第29回 反核医師・医学者のつどい...

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第67号 反核医師の会ニュース 2018年4月25日 (1) 29 11 11 11 18 28 使 in 12 27 調 15 20 使 30 反核医師・医学者つどい in 長崎 反核医師・医学者つどい in 長崎 29 29

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第67号反核医師の会ニュース2018年4月25日(1)

第29回「反核医師・医

学者のつどい」は11月3

日、4日に長崎市で開催

される。

例年と異なり、初日の

11月3日が分科会、翌日

の11月4日がシンポジウ

ムというスケジュールと

なった。

シンポジウムはICA

Nから、IPPNWの共

同代表でもあるティルマ

ン・ラフ氏を招き、日赤長

崎原爆病院名誉院長の朝

長万左男氏とともに長崎

原爆資料館で行われる。

朝長万左男氏は2歳の

とき、長崎の爆心地から

2・7㎞で被爆した。1

990年に長崎大学医学

部教授、その後、日赤長

崎原爆病院院長をへて、

現在は、核兵器廃絶のた

めに世界中を飛び回って

おられる。これまでも「つ

どい」で何度か講演して

頂いた。IPPNWの北

アジア地域担当副会長も

務めておられ、ティルマ

ン・ラフ氏について質問

したところ「ティルマン

なら、(IPPNWの)

