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〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1 代理店名 TEL URL 0120-155-096 http://www.oracle.co.jp/contact/ お問合わせ窓口 本カタログの情報は、2006年11月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 *Oracle、PeopleSoft、 JD Edwards及びSiebelは米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 他社名又は製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2006, Oracle. All rights reserved. OSE00628-SE Oracle Application Server 10 g Release 3 高い拡 張 性、可用性、管 理 性、セキュリティという必 要なすべてを一貫 提 供するミドルウェア基 盤 ORACLE FUSION MIDDLEWARE

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Page 1: Application Server 10 - システムインテグレーション … 4 SOAを実現するためのJ2EE/Webサービス実行基盤 J2EE, Web Services and Development OracleASはWebサーバーであるOracle

〒102-0094 東京都千代田区紀尾井町4-1

代理店名

TEL

URL

0120-155-096http://www.oracle.co.jp/contact/

お問合わせ窓口

本カタログの情報は、2006年11月現在のものです。実際の製品とは内容が異なる場合があります。 *Oracle、PeopleSoft、JD Edwards及びSiebelは米国オラクル・コーポレーション及びその子会社、関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。 他社名又は製品名は、それぞれ各社の商標である場合があります。 Copyright © 2006, Oracle. All rights reserved.

OSE00628-SE

OracleApplication Server 10g

Release 3

高い拡張性、可用性、管理性、セキュリティという必要なすべてを一貫提供するミドルウェア基盤

ORACLE FUSION MIDDLEWARE

Page 2: Application Server 10 - システムインテグレーション … 4 SOAを実現するためのJ2EE/Webサービス実行基盤 J2EE, Web Services and Development OracleASはWebサーバーであるOracle

Oracle Grid Oracle Databese

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Oracle 10g製品ファミリー

Oracle Enterprise Manager 10gは、Oracle Database 10gとOracle Application Server 10gの統合管理ツールです。問題の事前対処、障害の切り分け、他社製管理ツールとの連携によりミドルウェア統合のメリットをフルに引き出します。

Oracle Database 10gは、高い信頼性、パフォーマンス、セキュリティを持つ業界標準のデータベース管理システムです。Oracle Database 10gでは拡張性と管理性を大幅に向上させグリッド・コンピューティングに対応。安価な小規模システムから、社会基盤を支える大規模システムにまで幅広く対応します。

Oracle Collaboration Suite 10gは電子メール、文書管理、Web会議、掲示板など、エンタープライズ環境に不可欠なツール群を提供し、Oracle 10gを基盤とした強力なコラボレーティブ・アプリケーションを提供します。

Oracle Application Server 10gは、パワフルなJ2EE Webサーバーを基盤に、求められるすべてを一貫して提供するSOA対応のアプリケーション・プラットフォーム・スイートです。開発、システム統合、配置、管理といった情報システムの全フェーズに対応。ビジネス・インテリジェンス、ポータル、セキュリティといった現代のシステムに欠かせないすべての機能を提供します。

Oracle Application Server 10g Release 3Oracle Application Server 10g Release 3では、最新のJava仕様「J2EE1.4」

