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2017110石油現物(石油スポット)市場について

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2017年1月10日

石油現物(石油スポット)市場について

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石油現物(石油スポット)市場について 1.石油現物(石油スポット)市場開設の目的

1.現在、我が国の石油業界は、産業競争力強化法による再編が進められ、過剰精製能力の解消等 が行われている。 2.このような状況下にあるが、ガソリン・灯油については、連産品という特性や季節要因及び天候の変動 等により、需要と供給のアンバランスが生じることは避けられず、こうした需給のギャップを調整する場、 すなわち、石油スポット市場は世界の石油産業では不可欠な存在となっている。 3.このため、需要サイド及び供給サイドに利用しやすい環境を整えることはTOCOMに課せられた使命で あり、これまでTOCOMは受渡決済型先物市場を開設しているところであるが、翌月渡しのため、いわ ゆるスポット機能の提供が欠落している。 4.このスポット機能、すなわち現物市場を、現在石油業者が自主的に運営しているところであるが、これ を公設の商品先物市場運営者であるTOCOMが行うことで、より価格信頼性が向上するものと考えら れる。また、本年5月に上場を予定している現金決済先物取引の決済価格として利用する現物価格 をTOCOMが形成する必要性も生じている。 5.以上の認識の下、TOCOMにおいて現物市場を開設し、価格指標としての現金決済先物取引、受 給調整等の場としての現物先物市場と合わせて、総合コモディティ市場として産業インフラ機能を提 供しようとするもの。

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2.石油現物市場の相関図

現物市場 先物市場

TT

JOX

Platts

TOCOM 現物市場

価格報告機関

TOCOM 既存現物受渡 石油市場

Platts

OPIS

TOCOM 現金決済型 石油市場

新 成立価格 を反映

最終 決済価格

海上 陸上

eWindow

石油現物(石油スポット)市場について

2017年1月11日引き継ぎ

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石油現物(石油スポット)市場について (参考)価格報告機関におけるTOCOM石油スポット価格のアセスメント採用状況

価格報告機関 採用状況

Platts

プラッツのメソドロジーに以下の記述を記載済 (2017年1月6日付) 「プラッツはアセスメントを制作する際、関連マーケットを観測し考慮する場合もあります。例えば、原油の価格変動、東商取の先物や東商取の現物の価格変動のような国内石油製品のトレンド、石油製品間のスプレッド、地域間のスプレッドなども考慮する場合があります。」

OPIS TOCOMが運営するTOCOMウインドウをアセスメントの対象として、国内石油製品価格を配信することを発表(2016年12月8日付)

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石油現物(石油スポット)市場について

3-1.取引の概要 取引の種類 スタンダード海上 スタンダード陸上 ノンスタンダード陸上

取引参加者

取引時間

取扱油種

受渡期間

取引期間

受渡月の2ヵ月前の25日(休業日に当た

る場合は順次繰り上げる。以下同じ。)の

前々営業日の午前8時45分から受渡月の

25日の前々営業日の午前11時59分ま

で。(与信又はCODは、25日の午後3時15

分まで)

・京浜製油所 ・横浜・川崎製油所 指定なし

・中京製油所 ・千葉製油所 (全国の製油所及び油槽所)

・阪神製油所 ・中京製油所

・大西製油所 ・阪神製油所

・京浜油槽所(当社指定)

大東タンクターミナル(株) 横浜油槽所(ガソリン、灯油)

丸紅エネックス(株) 千葉ターミナル(灯油)

橋本産業(株) 横浜営業所(ガソリン、灯油)

呼値 10円/KL

50円/KL

※但し、与信又はCOD(キャッシュオンデリバリー)による陸上取引は100円/KL

受渡方法

指定出荷場所

取引単位

合意手数料

TOCOMウィンドウ利用登録者

午前8時45分から午後3時15分(当該時間外の注文発注・約定はシステム上不可。ただし既に発注をしている注文の取消は可)

