長岡技術科学大学 -...
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企業活動特別講座(1ーB)
「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
2008年 5月 14日
カシオ科学振興財団
事務局長 清水 知洋
長岡技術科学大学
1)日本エレクトロニクス業界の収益状況
電子材料 4社 信越化学JSR昭和電工日立化成
鉄鋼 4社
15社
6社
11社
6社
4社
7社
7社
4社
2社
3社
5社
3社
10社
機械
新日本製鉄神戸製鋼住友金属JFE
日立建材コマツファナッククボタSMCダイキン住友重機械ジェイテクト
日本精工NTN荏原キーエンスアマダオークマ森精機
キヤノンニコンリコーオリンパスHOYAセイコー
京セラTDKアルプス日東電工日本電産村田製作所ローム太陽誘電
三菱マテリアル住友金属鉱山日本軽金属三井金属同和鉱業住友軽金属
帝人東レ三菱レイヨンクラレ旭化成
トヨタ日産本田スズキマツダいすず三菱自動車
デンソートヨタ自動織機アイシンNOKトヨタ紡織豊田合成
住友化学三菱化学三井化学
大日本印刷凸版印刷
住友電気工業古川電気工業フジクラ
日本製紙王子製紙大王製紙レンゴー三菱製紙
三菱重工川崎重工石川島播磨
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動車部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気 NEC富士通日立東芝三菱ソニー松下シャープ三洋パイオニア
製造業(15業種)のメーカー名
製造業(15業種)の営業利益率ランキング
業種 売上高 営業利益 営業利益率
422 146
144
127
125
115
86
83
77
64
63
53
52
45
35
31
合計 191192 13629 71
1596
1222
1240
616
380
277
4306
646
488
166
217
160
203
1691
2881
11076
9619
9916
5371
4436
3358
55781
10023
7725
3116
4135
3512
5742
54502
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動車部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
2007年3月期決算
単位10億円
電気業種は
売上高自動車と並び首位
営業利益率業種中 下位
電気メーカーの収益性
業種別 営業利益率ランキングの推移
1980年度 1985年度 1990年度 1995年度 2000年度 2005年度 2006年度
147 124 101 136 160 158 146
121 144
127
125
115
80
83
77
64
63
53
52
45
35
34 31
114
107
104
80
80
79
69
63
61
54
53
32
26
87
83
68
64
63
61
60
60
58
58
55
44
38
23
74
73
70
67
65
56
55
54
48
44
44
43
38
24
81
78
77
77
71
65
64
61
59
55
55
54
47
76
73
69
65
64
59
56
55
55
53
49
46
37
33
121
109
93
84
78
68
65
58
56
55
51
47
37
27
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
合計71
鉄鋼
材料
機械
精密
部品
非鉄
繊維
自動
印刷
自品
化学
電線
紙パ
電気
造船
合計70
部品
精密
材料
電線
機械
紙パ
自品
鉄鋼
化学
非鉄
印刷
繊維
自動
電気
造船
合計52
部品
材料
精密
紙パ
印刷
鉄鋼
繊維
造船
機械
化学
電気
自品
非鉄
電線
自動
合計47
部品
鉄鋼
機械
精密
繊維
印刷
電気
材料
化学
非鉄
造船
自品
電線
紙パ
自動
合計59
部品
精密
自品
機械
電気
印刷
繊維
化学
材料
紙パ
鉄鋼
自動
電線
非鉄
造船
合計58
電子部品
精密
鉄鋼
機械
電気
印刷
自動部品
非鉄
電子材料
繊維
紙パルプ
化学
自動車
電線
造船
合計71
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
2)ファイブフォース理論(マイケルポーター)
ファイブフォース理論
企業の収益性は競争原理によって決定される
その競争原理は5つの要因(力)によって説明できる
1現市場の競合他社
2現在の上流(仕入先)との関係
3現在の下流(売り先)との関係
4新規市場参入者
5他市場の代替品
何故 日本の電気業種は低収益構造か
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
1)日本エレクトロニクス業界の収益状況
電子材料 4社 信越化学JSR昭和電工日立化成
鉄鋼 4社
15社
6社
11社
6社
4社
7社
7社
4社
2社
3社
5社
3社
10社
機械
新日本製鉄神戸製鋼住友金属JFE
日立建材コマツファナッククボタSMCダイキン住友重機械ジェイテクト
