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ポテリジオ点滴静注 20mg に関する資料 協和発酵キリン株式会社 本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は 協和発酵キリン株式会社にあります。 当該製品の適正使用の利用目的以外の営利目的に 本資料を利用することはできません。

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ポテリジオ点滴静注 20mg に関する資料

協和発酵キリン株式会社

本資料に記載された情報に係る権利及び内容の責任は

協和発酵キリン株式会社にあります。

当該製品の適正使用の利用目的以外の営利目的に

本資料を利用することはできません。

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.4 特許状況

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.4 特許状況

CONFIDENTIAL - 2 -

1.4 特許状況 KW-0761 に関して日本で登録されている特許は以下のとおりである。 1)

2)

3)

4)

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 2 -

略号及び用語の定義一覧

略号 略号 略していない用語

ADCC Antibody-dependent cellular cytotoxicity(抗体依存性細胞傷害(作用)) ATL Adult T-cell leukemia-lymphoma(成人 T 細胞白血病リンパ腫) CTCL Cutaneous T-cell lymphoma(皮膚 T 細胞リンパ腫) HTLV-1(HTLV-I) Human T-lymphotropic virus type 1(ヒト T 細胞白血病ウイルス 1 型) JCOG Japan Clinical Oncology Group(日本臨床腫瘍研究グループ) LSG Lymphoma study group(リンパ腫研究グループ) MDC Macrophage-derived chemokine MF Mycosis fungoides(菌状息肉腫) NHL Non-Hodgkin lymphoma(非ホジキンリンパ腫) PTCL Peripheral T-cell lymphoma(末梢性 T 細胞リンパ腫) SAR Seasonal allergic rhinitis(季節性アレルギー性鼻炎) TARC Thymus and activation-regulated chemokine WHO World Health Organization(世界保健機構)

用語の定義 用語 定義

Ara-C/MTX/PDN Ara-C:Cytarabine MTX:Methotrexate PDN:Prednisone

CCR4 CC chemokine receptor 4:Chemokine はリンパ球の遊走及び活性化に必要な一連の蛋白質スーパーファミリーであり、CC、CXC、C 及び CX3C の4 クラスに分類される。CCR4 は CC chemokine に属する TARC(Thymus and activation-regulated chemokine)、MDC(Macrophage-derived chemokine)に対する受容体。

CD4 ヘルパーT 細胞表面に発現し、クラスⅡ主要組織適合性抗原に結合性を有する。

CD20 B 細胞に発現し、B 細胞活性化に関与しているとされる。

CHOP

C:Cyclophosphamide Hydrate H:Doxorubicin Hydrochloride O:Vincristine Sulfate P:Prednisone

Fc IgG をパパインで消化したときの C 末端側の断片で、抗原との結合能はないが補体と結合できる。

IL-4 インターロイキン-4。B 細胞、T 細胞自身や単球、マクロファージ、肥満細胞、NK(Natural killer)細胞や造血系幹細胞にも作用する T 細胞由来のリンホカインの1つ。

IL-5 インターロイキン-5。好酸球、B 細胞、T 細胞に対する生物活性を持つ。

IL-13 インターロイキン-13。炎症性サイトカインに分類される。

LSG15

VCAP+AMP+VECP 療法 VCAP:Vincristine Sulfate、Cyclophosphamide Hydrate、Doxorubicin

Hydrochloride、Prednisone AMP:Doxorubicin Hydrochloride、Ranimustine、Prednisone VECP:Vindesine Sulfate、Etoposide、Carboplatin、Prednisone

mLSG15 VCAP/AMP/VECP+Ara-C/MTX/PDN Th2 IL-4、IL-5、IL-10、IL-13 等を産生し、主として液性免疫を司るとされる

ヘルパーT 細胞。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 3 -

目次

略号及び用語の定義一覧 ........................................................................................................2

目次 ............................................................................................................................................3 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯 ........................................................................................ 4 1.5.1 起原又は発見の経緯 ................................................................................................................ 4 1.5.1.1 抗 CCR4 ヒト化モノクローナル抗体の開発 .................................................................... 4 1.5.1.2 KW-0761 について ............................................................................................................... 4 1.5.1.3 ATLの概要と本邦における治療の現状について............................................................ 6 1.5.1.4 KW-0761 の治療上の位置づけについて ........................................................................... 7 1.5.2 KW-0761 開発の経緯 ............................................................................................................... 8 1.5.2.1 品質に関する試験の経緯 .................................................................................................... 8 1.5.2.2 非臨床試験の経緯 ................................................................................................................ 8 1.5.2.3 臨床試験の経緯 .................................................................................................................... 9 1.5.3 参考文献 .................................................................................................................................. 14

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 4 -

1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

1.5.1 起原又は発見の経緯

1.5.1.1 抗 CCR4 ヒト化モノクローナル抗体の開発 CCR4 は、遊走因子である Macrophage-derived chemokine(MDC)や Thymus and activation-

regulated chemokine(TARC)をリガンドとする 7 回膜貫通型受容体である。CCR4 は、正常組

織では IL-4、IL-5 及び IL-13 等のサイトカインを産生する CD4 陽性タイプⅡヘルパーT 細胞に

選択的に発現することが 1998 年頃から報告されており1)、喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギ

ー性鼻炎等のアレルギー疾患治療の標的として注目されてきた。その後、2000 年に T 細胞リ

ンパ腫において CCR4 陽性細胞が存在する2) ことが発表されて以来、治療標的として盛んに研

究が行われてきた。 協和醱酵工業株式会社(現:協和発酵キリン株式会社)は、東京大学 松島らの CCR4 遺伝

子クローニングの結果を利用して、CCR4 の N 末端をエピトープとするマウスモノクローナル

抗体 KM2160 を創製した3)。

2000 年末から開始した名古屋市立大学 上田らとの共同研究では、マウスモノクローナル抗

体 KM2160 を用いて成人 T 細胞白血病リンパ腫(ATL)患者の 88.3%に CCR4 が発現している

こと及び CCR4 発現患者群は非発現患者群と比較して明らかに予後不良であり、CCR4 の発現

が ATL の独立した予後不良因子であることを見出した4)。また、KM2160 をもとに創製したマ

ウス-ヒトキメラ抗体 KM2760 が ATL をはじめとする T 細胞リンパ腫細胞株に対して高い抗体

依存性細胞傷害(ADCC)活性を示すこと及び動物モデルを用いた検討において抗癌活性を示

すことを確認した5)。 当該マウス-ヒトキメラ抗体 KM2760 をもとに、ヒト化モノクローナル抗体 KW-0761 が創製

された。

1.5.1.2 KW-0761 について KW-0761(一般名:モガムリズマブ(遺伝子組換え))は、449 個のアミノ酸残基からなる

重鎖 2 分子及び 219 個のアミノ酸残基からなる軽鎖 2 分子で構成される糖タンパク質である。

アミノ酸配列は図 1.5.1.2-1に示すとおりである。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 5 -

重鎖

1 EVQLVESGGD LVQPGRSLRL SCAASGFIFS NYGMSWVRQA PGKGLEWVAT

51 ISSASTYSYY PDSVKGRFTI SRDNAKNSLY LQMNSLRVED TALYYCGRHS

101 DGNFAFGYWG QGTLVTVSSA STKGPSVFPL APSSKSTSGG TAALGCLVKD

151 YFPEPVTVSW NSGALTSGVH TFPAVLQSSG LYSLSSVVTV PSSSLGTQTY

201 ICNVNHKPSN TKVDKKVEPK SCDKTHTCPP CPAPELLGGP SVFLFPPKPK

251 DTLMISRTPE VTCVVVDVSH EDPEVKFNWY VDGVEVHNAK TKPREEQYNS

301 TYRVVSVLTV LHQDWLNGKE YKCKVSNKAL PAPIEKTISK AKGQPREPQV

351 YTLPPSRDEL TKNQVSLTCL VKGFYPSDIA VEWESNGQPE NNYKTTPPVL

401 DSDGSFFLYS KLTVDKSRWQ QGNVFSCSVM HEALHNHYTQ KSLSLSPGK

軽鎖

1 DVLMTQSPLS LPVTPGEPAS ISCRSSRNIV HINGDTYLEW YLQKPGQSPQ

51 LLIYKVSNRF SGVPDRFSGS GSGTDFTLKI SRVEAEDVGV YYCFQGSLLP

101 WTFGQGTKVE IKRTVAAPSV FIFPPSDEQL KSGTASVVCL LNNFYPREAK

151 VQWKVDNALQ SGNSQESVTE QDSKDSTYSL SSTLTLSKAD YEKHKVYACE

201 VTHQGLSSPV TKSFNRGEC

図1.5.1.2-1 KW-0761 のアミノ酸配列 重鎖 Asn299:糖鎖結合;重鎖 Lys449:部分的プロセシング 重鎖 Cys222-軽鎖 Cys219、重鎖 Cys228-重鎖 Cys228、重鎖 Cys231-重鎖 Cys231:鎖間ジスルフィド結合(なお、鎖内ジスルフ

ィド結合は図中に実線で示した。)

POTELLIGENT®は、Fc 領域に結合する糖鎖のフコース含有量の低下により強い ADCC 活性

を付与する高 ADCC 活性抗体技術6)であり、抗体の ADCC 活性を 100 倍以上に高めると報告さ

れている6)。 POTELLIGENT®を用いて製造された IgG と通常の IgG(フコース(+))とを比較した場合、

FcγRⅢa への結合性の差異とそれに起因する強い ADCC 活性の付与が一般的に認められる。

それ以外には、POTELLIGENT®を用いて製造された IgG を特徴付ける性質は特に認められて

いない。 KW-0761 は、POTELLIGENT®を用いて世界で初めて創製された抗体医薬である。なお、

KW-0761 と通常の IgG と同程度のフコース含量を有する抗 CCR4 抗体との ADCC 活性を直接

対比する試験は実施していない。 国内では、2005 年より CCR4 陽性の再発・再燃 ATL 患者を対象とした開発を開始し、2006

年 6 月より第 I 相臨床試験(試験番号 0761-0501)、2009 年 5 月より第 II 相臨床試験(試験番

号 0761-002)を実施した。また、2010 年 8 月に CCR4 陽性の ATL を対象疾病に希少疾病用医

薬品として指定(指定番号:(22 薬)第 232 号)を受けた。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

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1.5.1.3 ATL の概要と本邦における治療の現状について 高月らは、1977 年に九州・沖縄地方を中心に多発する T 細胞腫瘍を、臨床的特徴から ATL

と名付け、独立した疾患として提唱した。1980 年代の初めに ATL の原因ウイルスとしてレト

ロウイルスの一種であるヒト T 細胞白血病ウイルス 1 型(HTLV-1)が発見され、現在、ATLの定義は、HTLV-1 プロウイルスが腫瘍細胞 DNA に単クローン性に組み込まれたすべての末

梢性 T 細胞腫瘍とされている。 HTLV-1 は主に母乳により垂直感染を起こすことが知られており、乳幼児の感染者(HTLV-

1 キャリア)が数十年の潜伏期を経て 2~5%の割合で ATL を発症するといわれている7)。1980~1990 年代に実施された全国調査8-13) では、本邦の HTLV-1 キャリアは約 120 万人であり、そ

のうち年間約 700 人が ATL を発症すると推定された。また、ATL の発症時平均年齢は 58~61歳であり、40 歳以上が 93~98%を占めると報告された。その後、九州・沖縄地方特有の風土

