bim 3 cfd - 新菱冷熱工業株式会社¨は 新菱冷熱cfdの活用事例...

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予測結果の フィードバック 新菱冷熱工業株式会社 SHINRYO CORPORATION 本社:〒160-8510 東京都新宿区四谷 2-4 TEL.03-3357-2151 (大代表) 3次元情報から 環境を予測する C F Dシミュレーション。 お客様のニーズに合わせた 最適環境を実現します。 環境シミュレーション 高度な 空間性能 実現のための ご提案 スペーススキャニングシステム 3 Dレーザースキャニングによる 既存建物・設備の3 Dモデル化 スペースマネジメント 機器の配置やメンテナンスなど 空間の調整・管理 環境シミュレーション 気流や温度分布などの シミュレーション 維持管理 (ファシリティマネジメント) B I Mを活用した建物・設備の 合理的な運用 さわやかな世界をつくる さわやかな世界をつくる CFD で室内環境を予測 ニーズに合わせた空調空間を実現 現状把握 環境予測 施工実施 最適環境を実現 S-CAD+S-Pre で 形 状・条件入力 新菱冷熱の3D-CAD 「S - CAD」から自動 的に C F D 計 算用ファイル 出力 最 適な空 調システムの 予測 B I MとC F Dを活 用して最 適 環 境を実 現 3次 元の建 物・設 備モデルに、部 材の仕 様やコスト、管 理 情 報など様々な 属 性データを付 与した「 建 物・設 備データベース」を、 ライフサイクルのあらゆる段 階で活 用する建 設の新しいワークフローです。 BIM (Building Information Modeling) とは S - C A Dで作 成した 3 D - C A Dモデルは、さまざまな場 面で活 用できます。 例えば 建 築プロジェクトの見える化をコーディネートするスペースマネジメント、 気 流 解 析 、温 湿 度 解 析などの環 境シミュレーション、 さらには維 持・管 理のためのF M 機 能への展 開も実 現します。 S h i n r y o B I M s o l u t i o n s 充 実 のラインナップ 新 菱 冷 熱は、3 0 年 前から3D-CADの研 究に取り組み、 独自に開 発した3D-CAD「S-CAD」を活 用 。 建 設プロセスの「 見える化 」はもちろん、建 物のライフサイクルにわたる お客さまのさまざまなニーズにお応えします。 3Dレーザースキャニングにより既 存の建 物・設 備を正 確に3Dモデル化します。 現 状 が 見える 3D-CADによる設 計で完 成 形を見える化 。環 境シミュレーションとも連 携し、 高精度な計画立案が可能です。 完 成 形が見える 3D-CADによる施 工 計 画や工 事 進 捗の見える化により スピーディかつ正確な意思決定が可能です。 工 事が見える BIMを日常の維 持・保 全から中 長 期 的な修 繕・更 新 計 画の立 案に活 用することにより、 建 物の運 用コストを削 減します。 未 来が見える

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Page 1: BIM 3 CFD - 新菱冷熱工業株式会社¨は 新菱冷熱CFDの活用事例 BIMとCFDの連携ツール「S-Pre」 入力(Pre)形状データ、熱負荷・空調条件、計算メッシュ等を入力します。出力(Post)温度・風速分布図やアニメーションを作成します。

予測結果のフィードバック

新菱冷熱工業株式会社SHINRYO CORPORATION本社:〒160-8510 東京都新宿区四谷 2-4TEL.03-3357-2151(大代表)

3次元情報から環境を予測するCFDシミュレーション。お客様のニーズに合わせた最適環境を実現します。

環境シミュレーション

高度な空間性能実現のためのご提案

スペーススキャニングシステム

3Dレーザースキャニングによる既存建物・設備の3Dモデル化

スペースマネジメント

機器の配置やメンテナンスなど空間の調整・管理

環境シミュレーション

気流や温度分布などのシミュレーション

維持管理(ファシリティマネジメント)