日本精工NTN荏原キーエンスアマダオークマ森精機
キヤノンニコンリコーオリンパスHOYAセイコー
京セラTDKアルプス日東電工日本電産村田製作所ローム太陽誘電
三菱マテリアル住友金属鉱山日本軽金属三井金属同和鉱業住友軽金属
帝人東レ三菱レイヨンクラレ旭化成
トヨタ日産本田スズキマツダいすず三菱自動車
デンソートヨタ自動織機アイシンNOKトヨタ紡織豊田合成
住友化学三菱化学三井化学
大日本印刷凸版印刷
住友電気工業古川電気工業フジクラ
日本製紙王子製紙大王製紙レンゴー三菱製紙
三菱重工川崎重工石川島播磨
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動車部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気 NEC富士通日立東芝三菱ソニー松下シャープ三洋パイオニア
製造業(15業種)のメーカー名
製造業(15業種)の営業利益率ランキング
業種 売上高 営業利益 営業利益率
422 146
144
127
125
115
86
83
77
64
63
53
52
45
35
31
合計 191192 13629 71
1596
1222
1240
616
380
277
4306
646
488
166
217
160
203
1691
2881
11076
9619
9916
5371
4436
3358
55781
10023
7725
3116
4135
3512
5742
54502
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動車部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
2007年3月期決算
単位10億円
電気業種は
売上高自動車と並び首位
営業利益率業種中 下位
電気メーカーの収益性
業種別 営業利益率ランキングの推移
1980年度 1985年度 1990年度 1995年度 2000年度 2005年度 2006年度
147 124 101 136 160 158 146
121 144
127
125
115
80
83
77
64
63
53
52
45
35
34 31
114
107
104
80
80
79
69
63
61
54
53
32
26
87
83
68
64
63
61
60
60
58
58
55
44
38
23
74
73
70
67
65
56
55
54
48
44
44
43
38
24
81
78
77
77
71
65
64
61
59
55
55
54
47
76
73
69
65
64
59
56
55
55
53
49
46
37
33
121
109
93
84
78
68
65
58
56
55
51
47
37
27
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
合計71
鉄鋼
材料
機械
精密
部品
非鉄
繊維
自動
印刷
自品
化学
電線
紙パ
電気
造船
合計70
部品
精密
材料
電線
機械
紙パ
自品
鉄鋼
化学
非鉄
印刷
繊維
自動
電気
造船
合計52
部品
材料
精密
紙パ
印刷
鉄鋼
繊維
造船
機械
化学
電気
自品
非鉄
電線
自動
合計47
部品
鉄鋼
機械
精密
繊維
印刷
電気
材料
化学
非鉄
造船
自品
電線
紙パ
自動
合計59
部品
精密
自品
機械
電気
印刷
繊維
化学
材料
紙パ
鉄鋼
自動
電線
非鉄
造船
合計58
電子部品
精密
鉄鋼
機械
電気
印刷
自動部品
非鉄
電子材料
繊維
紙パルプ
化学
自動車
電線
造船
合計71
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
2)ファイブフォース理論(マイケルポーター)
ファイブフォース理論
企業の収益性は競争原理によって決定される
その競争原理は5つの要因(力)によって説明できる
1現市場の競合他社
2現在の上流(仕入先)との関係
3現在の下流(売り先)との関係
4新規市場参入者
5他市場の代替品
何故 日本の電気業種は低収益構造か
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
製造業(15業種)の営業利益率ランキング
業種 売上高 営業利益 営業利益率
422 146
144
127
125
115
86
83
77
64
63
53
52
45
35
31
合計 191192 13629 71
1596
1222
1240
616
380
277
4306
646
488
166
217
160
203
1691
2881
11076
9619
9916
5371
4436
3358
55781
10023
7725
3116
4135
3512
5742
54502
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動車部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
2007年3月期決算
単位10億円
電気業種は
売上高自動車と並び首位
営業利益率業種中 下位
電気メーカーの収益性
業種別 営業利益率ランキングの推移
1980年度 1985年度 1990年度 1995年度 2000年度 2005年度 2006年度