の完全対応、「Enterprise JavaBeans 3.0」の早期実装、アプリケーションを

統合するマルチプロトコルのEnterprise Service Bus、サービスの検出や

ライフサイクル管理のためのサービス・レジストリ、ビジネス・ポリシーの取得と

自動化を可能にするビジネス・ルール・エンジン、そしてWebサービスの管理

およびセキュリティ・ソリューション、といった新機能により、既存のIT資産を

活かしつつ、ビジネスの変化に迅速かつ柔軟に対応するSOAベースのシス

テムへの段階的な移行を可能にします。

Application Application ServerServer DatabaseDatabase

ハードウェア/ OSOS

ハードウェア/ OSOS

分断された APサーバーとDB

業務業務 プログラム

業務業務 プログラム

Application Server Database

ハードウェア/ OS

ハードウェア/ OS

業務 プログラム

業務 プログラム

分断された システム監視

ハードウェア/ OS

Oracle 10g

業務 プログラム

業務 プログラム

Application Server Database

Oracle Enterprise Manager

システム統合管理

Oracle Application ServerOracle Application Serverは、Oracle Fusion Middlewareの基盤と

なるSOA(サービス指向アーキテクチャ)対応のコア・プラットフォームであり、

パワフルなJ2EE Webサーバーを基盤に、設計、開発、システム統合、業務アプ

リケーションのデプロイ(配置)、ビジネス・インテリジェンス、企業情報ポータル、

管理、セキュリティといったWebをベースとした情報システムのために必要な

すべての機能を統合して提供します。

Oracle Application Serverはグリッド技術を利用しているため、必要に

応じた処理能力の追加を柔軟かつ高いコストパフォーマンスで行なえます。

スケーラビリティ、可用性、管理性、セキュリティなど、SOAに求められる一連

の機能をすべて備えた唯一のプラットフォームです。

ミドルウェア統合がもたらすシンプルな情報インフラ システムが複雑化し多様な連携が求められる時代において、データベースや

Webアプリケーション・サーバーといったミドルウェアを複数のベンダーから組

み合わせることはシステムをさらに複雑化させ、開発・運用コストの増大に直

結します。例えば、Web受発注システムでの処理の遅延という問題が起きた

場合、ベンダーに問い合わせをする前に問題を切り分ける必要があります。

また、「相性の問題」と呼ばれる、個々のミドルウェアとしては正常でも組み合

わせた結果起きる問題の解決には、より多くの時間と手間を要します。

Oracle 10gは、データベース、Webアプリケーション・サーバー、システム管理

ツールという現代のシステムに求められるミドルウェアをすべて統合して提供

するソリューション・プラットフォームです。組み合わせでの動作はすでに検証

済みであるため、安心してシステム構築することができ、システム構築に関す

る問題の問い合わせ先が1つにまとまります。また、障害要因を特定するため

のツールも組み込まれているため問題の予防、発見、解決が容易です。

今や、情報システムは、企業内のそれぞれの業務プロセスにおける効率化、コスト削減の実現といった部分

最適化から、全体最適化によってビジネスの意思決定を支援する情報基盤としての役割を担っています。

そのため、時々刻 と々変化する市場やビジネスモデルに迅速に対応すると同時に、ビジネスの“一貫性”と

“柔軟性”といった、相反するように見える要求を満たすことも、情報システムには求められています。

こうした情報システムの課題を解決するために、オラクルが提唱しているのがOracle Fusion Middleware

です。Oracle Fusion Middlewareは、データベースと業務アプリケーションを1つに融合・連携させる

ソフトウェア製品群です。SOA(サービス指向アーキテクチャ)を実現するオープンでスタンダードな技術に

よって、柔軟なITシステム基盤を提供し、プロセス統合、データ統合はもちろん、今最も必要とされるセキュリ

ティ対応、さまざまなデータの可視化による意思決定までサポート。既存のシステム資産を有効に生かしな

がら、新たなアプリケーション開発、ビジネス変化に即応できる統合されたプラットフォームを実現します。

Oracle Fusion MiddlewareはOracle Application Serverを中核として、Oracle SOA Suiteや

Oracle Business Intelligence Suite、Oracle Identity and Access Management Suiteなどの

ソフトウェア製品で構成されます。意思決定のリアルタイム化、変化への俊敏な対応、セキュリティの強化、

情報の一貫性といった現代の高度なビジネスニーズに応えるシンプルな情報基盤が、Oracle Fusion

Middlewareなのです。

Oracle Fusion Middleware

Oracle 10gとは

Oracle Fusion Middleware

統合管理 ツール

Grid Control

Siebel

Oracle Enterprise Manager

Oracle Application Server

Systems and

Applications Management

Development Environment

Topology Services

Oracle JDeveloper

Application Development Framework

JMX Console

Application Service Level

Monitoring (ASLM)

