3d-cad による直方体作成と 3次元応力解析における各種境界...
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演習資料(作成:江澤良孝)
3D-CADによる直方体作成と
3次元応力解析における各種境界条件
- SolidWorks 2017 によるデータ作成と3次元応力解析-
- 各種境界条件の設定方法 -
横幅 200mm,高さ 200mm,奥行き 100mm
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演習資料(作成:江澤良孝)
SolidWorks 2017 によるモデル作成
1. パソコンを起動し、ログインする(デフォルトの仮想デスクトップ)
2. SolidWorks を起動する
[スタート] >[すべてのプログラム] > [SolidWorks 2017] >[ SolidWorks 2017]
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3.初期画面が表示される
4.「ツールバー」と「メニューバー」の表示は切り替えられます
ツールバー
メニューバー
タイトルバーにマウスポインタを重ねるとメニューバーが表示される
プッシュピンをクリックするとメニューバーが固定される
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5.「ファイル」→「新規」をクリック
6.「新規 SolidWorks ドキュメント」の画面がでるので,「部品」を選択し.「OK」をク
リック.
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7.部品を作成する画面が表示される
8.単位を指定する.
[ツール] > [オプション] > [ドキュメントプロパティ] >[単位]
ここでは MMGS を選択して「OK」をクリック
単位:
MKS (m、kg、秒)
CGS (cm、g、秒) (CGS (centimeter, gram, second))
MMGS (mm、g、秒) (MMGS (millimeter, gram, second))
IPS(インチ、ポンド、秒)(IPS (inch, pound, second))
ユーザー定義
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MMGS を選択して,「OK」をクリック
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9.「押し出し」をクリック(または「挿入」>「ボス/ベース」>「押し出し」)
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10.フィーチャーの断面をスケッチする平面として正面をクリック(画面に正面が表
示されていますが,まだ正面を選択していないので,必ず正面をクリックすること)
ほかの平面,「正面」「右側面」「平面」を選びたいときは視点を変更して不等角投影法でみるとよ
い.
(1)ヘッズアップビューツールバー(グラフィック領域の上あたりにある)から
「表示方向」 をクリック
(2)不等角投影をクリック
※ ヘッズアップビューツールバーが見つからないときは,メニューバーの「表示」→
「ツールバー」 → 「表示(ヘッズアップ)」を選択してください.
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11.「スケッチ」タブの「矩形」をクリック
適当な位置で,矩形の対角線上のコーナーをクリックして,
右クリック→「選択」をクリックでコマンド終了
(参考)矩形コマンドを終了する5つの方法
(1)「OK」 をクリック
(2)「Esc」キーを押す
(3)右クリック→「選択」をクリック
(4)同じ矩形アイコンをクリック
(5)次に実行するアイコンをクリック
クリック
クリック
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12.中心線アイコン「中心線(N)」をクリック
13.辺の中央近くにマウスカーソルをもっていくと,中心点が現れるので,その点をク
リック
14.相対する辺も同じようにして,中心点をクリックして,右クリック→「選択」をク
リックしてコマンド終了
15.これを繰り返して,縦方向と横方向に中心線を描く
原点
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16.「幾何拘束の追加」をクリック
17.縦の中心線と原点をクリック(CTRLキーは押さない)して,「一致」をクリック.
すると中心線が原点に移動する.
① 「一致」をクリック
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18.そのまま,CTRLキーは押さないで,横の中心線と原点をクリックし,「一致」をク
リック
(その前に選択されたエンティティ〔縦の中心線と原点〕は自動的に一覧から消え
る.消えない場合は,選択エンティティを右クリックして,「選択解除」をクリック)
19.縦の中心線も,横の中心線も,両方とも原点に一致したのを確認して,最後に
OKボタン を押す.
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(補足)
選択エンティティで以前の選択が消えない場合は,右クリックして,「選択解除」を
クリックして削除.
(注意)
縦の中心線と,横の中心線,原点の三つを,CTRL キーを押しながらクリックすると
のようになって,拘束関係追加に「一致」が現れない.ここで「交点」をクリックすると
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となって,原点には一致するが,辺の長さが変化する.
したがって,縦の中心線と,横の中心線,原点の三つを同時に選択することは推奨しな
い.
