全身管理できますか?③ -...
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*全身管理できますか?③
~輸液製剤と臨床検査データ ~
H23年1月16日(14:00~17:10):淡路町
医療法人社団 仁心会 越谷ハートフルクリニック
出口 弘直
*維持輸液の目的を知る
*サードスペースを知る
*塩分管理を輸液として考える
*今日の目標
混 合
1/2 生食 1/3 生食 1/4 生食
生食 5%
ブドウ糖
Na 154mEq/L
Na 51mEq/L
Na 38mEq/L
Na 77mEq/L
1号液 2号液 3号液 4号液
Na補給 大 水補給 大 杉本比:体液・電解質エッセンス-輸液栄養療法研究会・薬剤師教育セミナーより
*維持輸液類の成り立ち-Na濃度からみると-
*血中イオン濃度
*Na 140 mEq /L
*K 4 mEq /L
*CL 100 mEq /L
まずはこの3つを
正常値として覚える
※ 塩(NaCl )1g≒17mEq
*塩分一日摂取量
*日本人の経口塩化ナトリウム摂取量は
12g/日であるといわれている。
*軽度制限で6g/日 (102mEq/日)
*中等度制限3g/日 (51mEq/日)
一日10g以下が目安と言われている
170mEq
*
KCL分子量:74.5
分子量(K:39 ・CL:35.5)
※スローケー錠1錠は何mEq?
*
KCL分子量:74.5
分子量(K:39 ・CL:35.5)
KCL1g =13mEq
※スローケー錠1錠は何mEq?
K:8mEq
*
※アスパラK錠1錠は何mEq?
K:1.8mEq
※KCL注1Aは何mEq?
K:40mEq
*
※アスパラK注1Aは何mEq?
K:10mEq
必ず希釈して点滴
*
*1日の水分量2000ml
*NaCLとして4~6g(68~102mEq)
*KCLは1.5g~3g(20~40mEq)
*2000ml点滴をすれば維持輸液は成り立つようになっている。
*自分で作成するのなら、
生理食塩水500ml+5%ブドウ糖液1500ml
+10%KClシリンジ1A
(KCL 40mEq/日、全量2Lにすれば20mEq/L)
維 持 液 類 1 号 液
(開 始 液)
2 号 液
(脱水補給液)
3 号 液
(維 持 液)
4 号 液
(術後回復液)
K N 補 液 1 B
K N 補 液 1 A
ソリタ-T1号
リプラス-1S
ソルデム1
K※を含まない
病 態 不 明 時 の
水・解質補給電
K N 補 液 3 B
ソリタ-T3号
アクチット注
ソルデム 3, 3A
キリットミンB
フルクトラクト注
1日に必要な水・電解
質補給できる
最もよく使われる
ソリタ-T 4号
K N 補 液 4 A
K N 補 液 4 B (大塚)
(清水)
(大塚)
電解質濃度が低く
細胞内への水補給
効果が大きい
※心不全や腎不全時のKの投与は危険
K N 補 液 2 A
K N 補 液 2 B
ソリタ-T2号
細胞内に多い電解質
のK、Mgを多く含む
EL-3号
フィジオ70
1日に必要な水分・電解質(Na+, Cl- , K+)を補う
食 事 維 持 液 1日必要量
水 分
1500~2500mL
Na+,Cl-
60~100Eq
K+
40~60mEq
編集/小野寺時夫:輸液・栄養リファレンスブック,メディカルトリビューン 2003:P135(一部改変)
*3号液(維持液)の考え方