第 2 地域における福祉課題について16 地 域 の 中 で の 助 け あ い...
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福祉サービス利用者ヒアリング調査、相模原市地域福祉計画地域福祉ニーズ調査、相模原市地域福祉計画ワーク
ショップなどを開催し、様々な地域住民の声を基に、①情報、②福祉教育・福祉学習、③地域の中での助けあい、
④社会参加、⑤相談窓口、⑥利用しやすい福祉サービスの6項目に福祉課題を整理しました。
(1)福祉サービス利用者ヒアリング調査
目 的 福祉サービス利用者を対象に、福祉課題の把握を行うことを目的にヒアリング調査を実施しました。
対 象 福祉サービス利用者 111名(高齢者・障害者・児童・外国人・ホームレス)
時 期 平成15年11月~12月
※資料編P56~参照
(2)相模原市地域福祉計画地域福祉ニーズ調査
① 福祉従事者等調査
目 的 福祉従事者等を対象に、福祉サービス利用者の抱える福祉課題等の把握を目的にヒアリング調査を
実施しました。(市委託)
対 象 福祉従事者 78名(41機関、団体)
時 期 平成15年10月~平成16年3月
※資料編P59~参照
② 民生委員・児童委員調査
目 的 民生委員・児童委員を対象に、民生委員活動の現状と課題及び地域福祉推進における連携方策等の
把握を目的にアンケート調査を実施しました。(市委託)
対 象 民生委員・児童委員 671名
(区域担当民生委員・児童委員 628名、主任児童委員 43名)
時 期 平成15年12月~平成16年3月
※資料編P62~参照
(3)相模原市地域福祉計画ワークショップ
目 的 市民が主体的に福祉課題について、解決方法を検討しその内容を計画に反映するとともに、地域福
祉活動推進の契機とするために市内3地域においてワークショップ(全7回)を開催しました。(市
委託)
参加者 88名(延べ405名)
時 期 平成15年9月~11月
※資料編P64~参照
計画づくりに向けた地域住民の声2
地域における福祉課題1
地域における福祉課題について 章
第 2
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地域における6つの福祉課題3
情 報
○ 地域における福祉課題
・福祉サービスを必要とする人や福祉活動に参加を希望する人が必要とする情報を入
手しやすい仕組みが必要です。
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・広報紙やインターネット等多様な媒体を通じて情報提供すると共に、その内容を分
かり易く伝え、解説する機能・役割が必要です。
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・福祉情報だけでなく、地域の生活に関わる情報も周知することが必要です。
・福祉サービスを利用していない人には情報が届きづらい
・情報が多すぎて、自分が必要とする情報を選択することが難しい
・ヘルパーさんなど自宅に訪問して援助してくれる立場の人が、福祉サービスの情報
を届けてくれたり、説明してくれると助かります
・全市的な福祉サービスの情報だけでなく、ボランティア活動など身近な地域の福祉
情報がほしい
・地域の生活情報が不足しているため、緊急時の対応に不安を感じることがある
「インターネットで情報が得られると言うけど、今か
らパソコンを覚えるのは難しいよ…、誰かわかりやす
く教えてくれないかな」
「いろいろな福祉情報が届くけど、何を選んで良いの
かわからないわ、それに、福祉情報だけでなく、地域
の生活に関する情報もほしいわ」
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福祉教育・福祉学習
・高齢者や障害者など社会的な支援を必要とする人たちについて理解を深めてもらう
場をつくってほしい
・障害者自身が自らの体験などを地域住民へ話すことが必要である
・子どもの頃から障害者の方と接する機会がなかったので、声をかけづらい
・小中学生の福祉体験で、施設訪問したときなどは、継続して関わってほしい
・小中学生が福祉について学んだことを、地域に広めて行くことが必要である
・小中学校等で福祉教育を進めるときは、近隣で生活している障害者や福祉施設と連
携してほしい
・子どもから高齢者まで幅広く福祉を学ぶ場が少ない
○ 地域における福祉課題
・多くの市民が福祉を身近に感じるよう意識向上の取り組みが必要です。
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・身近な地域において、子どもから高齢者まで体験を通して福祉を学び活動への参加
を促すことが必要です。
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・小中学校等の福祉教育においては、近隣で生活している障害者や福祉施設と連携し、
地域における福祉課題について学ぶ場をつくることが必要です。
「福祉施設をたくさんの人に知ってもらい、これから
も、継続的に関わってほしいな」
「自らの体験談を話して、
たくさんの人に知っても
らうことが必要だね」
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地域の中での助けあい
○ 地域における福祉課題
・地域の中で生活している高齢者、障害者、子育て中の親等、支援を必要とする地域
