gieson stain エラスチカ・ワン・ギーソン染色(弾力線維の特殊染色法)

FISH fluorescence insitu hybridization 蛍光インサイチュハイブリダイゼーション

FITC Fluorescein isothiocyanate 蛍光色素名

FNA fine needle aspiration 穿刺吸引細胞診

GIST gastrointestinal stromal tumor 消化管間質細胞腫

Grocott staining グロコット染色(真菌・原虫に対する特殊染色)

HE染色 Hematoxylin-eosin stain ヘマトキシリン・エオジン染色

ICC interstitial cell of Cajal カハールの介在細胞

IHC immunohistochemistry 免疫組織化学

intranuclear cytoplasmic inclusion 核内細胞質封入体(甲状腺乳頭癌など)

LEL lymphoepithelial lesion (lymphoid cells の粘膜内腺管への破壊性浸潤像)

MALT Lymphoma Mucosa-associated lymphoid tissue lymphoma 粘膜関連リンパ組織に由来するリンパ腫

PAM染色 Periodic acid-methenamine-silver stain 過ヨウ素酸メセナミン銀染色(糸球体基底膜の特殊染色)

Pap分類 Papanicolaou class パパニコロー分類

PAP法 Peroxidase-antiperoxidase method ペルオキシダーゼ・アンチペルオキシダーゼ法

Pap染色 Papanicolaou stain パパニコロー染色

PAS染色 Periodic acid Schiff reaction 過沃素酸シッフ染色(粘液やグリコゲンの特殊染色)

psammoma body 砂粒体

PTAH染色 Phosphotungstic acid-hematoxylin stain 燐タングステン酸ヘマトキシリン染色(フィブリンや横紋筋の特殊染色)

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病理

◆ 到達チェック項目 ◆

出来た 出来なかった

RS細胞 Reed Sternberg cell リードステルンベルグ細胞

SCC Squamous cell carcinoma 扁平上皮癌

SCJ squamocolumnar junction 扁平上皮癌腺上皮境界部

SCLC Small cell lung cancer 小細胞性肺癌

SEM Scanning electron microscopy 走査電顕

TB Tuberculosis 結核症

TEM Transmission electron microscopy 透過電顕

UC Urothelial carcinoma 尿路上皮癌

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◆ 到達チェック項目 ◆

出来た 出来なかった

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□ 病理診断は医療行為であることを理解できる□ 病理診断が臨床診断、治療、予後にどのようにかかわりあっているかを説明できる□ 病院病理部で扱う検体の種類を把握できる□ 依頼用紙の記入方法と医療事故の防止法について理解できる□ 通常の病理標本の採取法、固定法など病院病理部提出までの検体処理法が説明できる□ 生検や手術の組織標本・細胞診標本の作製過程を説明できる(固定・包埋・染色)□ 検体取り違い事故防止にどのような方法が行われているか理解できる□ 病理診断報告書の重要性と読み方を理解できる□ 術中迅速診断について下記の事項について説明できる a.意義 b.検体採取法 c.提出方法 d.限界と医療事故防止法□ 病理解剖について下記の事項を説明できる a.病理解剖以外の解剖の種類とその概要 b.意義と重要性 c.手続きの概要 d.臨床へどのようにいかされているのか(CPCの意義)□顕微鏡を正しく使用できる□ 感染防止法について説明できる□ 病理診断報告書のプライバシー保護とインフォームドコンセントについて理解できる□ 病院病理部の業務がチーム医療であることが理解できる□ 以下の疾患の病理組織像または細胞像について説明できる   肺癌、肺炎、肝臓癌、慢性肝炎、肝硬変、糸球体腎炎、胃癌、大腸癌、炎症性腸疾患、子宮癌、心筋梗塞、悪性リンパ腫、甲状腺乳頭癌、サルコイドーシス、結核、GISTなど

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