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2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版 新聞用語懇談会編

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Page 1: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

2010 年「改定常用漢字表」対応

新 聞 用 語 集追補版

新聞 用 語 懇 談 会 編

 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ

平成二十二年七月十五日

 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定常用漢字表は現代の国

語を書き表す場合の漢字使用の目安となることを目指す現行常用漢字表の

趣旨を引き継ぎつつ情報機器の使用が一般化日常化している現在の文

字生活の実態などを理由に多くの漢字(字種音訓)を追加した

 新聞通信放送各社は国語表記の基準としての常用漢字表を尊重す

るとともに新しく加えられた字種に関しては学校教育などでまだ十分

に学ばれていない現状を考慮し読みが難しく意味がとらえにくいと判

断したものについては当面読み仮名を付ける言い換えるといった配慮

を加えることを申し合わせた

 常用漢字表が内閣告示されて以降新聞通信放送各社が日常使用す

る用語については新聞用語懇談会において当漢字表を精査検討して定

めた「新聞用語集」をよりどころとして表記することを原則とする報道

界はその活動を通じて正確で分かりやすい日本語の普及に努めていく

以  上

目 次

新聞常用漢字表  

3

 本表(追加改定分)  

6

 付表(追加改定分)  16

用字用語集  

17

 使用上の注意と手引  

17

 用字用語集(追加改定分)

21

          

ま 

え 

が 

 

二〇〇五年三月三十日の文部科学大臣諮問に端を発する常用漢字表改定作業は二〇一〇年六月七日に文

化審議会答申が出され一応の決着をみた新聞用語懇談会では新たに追加された字種音訓の扱いにつ

き検討を重ねてきたが内閣告示を控えその結果を反映させた現行新聞常用漢字表及び用語集の追加

変更部分を追補版として刊行する「新聞用語集二〇〇七年版」と併せ利用していただきたい

 

二十九年ぶりに改定された常用漢字表は百九十六字が追加五字が削除され合計二千百三十六字と

なった新たに追加された中には難読と思われる字種も含まれているそのため新聞協会では独自に大

学生を中心にした読み調査を実施日本放送協会放送文化研究所による高校生を対象とした同種調査とあ

わせ分析しその正解率を根拠として当面読み仮名を付けて対応する字種熟語を選定した

 

難読の字以外にも造語力の少ない字種仮名書きが定着しているとみられる熟語などは仮名書きの

余地を残すこととしたまた同訓異字代用字の処理につき新規に採用された字種字訓と現行常

用漢字との調整が必要になったケースも少なくない混乱を生じないよう統一基準を提案している

 

これらは各社の用語使用を縛るものではない記事番組の内容性格によっても扱いは変わってく

るだろう趣旨を理解の上柔軟に対応していただきたい

 

追加された漢字はまだ学校で学ばれておらずそれらの字種を使った熟語の用法や同音語類義語との

使い分けなど確定されていない点も多い今後字種追加に伴って新たな表記のゆれが生じ改めて協議

すべき事例も起こるだろういずれこの追補版をさらに検討し直して「新聞用語集二〇〇七年版」と合

体しさらに全体を精査した用語集を作成する予定である改善点疑問点追加事項案など寄せてい

ただければ幸いだ

本書の使用字体について

 

追補版では常用漢字については二〇一〇年「常用漢字表」に使われている字体常用漢字以外の漢字

は原則として「表外漢字字体表」の印刷標準字体または同表所載の「人名用漢字の字体一覧」に掲げられ

た字体を使用した

 

また「しんにゅうしょくへん」については許容字体「遜遡謎餌餅」の五字も「新聞常用

漢字表」に掲げたこれらを含め字体の使用基準は各社により違いがあり本書の基準は各社の字体を

拘束するものではない

   

二〇一〇年十一月十八日

日 

本 

新 

聞 

協 

3

この「新聞常用漢字表(追加改定分)」は

「本表」と「付表」とから成る

「本表」には二〇一〇年改定「常用漢字

表」のうち一九八一年「常用漢字表」に追加

された百九十六字種と読みが追加変更

削除された三十二字のほか新聞用語懇談会

が扱いを変更した四字表外字だが使用する

ことを決めた五字表外音訓だが使用を決め

た三字の字体と音訓を示した

 

新聞用語懇談会は「常用漢字表」中の七字

は使用しないことを決めているがこの分も

掲げてある

「付表」は当て字や熟字訓など一字一字

の音訓としては挙げにくい語を掲げたもので

二〇〇七年版「新聞用語集付表」への追加

分変更分を示した

  

使用上の注意

A 

全ての音訓を見出し語として漢字の上に掲

げこれを五十音順に配列見出し語以外の

音訓は漢字の下に示したしたがって一つ

の音または訓を引けばその漢字に認められ

ている全ての音訓を知ることができる

  

ただし同一の漢字が並んだ場合には見

新聞常用漢字表(追加改定分)

新聞常用漢字表

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 2: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ

平成二十二年七月十五日

 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定常用漢字表は現代の国

語を書き表す場合の漢字使用の目安となることを目指す現行常用漢字表の

趣旨を引き継ぎつつ情報機器の使用が一般化日常化している現在の文

字生活の実態などを理由に多くの漢字(字種音訓)を追加した

 新聞通信放送各社は国語表記の基準としての常用漢字表を尊重す

るとともに新しく加えられた字種に関しては学校教育などでまだ十分

に学ばれていない現状を考慮し読みが難しく意味がとらえにくいと判

断したものについては当面読み仮名を付ける言い換えるといった配慮

を加えることを申し合わせた

 常用漢字表が内閣告示されて以降新聞通信放送各社が日常使用す

る用語については新聞用語懇談会において当漢字表を精査検討して定

めた「新聞用語集」をよりどころとして表記することを原則とする報道

界はその活動を通じて正確で分かりやすい日本語の普及に努めていく

以  上

目 次

新聞常用漢字表  

3

 本表(追加改定分)  

6

 付表(追加改定分)  16

用字用語集  

17

 使用上の注意と手引  

17

 用字用語集(追加改定分)

21

          

ま 

え 

が 

 

二〇〇五年三月三十日の文部科学大臣諮問に端を発する常用漢字表改定作業は二〇一〇年六月七日に文

化審議会答申が出され一応の決着をみた新聞用語懇談会では新たに追加された字種音訓の扱いにつ

き検討を重ねてきたが内閣告示を控えその結果を反映させた現行新聞常用漢字表及び用語集の追加

変更部分を追補版として刊行する「新聞用語集二〇〇七年版」と併せ利用していただきたい

 

二十九年ぶりに改定された常用漢字表は百九十六字が追加五字が削除され合計二千百三十六字と

なった新たに追加された中には難読と思われる字種も含まれているそのため新聞協会では独自に大

学生を中心にした読み調査を実施日本放送協会放送文化研究所による高校生を対象とした同種調査とあ

わせ分析しその正解率を根拠として当面読み仮名を付けて対応する字種熟語を選定した

 

難読の字以外にも造語力の少ない字種仮名書きが定着しているとみられる熟語などは仮名書きの

余地を残すこととしたまた同訓異字代用字の処理につき新規に採用された字種字訓と現行常

用漢字との調整が必要になったケースも少なくない混乱を生じないよう統一基準を提案している

 

これらは各社の用語使用を縛るものではない記事番組の内容性格によっても扱いは変わってく

るだろう趣旨を理解の上柔軟に対応していただきたい

 

追加された漢字はまだ学校で学ばれておらずそれらの字種を使った熟語の用法や同音語類義語との

使い分けなど確定されていない点も多い今後字種追加に伴って新たな表記のゆれが生じ改めて協議

すべき事例も起こるだろういずれこの追補版をさらに検討し直して「新聞用語集二〇〇七年版」と合

体しさらに全体を精査した用語集を作成する予定である改善点疑問点追加事項案など寄せてい

ただければ幸いだ

本書の使用字体について

 

追補版では常用漢字については二〇一〇年「常用漢字表」に使われている字体常用漢字以外の漢字

は原則として「表外漢字字体表」の印刷標準字体または同表所載の「人名用漢字の字体一覧」に掲げられ

た字体を使用した

 

また「しんにゅうしょくへん」については許容字体「遜遡謎餌餅」の五字も「新聞常用

漢字表」に掲げたこれらを含め字体の使用基準は各社により違いがあり本書の基準は各社の字体を

拘束するものではない

   

二〇一〇年十一月十八日

日 

本 

新 

聞 

協 

3

この「新聞常用漢字表(追加改定分)」は

「本表」と「付表」とから成る

「本表」には二〇一〇年改定「常用漢字

表」のうち一九八一年「常用漢字表」に追加

された百九十六字種と読みが追加変更

削除された三十二字のほか新聞用語懇談会

が扱いを変更した四字表外字だが使用する

ことを決めた五字表外音訓だが使用を決め

た三字の字体と音訓を示した

 

新聞用語懇談会は「常用漢字表」中の七字

は使用しないことを決めているがこの分も

掲げてある

「付表」は当て字や熟字訓など一字一字

の音訓としては挙げにくい語を掲げたもので

二〇〇七年版「新聞用語集付表」への追加

分変更分を示した

  

使用上の注意

A 

全ての音訓を見出し語として漢字の上に掲

げこれを五十音順に配列見出し語以外の

音訓は漢字の下に示したしたがって一つ

の音または訓を引けばその漢字に認められ

ている全ての音訓を知ることができる

  

ただし同一の漢字が並んだ場合には見

新聞常用漢字表(追加改定分)

新聞常用漢字表

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 3: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

          

ま 

え 

が 

 

二〇〇五年三月三十日の文部科学大臣諮問に端を発する常用漢字表改定作業は二〇一〇年六月七日に文

化審議会答申が出され一応の決着をみた新聞用語懇談会では新たに追加された字種音訓の扱いにつ

き検討を重ねてきたが内閣告示を控えその結果を反映させた現行新聞常用漢字表及び用語集の追加

変更部分を追補版として刊行する「新聞用語集二〇〇七年版」と併せ利用していただきたい

 

二十九年ぶりに改定された常用漢字表は百九十六字が追加五字が削除され合計二千百三十六字と

なった新たに追加された中には難読と思われる字種も含まれているそのため新聞協会では独自に大

学生を中心にした読み調査を実施日本放送協会放送文化研究所による高校生を対象とした同種調査とあ

わせ分析しその正解率を根拠として当面読み仮名を付けて対応する字種熟語を選定した

 

難読の字以外にも造語力の少ない字種仮名書きが定着しているとみられる熟語などは仮名書きの

余地を残すこととしたまた同訓異字代用字の処理につき新規に採用された字種字訓と現行常

用漢字との調整が必要になったケースも少なくない混乱を生じないよう統一基準を提案している

 

