21 青少年クリントン研修派遣事業報告書...昼食(clinton kitchen)...

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平成 21 年度 青少年クリントン研修派遣事業報告書 アメリカ合衆国 ロック郡 クリントン村 財団法人花巻国際交流協会

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  • 平成 21年度

    青少年クリントン研修派遣事業報告書

    アメリカ合衆国 ロック郡 クリントン村

    財団法人花巻国際交流協会

  • - 1 -

    目 次

    1. 旅程表 ・・・ 2

    2. 派遣生徒等名簿 ・・・ 4

    3. 報告書

    花巻市立東和中学校 2 年 菊 池 日菜子 ・・・ 5

    花巻市立東和中学校 2 年 八重樫 彩 乃 ・・・ 7

    花巻市立東和中学校 2 年 千 葉 紗也香 ・・・ 9

    花巻市立東和中学校 2 年 太田代 眞 央 ・・・11

    花巻市立東和中学校 2 年 千 葉 すずか ・・・13

    花巻市立東和中学校 2 年 及 川 富裕伽 ・・・15

    花巻市立東和中学校 2 年 菊 池 粋 世 ・・・17

    花巻市立東和中学校 2 年 岡 田 美 穂 ・・・20

    花巻市立東和中学校 教諭 和 賀 真 樹 ・・・22

  • - 2 -

    旅程表

    行先:アメリカ合衆国 ロック郡 クリントン村

    日程:平成 22 年 1 月 4 日(月)~1 月 12 日(火) 9 日間

    日次 月日 発着・滞在地名 現地時刻 交通機関 スケジュール[宿泊地]

    1 1/4

    (月)

    新花巻駅発

    東京駅着

    東京駅発

    成田空港駅着

    成田空港発

    ・・・・・・・・・・・・・

    ミネアポリス空港着

    ミネアポリス空港発

    シカゴオヘア空港着

    クリントン

    07:22

    10:24

    11:03

    11:57

    14:50

    ・・・・・・・・

    10:40

    14:30

    15:59

    18:30

    やまびこ 44 号

    NXT19 号

    NW320 便

    ・・・・・・・・・・・・・

    NW7327 便

    スクールバス

    空路米国へ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    到着後、クリントンへ移動

    ホストファミリーと面会

    [ホームステイ]

    2 1/5

    (火)

    クリントン 08:00

    09:00

    10:00

    11:00

    12:00

    13:00

    15:00

    ミドルスクールへ登校

    歓迎会

    (各自プレゼンテーション)

    授業体験

    買い物(Kims)

    昼食(Clinton Kitchen)

    ボーリング(Cougar Lanes)

    ミドルスクールへ戻り、各自下校

    ホストファイミリーと過ごす

    [ホームステイ]

    3 1/6

    (水)

    クリントン 08:00

    午後

    ミドルスクールへ登校

    授業体験(午前授業)

    各自ホストファミリーと過ごす

    [ホームステイ]

    4 1/7

    (木)

    クリントン

    08:00

    08:30

    14:00

    15:00

    スクールバス

    ミドルスクールへ登校

    ウォーターパークへ出発

    Timber Ridge Lodge&Waterpart

    ミドルスクール到着

    授業体験

    各自下校

    ホストファミリーと過ごす

    [ホームステイ]

  • - 3 -

    日次 月日 発着・滞在地名 現地時刻 交通機関 スケジュール[宿泊地]

    5 1/8

    (金)

    クリントン 10:00

    11:00

    15:00

    17:30

    19:30

    21:00

    ミドルスクールへ登校

    (大雪のため 1、2 校時休講)

    昼食(スクールランチ)

    各自下校

    ポットラックパーティ

    HS バスケットボール試合観戦

    ボーリング(Cougar Lanes)

    [ホームステイ]

    6 1/9

    (土)

    クリントン 終日 ファミリーディ

    [ホームステイ]

    7 1/10

    (日)

    クリントン

    シカゴオヘア空港着

    シカゴオヘア空港発

    デトロイト空港着

    デトロイト空港発

    04:30

    05:00

    06:30

    08:00

    10:00

    13:15

    スクールバス

    NW3577 便

    NW275 便

    ミドルスクール集合

    ミドルスクール出発

    (フライト変更)

    [機内]

    8 1/11

    (月)

    成田空港着

    17:00

    18:00

    18:30

    リムジンバス

    手続後、ホテルへ移動

    ホテル着

    [成田ビューホテル泊]

    9 1/12

    (火)

