3 日 ~日 - road · 第5章 改 築 新大久川橋 設 言十 荷 重 橋 長 中高 員 床...
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第5章 改 築
表5-2-55 工区間改良、橋梁、舗装工事一覧表
,
設) 1工区の路線については調査中である。
2工匹改良 2工区橋梁 2工区舗装
H7 大場地区道路改良工事
小久)I [橋下部工工事
大久)11橋下部工工事
8 大久地区道路改良工事 小久)11橋下部工(その 2)工事
大久)I [橋上部工工事
小久川|橋上部工工事
金ヶ沢地区道路改良工事
9 大場地区道路改良工事 大場こ道橋上部工工事
北沼地区道路改良工事 小久川矯床版工その他工事
大久地区道路改良工事
大場地区道路改良工事
久之浜地区道路改良工事
北田地区道路改良工事
大久地区道路改良工事 大場こ道橋上部工工事
金ヶ沢法面保護工事 小久川橋床版工その他工事久之浜地区道路舗装工事
10 金ヶ沢地区道路改良工事 大久川橋塗装工事
久之浜バイパス照明設備 小久川橋塗装工事金ヶ沢地広道路舗装工事
設置工事
久之浜地IZ標識設置工事
北問地区道路排水設備設置工事
久之浜バイパス植栽工事
498一一
①橋名連郷大橋(小久川橋)
橋梁構造
橋 長 幅 員
276. 5 8. 75+3. 5=
12. 25
上部工
第5章改
ヨE又JU 言十
橋 格
B荷重
築
荷 重床 版 喜市 装
震 度
Kh=O. 23 鉄筋コンクリート
AS t = 8 cm t =24cm
形 式 支 間 害リ 鋼重( t) 最高材質 平面線形 縦断勾配(%) 横断勾配(%)
6径関連続2@43. 3+53. 7十[email protected] 862. 6 SM490Y
R=コ∞ 2. 5 2. 0
鋼飯桁橋 A=300 0. 3
下部工
橋 ふロみ 橋 1却
位 |躯 体 基 礎 支持地盤 位 躯 {本 基 礎 支 持 地 盤
A1 |逆す式 接基礎 1尼 疋"r 日~p5 張出式 場所打杭 泥 岩
Az FんF介目 式 場所打杭 泥 互U三Jf
工事概要
施工年度 工 事 名 工 内容 工 期 工事費(千円) 施工会社
H7~HS 小久)11橋橋脚3基
日8.3下 0国債 下部工工事
( P1~p3) ~日9.3
207,030 山木工業(株)
基礎工一式
者E日8~H9 小久川橋下部工
橋台2基
橋脚2基HS.10
山木工業(株)国債 (その 2)工事 ~H9. 9
245, 700
工 (P4~p5)
言十 452, 730
日8~H9 小久)I [橋工場製作 862.6 t
HS.11
国債 上部工工事輸送一式
~HlO. 3 687, 750 片山ストラテック(株)
上架設 860.6 t
H9~HlO 小久川橋床版工床版工 3,630m2
HlO. 3 音日 国債 その他工事
防水工舗装工一式~HlO. 11
171,946 加地和・錦Jv 地覆、壁高機工 552.2m
工HlO 小久川橋塗装工事 塗装面積 12,260m2
HlO. 9 39,060 中央塗装工業(株)
~H 11. 1
言十 898, 756
工事費合計 1,351,486
499一
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戦印棉
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約i~·日
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図面傾。
図5-2-198①
獄
ω州向
5手
許容
函
図5-2-198②
]Hf 工F
築改第5章
新大久川橋
設 言十 荷 重橋 長 中高 員 床 版 告南 装
橋 格 震 度
0.25十7.0十 鉄筋コンクリート
102. 0 1. 5十3.5= B荷重 Kh=O. 2 tヱヱ24crn
AS t = 8 cm 鋼床版
12.25 t = 12crn
工
形 式 支 間 割 鋼重( t) 最高材質 平面線形 縦断勾配(%) 横断勾配(%)
単純鋼鍍桁23. 91+75.89 527. 5 SM490Y R=620m 2.457 -5. 0
単純鋼床版箱桁
工
橋 」口A、 橋 1却
位置 躯 体 基 礎 支持地盤 位置 身涯 体 基 礎 支 持 地 盤
A1 逆 T 式φ2. Orn£= 12m 風化淀岩~
P1 張出式φ2. Orn£= 12m
砂磯~淀岩深礎杭6本 砂岩・泥岩 深礎杭3本
A2 逆 T 式φ1. 5rn£= 16m
泥岩場所打杭12本
工 事 概 要
施工年度 工 事 名 工事内容 工 期 工事費(千円) 施工会社
下HS~H9 大久川橋 橋台 1基 HS.12
152,250 福浜工業(株)害E 国債 下部工工事 橋脚 1基 ~H9. 7
工言十 152,250
HS~H9 大久)11橋工場製作 527.5 t
H9. 2
国債 上部工工事輸送一式
~日10. 1 404,250 日本橋梁(株)
上 架設 527.5 t
日9~HlO 大久川橋床版工床版工 328rn2
HlO. 3 部 国債 その他工事
防水工舗装工一式~HlO. 11
34,044 加地和・綿Jv 地覆、壁高欄工 203.2m
工 HlO 大久川橋塗装工事 塗装面積 4,900rn' HlO. 6
13, 755 (株)黒沢塗装工業~HlO. 9
言十 452,049
工事費合計 604, 299
- 503
橋名
橋梁構造
吉R上
音日下
築改第5章
②
400
「
E111戸
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詔
一一z
z 一一
国
一一z
z
z
詔
菌
4@2. 800=11. 200
面断図5-2-198③
- 502 -
3,500
中諮3ン灼ート
!, 00
!=80
13, 150
装い30Yl.7(/iト
m.z赴
f,
口出品目バ
cooam
2.050
築
1, 035 ~91
改
珪」盟
13. 150
図
3,500
2.600
3, 500
L盟2
菌
当.dQQ
13.150
1,500
第5章
と盟!!!L盟主担担L'.!!!
4@2,800=11,200
図
図5-2-199②
- 505一
断
3.850
面断
8. 750
L並Q2.050
egTNl回図
築
図
臨
⑧
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h ‘ 、、,・ー. 、. ,
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、、‘ ?、.白‘
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山口
80翫下判劉
- 504 -
改第5章
函
回
一一怒
00.