これらは各社の用語使用を縛るものではない記事番組の内容性格によっても扱いは変わってく

るだろう趣旨を理解の上柔軟に対応していただきたい

 

追加された漢字はまだ学校で学ばれておらずそれらの字種を使った熟語の用法や同音語類義語との

使い分けなど確定されていない点も多い今後字種追加に伴って新たな表記のゆれが生じ改めて協議

すべき事例も起こるだろういずれこの追補版をさらに検討し直して「新聞用語集二〇〇七年版」と合

体しさらに全体を精査した用語集を作成する予定である改善点疑問点追加事項案など寄せてい

ただければ幸いだ

本書の使用字体について

 

追補版では常用漢字については二〇一〇年「常用漢字表」に使われている字体常用漢字以外の漢字

は原則として「表外漢字字体表」の印刷標準字体または同表所載の「人名用漢字の字体一覧」に掲げられ

た字体を使用した

 

また「しんにゅうしょくへん」については許容字体「遜遡謎餌餅」の五字も「新聞常用

漢字表」に掲げたこれらを含め字体の使用基準は各社により違いがあり本書の基準は各社の字体を

拘束するものではない

   

二〇一〇年十一月十八日

日 

本 

新 

聞 

協 

3

この「新聞常用漢字表(追加改定分)」は

「本表」と「付表」とから成る

「本表」には二〇一〇年改定「常用漢字

表」のうち一九八一年「常用漢字表」に追加

された百九十六字種と読みが追加変更

削除された三十二字のほか新聞用語懇談会

が扱いを変更した四字表外字だが使用する

ことを決めた五字表外音訓だが使用を決め

た三字の字体と音訓を示した

 

新聞用語懇談会は「常用漢字表」中の七字

は使用しないことを決めているがこの分も

掲げてある

「付表」は当て字や熟字訓など一字一字

の音訓としては挙げにくい語を掲げたもので

二〇〇七年版「新聞用語集付表」への追加

分変更分を示した

  

使用上の注意

A 

全ての音訓を見出し語として漢字の上に掲

げこれを五十音順に配列見出し語以外の

音訓は漢字の下に示したしたがって一つ

の音または訓を引けばその漢字に認められ

ている全ての音訓を知ることができる

  

ただし同一の漢字が並んだ場合には見

新聞常用漢字表(追加改定分)

新聞常用漢字表

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 4: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

使い分けなど確定されていない点も多い今後字種追加に伴って新たな表記のゆれが生じ改めて協議

すべき事例も起こるだろういずれこの追補版をさらに検討し直して「新聞用語集二〇〇七年版」と合

体しさらに全体を精査した用語集を作成する予定である改善点疑問点追加事項案など寄せてい

ただければ幸いだ

本書の使用字体について

 

追補版では常用漢字については二〇一〇年「常用漢字表」に使われている字体常用漢字以外の漢字

は原則として「表外漢字字体表」の印刷標準字体または同表所載の「人名用漢字の字体一覧」に掲げられ

た字体を使用した

 

また「しんにゅうしょくへん」については許容字体「遜遡謎餌餅」の五字も「新聞常用

漢字表」に掲げたこれらを含め字体の使用基準は各社により違いがあり本書の基準は各社の字体を

拘束するものではない

   

二〇一〇年十一月十八日

日 

本 

新 

聞 

協 

3

この「新聞常用漢字表(追加改定分)」は

「本表」と「付表」とから成る

「本表」には二〇一〇年改定「常用漢字

表」のうち一九八一年「常用漢字表」に追加

された百九十六字種と読みが追加変更

削除された三十二字のほか新聞用語懇談会

が扱いを変更した四字表外字だが使用する

ことを決めた五字表外音訓だが使用を決め

た三字の字体と音訓を示した

 

新聞用語懇談会は「常用漢字表」中の七字

は使用しないことを決めているがこの分も

掲げてある

「付表」は当て字や熟字訓など一字一字

の音訓としては挙げにくい語を掲げたもので

二〇〇七年版「新聞用語集付表」への追加

分変更分を示した

  

使用上の注意

A 

全ての音訓を見出し語として漢字の上に掲

げこれを五十音順に配列見出し語以外の

音訓は漢字の下に示したしたがって一つ

の音または訓を引けばその漢字に認められ

ている全ての音訓を知ることができる

  

ただし同一の漢字が並んだ場合には見

新聞常用漢字表(追加改定分)

新聞常用漢字表

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 5: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

3

この「新聞常用漢字表(追加改定分)」は

「本表」と「付表」とから成る

「本表」には二〇一〇年改定「常用漢字

表」のうち一九八一年「常用漢字表」に追加

された百九十六字種と読みが追加変更

削除された三十二字のほか新聞用語懇談会

が扱いを変更した四字表外字だが使用する

ことを決めた五字表外音訓だが使用を決め

た三字の字体と音訓を示した

 

新聞用語懇談会は「常用漢字表」中の七字

は使用しないことを決めているがこの分も

掲げてある

「付表」は当て字や熟字訓など一字一字

の音訓としては挙げにくい語を掲げたもので

二〇〇七年版「新聞用語集付表」への追加

分変更分を示した

  

使用上の注意

A 

全ての音訓を見出し語として漢字の上に掲

げこれを五十音順に配列見出し語以外の

音訓は漢字の下に示したしたがって一つ

の音または訓を引けばその漢字に認められ

ている全ての音訓を知ることができる

  

ただし同一の漢字が並んだ場合には見

新聞常用漢字表(追加改定分)

新聞常用漢字表

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 6: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

4

出し語以外の音訓は省略した

B 

字音は片仮名字訓は平仮名で示した

C 

太字は送り仮名を示す

   

例 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

 

記号例等

行頭

印 

新たに追加された漢字百九十六字の

音訓読み

行頭

無印 

二〇一〇年改定で音訓の変更追加

削除があった字種丸括弧内にその内容を

示した

 

常用漢字表の表外字だが新聞用語懇談会

が使用を決めた五字

    

磯(いそ) 

絆(きずな) 

哨(ショ

ウ) 

疹(シン) 

胚(ハイ)

 

常用漢字表の表外音訓だが同懇談会が使

用を決めた三音訓

    

あかす(証) 

とり(鶏) 

コウ(虹)

     

注〕駒には訓読み「こま」しかな

いが「産駒=サンク」を慣用表

記として認める二〇〇一年以降

使用していた字種のうち鶴(カ

ク)脇(キョウ)柿(シ)嵐(ラ

ン)は字種は常用漢字表に入っ

たが音読みが認められなかった

ためルビ扱いとなる

 

常用漢字表にある字種だが同懇談会が使

用しないことを決めた七字

    

虞 

且 

遵 

但 

朕 

附 

 

いわゆる「教育漢字」で小学校学習指導

要領の「学年別漢字配当表」に示されてい

るもの

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 7: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

5

    

例 

かかわる 

関 

せき 

カン

 

傍線) 

特殊な音訓または用法のごく狭

い音訓

    

例 

ガ    

牙 

ゲ 

きば

      

つま   

爪 

つめ

参考

一九八一年常用漢字表から削除された字種

   

勺 

錘 

銑 

脹 

   

注〕「銑」は「銑鉄」の語をで使用

する他に新しくで使用する語は

「貫禄」「肛門」「蘇生」「挽回」

一九八一年常用漢字表から削除された音訓

   

畝(せ) 

疲(つからす) 

浦(ホ)

一九八一年常用漢字のうち用語懇談会が扱いを

変更した字種

   

新しく使用する字種=謁 

箇 

濫(「氾

濫」に限定)

   

音読みの廃止=個(カ)

新聞常用漢字表

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 8: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

6

アあensp〜enspオお

アイ    

アイ    

あい    

藍 

ラン

 

あかす 

証 

ショウ

あきらめる 

諦 

テイ

あご    

顎 

ガク

あこがれる 

憧 

ショウ

あざける  

嘲 

チョウ

あてる   

あと    

痕 

コン

あやしい  

妖 

ヨウ

あらし   

 

イ    

委 

ゆだねる

(訓読み「ゆだねる」追加)

イ     

畏 

おそれる

イ     

萎 

なえる

イ     

イ     

 

いえる   

癒 

いやす 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いき    

粋 

スイ

(訓読み「いき」追加)

 

イク   

育 

そだつ 

そだて

る 

はぐくむ

(訓読み「はぐくむ」追加)

 

いく    

逝 

ゆく 

セイ

(訓読み「いく」追加)

 

いそ   

いばら   

 

いやす   

癒 

いえる 

(訓読み「いえるいやす」追加)

 

いる   

要 

かなめ 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

いる    

煎 

セン

イン    

イン    

淫 

みだら

うす    

臼 

キュウ

うた    

ウツ    

 

うね    

(訓読み「せ」削除)

 

うら    

(音読み「ホ」削除)

うらやましい 

羨 

うらやむ 

セン

本 

表(追加改定分)

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 9: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

7

うらやむ  

羨  

え     

餌餌 

えさ 

 

えがく   

描 

かく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

えさ    

餌餌 

え 

 

エツ    

(不使用印削除)

エン    

怨 

オン

エン    

エン    

艶 

つや

 

オウ   

応 

こたえる

(訓読み「こたえる」追加)

オウ    

おか    

オク    

 

おそれ  

おそれる  

畏 

おぼれる  

溺 

デキ

おれ    

オン    

怨 

エン

カかensp

〜ensp

コこ

カ     

 

カ     

(不使用印削除)

か     

鹿 

しか

ガ     

牙 

ゲ 

きば

ガ     

瓦 

かわら

カイ    

カイ    

潰 

つぶす 

つぶれ

カイ    

ガイ    

崖 

がけ

ガイ    

蓋 

ふた

ガイ    

 

かかわる 

関 

せき 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

かき    

かぎ    

鍵 

ケン

 

かく    

描 

えがく 

ビョウ

(訓読み「かく」追加)

かぐ    

嗅 

キュウ

ガク    

顎 

あご

がけ    

崖 

ガイ

かける   

賭 

かご    

籠 

こもる 

ロウ

カツ    

葛 

くず

 

カツ    

滑 

コツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

 

かつ   

 

かなめ  

要 

いる 

ヨウ

(訓読み「かなめ」追加)

かま    

かま    

かめ    

亀 

新聞常用漢字表

本表あか

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 10: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

8

 

からまる  

絡 

からむ 

からめ

る 

ラク

 

からむ   

 

からめる  

(訓読み「からめる」追加)

 

がわ   

側 

ソク

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

かわら   

瓦 

 

カン   

関 

せき 

かかわる

(訓読み「かかわる」追加)

 

カン   

館 

やかた

(訓読み「やかた」追加)

カン    

 

カン    

鑑 

かんがみる

(訓読み「かんがみる」追加)

