20140606 movable type seminar
TRANSCRIPT
2014 年 6 月 6 日シックス・アパート株式会社
長内 毅志
CMS 導入のポイントとMovable Type の優位性
アジェンダ
•CMS 導入のポイント
–意識したい点は何か
–どのようにすればよいか
•Movable Type の優位性と機能
•クラウド対応
CMS 導入のポイント
CMS 導入のポイント
1.情報発信を第一にかんがえ、
拡張性・継続性を重視する
2.コンテンツの可搬性を意識して、
ネット環境の変化に対応する
情報発信を第一にかんがえ、
拡張性・継続性を重視する
「仕組み」よりも「コンテンツ」が重要
情報発信者が主役
•CMS 用の RFP を作っていると、機
能要件に目を奪われやすい
•CMS≠ 多機能システム
•CMS≒ 情報発信がスムーズに行え
る仕組み
拡張性、継続性を考慮する
•ウェブサイト
(≒ ネット上の情報発信メディア )
に完成形はない
情報発信しやすい運用フローを実現するために
•はじめから 100 %を目指さない–設計は緻密に、スタートはかるく
–はじめは 8 割程度の実装で、現状にあわせて改
善をかさねる
•担当者が発信しやすい環境をつく
る
–例外処理を重要視しない
•多人数による更新フローを意識す
る
•スケーラビリティがあるシステム
を
選択する
–コンテンツ、発信者は蓄積・増加する
コンテンツの可搬性を意識し、
ネット環境の変化に対応する
閲覧環境、ネットトレンドは変化する
2008/10/3 日経「スマートフォンは売れるのか」
http://www.nikkei.com/article/DGXZZO10913560S0A710C1000000/
参考 : 閲覧環境の変化
• 出典:株式会社 MM 総研
http://www.m2ri.jp/newsreleases/main.php?id=010120130328500
未来の予想はむずかしい
•10 年前 (2004 年 )
–IE のシェア 90% 以上
–ドコモの i モード絶好調
•5 年前 (2009 年 )
–2007 年 iPhone 登場、 2008 年に日本発
売
–「スマホは売れるのか?」
•5 年前、 10 年前にスマホの普及を
予想できた人はいますか ?
•スマホ向けのウェブ技術の予想が
できた人は?( レスポンシブデザイン、グリッドデザイン )
2018 年までに増加するモバイルデバイスは?
0%
20%
40%
60%
80%
100%
120%
モバイル データ トラフィックの予測( 2013 ~ 2018 年の CAGR )
スマートフォン
タブレットPC
ノートPC
M2M( ウェアラブル )
シスコシステムズ「全世界のモバイル データ トラフィックの予測、 2013 ~ 2018 年アップデート」よりhttp://www.cisco.com/web/JP/solution/isp/ipngn/literature/white_paper_c11-520862.html
ウェアラブルコンピュータ
•5 年後のデバイス、
デザインを予想するのは
非常にむずかしい
•最初から「完全」に構築すると、
ネットの変化に対応できない
–カスタマイズコスト、リプレースコスト
–業務系システムと CMS (≒ ネットのシス
テム ) は異なる
CMS ができること
•コンテンツとデザインを「分離」
•コンテンツを時代にそった方法で
「提供」する
•デザインにロジックを混在させな
い
–テンプレートにコードを直接かかない
–メンテナンス性、コンテンツの可搬性に
影響をあたえる
•構造化された html でデザインする
–コンテンツ移行がらくになる
ここまでのまとめ
• 情報発信しやすい環境、拡張性・
継続性を重視する
• ネット環境は変化する
– 最初から完全を目指さない
– コンテンツとデザインを分離して、可搬
性を高める
Movable Type 6 の優位性と
機能
CMS としての Movable Type6 のメリットは
•完成されたテンプレートシステム
•拡張性に富む (Data API)
•Movable Type 6 の機能
完成されたテンプレートシステム
•テンプレートと DB が完全に分離
–ロジックとコンテンツがわかれている
–システムのメンテナンス性が高い
•コンテンツの可搬性
–ネット環境の変化に対応しやすい
最新 10 件のブログ記事をリンク付きで生成
<ul> <MT:Entries limit="10"> <li> <a href="<MT:EntryPermalink>"> <MT:EntryTitle> </a> </li> </MT:Entries> </ul>