会議でしょっちゅう会っ

ているよ」と笑顔で答え

られた。旧知の仲らしい。

ティルマン・ラフ氏は

ICANの創設者の一人

でオーストラリア在住の

医師である。ICANが

創設された2007年に

京都で開催された第18回

「つどい」で講演され、

その後の活動が昨年の核

兵器禁止条約の採択、I

CANのノーベル賞受賞

に結び付いた。東京での

第28回「つどい」にはビ

デオメッセージを寄せて

頂いた。

どのようなシンポジウ

ムになるのか、今から楽

しみである。

第1日目の分科会につ

いては、これから実行委

員会で企画をつめてい

く。長崎大学にはREC

NA(レクナ:核兵器廃

絶研究センター)がある。

被爆者の高齢化が進み、

「語り部」の数も少なく

なってきた。生の声での

被爆体験は是非聞いて欲

しい。原爆症集団訴訟、

ノーモア・ヒバクシャ訴

訟の先駆けとなった松谷

訴訟の原告である松谷英

子さんは今もお元気であ

る。原爆の残留放射線の

人体影響について争われ

た被爆体験者訴訟につい

ても報告したい。「ビリ

ョクだけど、ムリョクじ

ゃない」の高校生平和大

使達も元気だ。福島第一

原発事故も忘れてはなら

ない。話題満載の「つど

い」in長崎。乞うご期待

!である。

昨年7月に国連で核兵

器禁止条約が採択され、

12月にはそれに貢献した

ICANにノーベル平和

賞が授与された。

米国をはじめとする核

兵器保有国と核の傘に依

存する日本政府は核兵器

禁止条約採択を阻止しよ

うとしていることが明ら

かとなったため、核の非

人道性をもっともよく知

るヒロシマから世界にア

ピールしようと「核兵器

廃絶をめざすヒロシマの

会」の呼びかけで、被爆

者をはじめ、広島県保険

医協会、広島民医連など

27の団体が「核兵器禁止

条約のためのヒロシマ緊

急共同行動実行委員会」

を結成して原爆ドーム前

での3度にわたるアピー

ルなどの行動をおこなっ

た。オ

スロでのノーベル賞

受賞者演説を依頼された

カナダ在住のサーロー節

子さんは被爆者代表とし

て演壇に立つことを躊躇

されていると聞いたため

「あなたこそ被爆者代表

にふさわしい

頑張って

!」とエールを送った。

節子さんは広島女学院

高女2年のときに爆心1

・8㎞で被爆し建物の下

敷きとなったが差し込む

光に向かって這い出して

生き残った。大学の恩師

から「新憲法の下、日本

にも女性が活躍できる時

代が来た」と留学をすす

められて渡米し、脅迫に

くじけることなく反核平

和の活動を続けてこられ

た。「今、私たちの光は

核兵器禁止条約であり、

核兵器の終わりの始まり

にしよう」と魂のこもっ

たスピーチをされて、世

界中に大きな感動を呼ん

だ。今

年1月にICAN事

務局長のベアトリス・フ

ィンさんが長崎大学の招

きで来日して「フィン現

象」と呼ぶべき熱意あふ

れる活発な行動をされ

た。安倍首相との面談は

実現しなかったが、各党

代表との会合では「核抑

止力は北朝鮮の核武装を

防ぐことは出来なかっ

た。日本は核兵器禁止条

約に参加することについ

て調査をするべき」と提

起された。

広島でも1月15日に核

兵器禁止条約の早期発効

に向けてヒロシマ緊急行

動実行委員会主催の意見

交換会が行われ、170

名の市民が参加した。フ

ィンさんは「被爆者の行

動がなければ核兵器禁止

条約は成立しなかった。

広島と東京の政府の間に

は価値観のギャップがあ

るが、日本政府は条約に

加盟してリーダーになる

べきであり、市民の力を

結集して強く要求してい

ただきたい」と提起され

た。広島県被団協前田耕

一郎事務局長からは「被

爆者のこれまでの運動と

ICANや市民運動への

要請」が話され、第20代

高校生平和大使の船井木

奈美さんから高校生の活

動が紹介された。筆者は

反核医師の会と保団連が

作成したICANのポス

ターと被爆陶片をフィン

さんに差し上げた。

フィンさんは翌朝の一

番機で東京に向う強行ス

ケジュールにもかかわら

ず、夕食懇談会では30名

以上の参加者と親しく交

流し、ICANのノーベ

ル賞受賞記念キーホルダ

ーを全員にプレゼントし

てくださった。

フィンさんの広島訪問

は、広島市民とICAN

との連携を深め、核兵器

禁止条約の各国での批准

推進と日本政府の方針転

換を求めて運動を続けて

いく決意を新たにする場

となった。

トランプ大統

領は米軍の最高

司令官だ。日本

では自衛隊法で

総理大臣が自衛

隊の最高の指揮

監督権を有するとされてい

る。つまりAさんである。ど

ちらも怖い話でホラー映画の

比ではない。精神科医という

立場上、診療場面では患者の

パーソナリティのことを問題

にするが、診療以外では他人

様のパーソナリティを問題に

するのは遠慮することにして

いる。普通に議論をすればい

いからだ。他人様の人格など

評価するのも失礼だろう。だ

が、この数年は気持ちが大き

く変わった。遠慮するのもバ

カバカしいという気持ちにな

ってきた。これはAさんのお

かげだ。やっぱり怖いものは

怖いのである。国会審議で一

国の総理が平気で野次を飛ば

す、質問には一切答えずY新

聞を読めという、そもそも議

論する気など全くない。こん

なにも未熟で知性の裏付けの

ない肥大した自我の持ち主

が、軍事組織の最高責任者で

あるという現実がある。この

ことに恐怖を感じるのは正当

だと思う。問題はその次だ。

この恐怖感をどれくらいの人

たちが共有してくれるかだ。

今でも一定の支持を集めてい

るところをみると、怖いと感

じていない人が多数いること

がわかる。本気で信用してい

るのであろうか。八紘一宇大

東亜共栄圏・原発安全神話‥

もうこれ以上だまされること

は許されないと思う。(Y)