ガン    

 

かんがみる 

鑑 

カン

(訓読み「かんがみる」追加)

キ     

キ     

亀 

かめ

キ     

キ     

 

きずな  

きば    

牙 

ガ 

キュウ   

臼 

うす

キュウ   

嗅 

かぐ

きる    

斬 

ザン

キン    

キン    

僅 

わずか

キン    

錦 

にしき

グ     

 

くさい   

臭 

におう 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

くし    

くず    

葛 

カツ

クツ    

くま    

ゲ     

牙 

ガ 

きば

ケイ    

詣 

もうでる

ケイ    

ケイ    

 

ケイ    

鶏 

にわとり 

ゲキ    

隙 

すき

けた    

ける    

蹴 

シュウ

ケン    

拳 

こぶし

ケン    

鍵 

かぎ

ゲン    

 

コ    

(音読み「カ」削除)

コ     

股 

また

コ     

虎 

とら

コ     

コウ    

コウ   

虹 

にじ

コウ    

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 11: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

9

コウ    

喉 

のど

こう    

ゴウ    

 

こたえる 

応 

オウ

(訓読み「こたえる」追加)

 

コツ    

滑 

カツ 

すべる 

なめらか

(音読み「コツ」追加)

こぶし   

拳 

ケン

こま    

 

こむ   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

コン

(訓読み「こむ」追加)

こもる   

籠 

かご 

ロウ

ころ    

 

コン   

混 

まじる 

まざる 

まぜる 

こむ

(訓読み「こむ」追加)

コン    

痕 

あと

サさensp

〜ensp

ソそ

サ     

ザ     

サイ    

サイ    

塞 

ソク 

ふさぐ 

ふさがる

さい    

さかのぼる 

遡遡 

サク    

さげすむ  

蔑 

ベツ

サツ    

刹 

セツ

サツ    

さわやか  

爽 

ソウ

ザン    

斬 

きる

 

シ    

私 

わたくし 

わた

(訓読み「わたし」追加)

シ     

シ     

ジ     

餌餌 

えさ 

しか    

鹿 

しかる   

叱 

シツ

シツ    

シツ    

シュ    

腫 

はれる 

はらす

ジュ    

呪 

のろう

 

シュウ   

臭 

くさい 

におう

(訓読み「におう」追加)

シュウ   

袖 

そで

シュウ   

羞 

シュウ   

蹴 

ける

 

ジュウ  

中 

チュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

 

シュン   

旬 

ジュン

 

ジュン   

(音読み「シュン」追加)

 

ジュン  

新聞常用漢字表

本表さ

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 12: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

10

 

ショウ  

 

ショウ  

証 

あかす

ショウ   

憧 

あこがれる

ショク   

拭 

ふく 

ぬぐう

しり    

 

シン    

伸 

のびる 

のばす 

のべる

(訓読み「のべる」追加)

シン    

 

シン    

振 

ふる 

ふるう 

ふれる

(訓読み「ふれる」追加)

 

シン   

ジン    

ス     

 

スイ    

粋 

いき

(訓読み「いき」追加)

すき    

隙 

ゲキ

すそ    

 

すべて  

全 

まったく 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

 

すべる   

滑 

なめらか 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

 

すみやか 

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

ソク

(訓読み「はやまる」追加)

セイ    

 

セイ    

逝 

ゆく 

いく

(訓読み「いく」追加)

セイ    

セキ    

セキ    

 

せき   

関 

かかわる 

カン

(訓読み「かかわる」追加)

 

セツ    

拙 

つたない

(訓読み「つたない」追加)

セツ    

刹 

サツ

セン    

煎 

いる

セン    

羨 

うらやむ 

うら

やましい

セン    

セン    

セン    

 

ゼン   

全 

まったく 

すべ

(訓読み「すべて」追加)

ゼン    

ソ     

狙 

ねらう

ソ     

遡遡 

さかのぼる

ゾ     

曽 

ソウ

ソウ    

ソウ    

爽 

さわやか

 

ソウ   

創 

つくる

(訓読み「つくる」追加)

ソウ    

痩 

やせる

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 13: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

11

ソウ    

ソク    

捉 

とらえる

 

ソク   

速 

はやい 

はやめ

る 

はやまる 

すみやか

(訓読み「はやまる」追加)

 

ソク   

側 

がわ

(訓読み「かわ」を「がわ」に変更)

ソク    

塞 

サイ 

ふさぐ 

ふさがる

 

そだつ  

育 

そだてる 

はぐ

くむ 

イク

 

そだてる 

(訓読み「はぐくむ」追加)

そで    

袖 

シュウ

ソン    

遜遜

タたensp

〜ensp

トと

 

タ    

他 

ほか

(訓読み「ほか」追加)

タ     

ダ     

唾 

つば

タイ    

タイ    

 

たぐい  

類 

ルイ

(訓読み「たぐい」追加)

 

ただし  

だれ    

タン    

旦 

ダン

タン    

綻 

ほころびる

ダン    

旦 

タン

チ     

 

チュウ  

中 

ジュウ 

なか

(音読み「ジュウ」追加)

チュウ   

チョウ   

貼 

はる

チョウ   

嘲 

あざける

チョク   

 

チン   

ツイ    

 

つかれる  

疲 

(訓読み「つからす」削除)

 

つくる  

創 

ソウ

(訓読み「つくる」追加)

 

つたない  

拙 

セツ

(訓読み「つたない」追加)

 

つとまる 

務 

つとめる 

 

つとめる 

(訓読み「つとまる」追加)

つば    

唾 

つぶす   

潰 

つぶれる 

カイ

つぶれる  

つま    

爪 

つめ

つめ    

新聞常用漢字表

本表た

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 14: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

12

つや    

艶 

エン

つる    

テイ    

諦 

あきらめる

デキ    

溺 

おぼれる

テン    

ト     

妬 

ねたむ

ト     

賭 

かける

トウ    

藤 

ふじ

ドウ    

瞳 

ひとみ

とち    

とら    

虎 

とらえる  

捉 

ソク

 

とり   

鶏 

にわとり 

ケイ

トン    

ドン    

貪 

むさぼる

どん    

丼 

どんぶり

どんぶり  

ナなensp

〜ensp

ノの

ナ     

ナ     

なえる   

萎 

 

なか   

中 

チュウ 

ジュウ

(音読み「ジュウ」追加)

なし    

なぞ    

謎謎

なべ    

 

なめらか  

滑 

すべる 

カツ 

コツ

(音読み「コツ」追加)

におう   

 

におう   

臭 

くさい 

シュウ

(訓読み「におう」追加)

にじ    

虹 

コウ

にしき   

錦 

キン

 

にわとり  

鶏 

とり 

ケイ

ぬぐう   

拭 

ふく 

ショク

ねたむ   

妬 

ねらう   

狙 

ネン    

のど    

喉 

コウ

ののしる  

罵 

 

のばす   

伸 

のびる 

のべる 

シン

 

のびる   

 

のべる   

(訓読み「のべる」追加)

のろう   

呪 

ジュ

ハはensp

〜ensp

ホほ

バ     

罵 

ののしる

 

ハイ   

はがす   

剥 

はぐ 

はがれる 

はげる 

ハク

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 15: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

13

はがれる  

ハク    

はぐ    

 

はぐくむ 

育 

そだつ 

そだて

る 

イク

(訓読み「はぐくむ」追加)

はげる   

剥 

はがす 

はぐ 

はがれる 

ハク

はし    

はち    

蜂 

ホウ

 

はなす  

放 

はなつ 

はなれ

る 

ほうる 

 

はなつ  

放 

 

はなれる 

(訓読み「ほうる」追加)

 

はやい  

速 

はやめる 

はや

まる 

すみやか 

ソク

 

はやまる 

 

はやめる 

(訓読み「はやまる」追加)

はらす   

腫 

はれる 

シュ

はる    

貼 

チョウ

はれる   

腫 

はらす 

シュ

ハン    

ハン    

ハン    

ハン    

 

ヒ     

疲 

つかれる

(訓読み「つからす」削除)

ビ     

眉 

ミ 

まゆ

ひざ    

ひじ    

ひとみ   

瞳 

ドウ

 

ビョウ   

描 

えがく 

かく

(訓読み「かく」追加)

 

フ    

フ     

フ     

ふく    

拭 

ぬぐう 

ショク

ふさがる  

塞 

ふさぐ 

サイ 

ソク

ふさぐ   

ふじ    

藤 

トウ

ふた    

蓋 

ガイ

ふもと   

麓 

ロク

 

ふる    

振 

ふるう 

ふれる 

シン

 

ふるう   

 

ふれる   

(訓読み「ふれる」追加)

ヘイ    

ヘイ    

餅餅 

もち

ヘキ    

ベツ    

蔑 

さげすむ

ホ     

新聞常用漢字表

本表なは

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 16: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

14

 

ホウ   

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ほう

(訓読み「ほうる」追加)

ホウ    

蜂 

はち

ボウ    

 

ほうる  

放 

はなす 

はなつ 

はなれる 

ホウ

(訓読み「ほうる」追加)

ほお    

 

ほか   

他 

(訓読み「ほか」追加)

ボク    

ほころびる 

綻 

タン

ボツ    

マまensp

〜ensp

モも

マイ    

まくら   

枕 

 

まざる  

混 

まじる 

まぜる 

こむ 

コン

 

まじる  

 

まぜる  

(訓読み「こむ」追加)

 

また   

また    

股 

 

まったく 

全 

すべて 

ゼン

(訓読み「すべて」追加)

まゆ    

眉 

ビ 

ミ     

眉 

みだら   

淫 

イン

ミツ    

ミョウ   

冥 

メイ

 

ム    

務 

つとめる 

つと

まる

(訓読み「つとまる」追加)

むさぼる  

貪 

ドン

メイ    

冥 

ミョウ

メン    

もうでる  

詣 

ケイ

もち    

餅餅 

ヘイ

もてあそぶ 

弄 

ロウ

ヤやensp

〜ensp

ヨよ

ヤ     

や     

 

やかた  

館 

カン

(訓読み「やかた」追加)

やせる   

痩 

ソウ

やみ    

ユ     

 

ユ     

癒 

いえる 

いやす

(訓読み「いえるいやす」追加)

ユウ    

湧 

わく

 

ゆく    

逝 

いく 

セイ

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 17: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

15

(訓読み「いく」追加)

 

ゆだねる 

委 

(訓読み「ゆだねる」追加)

ヨウ    

妖 

あやしい

 

ヨウ   

要 

いる 

かなめ

(訓読み「かなめ」追加)

ヨウ    

ヨク    

ラらensp

〜ensp

ロろ

ラ     

 

ラク    

絡 

からむ 

からま

る 

からめる

(訓読み「からめる」追加)

