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2015 年 年年 61 0年 年年年年年年 年年年年 「・」 2015/6/10 高高高高高高高高高高 1 年8年

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2015 年6月1 0 日

「ソーシャル・リスク」

2015/6/10 高度情報化と社会生活 1

第 8 回

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高度情報化と社会生活 2

高度情報化と社会生活 教養科目 水曜日 第3限目 講師 藤野幸嗣  [email protected] 講義資料のウェブのアドレス http://www.fujino.com 講義連絡用ツイッターアカウント @fujinocom 講義用のハッシュタグ    #kjoho

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 3

今週の課題 今週の課題(締切は6月 17 日の講義開

始時間まで) ネットへ投稿する際にとくに気をつけ

ていることがあれば。 あるいは、べつに気をつけていないの

なら、その理由などを。 「あまり気にしていない」とか、簡単

なものでもかまいません。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 4

今週のネットトピック 怪しいディズニーやポケモンのクイ

ズ。登場人物で性格判断してくれる投稿。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 5

このクイズに答えてはダメ 運営者が不明→ ディズニーや任天堂にキャラクターの

使用許可を取っているとは考えられない。

→ 著作権表示が無い。 おそらく、広告収入目的の悪質業者が

運営していると推測されます。 こうした投稿をすると、信頼を無くし

てしまうリスクがあります。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 6

スマホで脊髄反射は危険 「いい話」とか「面白い写真」とか

「○○診断」「○○占い」「ネタ」のシェア→すべて危険。 むやみに「いいね!」をしたり「リツ

イート」をしてはいけません。 悪徳サイトの片棒を担ぐ羽目に。 たまにパソコンからも自分のアカウン

トや設定、ログをチェックすること。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 7

危険な行為を避ける Twitter で変なアカウントをフォローす

る。 Facebook で知らない人と友達にな

る。 ~怪しいページに「いいね!」する。「面白いからいいじゃない」→ ×自らの信用を失ってしまいます 社会的信頼度の失墜をもたらす  →ソーシャルリスク

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 8

被害だけでなく加害者にも。

ネットでは簡単に情報発信ができます。

被害をうけるだけでなく、発信によって簡単に「加害者」になってしまいます。

ウィルスに感染しているかもしれない、自分もウィルスをまき散らす

→ 「不正指令電磁的記録に関する罪」 名誉毀損、著作権法違反、選挙違反 その他信用失墜行為。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 9

りそな銀行の事例 母親が銀行に勤務 芸能人の来店情報を家族に漏らす。 顧客の免許証のコピーの持ち帰り。 娘がそうした事実を Twitter に書き込ん

で拡散。 銀行が謝罪文を掲載。 本人が特定されたわけではないが、信

用失墜行為として処分?

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 10

りそな銀行の問題点 母親の規範意識、倫理の欠如 免許証の目的外コピーは法令違反。 娘が Twitter に慣れていない。今までは口頭によるやりとりで外部に漏れなかった逸脱行為が、 Twitter で投稿されることにより、保存と拡散が行われるようになった。→ いわゆる「バカッター」事案の事例に。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 11

ソーシャルリスク 情報漏洩 誹謗中傷・風評被害 荒らし・炎上 クレーム・苦情 事後対策 ~悪い噂は、はやく、広く、拡散する。

→企業ではどう対応をしているか?2015/6/10

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高度情報化と社会生活 12

企業や組織の対策 「ソーシャル・メディア・ポリシー」

を作成してスタッフに周知をしています。

ひとつは組織防衛~免責のため。 「ネットを利用するためのガイドライ

ン」を作成してリテラシーの向上をはかる。

たとえば「米軍」では身分をちゃんと明かして Facebook や Twitter を使うことを推奨しています。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 13