B IMを活用した建物・設備の合理的な運用

さわやかな世界をつくる

さわやかな世界をつくる

C F Dで室内環境を予測

ニーズに合わせた空調空間を実現

現状把握

環境予測

施工実施

最適環境を実現

S - CAD + S - Preで形状・条件入力

新菱冷熱の3D-CAD「S-CAD」から自動的にCFD計算用ファイル出力

最適な空調システムの予測

B IMとCFDを活用して最適環境を実現3次元の建物・設備モデルに、部材の仕様やコスト、管理情報など様々な属性データを付与した「建物・設備データベース」を、ライフサイクルのあらゆる段階で活用する建設の新しいワークフローです。

B I M(Building Information Modeling)とは

S - CADで作成した3D - CADモデルは、さまざまな場面で活用できます。例えば建築プロジェクトの見える化をコーディネートするスペースマネジメント、気流解析、温湿度解析などの環境シミュレーション、さらには維持・管理のためのFM機能への展開も実現します。

S h i n r y o B IM s o l u t i o n s 充実のラインナップ

新菱冷熱は、30年前から3D-CADの研究に取り組み、独自に開発した3D-CAD「S-CAD」を活用。建設プロセスの「見える化」はもちろん、建物のライフサイクルにわたるお客さまのさまざまなニーズにお応えします。

3Dレーザースキャニングにより既存の建物・設備を正確に3Dモデル化します。

現状が見える

3D-CADによる設計で完成形を見える化。環境シミュレーションとも連携し、高精度な計画立案が可能です。

完成形が見える

3D-CADによる施工計画や工事進捗の見える化によりスピーディかつ正確な意思決定が可能です。

工事が見える

BIMを日常の維持・保全から中長期的な修繕・更新計画の立案に活用することにより、建物の運用コストを削減します。

未来が見える

Page 2: BIM 3 CFD - 新菱冷熱工業株式会社¨は 新菱冷熱CFDの活用事例 BIMとCFDの連携ツール「S-Pre」 入力(Pre)形状データ、熱負荷・空調条件、計算メッシュ等を入力します。出力(Post)温度・風速分布図やアニメーションを作成します。

CFDとは 新菱冷熱C F Dの活用事例

B IMとCFDの連携ツール「S -Pr e」

入力(Pre)形状データ、熱負荷・空調条件、計算メッシュ等を入力します。出力(Post)温度・風速分布図やアニメーションを作成します。

■2 S-Preの優位性

■1 S-Preはお客様へのスピーディなご提案を  可能にします。CFDでは「入力(Pre)」「計算(Solver)」「結果の可視化(Post)」の3つの作業を行います。この一連の作業の中で、最も多くの時間と労力を必要とするのがPre作業です。弊社では3D-CADのアドインツールとして、CFD入力支援ツール「S-Pre」を開発しました。「S-Pre」は3D-CADデータを最大限活用し、さらに計算メッシュの作成、日射の影響などを自動化する機能を搭載しています。

CFDとは、Computational Fluid Dynamicsの略で、流体の挙動をコンピューターで予測する手法のことです。室内外の環境を、建物が完成する前に予測する事前検証ツールとして、弊社では幅広く活用しています。

CFDのメリット

空調システムの有効性や問題点を計画段階から検証し、最適な温熱環境・生産環境を実現します。

出力(Post)計算入力(Pre)

出力(Post)計算入力(Pre)

CFD全作業時間

■CFD 作業時間のイメージ

■冷却塔の性能評価 ■氷蓄熱システムの性能評価

室内温熱環境をより快適に

音楽ホールのリニューアル最適化

空調システムに関するお客様のご要望、アイデアをCFDで検証し、施工に反映することが可能です。

具現化

様々な現象を自社開発のプログラムで予測します。代表的な機能としては、「日射を含めた快適性」「エネルギー消費」「空調機器の能力予測」などがあり、機能は随時拡張されています。