ラツ    

 

ラン    

(不使用印削除)

ラン    

藍 

あい

リ     

リツ    

リョ    

リョウ   

ル     

 

ルイ   

類 

たぐい

(訓読み「たぐい」追加)

ロ     

ロ     

ロウ    

弄 

もてあそぶ

ロウ    

籠 

かご 

こもる

ロク    

麓 

ふもと

ワわ

わき    

わく    

湧 

ユウ

わずか   

僅 

キン

 

わたくし 

私 

わたし 

 

わたし  

(訓読み「わたし」追加)

新聞常用漢字表

本表まやらわ

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 18: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

16

 

あま     

海女海士

  (「海士」を追加)

 

かあさん   

母さん

  (「お母さん」を変更)

 

かじ     

鍛冶

 

かたず    

固唾

 

こじ     

居士

  (「一言居士」を変更)

 

さつき    

五月

  (「五月晴れ」を変更)

さんく    

産駒〔競馬〕

 

しっぽ    

尻尾

 

しにせ    

老舗

 

とうさん   

父さん

  (「お父さん」を変更)

 

まじめ    

真面目

 

やよい    

弥生

 

注〕従来付表にあった「垣

間見る」「神無月」「生粋」

「目配せ」は音韻の変化

と判断して「用字用語集」

に移動

付 

表(追加改定分)

 

以下に挙げられている語を構成要素の一部とする熟語に

用いても構わない

   

例 

河岸魚河岸 

居士一言居士

 

印は新聞用語懇談会が特に使用を認めたいわゆる

慣用表記

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 19: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

17

使用上の注意と手引

ここに掲げた用字用語は代表的な例示であっ

てそれ以外の表現が使えないという意味で

はない書き換え言い換え語の中には同

義語だけでなく文脈によって使える類似す

る意味の語を示した場合もあるしたがって

実際に使用する場合には「新聞常用漢字表」

を活用して文脈に応じ適切な表現を工夫

することが必要である

書き換え言い換え表現の工夫が困難な場

合は読み仮名を付けて使うことができる漢

語熟語の漢字と仮名の交ぜ書きは定着して

いると見られるものを除いてできるだけ避

ける

用語例中漢字書きにしてあるものは仮名

書きにしてもよいまた平仮名書きのもの

は片仮名書きにしてもよいが逆に仮名書き

のものを漢字で片仮名のものを平仮名で書

かないことを原則とする

 

凡例

1 

この「用字用語集(追加改定分)」には

次のような語例(表記例)を載せた

 

主として二〇一〇年「常用漢字表」のうち

従来の常用漢字に追加された百九十六字を含

む語の用例と二十八字に追加された音訓読

用字用語集(追加改定分)

使用上の注意と手引

用字用語集

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 20: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

18

みの用例「常用漢字表」の表外字表外音

訓だが新聞用語懇談会が使用することを決

めた漢字と熟語

 

同音異義語同訓異字の使い分け

 

誤表記誤用の語句の正しい用法

 

複数の表記を持つ語の標準的表記

 

甚だしい当て字と見られるものの仮名書き

 

当て字や熟字訓などを含む「慣用表記」

2 

見出し語は「現代仮名遣い」による平仮名で

五十音順に並べたただし外来語に属するも

のは片仮名を用い長音符号(ー)はその前の

字の母音の位置に配列した

3 

「用字用語」は次の記号を用いておおむ

ね別掲のような形式と記号で示した

( 

)見出し語の下または同音異義語同訓異

字の項の括弧内は原則として使わない語

     

例 

さばく(沙漠)rarr砂漠

   

表記例の上や下の括弧内はその語に加え

たり置き換えたりして使用できる語

     

例 

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

 

rarr 

使ってよい表記を示す

     

例 

いしゅく(委縮)rarr萎縮

   

甚だしい当て字と認められるものの仮名書

き例

     

例 

とんちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

   

複数の表記のうち比較的に慣用度が高いと

認められる方を使うもの

     

例 

がんめい(頑冥)rarr頑迷

〔 

〕見出し語(主として使い分けの語)の大意

説明注記などを示す

     

例 

ほそく 

補足〔不足を補う〕補

足して説明する

           

捕捉〔とらえる〕意図

を捕捉する

〈 

〉用例の大意説明注記などを示す

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 21: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

19

     

例 

いや 

(否4

)rarrいや〔否定〕い

やが応でも〈どうして

も〉

          

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕

いやが上にも〈ますま

す〉

 

 

用例派生語別の表記読み方など簡単

な注記を示す

     

例 

ぜん 

膳陰膳配膳

       

ずがいこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

 

ルビ

「常用漢字表」の表外字表外音訓を含む語

にルビが付けてあるものは読み仮名を付

けて使う語

     

例 

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

【形式と記号】

   

「常用漢字表」の表外字

     

例 

せんさく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

  

 

「常用漢字表」の表外音訓

     

例 

まだら(斑4

)rarrまだらまだら模

  

 

国語審議会「同音の漢字による書きか

え」の語

     

例 

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

  

 

表内字だが新聞用語懇談会が使わない

ことを決めた字

     

例 

ふせん(附

箋)rarr付箋

   

誤った表記と認められるもの

     

例 

ざせつ(座6

折)rarr挫折

  

 

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読と判断当分ルビ付きが望ましいと

使用上の注意と手引

用字用語集

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 22: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

20

決めた字または熟語

     

例 

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

   

表内字表内音訓だが新聞用語懇談会

が難読または仮名書きの習慣も定着してい

ると判断仮名書きを併記したもの

     

例 

しょせん 所詮しょせん

  統 

二つ以上の表記があるうちその一方を

統一的に使うもの

     

例 

あてじ(宛て字)rarr統当て字

  

= 

同音異義語同訓異字の使い分けを示す

     

例 

うた

       

歌〔一般用語歌謡曲のついた

歌詞和歌〕歌合わせ歌声歌心

       

唄〔限定用語邦楽民謡など動

詞には使わない〕小唄地唄長唄

     

注 

〔 

〕の中に掲げた語の定義

    

一般用語広く一般に使われている用語

    

限定用語使用範囲が限定的で狭い用語

  

 

表外字だが新聞用語懇談会が使用を認

めた字

     

例 

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

  

 

表外音訓だが新聞用語懇談会が使用を

認めた字

     

例 

こうさい(虹

彩)rarr虹彩

  

 

表外字を含んでいるが新聞用語懇談会

が使用することを認めた特別な語

     

例 

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

  慣 

表外音訓を含む熟語熟字訓などでい

わゆる「慣用表記」として使用を認めた語

(「新聞常用漢字表」の「付表」の語)

     

例 

さんく 慣産駒〔競馬〕

  

 

音読みまたは訓読みする場合には使って

よい表記

     

例 

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

  

 

文部科学省が制定した学術用語

     

例 

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 23: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

21

あい 

藍藍色藍染め

あいがん 

愛玩(動物)

あいごま(間4

駒)rarr合駒〔将棋〕

あいさつ(挨拶)rarrあいさつ

 

〔注〕表記習慣で漢字書きも

あい

まい 曖昧あいまいあ

やふや不確実

あきらめる 

諦める

あく

ば 

悪罵毒づく悪口(を

言う)

あく

らつ 

悪質あくどい悪

あご 顎あご

あこがれる(憬4

れる)rarr憧れる

あざ

ける 嘲るあざける嘲

りあざけり(を受ける)

あざわらう(嘲4

笑う)rarrあざ笑う

あて 

宛て知人宛ての手紙宛

先宛名

あて

がう(宛行4

う)rarrあてがう

あてがいぶち

あてじ(宛て字)rarr統当て字

あてる

 

充てる〔充当〕教材に充てる

建築費用に充てる抵当に充

てる保安要員に充てる

 

当てる〔接触的中配分

相当〕当て馬当てが外れる

当て事当て込む当て字

当てはめる当て身風に当

てる心当て日光に当てる

的に当てる胸に手を当てる

割り当てる

 

宛てる〔手紙など〕恩師に宛

てて手紙を書く母に宛てた

手紙本社に宛てられた書類

あと

 

後〔先前の対語後続〕後

味後追い後押し後が絶

える後片付け後がない

後釜後腐れ後始末後に

なり先になり後の祭り後

払い後回し後戻り後を

絶たない〈後続〉後を頼む

後を引く

 

跡〔物事の行われたあと相

続行跡〕足跡跡形もない

跡取り跡目相続跡を絶つ

〈消息〉苦心努力の跡立

つ鳥跡を濁さず犯行の跡

 

痕〔くっきり残ったあと主

として人体〕手術注射や

用字用語集

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 24: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

22

けどの痕戦争の傷痕台風

の爪痕血の痕

 

〔注〕「跡」か「痕」か迷う場

合は「跡」を使う

あま 慣海女慣海士

あまごい 

雨乞い

あやしい

 

怪しい〔奇怪不気味不安

異様〕怪しい人影彼の日本

語は怪しい挙動が怪しい

空模様が怪しい

 

妖しい〔妖艶神秘的〕妖し

い魅力妖しく輝く瞳

あや

しむ 

怪しむ警官に怪しま

れる

あらし 

嵐砂嵐

あんや(闇4

夜)rarr暗夜

いえる 

癒える

いがい 

遺骸遺体亡きがら

いかいよう 

胃潰瘍

いき 

粋粋がる粋筋

いく

 

行く〔本動詞実質的な意味

を持つ場合〕行き帰り行き

先大阪へ行く去って行く

 

いく〔補助動詞実質的な意

味が薄れた場合〕うまくいく

合点がいく消えていく減

っていく満足がいく 

 

逝く〔亡くなる〕多くの人に

惜しまれながら逝ったぽっ

くり逝く

 

注〕「ゆく」とも「ゆく」よ

り口語的

いけい 

畏敬(の念)

いしゅく(委縮)rarr萎縮

 

注〕おそれ入ってかしこまる

意では「畏縮」も

いす 椅子いす

いそ(磯9

)rarr磯磯釣り

いただく

 

(戴4

)rarr頂く〔のせる「もら

う」の謙譲語〕頂き物賞状

を頂く雪を頂く山

 

いただく〔補助動詞(~して

もらう)「食べる」の謙譲

語〕(ご飯を)いただきます

お話しいただくお読みいた

だく見ていただく

いちげんこじ 

一言居士

いちもくりょうぜん 

一目瞭然

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 25: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

23

いっ

しゅう 

一蹴挑戦者を一蹴

する

いったん 一旦いったん一

時一度

いば

ら(茨棘7

荊7

)rarrイバラ

〔植物〕いばらの道

 

注〕「茨」は固有名詞のみに

使う

いふ 

畏怖畏怖の念を抱く

いや

 