147 124 101 136 160 158 146
121 144
127
125
115
80
83
77
64
63
53
52
45
35
34 31
114
107
104
80
80
79
69
63
61
54
53
32
26
87
83
68
64
63
61
60
60
58
58
55
44
38
23
74
73
70
67
65
56
55
54
48
44
44
43
38
24
81
78
77
77
71
65
64
61
59
55
55
54
47
76
73
69
65
64
59
56
55
55
53
49
46
37
33
121
109
93
84
78
68
65
58
56
55
51
47
37
27
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
合計71
鉄鋼
材料
機械
精密
部品
非鉄
繊維
自動
印刷
自品
化学
電線
紙パ
電気
造船
合計70
部品
精密
材料
電線
機械
紙パ
自品
鉄鋼
化学
非鉄
印刷
繊維
自動
電気
造船
合計52
部品
材料
精密
紙パ
印刷
鉄鋼
繊維
造船
機械
化学
電気
自品
非鉄
電線
自動
合計47
部品
鉄鋼
機械
精密
繊維
印刷
電気
材料
化学
非鉄
造船
自品
電線
紙パ
自動
合計59
部品
精密
自品
機械
電気
印刷
繊維
化学
材料
紙パ
鉄鋼
自動
電線
非鉄
造船
合計58
電子部品
精密
鉄鋼
機械
電気
印刷
自動部品
非鉄
電子材料
繊維
紙パルプ
化学
自動車
電線
造船
合計71
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
2)ファイブフォース理論(マイケルポーター)
ファイブフォース理論
企業の収益性は競争原理によって決定される
その競争原理は5つの要因(力)によって説明できる
1現市場の競合他社
2現在の上流(仕入先)との関係
3現在の下流(売り先)との関係
4新規市場参入者
5他市場の代替品
何故 日本の電気業種は低収益構造か
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
電気メーカーの収益性
業種別 営業利益率ランキングの推移
1980年度 1985年度 1990年度 1995年度 2000年度 2005年度 2006年度
147 124 101 136 160 158 146
121 144
127
125
115
80
83
77
64
63
53
52
45
35
34 31
114
107
104
80
80
79
69
63
61
54
53
32
26
87
83
68
64
63
61
60
60
58
58
55
44
38
23
74
73
70
67
65
56
55
54
48
44
44
43
38
24
81
78
77
77
71
65
64
61
59
55
55
54
47
76
73
69
65
64
59
56
55
55
53
49
46
37
33
121
109
93
84
78
68
65
58
56
55
51
47
37
27
電子材料
鉄鋼
機械
精密
電子部品
非鉄
繊維
自動車
自動部品
化学
印刷
電線
紙パルプ
造船
電気
合計71
鉄鋼
材料
機械
精密
部品
非鉄
繊維
自動
印刷
自品
化学
電線
紙パ
電気
造船
合計70
部品
精密
材料
電線
機械
紙パ
自品
鉄鋼
化学
非鉄
印刷
繊維
自動
電気
造船
合計52
部品
材料
精密
紙パ
印刷
鉄鋼
繊維
造船
機械
化学
電気
自品
非鉄
電線
自動
合計47
部品
鉄鋼
機械
精密
繊維
印刷
電気
材料
化学
非鉄
造船
自品
電線
紙パ
自動
合計59
部品
精密
自品
機械
電気
印刷
繊維
化学
材料
紙パ
鉄鋼
自動
電線
非鉄
造船
合計58
電子部品
精密
鉄鋼
機械
電気
印刷
自動部品
非鉄
電子材料
繊維
紙パルプ
化学
自動車
電線
造船
合計71
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
2)ファイブフォース理論(マイケルポーター)
ファイブフォース理論
企業の収益性は競争原理によって決定される
その競争原理は5つの要因(力)によって説明できる
1現市場の競合他社
2現在の上流(仕入先)との関係
3現在の下流(売り先)との関係
4新規市場参入者
5他市場の代替品
何故 日本の電気業種は低収益構造か
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
2)ファイブフォース理論(マイケルポーター)
ファイブフォース理論
企業の収益性は競争原理によって決定される
その競争原理は5つの要因(力)によって説明できる
1現市場の競合他社
2現在の上流(仕入先)との関係
3現在の下流(売り先)との関係
4新規市場参入者
5他市場の代替品
何故 日本の電気業種は低収益構造か
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(1)
『日本企業が世界シェアをほぼ独占している品目』 =高収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
デジタルカメラ
複写機
