直接燃焼式 高効率小規模 バイオマス発電...バイオマス発電システム...

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バイオマス発電システム 直接燃焼式 高効率小規模 9,000t/年程度木質チップ燃料で、 発電出力 400kW発電可能概要 株式会社神戸製鋼所の提案するバイオマス発電システムは、これまで培ってきたスク リュコンプレッサの技術を結集し開発した世界最高水準の発電効率を備えた 『MSEG (スクリュ式小型蒸気発電機)』 と、世界初の半密閉スクリュタービン方式の高効率・小 型バイナリー発電システム 『マイクロバイナリー』 を組み合わせた高効率小規模バイ オマス発電システムです。発電出力数百~410kWと小規模でありながら、 中・大型規 模相当の発電効率を実現しています。 システム特徴 2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)がスタートし、 バイオマス発電分野においても国内に中・大型の木質バイオマス発電プラント が多く稼働しています。従来の中・大型発電プラントでは比較的高い発電効率を実現で きる一方で、大量の未利用木材が必要となり燃料確保が課題でした。 当社では、それぞれが世界最高水準の効率を誇る2種類のスクリュタービン方式の発電 機を組み合わせた高効率小規模バイオマス発電システムを実現します。 1 木質バイオマスを直接燃焼するバイオマス発電は、規模が大きいほど発電効率が 上がり、一般的に10~15%程度の発電効率を達成するには1,000~5,000kW の規模が必要でした。これに対し、本システムは400kW程度の発電規模でこれらと同じ 効率を実現することが可能です。 3 本システムは、1次発電機(MSEG)、2次発電機(マイク ロバイナリー)以外に、バイオマスボイラ、冷却塔、冷却 ポンプ、復水タンク、復水ポンプといった汎用品として広く普 及している機器のみで構成することが可能で、取り扱いも容易 です。また、発電機(MSEGおよびMB)は、国内ですでに合計 100台以上が稼働しています。 2 システム概略仕様例 1,000 10,000 100,000 発電機出力[kW] 発電端効率[LHV,%] 100 40 35 30 25 20 15 10 5 0 バイオマスボイラ 必要な木質チップ量 9,000t/年程度 MB-125S (マイクロバイナリー) MSEG160L (スクリュ式小型蒸気発電機) ※本システム設置時のボイラの取り扱い 導入計画時、系統連系による発電設備として電気事業法が 適用され、経済産業局へ法律に基づく所定の届出が必要です。 発電出力 蒸気量3.8t/h 原料チップ供給 伐採・採集 蒸気圧力 0.90MPaG 発電出力 冷却水入口 冷却水出口 冷却水循環 ポンプ リング タワバイオマス発電における 一般的な蒸気タービン式の 発電端効率の特性 FIT(40円/kWh)対象範囲 FIT(40円/kWh)対象範囲 FIT(40円/kWh)対象範囲 発電端効率 <試算条件> 水分40%w.b. (乾燥チップ)、24時間300日稼働 供給蒸気圧力0.90MPaG、ボイラ効率75%、冷却水温度20℃、冷却水量100m 3 /h 本リーフレットに記載の数値は参考値です。保証値につきましては別途お問い合わせください。 電力会社送電系統 or 直接送電系統へ 総発電出力 約400kW 約9,000t/年 ※24時間、300日稼働 ボイラ部 発電機部 バイオマス燃料 バイオマス発熱量 システム端出力 ボイラ効率 供給蒸気圧力 供給蒸気量 発電端出力 発電端効率 システム端効率 冷却水温度 冷却水流量 10.6MJ/kg (針葉樹、LHV) ※水分率40%(wet base) 75% 0.9MPaG(1次発電機入口) 約3.8t/h(1次発電機入口) 約400kW 約13% 約10% 20℃ 100m /h 約300kW ボイラ動力およびMB補機動力を除いた出力

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Page 1: 直接燃焼式 高効率小規模 バイオマス発電...バイオマス発電システム 直接燃焼式高効率小規模 9,000t/年程度の 木質チップ燃料で、 発電出力約400kWの

バイオマス発電システム直接燃焼式 高効率小規模

9,000t/年程度の木質チップ燃料で、

発電出力約400kWの発電が可能に

概要株式会社神戸製鋼所の提案するバイオマス発電システムは、これまで培ってきたスクリュコンプレッサの技術を結集し開発した世界最高水準の発電効率を備えた『MSEG(スクリュ式小型蒸気発電機)』と、世界初の半密閉スクリュタービン方式の高効率・小型バイナリー発電システム『マイクロバイナリー』を組み合わせた高効率小規模バイオマス発電システムです。発電出力数百~410kWと小規模でありながら、中・大型規模相当の発電効率を実現しています。

システム特徴2012年7月に再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)がスタートし、バイオマス発電分野においても国内に中・大型の木質バイオマス発電プラント

が多く稼働しています。従来の中・大型発電プラントでは比較的高い発電効率を実現できる一方で、大量の未利用木材が必要となり燃料確保が課題でした。当社では、それぞれが世界最高水準の効率を誇る2種類のスクリュタービン方式の発電機を組み合わせた高効率小規模バイオマス発電システムを実現します。