米軍のポリシー(さわり) まず身分・所属を明かしてネット利用をする

ことが大前提、匿名利用は NG 。 「やるべきこと」

投稿前にスペルチェックを行うこと →発言に軍の評判がかかっています。短く、未編集の、キャッチーな映像を活用すること。よい写真 5点程度、できるだけ頻繁に更新すること(活動や視点、人員の多様性をちゃんと示すこと)。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 14

米軍のポリシー2 「これは、やってはいけない」プロとしての投稿なので、子供っぽい言葉を使わないこと。必要でない限り、定型のメッセージや退屈なプレスリリースを使わない。さらに位置情報がわかるプログラムを使用しないこと。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 15

米軍のポリシー3「覚えておいて欲しいこと」プロとしてふさわしくないたった一つのミスが、評判に泥を塗ることを忘れないように。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 16

ソーシャルメディアポリシー ソーシャルメディアポリシー/ガイドラインの国内実例まとめ+策定者向け情報

Policy Database(英文)

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 17

ソーシャルメディアポリシーに必須の項目

1.  ソーシャルメディアの利用目的を示す。2. 自分の書くことに責任を持つ。3. 正直に書く。4. 読み手のことを考慮する。5. 適切な判断をする (うかつに挑発にのらない)6. 「コミュニティ」の概念を理解する。7. 著作権と(公正使用)を尊重する。8. 秘密情報・専有情報を保護する。9. 価値をもたらす。10. 生産性が重要。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 18

企業のポリシーはマチマチ 一方でソーシャルメディアの身分を明

かしての利用を全面的に禁止している企業や組織もあります。

→ これ企業としての将来性は乏しいかも。 日本では「仕事に関することは禁止」

といった枠をはめるポリシーがみられます。

米国ではスタッフの自律を求める傾向 担当者の転職を前提にしてアカウント

の管理規定なども必要です。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 19

組織も個人も同じ きちんとしたポリシーを持たないまま 安易にネットを使っていると様々な トラブルを引き起こします。 「ソーシャルリスク」は自分でまねい

てしまうことが多いのです。 利用目的、責任、相手への配慮、共有価値の尊重、法令遵守、そして著作権への

 配慮も必要です。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 20

トラブルへの対処

情報漏洩・誹謗中傷・炎上

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 21

情報漏洩 情報を取り扱っているサービスに起因 →不正アクセスなどによる漏洩 →業者による横流し。 標的型攻撃(ソーシャルハッキング) 自分でうっかり悪徳サイトに登録をし

てしまう。 友達による漏洩→ソーシャルサービス

の普及でこれが多くなっています。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 22

他人のメールアドレス ケータイやスマホのアドレス帳の管理→紛失や盗難、盗み見にも注意。 「友達を探す」など、データの取り扱

いがはっきりしないサービスにスマホなどのアドレス帳データを登録してしまう。

同報メールでアドレスをばらまく。 もちろん自分や人のアドレスや ID を勝手にネットに書き込まない。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 23

メールアドレスの漏洩 メールアドレスを収集する闇ビジネ

ス。→ スパム業者に名簿が販売される。 ネットをサーベイする。 正規のメルマガなどからの横流し。 アドレス収集用のサービスを立ち上げ

る。→ アドレス帳をうっかり登録してしまう。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 24

メールアドレスを渡す 渡したメールアドレスはどう使われ

て、相手が管理しているかわからない。

アドレスが漏洩する原因~渡した相手が悪かった。

でもアドレスを相手に渡さないとメールは来ない。

結局、メールアドレスは絶対にスパムの餌食になってしまいます。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 25

LINE→Twitter の転載 LINE はクローズ、検索にもひっかから

ない参加メンバーのみのやりとり。 Twitter は鍵を掛けていない限りオープ

ン、検索にもひっかかる、全世界にオープン。

しかし LINE でも内緒話や秘密の写真をあげるのは極めて危険です。

LINE から Twitter に転載する友達が。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 26