病との位置づけから、全国的な実態調査が進まなかった。しかし、山口らにより、2009 年及

び 2010 年に最新の実態調査結果14,15) が報告され、ATL患者の年齢中央値は 67 歳、56 歳以上が

80.8%と高年齢化が進んでいることが明らかとなった。また、HTLV-1 キャリア数は約 108 万

人であると推定され、20 年以上前の報告から約 1 割減少しており、年間発症数は 1150 人程度

に増加していることが推定された。更に、地域別割合では感染者が九州・沖縄地方から全国へ

拡散している傾向が認められている。こうした状況に鑑み、2010 年 9 月、政府は「HTLV-1 特

命チーム」を設置し、国、地方公共団体、医療機関、患者団体等と密接な連携をとり、感染予

防対策、相談支援、医療体制の整備、普及啓発・情報提供、研究開発の推進を重点施策とする

HTLV-1 の総合対策を強力に推進することを打ち出している。 ATL の主な症状は、i)腫瘍のサイトカイン産生に伴う発熱・倦怠感・高カルシウム血症等

の全身症状、ii)多様な臓器への腫瘍浸潤によるリンパ節腫脹・肝脾腫・皮疹等、iii)免疫不全

(T 細胞機能不全)による種々の日和見感染症や肺炎等の 3 つに大別され、全国実態調査によ

る ATL 患者 3761 名(1988~1997 年集計)のデータによれば、リンパ節腫脹(72%)、皮疹

(29%)、高カルシウム血症(20%)、肝腫大(27%)及び脾腫大(29%)等が報告された13)。 また、全国実態調査(1984~1987 年)の ATL 患者 854 名のデータをもとに、病態の特徴か

ら、次のような臨床病型の診断基準が提唱され、治療法の選択に利用されている16)。 • くすぶり型:末梢血のリンパ球数 4000/μL 未満で 5%以上の異常リンパ球が出現し、

Lactate dehydrogenase(LDH)が正常の 1.5 倍以下で高カルシウム血症がないもの。末梢血

の異常リンパ球が 5%以下の場合は皮膚又は肺に腫瘍性病変が認められるもの。 • 慢性型:リンパ球数 4000/μL 以上かつ T リンパ球数 3500/μL 以上で、高カルシウム血症が

なく LDH は正常の 2 倍以下で、中枢神経系・骨・消化管・胸腹水等に腫瘍性病変がないもの。

末梢血の異常リンパ球が 5%以下の場合は組織学的に証明された他の腫瘍部位を持つもの。 • リンパ腫型:リンパ球数 4000/μL 未満で異常リンパ球数 1%以下、リンパ腫と診断された

リンパ節やリンパ組織があるもの。 • 急性型:以上の 3 病型のいずれにも属さない ATLと診断されたもの。 2010 年に報告された全国実態調査15)(2006 年~2007 年集計)によると、新規 ATL 発症患者

(910 名)の各病型の内訳は、急性型 46.7%、リンパ腫型 34.8%、くすぶり型 10.3%及び慢性

型 8.2%であった。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

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ATL は病型ごとに予後が大きく異なることが報告されている16)。各病型の 2 年生存率は、急

性型:16.7%、リンパ腫型:21.3%、慢性型:52.4%、くすぶり型:77.7%である。 ATL 患者のうち積極的な治療の対象となるのは急性型とリンパ腫型及び予後不良因子を有す

る慢性型であるが、いまだ標準的治療法は確立されていない。ATL は骨髄への浸潤が少なく、

貧血や血小板減少も軽度であり、白血化した悪性リンパ腫と考えられるため、悪性リンパ腫の

治療法に準じて、CHOP 療法等の多剤併用化学療法が行われてきた。しかし、2011 年 4 月時点

において ATL の治療で最も優れた成績を示した mLSG15 療法でも、生存期間中央値は 12.7 ヵ

月であり、3 年生存率は 24%に過ぎない17)。また、多剤化学療法に対する不応患者若しくは奏

効後の再発又は再燃患者に対する有効な治療法は確立されていない18,19)。

1.5.1.4 KW-0761 の治療上の位置づけについて 世界保健機構(WHO)での国際分類(WHO 分類)において中等度又は高度悪性群に分類さ

れるリンパ腫の治療成績は、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)リンパ腫研究グループ

(LSG)の悪性リンパ腫に対するプロトコール研究により着実に向上しているものの、ATL は

例外であった20-23)。 WHO 分類の中でも従来より最も高悪性度のリンパ腫の 1 つとして分類される ATL24) は、他

のリンパ腫と比べ、1)免疫不全が強く、また年齢や合併症等により強力な化学療法が実施で

きないことが多く25)、2)本邦での最新疫学調査結果では、56 歳以上の初発患者が 80.8%を占

め、今後更に発症年齢の高齢化が予想されるといった背景がある26)。以上のことから、ATL に

対し、既存療法では対処が困難な、免疫力の低下した患者又は高齢者を対象に含めた治療法の

開発が重要課題となっている。 WHO 分類で ATL と同じく非ホジキンリンパ腫(NHL)に属する悪性リンパ腫の中で、B 細

胞性リンパ腫に関しては、CD20 を分子標的とした抗体医薬リツキシマブ(Rituximab)が開発

され、その治療成績は大きく向上した。特に、既存化学療法(主に CHOP 療法)と Rituximabの併用レジメンによる濾胞性リンパ腫27,28)、びまん性大細胞型 B 細胞リンパ腫29,30)等に対する

良好な結果が相次ぎ報告され、治療成績の向上に貢献している。このように、細胞毒性のある

低分子化学療法剤とは異なり、特定分子を発現した標的細胞のみに作用する抗体療法は、B 細

胞リンパ腫に対する臨床応用の拡大と治療成績の向上を実現させたことから、ATL を含む難治

性 T 細胞リンパ腫においても、腫瘍細胞に特有に発現する分子を標的とした抗体医薬の開発が、

治療成績向上に大きく寄与するものと期待されている。 ATL 患者では多様な感染症合併が認められ、細胞性免疫が低下することが示唆されているが

25)、KW-0761 は患者由来のエフェクター細胞を用いた自己(Autologous)条件下においても

ADCC 活性を示すことを確認した31)。また、国内第Ⅰ相臨床試験及び第Ⅱ相臨床試験の結果か

ら、従来の薬剤とは全く異なるメカニズムにより薬効を示す KW-0761 は、多剤併用化学療法

を施行しても早期に再発・再燃し長期生存が得られない ATL 患者に対して非常に有用な治療薬

となる可能性が示唆された。また、それらの臨床試験で高い忍容性が確認されたことから、将

来的には多剤併用化学療法と組み合わせることで、ATL の初発治療にも使用可能となり、更に

ATLの治療成績の向上に貢献できるものと考えられた。 なお、KW-0761 の早期承認を求める要望書として、以下 3 つの患者団体、「特定非営利活動

法人グループ・ネクサス」、「特定非営利活動法人 日本から HTLV ウイルスをなくす会」及

び「特定非営利活動法人はむるの会」から、2008 年 12 月 8 日付で「成人 T 細胞白血病リンパ

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

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腫(ATL)に対する新規抗体療法薬の早期承認に関する要望書」が厚生労働大臣に提出されて

いる。

1.5.2 KW-0761 開発の経緯 KW-0761 は、協和醱酵工業株式会社(現:協和発酵キリン株式会社)において独自の技術

(高 ADCC 活性:POTELLIGENT®)により創製されたヒト化モノクローナル抗体である。 癌領域において、国内では 2005 年より CCR4 陽性の再発・再燃 ATL 及び末梢性 T 細胞リン

パ腫(PTCL)を対象とした開発を開始し、CCR4 陽性の再発・再燃 ATL 又は PTCL を対象と

した第Ⅰ相臨床試験(試験番号 0761-0501)及び CCR4 陽性の再発・再燃 ATL を対象とした第

Ⅱ相臨床試験(試験番号 0761-002)を終了した。2011 年 4 月現在、CCR4 陽性の ATL 未治療

患者を対象とした既存化学療法との併用第Ⅱ相臨床試験(試験番号 0761-003)、ATL を除く

CCR4 陽性の再発・再燃末梢性 T/NK 細胞リンパ腫を対象とした第Ⅱ相臨床試験(試験番号

0761-004)を実施中である。海外では、米国で再発・再燃又は治療抵抗性の PTCL 若しくは皮

膚 T 細胞リンパ腫(CTCL)を対象とした臨床試験(試験番号 KW-0761-001 及び KW-0761-002)を実施中である。 癌領域以外の疾患において、海外では、 で健康成人又は季節性アレルギー性鼻炎

(SAR)患者を対象とした第 I 相臨床試験(試験番号 0761-EU-001)が実施され、 では

20 年より 臨床試験(試験番号 )の治験計画届を提

出している。 なお、 、 、 、 地域での 以外の疾患の開発は、Amgen Inc.によ

って進められている。 以下に、癌領域の国内開発に関する試験の経緯を示す。

1.5.2.1 品質に関する試験の経緯 KW-0761 の原薬及び製剤の品質に関する開発(製造、規格及び試験方法並びに安定性)は、

20 年より開始した。原薬及び製剤について製造施設の管理方法も考慮してそれぞれに適切

な規格及び試験方法を設定した。原薬及び製剤ともに長期保存試験(18 箇月)、加速試験及

び苛酷試験を実施し、適切な保管条件での安定性を確認している。 なお、製剤は 1 ガラスバイアルあたり、原薬 20 mg を含有する注射用溶液製剤である。

1.5.2.2 非臨床試験の経緯 KW-0761 に関連した基礎研究を 20 年頃に実施した。更に、臨床試験開始に先立ち、本薬

の安全性及び有効性を評価する目的で、20 年より非臨床試験(薬理、薬物動態、毒性)を

開始した。KW-0761 の非臨床試験は、「バイオテクノロジー応用医薬品の非臨床における安

全性評価」(医薬審第 326 号、平成 12 年 2 月 22 日)及び「抗悪性腫瘍薬の非臨床評価に関す

るガイドライン」(薬食審査発 0604 第 1 号、平成 22 年 6 月 4 日)に基づいて実施した。した

がって、遺伝毒性試験やがん原性試験等の一部の毒性試験及び代謝や排泄等の一部の薬物動態

試験については実施していない。また、安全性薬理試験や薬物動態試験の一部は独立した試験

を実施せず、毒性試験中の評価項目とした。KW-0761 の in vivo での非臨床試験では、主に

KW-0761 の CCR4 への結合性及び ADCC 活性がヒトに類似しているカニクイザルを用いた。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

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1.5.2.3 臨床試験の経緯 国内において、CCR4 陽性の再発・再燃 ATL を対象とした KW-0761 の開発を 2005 年より開

始した。 前述のとおり、ATL の治療には、主に多剤併用化学療法が第一選択となっているが、化学療

法奏効後の再発・再燃患者に対しては有効な治療法がないのが現状であるため、これらの患者

を対象とした開発を開始した。 発症患者数の少ない ATL の治療により早く寄与するために、希少疾病用医薬品の指定を前

提とした臨床試験計画を策定し、20 年 月 日に独立行政法人医薬品医療機器総合機構と

の医薬品 相談を実施した。医薬品 相談の概略を表 1.5.2.3-1に示す。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

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表1.5.2.3-1 医薬品 相談の概略 項目 内容

実施日(受付番号) 20 年 月 日(P366) 相談事項 【相談事項 1】

臨床データパッケージについて、オーファンドラッグ認定を前提に試験で実施し、申請する可否について

【相談事項 2】 第Ⅰ相試験において、infusion reaction に対する pre-medication を予め実施する妥当性について

【相談事項 3】 KW-0761 のサル長期反復投与毒性試験の実施について

機構見解 1) 本薬が希少疾病用医薬品に指定された場合、

は可能であると考える。本薬の臨床試験成績が全く得られて

いない現時点では、臨床データパッケージの適否について言及することは困

難であるが、実施予定の臨床試験において本薬の有用性が適切に評価できた

場合には、希少疾病用医薬品として承認申請を行うことは可能であると考え

る。 2) 本薬のヒトにおける試験成績は本臨床試験によって初めて得られることか

ら、 臨床試験( 部分)の成績を十分に考察し、以降の臨床試験

の実施及び計画に適切に反映させるべきであると考える。 3) Infusion reaction に対する pre-medication の実施について、相談者自身の見解が

明確ではないが、医療現場における他の抗体医薬品投与時の infusion reactionに対する pre-medication の実態、被験者に対する倫理的な観点等を踏まえ、本

