3×3 lab future special edition - panasonic...3×3 lab future special edition...

1
SPECIAL EDITION 3×3 Lab Future LEDスポットライト LEDベースライト iDシリーズ 画像センサ セパレートiセルコン ライトマネージャー 主な設備 /東京都千代田区大手町一丁目1番2号 大手門タワー・ JX ビル1階 /三菱地所株式会社 /一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会 /2016年3月 オープン 3×3 L a b F u t u r e(さんさんラボ フューチャー) 環境 経済 社会 3 Gears 3 rd Place Future 自宅でも会社でもない場 展示エリアブースを照らすLEDスポットライト 太陽電池の電気で給電するクリエイティブ屋台 天井にLEDを組み込んだ照明ボックスを配置した セミクローズなフューチャーカフェ 展示エリア「すてきな廊下」に配置された 人を感知する画像センサとLEDベースライト 120名収容可能なサロンは災害時に帰宅困難者の 収容を想定し、サイザル麻の床や備蓄庫を備える 広葉樹と針葉樹の光合成をLEDの光がサポート 屋内植栽のエントランスを抜けレセプションルームへ アルとして期間限定の『3×3Labo』を開設。創造性 の高いコミュニティ創出を目指して、年に400回以 上のイベントを実施するなど効果検証を行った」と エコッツェリア協会事務局 次長の田口 真司氏。 「その後2016年3月に、国内外の企業や人材が多 様なテーマで幅広く交流し、ビジネスを創発する場 として、ここに常設の『3×3 Lab Future』を開設し た。資源を消費して利益に換える動脈産業では持 続可能な社会は実現できない。作ったものを再資 源化する静脈をつくることが大切。それには、経済 合理性だけでは不可能で、哲学や倫理などが必 要。このような思想面も皆で考えながら、SDGsビジ ネスとも呼べる活動を広げていきたい」と語る。 持続可能な社会実現のための S D G sビジネス への挑戦の場 大手町・丸の内・有楽町の3地区では、これまで一体 となったまちづくりが進められてきた。この頭文字を とった大丸有では、いくつかのまちづくり団体が設立 されてきたが、2007年に地球規模の環境問題に都 市として対応するため、大丸有環境共生型まちづく り推進協会(通称:エコッツェリア協会)が誕生した。 「社会課題を解決するビジネスを創出することによ り、社会と企業の双方に価値を生み出すことを念頭 に設立。大丸有エリア内外の企業やビジネスパーソ ンと連携して、持続的に発展するビジネスを創り出 してきた。2014年より、建替え前のビルで2回、トライ 床に建設現場の足場板を再利用した120m 2 のコミュニケーションゾーン。可動什器により、さまざまなスタイルの集まりや交流が活性化される 詳細はウェブサイトで ご覧いただけます S D G s ビ ジネス 創 発 プ ラットフォー ム ※SDGsビジネス SDGsに掲げられた社会問題の解決をめざすビジネスの創出に よって、社会と企業の双方に価値を生み出そうとする考え方 3×3 Lab Future 9 10 建築設計REPORT vol.30 |

Upload: others

Post on 16-Oct-2020

1 views

Category:

Documents


0 download

TRANSCRIPT

Page 1: 3×3 Lab Future SPECIAL EDITION - Panasonic...3×3 Lab Future SPECIAL EDITION LEDスポットライト LEDベースライト iDシリーズ 画像センサ セパレートiセルコン

S P E C I A L E D I T I O N3 × 3 L a b F u t u r e

● LEDスポットライト● LEDベースライト iDシリーズ● 画像センサ セパレートiセルコン● ライトマネージャー

主な設備

/東京都千代田区大手町一丁目1番2号  大手門タワー・ JX ビル1階/三菱地所株式会社/一般社団法人大丸有環境共生型まちづくり推進協会/2016年3月

所 在 地

事 業 主運 営オ ー プ ン

3×3 Lab Fu t u r e(さんさんラボ フューチャー)

環境

経済 社会

3 Gears 3 rd Place Future

自宅でも会社でもない場

展示エリアブースを照らすLEDスポットライト太陽電池の電気で給電するクリエイティブ屋台

天井にLEDを組み込んだ照明ボックスを配置したセミクローズなフューチャーカフェ

展示エリア「すてきな廊下」に配置された人を感知する画像センサとLEDベースライト

120名収容可能なサロンは災害時に帰宅困難者の収容を想定し、サイザル麻の床や備蓄庫を備える

広葉樹と針葉樹の光合成をLEDの光がサポート屋内植栽のエントランスを抜けレセプションルームへ

アルとして期間限定の『3×3Labo』を開設。創造性

の高いコミュニティ創出を目指して、年に400回以

上のイベントを実施するなど効果検証を行った」と

エコッツェリア協会事務局次長の田口真司氏。

「その後2016年3月に、国内外の企業や人材が多

様なテーマで幅広く交流し、ビジネスを創発する場

として、ここに常設の『3×3 Lab Future』を開設し

た。資源を消費して利益に換える動脈産業では持

続可能な社会は実現できない。作ったものを再資

源化する静脈をつくることが大切。それには、経済

合理性だけでは不可能で、哲学や倫理などが必

要。このような思想面も皆で考えながら、SDGsビジ

ネスとも呼べる活動を広げていきたい」と語る。

持続可能な社会実現のためのSDGsビジネス※への挑戦の場

大手町・丸の内・有楽町の3地区では、これまで一体

となったまちづくりが進められてきた。この頭文字を

とった大丸有では、いくつかのまちづくり団体が設立

されてきたが、2007年に地球規模の環境問題に都

市として対応するため、大丸有環境共生型まちづく

り推進協会(通称:エコッツェリア協会)が誕生した。

「社会課題を解決するビジネスを創出することによ

り、社会と企業の双方に価値を生み出すことを念頭

に設立。大丸有エリア内外の企業やビジネスパーソ

ンと連携して、持続的に発展するビジネスを創り出

してきた。2014年より、建替え前のビルで2回、トライ

床に建設現場の足場板を再利用した120m2のコミュニケーションゾーン。可動什器により、さまざまなスタイルの集まりや交流が活性化される

詳細はウェブサイトでご覧いただけます

SDG sビジネス創発プラットフォーム

※SDGsビジネスSDGsに掲げられた社会問題の解決をめざすビジネスの創出によって、社会と企業の双方に価値を生み出そうとする考え方

3×3 Lab Future

9 10建築設計REPORT vol.30 |