14 分科会(書き方)
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CANPAN・NPOフォーラム「助成プログラムを知る」
3ヶ月前から準備を開始する助成金申請!
~申請書の書き方~
日本財団 広報グループ 和田 真
(2012年7月21日)
• 1980年新潟県生まれ
• 県内の高校を卒業後、アメリカに留学
• The George Washington 大学(ワシントンDC)にて国際関係学修士号を取得
• 2005年に日本財団に就職
• 2011年5月末まで海洋グループに所属
• 2011年6月、広報グループに異動
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0.自己紹介
本日の目標
助成金を「採る」申請書作成のコツを習得する。
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助成金申請書作成のポイント
惜しい申請書に潜む5つの謎…
①謎の団体・人
②謎の用語
③謎の受益者
④謎の費用
⑤謎の予定・タイミング
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• 文章を書くのが不得意なんだけど・・・
• 申請書、書いたことないんだけど・・・
• その分野の専門家じゃないんだけど・・・
• 事業計画を文字で書こうとするとまとまらない・・・
• 結局、運とコネが大切なんでしょ・・・・
• 何度も不採択になって自信を失った・・・
申請書作成にまつわるよくある不安
助成金申請書作成のポイント
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「申請書を書くこと」は 「履歴書を書くこと」と同じ!
申請書作成のツボ①
助成金申請書作成のポイント
熱い気持ちを、冷静に込める!
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「当たった!」という感覚では いつまでたっても「外れた」ばかり
申請書作成のツボ②
助成金申請書作成のポイント
「採る」申請書を書くテクニックが必要!
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「当たった」ではなく「採った」 を目指す!
申請書作成のツボ③
助成金申請書作成のポイント
なぜ採れたのか、採れなかったのかの分析も必要!
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助成金申請書作成のポイント
①募集要項を熟読する
募集要項には助成団体の意図、選考基準などのヒントが盛りだくさん。
※自分達の事業計画との適合性をもう一度確認。 ※不明な点は電話やメールで問い合わせる。
②記入例やサンプルを参考にする
同じ記入項目でも、助成制度によって意味合いが異なる場合もある。分かっていると思い込まずにわからない所は確認する。
※記入例には、「こんな書き方をしてほしい」という助成財団の好みが表われている。
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助成金申請書作成のポイント
③申請様式を守る
申請書式は助成財団のコダワリが詰まっている。申請方法、記載事項、文字数制限、手書き禁止、などに注意。 ※様式を守らないとバッサリ切られる可能性も。
④文章力は不要
申請書はエッセイではなく事業計画書。美しい文章表現や感動を誘う文章などは不要。とにかく「わかりやすさ」がポイント。
※長い文章よりも箇条書きで要点を簡潔に記述する。 ※「短い時間で大量の申請書を読む」という相手の状況を想像する。
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助成金申請書作成のポイント
⑤平易な表現を心がける
審査担当者は専門家とは限らないので、専門用語の羅列はNG。「分かってくれるはず」ではなく、「全く知らない人に伝える」という意識で。
※「分かっていない相手を納得させ、かつ共感させる」説得力が求められる。
⑥解決策と実現性を具体的に記述
助成金で何ができ、それにより何がどう変わるのかを具体的に記述する。
※問題や課題、熱い想いの羅列ではNG。審査の視点は解決策、実現性、結果。 ※しっかりとした「数字」と「事実」は審査員を冷静に、客観的に説得させる武器になる!
