IoTプロジェクト総覧 社会インフラ編

第 4章 重要企業ビジネスモデル分析

4-12 Libelium Comunicaciones

アプリケーション： スマートパーキング、スマートモビリティ、スマートライティング

サービス・製品： スマートシティ向けにセンサーネットワークを構築するための各種センサー、セ

ンサーにネットワーク機能を持たせるセンサーネットワークボックス、クラウド接続用ゲートウェイ

などの機器やソリューションを提供

実績・市場シェア： 世界 45カ国にセンサーネットワーク関連機器を輸出

顧客・アライアンス： 米 Axeda、米 Esri、米 Microsoft、スペイン Telefónica

実証プロジェクト： スマートサンタンデール、バレンシアスマートウオータープロジェクト

拠点： スペイン本社：C/ Escatrón 16(Edificio LIBELIUM)C.P: 50014,Zaragoza

70種類以上のセンサーを選択し無線ネットワークの構築を容易に

スペイン Libelium Comunicacionesは、スマートシティ、スマートパーキング、スマートモビリテ

ィ、スマートライティング、スマートレジリエンスなどを実現するための各種センサー、センサーを

ネットワーク対応にするためのセンサーネットワークボックス、センサー情報をクラウドに接続する

ためのゲートウェイなどの機器およびソリューションを提供しているベンチャー企業である。2006年

にスペイン・サラゴサで設立され、世界 45カ国に製品を輸出するグローバルな企業に成長した。

同社のセンサーの製品ラインナップは、各アプリケーションごとに、大気汚染物質（CO、CO2、NO2、

O3）、森林火災（CO、CO2）、セキュリティ（振動、ドアや窓向けホール効果素子、不審者検知用 PIR（Passive

Infra-Red：赤外線感知））、スマートシティ（ノイズ、大気汚染、廃棄物）、スマートパーキング（自

動車検知用磁気センサー）など 60種類以上に上る。センサーボードの形で製品化している（図 1）。

こうした各種センサーをワイヤレスセンサーネットワークにのせるために開発したのがセンサーネ

ットワークボックス「Waspmote Plug & Sense!」である（図 2）。アプリケーションに応じて同社がラ

インナップする 70種類以上のセンサーを取り付け可能で、複雑なセンサーの選択や無線設計なしに容

易にセンサーネットワークを構築できるようにしたのが特徴と言う。2 次電池を搭載して自立運転で

き、太陽光パネルを取り付けることもできる。

センサーネットワークボックスで収集したセンサーデータを無線または有線通信を使って、クラウ

ド上のアプリケーションへ接続する装置がゲートウェイである（図 3）。既存の IoTプラットフォーム

との互換性が高いことが特徴としている。

図 1： ガスセンサーボード （出所：Libelium）

図 2： センサーネットワーク

ボックス設置例

（出所：Libelium）

図 3： ゲートウェイ設置例

（出所：Libelium）

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