薬投与時の infusion reaction に対する pre-medication が必要であると相談者が

考えるのであれば、pre-medication を実施することは、特に問題ないと考え

る。Infusion reaction に対する pre-medication の実施の適否については、本薬の

特性、 臨床試験における目的等に基づいて医学専門家とも十分協議

し、相談者が判断すべきと考える。なお、 infusion reaction に対する pre-medication を実施した場合であっても infusion reaction の発現する可能性があ

るため、本薬投与時は被験者への説明と観察を十分に行う必要があると考え

る。 4) 臨床試験の初回投与量(0.01 mg/kg)は、サル 4 週間反復投与毒性

試験において重篤な毒性が認められなかった 40 mg/kg の 1/4000 の投与量であ

り、また、臨床試験において 8 回投与する際には、4 回投与した時点での安

全性及び薬物動態に関する情報を精査し、安全性上の留意事項や注意すべき

項目を明らかにした上で慎重に臨床試験を実施するのであれば、必ずしも当

該臨床試験開始前にサル長期反復投与毒性試験を実施する必要はないと考え

る。しかし、臨床試験成績(臨床における投与期間)を参考に、適切な時期

に計画を具体化し、当該非臨床試験を実施すべきであると考える。 機構見解を踏まえた対応

【 1)及び 2)に対する対応】 臨床試験、 臨床試験をそれぞれ 実施し、希少疾病用医薬品

指定を取得した上で、これら 臨床試験データで承認申請する計画を立案した。

機構見解を踏まえた対応

【 3)に対する対応】 治験実施計画書に以下の規定を設け、治験薬投与前の予防投与( pre-medication)を必須とした。 『Pre-medication(必須):acute infusion reaction/サイトカイン放出症候群を軽減させるため、KW-0761 投与 30 分前*に抗ヒスタミン剤(ジフェンヒドラミン: 1 回 30 ~ 50 mg 又は d- マレイン酸クロルフェニラミン: 1 回2 mg)及び解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン:1 回 300~500 mg)を内服する。*KW-0761 投与 30~60 分前の実施が望ましい。』

【 4)に対する対応】 20 年 月 日から 20 年 月 日にサル 13 週反復投与毒性試験を実施した。

第 I 相臨床試験(0761-0501 試験)は 2006 年 6 月より開始し、CCR4 陽性の再発・再燃 ATL又は菌状息肉腫(MF)等を含む PTCL 患者を対象とし、第 II 相臨床試験における推奨用量を

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 11 -

決定する目的で、KW-0761 0.01、0.1、0.5 及び 1.0 mg/kg を 1 週間間隔で 4 回投与したときの安

全性及び有効性について検討を行った。 第 I 相臨床試験において、治療困難な ATL に対し、KW-0761 が安全で有効な新規治療薬に

なる可能性が示唆されたため、CCR4 陽性の再発・再燃 ATL を対象とした第 II 相臨床試験を

計画した。第 II 相臨床試験を開始するにあたり、20 年 月 日に独立行政法人医薬品医

療機器総合機構との医薬品 相談を実施した。医薬品

相談の概略を 表 1.5.2.3-2に示す。

表1.5.2.3-2 医薬品 相談の概略 項目 内容

実施日(受付番号) 20 年 月 日(P1260) 相談事項 【相談事項 1】

オーファンドラッグ指定取得を前提に、第Ⅰ相臨床試験(16 例)と第Ⅱ相臨床試験の 試験で承認申請を行うにあたり、 とすることの妥当性について。

【相談事項 2】 第Ⅱ相臨床試験の症例数を 例までのデータを集積した時点で承認申請を行い、その後、 と同一プロトコールにて継続して

による使用経験 例の集積を行い、承認申請データに追加することの必要性について。

機構見解 1) 本試験の成績が得られていないことから、 試験で、本剤の承認申請が可能か否かについて、確定的な意見を述べることは出来ない。相談者が提示した症例数を以て、本試験を実施することは可能と考え、現時点における意見としては、本剤の承認申請について、本剤が希少疾病用医薬品に指定され、かつ本試験で期待される試験成績が得られた場合には、 の試験成績を以て、承認申請できる可能性はあると考える。また、本試験では「ATL のセカンドライン以降の治療」として本剤単独投与の検討が予定されているが、実際の臨床使用では多剤併用療法に組み込まれることも予想されることから、他の抗悪性腫瘍剤との併用についても臨床開発を進めていくことを強く勧める。

2) における を目的とした治験を実施する意義は低いと考える。相談事項 1 に対する機構の意見でも示したように、本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用の有効性・安全性の探索的な検討を行うことを勧める。なお、 するための臨床試験の必要性の有無については、 試験成績が得られた段階で、別途、対面助言で相談することを勧める。

3) 第Ⅰ相臨床試験において、CCR4 の発現はフローサイトメトリー若しくは免疫組織染色で検討されており、本試験でも同様に両方法で検討する予定とされている。本剤の有効性・安全性と CCR4 の発現との相関について検討する上でも、臨床開発早期の段階から検査キットを開発する等、CCR4 の検査方法を確立することについても、検討しておくことを勧める。

機構見解を踏まえた対応

【 1)に対する対応】 ATL を対象とした第 II 相臨床試験(0761-002 試験)を実施した。また、ATL 未治療患者における多剤併用化学療法と本剤との併用について検討するための後期第 II 相臨床試験を計画し、20 年 月 日に独立行政法人医薬品医療機器総合機構との医薬品 相談を実施した。2010 年 7 月にmLSG15 療法と KW-0761 との併用後期第 II 相試験(試験番号 0761-003)を開始し、20 年 月現在、被験者集積中である。

【 2)に対する対応】

【 3)に対する対応】 協和メデックス(株)において CCR4 検出キットの開発を開始した。フローサイトメトリー及び免疫組織化学染色を測定原理として用いた各体外診断キットの製造販売承認申請を、本剤申請と同時期に予定している。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 12 -

第 II 相臨床試験(試験番号 0761-002)は 2009 年 5 月より開始し、CCR4 陽性の再発・再燃

ATL 患者を対象として、1.0 mg/kg の KW-0761 を 1 週間間隔で 8 回投与した際の有効性、安全

性及び薬物動態について検討した。 国内で行われた第 I 相臨床試験では忍容性が確認され、第 II 相臨床試験では有効性及び安全

性が確認されたことから、医薬品製造販売承認申請を実施した。承認審査過程を踏まえて以下

に示す【効能又は効果】、【用法及び用量】とした。 【効能又は効果(案)】 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T 細胞白血病リンパ腫 【用法又は用量(案)】 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1 回量 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8

回点滴静注する。

なお、KW-0761 は既存の多剤併用化学療法と組み合わせることで、将来的には ATL の初発

治療にも有用であると考え、CCR4 陽性の ATL 未治療患者を対象とし、ATL に対する多剤併

用化学療法で最も優れているとされる mLSG15 療法と KW-0761 との併用試験(試験番号 0761-003)を 2011 年 4 月現在実施中である。 更に、ATL を除く CCR4 陽性の再発・再燃末梢性 T/NK 細胞リンパ腫を対象とした臨床試験

について計画し、20 年 月 日に独立行政法人医薬品医療機器総合機構との医薬品

相談を実施した。2010 年 7 月に後期第 II 相試験(試験番号 0761-004)を開始

し、2011 年 4 月現在実施中である。

1.5.2.3.1 申請データパッケージ KW-0761 の申請データパッケージを構成する臨床試験のうち、評価資料に該当する試験は

国内にて実施した KW-0761 第 I 相臨床試験(0761-0501)及び第 II 相臨床試験(0761-002)の

2 試験である。 当該 2 試験(評価資料)及び における臨床試験(0761-EU-001:参考資料)のデザイン

を表 1.5.2.3.1-1に示す。

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 13 -

表1.5.2.3.1-1 臨床データパッケージ 試験区分 試験番号

(資料番号)

試験 デザイン

対象 用法・用量 投与被験者数 投与期間

国内試験(評価資料)

第 I相 0761-0501

多 施 設 非盲 検 用 量漸増試験

化学療法奏効後に再発又は再燃したCCR4 陽性の ATL患者又は MF 等を含む CCR4 陽性のPTCL患者

0.01、0.1、0.5又は 1.0 mg/kgを 1週間間隔で 4 回、低い投与量から 3 名ずつ(最大 6名)に静脈内投与し、安全性が確認された後、段階的に高い投与量へ移行した。

ATL 患者:13名(うち再投与実施被験者1名) PTCL 患者:3名

4週間

第 II相 0761-002

多 施 設 非盲検試験

化学療法奏効後に再発又は再燃したCCR4 陽性の ATL患者

1.0 mg/kg を 1 週間間隔で 8 回静脈内投与した。

27 名(うち再投与実施被験者 1名)

8週間

海外試験(参考資料) 第 I相 0761-EU-001

単 施 設 無作 為 プ ラセ ボ 対 照二 重 盲 検用 量 漸 増試験

健康成人及び SAR患者

健康成人には 0.0001、0.0003、0.001 又は0.003 mg/kg を 、 ま た SAR 患 者 に は

、 又は mg/kg をそれぞれ 投与し、安全性が確認された後、段階的に高い投与量へ移行した。

健康成人:プラセボ 7 名、実薬 25名 SAR 患者:プラセボ 5 名、実薬 18名

単回投与

1.5.2.3.2 開発の経緯図 本申請における KW-0761 の開発の経緯図を表 1.5.2.3.2-1に示す。

表1.5.2.3.2-1 開発の経緯図

20 年 20 年 20 年 20 年 20 年 20 年 20 年 20 年 20 年 2 年 20 年 20 年

製造

規格及び試験方法

安定性

製造

規格及び試験方法

安定性

効力を裏付ける試験

副次的薬理試験

安全性薬理試験

分析法

薬物動態試験:吸収

薬物動態試験:分布

単回投与毒性試験

反復投与毒性試験

生殖発生毒性試験

その他の毒性試験*

第Ⅰ相試験 0761-0501(国内)

第Ⅱ相試験 0761-002(国内)

第Ⅰ相試験 0761-EU-001(海外)

注)丸印の数字は実施月を表す。

*:その他の毒性試験:毒性発現の機序に関する試験、組織交差反応性試験、静脈内投与と皮下投与のブリッジング毒性試験が含まれる。

試験項目

治験相談

CTDM5

毒性

原薬

薬理

CTD

M4

薬物動態

CTDM3

製剤

⑥ ⑩

⑤ ⑦

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 14 -

1.5.3 参考文献 1. Bonecchi R, Bianchi G, Bordignon PP, D'Ambrosio D, Lang R, Borsatti A, et al. Differential

expression of chemokine receptors and chemotactic responsivenss of type 1 T helper cells (Th1s) and Th2s. J Exp Med. 1998;187(1):129-34.

2. Jones D, O'Hara C, Kraus MD, Perez-Atayde AR, Shahsafaei A, Wu L, et al. Expression pattern of T-cell-associated chemokine receptors and their chemokines correlates with specific subtypes of T-cell non-Hodgkin lymphoma. Blood. 2000;96(2):685-90.

3. Imai T, Nagira M, Takagi S, Kakizaki M, Nishimura M, Wang J, et al. Selective recruitment of CCR4-bearing Th2 cells toward antigen-presenting cells by the CC chemokines thymus and activation-regulated chemokine and macrophage-derived chemokine, Int Immunol. 1999;11:81-88.

4. Ishida T, Utsunomiya A, Iida S, Inagaki H, Takatsuka Y, Kusumoto S, et al. Clinical significance of CCR4 expression in adult T-cell leukemia/lymphoma: its close association with skin involvement and unfavorable outcome. Clin Cancer Res. 2003;9:3625-34.

5. Niwa R, Shoji-Hosaka E, Sakurada M, Shinkawa T, Uchida K, Nakamura K, et al. Defucosylated chimeric anti-CC chemokine receptor 4 IgG1 with enhanced antibody-dependent cellular cytotoxicity shows potent therapeutic activity to T-cell leukemia and lymphoma. Cancer Res. 2004;64:2127-33.

