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1回アースダイアログ東京 2011年6月26日(土曜日) 日本財団ビル2階大会議室 3.11と日本と世界 ~私たちから始まる未来~」 地球サミット2012Japan 環境パートナーシップ会議 日本財団CANPANプロジェクト セブンジェネレーションズ 竹林征雄 天の啓示3.11が背中を押す 「奪い合いの地球社会から 持続型社会への道」 写真は单三陸町にて竹林 地震・津波 原発・風評・人災の5重苦! 日本は、世界は一つの 家族となれるか! 今、世界へ21世紀のあるべき 文明を語りかけ、行動を!

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第1回アースダイアログ東京

2011年6月26日(土曜日)日本財団ビル2階大会議室

「3.11と日本と世界 ~私たちから始まる未来~」

地球サミット2012Japan環境パートナーシップ会議日本財団CANPANプロジェクトセブンジェネレーションズ

竹林征雄

天の啓示3.11が背中を押す

「奪い合いの地球社会から持続型社会への道」

写真は单三陸町にて竹林

地震・津波・原発・風評・人災の5重苦!

日本は、世界は一つの家族となれるか!

今、世界へ21世紀のあるべき文明を語りかけ、行動を!

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この3つのグローバルな

ジレンマをどのように解決

し、持続可能な社会・循環型

社会を構築するか

グローバル・トリレンマ

経済の発展

・自然災害

・伝染病・環境難民・スラム化

危機資源の枯渇(エネルギー、食料

鉱物資源、水資源)

地球環境の保全

・温暖化 ・森林破壊

・オゾン層の破壊・海洋汚染

・酸性雤

①天然資源の使用量低減

②環境への負荷低減

③持続可能な経済成長?

・エネルギー、資源、食糧、水不足

・貧富の差の拡大

・人口問題 ・経済難民

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人口問題

3

2050年推定91億人

2011.06.21現在69億1470万人

1987年50億人

1950年25億人

急速な人口増大

世界人口は、1分に137人1日で20万人1年で7千万人増加

1年に6千万人(毎秒1.8人)が死亡1億3千万人(毎秒4.1人)が誕生

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サハラ以单アフリカ23%

ナイジェリア内戦での女の子

人口増加が飢餓問題へ WFP 国際連合世界食糧計画

*世界の飢餓人口は約10億人≒七人に一人(2010年予測)(15人/100人の村)飢餓傾向は毎年約1500万人増加

*3.8億人が1日2,000カロリー未満の栄養しか摂取できず*自然災害、紛争、慢性貧困、農業基盤不整備、HIV/エイズ、乱開発による環境破壊、世界的経済危機拍車により食料価格高騰で2007年から貧困層が買えず

*1日1.25$以下で生活する絶対的貧困12億人(低所得、栄養不良、不健康、教育の欠如など人間らしい生活から程遠い状態)状況の増加が 2$以下は増大*乳幼児が3秒に1人死亡

飢餓の原因「食糧不足」によるものだけではない。食糧の配分の不公平によるところが大きい。食料の絶対的不足が原因ではなく、原因は人間であったり、社会システムであったり、不平等な文化にある。

4

中国21%

印度25%その他アジア・太平洋20%

栄養不足人口割合

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世界第1位死亡原因は飢餓世界中の7人に1人が飢えに苦しむ赤に分類された国は3人に1人以上が飢餓に苦しむ五大陸の中で唯一、アフリカは飢餓人口増加

食糧不足

5

過去10年より今後10年農作物高値に、生産性も下落、漁獲高の拡大は1.3%程度。OECDとFAO発表20110618

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生物多様性の破壊は不可逆的!地球生命維持装置

「生物多様性の損失と生態系の関係は、飛行機の羽と羽をとめるボルトの関係のようなものである。1~2個のボルトが抜け落ちても大したことにはならないが、他のボルトに対する負荷は知らず知らずのうちに確実に強まり、いずれ次々と抜け落ちていくことになりかねない。そうすれば、一気に羽根が崩れ落ち、機体全体が危ぶまれる大惨事となってしまうだろう」 (スタンフォード大学ポール・アーリック博士)

約7分に1種の生物種が絶滅!失われる生物多様性

国際自然保護連合2007資料

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7

天然資源鉱物の埋蔵量と既採掘量との割合

0%

10%

20%

30%

40%

50%

60%

70%

80%

90%

100%

Hg Ag Sn Pb Au Zn Mn Cu W Ni Mo Fe Co Cr Al Pt-gr

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資源争奪戦

*アルセロール・ミタル:カナダ(鉄):リベリア(鉄)

*グリーンランド・ミネラルズ・アンド・エナ―ジ(豪):デンマーク(レアアース)*EU:グリーンランドで準備(レアアース)*中国:レアアース輸出調整が摩擦を*日本:モンゴル等からレアアース調達へ*米国:レアアース安定調達政策を*韓国:レアアースリサイクル拡大へ*ペルー:鉱山企業への課税強化検討*コンゴ:不正採掘鉱物が内戦資金源に*米国:紛争鉱物(タンタル、錫、金、タングステン)規制、使用開示