多彩な機能

256コア搭載のCFD専用計算サーバー(HPCサーバー)を用いて、大規模な空間や長い計算時間を必要とする現象に対応します。

高性能計算サーバー

Pre作業に必要な形状入力作業が大幅に短縮できます。時間短縮

熱負荷、吹出し風量・温度など、空調に必須の項目をCADから入力することで、空調設備技術者にとってユーザーフレンドリーな操作環境を構築しています。

操作性

CFD特有の入力項目が自動化されており、ユーザーは専門性の高いCFD知識をほとんど必要とせずに高精度なシミュレーションが実現されます。

専門性

年間100物件以上、延1,600件に及ぶ豊富な実績で、様々な建物用途に対応した信頼性の高いノウハウを蓄積しています。さらに実測を行い、常にCFDの高精度化に努めています。

豊富な実績

3D-CADと連携してB I M作業の流れの中でシミュレーションを実施するためのソフト「S-Pre」を開発し、従来の問題点であったシミュレーション期間を大幅に短縮します。

BIMの拡張

工場内作業環境をより安全に

装置からの有機溶媒流出防止

業界トップクラスの実績と精度を誇るCFD技術。 お客様にとって最適な居住環境・生産環境をCFDで検証し、高度な空間性能をご提案します。

時間短縮

コスト削減

S-Pre導入前

CFD全作業時間

S-Pre導入後

■装置周辺のガス濃度(改善後)

■水蓄熱槽の蓄熱槽効率予測蓄熱槽は夜間電力で水を冷やし、昼間の冷房に利用するシステムです。槽内の水の出入りによる温度の時間変動を予測するため、非定常計算(時間の経過を考慮した計算)を行います。槽内の温度分布が周期定常状態(同じ温度変化を毎日繰り返す状態)になるまで計算を行うため、通常3~5日分の計算を実施します。

■大規模空間の排煙拡散予測施設からの排煙・排気の広がり具合やビル風の影響を予測する場合、数百m~数km四方の屋外を対象とした計算を行います。このような大規模空間では、計算メッシュが膨大となり計算に大変時間が掛かります。弊社のCFDは大規模空間の解析もスピーディーに対応します。

非定常問題

大規模空間

HPCサーバー

■ホール温度分布

天井からの暖房空気が下層まで届かず、1階は足元が寒く、暖房が最大能力で運転するため2階は暑すぎる環境でした。

改修前

■ホール温度分布

■装置周辺のガス濃度

■装置周辺のガス濃度 ■壁吹出し・壁吸込み方式の温度分布

暖房設備を更新することなく、吹出し口と風量バランスの変更のみで快適な空調空間を実現し、さらに不要な暖房が解消されます。

改修後

改修前

改修後

装置前面から発生した有機溶媒ガスが作業者に向かって流れ、口元が高濃度になっていました。

作業の邪魔にならないように装置前面が開いている状態で周囲を囲いました。囲いの中の気流制御で有機溶媒ガスが作業者の位置に流れなくなり、口元は周囲環境とほぼ等しい濃度になります。

必要なエリアのみ空調を行い省エネルギーに工場の省エネ空調システム

機器の能力を最大限発揮させて高効率に高層建物でのエアコン室外機の排気方式

■装置周辺のガス濃度(改善後)

改修前

壁吹出し・壁吸込み方式。天井付近の高温を許容することで、生産ラインの設計温度を確保しながら、年間で8%の省エネルギーとなります。

改修後

改修前

改修後

■高層建物ベランダの温度分布

上層部の室外機周辺温度が高温になることによる室外機の能力低下、さらには増エネや故障の原因となることが予測されました。

■高層建物ベランダの温度分布

ベランダの風の通りを良くすることで、室外機周辺温度の上昇を抑制し、機器本来の能力での高効率運転が可能になります。

■天井吹出し・天井吸込み方式の温度分布

天井吹出し・天井吸込み方式。本来は冷房しなくてもよい天井付近や装置周囲の温度まで低下し、無駄が多いシステムとなっていました。