「オープンアクセスジャーナルとは」_20120229

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OA誌の出版コストの負担のありかた等についてお話して、のちほどの議論につなげた いと思います。 1 5SPARC Japanセミナー2011OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29

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2012年2月29日に開催された第5回SPARC Japan セミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」( http://www.nii.ac.jp/sparc/event/2011/20120229.html )での発表の原稿です。 なお、配布資料等公式記録は上記サイトをご覧ください。

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OA誌の出版コストの負担のありかた等についてお話して、のちほどの議論につなげたいと思います。

1第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

OA誌、OA論文は年々増加を続けており、全 論 推定 率 報告があ2009年における完全なOA論文の推定比率は7.7%だった、という報告があります。

**memo**世界中で出版された全ての雑誌や論文の数について、かなり捕捉率の高いUlrichのデータと、OA誌のディレクトリであるDOAJのデータとを比較したもの。ここでいうOA論文には、ハイブリッド型や一定期間後無料型のものは含んでいない(direct Gold OA Journalのみ)。

2008年に出版された論文を対象にした別のサンプル調査では、ハイブリッド型や一定期間後無料公開型、さらに、著者のWebサイトあるいは所属機関や助成機関のリポジトリ等に掲載されているいわゆるGreen論文も含め、何らかの形でOAであった論文の比率は20.4%。(出典:Bjö rk B‐C, Welling P, Laakso M, Majlender P, Hedlund T, et al. (2010) Open Access to the Scientific Journal Literature: Situation 2009. PLoS ONE 5(6): e11273)

2第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

OA誌では、従来読者が負担していた出版コスト‐‐いわゆる購読ですが‐‐、そのコストを、著者 が負担 デ著者側が負担する、というモデルを取っています。

3第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

OA誌のコスト負担については、大手商業出版者が相次いで参入中であることもあって、著者が 論 が が多 が著者が支払う論文出版加工料‐‐いわゆるAPC‐‐が注目されることが多いのですが、実

際には出版者の収入手段は複数あり、会費、広告、スポンサーシップ、冊子体購読料などさまざまな手段があります。

また、出版者の規模によって、各収入源の割合は異なっています。

**memo**2011年の数字では、DOAJに収録されているOA誌のうち、APCを課している雑誌は、約4分の1だったとの報告がある(Solomon&Bjork, 2012)。SOAPプロジェクトでOA誌出版者の収入状況について調査した結果を見ると、大手出版者では、APC、会費、広告が収入の多くを占め、その他の出版者ではスポンサーシップや、冊子体の購読料が多いことが示されている。

“subscription”=subscription to the print version of the journal“hard copy”=sales of hard copies“other” sources=print‐based‐colour page charge, off‐prints and reprint sales, print on demand, income via conference fees, donations, services to authors

4第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

次に、コスト負担者がだれか、という視点で見てみます。

論文出版加工料‐‐APC‐‐は、著者個人が支払うことは少なく、所属機関が支払ったり、助成団体による支援を受けて支払うことが多い。所属機関や助成団体によるこのような支援は、OA誌への投稿を促進し、購読料モデルの雑誌との間の競争につながることが期待されています。所属機関による支援の仕組みの例に、ハーバード大学などの北米の大学を中心に現在16機関が署名している協定COPEが挙げられます。また、APCの先払いの機関会員制—つまり、その機関に所属する研究者は個々にAPCを支払う、 先払 機関会員制 り、そ 機関 所属す 研究者 個 を支払うことなく投稿を行える、というものですが—この機関会員制も発達してきています。

また、OA誌の刊行機関が出版コストを負担する例としては、物質・材料研究機構(NIMS)の”Science and Technology of Advanced Materials”誌(STAM)が挙げられます。

また、機関によるOA支援の仕組みの別の形として、従来購読料に充てていたお金をOA出版料に再配分することで既存の雑誌をOA出版することを目指すSCOAP3があります。

なお、途上国の研究者などでAPCを支払えない場合には支払い免除されることもあります、これは出版者がコスト負担していると言えますが、もちろんどこかから補填をしています。

なお、APC費用の助成などの支援体制に関しては研究者の研究分野や出身国によって差があ

り、生物学・物理学分野などに比べ人文社会学系では資金獲得が比較的困難な傾向があるとの報告があります。

5第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

先ほどから出てきている論文出版加工料‐‐APC‐‐についてですが、

APCはArticle Processing Chargeの略で、Article Processing Feesも同じ意味です。従来の購読誌でも、ページチャージやカラーチャージなどのAPCが課されることは有るのですがここで扱うのは、OA誌に投稿して掲載が認められた場合に出版費用を著者が支払うというものです。

