マネーフォワード導入マニュアル(一部抜粋)

Post on 07-Aug-2015

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確定申告 導入までの5つのステップ

クラウド会計ソフト

導入までの5つのステップ

確定申告 導入までの5つのステップ

確定申告 導入までの5つのステップ

登録は非常に簡単です。下記の手順【メールアドレスの入力】-【メール確認】-【事業所登録】ー【登録完了】と進めていくだけ。まずは、無料で登録して操作を実感してみましょう。

まずは無料で登録

4step

登録は

確定申告 導入までの5つのステップ

プレミアム会員は月800円

Moneyfoward確定申告(次ページ以降【MF確定確定】)については、全ての機能を使うことが出来

るプレミアム会員についてはキャンペーン等の一定期間の無料期間を経過すると有料になり、

月額800円(個人事業者の場合)の使用料が発生します。

月800円を高いと考えるか安いと考えるかはそれぞれです。

市販されている弥生会計等の会計ソフトは2万円前後であるため、数年利用すると、割高

にはなりますが、経理作業の手間、経理を外注することでの会計事務所への報酬等を考慮

すれば、月800円はかなりリーズナブルだと思います。

確定申告 導入までの5つのステップ

最大のメリットは同期機能MF確定申告の最大のメリットは、銀行の預金通帳の入出金の履歴やクレジットカードの購入履

歴を同期し、集計の手間を大幅に軽減できる事にあります。

まずは、お手持ちの金融機関が同期をすることが可能かどうかを調べてみましょう。

※ただし、通帳などの同期は必須ではありません。従来の会計ソフトの様に自身で会計処理を入力することも可能です

クラウド上で自動同期

預金通帳クレジットカード

確定申告 導入までの5つのステップ

同期対応金融機関等は現在預金通帳やクレジットカード等を同期出来る金融機関は1、400以上(2014年2月時点)

1400 以上

自身の通帳の金融機関が同期対応をしているかは、金融機関登録から、確認することが出来ます。

検索ここから

確定申告 導入までの5つのステップ

同期をするか…それが問題だ…前ページの方法により、対応金融機関を検索していると、おそらくご自身の金融機関は、同期対

応をしていると思います。(していなかったらすいません・・・)

ただし【同期対応金融機関】といっても、基本的には、同期機能はインターネットバンキング等の申

し込みをしている事が前提となります。

その為、既にネットバンキング等に申し込んでいれば、同期はすぐに完了しますが、ネットバンキン

グに申し込んでいない金融機関については、申し込み等の手続きが必要になります。

事業用の通帳などである程度の入出金があるのでしたら、今後の手間を考慮すれば、申し込み及

び同期を行う方がメリットがあると思いますが、一方でインターネットバンキングについては有料な金

融機関もあります。(自身の例ではさわやか信用金庫は月額1、000円の有料でした)

その為、入出金の頻度及び、月々の費用等を考慮して、同期を【するのか】【しないのか】を検討

のために、まずは、ご自身の金融機関に確認してください。

有料?

申し込みの手続きは?

確定申告 導入までの5つのステップ

その通帳は事業用 プライベート用通帳のお金は事業用か、プライベート用かで、集計などの方法が大きく変わってきますが、まずは、手持

ちの通帳は全て、口座登録をしてみましょう。

MF確定申告では、登録した口座について、【事業用に使用するのか】【プライベート用にしようするの

か】の設定も自由に行うことができます。また、同期設定をせずに、手入力の設定など、どの様な取り扱

いにも柔軟に設定を行うことが出来ます。

選択可能

自由に

確定申告 導入までの5つのステップ

プライベート用の通帳も同期する

プライベート用の通帳は同期の必要はありません。

後述しますが、ご自身の【事業】に関係のない支出(例えば、生活費等)や収入(家庭用品を

オークションで売却した代金等)は、関係のない取引として【無視】という登録をしていきます。

プライベート用の通帳を登録すると、収入や支出についてこの【無視】という登録を行うだけですので、

プライベート用の通帳は同期の必要はありません。

では、事業用とプライベートが兼用の場合は同期するかしないか?