ページプリンタ
フォトマスク HOYAニコン
シリコンウェハ
セラミックコン
抵抗
水晶発信器
⑤コダック ①キヤノン②ソニー③三洋
④富士写真カシオ松下
70
④PREMIR
ゼロックス ①キヤノン②リコー③シャープ
④富士ゼロックス⑤コニカミノルタ
85
①キヤノン②ブラザー③コニカミノルタ
④富士ゼロックス⑤沖データ
91
LITEーON
サムソン
電子材料
MEMC シルトロニック 信越化学SUMMCOコマツ電子
村田製作所太陽誘電
KOAローム松下
キンセキ日本電波大真空
電子
部品
精密
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
世界マーケットシェア
キヤノン
ソニー
三洋
富士写真
カシオ
松下
日本他
コダック
アジア
キヤノン
リコー
シャープ
富士ゼロ
コニカミノルタ
日本他
ゼロックス
アジア
キヤノン
ブラザー
コニカミノルタ
富士ゼロ
日本他
rexmark
アジア
複写機
ページプリンタ
デジタルカメラ
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(2)
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
自動車 乗用車
粗鋼
建設機械
産業用
ロボット
カーナビ
①GM③フォード
⑤クライスラー
ベンツBMWルノー
④ワーゲンブジョーアゥディ
②トヨタ日産ホンダスズキ 現代
鉄鋼 USスチール ①ミタル②アルセロール ③新日鉄④JFE ⑤ポスコ
キャタピラ コマツ日立建機
③ABB④クカ ①安川電機②ファナック
⑤川崎重工
自動車
部品
⑤BECKERシーメンス ①デンソー②松下③アルパイン
④パイオニアアイシン
機械
『日本企業が欧米企業(コスト高)と競合している品目』 =高収益
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
メーカー競合から見た 産業品目の収益性(3)
『日本企業がアジア企業(コスト安)と競合している品目』 =低収益
業種 品目 米国 欧州 日本 アシア
ルームエアコン
電子レンジ
液晶テレビ
DVDプレーヤ
ノートPC
携帯(CDMA)
中小型TFT
⑤松下三菱 ①MIDEA②GLEE③LG
④HAIERサムソン
⑤シャープ松下 ①GARANZ②LG③サムソン
④MIDEAHAIER
①シャープ②ソニー⑤松下
東芝船井オリオン
③LG④サムソン
AMTRANCOMPAL
①船井ソニー松下オリオン ②SHINCO③LG④SVA
⑤MALATATCLAMOI
⑤DELL 東芝富士通松下ソニー
NEC
①QUANTA②COMPAL
③WISTRON④INVENTEC
④モトローラ
③ノキア ⑤京セラ三洋東芝
CHMCソニー
①サムソン②LG
①三洋エプソン②シャープ
④TMD(東芝松下)カシオ
③サムソン⑤AUO
電気
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
世界マーケットシェア
松下
三菱
日本他
MIDEA
GLEE
LG
haier
アジア他
シャープ
松下
日本他
GARANZ
LG
SAMSUNG
MIDEA
アジア他
シャープ
ソニー
松下
東芝
日本他
LG
SUMSUNG
アシア他
液晶テレビ
電子レンジルームエアコン
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
世界マーケットシェア
京セラ
三洋
日本他
NOKIA
モトローラ
SAMSUNG
LG
アジア他
三洋エプソン
シャープ
TMD
日本他
STLCD
SAMSUNG
AUO
アジア他
中小型TFT
携帯(CDMA)
東芝
富士通
日本他
QUANTA
COMPAL
WISTRON
アジア他
ノートPC
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
1メーカー競合から見た 産業品目の収益性(まとめ)
①日本企業が世界シェア独占 (高収益)
(事務機精密機器電子材料電子部品)
②欧米企業と世界シェア競争 (高収益)
(自動車鉄鋼機械自動車部品)
③アジア企業と世界シェア競争 (低収益)
(家庭用電化機器AV機器PC携帯半導体液晶)
アジアメーカーに技術が流出していった産業品目と
垂直統合政策で日本メーカーが技術流出防止施策を
取ってきた産業品目では大きな差異が生じている
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
23取引先との力関係から見た 産業品目の収益性
品目 仕入先(上流) 納入先(下流)
携帯電話 チップセットロイヤリティー
クワルコム(営利率 )
通信事業者
ドコモ (営利率 162)
KDDI (営利率 103)
ソフトバンク(営利率 106)
PC CPU
インテル (営利率 161)
OS
マイクロソフト(営利率 348)
プロジェクタ 表示デバイス(DLP)
TI (営利率 236)
液晶 材料(偏向版)
日東電工 (営利率 102)
製造装置
東京エレクトロン(営利率169)
半導体 材料(ウェハ)
信越化学 (営利率 185)
製造装置
アドバンテスト(営利率 242)
『取引先が独占的に限定されメーカー利益が圧迫(低収益)』
