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DRF9:第9回DRFワークショップ(2012年11月21日開催)での発表原稿です。 第3セッション 共同リポジトリ事例報告:鹿児島 なお、資料(スライド)はDRF9のWebページ(http://drf.lib.hokudai.ac.jp/drf/index.php?DRF9)にて公開。

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鹿児島県学術共同リポジトリは、鹿児島県内の大学等で生産された教育・研究成果物等の保存と公開の場として、2012/03/22に正式公開しました。(*1)参加機関は現在県内の7機関です。なお内訳は、国立大 1、公立大 1、私立大 4、高専 1となっています。鹿児島大学が事務局の役割を務めています。

[Note]*1 試験公開日:2011/07/13*2 種別はほぼ紀要論文(NII‐ELSや大学Webサイト上の既存コンテンツ移行や、新規登2 種別はほぼ紀要論文(NII ELSや大学Webサイト上の既存 ンテンツ移行や、新規登録)。志學館大学:平成23年度CSI委託事業(領域I コンテンツ作成支援)に採択。事業内容:1) 本学の研究紀要の電子化および公開の著作権許諾についての確認 2) リポジトリへの理解を求める広報活動 3) 著作権許諾を得られた論文の電子化 4) 電子化論文の試験公開(大学コンソーシアム鹿児島)で共同経営する「鹿児島県大学共同リポジトリ」(仮称)での公開. http://www.shigakukan.ac.jp/information/lib/001416.html

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鹿児島県には12の高等教育機関が存在しています。放送大学も合わせると13ですが、ここでは除いてカウントします。12機関の内訳は、国立大 2、公立大 1、高専 1、私立大 8です。

地域共同リポジトリを立ち上げる話が正式に出たのは2009年5月なのですが、

この時点で機関リポジトリを既に構築していたのは、鹿児島大学と鹿屋体育大学の2機関のみでした。いずれも国立大学です。

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2012年11月現在で、リポジトリを持つ機関の数は8機関に増加しました。うち7機関が鹿児島県学術共同リポジトリに参加しています。

Cf. 県内の未参加機関の動向・既構築機関で未参加の機関鹿屋体育大学・未構築機関JAIRO Cloud による構築を予定している機関あり構 機

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立ち上げの経緯について、簡単に表にまとめてみました。鹿児島における地域共同リポジトリの構築について初めて公式に提案されたのは 2009年5月の県大鹿児島における地域共同リポジトリの構築について初めて公式に提案されたのは、2009年5月の県大図協の総会においてです。(*1)

翌年度の総会にて、リポジトリ事業を各大学の事業として位置付ける観点から、各大学の学長が参加する組織「大学地域コンソーシアム鹿児島」へ県大図協から地域共同リポジトリの立ち上げについて提案する形で進めてはどうか、ということになり、提案書等の案を作成して詰めていくこととなりました。(*2)

この間、鹿児島大学の学長裁量経費が認められ、初期構築費の各参加機関負担がなくなったことで、コスト面でのメリットを打ち出しながら共同リポジトリへの参加を誘うことができました。(*3)

コンソーシアム事業として承認後は、共同リポジトリの規程や名称の審議、等、運営周りのことを進めながら、実務担当者の研修や情報共有、データの登録等、準備作業を進め、2012年3月に公開に至りましがら、実務担当者の研修や情報共有、デ タの登録等、準備作業を進め、2012年3月に公開に至りました。

なお、共同リポジトリの構築について検討していた時期は、NIIさまが共用リポジトリ構想が打ち出された時期と近かったのですが、(*4)鹿児島で自力構築をするのか、NIIさまの共用リポジトリを利用できるのか、を比較判断するための詳細

な情報がまだ明らかでありませんでした。詳細を待つよりも、地域でまとまる共同リポジトリをまずは立ち上げよう、と走り出したのが実情です。

[Note]*1 協議題として鹿児島県における「地域共同リポジトリの構築について」諮られ、提案校である鹿児島

大学が共同リポジトリの構想(案)を作成し、来年度の総会に諮ることに。http://www2.synapse.ne.jp/kdtk/report28/soukai.pdf*2 http://www2.synapse.ne.jp/kdtk/report29/sokai.pdf*3 当初の構想:(1)初期費用 [ 約200万円 (サーバ購入・設定費)] 、(2)年間維持経費[ サーバ保守費<業者委託> 約50万円(機器更新積立約10万円)] を共同負担(金額は参考価格)*4 NIIから共用リポジトリ(JAIRO Cloud)構想が出たのが2009年の秋。が予算化されるのかどうかも不確定だった定だった。*5講演会:平成23年11月29日開催。KARN参加機関だけでなく、県内外から参加を受付。先行事例について講演頂いた(広島県大学共同リポジトリ、福井県地域共同リポジトリ)。DRFの協力を得て開催。