これは、好みの問題かと思いますが、個人的には取引の3,4割以上事業用の収入支出があるのであ

れば、同期を検討していいと思います。通帳から手入力するほうが楽と捉えるか、全て同期してから、プ

ライベートを除外(無視)したほうがよいかはご自身で判断してみてください。

確定申告 導入までの5つのステップ

兼用の通帳の同期は作業効率で判断

事業用

プライベート通帳の内訳 同期

作業

登録

プライベート

プライベート

事業用

プライベート無視

無視

事業用

プライベート通帳の内訳

登録

プライベート

事業用

自身でピックアップ

通帳の同期をして、【無視 】の登録をする場合

事業用のみを自身で登録する場合

どちらの方法も

可能

確定申告 導入までの5つのステップ

amazonやモバイルSuicaの購入履歴も同期することが可能です。

ネットショピングの購入履歴 電子マネーの購入履歴

購入履歴も同期が可能

確定申告 導入までの5つのステップ

同期したものを登録開始同期が行われると、下記の様に、金額が既に記載された、情報が取り込まれています。

この、金額についてどの様な収入か、支出かの内容を登録していきます。

取引内容を

登録

確定申告 導入までの5つのステップ

会計に詳しい人は詳細表示MF確定申告は、簿記や会計の知識の無い方でも操作がしやすい様に取引の名称など

が作られていますが、会計の知識のある方の為に通常の仕訳の様に表示する詳細表示

という機能があり、会計の知識のある方にとっても使いやすい使用になっています。

【詳細表示】の画面 通常の

仕訳表示

確定申告 導入までの5つのステップ

期首の残高を設定する

前ページまでで同期作業をした、取引についての登録作業を見てきましたが、むしろ

日々の取引よりも、先にやらなければいけないこと・・・・

それは、期首(1月1日)の残高を設定すること!

このマニュアルでは、まず、通帳などの同期機能で、【日々の取り引きの把握が楽にな

りそうだぞ! 】 ということを知ってもらうことが最優先と考えているため、同期作業の紹

介をしましたが、ここからは、期首の残高をどうするのかを解説したいと思います。

通常の

仕訳表示

確定申告 導入までの5つのステップ

通常の

仕訳表示

【開始残高の設定】から行います

開始残高を設定

確定申告 導入までの5つのステップ

通常の

仕訳表示

開始残高に何を登録する?開始残高というのは、1月1日時点の残高を記載するといえば、簡単そうなのですが、

個人事業主の場合に何をもって開始の残高とするのかは頭を悩ませます。

まず、今回のMF確定申告導入以前に既に青色申告を行っている方については、導入の

前年度の決算書(貸借対照表)の残高が導入年度の開始残高になりますので、簡単です。

対して、前年まで白色申告で決算書を作成していない方や申告がはじめての方については、

各資産について解説していますので残高登録の参考にしてください。

提出した決算書の期末残高を開始残高として記載

次ページ以降で各資産について解説

以前の年度で既に青色申告を行い、決算書を税務

署に提出している方。

左記以外の方

確定申告 導入までの5つのステップ

通常の

仕訳表示

開始残高のイメージを持とう開始残高について、細かい話の前にまず、概念の話を少し説明します。

個人事業における開始残高というのは何かというお話ですが、イメージとしては【事業をする上で使う資産】

の開始時における残高ということになります。

その為、まず想像してみてください。周りのもので、事業に使う資産は??

すぐに思いつくのは例えば、webデザイナーの方であれば、パソコン、スマホなどでしょうか・・・

仕事の会議の為に車を使う方もいると思います。 また、当然仕事用に使う預金通帳や現金等も資産で

すね。

細かい話をすれば、素材集などのソフトウェアや書籍関係も事業の為に必要な資産。さらに細かい事をい

えば、打ち合わせで使うノートやボールペン等普段意識しないけれども仕事に使っているものは、まず、開始

残高の資産になりうる可能性があるのです。(ボールペンなどの文房具は資産?と思うかもしれませんが、自

身で所有しているものはすべて資産です)

対して、完全にプライベートで使っている資産については、計上する必要はありませんので、まず、【事業に

使う資産かどうなのか?】を考えてみてください。

確定申告 導入までの5つのステップ

確定申告 導入までの5つのステップ

【事業の経費】とは法律(所得税法)では、【所得に生ずべき費用】とされています。

ただし、それ以上は法律で特に規定している事はなく、質問の多い事象のみ国税庁のホームページ

等で取り扱いを開示しています。

従って、ほとんどの場合が経費に【なるか】【ならないか】は判断は裁量ということになるのですが、

判断の基準は、法律に規定している様に売上を出すために必要な支出かどうかが最終的な判断

基準になるのです。

確定申告 導入までの5つのステップ

2家事按分の割合は?