    成田空港発

    東京駅着

    東京駅発

    新花巻駅着

    10:15

    11:16

    11:40

    14:40

    NXT12 号

    やまびこ 51 号

    到着後、解散

  • - 4 -

    派遣生徒等名簿

    学校名等 氏名 性別

    派遣生徒

    花巻市立東和中学校2年 菊池き く ち

    日ひ

    菜子な こ

    花巻市立東和中学校 2 年 八重樫や え が し

    彩乃あ や の

    花巻市立東和中学校 2 年 千葉ち ば

    紗也さ や

    香か

    花巻市立東和中学校 2 年 太田代おおたしろ

    眞ま

    央お

    花巻市立東和中学校 2 年 千葉ち ば

    すずか 女

    花巻市立東和中学校 2 年 及川おいかわ

    富裕ふ ゆ

    伽か

    花巻市立東和中学校 2 年 菊池き く ち

    粋すい

    世せい

    花巻市立東和中学校 2 年 岡田お か だ

    美穂み ほ

    引率者 花巻市立東和中学校 教諭 和賀

    わ が

    真樹ま さ き

    (財)花巻国際交流協会 玉山たまやま

    恵めぐみ

  • 5

    花巻市立東和中学校2年 菊池 日菜子

    1 研修課題

    東和とクリントンの生活習慣の違い

    2 課題設定理由

    東和とクリントンの生活習慣の違いを見つけることで、アメリカの文化や生活の仕方などを知る

    ことができると思ったからです。

    3 研修報告

    <家での過ごし方>

    ・ 靴を履いたまま屋内に入るという点が日本との大きな違いでした。地下室に行く際には靴を脱

    いでいました。

    ・ お風呂に入ることはあまりなく、シャワーで済ませることが多かったです。

    <学校>

    ・ 学校への通学手段はだいたいの人がバスか車でした。早く学校に着いた生徒達は生徒の待合室

    のような場所で待っていて、時間になるとベルが鳴り、待っていた生徒達は一斉に自分達の教

    室に向かっていました。教科書などはロッカーに入れてあるので、荷物は、尐ないか手ぶらで

    した。雪が多く降ると、授業が約 2 時間遅れて始まったり、学校自体が休みになったりする事

    も尐なくないそうです。

    ・ 授業は先生が教室に来るのではなく、生徒が先生のいる教室に移動する形で行っていました。

    授業中は生徒からの意見がたくさん出ていて、先生と生徒や生徒同士の意見のやりとりが活発

    でした。また日本のように授業の始めと終わりの挨拶がなく、チャイムが鳴ると同時に生徒達

    が一斉に立ち上がって次の授業がある教室に向かっていました。

    ・ 校則はあまり厳しいものではなく、アクセサリーをつけたり、化粧をしたり、携帯電話やゲー

    ム機の持ち込みも可能でした。

    ・ 給食はバイキングでした。昼休みには体育館に生徒が大勢来て、バスケットボールやバレーボ

    ールなどをして遊んでいました。また廊下の壁などには生徒手作りの展示物や、過去に日本か

    ら贈られたものなどが飾ってありました。生徒達は廊下であった先生や友達に積極的に挨拶を

    していて、私たちにも声をかけてくれたり、日本語で「コンニチハ。」と挨拶をしたりしてくれ

    てとても嬉しかったです。

    <食事>

    ・ 食事は基本的に 1 日 3 回でしたが、午前 9 時頃に朝食、午後 4 時頃に夕食、午後 8 時頃にアイ

    スクリームなどを買って食べるなど、食事が 1 日に 2 回のこともありました。

    ・ 朝食はパンかシリアル、ジュースやミルク、フルーツなど、だいたいが軽めのものでした。朝

    食に比べて昼食や夕食はカロリーが高そうなものが多かったです。特に夕食はローストビーフ

    やピザなど脂っぽいものがあり、食卓には、炭酸飲料やジュースが並んでいました。野菜や魚

    は日本と比べてほとんど食べず、ビタミンやたんぱく質はフルーツや肉で補っていました。

    ・ アメリカのお菓子はすごく色がカラフルで、味や香りも日本にはない珍しいものがありました。

    4 感想

    クリントンの人達はみんなフレンドリーで優しく、馴染みやすかったです。また、クリントンの

    学校の授業では、私が普段受けている授業とは比べ物にならないくらい活発に意見が出ていました。

    その授業を見ていて、積極的に他の人と意見交換をしていくことで、自分のものの考え方・見方の

    視野が広がっていくのだと感じました。今まで自分の意見を伝えたりすることには自信がなく消極

    的でした。しかし今回の体験を通して、クリントンの人達のように自分から意見を伝えることで、

  • 6

    自分の世界を尐しずつ広げていけたら良いなと思いました。

    5 その他報告したいこと・写真など

    私のホストスチューデントは Xochitl Velazquez(ゾチトル・ベラスケス)という女の子で、優

    しくて明るい性格でした。一緒にゲームをしたり、好きな男子をこっそり教えてくれたりと、とて

    も楽しかったです。ホームステイ中に体調を崩し、ホームステイ先が変わったりもしましたが、ゾ

    チトルは今まで通り、優しく接してくれました。クリントンでは、そり遊びやボーリングをしたり、

    スノーモービルに乗ったり、ショッピングやバスケットボールの試合を観戦したことがとても楽し

    かったです。

    ↑1/5 ボーリングを楽しみました。 ↑1/5 クリントンミドルスクールでの歓迎式 ↑1/5 Xochitl と Macy

    ↑Peterson 家の家族 ↑音楽の授業 ↑学校の生徒たち

