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102-0072 東京都千代田区飯田橋 4-7-1 ロックビレイビル 8F TEL 03-4577-4520 FAX 03-6843-0961 CA ERwin ® Data Modeler から Embarcadero ® ER/Studio ® への移行 次世代データ モデリング ソリューションへの移行手順 エンバカデロ・テクノロジーズ 2010 6

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〒102-0072 東京都千代田区飯田橋 4-7-1 ロックビレイビル 8F TEL 03-4577-4520 FAX 03-6843-0961

CA ERwin® Data Modeler から

Embarcadero® ER/Studio®への移行 次世代データ モデリング ソリューションへの移行手順 エンバカデロ・テクノロジーズ 2010 年 6 月

CA ERwin Data Modeler から Embarcadero ER/Studio への移行

Embarcadero Technologies 1

はじめに

データの量は劇的に増え続け、そのデータを格納するデータベースの構造はこれまでになく複雑になって

います。そのため、企業では、データ資産を新しい複雑な方法で理解できるよう、データモデルに着目し

ています。データモデルといえば、これまではアプリケーション開発者がデータベースの構造を理解する

ためだけのものでしたが、今では「顧客の統一定義は何か」といったビジネス上の基本的な疑問を解決す

るためにも使われるようになっています。企業がこのようなビジネス上の問題を解決しようとすると、デ

ータモデリングツールで提供されているハイエンドの機能を利用する必要があります。メタデータやイン

パクト分析やトレーサビリティなどの問題に目を向けると、ERwin ユーザーに変化が必要な時期であるこ

とがわかります。

本書では、その変化を実現する方法とその理由について述べます。また、レガシーデータモデルという知

的資本を保持し、変更による影響を最小限に抑えながら ER/Studio へのアップグレードを行うにはどうす

ればよいかを説明します。ER/Studio には ERwin にない数多くの次世代機能や利点があるため、何百もの

エンバカデロのお客様が、ER/Studio は非常に生産性や費用効果の高い選択肢であると判断されています。

ER/STUDIO が

CA ERWIN DATA MODELER よりも優れている点

優れたモデルファイルシステム技術

ER/Studio では、同じ 1 つの .dm1 ファイルに含まれた 1 つの共通論理モデルから、相互に依存した複数

の物理モデルを作成することができます。それに対して ERwin では、同じことをするのに複数のファイル

が必要であり、論理成果物と物理成果物の間のトレーサビリティが失われてしまいます。ER/Studio の分

かれていながら統合されたアプローチにより、論理モデル、物理モデル、および稼動中のデータベースを

同期し更新するための理解しやすい完全なソリューションが提供されているため、まとまりのない多くの

ファイルを管理して同期する必要がなくなります。管理者はこれらの機能を使って以下の作業を行うこと

ができます。

Oracle と Microsoft のような異種データベース プラットフォーム上に存在するデータベース アプリケ

ーションをサポートし、同時に元の論理モデルとのトレーサビリティを維持できます。

実稼働システムとは異なる Access 等のシステムでアプリケーションのプロトタイプを作成し、その後、

Oracle や Sybase や Microsoft といった堅牢な RDBMS に移行することができます。その際に複数のフ

ァイルを管理する必要はありません。

テスト環境、開発環境、実稼働環境のための複数の物理データ モデルを 1 つの環境内で保守すること

ができます。

使用箇所を抽出する "論物関連" 機能により、インパクト分析を行ったりトレーサビリティを向上する

ことができます。

優れたメタデータ、インパクト分析、トレーサビリティ

ER/Studio では、元の論理モデルと複数の物理モデルの間のトレーサビリティを保守する機能を提供して

います。これを、同じファイル内で複数のモデルを保守するという ER/Studio の機能と組み合わせること

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で、ERwin を使用する場合よりもインパクト分析がずっと容易になり、信頼性も向上します。ER/Studio