1

木質バイオマスを直接燃焼するバイオマス発電は、規模が大きいほど発電効率が上がり、一般的に10~15%程度の発電効率を達成するには1,000~5,000kW

の規模が必要でした。これに対し、本システムは400kW程度の発電規模でこれらと同じ効率を実現することが可能です。

3

本システムは、1次発電機(MSEG)、2次発電機(マイクロバイナリー)以外に、バイオマスボイラ、冷却塔、冷却

ポンプ、復水タンク、復水ポンプといった汎用品として広く普及している機器のみで構成することが可能で、取り扱いも容易です。また、発電機(MSEGおよびMB)は、国内ですでに合計100台以上が稼働しています。

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■システム概略仕様例

1,000 10,000 100,000発電機出力[kW]

発電端効率[LHV,%]

100

40

35

30

25

20

15

10

50

バイオマスボイラ

必要な木質チップ量9,000t/年程度

MB-125S(マイクロバイナリー)

MSEG160L(スクリュ式小型蒸気発電機)

※本システム設置時のボイラの取り扱い 導入計画時、系統連系による発電設備として電気事業法が 適用され、経済産業局へ法律に基づく所定の届出が必要です。

発電出力

蒸気量3.8t/h原料チップ供給

伐採・採集

蒸気圧力0.90MPaG

発電出力

冷却水入口

冷却水出口

冷却水循環ポンプ

クーリングタワー

バイオマス発電における一般的な蒸気タービン式の発電端効率の特性

FIT(40円/kWh)対象範囲FIT(40円/kWh)対象範囲FIT(40円/kWh)対象範囲

発電端効率

<試算条件>水分40%w.b.(乾燥チップ)、24時間300日稼働供給蒸気圧力0.90MPaG、ボイラ効率75%、冷却水温度20℃、冷却水量100m3/h

本リーフレットに記載の数値は参考値です。保証値につきましては別途お問い合わせください。

電力会社送電系統 or 直接送電系統へ総発電出力 約400kW

約9,000t/年※24時間、300日稼働

ボイラ部

発電機部

バイオマス燃料

バイオマス発熱量

システム端出力

ボイラ効率

供給蒸気圧力供給蒸気量発電端出力

発電端効率システム端効率冷却水温度冷却水流量

10.6MJ/kg (針葉樹、LHV)※水分率40%(wet base)75%

0.9MPaG(1次発電機入口)約3.8t/h(1次発電機入口)約400kW

約13%約10%20℃100m3/h

約300kW※ボイラ動力およびMB補機動力を除いた出力

Page 2: 直接燃焼式 高効率小規模 バイオマス発電...バイオマス発電システム 直接燃焼式高効率小規模 9,000t/年程度の 木質チップ燃料で、 発電出力約400kWの

温水50℃

冷却水35℃

その他(141kW) ※ドレン、配管放熱ロスなど

木材量:発熱量:水分率:

発電端出力

ドレン水は全量回収(211kW)(55℃程度)

軸封ドレン排出凝縮ドレン排出

軸封ドレン排出凝縮ドレン排出

温水50℃

冷却水35℃

入熱(蒸気)2,713kW蒸気量3.5ton/h

1.1310.640

ton/hMJ/kg% 熱利用(1,019kW)

温水取出し温度を上げて、熱利用の幅を広く

約334kW 必要木質燃料 約8,000トン/年間(24時間、300日換算)

発電端出力 約285kW 必要木質燃料 約9,500トン/年間(24時間、300日換算)

温泉利用

温泉利用

ボイラ熱ロス(ボイラ効率:75%)

熱利用(1,019kW)

CASE1

CASE2

その他(95kW) ※ドレン、配管放熱ロスなど

熱利用(1,140kW)

木材量:発熱量:水分率:

ドレン水は全量回収(76kW)(36℃程度)

入熱(蒸気)3,086kW蒸気量4.0ton/h

1.3210.640

ton/hMJ/kg%

熱出力(1,490kW)

冷却水出口25℃

冷却水入口15℃

129℃程度の蒸気の直接利用

ボイラ熱ロス(ボイラ効率:75%)

地域熱供給

木材乾燥

システム構成例(熱利用を主とした場合)

システム設置イメージ

発電端出力(92kW)

発電端出力(92kW)

発電端出力(125kW)

発電端出力(139kW)

発電端出力(160kW) 製材工場

大変コンパクトなスペースへの設置が可能、スチームスター、マイクロバイナリーともに屋外設置が可能ですので、特に建屋は必要ありません。

お客様のニーズに合わせ自由なシステム構成が可能です。

バイオマスボイラ

ポンプ(2台)

冷却塔(2台)

環水槽(2台)

ポンプユニット(2

台)ポンプユ

ニット(2台)

ポンプユニット(2

台)系統連系盤系統連系盤系統連系盤

幅17m程度(

ボイラ除く)

奥行き16m程度

スチームスター

マイクロバイナリー

機械事業部門 圧縮機事業部

冷熱・エネルギー部 営業室 URL:http://www.kobelco.co.jp/machinery/■ 東京本社 〒141-8688  東京都品川区北品川5丁目9-12  Tel : (03) 5739-5343 Fax : (03) 5739-5345

1605 technotreeこの仕様は予告なく変更する場合があります。