**memo**Cf.) 著者負担の類型投稿料:査読の結果に関わらず投稿論文に課すAPC:アクセプトされた論文に課す

6第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

APCの金額の比較です。誌 デ あ 雑誌 雑誌OA誌のディレクトリであるDOAJに収録されている雑誌のうち、APCを課している雑誌に

ついて2010年のデータをサンプル調査した結果、APCの額は幅がありましたが、$800以下の低額の雑誌が大半で、平均額は$906だったと報告されています。また、出版者の規模や国、タイプ、分野といった属性とAPCの金額との間にも関連があり、タイプで見ると、商業出版者が学会や大学出版者よりも高額のAPCを課していました。

**memo**なお、調査対象の25%の論文が$200以下の雑誌で出版された。商業出版者は高額で平均$1,345、学会や大学出版者はそれより低く平均$461、大学の部局等はその大学から助成を受けていることもあり も低額で平均$246だった。

Cf. 論文の平均は$904$601‐800: BenthamOpen$1601‐2000: BioMed Central etc.

7第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

先ほどの比較は出版者のタイプも様々で、かつ完全なOA誌を対象としたものでしたが、者が 定 並 数が多この表では主な大手出版者が設定しているAPCを並べました、投稿数が多く出版処理

コストが高い雑誌はAPCも高く設定してあると言えると思います。

また、同じ出版者でも、購読誌で論文ごとにオプションでOAにできるいわゆるハイブリッド型OA誌の価格設定は完全なOA誌より高い傾向にあることもうかがえます。

**memo**BMC(BioMed Central) : 雑誌ごとに異なるAPS(American Physical Society)BMJ Open : £1200≒US$1880 Elsevier (1,160誌超でOA選択可) ‐ Cell Reports : US$5000 NPG : 学術誌OUP : 8 fully OA, 90+ optional OA(Oxford Open)SpringerOpen : fully OASpringer Open Choice : 評価の高い購読誌でのオプションTaylor & Francis Open Select : 500誌超でOA選択可Taylor & Francis Open : 数誌創刊予定Wiley OnlineOpen : 500誌超でOA選択可

8第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

では、どのようにAPCは算定されるのか、ということですが、

概念的には、その雑誌の投稿論文数や掲載論文数、処理コスト等を計算してはじきだします。

**memo**なお、一般的に出版コストとして挙げられる工程としては、査読管理, 編集, 組版, 購読誌の場合は購読管理, 冊子体を持つ場合は物理的な生産と販売, 営業, 広報宣伝, プ

ラットフォームへの投資等があります。なお同じ工程でも、出版者の内部で行うか外注するかによってそのコストはもちろん異なってきます。

9第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

出版者によって算定方法は異なりますが、具体的に製作費用の各項目について算定したものを呈示している例がこちらです。ただし、この他にも人件費など論文単位で計算できない費用が掛かっています。

**memo**PLoS Biologyの例(現在のAPCはUS$2,900)

10第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

APC支払いによる出版は今後増え続けることが予想されますが、学 究 資金 来 購読誌 購読 費大学や研究機関では、限られた資金の中で、従来の購読誌の購読料支払とAPC費用

支援の双方を行うため、購読キャンセルが並行して行われないと持続的な資金拠出は困難と思われます。また、出版者の立場から見ると、論文1件ごとの小口の取引が増大することは負担と思われ、大学等の機関ごとにとりまとめてほしいという希望を持つところもあります。

11第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

OA誌が増加を続ける中、これまでとは異なる特徴を持った巨大誌が出てきています、ばOAMJと呼ばれています。

これは、掲載論文数がきわめて多いほか、学問領域が細分化された従来誌とは異なり幅広い領域の論文を受け付けます。

また、従来の査読は、その論文の重要性や影響力を判断基準とするほか、投稿した後に、査読者から内容についての指摘を受けて原稿修正をするなどで複数回のやりとりを行い、それゆえ出版に至るまで時間がかかりますが、を行 、それゆえ出版に至るまで時間がかかりますが、