では、レポートの他に "論物関連" 機能も備わっていて、次のようなことが可能になっています。

"論物関連" では、論理ビジネス エンティティが複数の物理モデルのどこで使われているかを特定でき

るため、使用状況やインパクト分析や一般のデータ エンタープライズの評価に役立ちます。

また、"論物関連" により、物理データベース設計で '非正規化' されている論理エンティティも特定で

きます。

モデリング時にボトムアップのアプローチが必要になれば、"ユーザー定義" マッピングにより、まっ

たく別の 2 つの論理モデルと物理モデルをマッピングすることができます。

図 1 は、1 つの論理エンティティから派生した名前の異なる 2 つの物理テーブルを "論物関連" 機能で表示

した例です。

図 1:エンティティエディタ

優れたビジュアルデータリネージ機能

SOA 実装やデータ ウェアハウス プロジェクトや CDI/MDM プロジェクトなど、データ統合の目的でデー

タ モデルを利用するようになって、システム間のデータ リネージの文書化がこれまでになく重要になっ

てきています。ER/Studio でモデリングを行うと、ビジュアル データ リネージ機能により、システム間で

データがどのようにマッピングされているかをビジュアルに表現できます。これにより、たとえば Excel

のスプレッドシートや Access データベースで別に管理するのではなく、モデルを基にソースとターゲッ

トのマッピングを行うことができます。データ フロー コンポーネントは ER/Studio の 論物関連 技術とも

統合されているため、どのエンティティやテーブルがどのデータ フロー プロセスで使われているかのイ

ンパクト分析が可能です。

優れたダイアグラム レイアウト機能

データ モデリングでよく問題になるのは、読みやすいダイアグラムの作成です。ER/Studio では、業界で

最も豊富な効果オプションを使ってダイアグラムの自動レイアウトを行うことができます。これらのオプ

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ションが特に有効なのは、.sql DDL ファイルやデータベース カタログなど、ダイアグラム情報を含まない

ソースからリバース エンジニアリングを行う場合です。

レイアウト方法は、次の一般的な種類の中から選択できます。

• サークル型

• 直交型

• ツリー型

• 階層型

• 対称型

これらのレイアウトには、それぞれに多数のオプションが用意されているため、読みやすく理解しやすい

ダイアグラムを作成することができます。

優れたダイアグラム ナビゲーション

ER/Studio は、大規模で複雑なデータ モデルの中を移動しやすくすることで、ユーザーの生産性を大幅に

向上するよう設計されています。このナビゲーション機能のおかげで、モデルの奥深くに埋もれた要素を

探すにもあまり時間はかかりません。ER/Studio では、大規模モデルの管理に役立つ次のような機能を提

供しています。

多重にネストしたサブモデル(サブモデルのサブモデルのサブモデルなど)。興味のある特定の領域

に着目して単純化した "サブセット" のダイアグラムを作成できます。

次のような数多くのナビゲーション機能

メイン ダイアグラム ウィンドウでの対話的なパン(平行移動)およびズーム(拡大縮小)機能

リレーションシップで結ばれた先のエンティティに移動するためのリレーションシップ ナビゲー

ション。この機能では、必要に応じて自動的にダイアグラム内の平行移動が行われます。

サムネイル表示によりダイアグラムの中を平行移動できるオーバービュー ウィンドウ。

マウス カーソルの下の項目を倍率 100% で別ウィンドウに表示するためのズーム ウィンドウ。メ

イン ダイアグラム ウィンドウが "縮小" されているなどで倍率が非常に低い場合でも、複雑なダ

イアグラムの詳細を調べることができて便利です。

非常に優れた多様なダイアグラム オブジェクト表示オプション。

好みにより物理名の横に論理名を表示

テーブルにバインドされたインデックスを表示

エンティティやテーブルの "アタッチメント"(つまり UDP)を表示

ダイアグラム表示に 'コード' オブジェクト(プロシージャ、マテリアライズド ビュー、ファ

ンクションなど)を表示

優れたモデル パブリッシュおよびコミュニケーション機能

ER/Studio XE には、ER/Studio Repository(Enterprise エディションで提供)に格納された情報を "ほぼ"

リアルタイムで公開するための Web ポータルが含まれています。このポータルを使うことで、モデリン

グ担当者もアーキテクトも、さらには開発者や DBA やビジネス分析者といったモデリングを行わない人

も、普通の Web ブラウザから次のようなことができます。

モデルのメタデータや、サブモデル/サブジェクト エリアの画像をナビゲートできます。

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ER/Studio Repository 内の全モデルを対象として GoogleTM 風の検索を実行できます。検索後にフィ

