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⼀歩先⾏く気象セミナー 天博 vol.6 「⼀⼈ひとりの⾏動で減災へ繋げよう」 阪神・淡路⼤震災から始まった情報発信 〜"情報ボランティア"の可能性

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⼀歩先⾏く気象セミナー 天博 vol.6 「⼀⼈ひとりの⾏動で減災へ繋げよう」

阪神・淡路⼤震災から始まった情報発信〜"情報ボランティア"の可能性

1.はじめに

減災 :災害時において発⽣し得る  被害を最⼩化するための取り組み

防災 :被害を出さないことを⽬指す  総合的な取り組み

今回のテーマ:「減災」

〔出典〕https://ja.wikipedia.org/wiki/減災

2.KDL紹介&⾃⼰紹介

✓ 株式会社神⼾デジタル・ラボ 広報室 勤務  (創業20年のITベンチャー)

✓ 神⼾で⽣まれ、学び、働く 40歳 (神戸市⻑⽥区⽣まれ、現在は北区在住、神⼤出身)

✓ 神⼾⼤2年の冬に「阪神・淡路⼤震災」を経験 (1995年はインターネット/ボランティア元年)

✓ NGO/NPO⇒研究者⇒シンクタンク⇒ITベンチャー   (企業⼈でありながら、地域コミュニティも運営)

✓ 「神⼾ITフェスティバル」と「TEDxKobe」の  ファウンダー兼オーガナイザー

 (ご興味がある方は別途お話しします!)

⾈橋 健雄(ふなはし たけお)

Copyright 2015 FUJITSU LIMITED

私妻弟弟 弟妹

※もう1⼈妹がいますが、  この時は間に合ってません

⻑男次男

三男

⻑⼥

次⼥

祖⺟

甥甥

義妹

 6人きょうだい長男、5児の父、4世代・11人家族  ⇒“Diversity”を家庭の中で日々実践!

座右の銘

◆ 阪神⼤震災直後(1995年10⽉)創業

◆ 独⽴系SIとしては神⼾No.1

◆ 「神⼾」にこだわり、神⼾と共に成⻑

◆ 「変な奴」「尖っている⽅」⼤歓迎!

(株)神⼾デジタル・ラボ

http://www.kdl.co.jp/

所在地:【本社】神⼾市中央区京町72番地 新クレセントビル    【東京⽀社】東京都港区芝公園2-3-27

売上⾼: 2012年9⽉期 15.9億円      2013年9⽉期 16.3億円      2014年9⽉期 19.4億円

従業員数:168名(2016年1⽉現在)

⼦会社: シンガポール現地法⼈「KDL(SG)PTE.LTD.」

(株)神⼾デジタル・ラボ

先端技術開発事業部 WEBソリューション部 ビジネスソリューション部セキュリティ ソリューション事業部

独⾃技術や 専⾨ノウハウ を活⽤した 各種 ソリューション

⾼レベルの 独⾃技術や 専⾨ノウハウ

フォーラム

産学連携による 関連技術の開発 と応⽤サービス の普及 

先端プロダクト

・分散キーバリュー  ストア『okuyama』 ・検索サービス  『sui-sei』 ・キュレーション  サービス『Pronde』

WEBサービス

構築・運⽤ 設計・保守

WEB脆弱性 対策サービス

診断・対策 事故対応 等

業界・業種に特有の 課題やニーズに 対応した業務系システム ソリューションの提供

⾃社 プロダクト サービス への活⽤

サイト成果 向上策と セキュリティ 対策を⼀体提供

業務運営の 全体最適まで 考慮したIT構築

共同研究

政府系研究機関や ⼤学等との   

⾼度な共同研究  (例)関係性技術 

⾃社独⾃技術

データベース系 技術の⾃社開発

情報設計ノウハウ

サービスサイエンス理論を ネット活⽤した設計メソッド

成果改善ノウハウ

多数のサイト改善実績や サイト改善専⾨コンサルタント

業界基準策定への参画

経産省セキュリティ ガイドライン策定への参画

⾼度な診断スキル GIAC保有等

攻撃⼿法の調査・研究

関連情報収集と対策研究

⾼い業務知識に基づく IT活⽤/導⼊ノウハウ

(例)アパレル系     医療系 流通・⼩売系

先端技術の ビジネス展開 WEB活⽤による

ビジネス拡⼤安⼼・安全のWEB運営

クライアント特化型 ITノウハウの提供

ビジネスを変⾰させるWEBソリューション提供

(株)神⼾デジタル・ラボ

(株)神⼾デジタル・ラボ①先端技術開発

(株)神⼾デジタル・ラボ②ウェブ・ビジネスソリューション

(株)神⼾デジタル・ラボ③セキュリティソリューション

KDLは2015年10⽉に20周年

3.地域の課題に気付く

Copyright 2015 FUJITSU LIMITED

1995年1⽉17⽇ 午前5時46分 「阪神・淡路⼤震災」

✓ インターネット元年・ボランティア元年に  「情報ボランティア」として従事

✓ その後、「震災・活動記録室」を⽴ち上げ、⼈々の活動を後世に伝えるべく奮闘

✓ 災害後の活動で⾒えてきたのは「⽇常の問題」

阪神・淡路⼤震災で⼤きく変わった

情報ボランティアって?

http://www.kanadas.com/shinsai/

「IVN神⼾⼤学チーム」を結成

何をしたか?

