第3章 ボートで遊んでみよう第3章 ボートで遊んでみよう 13...

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11 1.ボートの種類 プレジャーボートには次の3種類があります。 ①モーターボート ②ヨット(セーリングボート) ③パーソナルウォータークラフト(PWC:水上オートバイ) このうち、モーターボートとヨットはそれぞれ船型や、大きさや、使用目的によりい ろいろ分けられていますので、これらを区分して、説明をします。 モーターボートの船型では、滑走型、半滑走型、排水型の3種類に分けられますが、 大部分が、滑走型(艇体を海面上滑走して走る)と半滑走型であり、大型モーターボート になると「半滑走型」が多くなります。 (1)モーターボート 1)ミニボート(検査、免許不要) 平成15年6月に規制緩和が行われ、長 さ3m未満のボートで取付けエンジン(船 外機:エレキモーターを含む)の出力が 1.5kw(約2馬力)未満のボートは別章の 船舶検査の受検や小型船舶操縦士の資格 を持たなくても乗ることが出来ます。 ミニボートは、大人でも子供でも操船 できるわけですが、ボートが小さく、軽いため、安全に使用するには注意と十分な知 識、技量が必要です。 ミニボートを始める方や、すでにお持ちの方のためのガイドブック「ミニボートの 基礎知識」が日本マリン事業協会ホームページから閲覧することが出来ますので活用 ください。この冊子は、最低限必要な知識、ルール、注意事項などが記載されていま す。 2)フィッシングボート 魚影が濃く、多彩な魚が釣れる日本の 海。たとえ小さなフネでも、ポイントを 自由に移動できるボートフィッシングな ら、好きな時に好きな場所で、自分好み の釣り方でターゲットをじっくり狙うこ とができます。走行性とともに、止まっ 第 3 章 ボートで遊んでみよう

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Page 1: 第3章 ボートで遊んでみよう第3章 ボートで遊んでみよう 13 (2)ヨット(セールボート) モーターボートに対してヨットはセール(帆)に風を受けて推進するボートで、ディン

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1.ボートの種類プレジャーボートには次の3種類があります。①モーターボート②ヨット(セーリングボート)③パーソナルウォータークラフト(PWC:水上オートバイ)このうち、モーターボートとヨットはそれぞれ船型や、大きさや、使用目的によりいろいろ分けられていますので、これらを区分して、説明をします。モーターボートの船型では、滑走型、半滑走型、排水型の3種類に分けられますが、大部分が、滑走型(艇体を海面上滑走して走る)と半滑走型であり、大型モーターボートになると「半滑走型」が多くなります。

(1)モーターボート1)ミニボート(検査、免許不要)平成15年6月に規制緩和が行われ、長さ3m未満のボートで取付けエンジン(船外機:エレキモーターを含む)の出力が1.5kw(約2馬力)未満のボートは別章の船舶検査の受検や小型船舶操縦士の資格を持たなくても乗ることが出来ます。ミニボートは、大人でも子供でも操船できるわけですが、ボートが小さく、軽いため、安全に使用するには注意と十分な知識、技量が必要です。ミニボートを始める方や、すでにお持ちの方のためのガイドブック「ミニボートの基礎知識」が日本マリン事業協会ホームページから閲覧することが出来ますので活用ください。この冊子は、最低限必要な知識、ルール、注意事項などが記載されています。

2)フィッシングボート魚影が濃く、多彩な魚が釣れる日本の海。たとえ小さなフネでも、ポイントを自由に移動できるボートフィッシングなら、好きな時に好きな場所で、自分好みの釣り方でターゲットをじっくり狙うことができます。走行性とともに、止まっ

第3章 ボートで遊んでみよう

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て釣りをする時の静止安定性が高く、数々のフィッシング装備を施せるのがフィッシングボートです。