ルタを適用したり、検索前に高度な検索を指定することで、簡単に結果を絞り込むことができます。

検索結果は、電子メールで送信したり、保存して後でアクセスすることもできます。

BI スタイルのレポート ビルダでモデル メタデータのカスタム レポートを構築したり、Portal に同梱

されているあらかじめ準備されたレポートを実行することができます。

関連する内容にラベルを付けてアクセスしやすくすることができます。

エンティティ/属性定義、サブモデル、標準命名規約、カラム プロパティなどのモデル プロパティに

コメントを付加し、ワークフローや承認状況を伝えることができます。Portal とデータ モデリング環

境の間でコメントを同期させて、モデリング担当者とそれ以外の人とのコミュニケーションを活性化

することができます。

"セルフサービス" で情報を公開する方法が準備されているため、モデルについてのコミュニケーションが

大幅に合理化されます。モデルを変更するたびにデータ アーキテクトがレポートを更新する必要はなくな

ります。ポータルにはレポート用の独立したリポジトリが存在し、検索とレポート作成が効率よく行える

ように最適化されています。このリポジトリは、ETL プロセスによって ER/Studio Repository と同期され

ます。

メタモデルと製品の優れた拡張性

メタモデルの拡張性

ER/Studio で広く使われている 'アタッチメント' システム機能は、ユーザーが固有のニーズに合わせて新

しい独自のメタデータをデータ モデルの任意の部分に 'アタッチ' できるように設計されています。そのた

め、組織は幅広い読者向けにデータ モデルを利用することができ、'従来の' エンティティ、属性、データ

タイプ、リレーションシップの情報以上のものをデータ モデルによって伝えることができます。

アタッチメントを使うことで、組織は、データ ガバナンス ポリシーからデータ スチュワードシップ、ワ

ークフロー情報まで、任意のものを文書化するメタデータを含めることができます。また、アーキテクト

は ER/Studio を使って、セキュリティ分類方式を組み入れたり、プライバシー ポリシーをデータにマッピ

ングしたり、関連する準拠法を文書化することもできます。

VBA を使ったオートメーション インターフェイスによる製品の拡張性

ER/Studio では、組み込みの VB マクロを使って、アプリケーション全体の 'シェル' にプログラムからアク

セスすることができます。ユーザーは、ビジネス上の固有のニーズに合わせて、何十もの既存マクロのど

れかを変更したり、既存機能を拡張して独自のマクロを構築することができます。単純なマクロの例には、

Excel スプレッドシートへのモデルのエクスポート、Excel からの参照値のインポート、データタイプの変

換、主キーおよび外部キーの制約ジェネレータなどがあります。

優れたメタデータ機能

ER/Studio でも ERwin でも、ドメインやルールや有効な値といった再利用可能なコンポーネントを作成し

てアクセスするためのディクショナリ システムを提供しています。ただ、共通しているのはそこまでです。

ER/Studio のデータ ディクショナリ システムおよび 論物関連 インターフェイスでは、レベルに制限のな

いオブジェクト トレーサビリティが保証されています。

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モデリング担当者は ER/STUDIO のデータ ディクショナリを使って次のようなことができます。

