6.参考資料 - hs&t · 2018-06-08 · であるieee...
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6.参考資料
1.ケーブルの難燃性評価方法
2.各種難燃ケーブル
ケーブルの難燃性の評価方法としては、1条のケーブルの燃焼試験による評価があります。多条布設状態を模擬した試験であるIEEE Std-383:1974の垂直トレイ燃焼試験方法は現在ある公的燃焼試験方法としては厳しい試験方法の一つです。これらの燃焼試験の方法を図6-1-1~図6-1-4に略記します。
難燃性
一般難燃(JIS 60°傾斜試験合格)ケーブルの種類 高難燃(VTFTに合格)
一般品 一般品環境配慮製品 環境配慮製品
600V CV 600V F-CVEM 600V CE/F 600V NH-CE
6600V CV
低圧
高圧 6600V F-CVEM 6600V CE/F 6600V NH-CE
CVV F-CVVEM CEE/F NH-CEE
JKPEV-S F-JKPEV-SEM JKPEE/F-S NH-JKPEE-S
IV
制御
計装
絶縁電線 F-IVEM IE/F NH-IE
表6-2-1 各種難燃ケーブル例
3.雑音対策とその効果
制御・計装ケーブルを取扱う際には、その回路に現われる雑音対策が重要な要素となります。表 6-3-1 に雑音対策とその効果について概要を示します。
ケーブルとしての対策の一手段として金属層による遮へいがあります。各種遮へいの構造とその効果を表 6-3-2 に示します。尚、静電遮へいは片端接地、電磁遮へいは両端接地してください。
(2)リボンバーナーの炎の長さ約400mm,温度約815℃(3)ケーブルは仕上外径の1/2間隔で150mm以上
トレイ中央部に配列する。
垂直トレイ燃焼試験法
図6-1-4 垂直トレイ燃焼試験(VTFT)(IEEE Std-383:1974)
(1)試験室は強制的換気を行なわない
電力
ノルマルモードノイズ(縦方向雑音) コモンモードノイズ(対地雑音)
表6-3-1 雑音対策とその効果
漏話
静電誘導
電磁誘導
原因
現象2線路を同方向に進み大地を通って環流
●不平衡回路として使用の際は各対遮へい(静電遮へい)付対より型ケーブルを使用する→<-60dB以上>
(但しDC信号には使用不可)
→<-3dB~-20dB>
●トランス結合としアースを切る
●電磁遮へいを施す
●対より型ケーブルを使用する→<-60dB以上>
●静電遮へいを施す→<-40dB~-70dB>
●対より型ケーブルを使用する→<-20dB~-40dB>
(ループ開口面積を小さくする)
→<-20dB~-30dB>
→<-20dB~-40dB>
●ケーブルをスチールコンジットに入れる
●対より型ケーブルを使用する
2線路を往復して環流するノイズ
(平衡回路とする)
(磁気遮へい)
するノイズ
2.光通信を適用すると上記の電気的雑音は完全に除去することができます。
(備考) )dB {V2V1V :対策実施前のノイズV :対策実施後のノイズ
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表6-3-2 ケーブル遮へいとその効果
効果(約) 種類種類 効果(約)備 考 備 考構 造 構 造
効果があり,低
価格。
各対遮へいはこ
れが主流。
可とう性がある
アースを取るの
が容易
国内では最も一
般的
(3)アルミマイラテープ+ドレンワイヤ
(2)銅線編組静電遮へい(片端接地)
(0~10kHz)
-70dB
-40dB
(0~10kHz)
(1)銅テープ
(0~10kHz)
-70dB
電磁遮へい(両端接地)
(50~60Hz)
-20dB
(2)アルミシース+鋼帯
ケーブル取扱が
高価である。
困難。
(50~60Hz)
-3dB
(1)銅・鉄テープ
1.< >内は効果を減衰量で示した数値=20log(
図6-1-1 水平試験(JIS C 3005)
図6-1-2 60゚傾斜試験(JIS C 3005)
図6-1-3 垂直試験(UL1581 1080 VW1)