*OECD:サプライチェーンの中で紛争鉱物を把握し、リスク回避を

20110619日経新聞朝刊

8

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9

エネルギーと貧困問題

①国際エネルギー機関(IEA)は電気の無い生活を送るのは現在16億人、2030年でも14億

②まき、木炭、穀物くず、動物糞などの伝統的なバイオマス原料を使う人口は現在24億人

③伝統的バイオマスの使用人口は2030年に26億人に増える

エネルギー資源確認埋蔵量122年 8260億t(2008年末)

42年 1708億t

60年 1699t

エネルギー・経済統計要覧(2010年版)

*資源量には限りが*埋蔵地域には偏りが

85年 458万t

富士山 1/5

1900億m3

D40Km×H3.8Km琵琶湖6個分

ピークアウト

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(石油換算 億 kg )

エネルギー供給と消費のイメージ

化石エネルギー

産業革命

NEF HPより

・人類は、1850年から始まった産業革命からの100年間で消費したエネルギーと同量のエネルギーをこの15年間で使ってる・現在、世界人口の25%の先進国がエネルギー全体量の75%を消費

総エネルギー消費量

10

人口増と同一グラフパターン

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水問題

国土交通省白書「日本の水資源」(平成16年(2004年)版)http://www.mlit.go.jp/tochimizushigen/mizsei/hakusyo/index5.html

世界国別及び日本の地域別人口一人当たり水資源賦存量

世界の水利用農業用水に70%工業用水に20%生活用水に10%

(FAO Aquastat2003)

代表的な水紛争

11

国際流域は約260

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日本の年間総水使用量約831億m3/年

生活用水約157億m3

工業用水約126億m3

農業用水約547億m3

水使用量(リットル/人・日)

施水使用量(億m3)

1950年 1972 1995 2000 2025 2050

13600 26000 35700 39730 49130 75000

世界の水総使用量実績と将来水需要推定量

水関連データー

世界平均165

375

3

海水:97.47%+单極と北極の氷:2.53%=100%

地球上の水の総量13.86億km3

氷河など1.76% + 地下水0.76 + 河川、湖沼など0.001%

約0.001億km3

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水不足1.水が原因で、年間500~1,000万人が死亡(その内、子供が約200万人)

2.11~12億人が安全な飲料水の確保ができない (16人/100 人)3.24~30億人が十分な衛生設備を利用できない4.2025年には48ヶ国で水が不足する見込み 2050年世界の

40%が水不足になる(世銀)

水質汚濁(例ドナウ川、コロラド川、アラル海)1.途上国における病気の80%の原因は汚水2.水が原因とされる病気で、子供たちが8~15秒に一人死亡3.世界人口の50%に対し、下水道施設が未整備4.淡水魚の20%の種は、水の汚染により絶滅の危機5.内分秘かく乱物質等の有害物質による水の汚染

水分配 :インダス川、ヨルダン川、ナイル川、メコン川、ガンジス川、争奪紛争 チグリス・ユーフラテス川

13

農業用水以前に

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アラル海「死の湖」

单米パタゴニア・ウプサラ氷河後退42万km3の氷が失われつつある

気候変動

*気候変動と水問題*陸上・淡水での生態系崩壊、サンゴ礁への影響

*熱波による高齢者の死亡、感染症の拡大

*この100 年で世界は 0.6℃ 、東京3℃上昇*この50 年でアラスカ、カナダ北部3.5 ℃上昇

イルリサット氷河から流れ出した氷山群。この数年、海が凍らなくなった。 14

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0

1

2

3

4

5

6

2000 2020 2040 2060 2080 2100

気温変化(℃)

今後強力な対策が取られない場合、2100年までに最大6.4℃上昇

異常気象の頻度・規模が激化

気温の上昇が最も高い場合(2100年で6.4℃へ)

気温上昇の将来予測

気温の上昇が最も低い場合(2100年で1.4℃)

年代 CO2 濃度 平均気温.

19 C 280 ppm

1960 317 ppm 14.9 ℃1970 325 ppm 15.0 ℃1980 339 ppm 15.2 ℃1990 354 ppm 15.4 ℃2100 560 ppm ? 18.0 ℃ ?

2025 + 20cm2100 + 65cm / + 1m

海面上昇

15

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0

10

20

30

40

50

60

1960s 1970s 1980s 1990s

Num

ber

0

5

10

15

20

25

Tota

l D

amag

e ($

B)

Major windstorms worldwide: Annual impact 1960-1992

(A major windstorm is defined as one costing more than $500M in total damage.)