(厭7

)rarr嫌〔きらう〕嫌々な

がら嫌がらせ嫌気が差す

嫌というほど

 

(否4

)rarrいや〔否定〕いや応

なしにいやが応でも〈どう

しても〉いやも応もなく

〈無理やり〉

 

(弥4

)rarrいや〔いよいよ〕い

やが上にも〈ますます〉

いやす 

癒やす癒やし

いる

(炒7

る)rarr煎る肝煎りコ

ーヒー豆を煎るゴマを煎る

いん

うつ 

陰鬱陰気うっとう

しい

いんこう 

咽喉

いんこう 

淫行

いんせき 

姻戚

いんとう 

咽頭

いんぺい 

隠匿隠す隠蔽

うげん 

右舷

うす 

臼石臼

うず

たかい(堆4

いうず高い)rarr

うずたかい

うた

 

歌〔一般用語歌謡曲のつ

いた歌詞和歌〕歌合わせ

歌声歌心歌を歌う子守

歌舟歌万葉集の歌

 

唄〔限定用語邦楽民謡な

ど動詞には使わない〕小唄

地唄長唄端唄馬子唄

うたう

 

歌う〔一般用語詩や歌など

をうたう〕歌い手悲しみを

詩に歌う情感を歌い上げる

鳥が歌う流行歌を歌う

 

謡う〔限定用語謡曲など〕

謡曲「高砂」を謡う

 

(謳7

)rarrうたう〔強調する〕

うたい文句効能をうたう

条文の中にうたう

用字用語集

いう

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 26: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

24

 

(唄4

)rarrうたう小唄をうた

うつ 鬱うつ(状態)

うっけつ 鬱血うっ血

うっ

せき 

鬱積内に籠もる

こもる(不平不満が)積

もる

うっ

とうしい(鬱陶しい)rarrうっ

とうしい

うつびょう 鬱病うつ病

うなどん(鰻7

丼)rarrうな丼

うらみ

 

(怨4

)rarr恨み〔ひどい仕打ち

に対する憎悪遺恨〕恨み骨

髄に徹する恨み言恨みつ

らみ恨めしい

 

(憾4

)rarrうらみ〔心残り不

満欠点〕公平を欠くうらみ

拙速のうらみ

うらむ(怨4

む)rarr恨む

うら

やましい 羨ましいうら

やましい

うらやむ 羨むうらやむ

え 

餌餌付け

えかき(画4

描き)rarr絵描き

えさ 

えじき 

餌食

えっけん 

謁見お会いするお

目通りお目にかかる面会

えび

す(恵比須恵比寿4

恵美須

夷7

戎7

蛭7

子)rarrえびす(顔)

 

注〕固有名詞はそれぞれの表

記に従う

えんか(艶歌)rarr演歌

えんこん 

遺恨恨み怨恨

えんぶん 

艶聞浮名

おうせい 

旺盛盛ん

おか

 

丘〔一般用語小高い土地〕

丘を越えて

 

岡〔限定用語県名熟語な

ど〕岡っ引き岡目八目〈本

来の表記は「傍目八目」〉岡

持ち

 

(陸4

)rarrおか〔陸地〕おか蒸

気おか釣り

おか

づり(陸4

釣り岡釣り)rarrお

か釣り

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 27: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

25

おく

する 

臆するおじけづく

気後れする

おくせつ(憶説)rarr臆説

おくそく(憶測)rarr臆測

おくびょう 

臆病

おくめんもない 

臆面もない

おぜ

んだて(御4

膳立て)rarrお膳立

おそれ

 

(怖4

惧4

)rarr恐れ絶滅

の恐れ

 

=畏れ神仏への畏れ

おそれる

 

(怖4

惧4

)rarr恐れる〔一般用

語おそろしい恐縮〕恐れ

入る恐れ多い恐れながら

失敗を恐れるな死を恐れる

報復を恐れて逃亡する

 

畏れる〔限定用語かしこま

る畏敬〕神を畏れる師を

畏れ敬う

 

注〕「おそれ入るおそれ多

い」などは特に畏敬の念を表

す場合は「畏」を使う迷う

場合は「恐」か仮名書き

おとさた 音沙汰音さた

おぼれる 

溺れる

おりづる 

折り鶴

おれ 

おんねん 

怨念遺恨恨み

かあさん 慣母さんお母さん

かい

ぎゃく(諧謔7

)rarr滑稽こ

っけい(気の利いた)冗談

ユーモア

がいこつ 

骸骨

かいしょ 

楷書

かいそう(潰走)rarr敗走

かいちょう 

諧調ハーモニー

 

注〕「階調」はグラデーシ

ョンの意

かいまみる 

垣間見る

 

注〕「垣間見せる」「垣間聞く」

は誤用

かいめつ(潰滅)rarr壊滅

かいよう 

潰瘍胃潰瘍

かいらん(潰乱)rarr壊乱

がかい 

崩れる崩壊瓦解

かか

わる(拘4

わる係4

わる)rarr関

わる

 

注〕「~にもかかわらず」は

仮名書き

用字用語集

えお

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 28: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

26

かき 

柿渋柿干し柿

かぎ

 

=鍵〔キー差して錠を開け閉

めする金具〕鍵穴鍵を掛け

る事件の鍵を握る問題を

解く鍵

 

(鉤7

)rarrかぎ〔フック先が

曲がった金具〕かぎ裂きか

ぎ針

かく

 

書く〔字や文を〕記事を書く

行書で書く小説を書く日

記を書く

 

(画4

)rarr描く〔絵や図を〕油

絵を描く絵描き絵に描い

た餅絵を描き直す地図を

描く漫画を描く

かぐ 

嗅ぐ

がく 

顎(関節)

かく

しゅ(鶴4

首)rarr鶴かく

首しゅ

(して待

つ)

かくせい 

覚醒自覚目覚め

 

注〕法律名は「覚せい剤取締

法」

がけ 

崖崖崩れ崖下

がけ

っぷち(崖っ淵6

)rarr崖っ縁

崖っぷち

かける

 

懸ける〔託す願う勝者に

与える〕命懸け願を懸ける

賞金賞品を懸ける〈懸賞〉

人生を懸ける望みを懸ける

 

賭ける〔ばくち〕賭け金賭

け事賭けに勝つ危険な賭

け金品を賭ける

かご 

かこく 

過酷厳しいむごい

 

注〕特にむごさ無慈悲なさ

まを強調したい意では「苛

酷」も

かし 慣河岸魚河岸

かじ 慣鍛冶刀鍛冶

かし

こまる(畏4

まる)rarrかしこま

るかしこまって意見を言う

かしこまりました

かしょ(個4

所)rarr箇所

 

注〕「数カ所」「数か所」「三

カ所」「三か所」など助数詞

として使う場合は仮名書き

がじょう 

牙城本拠

かじ

ょうがき(個4

条書き)rarr箇条

書き

かせ

いソーダ(苛性曹達4

)rarrカセ

イソーダ

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 29: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

27

 

注〕「水酸化ナトリウム」の

工業製品としての慣用名

かたず 慣固唾

かっさい 

喝采

かっ

とう 

葛藤争い紛争も

め事

かなめ 

かぶき 

歌舞伎

がべ

い 

画餅「がへい」とも

あだ徒労無効無駄

かま

 

釜〔生活用具など〕後釜同

じ釜の飯釜飯茶釜電気

釜風呂釜

 

窯〔焼き物などを作る設備〕

窯元炭焼き窯登り窯

 

(缶4

)rarrかま〔ボイラーなど〕

蒸気機関車のかま

かま 

鎌鎌首草刈り鎌

かめ 

亀亀の甲より年の功

からめる

 

絡める〔巻き付ける結び付

ける〕足を絡めた攻撃

 

(搦7

)rarrからめる〔縛り付け

る〕からめ手からめ捕る

がんじがらめ

がら

ん(伽7

藍)rarr寺院仏閣伽が

藍らん

がれき(瓦礫7

)rarrがれき

かれつ 

苛烈激烈

かわら 

瓦瓦ぶき瓦屋根

かんがみる 

鑑みる

がんぐ 

玩具おもちゃ

かん

げき 

(一瞬の)隙隙間

不和溝間隙

かんじん(肝腎)rarr肝心

がんたん 

元旦

かんなづき 

神無月

かんぺき(完壁6

)rarr完璧

がんみ(翫7

味含味)rarr玩味

がんめい(頑冥)rarr頑迷

かんめん(干麺)rarr乾麺

かんろく(貫禄7

)rarr貫禄

きぐ

(危虞

)rarr危惧危ぶむ恐

れ懸念心配不安

きこ 

騎虎騎虎の勢い

ぎじばり(擬餌鉤7

)rarr擬餌針

きずな(絆9

)rarr絆

きそ

ん(棄損)rarr損傷破損

毀損

きっすい 

生粋

用字用語集

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 30: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

28

きば 

きまじめ 

生真面目

きもいり(肝入り)rarr肝煎り

きゅうかく 

嗅覚

きゅうし 

臼歯

きゅうす 

急須

ぎゅうどん 

牛丼

きょうこつ(頰4

骨)rarr頰きょう

骨こつ

きょうそく(脇4

息)rarr脇きょう

息そく

きる

 

(伐4

截7

剪7

)rarr切る〔一般

用語〕縁を切る期限を切る

首を切る〈解雇〉たんかを

切る電源を切るナイフで

首などを切られる野菜を切

 

斬る〔限定用語〕悪徳商法を

斬る〈強く批判する〉一刀

の下に敵を斬る首を斬る

〈斬首〉世相を斬る

 

注〕迷う場合は「切る」を使

きれつ 

亀裂

きんき 

錦旗

きんこ(禁固)rarr禁錮

きんさ 

僅差小差

きん

したまご(金糸卵)rarr統錦糸

きんしゅ 

筋腫

きんしゅう 

錦秋

きんしょう 

僅少少し

くし 

串串刺し串焼き玉串

くず 

葛葛湯

くま 

熊穴熊〈将棋動物名は

原則片仮名書き〉熊手

くらやみ 

暗闇

ぐろ

う 

侮るからかうばかに

する愚弄

けい

がいか 

形骸化形式化空

洞化

けいこ 稽古けいこ

けいべつ 

軽蔑

けた 

桁桁違い橋桁一桁

けっかい(決潰)rarr決壊

けっこん 

血痕

けづめ(距4

)rarr蹴爪

ける 

蹴る蹴落とす蹴散らす

蹴破る

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 31: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

29

 

注〕「足蹴」は読みにくいの

で「足げ」と仮名書きも

げんこつ(拳4

骨)rarrげんこつ

けんじゅう 

拳銃ピストル

げんそく 

舷側

けんそん 

謙遜控えめ

けんばん 

鍵盤

けんぽう 

拳法

ごい 

語類言葉語彙

 

