2007年度図面／モデル情報交換小委員会

Japan Construction Information Center

2008年6月17日（火）

建設情報標準化委員会

参考資料2-2

＜1＞図面／モデル情報交換小委員会の三箇年活動計画

図面データの円滑な情報流通を目指し、DM、CAD、GIS間のデータ交換方法の標準化、プロダクトモデルを含めたCAD図面データの交換仕様の更新・検討を行う。

図面情報、モデルの交換に関する標準の作成

【図面／モデル情報交換小委員会の検討課題】

（1）2次元CADデータ交換標準（SXFレベル2）仕様の維持、更新

（2）次世代図面／モデルデータ交換標準（SXFレベル3、レベル4）仕様の検討

（3）DM、CAD、GIS間の連携に関する標準類の維持、更新

図面／モデル情報交換小委員会の今後三箇年における活動内容

（1）2次元CADデータ交換標準（SXFレベル2）仕様の維持、更新

DL= 0. 00

1:1.8

1:1.8

2.000%2.000%

GH=FH=

NO.

FH=

NO.

M L

1415+3.461

16.261

1416

15.7716.100

33.7

2000 500

1500

17977

500 2500

12500

750 2500 3250 500 3250 3000 2500

1:1.2

3000

7000

6000

5000300

500

500 4000 500

6.1505.970

9.890

26528

22.905

16.100

6.450

1:1.5

2.000%

【三箇年の達成目標】

SXFの普及に向けて検討する。

属性セットの活用を検討する。SXFにおける技術的課題を抽出し対応する。

【効果】

CADデータ交換標準の位置付けの確実化と普及率向上が実現する。属性セットを活用した、2次元CADの高度利用が実現する。

図 1 図面の意味情報の利用

（2）次世代図面／モデルデータ交換標準（SXFレベル3、レベル4）仕様の検討

【三箇年の達成目標】

3次元データ交換標準を検討する。3次元データの可視化標準を検討する。

プロダクトモデルを構築する。データ高度利用方法を検討する。

3次元データ利用推進に伴う、建設業の業務プロセス改善が実現する。

プロダクトモデルの実用及びその利用による建設産業の生産性が向上する。3次元CAD普及率の向上に伴い、高度情報処理技術が確立する。

図 2 建設情報利用の将来構想（SXFレベル4）

【効果】

（3）DM、CAD、GIS間の連携に関する標準類の維持、更新

【三箇年の達成目標】

【効果】

測量、設計、施工、維持管理の各フェーズ間でのデータの交換利用が一層円滑化し、データ重複作成の時間・費用が軽減される。今後整備が進むと考えられるJPGIS形式の基盤地図情報をSXF形式のデータに変換してCADで利用することが可能となり、基盤地図情報を設計・施工段階などの複数フェ

ーズで有効活用できる。

図 3 DM、CAD、GIS間の連携

拡張DM-SXF変換仕様（案）及びCAD-GIS連携の手引き書（案）を維持、更新する。JPGIS形式の基盤地図情報をSXF形式のCADデータへ変換するためのJPGIS-SXF間のデー

タ変換仕様を検討する。

図 3 DM、CAD、GIS間の連携

3箇年の活動スケジュール

図面／モデル情報交換小委員会の活動体制（2007年度）

道路形状の骨格をなす道路横断形状データの交換標準素案を策定し、国内におけるデータ交換標準として位置づけるための検討を実施。

道路横断モデル検討WG

ISO/TC184/SC4にて検討中のAP241規格に関わる事項を検討。AP241検討TF

2次元CADデータ交換標準（SXF）の普及検討を行い、情報交換による建設産業の業務効率向上施策を支援。また、3次元CADデータの流通状況を把握し、より高度なデータ利用のための環境条件等を整理。