共通点のない ER/Studio モデル ファイルをまたがって再利用したりインポートすることが可能です

(コラボレーション用のリポジトリは必要ありません)。

再利用可能オブジェクトの内部で別の再利用可能オブジェクトを使用できるという点で再帰的です

(デフォルトを一度作成して、多数のドメインで再利用できるなど)。

ERwin よりもずっと幅広い再利用可能オブジェクトが含まれています(アタッチメント、ドメイン、

参照値、標準命名規約のテンプレート、デフォルト、ルール、テンプレート プロシージャ、トリガな

ど)。

データ ディクショナリのバインディング情報インターフェイスやその他のキー オブジェクトにより優

れたメタデータ トレーサビリティが提供されているため、要素(ドメインなど)がダイアグラムのど

こにバインドされているかを素早く表示し、変更の影響を評価することができます。

ER/Studio XE では、リポジトリ内のモデルをまたがって動的にデータ ディクショナリを共有できるため、

アーキテクトは全社的に標準を施行することができます。エンタープライズ ディクショナリ オブジェク

トを変更すると、その変更はそのオブジェクトを使用しているすべてのモデルに伝播します。

変換計画の作成

計画は変換プロジェクトの下準備となるもので、それにより多くの落とし穴や地雷を避けることができま

す。また、処理に必要な時間と工数を判断するのにも役立ちます。

現在のモデルの棚卸しと評価の実施

別のモデリング製品に移行する第一歩は、現在のモデリング製品への投資を理解することです。それには、

ERwin で作成されたすべてのモデルを特定し、分析する必要があります。

ERwin のモデル マネージャを使用している場合には、棚卸しは簡単です。モデルはすべてモデル マネージ

ャに含まれているはずだからです。ただし、本当にすべてのモデルが ERwin のモデル マネージャで管理さ

れているかを確認する必要があります。

モデル マネージャで管理されていない場合には、作業はずっと困難になる可能性があります。組織のあら

ゆるところで使われているモデルをすべて特定しなければなりません。運がよければ、何年もの間に膨張

した少数のエンタープライズ モデルを変換するだけで済むかもしれません。しかしおそらくは、数多くの

モデルが組織のさまざまな部署に散らばっています。開発者や DBA の PC に置かれていたり、さまざまな

ネットワーク ドライブに置かれているかもしれません。誰かの電子メールの受信箱に入っていることさえ

あるかもしれません。重要なのは、どれだけのモデルが存在するか、どこにあるか、誰が所有し保守して

いるかの棚卸し表を作成することです。

最初の棚卸し表が完成したら、その次に、どのモデルが実際に使われているか、どのように使われている

かを判断します。これにより、変換作業に必要な時間とリソースを割り出すことができます。多くの会社

では、組織内に数百のモデルが存在します。その一部は現役で開発されたり変更されているでしょう。一

部は事実上完成していて、ほとんど変更されていない可能性があります。また、古くなってもう使われて

いないものもあるでしょう。モデルがどう使われているかを特定できると、どのモデルの変換が必要かを

判断でき、変換に必要なリソースと時間の見積もりに役立ちます。

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もう 1 つ考慮しなければならないのは、モデルの性質です。アプリケーション固有で、物理面に重点を置