    ↑バスケットボールの試合観戦

    ↑最終日のホストファミリーディに、

    博物館に連れて行ってもらいました。

  • 7

    花巻市立東和中学校 2 年 八重樫 彩乃

    1 研修課題

    クリントンの学校生活について

    2 研修課題理由

    クリントンミドルスクールと東和中学校の学校生活の共通点や相違点について知りたいと思っ

    たから。

    3 研修報告

    *共通点

    ・朝は 8:00 頃、スクールバスや車での登校だった。

    ・朝の会、帰りの会などがあった。

    ・昼食は給食。

    ・数学は東和中の 2 年生の範囲と同じ 1 次関数をやった。

    ・下校もスクールバスや車で帰った。

    *相違点

    ・制服はなく、私服での生活だった。

    ・化粧やアクセサリー、携帯などは持ってくることができる。

    ・クラスはなかった。

    ・授業の始めと終わりに号令がなかった。

    ・始まりのチャイムが鳴ったらすぐに授業が始まった。

    ・終わりのチャイムが鳴ったらすぐ教室を出て次の授業の準備をしていた。

    ・授業と授業の間は 5 分ぐらいで短かった。

    ・全教科移動教室だった。

    ・先生がいる教室に生徒が移動していた。

    ・昼食はその日のメニューから選んで食べた。弁当を持ってきている人もいた。

    ・昼休みは、ほぼ全員の生徒が体育館でバスケやバドミントンをして遊んでいた。

    ・帰りは 2:00~3:00 頃で早かった。

    ・部活は、バスケットボール・レスリング・サッカー・アメフト などがあった。

    ・学校の中には自動販売機があり、生徒が自由に買っていた。

    ・大雪や吹雪のせいで学校が休みになることがある。

    4 感想

    私は、アメリカは厳しい国だと思っていたので、東和中学校より校則がゆるくて驚きました。ク

    リントンミドルスクールと東和中学校の共通点より相違点の方が、自分が予想していた以上に多く

    て意外でした。

    学校生活を体験していろんなことを学ぶことができてとても楽しかったです。

    5 その他報告したいこと・写真など

    クリントンの学校生活を体験して、見習わなければいけないことが 2 つありました。

    1 つ目は、「自分の意見を持つ」ことです。授業の様子を見たら授業態度があまり良くありません

    でした。しかし、ほぼ全員が自分の意見を堂々と発言していました。これからは尐しずつ、自分の

    意見を言えるようになろうという気持ちが持てるようになりました。

    2 つ目は、「あいさつ」です。ミドルスクールの生徒が、初めて会う私たちに「こんにちは!」っ

    て言ってくれたり手を振ってくれたりしてとても嬉しかったです。なので、私も地域の人に会った

  • 8

    ら自分から進んであいさつをしていきたいと思います。

    これらのことを見習って生活に生かしていきたいと思います。

    ☆ホストファミリー☆

    クリントンキッチンで食べた

    ハンバーガー

    マディソン州議事堂 ミッシェルと 2 ショット

  • 9

    花巻市立東和中学校 2 年 千葉 紗也香

    11 研研修修課課題題

    クリントンミドルスクールの学校生活について

    22 課課題題設設定定理理由由

    東和とクリントンの学校生活の違いについて詳しく知りたかったから。

    33 研研修修報報告告

    ☆ミドルスクールとは?☆

    → 小学校 5 学年から中学校 2 学年までの生徒が通学している学校のこと。

    ☆学校生活について…☆

    ・ 朝は日本同様、8 時~8 時 15 分ぐらいまでに登校していた。

    ・ 登校は自家用車やミドルスクール専用バスで行っていた。

    ・ CMS STAFF の方々は自分の担当教科の教室をもっていて、生徒が1教科毎に教室へ移動

    する。

    ・ 教科は、数学や歴史など、日本にもある教科がほとんどだったが、communication arts とい

    う変わった授業があった。授業内容はビデオの鑑賞などだった。

    ・ 授業態度は良い時と悪い時があるが、発言は日本の中学生より格段に活発だったと思う。

    ・ 授業開始と終了の挨拶は無く、ベルが鳴ったら、素早く教室から出て次の教科の準備を行って

    いた。(チャイムというよりはベルの様な音だった。)

    ・ 実技教科は音楽、体育など日本にもあるものが多かった。

    音楽では、実際に楽器を使用し、ブラスバンドの練習をする時もあった。

    体育は日本の義務教育では学習しないレスリングをしていた。

    ・ 体育館は 3 つあって各目的に応じて使用していた。

    ・ ランチは、全員がカフェテリアでとり、バイキング仕様だった。

    自分の家から持参しても良い。

    ・ 昼休みは、大半の生徒が体育館に行き、様々なスポーツで体を動かしていた。

    ・ 清掃は生徒が行わず、公務員さんが生徒の授業中に行っていた。

    ・ 部活は冬だったからか、ほぼ行っていなかった。

    ・ 下校は 3 時くらいだった。

    ☆ミドルスクールのルール☆

    ・ 校則は日本と比較すればかなり緩く、アクセサリー・携帯電話・メイクなども OK だった。

    ・ 持ち込みに関しては問題ないが、授業中は携帯電話などの電源を切る。

    ・ ロッカーはダイヤル式で厳重なものだった。必ず鍵はロックするきまりがある。

    ・ 廊下は極力走ってはいけない。その為生徒はいつも時間に余裕をもっていた。

    ☆ミドルスクールの建物☆

    ・ 日本の伝統的玩具や日本語の言葉が沢山飾ってあった。(けん玉・はご板など)