LINE と Twitter の課題 利用者の多くが LINE と Twitter の違い

を理解していないこと。 Twitter=鍵をかけたら LINE のように

使えるという勘違い。 結果的に内緒の写真を友達が公開して

しまってトラブルになる事例が続出しています。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 27

仕組みを熟知して使おう LINE→鍵付き Twitter への転載リス

ク。 Twitter は鍵を付ける以前は勝手に誰で

もフォローができる。 後で鍵をかけても、アカウントにブ

ロックをしないかぎりフォローはそのまま。

このアカウントは鍵付きだから安心と転載してしまう。

→ 友達経由で第三者が公開する事態に。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 28

企業の情報漏洩の原因 会社のWebサイトから情報が漏洩 メールの誤送信 ウィルスで情報漏洩 ブログやSNSに会社の内部情報を記

入→個人情報漏洩、芸能人が店に来た~ 標的型攻撃による漏洩→ とくに人為的な原因の場合は技術では対処が難しい。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 29

標的型攻撃 社内スタッフや取引先を装ってメール

を送信。 メールの添付ファイルやリンクをク

リックさせる。 トロイの木馬のソフトをダウンロー

ド。 トリガーが来るまで潜んでいる。 トリガーによって、パソコン内のデー

タを侵入者のサイトに送ってしまう。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 30

メールはなりすましが簡単 メールの送信者は本当にその人なの

か? 不審を感じたらアドレスを確認する。 そのアドレスに返信をしてみれば簡単

にわかる。 Facebook や Twitter などは簡単になり

すましをして登録ができる。 あるいはアカウントを乗っ取られたり

することも。→仕事で使う人は要注意。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 31

ソーシャル・ハッキングソーシャル・エンジニアリング~「欺術」オレオレ詐欺です。 社内のスタッフになりすます手口。 3 回電話をかければ、どんなに警備の厳重な会社でも物理的に侵入可能らしい。

人間はシステムでもっとも脆弱なパーツ。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 32

誹謗中傷・風評被害 「エゴサーチ」をやってみましょう。 自分のフルネーム、自分の会社名など

でネット検索をして、常にネットでの評判のチェックをする時代です。

ちゃんと自分の Facebook が出てくる。

友達が書いた悪口が出てくる。 何も出てこない→ネットプレゼンス無

し 同姓同名の他の人の情報ばかり。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 33

ネットで悪口が出てくる。 削除依頼をする。 削除に応じる、応じないは相手次第。 実際はサイトを管理しているところが相手。

海外や管理者が不明なことも多い。 実際の対抗策は自分でポジティブな情

報を継続的に出していくぐらいしかない。

→Facebook は対策としてかなり有効。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 34

プライバシーの進化 昔プライバシーは放って置かれる権利

だった。 ネット時代の今はプライバシーを守る

のは自分、情報は自分でコントロールする時代。

ネットに個人情報を出すな→古い価値観。

適切な個人情報を自分で制御をしてネットの評判をよく見せる時代へと変化。

→ ブランディング

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 35

個人情報をネットに出す 個人情報を出すリスク→身近な人が詐欺に遭うかも。→ ストーカーに狙われる?→ いたずらメールが来る? 個人情報を出さないリスク→ 自分が誰なのかネットで検索されない。→検索結果が人からの悪口ばかりになる。→ なりすまされて、友達が騙される?

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 36

信用失墜の方が問題 ネットで嘘をつく。 変な情報をシェアしてしまう。 変なリンクを紹介する。 ウィルスを送ってしまう。 ネットに間違った情報を発信する。 友達に変な人がいる。 ネットに言ってはいけないことを。 匿名アカウントが特定される→炎上。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 37