(IPCC, 1995)

大型台風の発生回数と被害額の推移集中豪雤の増加、夏期の渇水の増加

16

リオデジャネイロ郊外で集中豪雤の死者600人超に. 2011.1.16

ハリケーン・カトリーナ2005.8

1秒間に65万円

1秒間の世界より(山本良一)

1秒間に65万円1秒間の世界より(山本良一)

1990年代1199件 1712億ドル

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環境破壊代関連マップ

先進国発展途上国

開発援助

化石燃料

国際取引

化学物質

高度成長

CO2

海洋汚染

発展途上国の公害

酸性雤

オゾン層破壊

野生生物種減尐

地球温暖化

砂漠化

熱帯雤林減尐

有害廃棄物越境

人口急増

経済活動上昇

過放牧過耕作

焼畑移動耕作

貧困、対外債務

環境配慮不足

NOxSOx

フロン

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地球温暖化の加速

世界の人口急増

食糧の需要急増

2050年推定91億人

2011.06.21現在69.14701987

501950

25

2050年推定

7500km3

2011年推定4500km3

1995年3570km3

1950年1360km3

推定:ユネスコ

「現状のままでは今後20年以内で、世界の水需要が供給を40パーセント上回る見通し」20110321カナダ・ウォーター・ネットワーク

水の需要急増

穀物2050年 30億t2030 272010 232000 19

エタノール/BDF化

エネルギー高騰・不足

増加

減少へ

2050年には1990年比2億t

まとめ:人口増加とクライシス因果関係

減尐へ

エネルギー2030年想定

168億万t2015年想定

1352007年 1201990年 87

石油換算

炭酸ガス濃度2050年450 560 900 ?1990年354ppm

物質から見た関係、人間が係る(経済問題、政治問題)とさらに複雑に

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滅亡へ向う人類経済成長は人類が幸せになるため、繁栄するために努力している

しかし、現在の動向は滅亡に向けて突進しているようなもの

水+食糧+資源≒生活と生産≒経済活動

条件:現在の人口比率 先進国10億人+途上国60億人⇒ 2083年には 10億人+90億人(国連推定)

先進国の現在の生活水準を10と仮定:途上国生活水準を1と仮定2083年の先進国生活水準は変わらない:途上国は現在の生活水準の5倍に

消費の総量2011年(10×10)+(60×1)=160 ⇒ 2083年(10×10)+(90×5)=550

72年後:550÷160=3.4個の地球が必要

持続可能な社会形成指数的人口増加速度に技術進歩は追いつかない 技術依存でいいのか自然生態系と環境を守れるのか

生活様式の転換多く求めない・もったいない・速度を求めない・拡大巨大化を考えない

日経新聞20110601 松本京大総長

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地球環境の限界

社会的限界

1.金属,化石燃料等の地下資源は枯渇性且つ有限2.木材、魚、地下水などの再生可能資源も再生速度を

越えて採取すると枯渇3.生態系のCO2,SO2・・・などを拡散,分解,吸収する

速度には限界4.生態系で分解しない人工化学物質や金属は地球表面

に蓄積5.植物等による太陽光の光合成量には限界

1.投入できる資本には限界2.貧富の格差など社会的不平等がある限界を越えると,

暴動,革命,戦争が起こる可能性3.人間は基本的に物質的反映を追求する生物

20

限界に直面した人類

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持続可能な社会の原則例

「ハーマン・デイリーの3原則」

1.再生可能な資源は、その再生ペースを上回って消費しない2.再生不可能な資源は、それに変わる再生可能な資源の開発ペースを上回って消費してはならない3.環境負荷の排出量は、環境の吸収能力を上回ってはならない

「ナチュラルステップの4原則」

1.地殻から掘り出す物質の量を、いたずらに増やさない2.自然循環のなかで分解しにくい化学物質を増やさない3.乱獲や他の自然破壊行為によって生態系を損なわない4.資源は、地球規模で公平かつ効率的に活用する

21

成長から持続へのパラダイムの転換を20世紀は化石燃料を大量に使い、製品の大量生産、大量消費、大量廃棄による物とお金による成長と炭酸ガスの時代、

21世紀は持続可能性を考えた適量生産・自然資本(バイオマス材料と再生可能エネルギー)による安定と心の時代へ

原生林の75%が伐採されてしまった

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22

バイオマス量

人類が消費するエネルギー(熱放出)が、地球表面の運動エネルギー(風波)

に近づくほど異常気象をもたらす(竹内均)。現状でも約4%/年に達しており、蓄熱を含めると かなり危険領域に入っているかもしれない。

地球環境問題は、卖に炭酸ガスによる温室効果だけではなく、人類が消費するエネルギー量(熱量)が問題になってくる。

究極的には、再生可能エネルギー、自然エネルギーに頼らざるを得なくなる可能性がある

出展;バイオエネルギー,山地憲治(2000)/地球生態学,竹内均(1984)

バイオマスの潜在エネルギーは人類が消費するエネルギーの約7倍

記;1EJ=1×1018 joule

地表に届く太陽エネルギー 2,600,000 EJ/年(100%)

地球表面の運動エネルギー(風波) 11,000 EJ/年(0.4%)

バイオマスの潜在エネルギー 2,600 EJ/年(0.1%)

人類が消費するエネルギー 410 EJ/年(0.016%)

米国DOE戦略 2010年;バイオマスと都市ごみのガス化で

0.2EJ/年の水素導入

2025年;同10EJ/年の水素導入

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石油を基盤とする物質フロー

バイオマスを基盤とする物質フロー

転換(Replace)