実装検討WG

建設分野で一般的に必要とする幾何要素の検討を行い、3次元データの幾何要素について検討。

次世代モデル検討WG

図面/モデルの標準化にあたり、次世代モデルのあり方、および全体的な方向性に関する検討を実施。

基本問題検討WG

活動目的WG名称

寺井 達夫

田中 成典

山下 純一

WG等の座長（敬称略）

基本問題検討WG

道路横断モデル検討WG

実装検討WG

次世代モデル検討WG

AP241検討TF

図面／モデル情報交換小委員会

矢吹 信喜

寺井 達夫

小委員会／WGなどの実施概要 （1）

SXF 仕様書について第2回 2007年10月5日

複数ファイルの取扱いについて第3回 2007年11月26日

「SXF表示機能及び確認機能要件書（案）」の改良について第4回 2008年3月13日

三次元形状モデル仕様の基本方針について第2回 2007年11月21日

3次元幾何要素仕様の位置付けについて第3回 2008年1月9日

3次元形状の幾何要素仕様（案）について第4回 2008年2月27日

道路横断形状データ交換標準（案）の適用範囲について第2回 2007年11月26日

道路横断形状データ交換標準（案）の基本モデルについて第3回 2008年1月16日

道路横断形状データ交換標準（案）について第4回 2008年2月25日

今後の検討の進め方 について第2回 2008年1月10日

2007年度活動結果について第3回 2008年5月14日

三箇年活動計画 と2007年度活動計画 について第1回 2007年10月26日

公開予定資料 について第1回 2007年8月22日実装検討WG

2007年度活動報告について第2回 2008年5月29日図面／モデル情報交換小委員会

2007年度活動計画 について第1回 2007年11月30日基本問題検討WG

主な議題実施年月日小委員会／WG名称

活動計画 について第1回 2007年10月10日次世代モデル検討WG

活動計画 について第1回 2007年10月22日道路横断モデル検討WG

STEP Dallas会議2007年10月28日～

3次元CADの基本 について第1回 2008年5月15日3次元CADデータに

関する勉強会

STEP 指宿会議2007年7月1日～STEP国際会議等

道路コアモデルについて第2回 2007年9月20日

道路コアモデルについて第3回 2007年10月11日

Irving会議の報告と道路コアモデルについて第4回 2008年1月10日

主な議題実施年月日小委員会／WG名称

日韓会議2008年1月28日～

検討スケジュールについて第1回 2007年8月22日AP241検討TF

小委員会／WGなどの実施概要 （2）

1 2次元CADデータ交換標準の普及促進検討

2次元CADデータ交換標準（SXFレベル2）仕様の維持、更新

過年度までに策定した2次元CADデータ交換標準類の普及促進を図ることを目的とした活用を実施した。

【属性セットの活用検討】

SXF Ver.3.0の策定以降、幾つかの団体にて属性セットの利用が開始されたことや

共通的な属性セット（表題欄属性セットや背景色属性セット等）の利用が進んでいることから、それらの運用において技術的、制度的な課題が明らかとなりつつある。これらを整理し対応策が必要であることを確認した。

【CADデータ交換標準に対する問い合わせ対応】

CADデータ交換標準の更なる普及促進に向けた方策を検討した。また、国土交通省が設置した、CAD データ交換標

準に関するヘルプデスクに寄せられた問い合わせに対して技術的なサポートを行うことで、SXFの普及促進を行った。SXF仕様に関する質問や道路中心線形データ交換標準に

関する質問が多かった。技術的サポートの実施

道路の横断形状データを効率的にデータ交換を行うための標準を作成した。2006年度に策定した道路中心線形データを基本に、道路横断形状データの標準化を行った。作成した標準は、「横断形状データ交換標準（素案）」として取りまとめた。