被災地 被災地外

何をしたか?

✓ パソコン通信「NiftyServe」で⽇本国内に 被災地の情報を発信

✓ インターネットで世界中に被災地の情報を発信

✓ 被災地・避難所をバイク等で⾛り回る

何をしたか?

被災地 被災地外

何をしたか?✓ 神⼾市が定期発⾏していた「あじさいネット」

の情報を印刷し、整理した情報ファイルを  被災地内の避難所に配布

✓ 被災地内での様々な活動を情報⾯で⽀援

✓ 被災地内での様々な活動を記録に残す

今振り返ってみると・・・

✓ 実はインターネットが⽇本で⼀般に普及するきっかけになったのは「阪神・淡路⼤震災」

✓ ⼀般市⺠が⾃分たちの⼿で情報発信を始める きっかけにもなった =「CGM」の先駆け

✓ 「オープンデータ」って実はここからかも?

情報発信って・・・

✓ 情報を発信するためには、発信すべき情報を 創る必要がある(あたりまえですが)

✓ 情報を創るには様々な⼈とコミュニケーションを取る必要がある(=コミュニティが繋がる)

✓ 情報発信によって地域が繋がっていく   (=これこそ真の価値なのでは?)

⾔い過ぎでしょうか?

情報とは⾏動である

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4.「つなぐ」ということ

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✓ ゼロリセットされたまちから様々な試みが!

✓ 素晴らしい活動・素敵な⽅々が沢⼭!

✓ でも、バラバラ (ひどい場合は反⽬)

✓ ポテンシャルがあるのにもったいない・・・

震災から20年

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バラバラな状態をつなぎたい!

どうやったらつなげるか?

<2つの仮説>

1.ITでつなぐ

2.アイデアでつなぐ

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①ITでつなぐ=神⼾ITフェスティバル

何らかの形で誰もが縁ある IT(Information Technology)

これでバラバラなコミュニティに 横串を刺したい!!!

2011年から毎年1回開催し、 2014年には地元⾃治体から 後押しされるまでに!!

①ITでつなぐ=神⼾ITフェスティバル

https://www.youtube.com/watch?v=rLEnwt9prdE

①ITでつなぐ=神⼾ITフェスティバル✓ ⺠間の有志で始めた活動を今では皆が活⽤!

• 神⼾市の施策に「IT振興」と明記 • 神⼾のアニメや⾳楽の動きとタイアップ

✓ シビックテックの動きも⽣まれる • 「Code for Kobe」「Code for Hyogo」 • ⼦ども向けのIT教室の動きも

✓ 神⼾で国際学会・展⽰会が次々と! • CGの祭典「SIGGRAPH ASIA 2015」開催 • 「ISWC 2016」開催決定 • テキサス州オースティンの「SXSW」を神⼾でも!

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②アイデアでつなぐ=TEDxKobe誰しも持っているアイデア

これをバラバラな状況を つなぐ媒介にしたい!

2014年3⽉9⽇に TEDxSannomiyaとして 初開催し、その後、 TEDxKobeSalonや TEDxYouth@Kobeの開催を 経て、2015年5⽉24⽇に TEDxKobe 2015を開催 2016年は6⽉12⽇に開催予定

②アイデアでつなぐ=TEDxKobe

✓ 様々な分野の⽅が集う場に成⻑ • 異分野の参加者同⼠で新たなプロジェクトが! • グローバル企業から地元企業まで

✓ 世代や国籍の壁も超える動きに • ⾼校⽣からシニアまで • 在神⼾・在関⻄の外国⼈コミュニティとも繋がる

✓ 尖った⼈材が集うコミュニティに • スタッフのコミュニティ⾃体が既にカオスに • 地元⾃治体からもイノベーション促進の役割を期待

②アイデアでつなぐ=TEDxKobe

https://www.youtube.com/watch?v=rLEnwt9prdE

「多⽂化状況」から”Diversity”に各コミュニティの壁を  ぶちこわすのではなく、  透明/多孔性のものにし、  相互に通⾏可能に!

そうすれば互いの 存在に向き合い、 受け⼊れることが できるようになる。

コミュニティを包摂する 「メタコミュニティ」も ⽣成される。

5.コミュニティとは?

MunusCom +互いに 贈り物

「コミュニティ」って?

コミュニティからイノベーション

本来の「コミュニティ」とは、 互いに与え合うことで成り⽴つ関係

そういった関係を作るために「つなぐ」 ⾏為が重要となる。そこから化学反応 (=イノベーション)も⽣まれる!!

6.最後に

「BE KOBE」に取材されました

http://1995kobe20th.jp/2015/03/2692/

THANKS FOR LISTENING!