3)スポーツ&トーイングボート水上を駆ける爽快さをダイレクトに感じられるスポーツタイプのモーターボートがあります。走ること自体を楽しむボートはランナバウト(Runabout)とも呼ばれ、スピード感あふれるプレーニング(滑走)を楽しめます。20フィート台を中心に比較的小型で、オープンデッキタイプのものが多く、バウに乗艇用シートが設えられているボートもあります。スポーツ走行はもとより、沿岸や湾内など穏やかな海をクルージングしたり、船上ピクニックを楽しむこともできます。

4)クルージングボートこのジャンルのボートは守備範囲が広く、クルージングをはじめ、フィッシングや船上パーティーなど、マルチに遊ぶことができます。細かく分けると、ファミリーボートやエクスプレスクルーザー、セダンなどというタイプがあります。タイプやサイズによって差はあるものの、共通した特徴としては、船内の居住空間と居住設備が備わっていることでしょう。。

5)ビックボートここで言うビッグボートとは単にサイズで区切っているだけで、おおむね32フィート以上のボートをこのジャンルにまとめました。生活できるほどの設備を整えたキャビンクルーザー、外洋の大型回遊魚をトローリングで狙うスポーツフィッシャーマン、あるいはその中間でフィッシング性能とキャビンの居住性を両立させたコンバーチブルなどが挙げられます。

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第 3章 ボートで遊んでみよう

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(2)ヨット(セールボート)モーターボートに対してヨットはセール(帆)に風を受けて推進するボートで、ディンギータイプとクルーザータイプの2種類に分けられています。

1)ディンギーヨット昔帆船時代(大航海時代)に足舟として使われていたボートにセール(帆)を張ったものが発祥で、キャビン(居室)やエンジンのないオープンデッキの小型ヨットで主に湾内で楽しむタイプです。1人乗りのものから3~5人位乗れるタイプがあり、470級(全長4m70)など艇種によってはスポーツとしても盛んで国体やオリンピックの種目にもなって大変普及しています。また、このタイプはエンジンを取付けなければ船舶検査、小型船舶操縦士免許は要りません。

2)クルーザーヨット名前の通りクルーズ(巡航)出来るように、デッキの下にキャビン(居室)が確保され、ディンギーヨットでは乗員がバランスをとっていますが、クルーザーヨットでは横流れを防ぐと同時に復原性を確保した「バラストキール」があり、長時間のセーリングが楽しめる構造になっています。

(3)パーソナルウォータークラフト(PWC:水上オートバイ)モーターボートのほとんどがスクリュープロペラによる推進機関ですが、PWCでは一般的にジェットスキーやマリンジェットと呼ばれるように、インナープロペラによって作りだされる「ジェット水流」によって推進するものです。操縦するにはモーターボートやヨットと大きく異なる点は、「舵」が無く「ジェット水流」の向きを変えて方向転換をしますので、そのタイミングには乗員のバランスも必要になります。また、一般的に「水上オートバイ」と呼ばれるように、遊ぶ場所(ゲレンデ)が比較的陸上近くとなるため、改造による騒音防止をはじめとするマナーやルールを守ることが必要です。PWCのタイプとしては「スタンディングタイプ(1人乗りタイプ)」と「シッティングタイプ(2~3人乗りタイプ)」があります。

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1)水上オートバイのゲレンデ情報について

東日本大震災により、ゲレンデの状況が変化している場合がございます。利用期間など毎年変わりますので最新の情報については、ご確認をお願いいたします。

それぞれのゲレンデには、使用方法や走航に関して独自のルールを設定しています。利用には、あらかじめ登録店に出向いての書類登録とレクチャー (講習)が必要となります。これは、いつまでも適正にゲレンデが使えるよう努力して生まれた自主ルールや自治体などで定めた条例・ルールですから必ず遵守、尊重しましょう。初めて走航するゲレンデのルールについては販売店様に連絡を取り、当該ゲレンデのルールをご確認下さい。

詳細については、ホームページを参照下さい。http://www.pwsa-jp.com/

北海道 洞爺湖、石狩湾東北 猪苗代湖、十和田湖

関東 荒川、逗子、平塚、三浦(諸磯・小網代)、鎌倉、富津ゲレンデ、茅ヶ崎横須賀(長井)、館山、川の駅さわら、利根川河口堰、江戸川

中部 木曽三川(上流)