    (日本の言葉は宮澤賢治の雨ニモ負ケズや相田みつをの詩など。)

    ・ 外観は煉瓦造りの一階建てで、冷気が入らないように頑丈な扉が沢山あった。

  • 10

    44 感感想想

    今回のクリントン研修派遣で、私は、沢山の事を学びました。気候や日常生活、学校生活など、

    日本と同様な点も異なる点も沢山ありました。今回の豊富な経験を今後の生活、学習に生かしたい

    と思います。

    55 そそのの他他報報告告ししたたいいこことと・・写写真真ななどど

    私は今回、研修テーマの他にも多くの事を学んだり、得たりする事ができました。12 日間とい

    うわずかな日数の中で、私が最も心に残った出来事があります。それはミドルスクールでのコミュ

    ニケーションです。クリントンの生徒の皆は、〔国〕という壁を感じずに、親近感をもって沢山挨

    拶や話をしてくれました。アメリカの人にとっては普通の事かも知れないけど、私の中ではとても

    輝き、そして考えさせられる思い出です。

    アメリカは人種も宗教も考えも違う人々が集まっている国です。クリントンミドルスクールにも

    肌の色が違ったり宗教が違う人が沢山います。その中で他人の意見を尊重し、更に自分の知性を伸

    ばしているアメリカの生徒は本当に素晴らしいと思います。普段の生活の中でも『Thank you』,

    『You’re welcome』という会話が日常的習慣として身についているのは素晴らしい文化だと思うし、

    日本でもこのような習慣が根付いていけば良いと思いました。

    このような有意義な経験を、日本で沢山の人達に伝えて、ずっとずっと続いていく様な文化にな

    れば良いと思います。

    友達の Autumn と!! ホストスチューデントの Macy と!!