石油

石油精製(0il Refinery)

燃料

CO2排出

大気汚染

SOx ,NOx難自然分解人工物質

蓄積

廃棄物問題

ダイオキシン

焼却

出典 : バイオマスを物質資源ともする自律持続社会をめざして 迫田章義 東京大学生産技術研究所

バイオマス精製(Biomass Refinery)

燃料

排出CO2抑制

機能代替機能性バイオマス育成

難自然分解人工物質の軽減

石油基盤の物質提供からバイオマス基盤の機能提供への転換

廃棄物

石油化学物質

石油化学製品

生物化学物質

生物化学製品

廃棄物

バイオマス

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Proprietary Information of EBARA Corporation

ブランド農産物(米・麦・豆・野菜等)

CO2固定森林保全

堆肥利用減農薬栽培

生ごみ

可燃ごみ

工業産廃

都市部

都市系ごみ

電気熱エネルギー

家畜ふん尿

農業廃棄物

地方農村地域

木質系廃棄物

樹木・草本・農作物

電気熱エネルギー

再生可能ボード(木工品 等)

ポリ乳酸製造システム

精製・加工

リグニン抽出 糖化ウッドプラスチック

農薬、医薬品

化粧品、洗剤

食品添加物、食用油脂

マテリアルリサイクル

ファインケミカル生産

水素

バイオガス

堆肥化施設

再資源炭化施設

都市・産業からの廃棄物

メタン発酵施設

資源ガス化新システム

市民生活からの廃棄物

農林・畜産廃棄物中のバイオマス資源

鉱物資源代替工業分野

資源用バイオマス育成分野

燃料電池電気熱エネルギー

バイオマス発電

マイクロガスタービン

分散型エネルギー供給コンプレックス

燃料(メタノール・エタノール)

バイオマスリファイナリー産業コンプレックス

アルコール発酵

廃棄物産業分野

廃棄物産業分野

山林や農地で生産されるバイオマス資源

生分解性プラスチック

バイオマスで何がやれるか

地域の創意工夫を活かし雇用と新産業を創出

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25252525

ガイア理論の「人間も生物も無機物も、すべてを含めた地球全体が大きな有機体として機能している」という考えに立つならば、人間圏のみ突出した活動はもはや出来ない。自然と人間のすべての振る舞いとの共存が可能な経済・社会システムやライフスタイルや技術などを変えざるを得ない。そのような文明はどう作るのか?

場森・里山・川海

労働

食の原点「稲作漁撈」

人類は基盤として

自然と共生してきた。その知恵に学ぶ

出発点森の文明

再生可能な共生循環を意識(バイオマス+自然力)

アショーカ王の「5本の木の林」にある食糧(果実)、エネルギー(薪)、化学合成材(薬)、生活財(建築材、花)

自然の力(太陽・風・水などのエネルギー)

・グローバリゼーションの基盤にある「無理な統一」と「生活の分断・断片化、知識の断片化」を避け、様々な文理分野の専門的知識を「持続可能性」の一点に求心・編み直し、世界で、地域で、再生循環を図る。・同じ場所で安心して暮らし続ける事ができ、自然と人間の共存が可能な尐欲知足、中道的な「ライフスタイル」の構築、そして教育のあり方の検討。・経済、教育を始め、制度、仕組み変え、物から機能への転換と併せて都市・地域の管理と森林・河川流域管理が重要。

安心して暮らし続け

る事が出来る社会

過密化した地球で人類共通の運命を分かち合わねばならない現実を見つめる

持続可能社会形成への視点

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26グローバルサステイナビリティ

低炭素社会

自然共生社会

貧困の撲滅 ビジョン

循環型社会

人間の安全保障

21世紀の持続型社会のため

「次世代のニーズを損なわずに次世代のニーズを追求する持続可能な世界」1987年プルントラント報告

26

統合ネットワーク化された知の活用

(http://www.nih.gov/news/NIH-Record/10_20_98/story06.htm)

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水資 源エネルギー

生産物(ポンプ 、パソコン、自動車、家電、OA機器、建物等)

副産物排水・排ガス廃棄物・廃熱

メタポリズム系

排出物の極小化

プロダクト系

Recycle(原材料・素材化)Regeneration(再生エネルギー)

2.循環管理システム(物、エネルギー)

Reduction

ツールLCA,LCC、ファクターX、MIPS、EMSマテリアルフロー会計

持続可能な社会創造と生産性

機械、家電、IT、建設、農業、水産、製紙、輸送機器、サービス産業など地域・生活

商店街、工業団地

企業工場内・地域内環境

ユーティリティー循環 プロセスの転換

生産性 :{時間効率+経済性} 加えて{環境効率+資源循環効率の向上と技術開発}

埋立物極小化

Reuse(中古品、中古部品)

Reduction

Reduction

4.多く物を作らない

ゼロエミッションエコデザイン(Edf)

投入の極小化

1.3Rイニシアチブ トリプル・ボトムラインを考慮

3.バイオマス代替自然資本の活用

グリーン購入

社会

(人・物・金)