6. Shinkawa T, Nakamura K, Yamane N, Shoji-Hosaka E, Kanda Y, Sakurada M, et al. The absence of fucose but not the presence of galactose or bisecting N-acetylglucosamine of human IgG1 complex-type oligosaccharides shows the critical role of enhancing antibody-dependent cellular cytotoxicity. J Biol Chem. 2003;278(5):3466-73.

7. Arisawa K, Soda M, Endo S, Kurokawa K, Katamine S, Shimokawa I, et al. Evaluation of adult T-cell leukemia/lymphoma incidence and its impact on non-Hodgkin lymphoma incidence in southwestern Japan. Int J Cancer. 2000;85:319-24.

8. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 4 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告-日本の ATLの疫学的特徴-. 癌の臨床. 1990;36(3):431-44. 9. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 5 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告-第 4 次全国実態調査の評価-. 癌の臨床. 1992;38(3):405-16. 10. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 6 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告. 癌の臨床. 1994;40(2):229-46. 11. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 7 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告. 癌の臨床. 1996;42(2):231-47. 12. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 8 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告. 癌の臨床. 1998;44(3):381-97. 13. T・B リンパ系腫瘍研究グループ. 第 9 次成人 T 細胞白血病/リンパ腫(ATL)全国実態

調査の報告. 癌の臨床. 2001;47(4):341-57. 14. 山口一成. 本邦における HTLV-1 感染及び関連疾患の実態調査と総合対策. 平成 20 年度

研究総括報告書. 厚生労働科学研究費補助金 新興・再興感染症研究事業. 平成 21 年

(2009)3 月.

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 15 -

15. 山口一成. 本邦における HTLV-1 感染及び関連疾患の実態調査と総合対策. 平成 21 年度

総括研究報告書. 厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研

究事業. 平成 22 年(2010)3 月. 16. Shimoyama M, Members of the lymphoma study group (1984-87). Diagnostic criteria and

classification of clinical subtypes of adult T-cell leukaemia-lymphoma. Br J Haematol. 1991;79:428-37.

17. Tsukasaki K, Utsunomiya A, Fukuda H, Shibata T, Fukushima T, Takatsuka Y, et al. VCAP-AMP-VECP compared with biweekly CHOP for adult T-cell leukemia-lymphoma: Japan clinical oncology group study JCOG9801. J Clin Oncol. 2007;25(34):5458-64.

18. 塚崎邦弘. 成人 T 細胞白血病の治療. 綜合臨牀. 2008;57(4):694-701. 19. 宇都宮與. 成人 T 細胞白血病/リンパ腫へのアプローチ. 血液・腫瘍科. 2009;58(4):434-40. 20. Lymphoma Study Group (1981-1983) (Shimoyama M, Ota K, Kikuchi M, Yunoki K, Konda S,

Takatsuki K, et al.). Chemotherapeutic results and prognostic factors of patients with advanced non-Hodgkin's lymphoma treated with VEPA or VEPA-M. J Clin Oncol. 1988;6(1):128-41.

21. Lymphoma Study Group (1981-1983) (Shimoyama M, Ota K, Kikuchi M, Yunoki K, Konda S, Takatsuki K,et al.). Major prognostic factors of adult patients with advanced T-cell lymphoma / leukemia. J Clin Oncol. 1988;6(7):1088-97.

22. Lymphoma Study Group of the Japan Clinical Oncology Group (Tsukasaki K, Tobinai K, Shimoyama M, Kozuru M, Uike N, Yamada Y, et al.) Deoxycoformycin-containing combination chemotherapy for adult T-cell leukemia-lymphoma: Japan Clinical Oncology Group Study (JCOG9109). Int J Hematol. 2003;77(2):164-70.

23. Shimoyama M. Chemotherapy of ATL. In: Takatsuki K editor. Adult T-cell Leukemia. New York: Oxford Univ Press; 1994. p.221.

24. Swerdlow SH, Campo E, Harris NL, Jaffe ES, Pileri SA, Stein H, et al. editors. WHO Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues. 4th edition. IARC Press, Lyon, 2008.

25. 渡邉俊樹, 上平憲, 山口一成 編. HTLV-1 と疾患. (第 1 版.)東京: 文光堂; 2007;16-29. 26. 山口一成. 本邦における HTLV-1 感染及び関連疾患の実態調査と総合対策. 平成 21 年度

総括研究報告書. 厚生労働科学研究費補助金 新型インフルエンザ等新興・再興感染症研

究事業. 平成 22 年(2010)3 月. 27. Hiddemann W, Kneba M, Dreyling M, Schmitz N, Lengfelder E, Schmits R, et al. Frontline

therapy with rituximab added to the combination of cyclophosphamide, doxorubicin, vincristine, and prednisone (CHOP) significantly improves the outcome for patients with advanced-stage follicular lymphoma compared with therapy with CHOP alone: results of a prospective randomized study of the German Low-Grade Lymphoma Study Group. Blood. 2005;106(12):3725-32.

28. Czuczman MS, Weaver R, Alkuzweny B, Berlfein J, Grillo-López AJ. Prolonged clinical and molecular remission in patients with low-grade or follicular non-Hodgkin's lymphoma treated with rituximab plus CHOP chemotherapy: 9-year follow-up. J Clin Oncol. 2004;22(23):4711-6.

29. Coiffier B, Lepage E, Briere J, Herbrecht R, Tilly H, Bouabdallah R, et al. CHOP chemotherapy plus rituximab compared with CHOP alone in elderly patients with diffuse large-B-cell lymphoma. N Engl J Med. 2002;346(4):235-42.

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KW-0761 1.5 起原又は発見の経緯及び開発の経緯

CONFIDENTIAL - 16 -

30. Habermann TM, Weller EA, Morrison VA, Gascoyne RD, Cassileth PA, Cohn JB, et al. Rituximab-CHOP versus CHOP alone or with maintenance rituximab in older patients with diffuse large B-cell lymphoma. J Clin Oncol. 2006;24(19):3121-7.Bonecchi R, Bianchi G, Bordignon PP, D’Ambrosio D, Lang R, Borsatti A, et al. Differential expression of chemokine receptors and chemotactic responsivenss of type 1 T helper cells (Th1s) and Th2s. J Exp Med. 1988;187(1):129-34.

31. Ishii T, Ishida T, Utsunomiya A, Inagaki A, Yano H, Komatsu H, et al. Defucosylated humanized anti-CCR4 monoclonal antibody KW-0761 as a novel immunotherapeutic agent for adult T-cell leukemia/lymphoma. Clin Cancer Res. 2010;16:1520-31.

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.6 外国における使用状況等に関する資料

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.6 外国における使用状況等に関する資料

CONFIDENTIAL - 2 -

1.6 外国における使用状況等に関する資料 KW-0761 は外国において承認されていない。

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.7 同種同効品一覧表

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 2 -

1.7 同種同効品一覧表 KW-0761(一般名:モガムリズマブ(遺伝子組換え))と同様に悪性リンパ腫を対象とした

モノクローナル抗体には「リツキシマブ」が存在する。また、KW-0761 と同様に成人 T 細胞

白血病リンパ腫を効能又は効果とする薬剤として、「ペントスタチン」及び「ソブゾキサン」

が存在する。 KW-0761 の添付文書(案)及びリツキシマブの添付文書の内容を表 1.7-1に、ペントスタチ

ン及びソブゾキサンの添付文書の内容を表 1.7-2に示す。

表1.7-1 同種同効品一覧表(モガムリズマブ及びリツキシマブ) 一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) 販売名 ポテリジオ®点滴静注 20 mg リツキサン注 10 mg/mL

製造販売元: 全薬工業株式会社 発売元 : 中外製薬株式会社

会社名 製造販売元:協和発酵キリン株式会社

製造販売元: 全薬工業株式会社 承認年月日

(販売開始年月)

申請中

2001 年 6 月 20 日 (2001 年 9 月)

規制区分 申請中 生物由来製品、処方せん医薬品 化学構造式 ヒト CC ケモカイン受容体 4 に対する遺伝子組

換えヒト化モノクローナル抗体である。チャイ

ニーズハムスター卵巣細胞により産生される

449 個のアミノ酸残基からなる重鎖 2 分子及び

219 個のアミノ酸残基からなる軽鎖 2 分子で構

成される糖タンパク質である。

ヒト B リンパ球表面に存在する分化抗原 CD20(リンタンパク質)に結合するモノクローナル抗体で、CD20 抗原の認識部位(可変部領域)がマウス由来、それ以外の部分(定常部領域)がヒト由来(IgG1κ)のマウス-ヒトキメラ型抗体であり、1,328 個のアミノ酸から構成されている。 1 バイアル中(10 mL)にリツキシマブ(遺伝子組換え)を 100 mg 含有する液剤

剤形・含量 1 バイアル(5 mL)中にモガムリズマブ(遺伝

子組換え)を 20 mg 含有する液剤 1 バイアル中(50 mL)にリツキシマブ(遺伝子組換え)を 500 mg 含有する液剤

効能・効果 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T 細胞白血

病リンパ腫 【効能・効果に関連する使用上の注意】 1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診

断に十分な経験を持つ医師又は施設により行

うこと。 2. CCR4 抗原は、フローサイトメトリー又は免

疫組織化学染色法により検査を行い、陽性で

あることが確認されている患者のみに投与す

ること。 3. 臨床試験に組み入れられた患者の病型及び予

後不良因子の有無等について、【臨床成績】

の項の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全

性を十分に理解した上で、適応患者の選択を

行うこと。

CD20 陽性の B細胞性非ホジキンリンパ腫 インジウム(111In)イブリツモマブ チ

ウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブ チウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与

※CD:cluster of differentiation <効能・効果に関連する使用上の注意> 1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理

診断に十分な経験をもつ医師又は施設により行うこと。

2. CD20 抗原は、免疫組織染色法又はフローサイトメトリー法等により検査を行い、陽性であることが確認されている患者のみに投与すること。

用法・用量 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換

え)として、1 回量 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8回点滴静注する。 【用法・用量に関連する使用上の注意】 1.本剤投与時にあらわれることがある Infusion

reaction(発熱、悪寒、頻脈等)を軽減させる

ために、本剤投与の 30 分前に抗ヒスタミン

剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。 2.患者の状態を十分に観察し、Infusion reaction を

(1)< CD20 陽性の B 細胞性非ホジキンリンパ腫に用いる場合> 通常成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 1 回量 375 mg/m2を 1 週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。 <インジウム( 111In)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液及びイットリウム(90Y)イブリツモマブチウキセタン(遺伝子組換え)注射液投与の前投与に用いる場合>

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 3 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) 認めた場合は、直ちに投与の中断や投与速度の

減速を考慮すること。投与再開する場合は、必要

に応じて投与速度を減じて慎重に投与すること。ま

た、投与再開後に Infusion reaction が再度発現し

投与を中止した場合には、本剤を再投与しないこ

と(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の

項参照)。 3.本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用における有

効性及び安全性は確立していない。 4. 注射液の調製方法及び点滴時間 本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、

200mL の日局生理食塩液に添加し、2 時間かけて

点滴静注する(「適用上の注意」の項参照)。

通常成人には、リツキシマブ(遺伝子組換え)として 250 mg/m2を 1 回、点滴静注する。

(2)本剤は用時生理食塩液又は 5%ブドウ糖注射液にて 10 倍に希釈調製し使用する。

<用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 本剤投与時に頻発してあらわれる infusion

reaction(発熱、悪寒、頭痛等)を軽減させるために、本剤投与の 30 分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。

2. 初回投与時は、最初の 1 時間は 25 mg/時の速度で点滴静注を開始し、患者の状態を十分観察しながら、その後注入速度を 100 mg/時に上げて 1 時間点滴静注し、さらにその後は 200 mg/時まで速度を上げることができる。なお 2 回目以降の注入開始速度は、初回投与時に発現した副作用が軽微であった場合、100 mg/時まで上げて開始できる。