    久々★Michel と一緒に。 ボーリング場で!女子と Michell と Joshua で。

  • 11

    花巻市立東和中学校2年 太田代 眞央

    1 研修課題

    クリントンと東和の学校生活の違い

    2 課題設定理由

    クリントンミドルスクールと東和中学校の校則や授業の違いや、違う文化でも同じところがある

    か知りたいと思ったから。

    3 研修報告

    ミドルスクールとは、日本では小学校5年生から中学校2年生までが通っている学校の事です。

    ・生徒たちは私服だった。

    ・学校には、決まった時間にしか入れず、その時間になるまでカフェテリアでまっていた。

    ・授業時間が47分間だった。

    ・授業と授業の間が5分間だけだった。

    ・授業の始めと終わりにはあいさつが無かった。チャイムがなると、すぐに教室から出て行って

    いた。

    ・授業は、先生の教室に生徒が移動するかたちだった。先生1人1人が教室をもっている。

    ・授業道具は、すべてロッカーに入れていた。

    ・日本との違いは、ほとんどの生徒が鉛筆をつかっていていた。

    ・教室に鉛筆削りがついていた。

    ・授業中は静かでしたが、先生が質問するとみんな積極的に発言をしていた。

    ・教科は英語、数学、スペイン語、歴史、理科、音楽、美術、農業、があった。

    ・日本と同じでホワイトボードに書いてある文字をノートに写していた。でもプロジェクターを

    使っている授業もあった。

    ・日本より進んでいる教科もあったが、遅れているものもあった。

    ・音楽では実際に楽器を使っていた。

    ・昼食は、カフェテリアで時間別に入れ替わりながら食べていた。家からお弁当を持ってきてい

    る生徒もいた。

    ・カフェテリアでは、その日のメニューから選ぶバイキングのようだった。

    ・昼食で残したものはすべて直接ゴミ箱に捨てていた。

    ・カフェテリアには、自動販売機があり生徒たちは自由に利用して良かった。

    ・大雪で学校が休みになる日や、登校の時間が遅くなる日があって大変だった。

    ・部活は、バスケットボール、サッカー、陸上、ソフトボール、野球、バレーボール、フットボ

    ール、レスリング、合唱、吹奏楽、があった。

    4 感想

    僕は、クリントンに行き、最初は日本と異なるところがたくさんありとまどっていましたが、ク

    リントンと東和の異なるところにふれ、驚きや発見の毎日でとても楽しかったです。授業だけでし

    か話していない英語を毎日話すのは大変だと思っていました。しかし、ホストファミリーやクリン

    トンミドルスクールの人たちがとても丁寧に話したり、聞いたりしてくれました。そのおかげでコ

    ミュニケーションがスムーズに進み、英語をもっと身近に感じることが出来ました。

    学校で、授業を見学して、みんな積極的に意見や質問をしていてすごいと思いました。日本とア

    メリカを比べると、日本のほうが積極的じゃないと思いました。生徒たちもそのような環境の中で

    とても明るく楽しそう生活していました。

    ホームステイをしながらの様々な体験を通して、普段は学べないアメリカと日本の違いを肌で感

  • 12

    じ、改めて日本の文化の良さや外国の文化の良さをかんじました。

    5 その他報告したいこと・写真等

    ミドルスクールの友達。

    1 番左がホストファミリーの Logan で、み

    んなとても優しくせっしてくれた。

    みんなでそり遊びをした後にマシュマロを

    キャンプファイヤーで焼いて食べた。寒か

    ったけど、楽しかった。

    ホストファミリーに連れて行ってもらった

    シカゴのとても大きな博物館にある第二次

    世界大戦に使われた潜水艦。博物館の中に

    あって驚いた。

    ミドルスクールの音楽室。楽器がたくさん

    あって驚いた。みんなとても上手かった。

    ハイスクールの体育館とても大きくみんな

    バスケットボールなどをしてとても楽しん

    でいた。

    今回お世話になったホストファミリーのみ

    んなとても優しくとても楽しかった。

  • 13

    花巻市立東和中学校2年 千葉 すずか

    1 研修課題

    クリントンの学校生活について

    2 課題設定理由

    クリントンの学校と東和中ではどのような違いがあるのか知りたかったから。

    3 研修報告

    クリントンミドルスクールへは 8:00 くらいに登校し、15:30 くらいに下校していました。私のホ

    ストステューデントの Jenna がバスで登校していたので、私も一緒に行きました。バスの中では、

    DS をしたり、友達と話したり、ケータイでメールをしたりしていました。

    学校に着くと、鍵つきのロッカーに荷物を入れ、授業の準備をします。ミドルスクールの教科書

    はとても分厚かったです。ノートではなく、ルーズリーフにプリントなども閉じておく人が多かっ

    たです。スペイン語の授業など日本にはない教科もありました。授業は先生の教室に生徒が移動し

    て受けていました。移動時間が短いので、みんな急いでいました。

    午前授業の日には、1 教科 20 分で 7 教科分の授業をするなどの違いもありました。校則には、「廊

    下を走らない」「さぼらない」「ガムを食べてはいけない」「ケータイはロッカーにいれる」などが

    ありました。

    給食は学年ごとに食堂みたいなところでとりました。バイキング形式ではありましたが、メニュ

    ーは月ごとに決まっていました。でもクリントンの生徒はお昼ご飯をあまり多く食べないようで、

    「パンとゼリーと牛乳だけ」という人もいました。

    部活動は日本とほぼ同じでしたが、所属している人は尐ないようです。Jenna がバスケ部だった

    ので、私も練習を見学しました。練習時間は 2 時間くらいで、18:00 くらいには家に帰しました。

    4 感想

    東和と異なった点がたくさんあり、驚きの連続でした。クリントンミドルスクールでは発言が多

    く、積極性を感じました。東和の教室は基本的に静かですが、クリントンではみんなが「教えあい

    学習」をしていました。積極性の面では学ばなくてはならない点も多かったです。

    私が一番驚いたのは、学校が終わる時間が早く、部活に行く人が尐ないということでした。

    5 その他報告したいこと・写真など

    この研修で、人との関わり・コミュニケーションの大切さを改めて感じました。英語は学校で習

    っているけど、コミュニケーションは実際に話してみないと、分かりませんでした。ホストファミ

    リーは、私の話をいつも聞いてくれました。

    そんな優しい Kemp 一家を紹介します。

    ★ Jeff(ジェフ お父さん)Jeff は農業をしています。とても優しくて面白いですが、叱るとき

    はちゃんと叱る、いいお父さんでした。

    ★ Tammy(タミー お母さん)Tammy は看護師の仕事をしています。夜に仕事にいくこともあ

    りますが、そのときには朝ごはんを作ってから行くなどとても優しいお母さんでした。

    ★ Tory(トリー お姉さん)Tory は音楽が好きでトロンボーンを吹いてくれたり、ラジオから流

    れる曲をいつも口ずさんでいました。

    ★ Hailey(ヘイリー お姉さん)Hailey はバスケットボールチームに所属しています。6 月に日