ネットでリスクが高い行為 匿名に隠れて、いいたい放題。→ 「特定」された際のダメージは最悪。 匿名と実名とのやりとりが混在してい

る場合では「特定」が比較的容易。 「特定」が専門のネットチームなど

も。 炎上→特定→過去発言の紐付け→さら

にガソリン投下 あと自作自演バレなども。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 38

ネットに実名は危険か? 通常の規範に則ってネットで情報を出

すことには何ら問題になりません。 問題は「規範」から外れる際に発生。 法令違反、名誉毀損、組織批判 熱狂的なファンがいる分野での批判的

な発言も炎上の要因になります。 社会人としての節度を保ったコミュニ

ケーションを

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 39

炎上対策 炎上するような行為をしないことが鉄則ですが、発生してしまったら対応が大事。

先延ばしはトラブルを大きくする元 ただちに対処をすることが鉄則。 素早い対処や陳謝は個人や組織の信用力を逆に向上させることもあります。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 40

トラブルになりやすい行為 写真 ( 人の写真投稿は要注意)→ 友達の写真、お店の写真、講義の写真→ サークルの飲み会の写真、、、→ アルバイト先の写真も注意 熱狂的な支持者がいるものをけなす→ スポーツ、芸能、政治、宗教など 内部情報の漏洩

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 41

Facebook は危険なのか? 漏れたら困る個人情報は登録しない、書き込まない。

そもそも所属や氏名、顔写真は守秘しなければならない個人情報なのか?

プライベートな行動記録を不用意に書き込むことによるトラブル。

 →友達がうっかりシェアしちゃう。 ばれたらまずい情報は書き込まない。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 42

Facebook のトラブル 全て友達が持ってくるのが特長。 危ないアプリ、変な投稿、怪しい友

達。 情報を漏らすのも友達。 友達をきちんと選択する。 知らない人とは友達にならない。 知り合いでもガードが甘い人は友達を解除しておく。

ネットに慣れていない人にも注意。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 43

Facebook の誤解 Facebook の投稿は「友達限定」にして

おけば安心。→セキュリティ意識の高い友達だけなら大丈夫ですが、現実はそうではありません。

→ よく知らない人とも「友達」になっていれば安心ではありません。

→ いっそ一般公開しても大丈夫な投稿だけにしてみれば?2015/6/10

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高度情報化と社会生活 44

Facebook の危険性 公開と非公開の場が人によって異な

る。 とくに個人のタイムライン。 非公開(友達限定)の人が公開(一般公

開)の人と友達になった場合に、公開と非公開の記事が混在して、内輪のやりとりが公開されてしまうリスクがある。

シェアボタンでできるのは共通の友達のみへのシェアですけど、記事をコピペされたらアウト。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 45

こんな友達申請に注意 知らない人からは基本的に承認しな

い、とりあえず保留、変なのは削除。 輪を広げたいなら、友達のプロフィー

ルにも注意を払う。 やたらと友達が多い( 1000 人以上と

か)→なにか魂胆がある。 友達リストが非公開→交友関係を隠す タイムラインが友達以外に非公開→私

的なやりとりが多い=トラブルの元。2015/6/10

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変な勧誘に注意 出会い系 新興宗教(サークルの勧誘を装う) マルチ商法(試供品の配布を装う) セミナー系(夢をかなえるとか) ネットビジネス系(ネットで儲ける) →情報商材などサイドビジネスで誘う ギャンブル必勝法とかも。→ こんな人が友達にいても危ない。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 47

親や家族にも注意 大分大学でフルネームを明らかにして

いるので、身近な人や友達が「なりすまし」の被害に遭う可能性もあります。

個人情報を公開している旨を親にもいっておき、「母さん助けて詐欺」の被害にあわないよう、日頃からのコミュニケーションや、いざという時の合い言葉などを決めておくのもよいでしょう。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 48

Facebook スパム 勝手に個人のウォールに記事を投稿し

てしまう。アプリを許可してしまった人が投稿を繰り返して広がる。

友達の個人情報を抜き取る悪質なスパムもある。

アプリの許可にはくれぐれも気を付ける。

2015/6/10

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こんな投稿に注意

2015/6/10

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Facebook の注意 占い系、診断系アプリに注意。 無害なものもあるが、勝手に友達を誘