新大久川橋
ロロ門
司
FJ訟執ddv
DOD-g同
制
緩
第5章改 築
③橋名大場こ道橋
橋梁構造
橋 長 中高 員設 言十
橋 格
7. 5十3.5= (道路規格
35. 10 12.25
3種3級)
A活荷重
上部工
汗ヲ 式 支 間 割 平面線形
p C単純箱桁 34. 10 R=w
斜角 70°15'
下部工
橋 Aロ-"
位置 躯 体 基 礎 支持地盤
Ai 逆 T 式場所打杭
軟岩φ1000 14本
Az 逆 T 式 直接基礎 軟岩
工 事 概 要
施工年度 工 名 工事内容
下 H9翌{責大場地底道路
Ai、 Az 音日 改良工事
工計
上 日9~HlO 大場こ道橋p C桁製作
音E 国債 上部工工事
工
計
工事費合計
荷 重書市 装
震 度
AS t = 4cm
Kh=O. 25 再生
SA t = 4cm
縦断勾配(%) 横断勾記(%)
十7.0 ÷2.0
工 期 工事費(千円)
H9. 7 138,288
~H 10. 7
138,288
HlO. 3 98, 175
~HlO. 12
98, 175
236,463
大場こ道橋
ι10キll』立
施工会社
山木工業(株)
(株)会津工建社
第5章改
橋長 35100
橋長 35000
1 1
側面図
橋長 35100橋長 350自O
17050
築
12
ム盟主
11150
17050
12 i 3
豆二区」匁.QQ
平面図
断面図
図5-2-200
築改第 5章
批判ru明
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- 509
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民F
築
5)相馬バイパス
① 建設の経緯及び施工概要
相馬市街地の一般国道6号沿線は、土地区画整理事業などにより急ピッチに市街化が進み、交
さらに相馬地域総合開発(相馬中核工業田地、重要港湾中目馬港)に伴い、
今後ますます交通量の増加が見込まれ、相馬地区一般国道6号の交通混雑解消、沿道環境改善、
市街地からの通過交通、大型車排除をはかるとともに、相馬地域開発関連交通を円滑に処理す
る幹線道路として計画され、昭和62年度に(主)原町海老相馬線から一般国道113号ノミイパスま
通量が増加している。
での延長5.2kmに事業着手した。平成2年度には用地買収に着手、平成5年度には工事に着手し
(地盤処理、埋設工、切上3,900m3、盛上10,200m3)施工
(地盤処理、埋設工、盛上343,300m3、法面工2,430m2な
改第5章
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段」ill)_
標準断面
写真5-2-139起点側から終点偵lj (仙台方向)を撮影
(地盤処理、埋設工等)施工
I I I I IT
図5-2-201
- 508 -
2工区土工工事の一部
2工区土工工事の一部
2工区土工工事の一部
ど)施工
鋭意事業の促進を図っている。
事業着手
用地着手
なし
なし
昭和62年度
平成2年度
平成6年度
平成7年度
平成8年度
平成9年度
平成10年度
事業経緯
第5章 改 築
表5-2-56 工区別改良工事一覧表
由 1工区 固 2工区
H6 尾浜地区構造物設置工事 尾浜地区構造物設置工事
7 新沼地区道路改良工事 新沼地区道路改良工事
8
9
10 相馬地区道路改良工事 相潟地区道路改良工事
第S章改 築
6)富岡登坂車線
① 建設の経緯及び施工概要
一般国道6号のうち、楢葉町大字繁岡地内から富岡町大字上郡山(東京電力福島第2原発入
り口)までの区間は、縦断勾配が急(imax 6. 0~6. 5%)であるため、この区間延長約 1kmに
登坂車線を海側に設けるものである。
-計画諸元 ・事業経緯
道路規格 第3種 1級 昭和56年度事業着手
設計速度 80km/h 昭和57年度用地着手
延 長 1, OOOm 昭和58年度工事着手
標準幅員 8.5m
昭和58年度 工事に着手切土 l,680m3 盛土 1,150m3 士羽工 1,810m2 溝橋 1式
法覆工 l,454m2 排水工 932.2m 工事費 55,330千円 改良工事概成
昭和59年度 改良舗装工事L=845mを 施 工 切 土 1,123m3 盛土 219m3 士羽工 417m2
法面工 1,765m2 排水工 146.lm 下層路盤工 2,823m2 上層路盤工 3,206m2
基層 8,605m2 表層 8,575m2 工事費 119,600千円 改良舗装工事完成供用
7)法面防災工(小高防災)
①建設の経緯及び施工概要
第5章改 築
富岡町から原町市まで、の約44krnの毘開に法面崩落の恐れがある切り取り法面が点在しており、
これらの法面崩落防止を図るため、昭和57年度防災工事に着手したものである。
昭和58年度 富岡町小良ヶ浜~双葉町長塚問地区完成
コンクワート張り工 l,043. 5rn2 法覆工 1,508rn2 工事費 51,450千円
昭和58年度 小高町、小高町白山、鹿島町永渡地区完成
切土 970rn3 盛土 22lrn3 法覆工 7,678rn2 擁壁工 1式 工事 費 90,695千円
昭和59年度 小高町、鹿島町地匹完成
切土 1,789rn3 盛土 144rn3 土羽工 8lrn2 法覆工 1,584rn2 擁壁工 1式
工事費 49,850千円
第5章改 築
3.一般国道49号
〔1〕一次改築
( 1 )建設の経緯
二級国道115号は、昭和37年5丹 1日政令第184号をもって一級圏道49号に昇格し、当管内路
線は、昭和38年9月25日建設省告示第2485号による L=3, 806. 4m (三和地区)の工事開始告示
を始めとし、査轄事業として4回の告示と共に工事を進め、現在に室っている。
指定区間には昭和44年 7月2513'政令第 203号で起点福島県いわき市平字15丁目 12番3から、
終点いわき市三和町上三坂字書事又222番地85問、延長34,777m (内6号と重複区間1,139m)が
編入され、改築工事終了と共に、平維持出張所において維持管理を実施している。
昭和38年度から昭和44年度までの総工事費は約23億 5千万円で改築工事は、当初福島県で施
行し、改農工事については、失業者救済事業として行われてきたもので、詳細は判然としない
が、①区分の 6号交差点よりの5.5krn、好間橋、御台境こ道橋②区分の6.8krn栄一橋③区分の