+法・税制度と社会システム再構築を

27

機能提供

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制御不能な金融システムの改編 ⇒ 銀行以外の機関への規制強化・資本注入・部分的国有化・新分野ビジネス投資(部分計画経済?)地球の有限性を経済システムへ導入検討

政 策 (変化は チャンスである)

①環境投資と革新的技術をエネルギー(地球温暖化の緩和と適応策)

(低炭素社会化)土地・資源の利用法を考えつつ、自然生態系を守り、バイオマス利用の技術革新

②2050年までに人口を80億人以下に③2025年までに極度の貧困解消④国家間の協力、非政府組織の活力と知恵でグローバル課題解決を

⑤市場重視の考えを捨てる

医療福祉への投資農業・人材育成への投資(職業訓練)確かな年金制度(不安のない老後)

市 民

壊してはならないものは、守らなければいけないものは?

出来るところ、足元から

ソーシャルビジネスコミュニティビジネス

経済のグローバル化は工業のグローバル拡散・グローバルに資源消費拡大・グローバルに環境悪化・グローバルに生態枯渇を招く

地球は一つ、が世界は一つではない。グローバル化への対応は5大陸(地域)で風土、文化、制度、国情などが異なる。各地域でのガバナンス、制度、政策も、戦略も異なることを考え検討、見直

経済と社会の検討、見直し

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29

No93~97NPOトランジッション・タウン・ジャパンリーフレットより

トランジッション・タウン:すべてのピーク(エネルギー消費量、資源の使用量、環境破壊や汚染など)を越えた世界の危機を乗り越えるための、草の根運動の一つ。市民の創意と工夫、地域に根ざしたコミュニティの力を活用し、本当の暮らしやすい、持続可能な社会へ移行してゆくこと。

トランジッション・タウンが描く未来:現状を素直に受け入れ、暮らしを緩やかにスローダウンさせることで、自発的に持続可能な未来を創ってゆく。

ロブ・ホプキンス:「私たちが、自らの創造力を駆使して、創像的考えるなら、石油の無い未来は現在よりも、むしろ良い社会になるかもしれない」

持続可能なタウンづくり

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持続可能な世界を望む際、技術革新や制度・新しい仕組みでは越えられぬ壁もあるのでは。 我執を持ちながら、如何にして世界を持続させてゆくのか。 30

持続性と宗教と覚悟(物の限界と精神性)持続性は 仏教、神道など東洋的哲学思想と相通ずるというより、基本の土台がそこから来ている。物質

文明や技術だけでは解がとけない。理念や哲学が重要。

特質は 人間と対峙する自然や宇宙ではなく、草木などの自然生命体ばかりか、山や川、そして石や鉱

物などにも命を見、これらとともに渾然一体となり、互いに活かされ生きている関係性を本能的に知る民

族だからだ。他者や自然を傷つけず、自然を怖れ(畏れ)、敬う心根がある。

内省的日本人は「人間は優れた特別に選ばれし者」ではないと言う謙虚さ、優しさを風土の中で育んで

きた。 現代社会で 「心の在り方」、「生きるよすが」になる人間の知恵が仏教にあるからではないか。

仏教は思想である。

地球の限界を深く認識した人類は技術革新とともに「覚悟」をまず持つ必要がある。個人的、国家的な欲

世界での我執、水、食糧、地下資源を巡る紛争、経済競争、格差社会、民族間対立などなど、は当分は

無くならないと覚悟する。 「地獄の門が今開く」と五木寛之は言う。

「覚悟」とは「明らかに究める」ことであり、希望でも絶望でもなく、真実を真正面から受け止めること。

その上で、個人のバランス(欲の遺伝子と制御)や世界が共存してゆく道を今こそ真剣に探る。

これが模索する文明ではないか? その時、自然に学び、命の継続性を認識する東洋哲学、仏教が大

いなる力を発揮する。

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架け橋となるGNHが政策目標となっている幸福の条件は2面あり

物質的充足

精神的充足

人と人のつながりを重視している幸福への障害を除去するのが政治の役割

GNHは卖に、幸福度を高めるのが目的ではない

優しさ・思いやり・平

等・友好的人間関係・

信仰・伝統・文化・家庭

と言った人間が持つ基

本的な価値観

持続的な社会形成「物質的欲求をある程度満たすと同時に、情緒や感情など精神的充足感も得る」

経済面での安心感・

富・便利さ・国土開発

など物欲から離れら

れない人間

環境保全・分配・コミュニティの視点が必要しかし幸福は唯一絶対の価値か?心の問題は一義的ではなく、曖昧。

矛盾・対立の場合の対策や定期的国民対話と定点観測も必要

ブータンのGNHの役割GDPからの脱出

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形あるものは壊れる!