うなどスパムの振る舞いをするものがあります。

確認できないなら、アプリの承認には注意をしておきましょう。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 51

いい話、面白写真も注意 剽窃した感動話や動物の面白い写真な

ど いわゆる「~たらシェア」系は、業者

が運営しているものが多い。 アフリエイトなど変なサイトへのリン

クがついたいたりする。 写真コメントは修正できるので、感動

話がいつのまにか、宣伝文にすり替えられていることもあります。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 52

タイムラインの見え方 自分の「タイムライン」が知り合いだ

けでなく、第三者からどう見えているのか常に注意をしておきましょう。

占いアプリ→あまり慣れていない? スポーツや芸能の話題ばかり →社会事象に関心がない? 友達の写真 or風景写真ばかり。→ コミュニケーション取りたくない?

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 53

ネットは増幅装置 世間への関心や感度の有無が投稿記事

の内容にも反映されます。 自分宛ではなく、読み手への配慮がど

の程度なされているか、見ている人は敏感に感じ取ります。

自分自身をネットでどう表現するのか?

 細心の注意を払って投稿内容をよく吟味をしましょう。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 54

何も見られないことも問題 Twitter は鍵付き。 Facebook のプロフィールや投稿は友

達限定のみ。→中高生なら妥当かもしれませんが、大学生のネットの利用では「不可」。

→ ネットに個人のプレゼンスがない=ネットを使いこなせていない証拠になります。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 55

公開・非公開の線引は困難 どのような情報を公開するか。 どのような情報を非公開にするか。 ネットのポリシーは人それぞれですの

で正しい解はありません。 なるべく慣れて=たくさん投稿して、公開範囲についての「間合い」を会得することが必要です。

~つまり、使ってみないとわからない。

2015/6/10

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2.情報リテラシー

ネット以外にも危険はいっぱい

2015/6/10 56高度情報化と社会生活

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高度情報化と社会生活 57

ソーシャルハッキングに注意 ネットの不正侵入の事例もあるが、 多くのトラブルは、いわゆる詐欺。 オレオレ詐欺は人ごとではない。 社員を装って、大切な情報聞き出す事例

は意外に多い。 電話を数回かけることで、社内への侵入方法を聞き出すことが簡単にできてしまう。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 58

意外に多い肩越しの覗き見 ショルダー・ハッキング 人がパスワードや暗証番号を入れるの

を 後ろから見ている。 ひどい場合にはパスワードを付箋に書

いてパソコンに貼っているケースもある。

身近な (同僚や同居人)からの危険にとにかく注意しよう!!

「いじめ」による情報漏洩もあるよ。2015/6/10

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高度情報化と社会生活 59

セキュリティポリシーの確立 セキュリティは利便性と相反する。 セキュリティはコストとも相反する。 経営のトップレベルで配慮するべき事項。 ネットワークの利用者も管理ポリシーやルール

を理解してコンピュータを使う必要がある。 踏み台になったり、書き換えられたりして いったん失った信用は回復が困難である。 自らトラブルに巻き込まれない為に、対処を怠

らない。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 60

情報リテラシーと危機管理 ウィルスや不正侵入対策よりも 安定した機器利用の方が困難 業務で使っているパソコンやケータイ

が壊れたら? 企業や個人は動産保険をかけておく 情報リテラシーを身につける。 →トラブルの対処方法を考えておく。 →マニュアル化も必要。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 61

情報リテラシーとセキュリティ

バックアップの知識 リカバリーの知識 トラブル対処法の知識 サポートの窓口や保険など。 マニュアル化しておくことも大切。 社内教育も必要な状況 ネット社会の常識として認識しよう。

