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2012.5.25
庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
より良い明日へのヒント
~心のしくみ、癒しのしくみ~
5月25日より公開医療講座「より良い明日へのヒント~
心のしくみ、癒しのしくみ~」をシリーズで開催しました。
お話しの概要をまとめましたので、皆さんの内なる声を聞
くためのトレーニングに役立てていただければと思います。
◆はじめに
心身外来(精神科)では、心と身体全体を見て行く事を大
切にして診療しています。はじめに心身科・心身医学の考え
方、心のバランスが崩れるとさまざまな症状がからだに現れ
ること、からだの調子が悪いと心に不調が表れることをお話
ししました。
日々皮膚科や精神科の診療をしていく中で、人の心、精神
(個性)の特徴・しくみをどのようにとらえるのか、とらえ
ていく事ができるのかを考え学んでいきました。そしてホメ
オパシーの「7つの経験レベル」や「ボンベイメソッド」と
の出会いがありました。
2012.5.25
庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
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◆心って‥人って…どうなっているの?
私たち人間には、個性、すなわち
ひとりひとりの特徴的なエネルギー
像があります。だから、ひとりひと
り感情やとらわれなどの感じ方も異
なるのです。
深く洞察を進めると、人は自分の
感じ方を言葉や感覚で語ります。そ
して、そのエネルギー特徴が実は自
然界のある動物や植物や鉱物等のエ
ネルギーの特徴に似かよって表現さ
れるのです!
この心のしくみは、ホメオパシーの世界で10年ほど前に
発見されました。発見したのはインドのホメオパシー医、ラ
ジャンです。その概念が「7つの経験レベル」であり、洞察
方法が「ボンベイメソッド」です。
又、それより昔の50年前に、人の心(精神)について深
く探究し、さまざまな心のしくみを明らかにしてくれた人が
スイスの精神科医
ユングです。
現代人は自意識を発達させてきたことで、無意識からの内
なる声を聞く事が出来にくくなっています。無意識の声(本
当の自分の思い)と表面的社会的な自意識のズレが大きいと
=人の無意識には、すべての自然の記憶がある!=
2012.5.25
庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
無理(矛盾)が生じて不調になります。自分らしさや健康を
取り戻すには、無意識からの声をできるだけ大切にするのが
大事です。
無意識と繋がるには3つのルートがあり、ここから耳を傾
ける事で、自分の本当の思いに気づく事ができます。
1)夢
2)思いつき(直感)
3)からだ
ラジャン
Rjan Sankaran(1960-)インド
ユング
Carl Gustav Jung(1875-1961)スイス
インドの著名なホメオパシー医。長
年患者さんの話を聞く中から約10年
前にボンベイメソッドや 7つの経験レベ
ルを発見した人。
フロイトと並んで著名な精神科医ユング。
約 50 年前に人の無意識のしくみの中には
太古時代から現代まで人類が経験してきた
人類の記憶と無生物(鉱物)から生物(植
物・動物)―そして人(ヒト)へと進化してきた
生物学的記憶が全て事前にインプットされ
ていることを明らかにした人
無意識からの声に耳を傾ける
双方向性
無意識
思いつき(直感)
夢
からだ
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庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
◆瞑想の本質
さまざまな健康法や瞑想法の本質は、からだを通して無意
識とつながっていくことにあります。シンプルでおすすめし
やすい方法は、からだの感覚に意識を向けた呼吸法です。自
然と無意識につながる心や良さを体験できます。
「吐いて吸って」を1セットとして8~10回程度繰り返
し行い、心身が静まったらふつうの呼吸に戻してください。
1日に何度もやると良いでしょう。
【呼吸法】これこそ健康を高める鍵!
* 背筋をまっすぐにして座る
* 舌先を上の前歯の裏側と歯茎の
境目あたりに軽く付ける
まず、口から息を吐き切る
(お腹がぺちゃんこになるまで)
↓
止める
↓
鼻から息を吸う
(体中にいっぱい染み渡らせる)
呼吸法を実践するうえで、体の
感覚に集中することが大事です。
故意にイメージを持つ必要はあり
ません。呼吸や体に集中すると何
も考えられなくなるはず。これが
ポイントです!
参考)アンドルー・ワイル「ワイル博士のナチュラルメディスン」(P155 呼吸法)
2012.5.25
庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
「人の二極性磁場の平面描写」 「二極性磁場の三次元的立体描写」
体に入るエネルギーが呼吸に合わせて宇宙(空)から大地から
入ってくるイメージを持ちましょう。
からだでどのように感じますか?
気持ち感情は体の深い所に記憶されています。
天のエネルギーと地のエネルギーがプラーナ管をとおってハート・チャクラ(ハート・センター)に入り、そこから「適正化された」エネルギーが体じゅうに循環する。
「天のエネルギー」と「地のエネルギー」のプラーナ管への流入と、プラーナ管から肉体への流れ
自分の身体の周囲に磁場の形をイメージしてみる
呼吸に合わせてエネルギーを満たす
出典)バイブレーショナル・メディスン いのちを癒すエネルギー医学の全体像 リチャード・ガーバー著
気持ち、感情は体の深い所に記憶されています
体でどのように感じますか?
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庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
◆癒しって?本当に良くなる事って?
症状が無くなる事だけが良くなる事ではありません。最近
は、自分が本当に癒されて幸せで充実している状態を目指し
たいと多くの人が思い、願い始めています。そう感じること
ができるようになるのが癒えることなのだと思います。
◆癒しのいろいろの位置づけ
人を癒す・治すことは、太古のシャーマニズムから始まり
ました。現代医療が始まったのは、わずか
100年くらい
の事なのです。西洋医学の発展により多くの恩恵があった一
方で、最近20年程は現代西洋医学にはない、さまざまな癒
しが見直されてきています。
癒しはさまざまな身体・精神そして霊性(たましい)への
働きかけ方の違いにより図のように花びら型に整理できま
す。
◆終わりに
人は自ら癒える力を持っています。
無意識からの内なる声に耳をかたむけ、心の偏りや体の滞
りを取り除いて、生命エネルギーの流れやバランスを整えて
いきましょう。
出典)ナチュラル・オルタ vol.8「心と体と生命を癒す世界の代替療法西洋編」
2012.5.25
庄内余目病院 心身外来/ホメオパシー専門外来医師 竹中恵美
《今回の講演で参考にした著書》
バイプレーショナル・メディスン
いのちを癒すエネルギー医学の全体像
リチャード・ガーバー著/日本教文社
ワイル博士のナチュラルメディスン
アンドルー・ワイル箸/春秋社
ナチュラル・オルタ Vol.8
心と体と生命を癒す
世界の代替療法 西洋編
「自然治癒力を高める」新シリーズ
/ほんの木