過密化した地球で、单北問題、経済問題、温暖化問題等について、人類共通の運命を分かち合わねばならない現実を見つめつつ、さらに東北の大災害が日本へ追い討ちをかけた中で、今回の過酷な現実、足元を見据え、これから世界モデルとなるような「まちづくり」を。

これまでは「形・もの文明」に甘やかされた生であり、「現代文明」によって生きざまが脆弱になった。今「心・生命文明」精神の文明へ。

近代科学・合理主義に限界⇒文明の形そのものの見直しと社会の枠組みを変える

農耕漁撈社会は共同作業社会…そこに利他的精神、共生が芽生え、欲望の制御が出来てくる

良寛は、越後国上山中、五合庵の草庵は三間四方の屋、屋内は机上に一硯筆、「荘子」とわずかな紙があるのみ。 炉中土鍋一つ、壁上皆詩。卖純な極小点で、三衣一鉢の外、ほとんど物を所有しない、病んでも心細く寝ているだけであった。名利、家郷、恩愛、田園、親族すべてを捨てに捨て、欲望に拘束さえることなく卖にして純化された生活、どこへ帰属することもなく、吹き晒しの生、自在で優游としていた生。人が獲得と所有を望むとき、良寛は捨てる事を考え、富裕の拘束よりは貧の無拘束による自由を選び、良寛は自身のことをまさに大愚、愚直、風顛、襤褸と言い、我執を一切取り払った。

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恕の精神:ゆるす、自分がしてほしくないことを人にはしない忘己利他:自分を忘れて他人のためにつくす、最澄は「己を忘れて他を利するは、

慈悲の究極なり」とすべての世界宗教において、この精神を否定するものはない、人間同士がうまくやるための秘訣は相手を尊敬し、相手を第一に考える

先人後己:大きな災難が起きた時、他人のことを優先して考え自分の事を忘れる【礼記・坊記】の「子雲:君子貴人而賤己、先入而後己」から由来陳寿の「三国志蜀記」に、「毎有患急、先人後己」の言葉あり

イエスの:キリストの山上の垂訓中に示したとされるキリスト教の根本的倫理「なに黄金律 事においても人々からして欲しいと思ったことは、すべてそのとおり、

人々にもしてあげなさい」という教え

希 望 :日々の生活の中で、自分がやるべき「何か」を具体的に決め、それを「実現」すべく、淡々かつ飄々と「行動」 そして、その繰り返す先に、いつか落ち着いた生活が取り戻せるいつまでも今の状況が続くわけではないという「気持ち」を忘れない

今、問われる心

「希望」とは圧倒的なものを前にしても決して屈しない力であり、 「希望は人から人へと伝播する」

と東大教授玄田有史は言う

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以下補足ランダム資料

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経済の本質と資本主義の変質

グローバル型

☆行過ぎた株主主権論

☆ストックオプション目当ての短期的株価上昇のみを目指す

☆長期的視点無視の徹底的リストラ

株主重視 お金重視

日本型

☆より多様な経営のあり方の軽視へ

☆大切な経営資源、組織文化の崩壊へ

自律性重視 精神性

いずれも企業内の枠組み中での特殊解で、普遍でもあり、特殊でもある。このバランスの問題。

岩井克人:東大経済学部教授

企業の最適解はない。経営者の存在が重要

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マーシャルの経済学

経済成長は強力な個性・個人主義・自由企業こそが

官僚的・集権的組織の排除を

アルフレッド・マーシャル英国(1842~1924)

冷静な頭脳 → 人間生活の改良手段

温かい心情 → 貨幣経済学の適用には限界があり、倫理的本能と常識を

「個人的、社会的側面、道徳的、宗教的側面、肉体的、知性的、感情的、及び芸術的側面など、すべての側面での人間生活全体の質を向上」させる事が経済学

経済学は日常の実業生活を営んでいる人間に関する研究

「物質的な豊かさ…狭義の富(貨幣)を追求」

「生活の質・能力開発こそが富」

日経経済教室070815 一橋大西沢教授

富の蓄積は

市場には心が無い

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持続型社会持続的に発展する豊かで健康的な地球共同体?

地球システム気候資源・エネルギー生態系

人間システム安全安心ライフスタイル・健康価値規範

社会システム政治経済産業・技術

排除することなく、認め合い、会話し、仲間を作る

循環型社会エコタウン進化3R推進

自然共生社会自然の恵み継承生物多様性維持

日本とともに学び、交流した人々が地球村の安寧に貢献できるように

大量生産、大量消費、大量廃棄から脱却し、物より心

暮らしを見直し、助け合う節度を持った国の文明による持続性を。自然と共生する共同体を

世界一の省エネ・環境産業により、半世紀で半減実施を。技術革新による持続性を

高齢化社会

水質汚濁地球温暖化広域大気汚染

貧困 貧富格差感染症拡大自然災害多発人口増大

大量生産大量消費大量廃棄

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21世紀持続型社会=3つの社会像統合

低炭素社会再生可能エネルギーGHG大幅削減

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経済社会では生活の質向上導入が富となる

真の経済学は分析概念と物質的な豊かさだけでなく、生活全体の質の向上を図る

官僚的・集権的な組織や官僚的支配は実業的才能の敵であり、強力な個性・個人主義と自由企業こそが経済進歩の中核

「冷静な頭脳と温かい心情」(ケンブリッジ大学教授就任講演(1885年)の有名な言葉人間の「良き生」の手段として、「富の増大よりも生活の質の改善」に着目

狭義の富の追求、功利主義は経済学の一部にすぎない→ 経済社会学を構想

人間行動の中で、経済的な動機を間接的だが貨幣という数量的に測定できることで経済が成立(貨幣的尺度こそが経済学を科学することを可能ならしめた)

