自転車を用いた環境知覚促進ツール

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SFChariMusic 自転車実践を通じた空間体験の豊穣化 栗林 賢 松原 正樹 忽滑谷 春佳

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Page 1: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

SFChariMusic自転車実践を通じた空間体験の豊穣化

栗林 賢 松原 正樹 忽滑谷 春佳

Page 2: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

概要

• 自転車実践を通じた空間体験の豊穣化- 街や環境をもっと楽しみたい!- 自転車の漕ぎ方うまくなりたい!

環境に対する知覚の豊かさ

身体感覚の豊かさ

Page 3: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

知覚や感覚の豊かさ• 環境や身体を捉える変数の種類数(幅)や分解能の高さ(深さ)が関係

• 主体的に見つけ出す必要がある→ メタ認知:変数の幅や深さを広げる方法論

but メタ認知ってそんなに簡単じゃない (意識の外化時に自分の型にハマリがち)

Page 4: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

本プロジェクトの目的

• 可聴化された音をきっかけにして先入観に陥らずに外化することができる→ メタ認知の促進 → 空間体験の豊穣化

視覚情報可聴化による空間体験(主に外向き)の理解

視覚情報 聴覚情報 ♪♪♪

Page 5: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

前回までのおさらいA. ChariMelody

- 空間のオブジェクト認知B. ChariHamony

- 雰囲気(空の開き、坂の傾き)の認知C. ChariRhythm

- 左右のオブジェクトの認知

Page 6: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

実践&議論を通じて

• 入力画像の視覚的特徴が分けられていない- 色味、時間的、空間的が混合→出力が変化したときの入力の要因が分からない

• 出力音楽の聴覚的特徴が分けられていない- 出力される音楽が複雑すぎる(聴き分け能力を要する)

空間体験Melody

Harmony

Rhythm

音楽音色・音階

和声

タイミング

色調の空間的変化

色調の時間的変化

左右の色調の時間的連続性

♪♪♪

Page 7: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

変更点• 出力と入力の被りをなくす → シンプルにする聴覚情報(音の要素を考える)ー 高さ、強さ、長さ、速さ、調性、音色視覚特徴ー 空間的、時間的

• 原点回帰 → 感覚の可聴化 → どの感覚を豊穣化させたいかはっきりする

- 空間のリズム性(左右を通るオブジェクトの間隔)- 空間の雰囲気(空の開き具合・解放感)

Page 8: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

変数の幅/深さを広げる2つのシステム

空間体験

Speed

Harmony

♪♪~

速度

調性空間の雰囲気(空間的変化)

空間のリズム性(時間的変化) 音楽

Page 9: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

デモ

Page 10: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

空間体験

視覚情報優位

•日常生活

変数の幅/深さを広げる2つのシステム

Page 11: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

変数の幅/深さを広げる2つのシステム

空間体験

+ 視覚情報視覚情報を可聴化

新たな見方 + いつもの見方

Speed Scale ♪♪~

Page 12: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

Chari Speed

映像(両サイド)に映るオブジェクト

の移動

新たな見方

+ 視覚情報リズムの変化

+ いつもの見方

あれ、遅くなった!なんでだ?

あ、壁の種類が変わったのか!

Speed

Page 13: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

Chari Scale

映像に映る青みの割合

新たな見方 + いつもの見方

あれ、短調になった!なんで

だ?

あ、目の前の公園で空が見えないのか!

Scale

+ 視覚情報曲調の変化

Page 14: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

分析方法•分析目的- システムの実践により環境や身体に対する知覚はどのように変化するか

•分析対象- 実践中に感じたことを記述したメモ- フォーマット/分量は自由- 実践直後に外化し、テキスト入力する

Page 15: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

分析方法•変数の種類変遷- 着目している変数の時系列での変化•変数の共起関係/階層関係- 変数同士の関連性•意識の向き- 身体と環境に関する変数の割合

Page 16: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

分析方法•変数の種類変遷(変数の幅)- 実践の継続に伴って現れた変数の種類とその変遷を時系列にグラフ化

- 環境や身体からどれだけ多くの種類の変数に着目できたのか

‣ speed 実践の分析に適用

Page 17: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

分析方法•変数の共起/階層関係(変数の深さ)- 初期段階で現れた変数と後から現れた変数の概念的関係性を分析

- 環境や身体に対してどれだけ詳細な変数を見出しているか

‣ scale実践の分析に適用壁

ペンキ塗料削れた跡

苔が生えてる

色凹凸

Page 18: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

分析方法•意識の向き- 実践中の意識は、内と外(身体/環境)に対してどれだけ向いているかを時系列にグラフ化

- 実践の継続により意識の向きはどう変化するか‣ speed / scale 双方の分析に適用

Page 19: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

ORF発表内容•システムデモ•実践例映像•ポスター- 研究背景- 目的- システム概要- 分析結果

Page 20: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

• 地図と結びつける(長調コースなど)

• ここはそうだろうと思ってならないところを考える

• 70%長調、30%長調、30%短調、70%短調

• speed:状況依存性

• scale:再現性が高いが故に深堀りできるはず?少しは状況依存性を含ませるようなアルゴリズムを入れたらどうか

• 目の不自由な人とのコミュニケーションツールとしてこのシステムを使う、自分⇔過去の自分(街の状況)、自分と相手、

Page 21: 自転車を用いた環境知覚促進ツール

• 応用シナリオ:• どこを固定すると何が分かるかの実践エピソード• 可聴化されたものの交換すると相手の漕ぎ方が理解できる

• 歩き(身体は真似やすい)、自転車(時間的変化が激しい)、車

• 漕ぎ方で視覚的な変化があるかどうか