関西 琵琶湖、大阪、二色の浜、淀川、和歌山県(片男波・浜の宮周辺)

中国 渋川海岸

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2)PWCゲレンデルールの紹介【関西:淀川】■みんなの淀川、ルールを守って楽しく利用しましょう ◆利用期間 : 毎年6月16日~ 10月14日の土、日、祝日         ※利用期間などは、毎年最新情報をご確認ください。 ◆走行時間 : 10:00 ~ 15:00(7月、8月は16:00)

1.水上オートバイやモーターボートなどを利用する場合は、有効な船舶免許および  船舶検査証を携行して下さい。2.船体に登録ステッカーを必ず添付し、入場の際、安全指導員が確認できるようにして  下さい。3.水上オートバイは水面利用エリアを厳守して下さい。4.不必要なアイドリング走行は、しないようにして下さい。5.スポーツ走行用のレーシングガソリンは使用できません。6.給油する際には、オイル吸着マットを使用して下さい。7.万一事故などでガソリンなどが水面に流出した場合は、処理に必要な費用を徴収する  ことがあります。8.飲酒運転は、違法行為です。発覚した場合は、退場していただくことがあります。9.ウォーターマフラーを装着していない艇および排気系の改造で排気音の大きい艇は  利用できません。10.ごみは、必ず各自で持ち帰って下さい。11.車両の通行は、砂埃が立たないよう徐行して下さい。12.トイレは、河川公園管理棟横の公衆トイレを利用下さい。13.バーベキューなどの火を使う利用は、出来ません。14.ウインドサーフィン、釣り船など他の利用者の迷惑にならないように注意して下さい。15.野鳥の追いかけや草原に近づいて自然を壊さないようにして下さい。16.利用期限以外は、水上オートバイの利用はできません。

注意事項1.上記ルールとマナーが守られない場合は、退場して頂くことがあります。また適正な利用がなされていないと判断され、今後の利用は出来なくなります。2.パトロール艇は、水面利用のルールを守っていただくための安全指導員が啓発するツールとして配備しています。レスキューを目的とした配備ではありません。連絡事務所 PW安全協会大阪支部 TEL.072-653-5474

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3)水上オートバイによる水上安全の普及・啓発の紹介

K38JAPAN

小型船舶等の国際的な基準に基づく安全運航教育、水辺における溺水防止と救難救助、救助技術講習等により水上安全の普及・啓発を図ります。マリンスポーツ財団では、マリンスポーツ振興の目的でパワーボート、水上スキー、ジェットスポーツなど、様々な水上スポーツの普及に努めてきたましが、更なる水上スポーツの安全確立及びリスク管理に向けて調査検討を行った結果、水上オートバイを活用した水上安全やレスキュー体制を取り入れることとし、様々なマリンスポーツイベントで実践応用してきました。この活動をさらに推し進め、2006年にはアメリカの水上オートバイによるレスキュー教育団体であるK38 Water Safetyの講習を受けて、本邦に紹介しました。そして、2008年にはこのK38 Water Safety と提携し、マリンスポーツ財団の内部組織として、K38 Water Safety Japan を設立しました。K38JAPANは、2008年と2011年にK38 Water Safety創始者のショーン・アラディオ氏を招聘し、現在までに8名のインターナショナルインストラクターを養成、水上オートバイを活用した水上安全講習やレスキュー活動の普及に努めています。

水上オートバイの特性を活かす水上オートバイ(PWC)は、遊びの道具から、レスキューの道具(RWC)へ水上オートバイ(PWC)は、遊びの道具として生まれ、手軽で楽しい乗り物として発展してきました。また反面、容易に考え、簡単に扱われてしまうことから、多大な悪影響を与えてきたことも忘れてはなりません。私たちは今一度原点に立ち戻り、水上オートバイの構造や運航上の特性を理解し、その長所を最大限に活用し、短所を徹