それとは対照的に、OAMGでは、軽度の査読が行われることがほとんどです。つまり、科学的に正確であれば出版するに足る、という考え方を取っています。

判断を簡略化したオンラインの査読システムで、論文を速く効率よく出版するのが特徴です。

なお PLoS ONEでは軽度の査読を補完するため 出版後の論文評価システム(*)を提なお、PLoS ONEでは軽度の査読を補完するため、出版後の論文評価システム( )を提供していますが、これについては後ほど説明があると思います。

**memo**

*個々の論文について、出版後に読者が評価を行えたり、文献管理ツールやソーシャルネットワークサービス等での反応を見ることができる評価分析ツール

12第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

OAMJの嚆矢であるPLoS ONEの成功を受けて、他社も続々と同様の雑誌を創刊しています、ただ、中には査読基準に価値判断が行われるものもあります。

13第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

このOAMJのビジネスモデルを支えているものの一つが、カスケード査読と呼ばれる段階 読階的な査読です。

14第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

これはNature Publishing Groupの例です。

ある雑誌にリジェクトされた論文でも、同じ出版者の他の雑誌に投稿を振り替えることができ、その際、1つ目の雑誌の査読レポートを、2つ目の雑誌に引き継ぐことができます。

これにより、同じ論文の査読プロセスをはじめからやり直すことなく、無駄のない効率よい投稿・査読サイクルが可能となり、著者にとっても査読者にとっても時間の節約となります。

15第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

これはBMC Seriesの例ですが、この図が明示しているように、リジェクト率の高い雑誌

では不採用となった論文でも、科学的に信頼でき、出版に足る論文は、ややグレードの下がる雑誌で出版することを勧められます。

リジェクトされた論文にも査読コストはかかっているので、投稿が多く、リジェクト率の高いトップ誌ほどコストがかかっていますが、

リジェクト率の高い雑誌の論文の「受け皿」を用意することで、トップ誌の質を維持しながら、「受け皿」の雑誌でトップ誌から降りてきた一定の質の論文を効率よくコストを抑

が 全 算 がえて集めることができ、出版者全体の採算性が取れる仕組みになっています。

16第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

ただし実際には、より評価の高いジャーナルでの掲載がふさわしいと推薦されることもあり、必ずしも評価の低い論文の受け皿づくりのみの仕組みではありません、が、下向きの矢印に進む流れが大半と考えてよいと思います。

17第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

同じ出版者の各誌アクセプト率を比較してみると、その差は歴然としています。

18第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

なお、カスケード査読は、1つの出版者の中だけでなく、複数の出版者の間でも行われています。

19第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

このような、OA誌、そしてOAMJのビジネスモデルの発展は、従来の学術雑誌にどのよ響うに影響するでしょうか。

既存の雑誌がOA誌にすべて転換されるかというと、そうではないように思われます。

例えば、Nature Publishing Group(NPG)は、状況に応じた異なるビジネスモデルを併存

させてゆくつもりであり、1つのモデルがすべてに適合するわけではないとしています。すなわち、発行部数が多く1論文あたりのコストが高いNatureのようなトップジャーナル

は、多数の読者にコストが分散される従来の購読料モデルが望ましく、購読部数が少なくローコストのジャーナルは、著者に手ごろな価格の出版費用を課すオープンアクセスモデルに適している、と述べています。

**memo**2011.1.6付プレスリリース http://www.nature.com/press_releases/statement.html

20第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

大手出版社のOA市場参入が相次いでいますが、既存の雑誌を完全OAに転換するのではなく、既存の雑誌にはハイブリッドOAを導入し、完全OAの新しい雑誌を創刊する、という傾向が見られます。

ただ、研究者から見ると、なじみのある出版者からOA誌が刊行されることで、OA誌への障壁がさらに減少し、また、トップ誌で出版に至らなかったものをその受け皿であるOAMJで出版するケースが増 がが増えることが見込まれます。

いかに研究者を自分のところに引き込むか、出版者同士の競争も起こることが予想されます。

**memo**APS=American Physical Society“Unlocked is available to any author publishing original research in a BMJ Journal.”http://www.sherpa.ac.uk/romeo/PaidOA.html

21第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

今後のOA出版についての論点をいくつか挙げてみました。

1つめは研究者の関心はどこにあるのかということです。

ある調査では、投稿誌を決める際の要素として重視されているのは、「適合性、質、出版されるスピード」であり(オープンアクセスかどうかはやや劣る(それでも重要な要素として認識されている))、質への関心がやはり高いことが報告されています。