内、合戸~渡戸間L=3. 8km及び昭和37年~昭和38年度で、中寺縫道を含む前後2.3kmを施工して
おり、総施工延長は約18.4krn~こなっている。
舗装について、①区分の 6号交差点より北好関(好関橋)間の家屋連担地区を、昭和34年度
から施工し、延長986m(W=9. Sm~10. 2m)のコンクリート舗装を始めとして、昭和37年度
でL=5. 51叩区間は完成されていた。
建設省直轄事業は、昭和38年度から③区分を着手、合戸~浮矢間 L=1, 940mのアスフアル
ト舗装から開始している。②区分、北好間(好間橋)~合戸は県改良区間の拡幅線形修正を主
体とした工事で、昭和41年度~昭和44年度施工であり、大利地滑り地区L=270mを含み、また
好関)11 (県管理)沿いであり、中心線移設の多かったノレートである。また終点側約4.3kmは右山
側は急峻にして、地表面に転石が露頭しており、交通規制区域で、あった。 ③区分、合戸~下市
萱関は、昭和38年度~昭和41年度施工であり根古屋橋を架設し、渡戸地区の好間J11接近箇所に
洗掘防止工L=40.Smを実施。④区間の下市蓑~終点は、 49号の中で特に難所であり長沢峠の
新改良ノレートを地元民も 1日も早い開通を待ち望んでいた。
昭和41年度には改良工事(L=ll.565m)、昭和42年度舗装工事(L = 10. 334m)、昭和43年
度に末舗装区間 3ヵ所(L=l,614m)をコンクリート舗装し完了した。舗装も堀内橋、三和大
橋、地蔵橋、三坂橋を架設している。昭和44年度で一次改築は完成し、以降は担当区間の維持
修繕工事を引き続き実施している。
一般国道49号の道路及び交通現況をみると、一般匡道6号の分岐点からいわき市好関地内の
道路幅員は8.5mと狭あいのうえ、昭和田年交通量は15,000会/24h以上椙島県から引き継ぎの
交通量調査の結果は下記のとおりで混雑度が1.7以上に達しているため、早急なバイパス整備が
望まれていたが昭和田年8月に都市計商決定がなされ、昭和56年度から平バイパスが事業化し
第5章改 築
ている。
表5-3-1 交通量調査結果
ぷ τ工J 伸 び 率S28 S33 S37 S40 S43
T43/T40 T43/T28
いわき市好間町字下好関 68 806 1, 340 2, 328 5, 713 2.45 84.01
いわき市三和町字合戸 78 370 262 548 1,874 3.42 24.03
いわき市三和町下市萱字片岸 107 105 317 386 1, 489 3.86 13.92
工事の概要は図5-3-1のように大別される。
:ID区比ム三込1QQ盟 一 区分 L=6. 800m D区分 L=6, 600田
匪至宝亙]
巴韮回
至東京
図5-3-1 管内平面図
(2)施工概要
昭和38年度改築費31,000千円を計上舗装工事 1ヵ所三和村合戸地区L=l, 942訟を請負工事で、
施工した。
1 )昭和39年度
昭和38年度までは県改良済区間の舗装(アスフアルト)を施行していたが昭和39年度は石城
郡三和村・渡戸~遅川地内までの延長2,032mを路盤工まで完成し、同様浮矢地内県改良部分の
延長1,819mの舗装11,820m2 (アスフアルトコンクリート)を完工した。
昭和40年度は三和村中寺地内の延長2,289mのアスフアルトコンクリートを施工、根古屋橋延
長55.3mの下部工を実施した。
2)昭和41年度
① 改良工事
いわき市三和町地内延長約llkmの土工、構造物、路盤工 (1部残)を実施した。
- 514
第S章改 築
写真5-3-1 三和第 1道路改良
② 舗装工事
既に改良済であるいわき市三和町中寺地内~岡市同町堀内地内間延長3,667m、舗装面積27,500m2
(アスフアルト)を完工させた。
③ 橋梁工事
市萱第一橋(L=l82.8m、W =8 m) (現在の「三和大橋」)の下部工を完成させたほか、上
三坂橋(L=52m、W=8m)の下部工を完成させた。
写真5-3-2 市萱第一橋梁下部工事
第5主主 改 築
3)昭和42年度
① 改良工事
いわき市好関町大利地内~同市三和町合戸地内問2,030mの土工、構造物、路盤工を実施した。
写真5-3-3 好間道路改良工事
②舗装工事
昭和41年度に改良済の、いわき市三和町下市萱地内~石川郡平田村鴇子地内間延長11,025m
のうち9,410m、舗装面積77,200m2 (セメントコンクリート舗装)を完工させたほか、同地内に
6, lOOmの区画線を設置した。
写真5-3-4 三和道路第 1舗装工事
第5章改 築
③橋梁工事
前年度下部工を完了した市萱第一号橋(L=182. Sm、W=8.Om) r三和大橋」及び上三坂橋
(L =52. Om、W=8.5m)の上部工と市萱第二号橋(L=99.lm、W=8.Om)「地蔵橋」の下
部工及び上部工を完成させた。
写真5-3-5
ヰ真5-3-6 市萱第一号橋上部工工事
4)昭和43年度
① 改良工事
いわき市好間町北好関から三和町合戸に至る延長6.8kmの未改良区間の土工、構造物、路盤工
を実施し、ほぼ改良概成となった。
第5章 改 築
写真5-3-7 好関道路第 1改良工事
写真5-3-8 好関道路第2改良工事
写真5-3-9 好関道路第3改良工事
一一 518-
第5章改 築
②舗装工事
昭和42年度に改良済の高盛土区間で、いわき市三和町下市萱~石川郡平田村上鴇子地内、延
長1,614. 2m、セメントコンクリート舗装面積13,404m2その他路肩舗装、排水工などを施工し、
好問地匿L=6. 8kmを残し舗装が完工した。
5)昭和44年度
① 改良工事
写真5-3-10 三和道路舗装工事
いわき市好関町北好関から三和町合戸に至る延長6.8km間のうち、未改良区間 L=l. 2kmで一
部地すべり地匹(大手IJ地内L=300m)を含む改良工事を施工し、担当区間の完成をはかった。
その他担当区間全線にわたり切土法面の未処理部分のモルタノレ吹き付けによる法面保護工を約
30, 000m2実施した。
写真5-3-11 好間道路改良工事
- 519ー
第5章改 築
② 舗装工事
昭和43年度までに改長済区間と昭和44年度改良区間L=l. 2kmをあわせ、いわき市三和町合戸~
好関町、北好閉まで延長6.8km、W=7.5m、アスフアルトコンクリートで舗装面積116,875m2、そ
の他路肩舗装排水工などを施工し、好関地区を最後に49号の担当区間全線の舗装が完了した。
次に工事ごとに施工概要を述べる。