自宅兼事務所で仕事をしている個人事業者の方が一番悩むのが支払った家賃や、水道光熱費

や通信費の家事按分の割合だと思います。

どれくらいの割合にすればいいのかという話ですが、当然ですができれば、経費の割合を多くして税

金が安く済むに越したことは無いのですが、全額を経費にすれば、間違いなく、税務調査が来れば、

指摘されて修正申告が必要になってきます。

ではどの程度の割合にすればいいのか?

一言でいってしまえば【説明のつく割合】です。

ある解説本には家事按分割合は【テキトー】でよいと記載がありましたが、テキトーでは駄目です。

税務署というのは、納税者が根拠をもって計算される資料に対しては、それが、法令に違反でもし

ていない限り、強く反論をしてきません。(提示された根拠を覆す資料を用意しなくてはいけないため、

費用対効果の面でも反論しないんですね・・・・)

従って、いざ税務署が調査に来た時に根拠を説明出来る事が重要になってきます。

確定申告 導入までの5つのステップ

2家事按分の割合は?

では説明出来る最大の割合とはどういうことか例えば家賃だとしましょう。一人暮らしで10坪のマンションを賃貸しオフィス用の部屋が2坪だとすると 単純な坪数で家事按分の割合を算出

すれば 2坪/10坪 =0.2ただし見方を変えて、一人で住んでいて休みなく働いており事務所の部屋に滞在している時間はほぼ半日の12時間

だとすると、事務所の部屋を使用している割合は 12/24時間=0.5となるわけです。この場合に部屋の面積の単純割合では0.2ですが、その部屋の使用頻度で言えば0.5なわけですね。では経費として按分するのは0.2がいいか0.5がいいか?納税者とすれば、当然0.5と言いたいですが、みなさんはどうでしょうか?

仕事部屋の面積割合

20%

仕事部屋での滞在時間割合

50%

確定申告 導入までの5つのステップ

確定申告 導入までの5つのステップ

確定申告と青色申告と白色申告毎年3月くらいになると【確定申告】という言葉を耳にします。また青色申告と白色申告なんていう言葉も聞いたことがあると思います。まず【、確定申告】というのは、【青色申告】と【白色申告】を総称した名称です。儲けを確定させて申告するから確定申告なんですね。では、【青色申告と白色申告】の違いは何かと言われれば、一言で言ってしまえば、厳密に計算して申告するのが青色申告、テキトーに計算して申告するのが白色申告ということになります。では、【厳密に計算するというのはどういうことか】というのは、次のページで説明しますが、【青色申告】という名称は昔、申告の用紙が青かった為、青色申告といいます。ちなみに今は青色申告の用紙は下記の様に【カラー】あり、青ではありませんが、昔の名残で【青色申告=厳密な申告】と捉えていただければと思います。(かなりテキトーでも実は青色申告は可能ですが、こちらでいう青色申告は65万控除を受ける事が出来る要件を満たす青色申告だと思ってください。)ちなみに、売上があまり上がらず、赤字で申告する際には、【何色申告】でしょうか?【赤色申告】・・・・とは言いません。一番最初に話をしたとおり、【厳密に計算した申告=青色申告】【テキトーに計算した申告=白色申告】ですので、厳密に計算した結果赤字だったという場合は青色申告ですし、テキトーに計算した結果赤字なら白色申告ということになります。

普通に考えると、儲けがでてない赤字ならテキトーに計算してもいいじゃん?と思いがちですが、そうでもありません(青色申告の特典で後述)

事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

確定申告 導入までの5つのステップ

青色申告 厳密な計算

白色申告 テキトーな計算

黒字

赤字

or は関係ない

確定申告

(実際にはテキトーでも青色申告可能です(後述))

事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

確定申告 導入までの5つのステップ

青色申告=厳密な計算という話を前ページでしましたが、では【厳密な計算】というのはどういうことかというと、青色申告を行うにあたっては、年末に適切な決算書を作成してください。と法律で定められています。その適切な決算書を作るためには【複式簿記】という会計のルールにのっとって、計算することが求められます。では複式簿記とはどういうものかということなのですが、【複式簿記】というものの反対に【単式簿記】というものがあります。必ずしもではないですが、【単式簿記=テキトー=白色申告】、【複式簿記=厳密=青色申告】というイメージをもっていただければと思います。では単式と複式で何が違うのかというと、単式簿記は、例えば、ひとつの事象(収入や支出)に対して、1つの金額とその収入支出を記載しておくのに対して、複式簿記は、1つの事象に対して、2つの金額とその理由を記載しておくものです。例えていうなら、町中を歩いていたら、後ろ姿がとてもスラっとしたイケメンがいたとします。後ろからの一方向でみて、イケメンと判断するだけでもいいのですが(これが単式)、 正面からも判断し、後ろと前の二方向判断すれば(これが複式)、より正確に【イケメン】か否かが判断出来ますよね。当然、前からも判断する分手間はかかるわけですが、より、正確になるという意味で、2重に集計をする【複式簿記】という会計のルールが青色申告の条件になっているわけです。