Lifecycle Management

Security and

Identity Management

Oracle Internet Directory

Directory Integration

User Provisioning

Single Sign-on

Federated IDs

Business Processes BPEL Process

Manager

B2B Orchestration

Data Hubs and Integration

SOA Run time J2EE

Web Services

Event Services

Rules Engine

Enterprise Grid

Information Access and Insight

Portals

BAM

Wireless

Oracle Collaboration Suite

Oracle Warehouse Builder

Oracle Discoverer

Pre-built Business Flows

Enterprise Service Bus

Oracle Data Hubs

200+ Adapters

Business Activity Monitoring

JDeveloper 統合サービス環境

Web Services Manager

分析

イベント

監視

BPEL Process Manager ネイティブBPEL

ヒューマンワークフロー

ビジネス・ルール

Enterprise Service Bus

Oracle Application Server 10g Release 3

アダプタ

アプリ開発 フレームワーク

セキュリティ

XSLT変換

ルーティング

UDDIレジストリ

Oracle 10gとは

J2EE, Web Services and Development

End-to-End High Availability

Management

2

3-4

5

6

目 次

Data Hub

コンテンツ&コラボレーション

データ可視化

データ統合

SOA基盤

セキュリティ基盤

マルチ・アクセス

開発環境

Contents/Conference

BI

J2EE

RFID

Portal

Cache

Tools

BPEL/BAM/ESB

ID/アクセス管理

Oracle E-Business Suite PeopleSoft

JD Edwards

Oracle Applications カスタム

アプリケーション ISV

アプリケーション

Page 3: Application Server 10 - システムインテグレーション … 4 SOAを実現するためのJ2EE/Webサービス実行基盤 J2EE, Web Services and Development OracleASはWebサーバーであるOracle

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SOAを実現するためのJ2EE/Webサービス実行基盤

J2EE, Web Services and Development

OracleASはWebサーバーであるOracle HTTP Server(OHS)とJ2EEコンテナであるOracle Containers for J2EE(OC4J)、プロセス管理機能であるOracle Process Manager and Notification Server(OPMN)の3つから構成されます。 OHSはメジャーなオープンソース製品であるApacheをベースにオラクル独自のモジュールを追加することで機能を拡張したWebサーバーです。クライアントからのリクエストをJ2EEコンテナであるOC4Jへルーティングする際にはmod_oc4jと呼ばれるモジュールが使用され、Apache JServ Protocol(AJP)による転送効率の良いルーティングが行なわれます。またリクエストのロードバランスによりJ2EEコンテナ数を増やした際の拡張性が向上され、さらに障害時にはリクエストのフェイルオーバーによりJ2EEコンテナの可用性が向上されます。 OPMNはOracleASに含まれるOHS、OC4Jの管理・監視を行ないます。管理対象プロセスが障害により異常終了した際にはOPMNにより自動的に再起動が行なわれ、システム全体の耐障害性を高めることができます。 OracleASの管理にはJava Management Extension(JMX)に基づいて実装されたWebベースの管理コンソールであるApplication Server Control(AS Control)を使用します。AS Controlはクラスタ環境のような分散配置されたOracleAS環境においても一元的な管理を行なうことができます。 Javaをベースとしたアプリケーション開発においては、J2EEを中心とした標準仕様への準拠が重要となります。標準仕様に準拠することによって開発者の確保も容易になり、また将来的なシステムの拡張や改修のコストを削減することにもつながります。 OracleASの提供するJ2EEコンテナであるOC4JはJ2EE 1.4に完全準拠し、JavaServer Pages(JSP)、Servlet、Enterprise JavaBeans(EJB)などのアプリケーション・コンポーネント作成APIや、Java Message Service(JMS)、J2EE Connector Architecture、XA対応のトランザクション・マネージャおよびセキュリティなどの基盤サービス機能を提供します。また、OC4JはJ2SE 5.0準拠のJava仮想マシンでの実行をサポートし、J2SE 5.0によるプログラミング・モデルを使用したアプリケーション開発にも対応します。

