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2012/12/13
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第三回第三回 コンクリート橋の力学(その2)コンクリート橋の力学(その2)
プレストレストコンクリート設計施工事例と解にいたるプロセス
1.プレストレストコンクリート橋の設計・施工事例1.プレストレストコンクリート橋の設計・施工事例(解にいたるプロセス)(解にいたるプロセス)
事例1事例1 (古川高架橋)(古川高架橋)
三重県 四日市市
通常の断面
15290
3070 6500 3070
(W=80t)
3070
1250
6500
1250
3070
古川高架橋の断面
3780
1556015560
4280
発注時セグメント形状発注時セグメント形状 変更したセグメント形状変更したセグメント形状
2600
300
400
5000
8000
3780
60
1900
2320
300
400
5000
607000
4280
2600
(W=30t) (W=30t)
古川高架橋の提案による削減
• セグメント数を低減 → 運搬費の低減
1800個 → 1300個(72%)
• 架設桁の重量軽減 → 架設コストの低減
900t → 330t(37%)
主桁組立要領図
STEP1 セグメント製作・架設
リブ補強プレグラウト鋼材(1S28.6)
PC板
STEP2 PC板敷設
現場打ち床版
床版横締めプレグラウト鋼材(1S21.8)
STEP4 橋面工施工STEP3 現場打ち床版施工
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実物大モデルによる実験 セグメントの製作
セグメントのストック セグメントの運搬
セグメントの架設状況 プレキャストパネルの敷設
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場所打ち床版の施工
事例2事例2 (山切一号高架橋)(山切一号高架橋)
静岡県 静岡市
下り線
R1000m上り線
現地条件と技術的課題
・起伏が激しい地形で民家やみかん畑が近接している。
着工前
「地形改変と周辺環境に与える影響を最小化する技術」が求められた。→ 地上戦から空中戦へ
支保工基礎杭ダウンザホールハンマーの写真
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断面形状
軽量化
00
セグメント重量 25t
27
0
製作ヤードセグメント製作台
セグメントのストック状況 セグメントの運搬
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柱頭部セグメントの架設 セグメントの張出し架設
PC板の敷設 架設全景
事例3事例3 (嬬恋村歩道橋コンペ((嬬恋村歩道橋コンペ(DBDB))))
群馬県 嬬恋村
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コンペで提示された構造的制約
本橋における制約条件 条件に適さない構造
① 中スパン単径間橋の経済性、施工性の確保 桁橋 など
② 橋梁内の最大勾配5%以下 直路式吊床版など
③ 特に左岸地盤の負担が少ない構造 アーチ、上路式吊床版など
④ 耐風・耐震性能、良好な振動性の確保 剛性の低い構造
⑤ 極めて短い工事期間 複雑な構造
運動公園村道
Tb(火山灰質砂)N=50
火山泥流堆積物N=30
表層
表層
大堀沢
約55m
中学校側 運動公園側
約20m保安林
5%以下
橋脚設置不可
アンカー不可
橋長 61.0m
支間長 59.2m
吊支間 57 6吊支間 57.6m運動公園村道
中学校側運動公園側桁高 1.5m
構造高 5.5mA1橋台
A2橋台
断面図
鉛直材位置 標準部 ・下側に張り渡したケーブル上揚力(張弦効果)により、主桁を支える構造
下路桁断面を有する二重張弦桁構造の提案
オゾルモルト高架橋 ファーレ橋
青雲橋 (2004年) 青雲橋の架設→ 下から上への架設= 不安定構造
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自重 D活荷重 L 鉛直力V11次ケーブル
・1次ケーブルは桁の架設に利用する(自重支持)・2次ケーブルの上揚力によりサグを調整する(張弦効果)
二重張弦構造のコンセプト → 不安定構造の克服
鉛直力V22次ケーブル
張力P2
主桁
張力P1
他碇構造(架設時)から自碇構造(完成時)への構造変換
上部構造 下部構造
ケーブル張力に対するカ が必要
架設時
ケーブル張力が下部構造に作用
・架設時はケーブル張力により自重を支持するため、下部構造にアンカー力が必要
・構造変換により、自碇力は主桁に軸力(プレストレス)として作用
ケーブル張力を下部構造から上部構造に盛りかえる
アンカーが必要
完成時
上部構造に軸力として作用
下部構造のアンカーは不要
て作用
・下部構造には、水平力が作用しなくなり、グラウンドアンカーが不要となる
施工要領
・STEP-1 橋台・端部セグメントの施工
端部セグメント
仮設アンカーブロック
吊足場
仮設グラウンドアンカー
仮設グラウンドアンカー
運動公園村道
・STEP-2 1次、2次ケーブルの張り渡し
2次ケーブル
1次ケーブル
初期張力導入
・STEP-3 主桁セグメントの懸垂架設
プレキャストセグメント
架設方向
・STEP-4 仮設鉛直材設置、サグ調整
サグ調整
2次ケーブル張力導入
1次ケーブル張力は減少
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・STEP-5 セグメント間詰め部の場所打ち施工
間詰め部
・STEP-6 構造変換
構造変換構造変換
グラウンドアンカーの段階解放
グラウンドアンカーの段階解放
プレキャストセグメントの架設 2次ケーブルの緊張によるサグ調整
桁下面
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1次ケーブルと2次ケーブル
事例4事例4 (曲線桁、横向大橋)(曲線桁、横向大橋)
福島県
橋台固定(水平アーチ作用)によるスレンダーなピア
同様な事例として・・・・
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• 制約がある中での最適解は力学的根拠が明快である。
→ 軽量化、架設時安定性、曲線桁の固定条件
• 問題を解決するには、創造性のある力学的
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