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
4新規参入者(社)
《参入障壁》が低下している
1)巨額な投資が必要
アジア企業が潤沢な資金を保有している(株式市場)
2)販売ルート開拓に巨額投資が必要
世界の量販店は商品力のあるメーカー品を採用する
3)特殊な仕入先ルート
デジタル化で部品販売がオープン化
4)高度な技術ノウハウ
低コストを求めて日本企業が海外進出ノウハウ人材が流出
5)確固とした知財権
基本パテントの期限切れ
6)確立したブランド
一部の趣味趣向品には有効であるが一般品には通用しない
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
5他商品によるマーケットの置き換え
「根こそぎ」変わってしまう事例 《破壊的イノベーション》
技術的置き換え
そろばん計算尺が電卓に
銀塩カメラがデジタルカメラに
銀塩フィルムがメモリカードに
紙の辞書が電子辞書に
マーケット置き換え
電卓がPC(エクセル)に
WPがPC(ワード)に
電子手帳が携帯電話に
腕時計が携帯電話に(計時機能)
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
電気メーカーの低収益性を改善するには
3)業界再編による事業統合
日本電気メーカーはどの会社も同じ事業を保有し
各社小さい規模同士でシェア争いをしている
4)独自性追及による競合回避戦略
1ブルーオーシャン戦略 (チャンキムルネモボルニュ)
2イノベーション戦略 (クレイトンクリステンセン)
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
3)業界再編による事業統合
事業切り離し売却(規模拡大による採算効率の向上)
から
日本統合新会社の設立(投資資金を負債から市場調達)
「 近の事例」
エルピーダメモリの設立
三洋電機 携帯電話事業を京セラに売却
カシオマイクロニクス フィルム事業を日立電線に売却
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
4)独自性追求による競合回避
1ブルーオーシャン戦略
《レッドオシャン》
現状の市場空間の継続ではやがて市場が飽和し
競合が起きて供給過剰となり収益性が劣化する
《ブルーオーシャン》
現状市場の近傍に視点を変えた新たな需要を喚起する
新しい市場を創出し競合を無意味なものとする
2イノベーション戦略
持続的イノベーション
イノベーションのジレンマ
破壊的イノベーション
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
1ブルーオーシャン戦略
レッドオーシャン既知の市場空間
競争激化
ブルーオーシャン未知の市場空間
新たな産業
拡張新規創造
ブルーオーシャン戦略とは 未知の市場空間を創造し差別化と低コストを
同時に実現する戦略である
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
ブルーオーシャン戦略の事例(1)
独自の卓越した価値曲線の実現=ldquoブルーオーシャン戦略rdquo
メリハリがあり高い独自性を持ち訴求力のあるキャッチフレーズが可能
そのためには取り除く部分と付け加える部分(トレードオフ)が必要
価値曲線
戦略キャンパスアクションマトリクス
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
ブルーオーシャン戦略の事例(2)
ブランドウォッチ
ROLEXOMEGAG-shock等は互いに
競合しない各々が全く異なった製品である
らくらくホン
カシオ(デジカメ)の新ジャンル
ブルーオーシャンジャンルを創出しても他競合
メーカーが打撃を受けることがなくむしろ業界が拡大
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
カシオのブルーオーシャン事例
現行デジカメ3ジャンル(普及価格コンパクト一眼レフ)
に対して
デジカメの新しいブルーオーシャンジャンル
高速撮影デジカメ
EXILIM PRO EX-F1
(2008年 3月 28日 発売)
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
23
EX-F1 概要
28型高性能クリア液晶高速CMOSセンサー手ブレ補正付き
光学12倍ズームレンズ
その瞬間が撮れる 夢の次世代性能カメラ
《超高速連写超高速連写6060枚枚秒秒》一眼を遥かに凌ぐ世界最速の連写性能 決定的瞬間を逃さず高速連写で撮影するパスト連写パスト連写 決定的瞬間をスローにして撮れるスローライブスローライブ 暗い場所でも高速連写を可能とするフラッシュ連写フラッシュ連写《12001200fpsfpsハイスピードムービーハイスピードムービー》目に見えない動きを撮影 300fps300fps 600fps600fps 1200fps301200fps30--300fps300fpsでのハイスピードムービー《Full HDFull HDムービームービー》高画質で動きを撮影 1920x10801920x1080Full HDの高画質ムービー
CMOSシフト手ブレ補正
28高性能クリア液晶
光学12倍ズーム
BEST SHOT高速CMOS600万画素
