車載用電子部品の品質

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純正・車載用電子製品の品質 作成:クレイン テクノ コンサルティング 作成日:2013年8月20日 URLhttp://crane-techno.com/

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Page 1: 車載用電子部品の品質

純正・車載用電子製品の品質

作成:クレイン テクノ コンサルティング

作成日:2013年8月20日

URL: http://crane-techno.com/

Page 2: 車載用電子部品の品質

目次

1.何故、車の品質は厳しいのか?

・人の命をあずかる製品

・PL訴訟

・使用環境

・修理・保全

2.車載用製品の工程管理

・考え方

・方法

・変化点管理

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純正・車載用電子製品とは?

車載用製品

純正品 市販品

トヨタ、ホンダ等に納品 カー用品店にて販売

・純正・車載用の場合は自動車メーカーに納品し、

取り付けて販売するため、安定した生産数が長期 に渡って確保できるが品質要求は厳しい。

・市販品の場合は一般・カー用品店にて販売する為、生産数が不安定。

DVDカーナビ

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1.何故、車の品質は厳しいのか?

・人命にかかわる製品:

車は人の命をあずかる製品

であり、ブレーキが利かない、ハンドルが曲がらなかったら

即、死亡事故につながる。

・ブランド:

車載用電子製品は車の一部であり、不良が発生した際は車自体のイメージダウンにつながり、ブランドの信用が低下する。

高信頼性のブランド

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1.何故、車の品質は厳しいのか?

PL訴訟(PL: product liability ) • PL(製造物責任)とは、欠陥のある製品を使用して使用者が損害を被った際に製造業者が追うべき賠償責任のこと。生命、財産に損害を被った事を裁判所にて証明し、勝訴すれば、被害者は、製造メーカ等に対して損害賠償を求めることができる。

・自動車のPL責任の損害補償額は人命を預かっている製品の為、高額であり、一件の賠償で利益がなくなるだけでなく、倒産する事もある。

製造メーカー 消費者

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1.何故、車の品質は厳しいのか?

・車載用:

①気温(低温、高温使用)

零下-10°~+60°

②湿度(高湿、乾燥)

③振動、衝撃

④ダスト、雨水、塩水、酸性雨

・家電製品:

温度、湿度、振動、ダストの外部ストレスが少ない。

使われる環境の違い

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1.何故、車の品質は厳しいのか?

・車載用:

修理は一度、車から分解したのち、専門業者にて修理後、再度、車に取り付け。

・家電製品:

修理、保全が容易。

修理・保全性

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2.車載用製品の工程、設備管理

『考え方』 ①重要特性、設備の絞込み

②工程で異常検知できる管理体制の構築

③安全設計の追加(フェィルセーフ)

要求品質:

不良率 **ppm以下

**/100万の不良

①工程FMEA( Failure mode and effects analysis)

工程FTA(Fault tree analysis)

②工程で管理ミスし易い箇所の予測

③過去の不具合事例

FMEA:製品の構成要素の故障モードとその上位アイテムへの影響を

分析する手法

FTA:故障の原因を大まかな段階から順々に小さな 段階に追究、分解

していく方法。

Page 9: 車載用電子部品の品質

2.車載用製品の工程、設備管理

『方法』

④工程能力の維持管理(X-R管理)

①管理項目、条件、頻度の検討

②重要工程、設備の把握と維持管理

③工程能力の把握(Cp、Cpk)

・なにを、どのような条件で、いつ 検査、

点検するかを検討し、文章化する。

・どの工程が、どの設備が重要であり

管理ポイントはなにか文章化する。

・安定した生産が可能な工程であるか

を工程能力指数にて把握する。 ・日々、安定した生産がされているかを

X-R管理にて管理。

SL SU

1.33>Cp≧1:工程能力は

ほぼ良好

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2.車載用製品の工程、設備管理

『変化点管理』・・・異常検知力の感度アップ

誰もが認識できるもの

①4M変更(設備、材料、工法、測定法)

②重要工程に登録された作業者変更

認識しにくいもの

①小改善

②リピート設備の導入

③季節変動

④隣のラインの改造

変化点は 技術、製造、品質のチームでDR(デザイン・レビュー)実施

必要ならば『工程変更DR』実施

•デザイン・レビューdesign review:

新製品の開発段階において設計のみならず製造、品質管理部門等

が集まり予想させる問題点、改善点等について検討し設計段階で

問題点を可能な限り対策するための手法

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2.車載用製品の工程、設備管理

『異常とは?』

要因系: 作業、工程がいつもと違う。

・音、色、手触り、速度がちがう。

結果系: 物の出来栄えがいつもと違う

・手直しが多い、少ない、初めての不良モード

①初期清掃

②定期点検

③報告・連絡・相談

異常発見を高めるには?

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3.仕入れ先へのお願い

品質は企業の生命線

・2000年以降品質を取り巻く環境が大きく変化し、消費者の品質に対する

目が一段と厳しくなった。

・企業間の競争も激化、品質が良くて、安いものが豊富に市場に供給

されている。

・エクセレント・カンパニーでなければこれからの企業は生きて行けない。

純正・車載用電子製品組立/部品工場としての活路を

開き、他企業との差別化を図る。

Page 13: 車載用電子部品の品質

高品質、高信頼の

モノ造りに挑戦!