ガソリン、灯油、軽油、A重油 、LSA

各油種 : 100KLガソリン・灯油・A重油 ・LSA : 10KL

軽油 : 100KL

・TOCOMの申告受渡制度を利用した方法による受渡決済

・与信又はCOD(代金前払い:キャッシュ・オン・デリバリー)による当事者が合意した方法による受渡決済

1日から当該月の末日まで

受渡月の2ヵ月前の25日(休業日に当たる場合は順次繰り上げる。以下同じ。)の

前々営業日の午前8時45分から受渡月の25日の前々営業日の午前11時59分まで。

(与信又はCODは、受渡期日の前営業日の午後3時15分まで)

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石油現物(石油スポット)市場について

3-2.取引の概要

石油現物取引に係るTOCOMウインドウ

売り注文(条件)

売方 買方

取引(合意)成立 買い注文(条件)

当社市場でクリアリングを行う場合 (予め商先業者への口座開設が必要)

当事者間の条件で受渡しを履行

与信・COD取引を行う場合 (商先業者への口座開設は不要)

【 TOCOM石油市場】 立会外取引(※)

申告受渡

当社ルールに基づき受渡を履行

※100KLのA重油・LSAは石油市場の灯油に建玉 10KLのA重油・LSAは中京石油市場の灯油に建玉

当月限 現物先物市場の 2番限以降に建玉

(

商先法の枠外)

OTC市場

(

商先法の枠内)

先物市場

受渡決済

導入予定

TTと同様

新たな制度

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石油現物(石油スポット)市場について

4-1.取引期間(スタンダード海上の例)

【取引期間】 (当該期間外での成約は無効となります。) 受渡月(例:2017年1月)の2ヵ月前(2016年11月)の25日(休業日に当たる場合は順次繰り 上げる。以下同じ。)の前々営業日(11月22日)の午前8時45分から受渡月の25日の前々営業 日(1月23日)の午前11時59分まで。(与信・CODによる受渡決済を行う場合は、受渡月の25 日の午後3時15分まで。) ※下線部分が陸上取引と異なる箇所

(例)2017年1月ガソリン京浜製油所取引

12月

11月22日 11月28日 1日~31日 1月1日 1月25日 1月31日

午前8時45分 午前11時59分 午後2時30分 午後4時00分 午後3時15分

(納会日前々営業日) (納会日翌営業日) (受渡開始日) (納会日) (受渡最終日)

当社クリアリング(※)

与信・COD

※石油現物取引に係るTOCOMウインドウで成立した取引について、当社の申告受渡制度を利用し受渡決済する取引の期間を指す。

  このため、当社の申告受渡の期限(1月23日午後2時30分)より前となっている。

立会外取引申請期間

申告受渡申出期間

2017年

1月23日

(納会日前々営業日)

受渡期間

取引期間

2016年

11月 1月

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石油現物(石油スポット)市場について

4-2.取引期間(スタンダード陸上・ノンスタンダード陸上の例)

【取引期間】 (当該期間外での成約は無効となります。) 受渡月(例:2017年1月)の2ヵ月前(2016年11月)の25日(休業日に当たる場合は順次繰り 上げる。以下同じ。)の前々営業日(11月22日)の午前8時45分から受渡月の25日の前々営業 日(1月23日)の午前11時59分まで。(与信・CODによる受渡決済を行う場合は、受渡期日(1 月31日)の前営業日(1月30日)の午後3時15分まで。) ※下線部分が海上取引と異なる箇所 (例)2017年1月ガソリン横浜・川崎製油所取引

12月

11月22日 11月28日 1日~31日 1月1日 1月30日 1月31日

午前8時45分 午前11時59分 午後2時30分 午後4時00分 午後3時15分

(納会日前々営業日) (納会日翌営業日) (受渡開始日)(受渡期日の

前営業日)(受渡最終日)

当社クリアリング(※)

与信・COD

※石油現物取引に係るTOCOMウインドウで成立した取引について、当社の申告受渡制度を利用し受渡決済する取引の期間を指す。

  このため、当社の申告受渡の期限(1月23日午後2時30分)より前となっている。

立会外取引申請期間

申告受渡申出期間

2017年

1月23日

(納会日前々営業日)

受渡期間

取引期間

11月 1月

2016年

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石油現物(石油スポット)市場について

5-1.取引システムの利用方法

2017年1月 2月 3月 4月以降(予定)

TT市場 (1月10日で取引停止)

TOCOM石油 スポット市場を開設

(TTの取引システムを利用)