長電池寿命520枚
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
April 1 2005 (c) 2005 CASIO Computer Co Ltd All Rights Reserved
24
メカ指向
EXーF1想定ターゲットマップ
コト指向
静止画
動 画
決定的な1枚を撮りたい
分析して役立てたい
普通では見られない世界を撮りたい
カメラ好き写真好きビデオ好き
カメラ好き写真好きビデオ好き
趣味映像学生
ハイアマチュア カメラマン
映像クリエイター
プロカメラマン ム
ービー系
写真系
子供撮り
スポーツ関連
学校小学校教材素材専門学校大学
研究工場技術研究品質検査
スポーツカメラマン 動物カメラマン (動物鳥昆虫 etc)
販売業
製造業
施 設
競技者
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
2イノベーション戦略
イノベーション
「持続的イノベーション」
企業は現行ジャンルで競合他社に勝つために顧客のニーズに
耳を傾け性能向上価格低下に凌ぎを削る優良企業ほど
ニーズの掌握力が強く研究投資大のため性能向上力も高い
「イノベーションのジレンマ」
優良企業は日々性能向上をはかっていくためまた顧客ニーズ
を重視するあまり現状製品からのスペックダウンができない
また顧客が熟していない未開拓製品をいち早く市場に投下する
ことをためらうそのため振興企業の破壊的イノベーションで
業界シェアが一変してしまう
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
2イノベーション戦略
イノベーション
「破壊的イノベーション」
多くのユーザーに受け入れられている既存メーカーの完成
された既存製品に対して新参メーカーが未完成ながら大きな
特長をもった新製品を市場に投入する
投入された新製品は瞬く間に業界の主流となり既存メーカーは
大打撃を受け業界地図が一変する
[事例]
銀塩カメラ デジタルカメラ
PSTN ADSL
メインフレームC パ-ソナルC
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
2イノベーション戦略
プロセスイノベーション(持続的に有効)
技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス性能 コア技術 部品
製品
製品
探究心
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
2イノベーション
プロダクトイノベーション(破壊的に有効)
文化の創造 用途機能 製品技術D
技術C 技術B
技術A
自社開発
アライアンス
夢
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
昔話からの教訓 戦略キーワード
非電子化製品の電子化
危機感ストレッチ目標
トレードオフ
持続的破壊的イノベーション
レッドブルーオーシャン
「昔話は終わりです」
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
5)株式会社とは
株式会社の目的は株主(自己)資本を拡大し
株主資本比率を向上させることである
株主資本の源泉は利益である
株主資本と負債の違い
《天国》
株主資本100 (A社の事例)
《地獄》
株主資本=0(0) (B社の事例)
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
A社(天国)の事例(1)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
1億返済
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
A社(天国)の事例(2)
負債
剰余金
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
剰余金
資本金
剰余金
固定資産 資本金
2億返済
負債
流動資産
3年度
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 2億円
株式上場(株主資本比率100)
1)資本金 3億円(500円60万株)
2)公募増資 4億円(2000円20万株)
3)EPS 250円(PER 80倍)
4)BPS 1375円(BPS 145倍)
5)時価総額 16億円(株式数 80万株)
6)純資産 11億円(無形資産5億円)
2年度
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
4億返済
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
B社(地獄)の事例(1)
負債
資本金
流動資産
固定資産
流動資産
固定資産
負債
資本金
剰余金
資本金
固定資産
負債
流動資産
設立
1)資本金 3億円
2)借入金 7億円
3)設備購入 5億円
1年度
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)減価償却 1億円
6)税金他 1億円