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第 3章 ボートで遊んでみよう

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底的に補う努力を、レスキューを切り口にして提案します。水上オートバイ(RWC)の特性1.水上への進水が容易である2.ジェット推進による高い加速力と高速移動能力3.ハンドルと体重移動により高い旋回性能と機動性をもつ4.プロペラの露出が無く浅瀬を航行できる5.転覆復原が容易である6.乗船者の身体が外界に露出している7.要救助者へのアクセスが良い※PWC = Personal Watercraft※RWC = Rescue Watercraft

水上オートバイレスキューの国際事例ハリケーン・カトリーナ2005年の8月にアメリカを襲ったハリケーン・カトリーナのレスキュー活動に、K38 Water Safetyも参加しました。甚大な被害を受けたルイジアナ州ニューオリンズは陸上面積の8割が水没してしまい、RWCで救助が必要不可欠な状況でした。高速道路のランプを利用して川のようになった道路にRWCを降ろし、水没した家を一軒ずつ回っていき、家のなかや屋根の上に取り残された大勢の人々を避難所へ移送しました。この地域は漁港やマリーナが多い場所なので、使用不能となったボートなどをRWCで牽引し、一度に多くのひとを移送することもできました。劣悪な環境下での救助活動においても、RWCは非常に頼もしく、心強い存在です。

東日本大震災2011年3月11日に発生した東日本大震災によって押し寄せた津波で浸水する町の中、PWCの販売店マリンメカニックのオーナーでありマリーナも経営されている今崎氏は従業員の鈴木氏や地元の消防と共にPWCを利用し、100名以上の人々を救助しました。今崎氏はマリーナに戻り、散乱するガレキの中

K38 Water Safety 代表ショーン・アラディオ氏と今崎氏

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からやっとの思いで使えそうな一台のPWCを見つけ出しました。車やガレキ等が浮いている水面の上でPWCの安定を失わないように注意しながら、PWCがついには壊れる6時間もの間、助けを求める一人一人を安全な場所へ運び続けました。今崎氏の勇気とPWCに対する技術と知識が、多くの救助を結びました。

K38の世界組織体制K38 Water Safety は、米国沿岸警備隊(US Coast Guard)により定められた安全運航基準認定の船舶教育組織である全米安全運航評議会(NSBC)の傘下において、主に公務でPWCによるレスキューを行う人々に対し、小型船舶等の安全な運航、操船及び救助技術、ルールやマナーの遵守、水域環境の保護などを教習・啓発する教育機関です。創始者のショーン・アラディオ氏は、全米安全運航法管理官協会(NASBLA)/ NSBC インストラクターとして、南カルフォルニアの本拠地を中心とした全米国領域にとどまらず、世界各国で数多くの水上安全運航教育を行っています。

K38JAPAN〒108-0073 東京都港区三田3-14-10 三田3丁目MTビル1F公益財団法人マリンスポーツ財団内TEL : 03-3454-1151 FAX : 03-3454-1152・ホームページ:http://www.k38japan.com/・ブログ:http://blog.canpan.info/k38japan・フェイスブック:http://www.facebook.com/K38Japan

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・グーグルプラス:https://plus.google.com/u/0/#s/k38japan・ツイッター:https://twitter.com/K38JAPAN・インスタグラム:https://instagram.com/k38japan/・ピンタレスト:https://www.pinterest.com/K38Rescue/k38-japan/

2.プレジャーボートの保有隻数について日本国内におけるプレジャーボート(モーターボート、ヨット、水上オートバイ)の保有隻数は、日本小型船舶検査機構「小型船舶統計集」によると平成12年度末439千隻をピークに年々減少しており平成26年度末には250千隻と約57%にまで減少しています。

出典:日本小型船舶検査機構「小型船統計集」より作成

3.ボートで遊ぼうモーターボートやヨット、パーソナルウォータークラフトを楽しむには、前述の検査や免許が要らない「ミニボート」や「ディンギーヨット」以外は小型船舶操縦士免許を取らなくてはなりません。免許も平成15年及び16年に改正がされて大変取り易くなっています。詳しくは「第2章のボートライセンスを取ろう」をご覧下さい。第1章でも述べましたように、プレジャーボートの遊びは「経験」の積み重ねです。免許を取ったらまずはさっそく海に出かけましょう。ここではその方法をご紹介します。