経済学の真の目的は

「個人的、社会的側面、道徳的、宗教的側面、肉体的、知性的、感情的、及び芸術的側面、すべての側面での人間生活の向上」

生活なくして何のための「富か」

進歩とは物的な富の増大にとどまらず、精神的・道徳的能力の発達

経済的な尺度では容易に測れない新鮮な空気や緑地などの環境

進化的経済学、有機的成長論は国民所得の量的増加だけではない。日経070815 一橋大教授 西沢保

アルフレッド・マーシャル1842~1924

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「七宝」…しちほう…七珍とも

・中国では七宝焼 西洋ではエナメルと称する

・金こん 銀ごん 瑠璃るり(青色の玉) 玻瓈はり(水晶) 硨磲しゃこ(白珊瑚・貝)赤珠しゃくしゅ(赤い真珠)瑪瑙めのう(エメラルド)

・富貴の象徴である。

・しかし、七宝で造られた牢獄もある、と仏教では説く。 (仏説無量寿経下巻)

・今我々の心を鷲掴みにしている「かね 金」は人の命にもかかわる程の力を持って きた。これが現代の我々の姿でもある。

・現代ほど、生活の便利さ、衣装の華やかさ、住居の快適さ、食卓に並ぶ食品の豊富な量と種類と質はない。欲望の際限のなさを示してきた。これらは無間地獄であり、七宝の牢獄の内に居るようなもの。

・そろそろ 七宝の牢獄だと気付くべき時ではないか!

大谷大学 沙加戸 弘教授

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2004年パルミザーノ・レポート(米国ナショナル・アカデミー)提言書より

「米国民の収入の成長の85%の原動力は、技術革新に由来する」

アクションとして①理系教育を初等中等教育段階から強化する②基礎科学の研究をもっと強化する③アメリカを、海外各国から研究開発人材が集まってくるような

魅力的な国にする④特許制度や研究開発優遇税制、ブロードバンドアクセスなど

の整備を進め、イノベーションを起こしやすい国にするためのインフラを整える

しかしながら、今後世界は①技術革新に対して過度な期待を抱き、過度に依存することなく、生活スタイルの転換などと併せて考えててゆくことが肝要

②2011年東日本大震災、東京電力福島第1原子力発電所事故に見られる如く、自然の持つ様々な偉大なる力、社会の大きな歪みを十二分に認知し、その上での適応・対応した社会システムを検討

肝心なことは技術が持つ危険性、暴走を見抜き、物事に対処する思考力を磨くことこそが必要

技術革新と思考力

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里地里山を再構築する可能性

• 忍び寄る資源・エネルギー・環境の危機

• 経済のグローバル化に対する批判が強まる

• 地球環境の危機が

農林水産業を救う

• 資源・エネルギーの「地産地消」が推奨され

• エコ長寿社会に求められる里地里山

• 新しい国際交流の場としての里地里山

植林

雑木林

家畜

木材

薪炭材

畜産物

農産物

農地

市街地・集落

河川等の水質浄化

土壌改良剤

約50年サイクルで建替えが可能*

間伐材

最大でエネルギー使用量の2割強を供給*

バイオガス

メタン発酵

畜産廃棄物

副産物

生ごみ・し尿(下水汚泥)

コンポスト

残渣

薪・ペレット

生産調整対象水田

飼料米

ハウス栽培等への廃熱利用

現況の1.4倍の牛が飼養可能**

現況の農地をまかなえる(窒素換算)**

余剰分は外部へ販売

*長野県北佐久地域における試算結果による。**長野県佐久市における試算結果による。

2008UNU武内副学長ZEF講演資料より

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地域づくりのキーワード、事業主体

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・地球上では化石燃料の燃焼により年間

273億トンのCO2 を排出

・人間は呼吸により1日約1kgのCO2排

出、65億人が年間365kgを 排出する

ので年間約24億トン

・これはCO2換算で世界平均一人あたり

約11人の奴隷をもつことになる

・日本ではひとりあたり26人、米国では

53人の奴隷をもっていることになる

出典) EDMC/エネルギー・経済統計要覧2009年版

株式会社システム技術研究所 槌屋所長資料

人口1900年16億人2000年60億人2050年90億人

人類は11人の奴隷をもっている

CO2排出量先進国:10t/人途上国: 1t/人

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19.3t/m

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海水:97.47%+单極と北極の氷:2.53%=100%

地球上の水の総量13.86億km3

氷河など1.76%+地下水0.76+河川、湖沼など0.01%約0.001億km3

水資源

図:富山県資料

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さあ、やってみよう ! 一日で減らせるCO2の量

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飽和した日本 (主要耐久消費財の世帯普及率推移)内閣府「消費動向調査」資料 「社会実情データ図録」出所