住民の福祉課題について知ることが必要です。
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・「ふれあい・いきいきサロン」等、地域住民が集い、仲間づくりをする場をつくる
ことが必要です。
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・「ふれあい・いきいきサロン」やボランティアグループ等、地域住民の福祉活動だ
けでは解決が困難な福祉課題に対応するために関係機関との連携が必要です。
・車いすで生活しているため、買物などで高い所に手が届かず困ったことがある
・目が不自由なので買物するとき品物が分からず困ったことがある
・近所付きあいがあまりないため、病気になった時など不安である
・困ったときなど気軽に頼める友達がほしい
・積極的に近所付きあいをしたいがどうすればよいのかわからない
・近所付きあいはしたいが、同じ障害の仲間等との付きあいが多い
・日頃から付きあいがないので、何かあっても頼める関係が出来ていない
・「ふれあい・いきいきサロン」に参加する高齢者から相談を持ちかけられた時に、在宅
介護支援センター(P20参照)等とのつながりがあると適切に対応できると思う
「日頃から近所付きあいがないの
で、困ったときなど頼める人が
いないわ」「困っている様子を
みかけたら声をかけ
てほしいわ」
「買物をしていると
き品物がわからない
ときがあるので‥」
社会参加
・外出して困っているときに、誰も助けてくれなかった
・気軽に外出に誘ってくれる人がほしい
・言語障害があるため、自分の意思を人に伝えるときに、手伝ってくれる人がほしい
・同年代で交流できるサークル活動がほしい
・自分を受け入れてくれる趣味のサークルがほしい
・車いす利用者が、段差などで困っているところを見かけたら手を貸してほしい
○ 地域における福祉課題
・障害者が積極的に社会参加していくためには、外出自体の介助等の支援が必要な場
合も多く、協力が得られる体制が必要です。
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・地域の趣味のサークル活動などに気軽に参加できるような支援が必要です。
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・街の建物や道路などに存在する様々な障害物を取り除くなど、社会参加しやすい環
境づくりが必要です。
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「地域のサークルなどに気軽に入れると、
知りあいも増えて嬉しいわ」「段差などで困った
とき手を貸してほし
いわ」
相談窓口
○ 地域における福祉課題
・地域での相談・支援できる体制について、地域の実情に合わせて充実していくこと
が必要です。
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・福祉課題の多様化に伴い、ボランティアやNPOなどの福祉活動団体の相談体制を
充実していくことが必要です。
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・当事者間で相談できる体制などを充実していくことが必要です。
・急病など緊急の際に、身近に相談できる人がいない
・家族の問題を相談できる人がほしい
・隣近所で気軽に相談できる人がほしい
・福祉制度では対応できないケースなど、どこへ相談すればいいのかわからない
・身近な地域で相談し援助してくれるような窓口がほしい
・同じ病気や障害のある仲間には相談がしやすい
・同じ障害者の立場で相談を受けるなど支援が出来ればと思う
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「同じ病気や障害のある方と相談できるところが
あると嬉しいわ」
「困ったときなど近所に相談できる
人がいると助かるわ」
利用しやすい福祉サービス
・サービスを利用している事業所へは、直接苦情を言いづらい。第三者的な立場の相
談窓口を設けてほしい
・福祉制度やサービスの内容などをわかりやすく伝えてほしい
・たくさんの情報の中から、自分が利用できる福祉サービスをきちんと選べるよう援
助してほしい
・サービスを受けるのに、それぞれ窓口が違うので利用しづらい
・複数の事業者からサービスを利用している時に、事業者間の連携が不十分で困った
ことがある
○ 地域における福祉課題
・福祉サービス利用者が、サービスに対する要望などをきちんと伝えられるような環
境を整えていくことが必要です。
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・福祉サービス利用者が、自己選択しやすいように、制度やサービスをわかりやすく
伝えていくことが必要です。
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・福祉サービス利用者の多様な福祉課題に対し、地域住民団体や福祉事業者等が連携
して取り組むことが必要です。
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「チラシだけ渡されてもよくわかならいけど、直接
説明してもらうと助かるわ」
「直接ヘルパーさんには言いにくいことがある
けど、だれに言えばいいのかな」