OracleASは企業システムにおいてSOA(サービス指向アーキテクチャ)を実現するため、SOAP、WSDL、WSIF、J2EE 1.4 Web Servicesなどの業界標準に準拠したWebサービスの開発・実行基盤を提供します。また、SOAPを使用しないシンプルなメッセージ形式を使用するREST(Representational State Transfer)スタイルのWebサービスの構築もサポートしています。 Webサービスを中心としたSOAの実現のためにはWebサービスの実行環境だけでは十分ではありません。OracleASはさらに付加的なサービスの提供のためにUDDI v3準拠のレジストリであるOracleAS Service RegistryやWebサービス実行時の暗号化、監査、ポリシー管理などを行なうWS-Security準拠のWeb Services Manager、JMSをベースとした高信頼性メッセージングを可能にするOracle Enterprise Message Serviceを提供しています。 昨今のアプリケーション開発においてはオープンソース技術の重要性が急速に高まっており、プロジェクトにおける共通の開発基盤として採用されるケースも少なくありません。OracleASではそのようなニーズに応えるため、Apache Struts、Apache Axis、Spring Framework、Hibernate、Apache MyFacesおよびSourceLabs SASHなどの主要なオープンソース技術を使用する場合の設定ガイドを提供しています。 また、オラクルはオープンソース技術の実行環境としてOracleASを対応させるだけでなく、オープンソース技術の開発コミュニティに対して積極的な技術支援を行なっています。技術支援には開発プロジェクトのリードから実際のソースコードの寄与までも含まれ、オープンソース技術発展の一端を担っています。これまでにオラクルが貢献したオープンソース技術には、GlassFish ProjectへのEJB 3.0 JPA実装の提供、 Apache MyFaces ProjectへのJSF拡張コンポーネントの提供、Dali JPA Tools ProjectやJSF Tools Project、BPEL Designer ProjectなどのEclipseプロジェクトへの参画があります。

可用性と拡張性に優れたアーキテクチャ

SOAを実現するための Webサービス開発・実行基盤

J2EE仕様への完全準拠

主要なオープンソース技術への対応

Oracle Application Server (OracleAS)はOracle Fusion Middlewareプラットフォームの中心として、J2EE、Webサービスの実行・

運用基盤としての役割を担います。また企業システムにおいてSOAを実現するため、業界標準に準拠したセキュリティ、レジストリなどの

各種サービス機能も提供します。

OracleASはJava/J2EEおよびWebサービスなどの標準仕様のサポートに加え、主要なオープンソース製品にも対応しています。アプリケー

ション開発時においては、それら実績のある技術の中から個々のプロジェクトの設計・開発の要件に最適な技術を選択することができます。

可用性と拡張性に優れたOracleASアーキテクチャ

Webサービス実行環境のアーキテクチャ

オラクルはJ2EEの最新仕様であるJava EE 5の仕様策定プロセスに参画しており、Java EE 5に含まれる予定の一部の仕様について商用製品としていち早く実行環境および開発ツールを提供します。 OracleASではMVCパターンに沿ったWebアプリケーションの開発フレームワークであるJavaServer Faces(JSF)の実行をサポートしており、さらにリッチなWebユーザー・インタフェースを作成するためのJSF拡張コンポーネントを提供します。 また、生産性向上のためにJava EE 5 に導入される最も重要な変更点の1つであるEJB 3.0についてもオラクルは仕様策定のリーダーとして参画してきました。OracleAS 10g Release 3ではJavaでの永続化仕様標準であるJava Persistence API(JPA)を含むEJB 3.0の実装を提供し、POJO(Plain Old Java Object: 単純なJavaオブジェクト)ベースの簡素化されたアプリケーション開発手法を実践することができます。 OracleASはO/R(Object-Relational)マッピングツールとしてOracle TopLinkを同梱しています。TopLinkを使用することにより、煩雑なJDBCコーディングを行なわないデータベース・アクセス開発が可能になり、さらにTopLinkのデータキャッシュ機能によりアプリケーションのパフォーマンスが劇的に向上されます。TopLinkはEJB 3.0 JPAの実行環境も提供しているため、標準APIであるJPAを使用したO/Rマッピング使用した場合でもTopLinkによるデータキャッシュなどの機能を利用することができます。 一口にJ2EEといってもシステム要件や開発者のスキルセットなどにより、採用されるテクノロジとその組み合わせは多岐にわたり、開発スタイルも異なります。Oracle Application Development Framework(Oracle ADF)は、実装するテクノロジに依存しない一貫した開発スタイルを提供し、Ease of Development(容易で効率的な開発)を実現するJ2EEアプリケーションのためのフレームワークです。従来のC/S型アプリケーションのための開発ツールのような簡単な操作で、標準に準拠したJ2EEアプリケーションの構築することができます。