投稿は、投票とみなすことができます、つまりその雑誌のコストと便益への評価とみなせます。良質な論文が十分に流通することがOA誌の成功といえるでしょう。

ではどのように雑誌を評価するのか、という問題です。従来、雑誌の評価指標の一つとしてIFが用いられてきました、(Web of Scienceに採録されてから3年分のデータを用いて計算されるので) 近大手出版者が相次いで創刊したOA誌・OAMJにも2‐3年後にIFが付与されると思いますが、IFはあくまでもある分野における影響度を測る指標なので、幅広い領域をカバーするOAMJについてはあまり意味をはあくまでもある分野における影響度を測る指標なので、幅広 領域をカ する に てはあまり意味を成しません。が、それでも根強い信頼を得ているのは事実です、例えば、大学等の研究成果評価の指標として用いられ、また資金助成団体のAPC費用助成条件にIF値の指定があることもあります。また、IFが付与されているOA誌については、その値が高いほどAPCが高額という傾向があり、APCのレベルと雑誌の質・評価とは一定の関連があると言えるようです。学術コミュニケーションにおいて良質さを保つためにはコスト負担の問題が避けて通れません。

しかし、論文の評価方法自体も変化しつつあります。掲載誌よりも、論文単位での評価が重視されてきていますし、評価のありかたも、出版後に評価を行うような「タイミング」の変化、ソーシャルメディアでの評価のような「場」の変化、事前の限られた査読者だけでなく、読者だれもが評価できる「評価者」の変化、といったように、変わってきています。学術コミュニケーションの世界におけるこれらの変化に、研究者を評価する立場にある大学等は気を留める必要があると思われますあると思われます。

そして、OAの課題としてその持続可能性が挙げられます。ハイブリッド型はあまり普及しておらず、出版された全論文のうち約2%のみだったという報告も有ります(Dallmeier‐Tiessen et al., 2010)。これは、APCが約$3,000と高額であることや、ハイブリッド型におけるAPCはOAにするための追加料金であり、出版されるかどうかには関係ないため研究者にとってインセンティブが低いことが原因として考えられます。また、二重取りとの指摘もあり、ビジネスモデルとしては長期的に立ちゆかないとの見方が大勢を占めています。一方、著者支払型は、その資金を負担できるかがその普及の鍵です。OA誌・OA論文数の増加により出版コストが高くなっていった場合にだれがどのようにそのコストを負担するか、という問題です。また、もしすべてのジャーナルがOAになった場合、費用負担が論文発表の多い一部の機関に集中する、資金力に乏しい機関は対応できない とい た懸念もあります乏しい機関は対応できない、といった懸念もあります。

OAの興隆とともに、これらの議論を深めていく必要があると言えるでしょう。発表は以上です。ありがとうございました。

22第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

査読付きOA誌の出版状況等について調査を行ったSOAPプロジェクトにおいて、研究者象 結を対象に行われた調査結果で、

APCは、著者個人が支払うことは少なく、所属機関が支払ったり、助成団体による支援を受けて支払うことが多いことが報告されている。

**memo**

費用負担の方法(複数回答可) [n=9,645]費用負担の方法(複数回答可) [ , ]

‐公表のための資金が予め研究資金に含まれている : 28%

‐ (公表専用の資金ではないが)研究資金を用いて支払う : 31%

‐所属機関が支払う : 24%

‐研究者自身が支払う : 12%

23第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

24第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

先に紹介したSOAPプロジェクトの調査で、OA論文を発表したことのある研究者にその支払状況を尋ねたところ、APCが課されていない等の理由で支払い額が0だった割合が一番高く、1000ユーロ以下が25.8%。1000ユーロを超える支払いは10.1%。

25第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

同じ調査で、OA論文を発表したことのない研究者にその理由を尋ねたところ、費 負担等 げ が 多 誌出版費用の負担等の財政的な問題を挙げる人が一番多く39%、次いでOA誌の品質の

問題が30%となっている。

26第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)

どの位の額なら支払う意思があるか尋ねたところ、500ユーロ(650ドル)以下との回答が 際 値 離が80%以上で、実際のAPCの値段とかなりかけ離れている。

**memo**Cf. 比率概算:0 : 12%50ユーロ以下 : 13%50‐100ユーロ : 18%100‐300ユーロ : 19%300‐500ユーロ : 23%500‐1000ユーロ : 12%1000‐2000ユーロ : 2%2000ユーロ以上 : 1%

27第5回SPARC Japanセミナー2011「OAメガジャーナルの興隆」(2012/02/29)