石油スポット市場をTOCOMの取引システム

に移行

石油スポット市場の取引開始

11日

■取引システムについて

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石油現物(石油スポット)市場について 5-2.取引システムの利用方法

■JCRME社への業務委託について

1.TOCOM石油スポット市場の取引開始時は、JCRME社の取引システムを利用して取引を行うため、同社と業務委任契約を締結し、一部業務について、同社が行います。

2.JCRME社が請け負う主な業務としては、以下の業務となります。

①システムの提供・運用・管理・保守

②システム新規利用者の登録・操作方法などのシステムサポート業務

③システム利用者との連絡・窓口等

3.なお、TOCOMの取引システムへの切り替えに当たっては、改めて、説明会を開催させていただきます。

(旧社名:Japan Commodity Risk Management Exchange)

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石油現物(石油スポット)市場について 5-3.取引システムの利用方法

■既存のTT市場登録者における移行後の利用方法等 ・既存のTT利用者であって、引き続き、当社が運営する石油現物市場に係 るTOCOMウインドウを使用する場合、TTで使用していたID及びパスワード は引き継がれますが、当該ウインドウのダウンロードは必要となります。 ・なお、ログインを行った時点で、新しい利用規約に承諾したものと取り扱われま す。 ・また、初期設定として、①与信設定(相手方など)、②ユーザー設定(成約 確認メールの送信先など)が必要です。 詳細は動画を参照:https://youtu.be/cUaUlcc6dDY

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石油現物(石油スポット)市場について 5-4.取引システムの利用方法

■石油スポット市場に新規参入する場合の利用方法等 ・取引システムの利用に当たっては、「利用登録」及び「石油現物取引に係る TOCOMウインドウツールのダウンロード」が必要です。 ・利用者の種別は、取引の閲覧のみが可能な「Viewer」と取引が行える 「Trader」に分かれます。なお、Viewerについては、誰でも利用が可能です が、Traderについては、石油の当業者に限定されます。 ・Traderであって、当社クリアリングによる受渡決済を行うためには、予め商先 業者への口座開設が必要です。

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石油現物(石油スポット)市場について 5-5.取引システムの利用方法

■新規登録までの流れ(TT登録者は不要) 1.Viewer登録及びTrader登録(与信又はCOD) (1)新規参加登録画面へアクセス https://www1.gj-platform.com/Mkt05Registration/Registration/Register

(2)利用規約等の確認 (3)会社名等、必要事項について記入し登録を押下 (4)認証ID取得(TOCOMウインドウ サポートデスク) (5)石油現物取引に係るTOCOMウインドウのダウンロード https://www1.gj-platform.com/Mkt05Client/jp/publish.html

2.Trader登録(当社の申告受渡制度を利用する場合) (1)~(5)の手続きの後、当社の申告受渡制度による決済を行う場合は、 予め、商品先物取引口座の開設が必要となり、併せて、「商品先物取引業者承 認用紙」の送付が必要となります。

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石油現物(石油スポット)市場について 5-6.取引システムの利用方法

・新規参加登録画面のイメージ

登録に当たっては、必ず利用規約等を確認して下さい。

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石油現物(石油スポット)市場について 5-7.取引システムの利用方法

・取引画面及び注文画面のイメージ ① 陸上・海上ごとにタブで選択

② 油種・出荷地 ③ 注文画面のイメージ ④ 自社の注文は緑地で表示、赤字 は他社の注文 ※相対取引であるため、相場の変動 等により、注文時に指定した値段と 実際に約定する値段との間にかい 離が生じる(スリッページ)ことは ありません。

② ③

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石油現物(石油スポット)市場について 6.お問い合わせ先

1.石油現物取引の概要、当社の取引制度(受渡しを除く)について 株式会社東京商品取引所 市場部 市場課 TEL:03-3661-1537 E-mail:[email protected] 2.当社の受渡制度について 株式会社東京商品取引所 市場部 受渡課 TEL:03-3661-7569 E-mail:[email protected] 3.新規参加方法、操作方法について(業務委託先) 石油現物取引に係るTOCOMウインドウ サポート・デスク TEL:03-5405-3125 【受付時間 平日 8:30~17:00】 FAX:03-5405-3931 E-mail:[email protected]