1 )三和道路改良工事
在城郡三和村大字下市萱堀内地内~石川郡平田村大字鴇子字札場開約llkmの改良工事であり、
これを4工区に分け施工、改良工事は昭和信年度末に概成した。
前記!R聞は阿武隈山地の東側に属し、地質は第4紀堆積物、花開岩類、結晶片岩類に大別さ
れる。花園岩類は区間中央部に分布しているが、ほとんどのところで風化し真砂化している。
また結晶片岩類は区間の東部及び西部に花商岩類を挟むような位置に分布しているが、これ
も大半は風化し、岩とはいえないような状態になっているところもある。
図5-3-2
さらに嵐化が進めばローム質土化し、小岩片を混入したような状態になっている。
地質及び地層調査としては、昭和40年度にボーリング、標準貫入試験及び仙台技術事務所に
よるリッパーピリティの調査を行い、実施設計に反映させた。
また土工工事に先立ち、各工区毎に締め酉め密度を中心に施工指針を明確にし、土質、締め
囲め特性などの管理を確立し、土工を合理的に展開するための試験盛土を行った。
また、 Pertlこより施工管理を実施し工事工程の円滑化をはかつている。
次に各工芭の工事概要を記すと
① 三和第 1道路改良工事
切土: 102,800m3 盛土: 79,670m3
520一一
第5章改 築
捨土: 14,300m3 路盤工: 4,643m3
堀内橋橋台: 2基管渠: 15ヵ所函渠: 3ヵ所
② 三和第2道路改良工事
coo.目
図5-3-3 三和道路改良標準断面図
切土: 149,950m3 盛土: 134, 400m3
捨土: 12,700m3 管渠: 9ヵ所菌渠: 2ヵ所
なお、市萱第 1橋(延長182m、幅員8 m、5径間連続桁)、市萱第 2橋(延長99.lm、幅員
8 m、3径関連続桁)下部工工事を増工した。
イ.三和大橋工事(市萱第一号橋)
本橋はいわき市三和町上市萱地内に架設された 5径間連続非合成鋼板桁橋で橋長182.Sm、
幅員8.0mで、ある。
A.構造概要
a. 下部工
表5-3-2
直高 コンクリート 鉄 筋型 式 (m) 基礎
160kg/cm2 240kg/cm' SD 30 S R-24
平側橋台 扶壁式 11. 10 ベタ基礎 28.5 370.0 20, 713.6 4,812.3
郡山伊UJ橋台 II 11. 10 II 22.8 337.0 17, 916. 1 4, 720. 8
第 1号橋脚 柱壁式 20.00 II 12.6 288.9 7,437. 3 975. 7
第 2号橋脚 II 23.00 II 14.6 343. 9 9,684.6 1, 061. 4
第 3号橋脚 II 23.00 II 14.6 343. 9 9,684.6 l, 061. 4
第4号橋脚 II 20.00 II 12.6 288.9 7,433. 3 975. 7
練石積2ヵ所
翼 壁重力式1ヵ所
2.00~7.00 II 26.5 195.4 12,829. 7 3, 961. 4 扶壁式1ヵ所
逆T型 3ヵ所
I口" 計 132. 2 2, 168.0 85, 703. 2 17,568. 7
第5章 改 築
ツル石山企766 -
函5-3-4
b. 上部工
表5-3-3
ス /\ 。 ン害リ 鋼 キオ 質 m'当り 床 版
鋼重
(m) コンクリート 鉄筋
(kg) (kg) (kg/m2) (kg)
239, 700 SM 166, 000 (240kg/ cm2) SD 30
連続非合成鋼板 36.40×5 =182.。。 s s 61, 000 164 372. Om' 33,060
s c 9, 400 SR 24
材7 橋s v 1, 700
22, 330
SG- 800
FC 700
B.計画
a. 当橋梁については、標高差llOm平均路面勾配8%の|日国道最大の難所長沢峠(標高590
mで、49号中最高地点)を避けるため、一部へアピンで登り、トンネノレで峠を越える案も
計画されたが、主としてトンネルの工事費の点及び線形から見てこの案は日の目を見ず、
平均登り勾配も 4%程度でこの峠を迂回する新ルートに決定し、その一環として市萱第
一号(三和大橋£=182.8m)市査第二号橋(地蔵橋£=99.lm)、さらに上三坂橋(£=52.0
m)の 3橋が計画された。
前記ノレートのため市萱第一号橋についても、必然的に高橋閥、曲線橋(R=900m)が
余儀なくされた。
b. 下部工については当初橋長200m位を考慮していたが、橋台の床掘量が多くなり前後土
量の切士が多い現況からも、橋台をそれぞれlOm位谷川へ戻して、これ以上橋長を短く
すると橋台及び翼壁が高くなりすぎ構造的にも心配になるので、 180m程度にした。
さらにスパン割は基礎地盤の良好なこと、橋脚の高いことより 4スパンまたは5スパ
522
第 5章改 築
ン位が適当と判断し、概算工費を比較したところ、 5スパンの方が500万円程度安いとい
う結果になったのでこれに決定した。
なお設計途上新潟地震が発生したため、橋脚の最上部から2.0mまで、は水平震度0.25そ
れ以下については0.20で静的解放による構造計算をして断面を決定した。
c. 上部工については、当初活荷重合成桁、ポストテンションPC橋、中央3径間違続桁
両側合成桁の 3案について検討の結果、下記それぞれの得失があり比較検討時に新潟地
震が発生したため、支持地盤が良好で国定を 1ヵ所に集めても大丈夫なためもあり、経
済性よりも安全性に重点を置き、 5径関連続非合成桁に決定した。
① 活荷重合成桁は構造単純、施工も容易、工費も低廉であるが、地震時に対して桁の落
下防止設備を考える必要がある。
② ポストテンションPC橋は国難なく製作でき、上部工の工費としては最も経済的であ
るが、荷重が大きく下部工に対して多額を要する、また架設には細心の注意が必要であ
る。
③ 中央3径間連続桁両親!J合成桁は鋼重も大きく、工費も多額となり、むしろ 5径間連続
桁とした方がよい。
亘瓦~ 36, 400 36皐400 36, 400
二工え「ーミ血盟j
出1
A
主箆E&盟E
舗装Tl.17ルト厚,Sanl.5%
。曲目
3, 300 ム怨立
図5-3-5
c.施工
a. 下部工
第5章改
nTrTrnnrnn ~、1111111111111:
i 111111111111 i ! 111111111111 ! i 111111111111 i
M .L : 111111111111 ¥
鵠完治11111剛山¥ 11111同1111!