注〕「語彙」は「ある範囲に

おいて使われる単語の総体

集まり」のこと「豊富な語

彙」などと使い単語の使い

方の間違いを指して「その語

彙の使い方はおかしい」とは

言わない文意によっては

「ボキャブラリー」などに言

い換えてもよい

こいき 

小粋

こう

 

請う〔一般用語〕案内を請う

許可を請う請われて出馬す

る紹介を請う

 

乞う〔限定用語名詞形に

も〕雨乞いいとま乞い命

乞い乞うご期待慈悲を乞

こういん(拘引)rarr勾引(状)

〔法律用語〕

 

注〕一般には「連行する(さ

れる)」「連れていく(いかれ

る)」とし無理やり連れて

いかれる意では「拘引」も

こう

がい 

梗概粗筋あらまし

概要大要

ごう

がん 

傲岸居丈高横柄

高慢尊大

こうさい(虹

彩)rarr虹彩虹彩炎

こう

じ 

好餌〔えじきおとり〕

悪徳商人の好餌になる

こうじょうせん 

甲状腺

こうた 

小唄

こうち 

巧緻巧妙精巧

こうとう 

喉頭(がん)

こうとうむけい 

荒唐無稽

こうばい 

勾配

こうはん(広汎)rarr広範

 

注〕「広汎性発達障害」など

の病名は別

ごう

まん 

傲慢横柄おごり

高慢

用字用語集

くけこ

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 32: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

30

こうもん(肛7

門)rarr肛門

こうりゅうこうち

 

=勾留〔判決が確定するまでの

間容疑者や被告の身柄を拘

禁すること〕勾留期間の延長

勾留質問勾留状勾留理由

開示未決勾留

 

拘留〔三十日未満の最も軽い

自由刑主として軽犯罪に〕

二十日の拘留に処せられる

 

拘置〔刑の言い渡しを受けた

者を拘禁すること〕

 

注〕外国の事件関係では「拘

束」を用いる

こかん 

股間

こかんせつ 

股関節

こけつ 

虎穴

ここう 

虎口(を脱する)

こさつ 

古寺古刹

こじ 慣居士一言居士

こすう(箇4

数)rarr個数

こたえる

 

答える〔返答返事〕口答え

質問に答える正確に答える

呼べば答える

 

応える〔反応応じる〕歓呼

に応える期待に応える手

応え歯応え旗を振って応

える見応え要請に応える

 

=(堪4

)rarrこたえる〔堪える

我慢する〕こたえられない味

持ちこたえる

 

注〕「寒さが身にこたえる」

「胸にこたえる」「骨身にこた

える」などは「応える」が当

てられるが仮名書きが望ま

しい

こっけい 滑稽こっけい

こぶし 

拳握り拳

こべつ

 

(箇4

別)rarr個別〔一つ一つ

一人一人〕個別交渉個別指

導個別に話し合う

 

戸別〔一軒一軒各戸〕戸別

配達戸別訪問〈選挙運動な

ど〉

こま 

駒駒組み駒不足持ち

駒若駒

こむ

 

込む〔入り組む込み入る

連用形に付いて複合語を作

る〕仕事が立て込む手が込

む煮込む吹き込む負け

が込む

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 33: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

31

 

混む〔混雑する〕混み合う店

内電車が混む人混み

こめる(籠4

める)rarr込める

こも

る(込6

もる隠4

る)rarr籠も

るこもる

 

注〕「口ごもる」など表記習

慣により仮名書きも活用する

ころ 

頃子供の頃頃合い

 

注〕接尾語的に使う「ごろ」

は読みやすい仮名書きも

ごろ(語路)rarr語呂

こわき 

小脇

こわす(毀4

す)rarr壊す壊れる

こんせき 

痕跡

さい

 

采〔とる彩り姿〕喝采

采配采を取る〈指揮をす

る〉納采風采

 

(賽7

采)rarrさい〔さいころ〕

さいの目さいは投げられた

さいはい 

采配

さか

のぼる(溯7

る逆上る)rarr

遡るさかのぼる

さく 

柵柵越え鉄柵

さげ

すむ(貶7

む下げすむ)rarr

蔑むさげすむ 

さげん 

左舷

ざしょう 

挫傷

ざせつ(座6

折)rarr挫折

さた 沙汰さた

さつき 慣五月五月晴れ

さっそう(颯7

爽)rarrさっそう

さばく(沙漠)rarr砂漠

さめるさます

 

冷める冷ます〔冷える温

度が下がる〕愛情興奮ほ

とぼりが冷める熱を冷ます

湯冷めする

 

覚める覚ます〔睡眠迷い

などから戻る〕太平の眠りを

覚ます寝覚めが悪い麻酔

から覚める迷いを覚ます

目が覚める夢から覚める

 

(醒4

)rarrさめるさます〔酔

い興味がなくなる〕興ざめ

酔いがさめる

さわやか 

爽やか

ざんがい 

残骸

さんかくきん 

三角巾

さんく 慣産駒〔競馬〕

さんけい 

参詣お参り参拝

用字用語集

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 34: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

32

ざんさつ

 

=斬殺〔きり殺す〕刀で斬殺す

 

惨殺〔むごたらしく殺す〕一

家四人が惨殺される

ざんしん 

斬新目新しい

さんまい 

三昧無我の境

 

注〕「読書念仏ざんまい」

など熱中する意味で接尾語的

に使う場合は仮名書きも

さんろく 

山麓

しい 

勝手気まま恣意

じうた 

地唄

しえ

ん 

恨み私恨私憤私

しか 

鹿 

しが 

歯牙(にもかけない)

しがい 

死骸死体

じかせんえん 

耳下腺炎

しか

つめらしい(鹿爪らしい)rarr

しかつめらしい

しかる 

叱る

しこ 

四股四股を踏む

 

注〕「四股名醜4

名」は「し

こ名」と仮名書きに

じちょう

 

=自重〔軽はずみな行動を慎

む〕隠忍自重ご多忙の折ご

自重ください自重自戒

 

自嘲〔自分で自分をあざけ

る〕自嘲気味に吐露する自

嘲するような薄笑い

しっしん(湿疹9

)rarr湿疹

しっせい

 

叱正〔しかりただす〕ご叱正

のほどを

 

叱声〔しかる声言葉〕叱声

が飛ぶ

しっせき 

叱責

しっそう 

失踪失跡行方不明

しっと 

嫉妬

しっぽ 慣尻尾

しにせ 慣老舗

しはん(屍7

斑)rarr死斑

しはん 

紫斑

しゃへい 

覆う遮る遮蔽

しゅ

うち 

羞恥(心)恥じらい

恥ずかしさはにかみ

じゅ

うてん 

詰める補充満た

す充塡

しゅうび 

愁眉(を開く)

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 35: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

33

じゅくし(熟柿4

)rarr熟じゅ

柿くし

しゅくどう 

縮瞳

じゅそ(呪詛7

)rarr呪い

しゅつらん 

出藍(の誉れ)

じゅ

ばく 

呪縛束縛とらわれる

じゅ

もん 

呪文まじない(言

葉文句)

しゅよう 

腫瘍おでき腫れ物

しゅん 

旬旬の魚野菜

しょうかい(哨9

戒)rarr哨戒

しょうけい 

憧れ憧憬

 

〔注〕「どうけい」は慣用読み

しょうちゅう 

焼酎

しょうび 

焦眉(の急)

じょうるり 

浄瑠璃

じょうれい

 

条例〔地方自治体の制定する

規則〕東京都公安条例

 

条令〔箇条書きの法令〕法律

の条令

しょ

くじ 

食餌小動物の食餌実

しょ

くじりょうほう(食餌療法)

rarr食事療法

 

注〕医療関係では「食餌療

法」を使う場合もある

しょせん 所詮しょせん

しょほうせん(処法6

箋)rarr処方箋

しり 

尻尻込み尻拭い尻目

目尻

しん

 

=心〔こころ精神慣用の熟

語〕核心心から納得する

心棒灯心炉心

 

芯〔ものの中央中心〕鉛

筆リンゴろうそくバッ

トの芯体の芯まで冷える

 

注〕心を「こころ」と読まれ

るのを避けるためや使い分

けに迷う場合は仮名書きも

じん 

腎腎移植腎バンク

しんきんこうそく 

心筋梗塞

しんこく

 

申告〔官公庁上司に申し出

る〕確定申告所得を申告す

る申告漏れ

 

親告〔被害者側が訴える〕名

誉毀き

損そん

罪などの親告罪

しん

し 

真剣誠実真面目

真摯

しんせき 

親戚

じんぞう 

腎臓

しん

ちょく 

進行進展進捗

(状況率)

用字用語集

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 36: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

34

しんぼく 

親睦

じんましん(蕁7

麻疹9

)rarrじんまし

しん

らつ 

辛口(の)痛烈手

厳しい容赦ない辛辣

すいたい 

推挙推戴

すえき 

須恵器

ずが

いこつ 

頭蓋骨「とうがい

こつ」とも

すき 

隙油断も隙もない

すきま(透き間)rarr統隙間

ずきん 

頭巾

すそ 

裾お裾分け裾野山裾

すべ

て(凡4

て総4

て)rarr全て事

件は全て解決した

 

注〕表記習慣により仮名書き

すんげき 

寸暇寸隙

せい

さん 

陰惨むごたらしい

凄惨

せい

ぜつ 

すさまじい壮絶想

像を絶するものすごい

凄絶

せいそう(凄愴7

悽愴7

7

)rarr痛まし

いすさまじい悲惨むご

たらしい

せい

ち 

精緻きちんとした精

巧精密

せいとん 

整頓

せい

らん(青嵐4

)rarr青せい

嵐らん

「あお

あらし」とも

せきずい 

脊髄

せきつい 

脊椎

せたけ(脊4

丈)rarr背丈

せっくつ 

石窟

せつ

な 

一瞬瞬間刹那(主

義的)

せん 

腺汗腺胸腺前立腺

乳腺涙腺

ぜん 

膳一膳飯お膳立て陰

膳配膳

ぜんかい(全潰)rarr全壊

せん

こう(選衡銓7

衡詮考)rarr

選考

 

注〕「金利選好」「選好度調

査」などは別

せん

さく(穿鑿7

7

)rarr詮索細かく

調べる探る

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 37: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

35

せん

じょうこん(旋条痕綫7

痕)rarr線条痕ライフル痕

ぜんしょうせん(前哨9

戦)rarr前哨

せんじる 

煎じる

せんちゃ 

煎茶

せんてつ(銑7

鉄)rarr銑鉄

せんばづる 

千羽鶴

せんびょうしつ 

腺病質

せんべい 煎餅せんべい

せんぼう 

羨望

ぜんぼう 

全貌全体像全容

せん

りつ 

戦慄恐るべきおの

のく衝撃震え上がる

ぜんりつせん 

前立腺

そう

かい 

爽快気分爽快爽快

な目覚め

 