2015/6/10

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高度情報化と社会生活 62

ソーシャルメディア対策 スタッフがうっかり内部機密をしゃ

べってしまう。 ソーシャルメディア経由でのアタック パスワードの漏洩やなりすましの被

害。 キャンペーンの失敗 参加ルールや活用ルールの不在。→ 今後増えてくるので慣れておくことが必要。

ソーシャルメディア・ポリシーの導入。2015/6/10

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3.再度著作権について

2015/6/10 高度情報化と社会生活 63

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情報発信の原則 なにを出してもよいです。 ただし「公序良俗」に従って。 法令違反のコンテント→ × 誹謗中傷→ × 真実でも名誉毀損になることもありま

す。 文章、画像、動画、様々な情報発信手法

があります。 リミックスや編集もしやすくなりまし

た。2015/6/10 高度情報化と社会生活 64

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2015/6/10 高度情報化と社会生活 65

著作権法の私的複製 私的利用の除外   ~法律の範疇の外

 個人で楽しむ 家族で楽しむ 仲間うちで楽しむ   (このへんからグレー)

 会社内(私的利用の範囲外が・・・)「私的利用」以外は全て「権利侵害」と

みなされる。 

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2015/6/10 高度情報化と社会生活 66

著作権や名誉棄損は親告罪 音楽や映画の著作権と一部のパブリシティ権を除いては個人が著作権法で告訴される例は大変に少ない。

たまたま訴えられなかったというケースやマナーの問題は依然として残るけれども。

相手(権利者)が喜んだら問題ないのか?

 →米国法では「フェアユース」という考え方。

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高度情報化と社会生活 67

クリエイティブ・コモンズ 著作権についての新しい考え方。 従来の著作権関連の法律は権利者寄り

だったが、ネットの普及、皆が情報をだせる時代にふさわしい、新しい考え方が必要。

ローレンス・レッシグ 私のブログでは CC の表示をしていま

す。 →表示 -非営利 -継承 2.1 日本商用利用の場合には許諾が必要、他は原典を明記すれば自由に利用可能になっています。

2015/6/10

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CC ライセンスのマーク

2015/6/10 高度情報化と社会生活 68

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CC ライセンスのパターン表示

表示-継承

表示-改変禁止

表示-非営利

表示-非営利-継承

表示-非営利-改変禁止

2015/6/10 高度情報化と社会生活 69

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2015/6/10 高度情報化と社会生活 70

「リンク」のマナー リンクは Web の本質的な機能。 →リンクを張るのに元サイトの承諾が必要か? これは「法律」ではなく「マナー」の問題。 会社や組織などのオープンなページでは リンクは勝手に張っても問題ないと思われます。 個人ブログなどはいちおうメールでことわりを

いれる方がよい。あと内輪のページへのリンクは問題となることがあるかもしれません。※「リンク禁止」はネットでは非常識でしょう。※新聞社の記事もディープリンク禁止が多い。

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では違法なものへのリンクは?

著作権法に違反した動画の紹介やリンクはどうでしょうか?

訴えられる可能性は低いですが、 幇助罪が適用される可能性はあります。 権利の無い人がアップしている動画な

どのリンクは避けておいた方がよいかもしれません。

とくに音楽著作権や映画の著作権は厳しいです。2015/6/10 高度情報化と社会生活 71

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高度情報化と社会生活 72

名誉毀損の注意点 事実を述べても名誉毀損にあたる場合

がある。 誹謗をしても名誉毀損に当たらない場合。

1)公共の利害に関する意見や論評2)目的が公益を図ること3)真実であることの証明があることただし名誉毀損にあたらなくても侮辱罪などもある、悪口を書いてはいけない。

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高度情報化と社会生活 73

選挙違反 「公職選挙法」は独特の法律で私権の制限がああります。

一昨年ネット選挙運動が解禁された。 政治運動≠選挙運動 主義主張を唱えること 選挙での投票をよびかけることは選挙期間内しかできない。

未成年の選挙運動の禁止規定も。

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次回の講義予定

6 月 17日ネットのソーシャル化