    本に来たこともあり、私が英語で答えられないところは代わりに教えてくれました。

    ★ Jenna(ジェンナ)Jenna はとても面白くて、一緒にいると暇を感じませんでした。Hailey と踊

  • 14

    ったり、変顔をしたりして、とても楽しそうでした。分からないところは優しく教えてくれて、

    頼りになりました。

    ★ Molly(モリー 妹)Molly とは一緒に Wii で遊びました。お菓子を分けてくれたり、まだ小さ

    いけど優しく、頼れる人でした。

    Kemp 家では、犬の Bubba と猫の Max を飼っていました。

    Jenna が 6 月に来るのがとても待ち遠しいです。

    またクリントンの友達に会いに行きたいです。

    今回の貴重な体験をこれからの学校生活、英語の学習に活かしていきたいと思います。

    ボーリング場でミッシェル先生と

    4 日目に行ったウォーターパークです。

    私の親友のメアリーとメイガンです。 ホストファミリーです。みんなとても優し

    いです。

  • 15

    花巻市立東和中学校2年 及川 富裕伽

    1 研修課題

    クリントンの生活習慣について

    2 課題設定理由

    東和と異なる生活習慣を知りたかったからです。

    3 研修報告

    ・ 私のホームステイ先では、靴を履きませんでした。

    ・ 食事の時は必ずジュースがありました。

    ・ 朝は、簡単な食事内容で調理時間がとても短かったです。

    ・ 掃除機は縦長で収納場所をとらない物でした。

    ・ お風呂はシャワーで済ませました。

    ・ スーパーや店がとても大きく驚きました。

    ・ カートも大きく、たくさんの物が入るように工夫してありました。

    ・ 1つの品物の内容量が多かったです。

    ・ セルフレジスタイルがありました。

    ・ 買い物袋には店員さんが入れてくれるが、袋の大きさが何種類もあり、全て入れて貰ってから

    自分で袋を取りました。

    ・ 授業は、先生が教室を持っていて、生徒が教室を移動していました。

    ・ 授業の始まりのあいさつ、終わりのあいさつはなく、チャイムが鳴ったら急いで次の授業の教

    室に移動していました。

    ・ 授業中の発言はとても多く、生徒同士で分からない所を教え合っていました。

    ・ 筆記用具はシャープペンシルではなく、鉛筆を使う人が多かったです。

    ・ 教室の中には鉛筆削りがあり、授業中に削っている人がいました。

    ・ 校則は緩く、お菓子、ケータイ、化粧、アクセサリー、お金などを持ち込んでも良かったです。

    (ガムだけは禁止されていた)。

    ・ 廊下にたくさんのポスターが貼ってあり、漢字で書かれている紙が貼ってありました。

    ・ 日本の物がたくさん廊下にありました。

    ・ 私のホームステイ先の Alicia は毎日 20 分勉強をしていました。

    4 感想

    クリントンと東和での生活では、異なる事が多かったのですが、特に家の中で靴を履かない所が

    意外で驚きました。また、ミドルスクールでは、学校の廊下ですれ違うと、日本語であいさつをし

    てくれる人がたくさんいました。クリントンの人はみんな優しく接してくれました。また、アメリ

    カに行って Alicia に会いに行きたいです。

  • 16

    5 その他報告したいこと・写真など

    Clinton はとても楽しく、1 週間が短く感じました。出来ればもっと居たかったです。いつかま

    た Clinton に行きたいです。6 月に Alicia が日本に来るのでその日を楽しみにしています。

    I love America!!

    Alicia(アリシア)と愛犬

    私と Alicia(アリシア)の部屋です。

    弟の Ryan (リャン)

    ポケモンが好きらしく気が合いました。

    Alicia(アリシア)と愛犬 理科の実験中・・・

    昨年 6 月に、私の家にホームステイする予定だ

    った Mckayla(マッケイラ)半年ぶり!!

    弟と弟の友達の Bradley

  • 17

    花巻市立東和中学校2年 菊池 粋世

    1 研修課題

    クリントンの日常生活

    2 課題設定理由

    東和とクリントンの日常生活の違いを知りたかったから。

    3 研修報告

    ○Tony(ホストステューデント)のある日の過ごし方

    6:30 起床・・・起きた後、毎朝ベッドをきれいにしていた。

    6:40 身支度・・・中学校は私服登校のため、制服は着ていなかった。高校には、制服があっ

    た。

    6:45 朝食・・・軽食だった。(例 シリアル+はちみつ茶

    7:00 数学の宿題・・・Tony は数学が苦手で、お父さんに教えてもらっていた。

    7:15 登校・・・スク-ルバスで登校。ほぼ毎朝、スクールバスで通っているそうだ。バスの

    車内では、iPod や、DS、PSP をしたり、中には絵を描いている生徒もいた。

    7:45 学校到着・・・ロッカーに、カバンや上着などをしまっていた。短学活などはなかった。

    8:00~10:45 授業

    ・ 先生は各自教室を持っていて、授業のときは、生徒が教室を回っていた。

    ・ 生徒は、1 時間ごとにロッカーに教科書を取りに行っていた。教科書はとても厚いし、バイ

    ンダーノートを使っていて、重そうだった。

    ・ 鉛筆で授業を受けている生徒が多く、各教室に鉛筆削りが設置されていた。

    ・ 生徒は一人一人、廊下にあるダイヤル式のロッカーを使っていた。

    ・ 学校のチャイムは、「ジリリリリ」という警報機のような音だった。

    ・ 掃除は、生徒ではなく、職員がしていた。

    11:00 昼食・・・学校のカフェテリアで食べた。学年ごとに昼食の時間が決まっていた。

    (例 サンドイッチ+ゼリー+チョコミルク

    11:30~15:15 授業

    15:30~17:00 クラブ・・・Tony はレスリングクラブに所属していた。クラブの中で

    も強い方なのだそうだ。

    17:30 帰宅・・・Katie が運転する自動車に乗り、家まで送ってもらった。Katie はまだ高

    校生だけど、運転免許を持っていて自分の車で通学していた。

    18:15~ 買い物・・・街まで夕食の材料を買いに行った。

    ・ スーパーはとても大きかった。

  • 18

    ・ 商品一つ一つの大きさも日本よりもひとまわり大きいものが多かった。

    ・ 特に飲み物の容器は大きく、「ガロン」(1ガロン=3.785 リットル)という単位を使ってい

    た。

    ・ 着色料で、色のついたカラフルな食べ物がたくさんあった。

    19:00 帰宅

    19:30 夕食・・・カロリーは高め。お母さんが外出中だったので、Tony と一緒に作った。

    Tony は「いつもやっているよ」と言っていた。

    (例 スパゲッティー+ストロベリーパイ+オレンジジュース

    20:00 シャワー・・・お湯にはつからず、シャワーを浴びるだけだった。

    20:30 就寝・・・質問には、「21:00~22:00」と、答えたけど、実際に寝る時間

    はとても早く、8:00にはかなり眠そうにしていた。

    ○研修課題についての質問とその答え

    Tony にいくつか質問をして、答えてもらいました。

    Q アメリカにはどんな行事があるの?