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1.助成金申請書作成のポイント
⑦共感できるポイントをつくる
審査担当者だって人間。審査をしている人の心を動かす切り口やストリーの構成で事業内容を説明。
※感情的になり過ぎるのは逆効果
⑧予算書は算出根拠を明確に
事業計画と連動した合理的な予算づくりを。計画に見合った予算を具体的にイメージすることが大切。
※対象になる経費とならない経費があるので募集要項をよく確認。
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助成金申請書作成のポイント
⑨事業内容、予算書、スケジュールの連動性を確認
事業計画がしっかりしているかどうかは、連動性をみれば分かる。一通り書き終えた後で確認する。過不足、無理がないか要チェック。
※往々にして連動性がとれていない場合、計画自体に無理や不整合がある場合があるので要注意。 ※「良い申請書」はどこから見ても、事業の全体像が想像できる。
⑩事業実施後の状態をイメージさせる
審査する側に「この事業を助成すると、○○という困っているコトが改善する」という将来像を連想させるように。
※問題解決型の提案で助成金の必要性をアピール。
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助成金申請書作成のポイント
⑪添付資料を活用
新聞掲載記事コピー、活動現場の写真などの添付資料を求められることも。添付する資料も申請先に合わせて「量と質」を選ぶこと。 ※文章の説明が難しい場合、写真や図で見せたほうが効果的
⑫読み合わせを行う
複数の目で見ることで、誤字脱字のチェックだけでなく、内容の推敲も可能。
※団体外部の人にも読んでもらうのがベスト。 ※申請書の一番下から読むと自分でもチェックすることができる。
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助成金申請書作成のポイント
⑬団体内部で共有する
一部のメンバーだけの動きとせず、団体内部で必ず共有する。団体の活動計画全体の中での位置づけを明確に。 ※助成金は団体に与える影響も大きい。「活動資金」という団体の運営面から考えても助成金申請に関する情報や判断は共有するべき。
⑭期日には余裕をもって
締め切り直前に資料請求、募集要項を熟読しているようでは間に合わない。
※スケジュール感を持って準備をする。
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助成金申請書作成のポイント
⑮申請した後も気を抜くべからず
追加で情報を要求してくる場合がある。提出した申請書のコピーはもちろん、書いた内容の元データなどは整理して保存しておくこと。
⑯申請した後の振り返りも重要
一段落したら、団体内部で申請書作成から提出までの流れをおさらいしましょう。 ※「申請書作成が個人作業」になってしまわないように、常に情報共有を心がける。経験を広く共有し、次回に備える。 ※場合によっては中間支援組織などを通じて他の団体と情報交換も行うべき。
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助成金申請書作成のポイント
「助成金セミナーの開催」という申請内容を事例に、2つの申請書を作ってみました。 Q1. あなたが審査員だったらどちらを採択しますか? Q2.それはなぜですか? Q3. 2つの申請書の差はどこですか? ※赤い文字は申請書を作成するにあたっての条件です
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助成金申請書作成のポイント
◇ 申請書① <事業名> 50文字制限 セミナー <事業の背景> 300字文字制限 ○○市のNPO・市民活動の多くはお金が不足しており、活動も活発でではないので、助成金のセミナーを開催することでノウハウを習得して、地域の団体がより多くの助成金を獲得して活動するようにしたい。アンケートによるとその要望も多い。 <事業内容> 200字文字制限 2013年度に有名な講師を招聘してセミナーを定期的に開催する(合計5回)。場所は当団体の会議室。 <助成金申請額> 費目がわかるように 合計 21万円(講師謝金他)
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助成金申請書作成のポイント
◇ 申請書② <事業名> 50文字制限 ○○市のNPO ボランティア団体の活動力向上を目指した助成金セミナーの開催 <事業の背景> 300時文字制限 ○○市には、約200のNPO ・ボランティア団体が活動しているが、その多くは手弁当で活動を行っている状況である。これからの地域づくりや福祉のためには、 市民活動の活性化が必要不可欠である。活動を発展さるためには助成金などの外部財源を活用し、寄付や会費収入などによる自立へのステップアップが重要になってくる。 NPO 支援を行っている本団体としてもこれまでにNPO を対象にした各種セミナーを開催してきたが、昨年のアンケート調査によると、セミナー参加者からは「助成金活用」に関するセミナー開催の要望が回答の8割以上を占めていた。中には遠くまで助成金セミナーを受講している人も数名いた。 <事業内容> 200字文字制限 助成金獲得に関するノウハウを提供し各団体の活動発展と組織マネジメント力向上を目指す。 1.日程:2013年4月、6月、9月、12月のうち日曜日(1回) 2.場所:○○市市民活動センター 3.講師:○○助成財団、○○大学、○○センター、○○協会の有識者に依頼 4.内容:講義、事例報告、ワークショップ等 <助成金申請額> 費目がわかるように 講師諸謝金(旅費交通費含む)12万円、会議室使用料 4万円、雑費(文具等)5万円 合計21万円
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助成金申請基本シートの活用
①申請作業の効率化
②申請情報の「見える化」
③申請にかかる作業、情報やノウハウの蓄積
助成金申請書作成のポイント(参考)
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1.助成金申請書作成のポイント
(1) 団体の存在目的や設立趣旨、これまでの活動経緯
(2) 申請する事業の自己分析
(a)問題は何か?(問題=理想と現実のギャップ)
(b)受益者は誰(何)か?(何に、どのような影響を与えるのか)
(c)問題解決のためにどのような解決方法、手段を取るのか
(d)スケジュールはどうするのか
(e)問題解決にあたり、団体の立場の特有性+協力者の状況は?
(f)お金無くても問題を解決する方法はないか?
(5) 成果の評価
(6) 資金計画(自己負担金の確保)
(7) 成果の公表方法・広報
(8) 助成金申請事業を超えての事業展開(中期目標など)
「助成金申請力」をつけるために日頃から心がけるべき事 ~哲学と理念を強化する~
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一歩下がって考えてみる…
①「審査する側」の視点は持っていますか?
②「伝えた」と「伝わった」は別問題!
③「不採択=ダメな事業」ではない!
④常に情報収集!
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⑤「審査する側の責任」について
助成金申請書作成のポイント(まとめ)