(1)マリンクラブやレンタルクラブに入る全国にはマリーナやヨットハーバーが約580箇所あり、全てではありませんが、マリーナや販売店では、マリンクラブやレンタルクラブを運営しているところが多く、そ

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の多くはインターネットで情報を入手することができます。このようなクラブでは、全国ネットされたものや最初に簡単な操船技術やその海域の情報や留意点をレクチャーしてくれるため初心者でも安心して参加できます。また、この方法だと保管料や船舶検査、維持費などの費用を気にせずに済むことも魅力的です。

(2)海の駅の活用全国的に展開している海の駅では、海の魅力と数多くのサービスを提供しています。中でもマリンフェスタなどのイベントに合わせてボートなどの体験乗船会を実施している海の駅も多数あります。海の駅のホームページから情報を入手することが出来ますので、親子で参加してみてはいかがでしょうか。海の駅については、第10章において紹介致します。

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■ヤマハマリンクラブ・シースタイル

※1:ホームマリーナにより利用可能な艇種は異なります。又、ホームマリーナによりクラブ艇の仕様・装

備は異なります。  ※2:免責金額ボート10万円、マリンジェット5万円

北海道から沖縄まで全国140ヶ所と、ハワイ・タイの海外2ヶ所(平成27年1月現在)のホームマリーナが、遊びの拠点です。(マリンジェットレンタル実施マリーナは全国25ヶ所(平成27年1月現在)

クルージングボート、フィッシングボート、トーイングボートを20タイプラインナップ!20f〜31fまで、遊びに合せたクラブ艇をお選びいただけます(※1)。ボートは全艇GPS装備!各種保険(※2)にも加入済ですので安心です。

SR-X

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(平成 27年 4月 1日時点)

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■スズキマリン

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(3)オーナーになるマイボートで楽しむには、ミニボートやPWC、一部小型艇を除いて、まずは保管場所が必要になります。最近では漁港の一部を活用した「フィッシャリーナ」や港湾での簡易保管場所も設置され、マリーナなどを含めその選択肢は増えてきています。インターネットや専門誌などで調べても良いし、地域の情報は地域のディーラーでも入手できます。「何処で(自宅からどの位で)」、「どの様な目的で」、「どの様な人と(ファミリーで)」、肝心の「予算はどの位で」と十分に計画をたてましょう。マイボート購入にあたっては、保管場所や維持費のコストも予定しておくと良いでしょう。保管場所が決まり、マイボートが決まったら、マリーナなどの保管場所のスタッフに地域の海域情報などを聞き安全に楽しんでください。そして万が一に備えて「ボート保険」に加入してください。ボートやヨットには自動車のように「強制保険」の制度はないので、オーナー自ら保険に入る必要があります。マリーナによっては団体保険を組んでいるところもありますので、「損害賠償保険」と「搭乗者保険」には入っておくべきでしょう。

マリンレジャーの楽しさは「安全」が前提です。「準備・チェック」を基に余裕ある「行動計画」と「経験」の積み重ねです。海(自然)はベテランだから、初心者だから、職業だから、レクリエーションだからといって手加減はしてくれません。安全に留意して、マナーや海上交通ルールを守って楽しんでください。

4.ボートその他

(1)維持費一般的にマイボートの維持費としての項目は、保管料(一般的に1年間)、船舶検査費用(3年で中間検査、6年目定期検査)と、あとはメンテナンス費用となります。目安としては購入価格の1割程度は予定しておくと良いでしょう。また、ランニングコストとして、その都度発生するものが「燃料代」です。クルーザーヨットですとマリーナ等の出入港の際にディーゼルエンジンを使うため

「軽油」となりますが、モーターボートの船外機とPWCは基本的には「ガソリン」で、利用計画に応じた費用を維持費として予定しておく必要があります。