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20.<四角形に正確な寸法を与える>
コマンドマネージャーのスマート寸法をクリックし,
寸法を指定したい線をクリックして,その後,図形の外側にマウスを動かす
すると,その線から寸法線が引き出され,任意の位置でクリックすると寸法の記入欄が現
れる.キーボードで正しい数値「200mm」を入力し,「OK」ボタン をクリックすると寸
法値が修正される.(数値の入力欄に単位 mmがないときは,入力欄の下の「単位」の
「>」をクリックして「mm」を選択)
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修正後,図形がグラフィック領域に収まらなくなった場合は,ヘッズアップビューツール
バーの「ウィンドウにフィット」ボタン
をクリックすればよい.
①辺をクリック
②外側にマウスを動かす
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21.<スケッチ終了と押し出し寸法の指定>
コマンドマネージャーの「スケッチ終了」をクリック.
押し出しのプロパティマネージャーが現れるので,方向1を「中間平面」(フィーチャー
をスケッチ平面から両側に等しく押し出す)に修正し,押し出し寸法を修正(板厚
「100mm」)して,OKボタン をクリック.
中間平面から表裏に板厚の半分 50mmずつ押し出される.
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22. 押し出しができる
(参考)不等角投影にしてみるとよい
ヘッズアップビューツールバーから「表示方向」 をクリックして,不等角投影をク
リック
すると,投影の向きが変わり,押し出しされていることが確認できる
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23.<材料の定義>:「炭素鋼(普通)」のデータをそのまま適用
(1)Feature Manager デザイン ツリーで 材料を右クリックし、材料編集 をクリック
(2)材料ダイアログが表示されるので,「SolidWorks Materials」の中の「鋼鉄」の
中の「炭素鋼(普通)」をクリックして、単位を SI にしてから「適用」をクリックし,最
後に「閉じる」をクリック.
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24.質量特性をチェック
ツール(Tools) > 評価 > 質量特性(Mass Properties)
をクリックします.
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すると,質量特性のダイアログが表示される
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演習資料 作成:江澤良孝
SolidWorks Simulation による3次元応力解析
1.Simulationタグをクリック →「新規スタディ」の下の▼クリック
→「新規スタディ」をクリック → 静解析を選択 → 「OK」ボタン をクリック
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(補足説明)
「静解析」をクリックした後,もう一度「新規スタディ」の下の▼をクリックすると
となって「スタディプロパティ」というのが増えている.ここをクリックすると
ここの「アダプティブ」というタグをクリックすると
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となってアダプティブを制御できる.
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2.材料選定(CAD部分で材料を選定してあればこの作業は不要):
CAD段階で材料選定しておくと下図のようにデザインツリーの静解析の Part1のと
ころに材料が表示されている。この場合は解析での材料は選定済み。
静解析の Part1 の横に材料名が表示されていないときは、選定されていないので
静解析における材
料が設定されてい
ない
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(1)「材料適用」クリック
(2)材料ダイアログが表示されるので,「SolidWorks Materials」の中の「鋼
鉄」の中の「炭素鋼(普通)」をクリックして、単位を「SI-N/mm^2(MPa)」
にして,「適用」をクリック.最後に「閉じる」をクリック.
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静解析における材
料が設定された
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3.境界条件:拘束条件
(1)「固定ジオメトリ」の場合
(a)「固定ジオメトリ」をクリック
(b)拘束 PropertyManager が表示されるので,「タイプ」タグになっていることを確認
(c)固定する面を選択 → 「OK」ボタン をクリック
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(2)ローラ/スライダーの場合
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(3)「詳細拘束条件」の場合
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拘束する面,エッジ,点
方向を指定するための面、
エッジ、平面、軸
指定する方向と量
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(4)「詳細拘束条件」で参照ジオメトリに「正面」を使って方向指定の場合
クリック
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(5)「平面上」の場合
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(6)対称条件の場合
(a)「詳細設定」の「対称」をクリック
(b)グラフィック画面上で対称面(エッジではない.右側面でカットした時
のカット面)をクリック
(クリックしやすいように図形を回転させること)
(d)「OK」ボタン をクリック.これで「右側面」でカットしたときのカット面に
対称条件が設定された.