反核医師・医学者のつどい in長崎反核医師・医学者のつどい in長崎核戦争に反対する医師の会

常任世話人

本田

孝也

ICANのフィン事務局長の

ICANのフィン事務局長の

来広に際して

来広に際して

常任世話人

青木

克明

第29回第29回

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(2)2018年4月25日反核医師の会ニュース第67号

日本原水協事務局次長

土田弥生

禁止条約=歴史の大きな進歩

2017年7月7日、

核兵器禁止条約が採択さ

れ、人類は世界の平和と

安全のために歴史的な一

歩を記した。核兵器は非

人道的な兵器というだけ

でなく、初めて違法な兵

器となった。核兵器は使

用されてはならない、禁

止されるべき兵器という

規範が確立されたのだ。

それに続き核兵器廃絶

国際キャンペーン(IC

AN)がノーベル平和賞

を受賞し、核兵器廃絶を

求める被爆者や平和運動

・NGOら市民社会の努

力が認知された。禁止条

約に122カ国という世

界の圧倒的多数の賛成が

示すように、人類は核兵

器のない世界の実現へ向

かっている。

核兵器をめぐる危険

にもかかわらず、一方

で、一握りの核保有国と

その同盟国=「核の傘」

の国が禁止条約に反対し

逆行する動きを取り、核

兵器をめぐり危険な状況

が続いている。

そのひとつは、北朝鮮

核問題をめぐる動きだ。

これは直接日本国民にか

かわる危険だ。ウィリア

ム・ペリー米元国防長官

は、米朝間で戦争が起こ

れば、日本と韓国で第二

次世界大戦に匹敵するほ

どの被害が起こると述べ

ている。

当然、北朝鮮は核・ミ

サイル実験をやめ、核兵

器を放棄するべきだ。し

かし、問題はそれだけで

はない。現在の北朝鮮を

めぐる危機は、核抑止で

対抗した結果に他ならな

いからだ。

さらに、トランプ米大

統領は2月、「核態勢見

直し」を発表した。核兵

器を小型化し戦争で使え

るようにする、通常兵器

への攻撃に対しても核で

反撃する、それも先制攻

撃を行うなど、禁止条約

に真っ向から対立する政

策を打ち出している。

そして、米政府に追随

し、危険を深める側に立

っているのが、日本の安

倍政権だ。北朝鮮の核問

題では、対話へのまとも

な努力を行わず、抑止力

の強化とトランプ政権に

よる核兵器の使用を含め

た武力行使を容認してい

る。被爆国であるにもか

かわらず、「核態勢見直

し」も歓迎した。

禁止条約をめぐって

も、昨年の条約交渉会議

にすら参加せず、条約に

調印も批准もしないと明

言した。被爆者は安倍首

相との面会の際、「あな

たはどこの国の首相です

か」と詰め寄った。さら

に、今年、安倍首相は、

自衛隊の海外での武力行

使を可能にする改憲を発

議し、「戦争する国」づ

くりを進めようとしてい

る。

禁止条約の流れに抗すること

はできない

このような逆行に直面

しながらも、私たちが忘

れてはならないのは、禁

止条約を手にしていると

いうことだ。それはこれ

らの危険の出口を示し、

その克服への可能性もチ

ャンスももたらしてい

る。禁

止条約は第一条で、

すべての国に平等に核兵

器の開発、実験、生産、

製造、取得、所有、貯蔵、

移転、使用、威嚇など、

あらゆる活動を禁止して

いる。北朝鮮も含め核保

有国や同盟国が現在行っ

ていることは、すべて条

約違反なのだ。禁止条約

が世界のものになった

ら、どれだけ世界が安全

になることだろう。禁止

条約は、彼らを追い詰め

ている。

まず、北朝鮮の核問題

をめぐっては、平昌オリ

ンピックを契機に、南北

首脳会談の合意、米朝対

話に対するトランプ大統

領の合意など、希望の光

が見えてきた。少なくと

も一触即発の事態が回避

された。平和的解決を求

める世界の流れに抗する

ことができなかった表れ

だ。ト

ランプ政権はまだま

だ危険だが、地球温暖化

のパリ協定の離脱や北朝

鮮への対応など、無謀な

言動を少しずつ修正せざ

るを得なくなっている。

日本の安倍政権も同じ

だ。昨年の秋国連に提出

した日本決議は、禁止条

約に触れず、核兵器の非

人道性を弱め、NPT第

6条の核兵器国の核軍備

撤廃の交渉義務をあいま

いにし、多くの国からき

びしい批判を受けた。憲

法改悪についても、市民

と野党の共闘の発展、3

000万署名に直面して

いる。

日本政府は被爆国とし

て憲法9条を持つ国とし

て、北朝鮮核問題の平和

的解決の先頭に立つべき

だ。禁止条約にも率先し

て調印・批准するべきだ。

ヒバクシャ国際署名で核兵器

の終わりを!

