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2015/05/30 春のフロントエンド祭り 無名の会社が、 大規模サイト(スマホ対応)相手に、 構築・運用でやってること 株式会社大塚ビジネスサービス 上野裕樹 春のフロントエンドまつり

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Page 1: 20150530 無名の会社が、大規模サイト(スマホ対応)相手に、構築・運用でやってること

2015/05/30 春のフロントエンド祭り

無名の会社が、

大規模サイト(スマホ対応)相手に、 構築・運用でやってること

株式会社大塚ビジネスサービス 上野裕樹

春のフロントエンドまつり

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2015/05/30 春のフロントエンド祭り

この発表のまとめ (和田あずみさんに グラレコしてもらいましたー)

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上野裕樹 札幌出身~国立音楽大学~

産業技術大学院大学人間中心デザイン2012

妻と娘(2)、息子(0) 4人で暮らしてます。

メーカーとか 商社とか。

制作会社とか コンサルとか

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○書籍等

サービスデザイン(翻訳) [丸善出版]

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流れ

【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するために

まずはじめにやったこと。

【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

【3.リリース】 ドタバタ劇

【4.運用開始】 でるわでるわ、次から次の難題。

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【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するために

まずはじめにやったこと。

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2015/05/30 春のフロントエンド祭り

【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するためにまずはじめにやったこと。

○技術の制約を確認した。 ユーザー視点、ビジネス視点、マネジメント視点も大事だが、 まず、技術視点の制約を調べた ・スマホ対応のネック、「表と図」

他にも、 ・セキュリティ ・CMSの種類、特性 ・iso / JIS ・W3C などなど

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【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するためにまずはじめにやったこと。

○次に「実際に運用できるか?」を考えた。 ・運用者のレベル感 ・社内のステークホルダー状態、関係性、 ・状況、状態、予想、実績。 適切な運用技術レベルを設定する。

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【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するためにまずはじめにやったこと。

○ビジネス視点の要求 ・サイトの品質要求の確認と、運用品質レベルとのつきあわせ SEO,a11y,ユーザビリティ、ガイドラインなどなど・・・。

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【1.準備段階】 大規模サイトをスマホ対応するためにまずはじめにやったこと。

○確認のため、ユーザー視点は最重要 ユーザーのサイトの利用状況が、 上記制約の中で組まれるサイトの技術要件で、満たせているか。 →ここで大きな気づき。 結局王道な作りが、最も堅実で使いやすい。

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【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

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2015/05/30 春のフロントエンド祭り

【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

○“議論”(?)は大体延長戦。

・色々な会社と連携する上では、 コミュニケーションコストを払いきれないケースも多々。 内部でさえ、コンセンサスはとりづらい。 正直、ユーザー視点、技術視点、運用視点で、 おかしいだろっていうことも、諦めるポイントは多々ある。 残念と思わない。明日への布石。 じゃないと、やってられない。。

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【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

→スマホ対応は、 特にデジタルイミグラント・アナログネイティブ世代にとって、 本当に"想像ができない"みたい。 →制作メンバー内でさえ、スマホ対応するときの考え方は、 追いつかない人も実際いる。でも仕方ない。難しいもの。 なので、70点目指して頑張る。 ポイントは、コンテンツ領域部分は、構造と運用ルール死守。 いや、死守できないことも多いけど。 正直、テンプレート部分は、後でなんとかなることが多い。

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【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

○デッドラインがわかったら。 要件定義なんて、もうしない。切り捨てる。無理無理。 「間に合わなくていいですね?(^^)」の一言で、 全部黙らせる関係性が必要。 ただし、断固たる決意で作り上げる。 リファクタリングはできないので、、 一発で完成系をイメージし、作り上げられる技術者必須。 IAさんとエンジニアさんは、もう一蓮托生。ヒャッハー。

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【2.構築段階】 諦めることも重要な選択

■メモ:トリガークラス

<body> <#wrap .トリガークラスA>

<#main-containar .トリガークラスB> <#main> <h1>大見出し

<#side>

.トリガークラスA .トリガークラスB #main{}

段階に応じて

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【3.リリース】 ドタバタ劇

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【3.リリース】 ドタバタ劇

○「確認してください」というムチャブリ。 これは、ビジネス上の責任の擦り付け合い。定型業務。 制作者はなんともいえない気持ちになるけど、仕事なのでやっとく。 ただそれだけ。

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【3.リリース】 ドタバタ劇

○エラー?「いいえ、仕様です。」と言おうと思ってたが、、 公開して、不具合ってほとんどなかった。 奇跡?いいえ、実力です。(どや)

現存のサイトを大体把握(設計視点、ビジネス視点、技術視点)

していて、構築段階と構築時にやる気がある人が一人と、

その周辺に優秀な(信頼できる)仲間がいれば、なんとかなる。

そりゃそうか。

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【4.運用開始】 でるわでるわ、次から次の難題。

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【4.運用開始】 でるわでるわ、次から次の難題。

○CSS一枚でやろうとして、できなかったこと。 複数プロジェクトを平行で稼働し、リリースさせるためには、 ある一定の領域毎に、切っておいた方がいい。 正直、"なんじゃこれ"も出てくるけど、後で改修。

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【4.運用開始】 でるわでるわ、次から次の難題。

○後で改修、っつったって、簡単じゃない。 コンテンツが多くて、改修もすごい大変。 新規構築ならまだいいけど、壊して作るのは、なかなか至難。 ただそれも慣れてくるから恐ろしい。

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【4.運用開始】 でるわでるわ、次から次の難題。

○気づかなかった、不思議系コンテンツ 大体把握してても、細部まで全部記憶できる人間なんていない。 やっぱり、「ここどうするべ・・・」はあって当然。 "ナニコレ珍百景"的な構えで挑む。

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★ここまでのフェーズで クリティカルにやばいこと。

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★ここまでのフェーズで クリティカルにやばいこと。

コードの整合性がとれなくなる状態やとにかくやばい。 後工程でのリファクタリングが鬼畜になるし、 状況確認のための、データ解析がとてもしにくくなる。 CSSやJSがどこで使われているかわからなくなるから、 コンポーネントの容量が増えて、重いし、なにより、読みにくい。 単純なミスも増えてくる。

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2015/05/30 春のフロントエンド祭り

★ここまでのフェーズで クリティカルにやばいこと。

ルールレベルによるけれど、 CSSとかjsとか、どんなにガイドラインを定めても、 よっぽどコミュニケーションがとれて、 今までずっと一緒に仕事をしてきている仲間じゃなきゃ、 大体難しい。 プロマネあたりが言います。 「外注して効率よく」 そんなにうまくいったら、世の中平和です。 でも、実コードを書いてないので、 内容を理解する気はさらさらないと思っていた方がよい。

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■■最後に■■

困ったときは、ユーザーに問いかける。 技術的内容は半分、政治的内容は半分、と割り切る。

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2015/05/30 春のフロントエンド祭り

ありがとうございました

株式会社 大塚ビジネスサービス 上野