    A クリスマスとか、バレンタインとか、いろいろ。

    Q 学校にはどんな行事があるの?

    A 特に行事はない。でも、学校にはいろんな授業とクラブがある。

    ・ クラブ:レスリング、バスケットボール、フットボール、サッカー、ソフトボール、

    野球、陸上

    ・ 授業:国語(English)、数学、歴史、理科、音楽、美術、農業、スペイン語

    Q 何時頃に登校するの?

    A 7:15頃。

    Q 何時頃に帰宅するの?

    A クラブがあった日は、17:30頃。クラブがない日は16:00頃。

    Q 何時頃暗くなるの?

    A 16:50頃。

    Q 何時頃に寝るの?

    A 21:00~22:00

    4 感想

    「東和とクリントンの生活で一番違うなぁ」と感じたことは、コミュニケーションだった。自分

    の意思を伝えたいときは、あいまいにせずはっきりと話していた。クリントンの生徒は自ら進んで

    発言したりするなど、とても積極的だった。自分がとても小さく見えた。又、食べ残したものなど

    を躊躇なく捨てていたので、「もったいない」という心が全く感じられなかった。

  • 19

    5 その他報告したいこと・写真など

    日本車は、かなり多く走っていて、ダイハツ、マツダ、スズキ(バイク)、などの小さい会社も、

    結構有名だった。ちなみに、Katie の車は、「SUBARU」だった。

    Tony!ありがとうー!

    ↑ポットラックパーティのときのケーキ

    すごい色。味も濃く、すごく甘かった・・・。

    ↑ミドルスクールの廊下

    結構汚かった。

    ↑ミドルスクールの授業風景 英語の授業

    立ち歩いたり、おしゃべりをしていた。

    ↑クリントンキッチンでの食事

    2人とも満面の笑み。

    ↑Tony が今シーズン獲ったシカ

    Tony 一家はハンターだった。

    ↑ウィスコンシンの州議事堂

  • 20

    花巻市立東和中学校 2 年 岡田 美穂

    1 研修課題

    クリントンの学校生活について

    2 課題設定理由

    クリントンミドルスクールと東和中学校で共通していること、違っていることは、どんなところ

    か知りたかったから。

    3 研修報告

    ○学校のつくり

    ・ ミドルスクールは、1 階建ての茶色い建物だった。

    ・ 廊下の両端に、それぞれの生徒のロッカーがずらりと並んでいた。

    (それぞれのクラスがないので、道具をすべてそこに置いておく。)