j 11111同1111!
築
ピテー足場
_1¥JU四:i.lll:l ...
l「;;;図5-3-6 下部工型枠組立図
本橋下部工は昭和41年12月~昭和42年3
月にかけて施工したものであるが、 N値30
~70の磯層に捨コンクリートだけの直接基
礎として、工期が上記のとおりなのでコン
クリート養生については、木炭及び投光器
を数多く使用し温め、周囲はシートで覆う
工法をとった。
捨コンは160kg/cm2、本体コンは240kg/cm2
を使用し、床掘完了後捨コン打設、フーチ
ングコンクリート190m3余を一昼夜がかりで
打設し、以後3.0~4. 5mずつ立ち上がり、
型枠はフーチングを除いてすべてd当たり
2本強のホームタイ(16mm)でもって押さ
え施工し、それぞれの最上部型枠はとりは
ずさずに次の立ち上がり部型枠の押さえに
利用し、桁受張り出し部はピテ一足場を使
用して型枠を支え、杏用箱抜きをして打ち
上げた。
524 -
写真5-3-12
第5章改 築
この場合コンクリートはあらかじめアパット 2基、ピア 4基がカバーで、きる位置に張った
ケーブル上を、 0.6m3パケットを吊り上げ移動して、一度丸太足場上におろして縦シュートを
とおして捧状パイプレータで締め臨める方法をとった(写真5-3-12、図5-3-6)。
b. 上部工
本体上部工は、昭和42年4月~昭和42年12月にかけて施工され、最終的には昭和43年4月
の現場塗装をもって完成した。
具体的には工場製作、伎組検査が終わり現場に搬入されたのが10月中旬と工期的には遅れ
気味で、あった。架設、鋲、床版コンクリートとピッチを上げたものの、労力を増せば工期短
縮が即可能というわけにはいかず、この遅れを取り戻すことは出来なかった。
架設にあたっては橋台、橋脚聞にそれぞれ1基ずつベントを設けて架設し(写真5-3-13)、
鋲打時は!日国道上に防護金網を張り危険関止をはかり、床版コンクリートは支問中央から両
支点に向けてキャンパーを管理しながら、両端橋台からと、中央部で、パケットを吊り上げ施
工と、 2つの方法を併用して工期の短縮をはかった(図5-37)。コンクリート打設時はレン
タンコンロをl.2mおきにつり下げて養生した。
一一一義務l ー…設計 (単位mm)
(糊終了時) ti~弓主主三ヨニ下寸二?=
回日一ι守二七郡山),.弘
(第1回打殺)i子ヘ 4‘ 4、
|/\ lノ\
同孟、,;;_,
+40 20
(第2回打殺) 。' τ草7百一11 l A I~ 14 A
20
-40
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(第3@1打設) 。,_
20-一冊 40
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+40 20
(第8回打殺) 0
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一一トー司向守--- __,.,,,弘、.
-40一一一ー
/ fl Fi p~ 4 AZ 12.4 12.4 ~ 12.4 12.4
図5-3-7 床版打設時中桁キャンバー管理図
0123456
気温〈℃)
同一一一一一
ド-ーー~
一幽舗一網一伊ーー下過部去工5施年工間降の気最温低平気均温値 一
\ / 、、:ト\ /イ/
\\ 、 :/ ,/
-ー--....,_『・ーー ,
12月 l月 2月 3rJ 月
図5-3-8 下部工施工時気温グラフ
注) 1 過去5年間とは昭和37、38、39、40、41年を
し、う。
2 一一ーは昭和41年12月と昭和42年 1月、 2
月、 3月である。
3 観測値は現場より 4km下流1JJJJのものであり、
現場とは 1~2℃差はあるものと思われる。
築改第5章
管渠: 14ヵ所路盤工: 20,405m3
幅員 Sm単純桁)下部工工事、また全工区を通じ、切取法面保護なお三坂橋(延長44.9m
工として93,000m2の張芝工を実施した。
三和道路舗装工事ロ
表層は修正トベカ 5cm、29,800m2、基層は粗粒式5cm、27,400m2 (根古屋、堀内橋を除いた)
2層式を施工。
。「表層修正トペカ式基層粗粒式上層路盤水締マカダム
路肩処理修正トペカョ
路肩路盤切込砕石150阻
三和道路舗装標準断面図図5-3-11
A. 根古屋橋上部工工事
幅員: 8.0mで、型式はポストテンション箱型単純桁2連である。橋長: 55.3m
よi同llIlli--
-
ー同lil--
4,000+胃4,000
、211t
,
、
d
「
匂
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』,
、,az--E
・E
・、
3,200
五EL盟E
根古崖橋上部断面図図5-3-12
529 -
築改第 5章
その他F.
工場製作が遅れると現場は労力を増やして自程をつめることが不可能に近いので、工a.