2年度(資本3億剰余-1億)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
B社(地獄)の事例(2)
負債
流動資産
固定資産
流動資産
在庫
固定資産
負債
資本金
負債
固定資産
資本金
流動資産
3年度(資本3剰余-2)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
2年度
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)減価償却 1億円
1)債務超過の危機
2)資金ショートの危機
3年度(資本3剰余-3)
6)在庫廃棄 1億
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
天国と地獄の差は何か
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(利益1億円)
1)売上 12億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 58
3年度(利益2億円)
1)売上 14億円
2)材料費 6億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
2年度(損失1億円)
1)売上 11億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 73
3年度(損失3億円)
1)売上 10億円
2)材料費 7億円
3)製造費 1億円
4)販管費 3億円
5)在庫廃棄 1億円
6)原価率 80
1年度(利益1億円)
1)売上 10億円
2)材料費 4億円
3)製造費 1億円
4)販管費 2億円
5)在庫廃棄 0億円
6)原価率 50
A社(天国)
B社(地獄)
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
株式会社におけるエンジニアの役割
株主資本の増大
毎年利益を稼ぎ剰余金を増大させる
原価率と販管費率を低減させる
技術力と企画力で購入材料に付加価値を付け
原価率の低い商品を開発する
《戦略キーワードはそのためのツール手法》
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
6) さあ 自分の頭で考えてみよう(1)
課題1
電子化の破壊的イノベーションにより銀塩カメラを
駆逐したデジタルカメラしかし先進国需要は停滞して
参入メーカーも多く3ジャンル(普及コンパクト一眼
レフ)はレッドオーシャン化しつつある
今後のブルーオーシャン新ジャンルは何か
ユーザーに何の新しい価値観を与えそのために
何を犠牲に(トレードオフ)するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
課題2
時計業界はBRICS諸国を中心とする需要拡大
で順調に推移していますが先進国需要は頭打
で停滞しています時計事業の利点はブランド
という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
紙の書類かな
(でも現存のものはすごく便利で一筋縄ではいかないぞ)
後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
-
さあ 自分の頭で考えてみよう(2)
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で順調に推移していますが先進国需要は頭打
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という業界共存繁栄のブルーオーシャン戦略
が存在することです
今後出現する新しい時計ブランドは何か
その新ブランドは顧客にどんな価値を提供するのか
さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
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後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
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さあ 自分の頭で考えてみよう(3)
課題3
現在のところ電子化されていないもので
今後急速に電子化が進み既存業界に衝撃的な
破壊的イノベーションを巻き起こすものは何か
実現するためにはどんなストレッチ目標を設定するか
お札(コイン)かな
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後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
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後に一言
入社後はエンジニアに対する課題は無限に与えられます
困難な課題にチャレンジしたいエンジニアは是非カシオへ
ご清聴ありがとうございました
- 企業活動特別講座(1ーB) 「エレクトロニクス業界の事業戦略とマーケット理論」
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