3. 注入速度に関連して血圧下降、気管支痙攣、血管浮腫等の症状が発現するので本剤の注入速度を守ること。これらの症状は注入速度を上げた直後から 30 分以内に発現しやすいので、十分観察すること。症状が発現した場合は注入速度を緩めるかもしくは中止する。重篤な症状の場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。また、投与を再開する場合は症状が完全に消失した後、25 mg/時の注入速度で投与を開始する。

警告 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設に

おいて、造血器悪性腫瘍の治療に対して、十分

な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用

が適切と判断される患者にのみ投与すること。

また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に

有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得て

から投与を開始すること。

1. 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造血器悪性腫瘍の治療に対して、十分な知識・経験を持つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される症例のみに行うこと。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開始すること。

2. 本剤の投与開始後 30 分~2 時間よりあらわれる infusion reaction のうちアナフィラキシー様症状、肺障害、心障害等の重篤な副作用(低酸素血症、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック等)により、死亡に至った例が報告されている。これらの死亡例の多くは初回投与後 24 時間以内にみられている。また、本剤を再投与した時の初回投与後にも、これらの副作用があらわれるおそれがある。本剤投与中はバイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数等)のモニタリングや自他覚症状の観察を行うとともに、投与後も患者の状態を十分観察すること。特に以下の患者については発現頻度が高く、かつ重篤化しやすいので注意すること(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。

(1)血液中に大量の腫瘍細胞がある(25, 000/μL以上)など腫瘍量の多い患者

(2)脾腫を伴う患者 (3)心機能、肺機能障害を有する患者 3. 腫瘍量の急激な減少に伴い、腎不全、高

カリウム血症、低カルシウム血症、高尿

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 4 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) 酸血症、高 Al-P 血症等の腫瘍崩壊症候群(tumor lysis syndrome)があらわれ、本症候群に起因した急性腎不全による死亡例及び透析が必要となった患者が報告されている。血液中に大量の腫瘍細胞がある患者において、初回投与後 12~24 時間以内に高頻度に認められることから、急激に腫瘍量が減少した患者では、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分観察すること。また、本剤を再投与した時の初回投与後にも、これらの副作用があらわれるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。

4. B型肝炎ウイルスキャリアの患者で、本剤の治療期間中又は治療終了後に、劇症肝炎又は肝炎の増悪、肝不全による死亡例が報告されている(「重要な基本的注意」、「重大な副作用」の項参照)。

5. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson 症候群)、中毒性表皮壊死融解症( Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)等の皮膚粘膜症状があらわれ、死亡に至った例が報告されている(「重大な副作用」の項参照)。

6. ゼヴァリン イットリウム(90Y)静注用セット及びゼヴァリン インジウム(111In)静注用セットの前投薬として本剤を用いる場合には、ゼヴァリン イットリウム(90Y)静注用セット及びゼヴァリン インジウム(111In)静注用セットの添付文書についても熟読すること。

禁忌 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 本剤の成分又はマウスタンパク質由来製品に対する重篤な過敏症又はアナフィラキシー反応の既往歴のある患者

使用上の

注意

1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1) 感染症を合併している患者[好中球減少により感染症が増悪するおそれがある。(「重大な副作用」の項参照)]

(2) 心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与後に不整脈、心不全等を悪化又は再発させるおそれがある。]

(3) 重篤な骨髄機能低下のある患者[好中球減少及び血小板減少を増悪させ重症化させるおそれがある。(「重大な副作用」の項参照)]

(4) 肝炎ウイルス、結核等の感染又は既往を有する患者[肝炎ウイルスの感染を有する患者に本剤を投与した場合、ウイルスの増殖により肝炎があらわれるおそれがある。(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)]

2. 重要な基本的注意 (1) 本剤投与は、重度の Infusion reaction(発

熱、悪寒、頻脈、血圧上昇、悪心、低酸

素血症、嘔吐等)に備えて緊急時に十分

な対応のできる準備を行った上で開始す

ること。Infusion reaction は初回投与時の

投与後 8 時間以内に多く認められるが、

それ以降や 2 回目投与以降の本剤投与時

にも Infusion reaction があらわれることが

1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1)感染症(敗血症、肺炎、ウイルス感染等)を合併している患者

[免疫抑制作用により病態を悪化させるおそれがある。HBs 抗体陽性患者に本剤を投与した後、HBs 抗体が陰性の急性B 型肝炎を発症した例が報告されている。]

(2)心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与後に不整脈、狭心症等を悪化又は再発させるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。]

(3)肺浸潤、肺機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投与中又は投与直後に気管支痙攣や低酸素症を伴う急性の呼吸器障害があらわれ、肺機能を悪化させるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。]

(4)重篤な骨髄機能低下のある患者あるいは腫瘍細胞の骨髄浸潤がある患者[好中球減少及び血小板減少を増悪させ重篤化させるおそれがある(「重大な副作用」の項参照)。]

(5)降圧剤による治療中の患者[本剤投与中に一過性の血圧下降があらわれることがある。]

(6)薬物過敏症の既往歴のある患者 (7)アレルギー素因のある患者 2. 重要な基本的注意

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 5 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) あるので、本剤投与中はバイタルサイン

(血圧、脈拍、呼吸数等)、臨床検査値

及び自他覚症状等、患者の状態を十分に

観察すること。異常が認められた場合に

は、全ての徴候及び症状が完全に回復す

るまで患者を十分に観察すること。

[「重大な副作用」の項参照] (2) 抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与

を行った患者においても、重度の Infusion reaction があらわれることがあるので、患

者の状態を十分に観察すること。 (3) 本剤の投与により、B 型肝炎ウイルスの

増殖による劇症肝炎又は肝炎があらわれ

ることがあるので、本剤投与前に B 型肝

炎ウイルス感染の有無を確認し、適切な

処置を考慮すること。また、本剤の治療

期間中及び治療終了後は、継続して肝機

能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニ

タリングを行うなど、患者の状態を十分

に観察すること。異常が認められた場合

は投与を中止し、直ちに抗ウイルス剤を

投与するなど適切な処置を行うこと。な

お、本剤投与開始前に HBs抗原陰性かつ

HBc抗体陽性患者において、B 型肝炎ウ

イルスの増殖により肝炎に至った症例が

報告されている。[「重大な副作用」の

項参照] 3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名 臨床症状・ 措置方法

機序・危険因子

不活化

ワクチン ワクチンの効果

を減弱させるお

それがある。 生 ワ ク

チ ン 又

は弱毒

生 ワ ク

チン

接種した生ワク

チンの原病に基

づく症状が発現

した場合には適

切な処置を行

う。

ワクチン接種に

対する応答が不

明であり、また、

生ワクチンによる

二次感染が否定

できない。

4. 副作用 副作用の概要

国内臨床試験の安全性評価対象 43 例中、

全例(100%)に副作用(臨床検査値異常を含

む)が認められた。主な副作用(10.0%以

上)は、リンパ球減少 41 例(95.3%)、

Infusion reaction 37 例(86.0%)、発熱 34 例

(79.1%)、白血球減少 29 例(67.4%)、好

中球減少 24 例( 55.8% )、悪寒 24 例

(55.8%)、血小板減少 23 例(53.5%)、発

疹 18 例(41.9%)、ALT(GPT)上昇 17 例

( 39.5% ) 、 AST ( GOT ) 上 昇 16 例

(37.2%)、LDH 上昇 13 例(30.2%)、頻脈

12 例(27.9%)、Al-P 上昇 11 例(25.6%)、

低酸素血症 9 例(20.9%)、ヘモグロビン減

(1)本剤の初回投与中又は投与開始後24 時間以内に多くあらわれるinfusion reaction(症状:発熱、悪寒、悪心、頭痛、疼痛、そう痒、発疹、咳、虚脱感、血管浮腫等)が約90%の患者において報告されている。これらの症状は、通常軽微~中等度で、主に本剤の初回投与時にあらわれている。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は適切な処置(解熱鎮痛剤、抗ヒスタミン剤等の投与)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること(「重大な副作用」の項参照)。

(2)抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行った患者においても、重篤なinfusion reaction が発現したとの報告があるので、患者の状態を十分に観察すること。

(3)不整脈や狭心症等の心機能障害を合併する患者又はその既往歴のある患者に投与する場合は、投与中又は投与直後に心電図、心エコー等によるモニタリングを行うなど、患者の状態を十分に観察すること(「重大な副作用」の項参照)。

(4)B型肝炎ウイルスキャリアの患者で、本剤の投与により、劇症肝炎又は肝炎が増悪することがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は投与を中止し、直ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。なお、投与開始前にHBs抗原陰性の患者において、B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎を発症し、死亡に至った症例が報告されている(「重大な副作用」の項参照)。

(5)本剤の治療中より末梢血リンパ球の減少があらわれ、治療終了後も持続すること、また免疫グロブリンが減少した例が報告されていることなど、免疫抑制作用により細菌やウイルスによる感染症が生じる又は悪化する可能性があるので、患者の状態を十分観察すること。感染症が生じた場合は適切な治療を行うこと(「重大な副作用」の項参照)。

(6)咽頭扁桃、口蓋扁桃部位に病巣のある患者で、本剤投与後、炎症反応に起因する病巣の一過性の腫脹がみられ、病巣腫脹により呼吸困難をきたしたという報告がある。このような症状が発現した場合は、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど、適切な処置を行うこと。

(7)現在迄に、本剤の投与により伝達性海綿状脳症(TSE)をヒトに伝播したとの報告はない。本剤は、マスターセルバンク構築時にカナダ、米国又はニュージーランド産ウシの血清由来成分を使用しているが、理論的なリスク評価を行い一定の安全性を確保する目安に達していることを確認している。しかしながら、TSE の潜在的伝播の危険性を完全に排除することはできないことから、疾病の治療上の必要性を十分検討の上、本剤を投与するこ

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 6 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) 少 9 例(20.9%)、悪心 8 例(18.6%)、血圧

上昇 8 例(18.6%)、低アルブミン血症 7 例

(16.3%)、そう痒症 6 例(14.0%)、体重増

加 6 例(14.0%)、血中アルブミン減少 5 例

(11.6%)、γ-GTP 上昇 5 例(11.6%)、頭

痛 5 例(11.6%)、高血圧 5 例(11.6%)等で

あった。 [申請時]