2-1 道路横断形状データ交換標準（案）の検討

次世代図面／モデルデータ交換標準(SXFレベル3、レベル4)仕様の検討

道路構築物情報 座標点リスト座標点グループ

座標点

道路中心線形セット

縦断地盤線リスト

道路中心線形 平面線形

縦断線形

縦断地盤線縦断地盤線構成点

道路横断形状セット

横断構成 幅員中心道路中心線形

離れ

計画高との高低差

左横断構成 横断構成要素

範囲

要素幅

勾配

比高

横断面 構築形状 構成点

右横断構成

【凡例】

道路横断形状データ交換標準(案)で定義する構成要素

道路中心線形データ交換標準（案）で定義されている構成要素

地形情報 適用する横断構成 左端地形交点

右端地形交点

地形線 地形線構成点

【平成18年度】

道路中心線形データ交換標準

【平成18年度】

道路中心線形データ交換標準

【平成19年度】

道路横断形状データ交換標準

【平成19年度】

道路横断形状データ交換標準

緩和曲線Ａ交点ＩＰ

BC

EC

直線

直線

曲線半径Ｒ

緩和曲

線Ａ緩和曲線Ａ

交点ＩＰ

BC

EC

直線

直線

曲線半径Ｒ

緩和曲

線Ａ

縦断変化点座標

縦断曲線長Ｌ

縦断変化点座標

縦断曲線長Ｌ

道路構造データモデル

横断形状データ交換標準（素案）の基本構造

2-2 3次元データの幾何仕様（案）の検討

我が国の建設事業で用いる3次元データの可視化標準の検討にあたり、既存の3次元データモデルの調査等を行い、今後の検討の基礎資料となる「3次元データの幾何要素仕様案」を整理した。

【既存データモデルの調査】◆STEP （ISO10303） ◆IFC（Industry Foundation Classes）◆IGES（Initial Graphics Exchange Specification）◆XVL (eXtensible Virtual world description Language) ◆VRML（Virtual RealityModeling Language）◆DXF（Drawing Exchange file Formats） ◆地理情報標準 ◆Open GL

【 3次元データの幾何要素仕様案の作成】上記の調査結果を基に、今後の検討における基礎資料として、現時点で有望と考える3次元幾何仕様を整理した。

ワイヤーフレーム（Wireframe） サーフェス（Surface） ソリッド（SweptArea）

次世代図面／モデルデータ交換標準(SXFレベル3、レベル4)仕様の検討

2-3 CADデータ交換に関する国際標準の調査

次世代図面／モデルデータ交換標準に係る国際標準機関と連携し、3次元データ及びCADデータの高度利用に対応した動向を含む国際標準調査を実施した。

【STEP会議への参加】

＜H19年度に参加したSTEP会議＞■日本 指宿会議（2007/7/1－6）■アメリカ Dallas会議（2007/10/28－11/1）■韓国 韓国会議（2008/1/28－1/29）※

※韓国会議は、T22のメンバーが個別に開催したもの

【関連する国際的な取り組みへの対応】今後の本小委員会の活動に関連する事項として、韓国が提案するAP241（Generic model for Lifecycle support of AEC facilities）について、

調査および必要な対応を実施した。 STEP会議風景

次世代図面／モデルデータ交換標準(SXFレベル3、レベル4)仕様の検討

三箇年での達成状況

活動項目 2007 年度 2008 年度 2009 年度 (1）2 次元 CAD データ交換標準（SXF レベル 2）

仕様の維持、更新

1）技術的課題の抽出及び対応

2）普及率向上のための検討

3）属性セットの活用検討

(2）次世代図面／モデルデータ交換標準（SXF レ

ベル 3、レベル 4）仕様の検討

1）3 次元データ交換標準の検討

2）3 次元データの可視化標準の検討

3）プロダクトモデルの構築

4）データ高度利用方法の検討

(3）DM、CAD、GIS 間の連携に関する標準類の維

持、更新

1）拡張 DM-SXF 変換仕様（案）などの

維持、更新

2）JPGIS-SXF 間のデータ変換の検討

（未実施）

※

※他小委員会 WG と連携実施

：三箇年計画の当初スケジュール

：実績

※電子成果高度利用小委員会の道路設計用三次元拡張DMデータ作成仕様検討WG と連携実施