注〕肉体的に快い元気にあ

ふれている意では「壮快」も

ぞうきん 

雑巾

そう

くつ 

巣窟温床(悪党の)

すみか根城

ぞうげ 

象牙

ぞう

けい 

造詣学識たしなみ

知識

そうしん 

痩身(術)

そうそふ 

曽祖父

そうそぼ 

曽祖母

そうそん 

曽孫

そうてん 

装塡

そうへき(双壁6

)rarr双璧

そうめん(素4

麺)rarrそうめん

そうりょ 

僧侶

そき

ゅう 遡るさかのぼる

遡及

そげき 

狙撃(兵)

そこ

う 遡るさかのぼる

遡行

 

注〕船に限った場合は「遡

航」も

そじ

ょう 遡るさかのぼる

遡上

そせい(蘇7

生)rarr蘇生

そで 

袖長袖振り袖

そん

しょく 

遜色引け目見劣

用字用語集

すせそ

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 38: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

36

たいかん 

戴冠(式)

たいきょくけん 

太極拳

たいせき 

堆積

たいひ 

堆肥

たいぼう 

戴帽(式)

だえき 

唾液

だき 

唾棄忌み嫌う嫌悪吐

き捨てる

たぐ

い(比4

い)rarr類い類いまれ

な才能

たち

こめる(立ち籠4

める)rarr立ち

込める

だっきゅう 

脱臼

たて

こむ(立て混む建て込む)

rarr立て込む

たて

こもる(立て込6

もる)rarr立

て籠もる立てこもる

たと

えたとえる(譬7

喩4

)rarr例

え例える例え話

だれ 

だんがい 

断崖

だんこん 

弾痕

だんな 

旦那旦那衆若旦那

 

〔注〕文脈により仮名書きも

ちみつ 

緻密きめ細かい細密

精密綿密

ちゅうハイ 

酎ハイ

ちょうしょう 

嘲笑冷笑

ちょうじり 

帳尻

ちょ

うだい 頂戴ちょうだい

お叱りを頂戴するおやつ

をちょうだい

ちょうふ 

貼付

 

注〕「てんぷ」は慣用読み

「貼り付ける」など分かりや

すい表現も活用する

ついえる

 

費える〔無駄に使われてなく

なる〕いたずらに歳月が費え

る浪費で財産が費える

 

(潰4

)rarrついえる〔崩れ壊れ

る〕計画も夢とついえた野

望がついえる

ついかんばん 

椎間板

つか

れる 

疲れる気疲れ

つくる

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 39: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

37

 

作る〔一般用語こしらえる

主として規模の小さいもの

に〕生き生け作り形作る

規則を作る記録を作る米

作り鮮魚を刺し身に作る

作り話作り笑い罪作り

手作り人形を作る文を作

 

造る〔造成営む主として

規模の大きいものに〕石造り

国造り財産造り酒を造る

数寄屋造り宅地を造る造

り酒屋庭園を造る荷造り

船を造るみそを造る寄せ

木造り

 

創る〔限定用語創造独創

を強調する場合〕新しい文化

を創る

 

注〕「街町づくり」「人づく

り」など使い分けに迷う場合

は仮名書きにする

つたない 

拙い

つづ

らおり(葛4

折り九十九

4

4

4

り)rarrつづら折り

つとめるつとまる

 

務める務まる〔任務〕議長

の役が務まる主役を務める

進行係を務める土俵を務め

 

=勤める勤まる〔勤労〕朝の

お勤め会社員が勤まる会

社に勤める勤め先勤め人

つば 

唾唾を付ける天に唾す

つぶす 

潰す潰れる

つまhellip 

爪先爪はじき爪弾く

つめ 

爪爪痕爪切り

つや 

艶色艶艶っぽい艶や

 

注〕「つや消し」「つや出し」

など光沢の意味に用いる場合

は仮名書きも

つる 

鶴千羽鶴

ていかん 

諦観悟り達観

ていとん 

停頓

ていねん 

諦念悟り

できあい 

溺愛

できし 

溺死水死

てっけん 

鉄拳

てぬぐい 

手拭い

てんどん 

天丼

用字用語集たちつて

38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

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38

てんぷ

 

=添付〔付け添える〕メールの

添付ファイル

 

貼付〔のりなどで貼り付け

る〕切手を貼付する

 

注〕「貼付」の本来の読みは

「ちょうふ」「貼り付ける」

など分かりやすい表現も活用

する

とうかい(倒潰)rarr倒壊

どうくつ 

洞窟

どうけい 

憧憬

 

注〕本来の読みは「しょうけ

い」「どうけい」は慣用読み

どうこう 

瞳孔

とうさん 慣父さんお父さん

とう

た(淘7

汰)rarr整理選別

(自然)淘とう

汰た

とうや 

鍛錬錬成陶冶

とうろう 

灯籠

どくが 

毒牙

とじ

こもる(閉じ込6

もる)rarr閉

じ籠もる閉じこもる

としゅくうけん 

徒手空拳

とする 

賭する

とち

(栃橡7

)rarrトチ〔植物〕と

ち餅

 

〔注〕「栃」は固有名詞のみに

使う

とば 

賭場

とばく 

賭博

とめそで 

留め袖

とら 

虎虎の巻

とらえる

 

捕らえる〔取り押さえる〕獲

物を捕らえる犯人を捕らえ

 

捉える〔つかむ把握〕意味

を捉える心を捉える文章

の要点を捉える問題の捉え

方が難しいレーダーが台風

の目を捉える

hellipどん 

うな丼カツ丼天丼

とんざ 

頓挫

とんし 

頓死

とんち(頓智7

)rarr頓知

とんちゃく 

頓着

とん

ちんかん(頓珍漢)rarrとんち

んかん

とんぷく 

頓服

どんぶり 

丼丼勘定丼物

39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

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39

どん

よく 

貪欲飽くことのない

強欲欲張り

なえる 萎えるなえる

ながうた 

長唄

なきがら(亡骸4

)rarr亡きがら

なし 

なぞ 

謎謎解き謎めく

 

注〕「なぞなぞ(遊び)」は仮

名書き

なべ 

鍋鍋物鍋焼きうどん

寄せ鍋

なまづめ 

生爪

ならく 

奈落

においにおう

 

匂い匂う〔主によいにお

い〕梅の花の匂い香水がほ

のかに匂う

 

臭い臭う〔主に不快なにお

い〕魚の腐った臭い生ごみ

が臭う

 

注〕「辞任出馬の意向をに

おわす」など「ほのめかす」

意味で用いる場合や「強い

香水たばこのにおい」など

よい香りか不快なにおいかが

判別できない場合「臭〈く

さ〉いにおい」など漢字書き

では紛らわしい場合は仮名

書きにする

にくしゅ 

肉腫

にじ 

にしき 

錦錦絵錦を飾る

にし

きのみはた(錦の御4

旗)rarr慣

錦の御旗

ぬぐ

う 

拭う口を拭う拭いき

れない疑念

ねたむ(嫉4

む)rarr妬むねたむ

ねらいうち

 

狙い打ち〔主に野球〕カーブ

を狙い打ち

 

狙い撃ち〔主に射撃比喩的

用字用語集

なにぬね

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 42: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

40

にも〕弱者を狙い撃ち銃で

狙い撃ち

ねらう 

狙う

ねんざ 

捻挫

ねん

しゅつ 

捻出工面算段

ひねり出す

のうこうそく 

脳梗塞

のうせきずい 

脳脊髄

のど(咽4

咽喉4

4

)rarr喉喉元

 

注〕「のど自慢」などは仮名

書きが望ましい

ののしる 罵るののしる

のばすのびるのべる

 

延ばす延びる延べる〔広

がる時間を引きのばす遅

れる〕会期が延びる金の延

べ棒航空路が延びる出発

を延ばす地下鉄が郊外に延

びる遠くまで足を延ばす

日限が延びる延び延びにな

る延べ金延べ人員延べ

日数延べ払い梅雨前線が

延びる間延び

 

伸ばす伸びる伸べる〔縮

の対語背のびするまっす

ぐになる〕学力が伸びる髪

を伸ばす記録を伸ばす草

木が伸びるぐったり伸びる

経済の伸び率才能を伸ばす

差し伸べる身長が伸びる

救いの手を伸べる勢力を伸

ばす手足を伸ばす手を伸

べて助け起こす伸び縮み

伸び伸びと育つ日脚が伸び

 

注〕使い分けに迷う場合は仮

名書きにする

のろ

う(詛7

う)rarr呪う死者の呪

い世を呪う

はい

(胚9

)rarr胚クローン胚胚

性幹細胞

はいが(胚9

芽)rarr胚芽(米)

はいかい 

俳諧

はいき 

廃棄

はいぜん 

配膳

はい

たい(胚9

胎)rarr胚胎兆す

はらむ根ざす

はうた 

端唄

41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

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41

ばか(莫迦7

7

馬鹿)rarrばか

はがす 

剝がす剝ぐ剝げる

  

剝がれる

はき(破毀)rarr破棄

はぐ

 

剥ぐ〔むきとる奪い取る〕

追い剝ぎ剝ぎ取る

 

(接4

綴7

)rarrはぐ〔つぎ合わ

せる〕継ぎはぎはぎ合わせ

はぐくむ 

育む

はくせい 

剝製

はくだつ

 

剥奪〔力ずくで取り上げる〕

公民権を剝奪する

 

剥脱〔はぎ落とすはげ落ち

る〕壁のタイルを剝脱する

金きん

箔ぱく

が剝脱する

はくび 

白眉

はくらく 

剝落

はくり 

剝離

はげる

 

剥げる〔取れて離れる〕塗り

が剝げる

 

(禿7

)rarrはげる〔抜け落ちる〕

はげ山

はし 

箸箸遣い箸にも棒にも

掛からない塗り箸割り箸

ばせい 

罵声(を浴びせる)

はたん 

破綻行き詰まる失敗

つまずき破局

はち 

蜂蜂の巣をつついたよう

蜂蜜

はっ

しん(発疹9

)rarr発疹「ほっ

しん」とも

はつもうで 

初詣

 

注〕「熊野詣で」など他の

「~詣で」には送り仮名を付

ける

ばとう 

罵倒

はば

(巾4

)rarr幅幅跳び幅寄せ

幅を利かせる

はやいはやまるはやめる

 

早い早まる早める〔主と

して時間関係〕足早に立ち去

る開会が早まる気が早い

時期が早すぎる時刻を早め

る出発時間が早まる順番

が早まる手っ取り早い手

早い投票の出足が早い早

変わり早口早死に早手

回し早々と早まった行動

早回り競争早めに来る早

業耳が早い矢継ぎ早

用字用語集

42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

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42

 