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(参考)拘束条件オプションのまとめ
(http://help.solidworks.com/2012/Japanese/SolidWorks/cworks/IDH_menuanal_Summa
ry_of_Displacement_Restraint_Options.html?id=3d63e2bc44274589933e43793c929bc3)
拘束タイプ 拘束される要素 参照ジオメトリ
のタイプ
入力項目
固定ジオメトリ (並進と
回転方向固定)
頂点、エッジ、面 なし なし
平行移動拘束 頂点、エッジ、面 なし なし
対称(Symmetry) 固体の面とシェルの
エッジ
なし なし
ローラ/スライダー 面 なし なし
固定ヒンジ 円筒形面 なし なし
参照ジオメトリ使用 頂点、エッジ、面 面、エッジ、平
面または軸
指定する方向に強制並進、ま
たは回転。
平面上 平坦面 なし 選択した平面に沿う、指定す
る方向に強制並進または回転
円筒面上 円筒形面 なし 選択した円筒面に沿う、指定
する方向に強制並進または回
転
球面上 球面 なし 選択した球面に沿う、指定す
る方向に強制並進または回転
周期対称 平坦な面あるいは平
坦でない面のセット
軸(Axis) なし
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4.境界条件:荷重条件
(1)力で,方向が「垂直」の場合
Simulationタグの「外部荷重アドバイザ」の下の▼をクリック
→ 「力」をクリック
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→ グラフィック画面上で荷重をかける面をクリック → 「垂直」を選択
→ 単位 を目的の圧力単位「SI」に設定
→値を打ち込む
(▼の右が「N」(ニュートン)になっていることを確認すること)
→ グラフィック画面上で荷重の向きを確認し、外向きになっていなかったら,
「反対方向」のチェックをいれて、荷重の向きを外向きにする
→ 「OK」ボタン をクリック
荷重をかける面をグラフィッ
ク画面上でクリック
矢印の向きに注意
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(2)力で,方向が「選択された方向」の場合
力をかける面,エッジ,点
方向を指定するための面、
エッジ、平面、軸
指定する方向と量
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(3)力で,方向を「正面」を使って指定した場合
クリック
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(4)圧力で,方向が「垂直」の場合
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(5)圧力で,方向指定に「参照ジオメトリ使用」の場合
ここで
「参照面の第一方向」「参照面の第二方向」「参照面に垂直」
を選ぶが、その方向はグラフィック画面の矢印で確認して選ぶ.
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圧力をかける面
参照面
指定に使う参照面の方向
圧力値
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(6)圧力で,参照ジオメトリに「右側面」使用の場合
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5.メッシュ作成
Simulationタグの「スタディの実行」の下の▼クリック
→ 「メッシュ作成」クリック
→ メッシュ密度を選択(今回はこのままでよい)
→ 「OK」ボタン をクリック
※メッシュは細かいほどよいが,計算時間が増大する
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<参考>なお、今回は不要であるが、メッシュパラメータを展開すると
下記のようになり、「曲率ベースのメッシュ」を選択すると
必要に応じて二次要素が使われる。
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メッシュ実行すると、メッシュ結果が表示される
6.念のため、解析の前に一度,指定保存する
「ファイル」 → 「指定保存」 → 保存先を選んで保存する
7.解析実行
「スタディの実行」の下の▼クリック → 「スタディの実行」クリック
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8.しばらくすると、解析が完了し、解析結果が表示される
(デフォルトでフォン・ミーゼス応力の分布図が表示される)
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(参考)ここで,例えば結果の「応力1」を右クリックすると
となり,ここで「非表示」をクリックすると,「応力1」の結果は非表示になる.
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非表示になっている時に.「応力1」を右クリックすると
となり,ここで「表示」をクリックすると,「応力1」の結果は表示になる.
9.エッジ上の応力のグラフを表示してみる(その1)
「結果アドバイザ」の下の▼をクリック
→ 「新規プロット」をクリック
→ 「応力」をクリック
→ 「SY:Y方向の応力」を選択→ 「OK」ボタン をクリック
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10.エッジ上の応力のグラフを表示してみる(その2)
デザインツリーの「結果」に「応力2(-Y垂直-)」が追加されていることを確認
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→ 「応力2(-Y垂直-)」を右クリックし、「選択表示」をクリック
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→ 応力を表示したいエッジを選択
(下図は,円孔平板の例)
→ 「更新」をクリック
→ 「プロット」をクリック
エッジを選択
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→ 「エッジプロット」が表示される
→ プロットの横軸を反転させたいときは
→「エッジプロット反転」をチェックして,再度「プロット」をクリック
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<参考>
この説明では,モデルの作成に「幾何拘束」を用いましたが,幾何拘束を用いない方法も
あります.
モデル作成の手順11から19を以下のようにする
(1)原点が表示されていない場合は,原点を表示させる
WORKS メニューの「表示」→「表示/非表示」→「原点」をクリック
(2)原点を使った矩形を作図
矩形中心 をクリック → 原点をクリック → 矩形の対角点の位置で
クリック