JSF/EJB 3.0の早期サポート

O/Rマッピングによるデータベース・アクセス開発

Oracle ADFによるEase of Development

Oracle ADFの実行イメージ

Oracle JDeveloper

ドラッグ&ドロップによるビジネス・ロジックとUIのバインド

JSF/JSPビジュアル・エディタ

Oracle TopLinkの実行イメージ

Oracle JDeveloperは、J2EEやWebサービスによる企業システムを構築するための、最大限の開発生産性を提供する統合開発環境(IDE)です。コード・エディタやJavaデバッガなど、IDEとしての基本機能はもちろん、ユーザー・インタフェースのビジュアル・エディタやUMLモデリング、オープンソース技術との連携、パフォーマンス診断などの統合ツール群により、Java/XML/SQLの開発における設計、開発、デバッグ、デプロイを完全にサポートします。 徹底したビジュアル開発支援

Oracle JDeveloperは、各種ウィザードに加えてHTMLやJSP、XMLスキーマ、WSDLのビジュアル・エディタやUML(クラス図/ユースケース図/アクティビティ図/シーケンス図)やデータベース・オブジェクト、Apache Struts/JSFのページ・フローなどのモデリング・ツールが提供しています。これらのビジュアル開発支援ツールによる修正は、コード・エディタと双方向で完全に同期化されます。 また、Oracle ADFとの緊密な統合により、従来のC/S型アプリケーションのための開発ツールのようにデータ項目をドラッグ&ドロップするだけでユーザー・インタフェースの開発が可能です。 高品質なアプリケーション開発のために

JDeveloperでは、非常に高速かつ拡張されたデバッガによって、ローカルで動作するJavaプログラムはもちろん、サーバーサイドで動作するJSPやEJBなどのJ2EEコンポーネントやPL/SQLプログラムも、特別な設定なしにテストおよびデバッグできます。またJavaアプリケーション実行時のメモリー使用状況、各種イベント情報の取得、各メソッドの実行時間などのパフォーマンス情報をビジュアル表示する分析ツールを提供し、その分析結果に基づくJavaコードの修正アドバイス機能を活用することにより開発プロジェクトで一定のコード品質を保つことが可能となります。

J2EE/SOAのための統合開発環境

クライアント

HTTP(S)

AJP

Oracle Application Server

ロードバランサ

データベース

Oracle HTTP Server

Oracle Containers for J2EE

Oracle HTTP Server

Oracle Containers for J2EE

AJP

起動/停止/監視

ロードバランス フェイルオーバー

mod_oc4j

mod_oc4j

Oracle Process Manager and Notification Server

JDBC

検索

WSDL

JDBC

UDDI

SOAP 1.1/1.2

REST

パブリッシュ

WS-I 準拠

Webサービス クライアント

J2EE, .NET, BPEL, Portal, Mobile, PL/SQL

Oracle Application Server

トランザクション

メッセージング

セキュリティ

データアクセス

プーリング

リクエスト ハンドラ HTTP

JMS

( )

ハンドラ

サード パーティ製 アダプタ

JMS リソース アダプタ

JCA アダプタ

WS- Security

WS- Reliability

メッセージ 監査

コンテンツベース ロギング

サービス管理

ステートレス セッションEJB

EJBコンテナ

サーブレットコンテナ

POJO(Javaクラス)

PL/SQL/SQL DML/AQ

JMS トピック/キュー

CORBA

カスタム プロバイダ

ビジネス・ロジックの実装

Oracle ADF

ユーザー・インタフェース

クライアント

J2EEアプリケーション

POJO (Javaクラス)

