卒業研究選択・推進のための...
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卒業研究選択・推進のための
情報共有システムの提案と試作
情報社会学科ISプログラム4年湯浦研究室
No.70511002
新井英史
目次
1. 研究の背景と目的
2. 従来の研究
3. 提案システム(GRASYS)概要
4. GRASYSの評価
5. 結論
6. 今後の課題
1. 研究の背景と目的
大学における研究情報は再利用されにくい知識共有がなかなか進まない
せっかくの研究情報が一過性の情報では意味がない
研究情報を整備し、蓄積した知識を使いやすい形で提供することが重要
本研究では、大学の研究論文情報の共有を促進するシステムを提案する
具体的事例として、静岡大学情報学部における研究情報を蓄積し、研究論文情報を共有するシステムを試作する
2.1 従来の研究
「知識メモを活用した研究情報共有方式の提案」
梅田恭子、安田孝美、横井茂樹(名古屋大学)
情報処理学会、2001年11月15日要旨
デジタル文書データベースに知識メモを登録することで、検索する際の手助けとなる
知識メモによって他の文書との関連を表現でき、研究の発展過程が記録される
関連文書の検索が容易になり、関連がないと思われていた文書が類似していることがわかる
2.2 従来の研究
「e-Universityにおける教職員学生間の情報
共有:イントラブログ運用実験報告」
天野圭二(星城大学准教授)
星城大学経営学部研究紀要、2007年9月30日
要旨
教職員や学生が学内イントラブログを利用
イントラブログにより、組織内に存在する形式知を統一のフォーマットで同一サイト内に集積させる
大学内の諸集団における意思疎通を実現する
3. 提案システム(GRASYS)概要
従来研究の問題点研究活動とコミュニケーションツールとの結びつきが弱い
学生が研究活動に触れる機会を増やすべき
大学の研究情報共有を促進するシステムを提案学生や教職員への情報提供や議論を通じてコミュニケーションを図り、研究活動を活発にする
学生の興味発見を支援し、研究論文テーマを決定するきっかけを与える
論文検索と進捗報告を組み合わせた研究情報共有システム「GRASYS」を試作
他研究室の過去の研究論文を知り、研究に役立てる
学生の研究室選択に利用する
4年生、院生
1~3年生
GRASYS
4年生、院生
1~3年生
論文登録、論文検索、コメント投稿、論文情報管理
論文登録時にタグを設定→検索に利用研究テーマが近い人の論文を検索できる
自分の研究領域に近い人を探す
研究室ごとに論文を検索できる研究準備生の興味関心に合致する/しない研究室を判別できる
研究準備生の新たな興味発見にも役立つ
4年生、院生
1~3年生
ログイン/ログアウト
進捗報告ブログ作成記事追加、修正、削除、コメントをつける、コメントを貰う
研究生と研究準備生とのコミュニケーションを図る
掲示板特定の話題について議論することでコミュニケーションが可能
システムの開発
オープンソースシステムCMSのXOOPSを利
用
多種多様なモジュール、豊富なテンプレート公開されているモジュールをWebサイトに組み込める
サイトデザインの変更が容易
開発工数を削減し、モジュールを導入することで拡張性を持たせる
システムメニュー
登録されているタグをランダム表示する
クリックして論文の絞込み検索ができる
クリックすると論
文明細を表示リンクをクリックすると
絞り込み検索を行う
タグ「開発」で絞り込み
検索して一覧表示する
コメントに付けられた点数を基に
平均点を算出しグラフを表示する論文情報を表示
論文要旨を表示
論文に投稿された
コメントを表示
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フォーム
4. GRASYSの評価
※静岡大学情報学部2年生76名を対象に実施したGRASYSの評価アンケート
この研究室情報共有システムを利用してみたいと思うか?
45%
43%
8%0%4%
賛成
やや賛成
どちらでもない
やや反対
反対
n=76
研究情報共有についてどう思うか?
45%
38%
17%0%
0%
賛成
やや賛成
どちらでもないやや反対
反対
83%の学生が研究情報共有に
「賛成」「やや賛成」と回答88%の学生がGRASYSの利用に
「賛成」「やや賛成」と回答
n=76
学生が欲しいと思う情報あなたが共有したいと思う情報は?
13%
18%
6%
11%
16%
16%
2%2%0%
16%
研究論文
研究室の雰囲気
研究テーマ
先輩の研究進捗情報
教員の研究方針
先輩の就職先
就活の進め方
情報学応用論での演習内容
演習系科目の発表成果
その他( )
n=292(複数回答)
研究情報と就職情報が
大半を占めた
※静岡大学情報学部2年生76名を対象に実施したGRASYSの評価アンケート
5. 結論
大学の研究情報共有における問題点を明らかにした
研究活動とコミュニケーションツールとの結びつきが弱い学生が研究活動に触れる機会を増やすべき
研究情報共有システム「GRASYS」を提案・試作した
論文検索と進捗報告を通して学生の興味発見を支援し、研究テーマを決定するきっかけを与える学生や教職員による情報提供や議論を促進し、ユーザ同士でコミュニケーションを行う
学生に対しGRASYSのデモとアンケートを実施研究情報共有とGRASYSに期待する意見が多く寄せられた
6. 今後の課題
GRASYSをリリースした上での評価・改善が
できなかった
研究情報以外のコンテンツ拡充(特に就職情報)
学生・教職員が必要とする機能の追加
GRASYSの宣伝・普及ができなかった
研究情報共有の意義を多くの学生や教職員に知ってもらうべき
情報共有推進に消極的なユーザからも理解を得る
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