(1) 重大な副作用 1) Infusion reaction(86.0%):発熱、悪寒、

頻脈、血圧上昇、悪心、低酸素血症、嘔吐

等があらわれることがあるので、患者の状

態を十分に観察し、重度の Infusion reactionを認めた場合は直ちに投与を中断し、適切

な処置(酸素吸入、昇圧剤、解熱鎮痛剤、

副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うこ

と。 2) 重度の皮膚障害:皮膚粘膜眼症候群

(Stevens-Johnson 症候群)(2.3%)、発疹

(11.6%)等が本剤治療中又は治療終了後

にあらわれることがある。これらの皮膚症

状があらわれた場合は、投与を一時中止

し、適切な処置(副腎皮質ホルモン剤・抗

アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服又は

皮膚外用剤の使用等)を行うこと。また、

必要に応じて皮膚科を受診するよう患者に

指導すること。 3) 感染症(4.7%):細菌、真菌又はウイルス

による感染症があらわれることがあり、重

篤な感染症として帯状疱疹が報告されてい

る。本剤の治療期間中及び治療終了後は患

者の状態を十分に観察し、異常が認められ

た場合は投与を中止し、適切な処置を行う

こと。 4) B 型肝炎ウイルスによる劇症肝炎(頻度不

明)、肝炎(2.3%): B 型肝炎ウイルスの

増殖により劇症肝炎又は肝炎があらわれる

ことがあるので、本剤の治療期間中及び治

療終了後は肝機能検査値や肝炎ウイルスマ

ーカーのモニタリングを行いつつ患者の状

態を十分に観察すること。異常が認められ

た場合は投与を中止し、直ちに抗ウイルス

剤を投与するなど適切な処置を行うこと。

5) 腫瘍崩壊症候群(2.3%):本剤投与後に腫

瘍崩壊症候群があらわれることがあるの

で、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行

うなど、患者の状態を十分に観察するこ

と。異常が認められた場合は直ちに投与を

中断し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸

血症治療剤等の投与、透析等)を行うとと

もに、症状が回復するまで患者の状態を十

分に観察すること。 6) 重 度 の 血 液 毒 性 : リ ン パ 球 減 少

(69.8%)、白血球減少(23.3%)、好中球

減少(18.6%)、血小板減少(11.6%)、発

熱性好中球減少症(2.3%)及びヘモグロビ

ン減少(2.3%)があらわれることがある。

定期的に血液検査を行うなど患者の状態を

十分に観察し、異常が認められた場合に

と。なお、投与に先立ち、患者への有用性と安全性の説明も考慮すること。

3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

生ワクチン又は弱毒性ワクチン

接種した生ワクチンの原病に基づく症状が発現した場合には適切な処置を行う。

本剤のBリンパ球傷害作用により発病するおそれがある。

不活化ワクチン

ワクチンの効果を減弱させるおそれがある。

Bリンパ球傷害作用によりワクチンに対する免疫が得られないおそれがある。

免疫抑制剤

発熱などの感染症(細菌及びウイルス等)に基づく症状が発現した場合は、適切な処置を行う。

過度の免疫抑制作用による感染症誘発の危険性がある。

4. 副作用 (1) 副作用の概要(効能・効果追加時) 1) 国内臨床試験成績

安全性評価症例157例中、副作用は93.6%に認められ、主な副作用は発熱(64.3%)、悪寒( 34.4% )、そう痒( 21.7% )、頭痛(21.0%)、ほてり(20.4%)、血圧上昇( 17.8% ) 、 頻 脈 ( 17.2% ) 、 多 汗(15.9%)、発疹(14.0%)等であった。臨床検査値異常は白血球減少( 47.8% ,2,000/μL 未満の白血球減少12.1%)、好中球減少(45.9%,1,000/μL 未満の好中球減少18.5%)、血小板減少(10.2%,5万/μL未満の血小板減少1.9%)、AST(GOT)上昇(10.8%)等であった(血液障害については【臨床成績】の項参照)。

2) 国外臨床試験成績 安全性評価症例356 例中、主な有害事象(本剤との因果関係の有無にかかわらず発現した事象)は発熱(53%)、悪寒(33%)、感染症(31%)、虚脱/倦怠感(26%)、悪心(23%)、頭痛(19%)、発疹(15%)、寝汗(15%)等であり、臨床検査値異常は白血球減少(14%,2,000/μL 未満の白血球減少4%)、好中球減少(14%,1,000/μL 未満の好中球減少6%)、血小板減少(12%,5万/μL未満の血小板減少2%)等であった。

(2) 重大な副作用 1) アナフィラキシー様症状、肺障害、心障害

(頻度不明注)):低血圧、血管浮腫、低酸素血症、気管支痙攣、肺炎(間質性肺炎、アレルギー性肺炎等を含む)、閉塞性細気管支炎、肺浸潤、急性呼吸促迫症候群、心筋梗塞、心室細動、心原性ショック等がinfusion reaction の症状としてあらわれることがある(【警告】欄参照)。 バイタルサイン(血圧、脈拍、呼吸数等)のモニタリングや自他覚症状の観察など、患者の状態を十分に観察すること。 異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置(酸素吸入、昇圧剤、気管支拡張剤、副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

2) 腫瘍崩壊症候群(頻度不明注)):腫瘍崩壊

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 7 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) は、投与中止等の適切な処置を行うこと。

7) 肝 機 能 障 害 : ALT ( GPT ) 上 昇

(39.5%)、AST(GOT)上昇(37.2%)、

LDH 上 昇 ( 30.2% ) 、 Al-P 上 昇

(25.6%)、γ-GTP 上昇(11.6%)及び高

ビリルビン血症(7.0%)を伴う肝機能障害

があらわれることがあるので、定期的に肝

機能検査を行うなど観察を十分に行い、異

常が認められた場合には投与中止等の適切

な処置を行うこと。

(2) その他の副作用 10%以上 5~10%未

満 5%未満

精神・

神 経

頭痛 感覚鈍麻、不

眠症

血液 赤血球減

少 、好 酸

球百分率

増加

ヘマトクリット

減少

循 環

器 血圧上昇、

頻脈、血圧

低下

左室機能

不全 洞性頻脈、心

室 性 期 外 収

縮 、 心 電 図

QT 延長、心

拍数増加、潮

紅、ほてり 呼 吸

器 低酸素血症 咳嗽 胸水、喘鳴

消 化

器 悪心 嘔 吐 、便

泌 尿

器 クレアチニ

ン 上 昇 、

尿中血陽

性 、蛋 白

尿

尿中ウロビリノ

ーゲン増加

皮膚 そう痒症 湿疹、多汗症 筋・骨

格系 関節痛

感 染

症 鼻咽頭炎

代謝 低アルブミ

ン血症、電

解 質 異 常

(ナトリウム、

カリウム、カ

ルシウム)

高尿酸血

症 、総 蛋

白 減 少 、

血 中 リ ン

減少

尿中ブドウ糖

陽性、高血糖

そ の

他 発 熱 、 悪

寒、体重増

倦 怠 感 、

食 欲 減

退、疲労

末梢性浮腫、

体 重 減 少 、

CRP 上昇、低

体温、サイトカ

イン放出症候

5. 高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。

6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1) 本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確

立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと

症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。

3) B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎、肝炎の増悪(頻度不明 注)): B型肝炎ウイルスによる劇症肝炎又は肝炎の増悪による肝不全があらわれることがあるので、肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど患者の状態を十分に観察すること(「重要な基本的注意」の項参照)。

4) 肝機能障害、黄疸(0.1~5%未満):AST (GOT)、ALT (GPT)、Al-P、総ビリルビン等の肝機能検査値の上昇を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがあるので、肝機能検査を行うなど患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5) 皮膚粘膜症状(頻度不明注)):皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性 表 皮 壊 死 融 解 症 ( Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、天疱瘡様症状、苔癬状皮膚炎、小水疱性皮膚炎等があらわれ、死亡に至った例が報告されている。これらの症状があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと

6) 汎血球減少(頻度不明注))、白血球減少、好中球減少(10%以上)、血小板減少(5%未満):重篤な血球減少があらわれることがあり、好中球減少については、本剤の最終投与から4週間以上経過して発現する例が報告されているので、本剤の治療期間中及び治療終了後は定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は休薬等の適切な処置を行うこと。

7) 感染症(頻度不明注)):細菌、真菌、あるいはウイルスによる重篤な感染症(敗血症、肺炎等)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

8) 進行性多巣性白質脳症(PML)(頻度不明注)):進行性多巣性白質脳症(PML)があらわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

9) 間質性肺炎(頻度不明注)):間質性肺炎があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

10) 心障害(頻度不明注)):心室性あるいは心

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 8 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) を原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。[本剤を用いた動物実験(サル)において、妊娠期間中に本剤を投与した場合の妊娠動物及び胚・胎児発生に及ぼす影響等は認められなかったが、本剤は胎児へ移行することが報告されている。また、出生児に及ぼす影響は検討していない。]

(2) 授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[ヒト IgG は母乳中に移行することが知られている。]

7. 小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

8. 過量投与 臨床試験では 1 回 1 mg/kg を超える用量での使用経験がない。

9. 適用上の注意 (1) 調製時

1) バイアルは振盪しないこと。また、激しく攪拌しないこと。

2) 本剤投与時には必要量を注射筒で抜き取り、日局生理食塩液 200mL に添加する。

3) 調製時には、日局生理食塩液以外は使用しないこと。

4) 添加後は静かに混和し、急激な振盪は避けること。

5) 用時調製し、調製後は速やかに使用すること。また、残液は廃棄すること。

6) 他の薬剤との混注はしないこと。 (2) 投与経路

必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しないこと。

(3) 投与時 1) 本剤は点滴静注用としてのみ用い、急速

静注は行わないこと。 2) 本剤は、2 時間かけて点滴静注するこ

と。 10. その他の注意

海外臨床試験において本剤に対する中和抗体の産生が報告されている。

房性の不整脈、狭心症、心筋梗塞が報告されている。これらの症状があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

11) 腎障害(頻度不明注)):透析を必要とする腎障害が報告されていることから、患者の状態を十分に観察し、尿量減少、血清クレアチニンやBUNの上昇が認められた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

12) 消化管穿孔(頻度不明注)):消化管穿孔があらわれることがあるので、消化管穿孔の初期症状としての腹痛、腹部膨満感、下血、吐血、貧血等の観察を十分に行い、異常が認められた場合は、直ちにX線、CT検査等を実施して出血部位、穿孔所見の有無を確認し、適切な処置を行うこと。

13) 血圧下降(頻度不明注)):一過性の血圧下降が発現することがあるので、このような症状があらわれた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

14) 可逆性後白質脳症症候群等の脳神経症状(頻度不明注)):可逆性後白質脳症症候群(症状:痙攣発作、頭痛、精神症状、視覚障害、高血圧等)があらわれることがある。また、本剤の治療終了後6か月までの間に、失明、難聴等の視聴覚障害、感覚障害、顔面神経麻痺等の脳神経障害が報告されている。患者の状態を十分に観察し、このような症状があらわれた場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。

(3) その他の副作用 (頻度不明は※) 5%以上又は頻

度不明注) 5%未満

呼吸器 咽頭炎、咳 鼻炎、呼吸障害、喘鳴、咽頭異和感

循環器 血圧上昇、頻脈、徐脈※

心悸亢進、血管拡張、潮紅、末梢性虚血

消化器 悪心・嘔吐 腹痛、下痢、便秘、しぶり腹、食欲不振、口内乾燥

過敏症 発熱、悪寒、そう痒、発疹、ほてり、血清病※

蕁麻疹、インフルエンザ様症候群、関節痛、筋肉痛

全身状態 頭痛、虚脱感、疼痛、多汗、倦怠感

体重増加、胸痛、無力症、浮腫

精神神経系 眩暈、異常感覚、しびれ感

血液・凝固

貧血、好酸球増多※、フィブリン分解産物〔FDP, Dダイマー〕増加※

腎臓 BUN上昇、クレアチニン上昇、電解質異常

肝臓 AST(GOT) 上昇、ALT(GPT) 上昇

Al-P上昇、総ビリルビン上昇

その他

CRP上昇、投与部位反応(疼痛、腫脹等)※、総蛋白減少※、アルブミン減少※、しゃっくり※

帯状疱疹、LDH上昇、尿酸値上昇

注):自発報告又は国外において報告された頻度を算出できない副作用のため頻度不明とした。

5. 高齢者への投与

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 9 -

一般的名称 モガムリズマブ(遺伝子組換え) リツキシマブ(遺伝子組換え) 一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。

6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1) 本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確

立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。[本剤を用いた動物での生殖・催奇形性試験は実施されていないが、ヒトIgG は胎盤関門を通過することが知られている。]

(2) 授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[ヒトIgG は母乳中に移行することが知られている。]

7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

8. 適用上の注意 調製時: (1) 希釈液として生理食塩液又は5%ブドウ

糖注射液以外は使用しないこと。 (2) 抗体が凝集するおそれがあるので、希釈

時及び希釈後に泡立つような激しい振動を加えないこと。

(3) 希釈後の液は速やかに使用すること。また、使用後の残液は、細菌汚染のおそれがあるので使用しないこと。

投与時: (1) 本剤の投与は点滴静注のみとし、急速静

注、静脈内大量投与はしないこと。 (2) 他剤との混注はしないこと。 (3) タンパク質溶液であるために、わずかに

半透明の微粒子がみられることがあるが、これにより本剤の薬効は影響を受けない。なお、これ以外の外観上の異常を認めた場合には使用しないこと。

9. その他の注意 本剤が投与された患者ではヒト抗キメラ抗体を生じることがあり、これらの患者に再投与された場合は、アレルギー、過敏反応等が発現するおそれがある(【臨床成績】の項参照)。