EJB

Webサービス 

データアクセス・ フレームワーク 

問い合わせ 結果

Oracle TopLink

●O/Rマッピング ●キャッシュ ●ロック

●オブジェクトクエリ ●トランザクション処理 ●接続プール

オブジェクト指向 データアクセス

SQLの生成 JDBCコール

データ項目

業務 処理

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End-to-Endの高可用性の実現

End-to-End High Availability

Oracle RACからの障害通知による DB接続の高速フェイルオーバー

アプリケーション実行基盤の効率的な運用/管理

Management

いずれの高可用性システムでも、個々のコンポーネントでの障害に対処するため、コンポーネント毎に冗長化する必要があります。OracleASではHTTPサーバー、J2EEコンテナ、データベースのすべての層においてクラスタリングが可能であり、システム要件に応じてアクティブ/アクティブまたはアクティブ/パッシブの構成を選択可能です。これにより、アプリケーション・サーバー上で動作するアプリケーションおよびシステム全体の可用性を高めることが可能です。 OSレベルのプロセスは、構成異常やソフトウェア障害により、突然異常終了する場合があります。OracleASはこのようなプロセス障害に対処するために、すべてのコンポーネントがOracle Process Manager and Notification Server(OPMN)によって監視され、障害が検出された場合、自動的に再起動されます。この機能により、プロセス障害時にシステム管理者が介入する必要がないため、サービス停止時間がきわめて短く、エンド・ユーザーからの透過的なサービスの継続を実現します。 OracleASは、ステートフル・アプリケーションの高可用性のために、クラスタ化されたJ2EEコンテナ間でHTTP SessionおよびStateful Session Beanのセッション情報を複製することが可能です。OracleASではセッション情報の複製方式として、ユニキャストおよびマルチキャストによる伝播、データベースに永続化する方法の3種類の方式から選択可能であり、複製のタイミングおよびデータ範囲を詳細に設定することが可能です。これによって、J2EEコンテナ障害時にもセッション情報を失うことなく、サービスの継続を実現できます。 クラスタ環境においてクライアントからのリクエストは、各コンポーネントの負荷が均等になるように割り振られることが求められます。OracleASではHTTPサーバー-J2EEコンテナ間、J2EEコンテナ-データベース間のそれぞれにおいて各コンポーネントの負荷状況に応じたインテリジェントなロード・バランシング・メカニズムが提供されます。これにより、システムにおけるボトルネックを最小限にし、高水準のサービス・レベルの維持を実現できます。

クラスタリング

ユーザー数の増加、サービスの拡張などの場面において、クラスタに新たなノードを追加または削除する場合、OracleASではクラスタ内の残りのノードの再起動および再構成なしに、動的にクラスタが構成されます。また、アプリケーションの配布時にも動的にHTTPサーバーからJ2EEコンテナ上のアプリケーションへのルーティングが構成されます。これはOracleASの通知プロセスであるOracle Notification Server(ONS)が各クラスタ・メンバー間のネットワーク接続を管理し、通知、ルーティング、配布を動的に処理することで実現されます。これはシステムにおいて柔軟な拡張性を実現し、クラスタへの動的なリソースの追加を可能にします。 OracleASでは、システムの負荷状況に応じて動的にリソースを配分する、エンタープライズ・グリッド・コンピューティング環境を実現するための仕組みとして、Dynamic Resource Management(DRM)が提供されます。DRMは、OracleASのCPU/メモリなどの統計情報値の変動などをトリガーとして、プロセスの追加やOSコマンド実行などの管理タスクを自動的に実行する機能であり、これによってシステム負荷に応じた柔軟なリソース配分が実現可能になります。 通常、J2EEアプリケーションではJDBCの接続プールを利用してDB接続を行ないます。その際DB障害が発生すると、無効な接続がプールに残り続けます。またJ2EEアプリケーションは、DB障害に気付かず、DBからのレスポンスをネットワーク・タイムアウトまで待ち続けてしまいます。OracleASではこれらの深刻な問題を解決する唯一のソリューションである、Fast Connection Failover(FCF)を提供します。 FCFは、OracleAS-Oracle Real Application Cluters(RAC)間において通知プロセスであるONSがRACインスタンスの障害/復旧をイベントとしてOracleASに通知することで実現されます。RAC障害時には迅速な障害検知と接続プールに残った無効な接続のクリーン・アップを行ない、またRAC復旧時には接続をリバランスします。 FCFはOracleASとOracle RACの組み合わせによって実現可能な唯一のソリューションであり、クライアントに対して透過的なDB接続フェイルオーバーを実現します。