いているモデルもあるでしょう。そのようなモデルは、特定のデータベースを管理し、DDL を生成し、構

造を変更するために作られています。通常は "論理" 情報をほとんど持たず、論理モデルがない場合すら

あります。その場合には、ERwin モデルを変換するよりも、ER/Studio を使って稼動中のデータベースを

リバース エンジニアリングする方がコストが抑えられる可能性があります。リバース エンジニアリング

では、サポートする予定のデータベース構造とモデルが必ず正確に一致します。そのため、変換後にモデ

ル構造が正確かを確認する必要がなくなりますし、ストレージ パラメータ、トリガ、ストアド プロシー

ジャや、その他の物理オブジェクトなど、変換の過程で移行されない可能性のある情報を失う危険も避け

られます。また、このような種類のモデルは、多くの場合、データベース実装との同期が保たれていませ

ん。

残念なことに、稼動中のデータベースをリバース エンジニアリングしてうまくいくのは、モデルの小さい

サブセットを対象にした場合だけです。成熟したデータ モデルには、実装後のデータベースに含まれるよ

りもずっと多くの情報が含まれています。サブジェクト エリアや、ビジネス ルール、ビジネスの名前と

定義などの論理情報を、データベース カタログからリバース エンジニアリングすることはできません。

このような情報は失ってしまうと致命的です。モデルの読者の中には技術者ではない人が増えています。

ビジネス分析者の多くは、論理データ モデルを頼りにレポートを作成し、販売キャンペーンや顧客プロフ

ァイリングや在庫分析に役立てます。この種のモデルの場合には、物理モデルを対象のデータベースと比

較して同期し、物理モデルが最新で間違っていないことを確認してから、ER/Studio に変換する必要があ

ります。

変換処理の定義

ERwin のファイルおよびモデルを ER/Studio に変換する処理を定義する必要があります。この過程で決定

しなければならない主な項目には次のようなものがあります。

どのモデルを ER/Studio に変換するか。

モデルの変換はいつ行うか。

変換の前に ERwin の物理モデルを確認して同期する必要があるか。あるいは、変換後の ER/Studio モ

デルに対してその作業を行うか。

変換を行うのは誰か。

変換結果を確認する責任者は誰か。

今後 ER/Studio モデルを保守する責任者は誰か。

考慮しなければならない主な要因には次のようなものがあります。

モデルは安定していて事実上完成しているか。それともまだ頻繁に変更されているか。

モデルの保守にデータベースが使われている場合、データベースの種類は何か。そのデータベースは

モデリング ツール以外のツールで保守されているか。

変換処理

変換処理は、ERwin 3.5.2、4.1.x、または ERwin r7.x で管理されていたレガシー モデルやモデル メタデー

タへの投資を維持し、ER/Studio へシームレスに移行できるように設計されています。

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ERwin から ER/Studio への変換処理は、使用している ERwin のバージョンによって異なります。4.x より

前や r7.x より前のバージョンの ERwin から変換する作業は簡単です。ER/Studio にネイティブの ERX イン

ポート機能があるため、それを使ってモデルを ER/Studio に直接インポートでき、ER/Studio に最大限の

情報をインポートすることが可能です。

バージョン 4.0 以降では、ERX エクスポート機能が提供されていません。幸い、さまざまなソースからメ

タデータをインポート/エクスポートするための ER/Studio 用アドオンが提供されています。このアドオン

によって、ERwin 4.1.x や r7.x からモデルをインポートできるだけでなく、他にも幅広く BI や ETL やメタ

データ交換形式とモデル メタデータを統合することができます。

完全な一覧は、エンバカデロ・テクノロジーズ の以下の Web サイトを参照してください。

http://docs.embarcadero.com/products/er_studio/erstudioDA9.1_EN/MIRModelBridges.xml

CA ERWIN 3.5.2 からの変換

メモ: インポート処理を始める前に、ERwin 3.5.2 でモデルを ERX ファイルとして保存する必要があり

ます。[File|Save as…] を選択し、ファイルの種類のドロップダウンから ERX を選択して保存してくだ

さい。

ER/Studio では、ERX ファイルを ERwin 3.5.2 から直接インポートすることができます。ERX ファイルのイ

ンポートは次の手順で行います。

1. ER/Studio を起動します。

2. [ファイル|新規作成] を選択します。

3. 3 番目のオプション [モデルのインポート] を選択します。

4. ドロップダウン リストから [ERX ファイル] を選択します。

5. [インポート] ボタンをクリックします。

6. インポートしたい ERX ファイルを探して選択します。

7. [開く] をクリックします。ER/Studio に ERX ファイルがインポートされ、論理モデルと物理モデルを含

む dm1 ファイルが作成されます。

8. ファイル名のデフォルトは ERX ファイルの名前になっています。[ファイル|上書き保存] を選択して、

ローカル ドライブまたはネットワーク ドライブにモデルを保存します。

9. ER/Studio Repository がインストールされている場合には、そこにモデルを追加することもできます。

追加する場合は、[Repository|ダイアグラム|ダイアグラムの追加] を選択します。作成者やダイアグ

ラム名やプロジェクトなど、ダイアグラム情報を初期化するための ER/Studio のダイアログが開きます。

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CA ERWIN DATA MODELER 4.1.X および R7.X からの変換