添付文書

作成年月 2012 年 1 月作成案 2010 年 9 月改訂

再審査結果

年月日 - -

備考 申請製剤 -

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 10 -

表1.7-2 同種同効薬一覧表(ペントスタチン及びソブゾキサン) 一般的名称 ペントスタチン ソブゾキサン 販売名

コホリン静注用 7.5 mg ペラゾリン細粒 400 mg ペラゾリン細粒 800 mg

製造販売: 一般財団法人 化学及血清療法研究所会社名

製造販売: 一般財団法人 化学及血清療法研究所発売 : 日本化薬株式会社

製造販売元:全薬工業株式会社

承認年月日

(販売開始年月)

1994 年 4 月 1 日(販売名:コホリン) (1996 年 5 月)

1994 年 4 月 1 日(販売名:ペラゾリン細粒) (1994 年 7 月)

規制区分 劇薬、処方せん医薬品 処方せん医薬品 化学構造式

剤形・含量 1 バイアル中にペントスタチン 7.5 mg を含有す

る白色~淡黄白色の粉末で、添付溶解液で用時溶解して用いる注射剤

1g 中にソブゾキサン 800 mg を含有する白色の細粒 ペラゾリン細粒 400 mg(0.5 g 包) ペラゾリン細粒 800 mg(1.0 g 包)

効能・効果 下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の緩解 ・成人 T 細胞白血病リンパ腫 ・ヘアリーセル白血病

下記疾患の自覚的並びに他覚的症状の寛解 悪性リンパ腫、成人 T 細胞白血病リンパ腫

用法・用量 ●成人T細胞白血病リンパ腫の場合 通常、ペントスタチンとして4~5 ㎎/m2(体表面

積)を1週間間隔で4回静脈内投与する。この方法

を1クールとし、2~3クール繰り返す。 ●ヘアリーセル白血病の場合 通常、ペントスタチンとして4~5 ㎎/m2を1~2週間に1回静脈内投与する。 いずれの場合にも、腎障害がある場合には、クレ

アチニンクリアランスを測定し、59~40 mL/分の

場合には2~4 ㎎/m2に、39~25 mL/分の場合には

1~3 ㎎/m2に減量し、それぞれ低用量から始めて

安全性を確認しながら慎重に投与する。 <注射液の調製方法> 本剤 1 バイアルに添付の溶解液 7.5 mL を注入して溶解する。

ソブゾキサンとして、通常成人には 1 日 1600 mg を 1 回又は 2 回に分割、5 日間連続経口投与し、2~3 週間休薬する。 これを 1 クールとして投与を繰り返す。 なお、年齢、症状により適宜増減するが、病期によっては 1 日 2400 mg まで増量できる。

警告 1. 本剤の投与は、緊急時に十分な措置ができ

る医療施設及び癌化学療法に十分な経験を

持つ医師のもとで、本剤の投与が適切と判

断される症例についてのみ投与し、下記の

患者には投与しないなど適応患者の選択を

慎重に行うこと。

(1) 本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある

患者

(2) 腎不全の患者(クレアチニンクリアラン

スが25mL/分未満の患者)

(3) 水痘又は帯状疱疹の患者

(4) ビダラビン注射剤(販売名:アラセナ-

A)を投与中の患者

(5) シクロホスファミド又はイホスファミド

を投与中の患者

[ペントスタチンとシクロホスファミド

との併用により、心毒性が発現し死亡し

た症例が報告されているので、本剤とシ

クロホスファミド又はイホスファミドを

併用しないこと1)。]

本剤の使用に当たっては,骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので,緊急時に十分処置できる医療施設及びがん化学療法に十分な経験をもつ医師のもとで,本剤が適切と判断される症例についてだけ行う。なお,本剤の開始に当たっては,添付文書を熟読する。また,治療開始に先立ち,患者又はその家族に有効性及び危険性を十分説明し,同意を得てから投与すること。

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 11 -

一般的名称 ペントスタチン ソブゾキサン (6) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

2. 外国においてペントスタチンとビダラビン

注射剤との併用により、腎不全、肝不全、

神経毒性等の重篤な副作用を発現したとの

報告があるので併用しないこと2)。

3. フルダラビンリン酸エステル製剤との併用

により致命的な肺毒性が報告されているの

で併用しないこと3)。なお、本剤使用にあ

たっては、添付文書を熟読のこと。

禁忌 (1) 本剤に対し重篤な過敏症の既往歴のある患

者 (2) 腎不全の患者(クレアチニンクリアランス

が25 mL/分未満の患者) [腎不全が増悪するおそれがある。]

(3) 水痘又は帯状疱疹の患者 [免疫抑制作用により水痘又は帯状疱疹

が増悪するおそれがある。] (4) ビダラビン注射剤(販売名:アラセナ-

A)を投与中の患者 [「3. 相互作用」の項参照]

(5) シクロホスファミド又はイホスファミドを

投与中の患者 [「警告」、「3. 相互作用」の項参照]

(6) フルダラビンリン酸エステル製剤を投与中

の患者 [「警告」、「3. 相互作用」の項参照]

(7) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 [「6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]

1. 重篤な骨髄抑制のある患者〔骨髄抑制を増悪させ、重症感染症を併発し致命的となることがある。〕

2. 本剤に対する重篤な過敏症の既往歴のある患者

使用上の 注意

1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与するこ

と)

(1) 肝障害のある患者 [肝障害が増悪するおそれがある。]

(2) 腎障害のある患者(クレアチニンクリアラ

ンスが59~25 mL/分の患者) [腎障害が増悪するおそれがある。]

(3) 心機能異常のある患者 [心機能異常が増悪するおそれがある。]

(4) 感染症を合併している患者 [免疫抑制作用により、感染症が増悪する

おそれがある。] (5) アロプリノール投与中の患者

[「3. 相互作用」の項参照] (6) 高齢者

[「5. 高齢者への投与」の項参照] 2. 重要な基本的注意

(1) 腎障害、肝障害等の副作用が起こることが

あるので、適宜臨床検査(血液検査、腎機

能・肝機能検査等) を行うなど、患者の状

態を観察すること。異常が認められた場合

には減量、休薬等適切な処置を行うこと。

(2) 感染症の発現又は増悪に十分注意するこ

と。

(3) 免疫抑制作用が起こることがあるので十分

注意すること。

(4) 腎障害の患者(2例、うち1例は高カルシウ

ム血症)で溶血性尿毒症症候群

(HUS_Hemolytic Uremic Syndrome)又

は腎不全で死亡した症例が報告されている

1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1) 消化管潰瘍又は出血傾向のある患者〔血小板減少に伴い,出血症状を増悪させることがある。〕

(2) 骨髄抑制のある患者〔骨髄抑制を増悪させることがある。〕

(3) 肝障害のある患者〔肝障害を増悪させることがある。〕

(4) 腎障害のある患者〔本剤は腎臓から排泄されるので,高い血中濃度が持続するおそれがある。〕

(5) 感染症を合併している患者〔白血球減少に伴い,感染症を増悪させることがある。〕

(6) 水痘患者〔致命的全身症状があらわれることがある。〕

(7) 高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕 2. 重要な基本的注意

(1) 病状が高度に進行した患者(全身状態が悪い患者,血清LDH値が異常高値を示している患者等)では,特に骨髄抑制等の副作用が強くあらわれることがあるので,警告,禁忌,慎重投与の項を参照し,本剤が適切と判断される症例についてのみ使用すること。

(2) 骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあり,致命的な経過をたどることがあるので,頻回に臨床検査(血液検査,肝機能・腎機能検査等)を行うなど,患者の状態を十分に観察すること。なお1クー

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 12 -

一般的名称 ペントスタチン ソブゾキサン ので、頻回に臨床検査を行うなど、患者の状

態を十分に観察すること。異常が認められ

た場合には減量、休薬等適切な処置を行う

こと。

なお、高カルシウム血症の患者では腎機能

が低下しているおそれがあり、本剤の排泄

が遅れる可能性があるので、高カルシウム

血症の治療を行った後、本剤を投与するこ

と。

(5) 食欲不振、嘔気・嘔吐等の消化器症状があ

らわれることがあるので、患者の状態を十

分に観察し、適切な処置を行うこと。

3. 相互作用

(1) 併用禁忌(併用しないこと) 薬剤名等 臨床症状・措置方法

機序・ 危険因子

ビダラビン注射剤 (アラセナ-A等)

外国においてビダラビン注射剤との併用により、腎不全、肝不全、けいれん発作、昏睡、脳浮腫、肺浮腫、代謝性アシドーシス、急性腎不全(いずれもグレード4)を発現したとの報告がある。

ビダラビンの代謝酵素であるアデノシンデアミナーゼ(ADA)を本剤が阻害することによって惹起されると考えられる。

シクロホスファミド (エンドキサン) イホスファミド (イホマイド)

骨髄移植の患者で、シクロホスファミド投与中にぺントスタチンを単回投与したところ、錯乱、呼吸困難、低血圧、肺水腫等が認められ、心毒性により死亡したとの報告がある。また、動物実験(マウス)においてぺントスタチン(臨床用量の10倍相当量) とシクロホスファミド(LD50前後)又はその類縁薬であるイホスファミド(LD50前後)を同時期に単回投与したとき、それぞれを単独投与したときに比べて死亡率の増加が認められた。

機序は不明。

フルダラビンリン酸エステル

(フルダラ)

致命的な肺毒性が発現することがある。

機序は不明。

(2) 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名等 臨床症状・措置方法

機序・ 危険因子

アロプリノール

外国においてアロプリノールとの併用により、皮疹の頻度が増加する傾向はみられていないが、因果関係不明の過敏性血管炎で死亡したとの報告(1例)がある。

機序は不明。

ビダラビン軟膏 ( アラセナ-A軟 膏等)

外国においてビダラビン注射剤との併用により、腎不全、肝不全、けいれん発作、昏睡、脳浮腫、肺浮腫、代謝性アシドーシス、急性腎不全(いずれもグレード4)を発現したとの報告がある。

ビダラビンの代謝酵素であるアデノシンデアミ ナ ー ゼ( ADA )を本剤が阻害することによって惹起されると考えられる。

ル目に致命的な経過をたどることが多いので,特に頻回に末梢血液検査を行うこと。前治療により骨髄機能が低下している患者では,骨髄抑制が強くあらわれることがあるので,これらの患者では投与量を適宜減量し,臨床検査値に十分注意すること。異常が認められた場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。また,これらの副作用は使用が長期間にわたると遷延性に推移することがあるので,投与は慎重に行うこと。

(3) 他の抗悪性腫瘍剤,放射線照射を併用する場合には,骨髄抑制等の副作用が増悪することがあるので,患者の状態を観察しながら,減量するなど慎重に投与すること。〔「相互作用」の項参照〕

(4) 感染症,出血傾向の発現又は増悪に十分注意すること。

(5) 小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には,性腺に対する影響を考慮すること。

3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること)

薬剤名等 臨床症状・ 措置方法

機序・ 危険因子

抗悪性腫瘍剤・

放射線照射

併用により骨髄抑制等の副作用が増強することがある。副作用が増強した場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。