場製作についてももっと厳密な工程管理をすべきで、あった。
b.床版コンクリートはレミコンを使用したが、運搬に 1時間以上かかることから、工場
でのスランプを種々変えて現場着所要スランプという規格に合わせるのに苦心したが、工
場13cmで、現場6cmという線で安定させることができ、運搬途中や現場で加水するという
問題を克服できた。
c. 床版コンクリートの打ち込みごとにキャンパーが変化するため、基準高による厚さの
管理が間難なため鉄筋で定規を作り、それを桁に溶接するという方法で管理はうまくいっ
d.桁輪送にあたっては各桁ごとに重心を標示するマークをつけさせること。
e. 縦断勾配5%弱とし、う急勾配の箇所で修正トベカ式アスコンによる橋面舗装を施工し
たが滑り止め舗装を考慮すべきで、あった。
表5-3-4
工
務所関東北復建2,070,000 S41 設計業務
州側ブ?ルドーザ工26,615,000 S41 下部工
開製汽54,420,000 S42 上部工
:三;三孟j孟江主f
II 800,000 S43 現場塗装
83,905,000 計
り m'当り 57,000円
まとめG.
以上記したとおり必ずしも設計、施工、監督の面で充分満足すべきものではなかったが、と
にかく現在その美しさを)11面にうつしているのは、監督職員の努力に負う所が非常に大で、あっ
た。なお最終的な工事総額は用地費を除き表5-3-4のとおりである。
三和第3道路改良工事③
切土: 219,500m3
函渠: 8ヵ所
P Ci行)
三和第4道路改良工事
三和大構写真5-3-14
一一 528一一
盛土: l19, 000m3 切土: 147,440m3
27, 540m3 捨土:
た。
要事寵金額(円)施工年次穏
鉄筋(溶接してあとで上部をカット)
内コ
A 口菌5-3-10
459,000 立1
溝橋: 1ヵ所(L=5.3m
盛土: 145,500m3
65, 000m3
管渠: 21ヵ所
捨土:
④
築改第5主主
2)好間道路改良工事
石城郡好関村大字北好開字猪之鼻~同郡三和村大字合戸宇駅間延長6.7kmの工事で、あるが、昭
を施工し、次年度工事に備え施工を行った。
昭和41年度、三和第3道路改良工事区間に切土高約35m程度の切土箇所があるが、この箇所
の真砂土は切取法面は勿論、ステップに堆積したものでも交通供用した昭和43年頃より強風に
より飛散して、路上が砂山と化し、交通に支障を生ずるようになったが、招和44年度において
法面保護工(粗染張芝工)を施工してから、その効果がよく現れている。
ここは昭和42年 1月に、真砂土の上部土砂が約200m3崩落した箇所で、現地の状況を観察して
いたが、細粒の真砂土(シノレト混じり細砂)であり、風化が進んでいたので昭和43年度三和道
路舗装工事において当所8分の掘削勾配を 1割に切り直し、その土砂を路肩工に使用し、また
和41年度は埋設物設置及び取付道路(迂回路)
昭和44年度法面保護工においても、上部土砂を約50m3程度掘削するとともに周辺の法勾配修正盛
土として使用した。
リッピング作業写真5-3-18
真砂土を全線的にみれば、昭和41年度三和第 2改長工事区間の切土高約40m程度の箇所は当
初 1割で切り取りしたが、昭和42年度舗装工事に入った 7月、約 1週間連続降雨による最大日
雨量71.5mmの降雨により上方約20m聞が滑動し、約300m3程度が切取法面下約 5mの円弧すべり
で崩落している。
最終的には法勾配1割 3分に修正切取を行い、粗染張芝工を施工し現在に至っている。また
昭和43年度、好関道路第2改良工事においては、切土高約15m程度を法勾配5分のステップな
しで施工し、昭和44年度セメントモルタノレ吹付で、安定している箇所もありその性質は一定せず、
盛土材料に使用してもよく安定しているものもあり、降雨の際に法崩れをよく生じるものもあ
る。また掘削時においても容易、困難とその度合いの変化が著しい。
昭和41年度三和第3、第4道路改良工事において、谷や山あいの田地を横断する盛土高約15m
築改第 5主主
B. 堀内橋上部工工事
幅員: 9.5mで、型式はポストテンションT型単純桁である。橋長: 17.lm
コ~ ~ ~_] 宜堀内橋上部新面図函5-3-13
根古屋橋
写真5-3-16
後成出一ん写真5-3-17
ー〔下L
高欄設置上部工鉄筋組立写真5-3-15
築改第5章
程度の箇所があり、施工後、昭和43年春頃から谷間下流側法面が、法尻より約15rnの範囲で、じ
くじく湿潤しており、降雨の際は土砂が法尻土側溝を埋め隣接団地に侵入している現況であっ
た。
横断図で見る限りにおいては、谷間上流側土側溝と下流側土側溝の高低差は約2~3rnで、常
識ではとても上流側水田の水が浸透して下流側法面を浸潤しているとは考えられず、当時の工
事担当者によれば、盛土箇所から縦断取付箇所切土部へ工事用道路を仮設し、砂利敷きをした
が降雨の際は車両のわだちが水路となり流れていたので、その水通路で、はないかとの話もあっ
たが、盛土筒所の約80rn間にわたっていることからちょっと考えられない現象で、あった。
対策工事としては、昭和43年度において先ず取付切土部の工事用道路上り口と思われる箇所
T字形にL型溝を設置すると共に、盛土部上流側の担lj溝を
全部プレキャストU型側溝(基礎なし)にし、土中に密着するように設置した。
の、山側小沢よりの排水路として、
また下流側法面の湿潤している箇所には、とりあえず法尻に地上高1.2rnの担架柵を設け、裏
込めとして50mm切り込み砕石を摩50cmに使用するとともに、法面には径25cm粗染を使用した深
さ80cmの盲排水溝を中心線直角方向に開隔lOcmに布設。湿潤上部にも並行に同様の富排水溝で、
連結して施工した結果、湿潤でポールが法面土中約1.5rnも挿入するような法面が乾燥し排水効
果は顕著であり、韓雨時にも安心していられる状態にはなったが、原因は判然としなかった。
昭和41年度三和第1道路改良工事で下部工を施工した堀内橋(L=17.4rn)は、昭和43年度
に橋梁取付護岸を施工したが、近くに三和小学校があり、学童の閤道横断歩行に危険を感じた
地元から、何らかの施設をと陳情され、施工の際、橋下を歩道とするため左岸側に幅1.2rnの学