禁止条約の採択によっ

て世界は新しい段階に入

った。しかし、被爆者の

セツコ・サーローさんが

「核兵器の終わりの始ま

り」と言うように、これ

から核兵器廃絶へのプロ

セスが始まる。その中で、

禁止条約の発効は重要な

課題だ。核兵器はいらな

いとの世論と運動を各国

で高め、政府に条約への

調印・批准を迫らねばな

らない。政府の行動を左

右するのは国民の世論、

まさに、私たちの出番だ。

私たちは昨年6月の条

約交渉会議に「ヒバクシ

ャ国際署名」約300万

筆を提出し、大きな貢献

を行った。実際、この署

名は、これまでにない協

同を各地で築いている。

2017年秋の段階で署

名は500万を超え、国

内では1000人以上の

自治体首長が賛同。日本

の過半数の24都道府県で

知事や市長も含めた署名

推進組織ができた。世界

でもとりくみは広がって

いる。

核兵器は一発でも爆発

すれば、国境を越えて、

人間の健康だけでなく環

境、食糧の安全保障、経

済活動などすべてに壊滅

的な影響を与える。その

ため、核兵器廃絶の実現

のためには、地球上の70

億を超える人々の動員が

必要だ。被爆者はこの署

名を数億集めたいと言っ

ている。この願いに応え、

この署名を壮大な運動に

発展させよう。

投書欄案内広告(感想や意見などなんでも送ってください)反核ニュースへのご意見・感想・ご希望の紙面企画などなど…なんでもお寄せください。〈連絡先〉E-mail:[email protected]:03-3375-1885

核兵器禁止条約から核兵器禁止条約から

―私たちの出番

反核医師の会は、会員のみなさまの会費と、主旨に賛同いただいている募金によって運営しています。今年は例年開催の「つどい」を11月3日(土)~11月4日

(日)に長崎で開催するほかに、様々な取り組みが予定されています。会費納入のほど、よろしくお願いいたします。2018年度(2018年4月1日~2019年3月31日)個人会員(医師・歯科医師、医学者) 10,000円医・歯学生会員 1,000円賛助会員 1,000円

振込先◇りそな銀行 新都心営業部 普通 1 5 5 7 5 0 2「反核医師・医学者の集い」◇ゆうちょ銀行 (他銀行からの振り込みの場合)○一九支店当座 0 0 5 6 7 6 4 「反核医師・医学者の集い」

◇郵便振替 0 0 1 7 0-7-5 6 7 6 4「反核医師・医学者の集い」

廃絶へ廃絶へ

会費納入のおねがい

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第67号反核医師の会ニュース2018年4月25日(3)