ER/Studio では、アドオン モジュールの MetaWizard を使って、ERwin 4.1.x の .er1 ファイルまたは ERwin

r7 の .erwin ファイルからメタデータをインポートできます。それにはまず、.er1 ファイルまたは .erwin フ

ァイルを XML 形式で保存する必要があります。ERwin を ER/Studio と同じコンピュータにインストールし

ている場合には、ブリッジが ERwin API を使ってこの処理をしてくれます。

メモ: ERwin と ER/Studio が同じコンピュータ上にない場合は、ER/Studio にインポートする前

に、.er1 ファイルまたは .erwin ファイルを .xml ファイルとして保存する必要があります。

[ファイル|名前を付けて保存] を選択し、ファイルの種類に .xml を選択してください。ブリッジで .er1 フ

ァイルまたは .erwin ファイルを .xml に自動変換する場合には、そのまま変換手順を続けてください。

メモ: エンバカデロ・テクノロジーズ に連絡して MetaWizard のトライアル ライセンスを入手する必

要があるかもしれません。 Import Bridge と Export Bridge のライセンスは別になっています。

[email protected] にご連絡ください。

ERwin の .xml/.er1/.erwin ファイルのインポートは次の手順で行います。

1. ER/Studio を起動します。

2. [ファイル|新規作成] を選択します。

3. ラジオ ボタンの最後のオプション [モデルのインポート] を選択します。

4. リストから [外部メタデータ] を選択します。これで MetaWizard が起動します。

5. リストから [CA ERwin 4.x Data Modeler] または [CA ERwin 7.x Data Modeler] を選択します。

6. 先ほど保存した ERwin の .xml ファイルを探して選択します。あるいは、ブリッジで変換を行う場合に

は .er1/.erwin ファイルを選択します。

7. [次へ] をクリックします。MetaWizard によって、XML ファイルにエラーがないか、不整合がないかが

確認されます。

8. [完了] をクリックします。ER/Studio によって論理モデルと物理モデルがインポートされます。

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9. ファイル名のデフォルトは、ERwin のファイル名に .dm1 という拡張子(ER/Studio のネイティブのフ

ァイル拡張子)を付けたものです。[ファイル|上書き保存] を選択して、ローカル ドライブまたはネ

ットワーク ドライブにモデルを保存します。

10. ER/Studio Repository がインストールされている場合には、そこにモデルを追加することもできます。

追加する場合は、リポジトリにログインし、[Repository|ダイアグラム|ダイアグラムの追加] を選択

します。作成者やダイアグラム名やプロジェクトなど、ダイアグラム情報を初期化するための

ER/Studio のダイアログが開きます。図 2 を参照してください。

図 2:ER/Studio Repository へのダイアグラムの追加

変換処理の確認

ER/Studio では、エンティティ、属性、テーブル、カラムといった基本のモデル オブジェクトを変換する

だけでなく、それ以外の次のような重要なデータも失われないように ERwin ファイルを変換します。

ERwin のダイアグラムの外観(レイアウト、色、フォントなど)

ERwin のサブジェクト エリアのインポート

ERwin の UDP のインポート

ERwin のドメイン、UDT、ルール、デフォルト

ERwin のモデル オブジェクトの定義やノート

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バージョン 4.1.x または r7.x から .xml ファイルに変換するときに、次のような一部の物理情報が失われる

可能性があります。

ERwin のトリガやプロシージャのコード

ERwin のマクロ

テーブルのストレージ パラメータ

インデックスのストレージ パラメータ

ストレージ オブジェクト

変換が完了した後で ER/Studio のモデルと稼動中のデータベースを比較すると、このような物理情報の多

くを回復できます。また、比較することで、テーブルやカラムや外部キーの物理構造が正しく移行されて

いることを確認できます。

論理メタデータの確認はもう少し複雑です。ER/Studio では、幅広いオートメーション インターフェイス

を使ったさまざまな Microsoft® Excel レポートを提供しています。エンティティや属性のメタデータ、エ

ンティティのサブモデルの使用状況、ドメインの使用状況、オブジェクト定義を、リストにエクスポート

して分析することができます。これらのレポートを ERwin で生成されたレポートと比較して、確認作業を

行うことができます。

エンバカデロ・テクノロジーズについて

エンバカデロ・テクノロジーズは、1993 年にデータベースツールベンダーとして設立され、2008 年にボーラン

ドの開発ツール部門「CodeGear」との合併によって、アプリケーション開発者とデータベース技術者が多様な

環境でソフトウェアアプリケーションを設計、構築、実行するためのツールを提供する最大規模の独立系ツール

ベンダーとなりました。米国企業の総収入ランキング「フォーチュン 100」のうち 90 以上の企業と、世界で

300 万以上のコミュニティが、エンバカデロの Delphi®、C++Builder®、JBuilder®といった CodeGear™製品や

ER/Studio®、DBArtisan®、RapidSQL®をはじめとする DatabaseGear™製品を採用し、生産性の向上と革新的な

ソフトウェア開発を実現しています。エンバカデロ・テクノロジーズは、サンフランシスコに本社を置き、世界

各国に支社を展開しています。詳細は、www.embarcadero.com/jp をご覧ください。

Embarcadero、Embarcadero Technologies ロゴならびにすべてのエンバカデロ・テクノロジーズ製品またはサービス名は、Embarcadero

Technologies, Inc.の商標または登録商標です。その他の商標はその所有者に帰属します。