童通賂を、護岸の効用を生かして施工した。
昭和43年度三和道路舗装工事(コンクリート舗装)施工中のある日の出来事も特記に値する
と思われるので述べてみる。
昭和43年7月24日朝からの好天気に恵まれ順調に舗装打設していたが、午前11時半頃一天に
わかにかき曇り、にわか雨の襲来となった。表面仕上げの済んでいた舗装面については、事前
にビニール布を被覆いして事なきを得たが、搬入されたコンクソートはフイニツシヤで敷き均
フロートマシンで仕上げに入り、終わったかと思われる瞬間の豪雨である。し転圧、
その舗装長は約25rnで、大変なことになったものの手の施しようもなく、車に待避し雨の止
こういう時は時計の針の進むのが遅く感じられるものである。時計をむのを待つことにした。
見ながら待つこと約35分間、ぴたりと雨は止み陽がさしてきた。
おそるおそる舗装面に近づいてみたら、約 8mm大の雨穴が残っていて、セメントの色は全然
これは大変なことになった。打ち換えもやむを得ないと、先ず竹ボウキで表面を静かに
掃いてみた。
一揖きしたら、セメントの色が見えてきたので、注意してよく掃かしたら、表面より 3~5
m以下は鏡のように「真っ平ら」に見えるではなし市当!ちょうど粘土層のすべり面と間様に剃
刀で切ったようになっていた。実にきれいなコンクリート面が、モノレタノレ塗布面のように出現
したのである。
なく、
築改第5章
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第5章改 築
表面より 3~5mm内のセメントベーストが流出したにとどまり、ホッとはしたものの、後の
処置をどうしたらよいものか迷ったことは事実である。
舗装してから約40分以上は時間が経過していることでもあり、再度パイプレータを使用する
ことは好ましいことではない。竹ホウキの掃き目もつかないくらいであるからとても表面仕上げ
などできる状態で、はなかった。
何事も経験とばかり、フィニッシャを後退させ lm程、再度パイプレータをかけてみたら、セ
メントミルクがしみ出してきた。これなら表面仕上げができるとばかり、作業を続行させて昼
飯どころではなかったことを今でも覚えている。その日平地区は日雨量l.2mm、三和地区は35分
間で、48mmの降雨量を記録している。以来その舗装版は気をつけて観察しているけれども、クラッ
クの発生もなく表面もきれいなまま車両の通行に耐えている。さすがにスランプ1cm以下のコ
ンクリート版であるとつくづく感じた次第である。
またこの時気づいたことであるが、高盛土路肩L型組lj溝集水析は、段差を30cm程度にし、流
れの方向に長手に造り、また縦倶lj溝はとかく本線切土箇所U型側溝より小断面になりがちであ
るが、なるべく同断面程度にはしておくべきであると感じた。そうでなければ雨水は縦側溝箇
所で溢流し、法面崩壊を惹起するからである。
昭和43年度、好間道路第3改良工事は、もたれコンクリート擁壁工である。好関川河床を約
1. 2m程度掘削して、侵蝕を防止し、フーチング基礎をおくものである。高さ約lOm、延長253
mのコンクリート擁壁で問題は河床掘削である。
積算関係はさておき、施工の実態について感じたことは、御他分にもれず、山あいの急流部
でl.Omの転石が、ごろごろして噛み合っている。これを河床部180m、患幅約3.Omで、約800m3を
細長い作業範囲で掘削するものである。口付けは招和43年12月 113に人力で小発破をしながら
始めたが表面から0.7m程度までは何とか出来たがそれ以下はとても搬出できない。遂にD50Sト
ラクターショベノレを投入したが、発破をかけた転石とか、人力で動かしたものなら、積み込み
も出来るが、側方に捨てることが出来ず、トコトコ口付け箇所まで後退しなければならない。ま
た転石の間凸もあるのでキャタピラが 3~5日稼働すれば故障してしまう。こんな状態を 3屈
程繰り返したら、重機供給会社から「トラクターショベノレはこの現場には貸し出しできませんJ
と断られたと聞いた。側方に土砂を取り出さなければ掘削にならない。 0.6m3パワーショベノレの
使用の考慮、も以前から代理人は話していたが、「借上料が高くてとても……」と言う。人力を使
用しでも、掘削をやめるわけにはし泊ミない。年末になり 28、29、30日で、やっとフーチング( 1
ブロック lOm)の 5ブロックを打設することが出来た。 5/18である。摺削高1.2mということ
は、側方高2.0以上となる。まして延長253m26スパン、打設ブロック数99ブロックの工事を実
施しようというのに、河床掘削が進捗しないことには、コンクリート打設計画もあったもので
はない。万策っきた(?)形で契約業者手持ちの0.3m3パックホーの登場となった。パケット容
量が小さいのでちょっと不安であったが、掘削を入力でやるよりはよいだろうー・・・・という軽い
気持ちで、あった。ところがこれが大変な働きもので、 1.Om程度の転石は掘削し、発破しないで
引きずり出す。 25日で、やっと 5ブロックの掘削をやりとげた。勿論オペレータの技術もさるこ
一一 534
第5章改 築
とながら、機種の選定如何で経費に相当の差の出ることは言うまでもない。 3月25日の工期に
聞に合ったことはうれしいことであった。~省力化施工の叫ばれている今日、我々も積算に際し
て数量の大小、また一般土工、使用予定機種にこだわらず積極的前向きに、機種の選定をすべ
きであることを痛感した次第である。
昭和44年度、好間道路改良工事区間には地すべり箇所があり、この大手Jj地区地すべり対策工
としては、まずすべり傾向のはっきりしている表窟すべりについてのみ、対策をとることを第
一義として考え、盛土工を地すべり押さえ盛土として、採用しようということから、路線を山
側に移動させると共に、現在の道路計画面を約2.5m程度嵩上げることに計罰した。
次に盛土施工を実施するための排水と、在来の山側法面の安定を図るため、山側法尻に φ20cm
有孔ビューム管使用の地下排水工を布設すると共に、 φ45cm円形蛇寵を計画路床面下、山側法
面に5.0m間隔、 45度に設罷し、これを地下排水工に連結させ、またその流末を在来あった横断