例 ○△□社に対して10、000円の売上があった

現金 10、000円 / 売上10、000円現金収入 +10、000円を記入

イメージは家計簿だと思ってください。

単式簿記 複式簿記

○△□社 ○△□社

一つの事象に一度だけ記載 一つの事象に二度記載する

事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

青色申告の条件【複式簿記】とは(65万控除の場合)

確定申告 導入までの5つのステップ事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

青色申告の条件【複式簿記】とは(65万控除の場合)

現金 10、000円 / 売上10、000円○△□社

【現金の増減という側面】と【売上という側面】の二つの視点で金額を集計するので、より正確な計算ができる。

例 ○△□社に対して10、000円の売上があった

確定申告 導入までの5つのステップ事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

マネーフォワード確定申告を導入すれば

確定申告が完了するの??

会計ソフトで日々の記帳

申告までの流れ

事業所得

給与所得

不動産所得

配当所得

雑所得

確定申告の手続き(イメージ)所得(もうけ)の集計 控除額の集計

保険料の控除

ふるさと納税

38万の基礎控除

等計算しているはココだけ

確定申告 導入までの5つのステップ

青色申告をする意味はあるのか??売上がまだ少ないフリーランスの方や、赤字が続いている会社様などからは、よく聞かれる質問です。結論から言えば、青色申告はすべきだと思います。まず、青色申告をすると税金の面での特典があります。ネットなどで【青色申告の特典】などと検索をすれば、多くの解説サイトがヒットしますが、これは結構大きいです。次の項目で解説しますが、とても重要です。また、将来的に、銀行から融資を受ける場合には、適切な決算書や、申告書は必須ですし、株式会社等の法人に変更する際にも、フリーランスと法人でどちらが得なのかの詳細な判断ができたりもします。さらに、今までは【白色申告=テキトー】で良かったのですが、2014年1月から、【白色申告も結構ちゃんとして】と変わりした。(詳しくは別項目【白色申告も厳しくなりました】)したがって、どうせやらなければ、いけないのなら、やる!!ただ、お金と手間をいかにかけずに青色申告をするかがテーマなのだと思います。そのために、MF確定申告を使って、手間を最小限にする、仕組みを構築し、かつご自身にとって青色申告のメリットがどのような事なのかの理解を深めることが大事だと思います。

記帳、管理の手間

aaaaaaaaaaaaaの使用料等

< 青色申告の特典

帳簿管理の厳格化

銀行の融資等の説明資料軽減する仕組化

義務

メリット

メリット

事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

確定申告 導入までの5つのステップ事業を始めたら最低限知っておきたい青色申告の話

青色申告はメリットが沢山青色申告をすると税制的に特典があるということは殆どの方が知っていると思います。

青色申告の特典については、沢山ありますが、まず、最低限知っておいていただきたいのは

【青色申告特別控除】と【純損失の繰越しと繰戻し】の2つです。今回はこちらの2つに論点を絞って解説します。

【青色申告特別控除】とは

事業の儲けを計算する際にその、厳密さに応じて税金の計算上における経費が10万円か65万円計上出来る制度です。そのため、儲けが出ていれば、経費が多く計上できてとてもお得な特典ですが、儲けが出てないのであれば、メリットのない特典になります。控除できる額について10万円か65万円と控除額に多きな差がありますが、65万円の控除を受けるためには、前項目で解説した【複式簿記】よる適切な決算書等の作成が必要になります。裏を返せばMF確定申告でしっかり管理していてば、要件を満たすということです。対して、10万円の控除ですが、こちらは、実は、前項目の白色申告で解説した、【単式簿記】による記帳で申告してもいいのです。なんだかややこしくなってきましたが、イメージとしては青色申告とは言うけどテキトーな青色申告もあって、そちらは10万円しか控除が受けることが出来ないというくらいの認識をもってください。

確定申告 導入までの5つのステップ

計算イメージ

売上

白色申告(青色申告特別控除を受けない場合】

儲け(所得金額)

※計算を簡略化する為、基礎控除等の各種控除は未考慮

税金(所得税、住民税)