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共同リポジトリは、先にも述べたように「大学地域コンソーシアム鹿児島」の事業として運用されています。これは鹿児島県内の高等教育機関の相互連携・協力のための組織で、放送大学も含め県内の高等教育機関全て(13機関)が参加しています。(*1)目的ごとに事業部会が設けられており、現在7つある事業部会のうちの1つが地域共同リポジトリ事業部会です。

なお、コンソーシアム参加機関は全ての事業部会に参加するわけではなく、各事業部会ごとに参加するかしないかを選べることになっています 現在の地域事業部会ごとに参加するかしないかを選べることになっています。現在の地域共同リポジトリ事業部会は、共同リポジトリに参加している機関で構成されています。(*2)

[Note]*1 「鹿児島県内13の高等教育機関が相互に連携・協力し、高等教育の質的向上を推

進することにより、地域の教育および学術堅守の充実・発展を図るとともに、魅力ある高等教育づくりと活力ある地域づくりに貢献することを目的として 平成2 年 月6日に高等教育づくりと活力ある地域づくりに貢献することを目的として、平成21年1月6日に設立」。

代表者会議(学長クラス)>運営委員会(各事業部会の長など)>各事業部会*2 参加意思があればもちろん受入

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地域共同リポジトリ事業部会は各機関の図書館長等から構成されており、意思決定を行っています。(*1)

実際に登録等を行う担当者のために、研修(*2)を開催したり、メーリングリスト(*3)を設けるなど、情報や経験を共有し、ディスカッションできるようにしています。また、Web上の情報共有の場(wiki)も設けており、研修会やリポジトリ事業部会

の資料もほぼすべて掲載しています。これは、共同リポジトリ参加機関にとってのア カイブとしての機能もありますし 活動報告という広報としての機能もありのアーカイブとしての機能もありますし、活動報告という広報としての機能もあり、県内の未参加機関や、関心のある方への情報提供を図っています。

[Note]*1 年数回開催(ほとんどはメール審議)。

*2 実務担当者研修:準備期間中から年数回開催。平成23年度は3回開催(概論、コンテンツ収集、著作権 / 登録実習 /NII共用リポジトリ説明会報告、進捗状況確認)。平成24年度は1回目を8月末に開催(意見交換 コンテンツの効率的な収集 登録方法 広24年度は1回目を8月末に開催(意見交換:コンテンツの効率的な収集・登録方法 、広報活動 、前年度活動総括)。*3 メーリングリスト(2011年9月~稼働):メンバーは実務担当者ら。 情報交換、質問

等の場に。2012年10月末現在でポスト数約120。 ※リポジトリ事業部会用のメーリングリストも別途有。

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システム面の話を簡単にします。鹿児島県学術共同リポジトリでは、1つのシステムを共有する形を取っています。(*1)サーバは鹿児島大学に設置されています。

[Note]*1 共同リポジトリ:ほかに独立システム型も存在。※詳細は「共同リポジトリプロジェクト報告書 ‐国内の地域共同リポジトリの分析‐」※詳細は 共同リポジトリプ ジ クト報告書 国内の地域共同リポジトリの分析 」(2010年3月、共同リポジトリプロジェクト : ShaRe)を参照。

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こちらがトップページの画面です。Dspace ver.1.6.2です。

コミュニティを各機関に割り当てています。

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(カスタマイズ)CSS(スタイルシート)を個別に用意し、各機関のトップページのカラーを設定しています。各機関にID/PWを付与しており、自由にサブコミュニティ・コレクションの作成やコンテンツの登録・削除等を行えるようにしています。(*1)

また、機関ごとにBaseURLを設定しており、[ junii2ハーベスト用の ] BaseURLを基準にアクセスログを分離しています。(*2)

[Note]*1 コンテンツの一括登録は各機関からメタデータ及び本文のファイルを預かり鹿児島大学が代行登録(運用上の理由から)。*2 例:志學館大学のハーベストBaseURL: http://karn.lib.kagoshima‐u.ac.jp/shigakukan/request