パイプに、または単独に)I [側へ流下させた。これが盛土施工中の降雨量(最大田雨量78mm)を
さばいた。パイプρ横断笛所は延長270mfこ4ヵ所であり、平均60mで、ある。
また降雨時の観察から、者来山側法面で押してきている箇所は連結蛇龍張とし、 25m間施工
した。当初計画の段階においては、路肩側溝完成までの一時的なものであるし、また将来排水
不能も考えられることから 小規模な蛇龍による排水等の案もあったが、現在でも有効に地下
水を排験していることを考えると、地下排水工(第3種暗渠H=O.6m) L =266m、蛇龍排水
工(φ45cm)L =506mは適切な工法で、あったと思われる。切土法面保護蛇龍工、その他は標準
定規図のとおりである。
また同地すべり箇所山側高台は、大正9年9月の豪雨で手痛い被害を受けている。
現在砂防指定地になっており、県で調査中の地域である。なお昭和43年度までに改良済芭間
と昭和44年度改良区間L=l. 2kmをあわせ、いわき市三和町合戸~好関町に至る延長6.8km、W
=7. 5mアスフアノレト、コンクリート舗装で舗装面積116,875m2、その他路肩舗装、排水工等を施
工し、好関地区を最後に昭和37年5月昇格して以来、いわき市平を起点に新潟市を終点とする
延長172.lkmの49号としての直轄事業が開始されてから、当事務所の所管する 6号の交差点から
石川郡界に至る33.5kmの区間を昭和44年度末をもって完成し、担当区間全線の竣功を見たもの
である。
第 5童話 改 築
写真5-3-19 施工前
後
- 536 -
.圃園
第 5章改 築
〔2〕二次改築
( 1 )平バイパス
1 )建設の経緯
一般国道49号は、いわき市好関町地内で道路幅員8.5mと狭いうえ、昭和55年には交通量が 1
日15,000台以上にも達し、さらに常磐自動車道の整備、いわき好問中核工業団地の造成に伴い、
新たに発生する交通もあることから、早急なバイパス整備が望まれていた。昭和55年8月に都
市計間決定がなされ、昭和56年度に事業着手したものである。路線は常磐ノ〈イパスから(都)内
郷駅・平線、一般国道6号、 JR常磐線を渡架し、一般国道49号に接続する延長7.7km、幅員25.0
mの道路である。このうち(都)内郷駅・平線から一般国道49号の 2・3工区については、常
磐自動車道の供用にあわせて昭和63年3月に暫定2車線にて供用しており、平成7年 9月には、
残りの常磐ノくイパスから(都)内郷駅・平線までを暫定2車線で供用している。平成7年度か
らは、番匿地交差点の立体化のための事業に若手し鋭意事業の促進を図っている。
-計画諸元 ・事業経緯
道路規格 第3種1級 1 1昭和47年度調査着手(L =7. 7km)
設計速度 sokm/h I i昭和56年度事業着手( 2・3工区L=4. 4km)
延 長 1, 1oom I i昭和58年度用地着手
標準幅員 25. Om I |昭和59年度工事着手
昭和62年度供用開始( 2・3工区L=4. 4km)
-供用開始
内郷御厩町~好関町北女子開
2・3工区 L =4, 400m S 63. 3. 23
常磐上矢田町~内郷御厩町
1工区 L=ご3,300m H 7 . 9 . 4
写真5-3-22 記点側から終点側(郡山方向)を撮影
築改第5主主
年度 概 要
S56 2・3工区延長4,400mの測量及び地盤調査に着手
57 2・3工区 前年度に引き続いて、測量設計を実施
58 2・3工区 内郷高架橋の下部工に一部者手
59 2・3工区 内郷高架橋の下部工の継続促進
60 2・3工区 用地質収の継続及び改良工事の一部を施工するとともに、内郷高架橋の下部工一部を
完成、御台境橋下部工に者手
61 2・3工区 用地買収の継続及び改良工事の一部を施工するとともに、内郷高架橋及び新町田橋の
下部工一部を完成、御台境橋を完成
2 . 3工区 用地買収の継続及び改良、舗装工事を施工、内郷高架橋及び新町悶橋を完成、 2・3
62 工豆4,400mを完成、昭和63年 3月23日供用
1工区 L=3, 300m調査着手
63 1工区 前年度に引き続き L=3, 300m調査を継続
日元 1工区用地買収に着手するとともに、翌年度施工予定の五郎内トンネルの工事用道路の一部
を施工
2 1工区用地買収を継続促進するとともに、五郎内トンネノレを国債工事として着工、五郎内第
2橋下部工(A2)を施工
3 1工区用地買収を継続促進し、改良工事を脇工、平成2年度国債工事として着手した五郎内
トンネルを完成、五郎内第2橋下部工を継続施工、上部工製作を実施
4 1工区用地買収を継続促進し、改良工事を継続、国債工事として大作トンネルに着手、五郎
内第 1橋及び第2橋下部工を継続施工、五郎内トンネノレの舗装を施工
5 1工区用地貿収を完了、改良工事を継続促進、大作トンネルを完成、五郎内第 1橋及び第2
橋を完成、草木こ道橋及び草木橋の下部工を完成、上部工に着手
6 1工区改良工事を継続促進、鶴羽平こ道橋を完成、草木橋上部工を継続促進、一部舗装工事
に着手
7 1工区起点( 6号常磐バイパス)から(都)内郷駅・平繰まで延長3.3km全線暫定2車線完成、
平成7月9月4日供用、また番匠地交差点の立体化事業に着手
8 1工区 番匠地交差点立体化事業の継続促進を図った (H7の補正対応)
9 休止
10 1工区 番在地交差点立体化事業の改良促進
2)施工概要
表5-3-6
築改第 5章
事 業 言十 画 構造諸元
路線名 先生 思 道 49 ?主ゴコ 構造規格 3種 1級
医間起点:福島県いわき市常磐上矢悶
設計速度 SO km/h 終点::福島県いわき市好関町北好潤
延長 7. 7km 曲線半径
400m (最小)
中高3.0~1. 5~7.0~2. 0~7.0~1. 5~3. 0=25. 0 (完成) 縦断勾配
4.0% 3. 0~1. 5~7. 0~1. 5=13. 0(暫定) (最大)
常磐自動車滋
いわき市好関町北好関
図5-3-16
- 538一
7, 000
標準断面
2%
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国5-3-15
7. 000 l,500.
計調諸元
3, 000
/
表5-3-5