事例 :地球の歩き方特派員ブログ
• http://www.sixapart.jp/business/09099.html
• http://www.sixapart.jp/business/arukikata.html
2006 2014
10 人→100 人超
PV10倍超
Movable Type の強み
•デザインとコンテンツを「分離」
•スケーラビリティ
拡張性に富む (Data API)
CMS の基本構造
DB
管理画面からデータ入力テンプレートに従ってデータ出力
API の利用
DB
管理画面、テンプレートを使わずデータの入出力できる
API API
拡張性に富む
•言語をとわず拡張
•管理画面をつかわずデータ登録
•プラグインによる拡張
Data API
•REST 形式で MT のデータを入出力–GET https://your-host/your-mt-api.cgi/
v1/sites/{blog_id}/entries
•MT の認証をつかうため、新たに認
証システムをつくる必要がない
•コンテンツの可搬性
ウェブに限らず、あらゆるコンテンツを管理
ウェブサイト
スマホアプリ
Web サービス
Data API の活用例
http://makanai.sixapart.jp
Data API の活用例
最新バージョン
Movable Type 6.0.3
パフォーマンス改善
5 つの新機能
•Data API
•Chart API
•非公開日指定
•Google Analytics との連携
•メッセージセンター
Google Analytics の連携
• Google Analytics と連携してアクセスデータを
ダッシュボード上に表示
JSON データで取得可能
•JSON 形式でデータを取得可能•PHP 、 JavaScript などで任意の形で加工、利用
プラグイン
•more-analytics
https://github.com/miyanag
a/
mt-more-
analytics/
• MIT ライセンス
•近日商用版リリース予定
レスポンシブウェブデザインテーマ
•Rainier
–ブログ向けテーマ
•Eiger
–企業サイト向けテーマ
Apex
•追加テーマ「 Apex 」http://plugins.movabletype.jp/
movable_type/apex.html
Rainier と Eiger 、 Apex のライセンス
•MIT ライセンス (オープンソース )–自由にカスタマイズ、再頒布可能
–ビジネス利用も可能、オープンソース頒布も
カスタマイズ例
http://plugins.movabletype.jp/drk7jp/seo-tuning-eiger.html
5.X の機能も引き継いでいます
• スマホ対応の管理画面
• 定型文機能
• PSGI 対応
• セキュリティ強化機能
–連続した不正アクセスユーザーの ID をロックアウトする
–パスワードポリシーの設定変更
• リスティングフレームワーク
Movable Type とクラウド
Cloud + MT のメリット
•スケーラビリティ、コストメリットに
富む
•MT の静的配信が最大限に効果を発揮
–CMS サーバーと公開サーバーを別管理可能
•様々なクラウドサーバーパターンへ
対応が容易
小規模サイトのクラウド利用例
• クラウドを利用したシステム構成
–最初は小さなインスタンスでサーバー構築
–CMS サーバー、公開サーバー共に VM イメー
ジで構築VM サーバーAmazonEC2 など
中規模サイトのクラウド利用例
• サイト規模の拡大、アクセスの増加に合わせて、
CMS サーバーと公開サーバーを分けて運用
–CMS サーバーを仮想サーバーで構築
–公開ページはコンテンツサーバーで構築VM サーバー
Amazon S3 など
大規模サイトのクラウド利用例
• CMS サーバー冗長化、公開サーバーを CDN 化
–CMS サーバーは VM イメージ n個で冗長構成
–公開コンテンツをストレージサーバーへ出力
–CDN を利用して世界各地にキャッシュ
DB サーバー
CDN サーバー
参考 :MT をクラウド (AWS) 上で運用する
• http://www.slideshare.net/c95029/cdp-katayama
• http://www.ustream.tv/recorded/20842545
まとめ
• 情報発信のための運用フローと、
拡張性・継続性を考慮する
• コンテンツの可搬性を重視し、ネット環
境の変化に対応する
• Movable Type は上記をカバーした、 10
年以上の実績があるパブリッシングプ
ラットフォーム