先進国の人間の願望はほぼ満たされている鉱物資源、エネルギー、食糧、電力、水の制約は大きい 46

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世界平均の3.2倍

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9.6

4.6

4.2

1

1.9

0 2 4 6 8 10 12

American

British

Japanese

Indian

ave ra g e

エコロジカルフットプリント

地球が何個いるのか

unit(ha/year・person)

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環境の状態 1950~2050年

1:10億人3:1日の平均食糧生産量(カロリー/人5:年間水使用量(km3)7:100万頭9: CFCsの大気中濃度(/10億)

2:人口800万以上の都市4:年間漁獲量(100万トン)6:1950年を100としたときの森林面積8:年間CO2排出量(t-C)

1950 年 1972 年 1997 年 2050 年

1.人口 2.5 3.8 5.8 11.0

2.百万都市 2 9 25 200

3.食糧 1980 2450 2770 2200

4.漁業 19 58 91 35

5.水使用量 1300 2600 4200 7500

6.熱帯雨林 100 85 70 45

7.象 6.0 2.0 0.6 0.2

8.CO2排出量 1.6 4.9 7.0 14.0

9.オゾン層 - 1.4 3.0 7.0

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この100 年で世界は0.6℃ 、東京3℃上昇

この50 年でアラスカ、カナダ北部3.5 ℃上昇

地球温暖化による気候や生態系への影響

気 温

海面水位

異常気象

生態系

人間社会

2100年までに1990年に比べ1.4℃から6.4℃高くなる。

2100年までに1990年に比べ9㎝から88㎝上昇する。

集中豪雤の増加、夏期の渇水の増加

陸上・淡水での生態系崩壊、サンゴ礁への影響

熱波による高齢者の死亡、感染症の拡大

北 極 平均気温過去100年間で世界平均上昇の2倍年平均海氷海水面積は10年あたり2.7%縮小

イルリサット氷河から流れ出した氷山群。この数年、海が凍らなくなった。

20世紀初頭から次第に後退してきた。近年、その加速が激しい。90年代後半からの10年で後退した距離は、約15キロ

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1人当たり環境容量と日本の現状

耕作地

有機塩素などの有害物質

2010年の環境容量(A)

1.7t/人・年

(2030年までの目標)

0.26ha/人

0.31ha/人

30g/人・日

300ml/人・日

80リットル/人・日

0.4m3/人・年

95%以上リサイクル

使用禁止

(B)

9.5t/人・年

0.47ha/人

0.06ha/人

78g/人・日

135ml/人・日

246リットル/人・日

0.97m3/人・年

37%(廃棄物6億トン中2.2億トンをリサイクル)

5.6

1.8

0.2

2.6

0.45

3.1

2.4

2010年の世界市民

項 目

耕作地

草地

牛乳

飲料水

材木・パルプ

枯渇性資源

有機塩素などの有害物質

2010年の環境容量(A)

1.7t/人・年

(2030年までの目標)

0.26ha/人

0.31ha/人

30g/人・日

300ml/人・日

80リットル/人・日

0.4m3/人・年

95%以上リサイクル

使用禁止

二酸化炭素放出量

日本の現状

9.5t/人・年

0.47ha/人

0.06ha/人

78g/人・日

135ml/人・日

246リットル/人・日

0.97m3/人・年

37%(廃棄物6億トン中2.2億トンをリサイクル)

/(A)(B)

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バイオマスでの地域保全と循環例

暗い森

農地堆肥使用済み敷料

生ごみ

間伐材

建築・家具・遊具用材

チップ

丸太

割り箸・下地材・ボードなど

オガ粉

敷料

ストーブ

ペレット

明るい森

里山循環事業

都市と里山の地域連携温暖化対策 森林整備水源涵養 水管理防災 産業振興環境教育(SS現場)市民健康向上 景観保全

資源・エネルギー共同管理

整備管理

炭・木酢液

ボイラー(温水・発電)

森林放牧薬草木・茸栽培

自然エネルギー

空間活用(観光・工房・セラピー)

地域資源の付加価値を付けた6次産業事業へ

カーボンオフセット検討

学生・シニア

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• Recycleだけの社会から、Reduce>Reuse>Recycle社会へ

• Reduce:省資源、長寿命化、リペア

• Reuse :製品リユース、部品リユース

• Recycle:マテリアルリサイクル、サーマル

リサイクル(=高度エネルギー回収)

廃棄物の?

1Rから3Rへ

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穀物需要などの予測

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エネルギー確認可採埋蔵量と可採年数と地域別割合

EDMC/エネルギー・経済統計要覧(2010年版)2008年末56

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温室効果ガスの「2050年半減」シナリオ国際エネルギー機関(IEA)は総額45億ドルの削減追加投資が必要と発表。

480億㌧の温室効果ガス削減が必要

対策費の主なもの

・省エネ ・再生可能エネ

・CO2回収、貯留 ・燃料転換

具体的には毎年

・原子量発電32基 要検討

・風力発電17500基

・PVC2億m2

・電気自動車や燃料電池自動車

10億台

朝日新聞 080607 57