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反核医師の会は、保団

連非核・平和部会と近畿

反核医師懇談会と共同

で、日本政府が核兵器禁

止条約に反対し、例年よ

りも後退した内容の日本

決議案を国連に提出し、

各国から批判の声が出て

いる中、核兵器の廃絶に

向けて唯一の戦争被爆国

として積極的な役割を果

たすことを求めて、11月

24日3回目の外務省要請

行動を行った。

外務省からは、軍縮不

拡散・科学部木越寿人主

査に対応していただき、

最初に、私たちの要請に

対して、日本政府は核兵

器の非人道性の立場と我

が国の安全保障という立

場から対応してきてお

り、核兵器のない世界へ

の決意は変わりないが、

北朝鮮問題もあり日本は

アメリカの核抑止力に頼

る以外に道はなく、こう

した観点に立つと、核兵

器禁止条約はすべての核

兵器を禁止しており、こ

れに参加することはでき

ないと説明された。

参加者から、日本決議

の内容の後退は、日本政

府が核兵器の廃絶に対す

る姿勢が後退していると

理解されており、あらゆ

るチャンネルを駆使して

核兵器の非人道性、並び

に核兵器の廃絶を訴える

べきであるという意見が

出され、それに対して、

決議案が後退したという

指摘は各国政府から受け

ており、それを踏まえて、

今後、努力していきたい

と述べられた。また、C

TBTは発効していない

が核実験が行われていな

いという効果があり、核

兵器禁止条約も多くの国

々が参加すれば国際的な

規範になる。今回の条約

は国際人権条約との法的

ギャップを埋めるもので

あるが、日本政府はその

点をどう考えるかという

質問に対しては、現在、

明確な回答を持っていな

いので、後日、回答した

いということで

あった。

さらに、日本

政府の今までの

努力が足りなか

ったのではな

く、日本政府の

今までのやり方

に問題があった

のではないか。

そして、202

0年のNPT再

検討会議で合意

が得られなけれ

ば、NPT体制

は崩壊する。そ

のようにならないため

に、日本政府は核兵器の

廃絶に向けてより一層の

努力をして欲しいと要望

して、要請を終えた。

要請書を渡す松井、飯田両氏

外務省に要請中の参加者

第14回反核医師の会全国大会を、6月10日(日)に開催します。昨年は、国連で核兵器禁止条約が採択されました。今年は福島第一原発事故から7年が経過しましたが、今も原因究明がままならず、廃炉作業は遅々として進んでいません。放射線被ばく、特に低線量被ばくや内部被ばく、小児の甲状

腺腫瘍の問題にも関心を持ち、実態を直視していく必要があります。廃炉作業に従事する作業員の被ばく問題も深刻です。こうした状況もふまえて、今年の活動方針を論議したいと思

います。また、大会午後は、共同通信編集委員の太田昌克氏に、「核

廃絶や核禁条約を巡る情勢や日本政府の外交姿勢(仮)」をテーマに、記念講演をお願いしています。私たちの今後の運動にとって役に立つ話をしていだだけるものと思います。各団体からの参加はもちろん、多くの会内外からの参加をお

待ちしています。

◇日時:2018年6月10日(日)10:30~16:00(総会は10:30-12:30)◇場所:東京・文京区・全労連会館8階会議室

・第14回全国世話人会総会(午前中)・記念講演(午後)テーマ「核廃絶や核禁条約を巡る情勢や日本政府の外交姿勢(仮)」

・共同通信編集委員の太田昌克氏

外務省に要請行動

反核医師の会事務局

詳細ご希望の方は下記へ問い合わせして下さい

DANとの前泊交流会

7月15日(日)