速い速まる速める〔主と

して速度関係〕回転のスピー

ドが速まる決断が速い呼

吸が速い球が速い出足が

速い車テンポが速い流れ

が速くなる速足速い動作

船脚が速まる歩度を速める

脈拍が速まる

ばり

(罵詈7

)rarr悪口雑言罵

りののしり

はる

 

張る〔一般用語取り付ける

広がる〕氷が張る策略を張

り巡らすタイル張りの壁

テントを張る根が張る張

りのある声

 

貼る〔限定用語のりなどで

付ける付着〕切手を貼る

貼り薬ポスターを接着剤で

貼る

 

注〕「タイルをはる」など

取り付ける意では「張」を使

うが貼付する工法を強調し

たい場合などは「貼」でも

「切りばりはり替えるは

り紙はり出すはり付け

る目ばり」など〈接着剤

で〉の場合は「貼」迷った

ときは「張」を使う

はれる 

腫れる腫らす足が腫

れる泣き腫らす寝不足で

目を腫らす腫れ物

ばん

かい(挽7

回)rarr挽回回復

立て直し盛り返し

はんてん 

斑点

はんもん 

斑紋

はんよう 

汎用

はん

らん 

氾濫あふれ返るあ

ふれ出るあふれる横行

はんりょ 

伴侶

はんろん 

汎論

ひき

こもる 引き籠もる引き

こもる

ひざ 膝ひざ

ひざ

もと(膝下)rarr統膝元ひ

ざ元

ひじ(肱7

臂7

)rarr肘ひじ

ひしもち(菱7

餅)rarrひし餅

ひっす 

必須必修不可欠

ひとごみ(人込み)rarr人混み

ひとみ 

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 45: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

43

びほ

う(弥4

縫)rarr一時しのぎ取

り繕う間に合わせ

びぼう 

美貌美形美人

びもく 

眉目

ひゆ(譬7

喩)rarr比喩

ひよく 

肥えた豊かな肥沃

びんせん 

便箋

ふ(

斑4

)rarrふ〔まだら〕ふ入りの

ふうしん(風疹9

)rarr風疹

ふうぼう 

風貌容姿

ふきん 

布巾

ふく 

拭く汗を拭く拭き取る

窓を拭く

ふさ

ぐ 

塞ぐ塞がる出口を塞

 

注〕「ふさぎ込む」などは仮

名書きも

ぶさた 無沙汰ぶさた

ふじ 

藤藤色藤棚

ふしゅ 

浮腫むくみ

ふせん(附

箋)rarr付箋

ふそ

ん 

不遜横柄思い上がり

尊大生意気

ふた 蓋ふた

ふっ

しょく 

払拭一掃取り除

く拭いきる拭い去る

ふなうた(舟唄)rarr舟歌

ぶべつ 

侮蔑

ふほう 

訃報

ふまじめ 

不真面目

ふもと 

ふりそで 

振り袖

ふる 

振る振れる磁石の針が

振れる一振りの刀振り替

える振り子振り込み振

り出す木刀の素振り身の

振り方よくバットが振れて

いる割り振る

ふろ 

風呂

ふろしき 

風呂敷

へいそく 

閉塞

べっし 

蔑視

へんくつ(偏窟)rarr偏屈偏屈者

へんぼう 

変貌様変わり変容

用字用語集

ひふへ

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 46: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

44

ほいく(哺育)rarr保育保育

(所園)保育器保育士

 

注〕「飲食物や餌を与えて育

てる」意では「哺育」も

ほうかい(崩潰)rarr崩壊

ほうき 

蜂起

ぼうちょう(膨脹7

)rarr膨張

ほうる(抛7

る)rarr放る放り込む

ほお 頰ほお

ほか

 

外〔範囲の外〕思いの外に到

着が早かった恋は思案の外

もっての外

 

他〔それ以外〕この他に用意

するものは他に方法がない

他の人にも尋ねる

 

注〕一般的には仮名書きも使

われている使い分けで迷う

ときなどは仮名書きも活用す

ほころびる 

綻びる

ほし

いままに(欲しいままに擅7

に恣4

に縦4

に)rarrほしいま

まに

ほしがき 

干し柿

ほしょう(歩哨9

)rarr歩哨

ほそく

 

=補足〔不足を補う〕補足事項

補足して説明する

 

=捕捉〔とらえる〕意図を捕捉

する賊を捕捉した租税捕

捉率

ぼっこう 

勃興興隆台頭

ぼっこん 

墨痕

ほっ

しん(発疹9

)rarr発疹「はっ

しん」とも

ぼっぱつ 

勃発突発発生

ほてん 

穴埋め補充補塡

ほにゅう 

哺乳(動物瓶類)

ほほ

えむ(微4

笑む頰笑む)rarrほ

ほ笑む

ほん

ろう 

踊らされる手玉に取

る翻弄

まく

ら 

枕歌枕空気枕枕木

枕経夢枕

まくらもと(枕許4

)rarr枕元

まごうた 

馬子唄

まじない(呪4

い)rarrまじない

まじ

め 慣真面目生真面目不

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 47: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

45

真面目

 

〔注〕「ありのままの姿」の意

の読みは「しんめんもくし

んめんぼく」

まし

ん(麻疹9

)rarr麻疹〈同義の

「はしか」は仮名書き〉

また

 

(叉7

胯7

)rarr股〔二つに分か

れる所主に名詞〕内股大

股世界を股に掛ける二股

ソケット二股道〈「三つま

た四つまた」などの本来の

表記は「叉」〉股上股裂き

股下股擦れ股旅

 

(又

亦7

復4

)rarrまた〔主に

副詞接続詞接頭語〕また

貸しまた聞きまた来ます

またとないまたの機会ま

たの日またはまたもや

まだ

ら(斑4

)rarrまだらまだら模

まぶ

た(目蓋眼4

瞼7

瞼7

)rarrまぶ

まゆ 

眉眉毛眉唾

みけん 

眉間

みごたえ 

見応え

みぞう 

未曽有かつてない空

みだら 淫らみだら

みつ 

蜜蜜月蜜蜂蜜豆

みょうり 

冥利

むく

(剝4

く)rarrむく感情をむき

出しにする牙をむく目を

むく

むさぼる 貪るむさぼる

むつ

まじい(睦4

まじい)rarrむつま

じい

むとんちゃく 

無頓着

むやみ(無闇)rarrむやみ

めいおうせい 

冥王星

めい

さつ 

名高い寺由緒ある寺

名刹

めいど(冥途)rarr冥土

めいふく 

冥福

用字用語集

まみむめ

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 48: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

46

めい

よきそん(名誉棄損)rarr名誉

毀損

めいりょう 

明瞭

めくばせ 

目配せ

めじり(眦7

)rarr目尻

めん 

麺カップ麺麺棒麺類

冷麺

 

注〕「そうめん=素4

麺」「ラー

メン=拉4

麺」は仮名書き

めんば 

面罵

めんよう 

面妖

もう

でる 

詣でる神社寺に詣

でる初詣〈他の「~詣で」

には送り仮名を付ける〉

もち 

餅絵に描いた餅鏡餅

草餅餅は餅屋焼き餅

 

注〕嫉妬の意の「焼きもち」

や「もち肌」など漢字表記に

違和感があるものは仮名書き

も活用する

もちごま 

持ち駒

もちごめ(糯7

米)rarrもち米

もちつき(餅搗7

き)rarr餅つき

もて

あそぶ(玩4

ぶ持て遊ぶ)rarr

弄ぶもてあそぶ

やかた

 

=館〔邸宅〕白亜の館

 

屋形〔屋根の形の覆い〕屋形

 

注〕邸宅の主の敬称は「お館

様お屋形様」の両様がある

やきん 

冶金

やく

じりょうほう(薬事6

療法)rarr

薬餌療法

やせる 

痩せる

やますそ 

山裾

やまと 慣大和大和絵

やみ 

闇闇市闇討ち闇取引

闇値闇夜

やみくも(闇雲)rarrやみくも

やよ

い 慣弥生弥生時代弥生

(式)土器

ゆううつ 

憂鬱

ゆうしゅつ 

湧出

ゆうすい 

湧水

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

Page 49: 2010年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 · 改定常用漢字表に関する編集委員会の申し合わせ 平成二十二年七月十五日 文化審議会が平成二十二年六月に答申した改定

47

ゆだねる 

委ねる

ようえん 

妖艶

ようかい 

妖怪

ようき 

妖気

ようさい 

要塞

ようじゅつ 

妖術

ようせい 

妖精

ようてい 

要諦要眼目要点

ようほう 

養蜂(業)

よう

ぼう 

容貌顔かたち顔立

ち容姿

よくど 

肥えた土地沃土

よくや 

豊かな平野沃野

よせなべ 

寄せ鍋

よなべ(夜鍋夜業4

)rarr夜なべ

ラーメン(拉4

麺)rarrラーメン

らち 

拉致

らつ

わん 

腕利き怪腕すご腕

敏腕辣腕

らん

(濫)rarr乱乱獲乱造乱

伐乱発乱費乱用乱立

 

注〕「濫」は「氾濫」の場合

のみ使う

りえん(梨4

園)rarr歌舞伎界演劇

界梨り

園えん

りく

つ(理窟)rarr理屈理屈に

合わない理屈っぽい

りつ

ぜん 

慄然色を失う恐れ

おののくぞっとする血の

気が引く

りょ

うしゅう 

幹部実力者

領袖

リンパせん(淋巴7

7

腺)rarrリンパ節

 

〔注〕「リンパ腺」は旧称

るいせん 

涙腺涙腺神経

れんが(煉7

瓦)rarrれんが

ろうじょう 

籠城

用字用語集

やゆよ

らりるれろ

48

ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

 2010 NIHON SHINBUN KYOKAI

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ろう

らく 

籠絡言いくるめる

口説き落とす丸め込む

ろれつ(呂律4

)rarrろれつろれつ

が回らない

わいろ 

賄賂

わき 

脇脇が甘い脇差し脇

見脇道脇目脇役脇を

固める

わく

 

沸く〔沸騰〕お湯が沸く議

論が沸く場内が沸く人気

が沸く風呂観衆を沸かす

 

湧く〔わき出る〕温泉が湧く

雲が湧く実感が湧く石油

が湧く拍手が湧く降って

湧いた災難勇気が湧く

わずか 僅かわずか

わたくしわたし 

わぼく 

和睦

2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

東京都千代田区内幸町 2-2-1日本プレスセンタービル  100-8543電 話(03)3591-4401(代表)

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2010 年「改定常用漢字表」対応 新聞用語集 追補版

定価 100 円(本体 95 円+税) 2010 年 11 月 18 日

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