    ・ 各教科の部屋がそれぞれあり、先生のところに生徒が授業を受けに行っていた。

    ・ 体育館は東和中より小さくて、バスケットゴールがあった。

    ~教室~

    ・ イスと机がそれぞれあり、自分の好きな席に座れるようになっている。

    ・ ほとんどの教室に、その教科のスローガンや目標などをポスターなどにして掲示していた。

    ○授業について

    ・ 自分の意見をしっかりもち、授業の中での発言がとても多かった。

    ・ 騒いでいる時もあるが、先生が注意するとすぐに集中して授業していた。

    ・ 授業内にできなかったところをその日の宿題にしていた。

    ・ 始まりと終わりを知らせるのは、チャイムではなく、ベル。

    ・ 授業と授業との間の時間が 3~5 分くらい。

    ・ 教科書は、とても厚くほとんどの生徒が置き勉していた。

    ○校則について

    ・ 私服登校だった。

    ・ ピアスやネックレスなどのアクセサリー類を身に付けてきてもよい。

    ・ 化粧も OK

    ・ ほとんどの人が携帯を持っていたが授業中は使ってはいけないようだった。

    ○その他

    ・ 学校内に東和や日本の物が飾ってあり、クリントンと東和との交流の歴史を感じました。

    ・ 給食は、学校に食堂があり、弁当か給食を食べていた。

    4 感想

    クリントンと東和では、違うところがたくさんあってとても驚きました。毎日がとても新鮮でし

    た。そして、日本に比べて、1人1人の責任感、人間と人間との絆や信頼が強いものだなと思いま

    した。アメリカが「自由な国」だという事も、そういう事が出来ているからだと今回の派遣事業で

    知ることができ、私の中で大きな憧れや目標となりました。

  • 21

    5 その他報告したいこと・写真など

    私は今回初めての事ばかりで、クリントンに行く前は、不安でいっぱいでした。しかし、実際着

    いて、Amanda やホストファミリー、ミドルスクールの仲間達に会った時、嬉しさや感動でいっぱ

    いになりました。クリントンの人々は、皆優しくて、あたたかい人ばかりでした。ホームステイし

    た家に初めて行った時も、家族の人が私を、本当の家族のように接してくれて、不安や困ったこと

    はありませんでした。ミドルスクールでもすれ違うたびに、ほとんどの生徒が「Hi!」「こんにち

    は」と、挨拶をしてくれたり、話しかけてくれました。クリントンの校長先生が、日本語の「こん

    にちは」を生徒に教えてくれたので、皆「こんにちは」と言ってくれました。

    クリントンの人々は、1人1人の存在感というか、自分の考えを必ず持つというところが、私と

    違うなと強く感じました。私は、自分の意見でなく、人の意見に流されてしまう事がよくあります

    が、クリントンの人々はたとえ1人でも、自分の意見を持ち、堂々としていて、すごいと思いまし

    た。

    これが、私たちの課題となるところだと思いました。

    今回、私はこんなに素晴らしい体験をさせていただいて、とても感謝しています。そして、この

    海外派遣事業に行って、帰ってこられたのも、私を支えてくれた方々のおかげです。本当にありが

    とうございました。この貴重な体験で学んできたことを、たくさんの人に伝えて、実践し、東和中

    や日本、世界が、優しさでいっぱいになるようにしていきたいです。

    ↑ My hostfamily です。 ↑ 美術の時間です。

    ↑ Amanda と一緒に ↑ ボーリング場で

  • 22

    花巻市立東和中学校 教諭 和賀 真樹

    本年度も8名の生徒とともに、アメリカ、ウィスコンシン州、クリントン村に訪れる機会をい

    ただきました。昨年度に続き2度目の訪問ということもあり、クリントンの方々の温かさや親切さ

    を知っておりましたので、引率することに対して安心感を持って臨むことが今回はできたように思

    います。

    とはいえ、生徒にとっては全てが初めての経験。飛行機に乗ることも初めての生徒も多く、緊

    張した面持ちでした。特にも入国審査は生徒たちにとって最初の挑戦だったと思います。「英語が

    通じるだろうか?足止めされたらどうしよう?」そんな不安があったと思います。しかし、何とか

    気持で乗り切ることができました。そのことで尐し自信と安心が生まれたようでした。

    オヘア空港では、今回もキャロル校長先生が笑顔で待っていて下さいました。また、訪問先のホ

    スト生徒数名も出迎えてくれました。スクールバスに乗り込み、クリントンまで行きましたが、見

    るもの全てが日本と違うことに驚き、興奮していた様子でした。一時間半ほどしてクリントンミド

    ルスクールに到着するとホストファミリーの方々が待っていてくれました。緊張の対面でしたが、

    ようやく到着し、出会えたことに安堵感を感じているようでした。

    今回クリントンミドルスクールでは、東和中学校2学年で以前練習したニューソーラン節という

    ものを踊りました。恥ずかしさからか、声が小さいところもありましたが、集団での演技は、アメ

    リカの中学生にとって目新しいものであったかもしれません。また一人ひとり、今自分が頑張って

    いること、興味を持っていることについて発表を行いました。日本のアニメについて発表する生徒

    もいれば、自分の部活について発表する生徒もいました。ピアノでアメリカ国歌を演奏した生徒が

    いたのですが、そのときには、クリントンの生徒、教師全員が起立し、胸に手をあてて聞いてくれ

    ました。キャロル校長先生から、「とても感動して胸を打たれた。」と言われ、とても嬉しく思いま

    した。今年度も、全てのクリントンホストステューデントが、とても優しく、いつも面倒を見てく

    れました。常に日本人生徒を思いやってくれており、そのホスピタリティーにとても感動しました。

    クリントンでの毎日の食事、買い物、そして何よりも学校での生活を心から毎日楽しむことが生

    徒はできたようです。当然言葉はうまく通じないのですが、「気持で伝える、伝わる」ということ

    が体感できたことが大きな経験だったと思います。食事も違う、言葉も違う。肌の色も、文化も、

    何もかも違う。初めはそう感じていたと思います。しかし、違うことに気づくのだけではなく、同

    じ人間同士、一人の人間として気持が伝わることを学ぶことができました。様々な体験を通し、一

    緒に笑いあえたこと、嬉しいこともあれば、悲しいこともある。人として大切な部分は同じなのだ

    ということが分かったことは、生徒たちにとって本当に大きな体験であったことでしょう。

    クリントンミドルスクールの校内掲示にアインシュタインの言葉が多くありました。その中に

    「成功者は常に挑戦している。失敗しない人とは、挑戦していない人のことだ。」ということばが

    ありました。日本語の通じない環境の中で、自分の考えがうまく伝えることもできなくもどかしさ

    を感じたことでしょう。不自由さも感じたでしょう。また、親元を離れて生活することの厳しさ、

    つらさも経験しました。まさにこの研修は、生徒たちにとって、挑戦、失敗の連続だったと思いま

    す。しかし、このアインシュタインの言葉の通り、その多くの失敗が、彼らを大きく成長させたと

    思います。

    本年度も、本当に実り多い研修となりました。この学びをより多くの生徒の学びに広がるよう、

    これから指導していきたいと思います。大変ありがとうございました。