クラスタへの動的リソース追加

動的リソース管理

セッション情報の複製

インテリジェントなロード・バランシング

障害の検出および自動再起動

OracleASにおけるクラスタリング

Fast Connection Failover(FCF)

OracleASの管理はWebブラウザベースのツールであるApplication Server Control(AS Control)を通じて行ないます。AS ControlはJ2EE 1.4で規定された標準管理APIであるJava Management Extention(JMX)ベースで実装されています。J2EEコンテナの構成、JDBCやJMSなどJ2EE各種サービスの構成、Webサービスの構成、パフォーマンスの監視など、アプリケーション・サーバーの運用/管理ライフサイクルをすべてカバーする統一的なインタフェースを提供します。 AS Controlはクラスタ化されたOracleASのすべてのインスタンスを一元的に管理することが可能です。クラスタ化されたOracleASの一括起動/停止、アプリケーションの一括デプロイ、サーバー構成の設定同期、データベース接続の設定同期などが可能となります。 この機能により、小規模環境から大規模クラスタ環境まで変わらぬ管理性を実現でき、OracleASの効率的な運用が可能です。 CPUやメモリ使用量、アプリケーションの応答時間などのパフォーマンス統計情報がヒストリカルなグラフ表示として確認できます。またJava VMの

詳細な統計情報を確認することで、障害時の問題特定/切り分けを迅速に行なうことが可能です。 アプリケーション・サーバーに影響を与えるパフォーマンスや設定の問題がある場合、管理者は複数のコンポーネントのさまざまなログ・ファイルを特定し、調査、および比較する必要があります。AS Controlのログ検索機能を使用すると、OracleASに関連するすべてのログ・ファイルからエラー情報などをキーに検索することが可能で、アプリケーション・サーバーの効率的な運用を実現します。 Oracle Enterprise Manager Grid Controlを合わせて利用することで、OracleASとOracle Databaseをコンソールから一元的かつ横断的に管理/運用することが可能となり、オラクル製品基盤全体の安定運用が可能です。

Webベースの管理コンソール

クラスタ環境の一元管理

ログの効率的な監視

データベースとの統合管理

パフォーマンス統計の監視

クライアント

OracleAS 10g

Oracle Database 10g

OracleAS 10g

Oracle Database 10g (RAC)

クライアント

データベース

HTTPサーバー (OHS)

J2EEコンテナ (OC4J)

OHS

ロードバランサ

ONS

障害・復旧イベント通知

無効な接続のみを破棄

OC4J

接続プール

J2EE

アプリケーション

ONS

ONS

Oracle Application Server(OracleAS)では、ミッション・クリティカルな企業システムの高可用性を確保するための豊富な機能が提供され

ており、単一障害点(SPOF)のないアーキテクチャと、計画停止時間および計画外停止時間を最小限に抑えたシステム運用を実現します。

また、OracleASはOracle Databaseに含まれる最新の高可用性機能と統合されているため、Oracle Databaseの障害イベントや統計

情報をOracleASへ適宜通知することにより、高速なアプリケーションの障害復旧や柔軟性の高い負荷分散を実現するといった、Oracle

DatabaseとOracleASの組み合わせでしか実現できないEnd-to-Endの高可用性を提供します。

企業システムは信頼性の高さが極めて重要です。サーバーやアプリケーションが停止することなく、24時間365日の運用が可能となるように、

それらを監視し、必要なときに必要な管理/運用が行なえることが要求されます。Oracle Application Server(OracleAS)は、提供する

さまざまな機能を効率的に管理/運用するためのツールを提供します。

エンドユーザーに対する応答時間の確認、アラートや障害情報のリアルタイム監視、ボトルネック原因の迅速な特定など、アプリケーション・

サーバーを効果的に管理/運用するうえで必要な機能をコンソール上で一元的に提供します。