青色申告特別控除を受ける場合

売上

経費

経費

65万控除

儲け(所得金額)

税金(所得税、住民税)

65万円儲けが減少するので儲けから算出される税金も減る

×税率

×税率

190万円28.5万円

所得税5%住民税10%

110万円

300万円

300万円

110万円

125万円

所得税5%住民税10%

18.75万円

確定申告 導入までの5つのステップ

前ページ確認したように、青色申告特別控除を受けると儲けの金額が減少するためおのずと税金も減少します。どの程度税金が安くなるのかは、下記を参考にしてみてください。

所得税 住民税 合計

白色申告の場合

青色申告(10万円控除)の場合

青色申告(65万円控除)の場合

儲け(所得金額)が190万円の場合の税金 (各種控除は未考慮、以下同じ)(単位:円)

97,500円お得

所得税 住民税 合計

白色申告の場合

青色申告(10万円控除)の場合

青色申告(65万円控除)の場合

儲け(所得金額)が400万円の場合の税金

195,000円お得

上記の様に儲けの金額が多くなれば、青色申告の特別控除を受けるメリットは大きくなり、所得金額が1,000万円のケースだと、279,500円もの節税効果があることになります。

確定申告 導入までの5つのステップ

【 純損失の繰越しと繰戻し】とは

青色申告の特典として、とてもメリットが大きい割には知らない方が多いのが、この純損失の繰越

しと繰戻しです(今回は話を単純にするため、繰越しのみお話をします。)

こちらの制度は一言で言ってしまえば、【今年の赤字について、3年間黒字と相殺出来る】という

ことです。

確定申告で支払う税金と言うのは、儲け(所得金額)がでなければ、発生しないのです。

例えば、青色申告をしたAさんは300万円の赤字でした。対して、白色申告をしたBさんは300

万円の赤字でした。という場合には儲けが出ていないので、両者とも税金は発生しないのです。そ

うすると、ここまでは面倒な計算をしたのに、結局どちらも税金が出ないならAさんは無駄な手間が

発生したような気になります。

しかし、AもBも翌年になって、事業が軌道に乗り1,000万円の儲け(所得金額)が出たとしま

す。

すると、Aは、税金の計算をする際に、初年度の300万円の赤字を2年目の経費と同様に扱うこ

とが出来ます。

そうすると、1,000万円の儲け-初年度の赤字300万=700万×税率 167万4,000円の税

額ですが、白色申告だと、この様な制度はありませんので、1,000万×税率で276万4,000円と

なり、なんと109万円も税額が異なるということになるのです。

確定申告 導入までの5つのステップ

青色申告をしたAの場合

1年目

2年目

赤字300万円

黒字1,000万円

赤字300万円

1年目の赤字と相殺

700万

税金の対象

税金167万4千円

白色申告をしたBの場合

1年目

2年目

赤字300万円

黒字1,000万円

1,000万円

税金276万4千円相殺は

出来ない

109万円お得

確定申告 導入までの5つのステップ

結論として、2014年1月以降は白色申告であっても、かなりちゃんと計算をしなくてはいけないことになっているので、どうせなら、青色申告をしたほうがいいということになります。

これまでの解説で白色申告は【テキトー】でいいという話をしてきましたが、実は2014年1月から、【テキトー】では駄目になりました。今までは白色申告で儲け(所得金額)が300万以下の白色申告では、申告の根拠となる、計算や、計算の元となった請求書やレシートなどを保存をしなくても良かったのですが、2014年1月からは、保存が義務づけられました。

計算根拠やレシートなどの保存の対象

確定申告 導入までの5つのステップ

これまで青色申告について色々と話しをしてきましたが、最後に青色申告をするために絶対必要な事は・・・・・青色申告承認申請書を提出することです!!!!これを出さないと、たとえ複式簿記で厳密に決算書を作成しても、白色申告になってしまいますので、注意してください。この申請書提出するのも期限がありますので、ご注意を。もし、来年2015年の3月15日に青色申告をしたいのであれば、青色申告承認申請書の提出期限は今年(2014年)の3月15日です

(新規開業した場合等一定の場合には例外も認められています。)現在2014年度でMF確定申告を導入されている方は上記期日までに書類1枚の提出の有無で、青色申告か白色申告かが決まってしまいます。これまで記載したような厳密な計算(複式簿記による計算)ができるか、不安であったとしても、とりあえず提出だけは忘れないようにしてください。

http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

国税庁ホームページ 青色申告承認申請書雛形

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