第14回 反核医師の会全国大会への参加の呼びかけ第14回 反核医師の会全国大会への参加の呼びかけ

7月14日(土)18:00YMCAホテル集合

7月15日(日)13:00合同学習会修了後

10 :00~13 :00

昼食交流会

広島平和学習会反核医師の会 学生部会

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(4)2018年4月25日反核医師の会ニュース第67号

2017年12月10日、

ICANのノーベル平和

賞授賞式の朝は冬の金沢

には珍しく、青く澄み切

った空が広がりました。

あの時黒い涙を流した空

もICANの受賞を祝福

してくれたのかもしれま

せん。

当会や石川県原爆被災

者友の会など県内7団体

で構成する「反核・平和

おりづる市民のつどい実

行委員会」は、この日午

前10時半から近江町市場

前で、ICANノーベル

平和賞受賞記念「おめで

とうアクションin金沢」

を行いました。

核廃絶運動が次世代に

受け継がれていることを

象徴するかのように、被

爆者や二世、大人から子

どもまで幅広い世代約40

人が参加。「おめでとう

マイクリレー」では、こ

の企画の発起人である当

会代表世話人の白崎良明

先生や石川県原爆被災者

友の会会長の西本多美子

さんら7人が、ICAN

の紹介や被爆の実相、ヒ

バクシャ国際署名への協

力を訴えました。

そして、「ノーベル平

和賞受賞者はICANだ

けではありません。被ば

く者の皆さん、そして、

こういった活動を進めて

きた皆さんも受賞者で

す。皆さん、おめでとう

!」と伝えると、参加し

た子どもたちは「俺らも

受賞者なん?!やったー

!」と大喜び。私たちの

喜びが伝染したかのよう

に、街ゆく人にも笑顔が

溢れていました。

さて、第19回目の反核

医師のつどい「北陸から

発信するICAN

なく

しまっし核兵器」が金沢

で開催されたのは200

8年11月。以来、石川で

は、幅広い後援を得なが

らICANが提起したN

uclearAbol

itionDayを毎

年開催し、被爆の実相を

伝え核兵器廃絶を訴える

活動を続けてきました。

今年、石川の会は設立30

周年という節目の年を迎

えますが、目的を一つと

する全国の反核医師の

会、世界中の市民・団体

とともに行ってきたこれ

までの活動を糧に、全て

の国の核兵器禁止条約署

名・批准をめざして石川

からのICANを発信し

続けていきたいと思って

います。

「おめでとうアクション in金沢」の模様

長野県内では、私の知

っている限りでも、それ

ぞれの地域で個人や団体

で反核の活動をしている

人がたくさんいます。例

えば民医連だったら各事

業所で自主的に署名活動

をしたり、核に関する勉

強会や映画上映会をして

みたり、地域にアピール

してみたり、反核の活動

は各所でたくさん行われ

ています。

地域の人たちが、自分

たちの得意分野を活かし

ながら、できる範囲で続

けているところが、めっ

ちゃすごいと思います。

他にも、「平和のための

信州・戦争展」という企

画の実行委員会で一緒に

活動をしている医療関係

の方が先日、核・原発に

関する展示企画を提案し

ていました。その内容は

核の歴史・運動を網羅せ

んばかりの分厚いもの

で、企画書に圧倒されま

した。「こ、この人すご

い…!!」と思いました。

こんな感じで、長野県

では各々が自由に核廃絶

の運動をしているのに、

敢えて長野県で「反核医

師の会」を作ることには

なにか意味があるんでし

ょうか?

昨年12月に「長

野でも反核医師

の会作りたい

会」を開催

昨年11月の反核医師の

つどい(東京)に参加し

た長野の学生・研修医メ

ンバーで、12月に「長野

でも反核医師の会作りた

いね会」を開きました。

核戦争を防止する石川反

核医師の会の白崎良明先

生に来ていただき、石川

県での活動を共有してい

ただきました。そして長

野県でどんな活動ができ

そうかみんなで考えてみ

ました。

みんなの感想か

ら抜粋

・石川での反核医師の会

の活動が、県内の平和

を祈り核廃絶を目指す

市民運動の一つの合流

地点になっているのだ

なと感じました。

・「医療者として核兵器

をなくそうとする」と

いう理念を大切にしな

がら、1人の市民とし

て生き生きと活動して

いる先生方の姿が思い

浮かびました。反核医

師の会は、医師の仕事

に追われる中で、自分

の市民としての生き方

を見つめ直すことがで

きる大切な「市民団体」

なのだなぁと思いまし

た。わたしも、長野県

の先生方と一緒にイキ

イキしたい!と楽しみ

になりました。

――「なるほど、会をつ

くることにはそんな意味

があるのか」と思いまし

た。こ

んな感じで、長野県

の若者は亀の歩みですが

動こうとしています。

もしこの文章を読んで

いる方で「会を作ったら

こんないいことあった

よ」「こうやってすると

いいよ」「うちの県と一

緒に企画しようよ」など

など、何かご意見やご提

案がありましたら教えて

くださると嬉しいです!

先の総選挙では、自民党

は284議席を獲得し、公

明党、希望の党、維新の会

を合わせ改憲勢力は374

議席、実に全議席の8割を

超えた。しかし、この結果

は国民の8割が改憲を支持

しているということではな

い。だが、支持率が落ちる

も改憲を固守する安倍首相

であるから、いよいよ改憲

発議、国民投票が現実味を

帯びてきた。憲法を守る側

からすれば、改憲発議を阻

止することが原則にして

も、国民投票について理解

しておく必要がある。筆者

は現行の国民投票法には致

命的な欠陥があると説く。

投票運動期間中の広告規制

がほとんど存在しない。改

憲派のメデイア戦略を一手

に握るのが電通、改憲派は

資金面でも護憲派を凌駕す

る。この状況を放置したら

どうなるか?手遅れになら

ないように規制を掛けるべ

きだと主張している。

「おめでとうアクション in 金沢」の報告

ICANノーベル平和賞受賞記念ICANノーベル平和賞受賞記念

長野県に「反核医師の会」をつくりたい

長野県に「反核医師の会」をつくりたい

核戦争を防止する石川医師の会 事務局 小野栄子

(信州大学・医学生)

長野県内での反核の活動の様子とその感想

「メデイアに操作される憲法改正国民投票」

本間龍著岩波ブックレット№972 岩波書店

2017年9月5日発行 定価520円+税

『福岡県反核医師の会世話人』

小南

俊美

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