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7つの参加機関のうち、独自の機関リポジトリを持つ機関が3つあります。(*1)

これらの機関については、コンテンツ登録は各機関リポジトリにて行い、メタデータのみを共同リポジトリへハーベストするようにしています。(*2)NIIのIRDBハーベストも、独自の機関リポジトリからのみ行い、共同リポジトリからは行いません。

[Note]*1 鹿児島国際大学リポジトリは 大学と短期大学部の2機関を含む*1 鹿児島国際大学リポジトリは、大学と短期大学部の2機関を含む*2本文:共同リポジトリの dc.fullTextURL = 各IRの dc.fullTextURL

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次に、独自性があるとまでは言えないかもしれませんが、特徴と思われることをいくつか挙げます。

1つ目は、参加機関に経費負担があるということです。

初期費用については、鹿児島大学学長裁量経費でサーバを導入しましたが、業者に委託している維持費については各参加機関で按分しています。(*1)

大元の大学地域コンソーシアム鹿児島では、各参加機関が経費を負担して事業の実施・運営に当たることとされており、その方針が反映されていると言えます。(*2)

無料でないことが、参加を呼び掛ける際の一定のハードルにはなっていますが、事業の持続可能性のためにご理解いただくしかないと考えています。

2つ目は、各機関の自主性を重んじていることです。例えば、サブコミュニティ・コレクションについて全体の統制は行わず、学部ごと、資料種別ごと、刊行物タイトルごと、等各機関が自由に設定できるようにしています。活動や運用の方針については、各機関の意向を伺いながら決めています。

[Note]*1 維持費:大学地域コンソーシアム鹿児島 地域共同リポジトリ分担金:平成24年度から負担発生。教員数による按分。

費 プ 広システムの業者メンテナンス費用。システムリプレイス用積み立てはしていない(広島との違い)。

*2 大学地域コンソーシアム鹿児島事業部会設置要項(業務)第2 部会は、配分される予算及び事業に参加する高等教育機関(以下「事業参加機関」という。)から

徴収する負担金を使用して、事業の実施・運営に当たる。※予算及び会費等については、各大学の学部学生入学定員に基づいて分担している。

*3 第一工業大学:運用規程作成 志學館大学:登録マニュアル作成 など*3 第一工業大学:運用規程作成、志學館大学:登録マニュアル作成 など

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3つ目に、できるだけオープンなコミュニティを目指しています。Webによる情報

公開のほか、実務担当者研修については、参加機関以外に対しても開催案内をしており、知見を得たり情報交換をする場として利用して頂きたいと考えています。(*1)

[Note]*1 県内の高等教育機関で未参加のところに案内(これまでの参加実績は、3回の研修1 県内の高等教育機関で未参加のところに案内(これまでの参加実績は、3回の研修会にのべ4名)。

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最後に今後の活動方針等を述べて締めさせて頂きます。

今年の8月に開催した実務担当者研修では、よりよいコンテンツ収集や広報活動を目指すための意見交換を行いました。そこで一致したのは、1つ目が(ごく当たり前のことではありますが)リポジトリをよりよいものにしていくことで、そのメリットの認知、また利用やプレゼンスの向上を目指そう、ということでした。そして2つ目が地域共同リポジトリという特性、鹿児島でまとまることのメリットを活かしていこう ということでした リポジトリが 鹿児島県の学術情報を集積し活かしていこう、ということでした。リポジトリが、鹿児島県の学術情報を集積し、鹿児島県の地域社会発展のための知的データベースとなることを目指しています。ちなみに、利用の多い文献の例としては、桜島の灰の拡散状況や、水質汚濁等についての論文といったように、地元に関連したものや実用性の高いものが挙げられます(H23 第一工業大の例)。

今後、協働しながら、学内外への広報の拡大と強化、参加機関拡大の働きかけ(*1) コンテンツや機能面の充実 (*2) 等を少しずつ行っていく予定です( 1)、コンテンツや機能面の充実 ( 2) 等を少しずつ行っていく予定です。

(以上)

[Note]*1 将来的には、自治体や民間の学術団体等の参加も視野に。→機関ごとの経費負担軽減にも。*2 ex.) カバーページ, Handleシステム。メタデータのみ登録することについての希望もあり。

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おまけ:かーんちゃんの後ろ姿。

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