骨髄抑制等の予想される副作用項目が重複している薬剤及び放射線照射。

4. 副作用

副作用の概要(再審査終了時) 承認までの臨床試験及び承認後の調査におけ

る安全性評価対象症例1,102例中,副作用の発

現率は86.6%(954例)であった。 主なものは白血球減少59.1%(651例),血小

板減少34.9%(385例),貧血26.5%(292例),赤血球減少14.2%(157例),ヘモグロビ

ン減少14.0%(154例),汎血球減少8.3%(92例),好中球減少3.6%(40例)等の骨髄抑制の

他,食欲不振11.9%(131例),悪心・嘔吐

10.5%(116例)等であった。 (1) 重大な副作用

1) 汎血球減少,白血球減少,好中球減少,血

小板減少,貧血(5%以上):このような

副作用が発現した場合には,減量,休薬等

の適切な処置を行うこと。 2) 出血傾向(0.1~5%未満):このような副

作用が発現した場合には,減量,休薬等の

適切な処置を行うこと。なお,消化管潰瘍

のある患者で,出血傾向が増悪したとの報

告がある。 3) 間質性肺炎(頻度不明):間質性肺炎があ

らわれることがあるので,観察を十分に行

い,異常が認められた場合には,投与を中

止するなど適切な処置を行うこと。 (2) その他の副作用

5%以上 0.1~5%未満

肝臓 AST(GOT),ALT(GPT)上

総 蛋 白減 少,LDH上昇,Al-P

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 13 -

一般的名称 ペントスタチン ソブゾキサン

ネララビン

本剤との併用により、ネララビンの作用が減弱するおそれがある。 なお、併用した場合の安全性は確認されていない。本剤とネララビンとの併用は避けることが望ましい。

in vitro において本剤との併用によりネララビンから ara-Gへの変換が阻害されることが示されている。

4. 副作用 <概要>

総症例359例(承認時56例、使用成績調査303例) における副作用及び臨床検査値異常の発現率は

60.4%であり、主なものは、白血球数減少

(19.5%)、食欲不振(12.8%)、発熱(12.5%)、

嘔吐(11.4%)、倦怠感(8.4%)、血小板数減少

(7.8%)、悪心(7.5%)、アラニン・アミノトラ

ンスフェラーゼ増加(7.2%)、アスパラギン酸

アミノトランスフェラーゼ増加(6.1%)、貧血

(4.2%) であった。[再審査終了時] (1) 重大な副作用

1) 重篤な腎障害 : 腎障害の患者で溶血性尿毒

症症候群(HUS:Hemolytic Uremic Syndrome)又は腎不全で死亡した症例が報

告されているので、頻回に臨床検査を行う

など、患者の状態を十分に観察すること。異

常が認められた場合には減量、休薬等の適

切な処置を行うこと。

2) 骨髄抑制(頻度不明): 汎血球減少、白血球減少(顆粒球減少、好中球減少、リンパ球減少)、血小板減少、貧血があらわれる又は増悪することがあるので、頻回に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与間隔の延長、減量、休薬等の適切な処置を行うこと。

(2) その他の副作用 次のような症状があらわれた場合には、減量・休薬等の適切な処置を行うこと。

5%以上 5%未満 心臓 頻脈、心電図異常

肝臓

肝障害(AST(GOT)、ALT(GPT) 、 A1-P 、LDH、総ビリルビン上昇等)

腎臓

腎障害(クレアチニン上昇、クレアチニンクリアランス低下、BUN上昇、蛋白尿等)

消化器 食欲不振、嘔気・嘔吐

下痢、腹痛、口内炎

皮膚 紅斑瘙痒、紅斑性皮疹、皮膚炎、アレルギー性皮疹

血液 白血球減少、血小板減少、貧血

呼吸器 咳嗽、PaO2 減少 精神 神経系 意識障害、頭痛

抵抗 機構

感染症(帯状疱疹、肺炎、腹膜炎)

その他 全身倦怠感、発熱 結膜炎、筋肉痛、背 部 痛 、 腹 水 、CRP上昇

昇 上昇,高ビリルビン血症等

腎臓

BUN上昇,蛋白尿,クレアチニン上昇,電解質異常等

消化器 食欲不振,悪心・嘔吐

下痢,口内炎,口渇感,便秘,心窩部痛,腹痛等

皮膚 脱毛,皮疹等

精神神経系 頭痛,全身倦怠感等

その他 発熱,味覚異常等

5. 高齢者への投与

高齢者では一般に生理機能が低下しており,本剤の投与で貧血等の副作用が高い頻度で発現している。また,本剤は,主として腎臓から排泄されるが,高齢者では腎機能が低下していることが多いため,高い血中濃度が持続するおそれがある。用量並びに投与間隔に留意して,患者の状態を観察しながら,例えば低用量(800 mg/日)からの投与等,慎重に投与すること。異常が認められた場合には,減量,休薬等の適切な処置を行うこと。

6. 妊婦,産婦,授乳婦等への投与 (1) 動物実験で胎児毒性(胎児吸収,発育遅

延,骨化遅延)が報告されているので,妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい。

(2) 動物実験で乳汁中への移行が報告され

ているので,授乳婦に投与する場合に

は,授乳を中止させること。 7. 小児等への投与

低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小

児に対する安全性は確立していない。やむ

を得ず投与する場合は,観察を十分に行

い,慎重に投与すること。 8. その他の注意 (1) 成人T細胞白血病リンパ腫の治療の場

合,末梢血を随時検査し,投与期間を短

縮又は延長すること。 (2) 本剤と他の抗悪性腫瘍剤を併用した患者

に,急性白血病,骨髄異形成症候群

(MDS)が発生したとの報告がある。 (3) マウス及びラットを用いたがん原性試験

では,発癌性を示唆する所見を認めなか

った。ただし,ラットの52週間慢性毒性

試験において,最高用量で慢性腎症の進

行に伴い腎臓に前癌病変がみられたとの

報告がある。

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KW-0761 1.7 同種同効品一覧表

CONFIDENTIAL - 14 -

一般的名称 ペントスタチン ソブゾキサン 5. 高齢者への投与

本剤は、主として腎臓から排泄されるため、高齢者では腎機能が低下していることが考えられ、高い血中濃度が持続するおそれがあるので、減量又は投与間隔をあけるなど慎重に投与すること。

6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1) 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人

には投与しないこと。 [動物実験(マウス)で催奇形性作用、胚・胎児毒性がみられている。]

(2) 授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。 [動物実験(マウス)で乳汁中への移行が認められている。]

7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。

8. 適用上の注意 (1) 投与経路 : 静脈内注射にのみ使用するこ

と。 (2) 調製後 : 調製した注射液は速やかに使用

し、残液は廃棄すること。 (3) 投与時 : 1)本剤はpH6以下では安定性が

低下するので、点滴静注の場合は、調製後2時間以内に投与すること。

2)本剤の尿中への排泄を促進するため、投与前後にそれぞれ500~1000 mL の輸液を行うことが望ましい。

添付文書 作成年月日

2010 年 4 月改訂 2009 年 8 月改訂

再審査結果

年月日 2008 年 10 月 3 日 2006 年 12 月 26 日

備考 - -

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.8 添付文書(案)

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 2 -

目次

目次 ............................................................................................................................................2 1.8 添付文書(案) ............................................................................................................................ 3 1.8.1 効能・効果及びその設定根拠 ................................................................................................ 3 1.8.1.1 効能・効果 ............................................................................................................................ 3 1.8.1.2 効能・効果に関連する使用上の注意 ................................................................................ 3 1.8.1.3 効能・効果の設定根拠 ........................................................................................................ 3 1.8.2 用法・用量及びその設定根拠 ................................................................................................ 4 1.8.2.1 用法・用量 ............................................................................................................................ 4 1.8.2.2 用法・用量に関連する使用上の注意 ................................................................................ 4 1.8.2.3 用法・用量の設定根拠 ........................................................................................................ 4 1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠 ................................................................................ 5 1.8.4 引用文献 .................................................................................................................................. 10 1.8.5 添付文書(案) ...................................................................................................................... 11

2

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 3 -

1.8 添付文書(案) KW-0761 は、販売名称を「ポテリジオⓇ点滴静注 20 mg」とし、モガムリズマブ(遺伝子組

換え)を有効成分とする点滴静脈注射用製剤である。KW-0761 は、成人 T 細胞白血病リンパ

腫の腫瘍細胞表面に発現する CC chemokine receptor 4(CCR4)を標的部位とし、抗体依存性細

胞傷害(Antibody-dependent cellular cytotoxicity:ADCC)により抗腫瘍効果を示す。 今般、国内第 I 相臨床試験及び国内第 II 相臨床試験結果より、有効性及び安全性が認められ

たため、医薬品製造販売承認申請を実施した。なお、KW-0761 は、2010 年 8 月に「CCR4 陽性

の成人 T 細胞白血病リンパ腫」を対象疾病とした希少疾病用医薬品として指定(指定番号:

(22 薬)第 232 号)されている。

1.8.1 効能・効果及びその設定根拠

1.8.1.1 効能・効果 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T 細胞白血病リンパ腫

1.8.1.2 効能・効果に関連する使用上の注意 1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診断に十分な経験を持つ医師又は施設により行うこ

と。 2. CCR4 抗原は、フローサイトメトリー又は免疫組織化学染色法により検査を行い、陽性である

ことが確認されている患者のみに投与すること。 3. 臨床試験に組み入れられた患者の病型及び予後不良因子の有無等について、【臨床成績】の項

の内容を熟知し、本剤の有効性及び安全性を十分理解した上で、適応患者の選択を行うこ

と。

1.8.1.3 効能・効果の設定根拠 本剤は、CCR4 を標的抗原とする免疫グロブリン G(IgG)1 クラスのヒト化モノクローナル

抗体である。CCR4 は、88.3%の ATL 患者の腫瘍細胞上に発現が認められ、CCR4 の発現が

ATL の予後不良因子であることが明らかにされている1)。また、本剤は、ATL 腫瘍細胞に対し

ADCC 活性による薬理作用を有していることが非臨床試験で示されている2)。 第 I 相臨床試験では、CCR4 陽性の再発・再燃した ATL 患者又は菌状息肉腫(MF)等を含

む末梢性 T 細胞リンパ腫(PTCL)患者を対象に、本剤を 0.01、0.1、0.5 又は 1 mg/kg の用量で、

1 週間間隔 4 回の点滴静注を行った際の安全性及び有効性を検討した。その結果、1 mg/kg まで

の忍容性が確認され、第 II 相臨床試験の推奨用量を 1 mg/kg と決定した。また、ATLに対する

総合最良効果として、13 例中 4 例(CR 2 例及び PR 2 例)の奏効を認め、奏効率は 30.8%であ

った。 第 II 相臨床試験では、CCR4 陽性の再発・再燃した ATL患者を対象に、本剤を 1 mg/kg の用

量で、1 週間間隔 8 回の点滴静注を行った際の有効性及び安全性を検討した。主要評価項目で

ある総合最良効果として、26 例中 13 例の奏効(CR 8 例、PR 5 例)を認め、奏効率は 50.0%(95%信頼区間:29.9~70.1%)であった。95%信頼区間の下限値(29.9%)は閾値奏効率 5%を

大きく上回り、CCR4 陽性の再発・再燃した ATL に対する KW-0761 の有効性が確認された。

部位別最良効果では、末梢血病変に対して 13 例中 13 例(CR 13 例)の奏効を認め、奏効率は

100.0%を示し、KW-0761 は末梢血に対して極めて高い抗腫瘍効果を有する薬剤であることが

示された。また、末梢血以外の病変に対しても、21 例中 8 例の奏効(CR 3 例、PR 5 例)を認

3

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 4 -

め、奏効率は 38.1%を示した。末梢血以外の病変のうち、標的病変に対する最良効果は CR が

2 例、CRu が 1 例で奏効率 25.0%(3/12 例)、皮膚病変に対する最良効果は CR が 3 例、PR が

2 例で奏効率 62.5%(5/8 例)を示したことから、KW-0761 は末梢血以外の病変に対しても抗

腫瘍効果を有する薬剤であることが示された。更に、Kaplan-Meier 法により推定した無増悪生

存期間(PFS)の 50%点は 158 日であった。主な副作用(安全性評価対象例 27 例における発現

割合)は、第 I 相臨床試験と同様、「リンパ球数減少」(96.3%)、「Infusion reaction」(88.9%)、「白血球数減少」(66.7%)、「好中球数減少」(51.9%)、「血小板数減少」

(51.9%)、「発疹」(51.9%)であった。重篤、又は重症度の高い副作用が認められたものの、

死亡に至る副作用は認められず、いずれも適切な処置により回復又は軽快した。また、第 I 相

臨床試験及び第 II 相臨床試験ともに、抗 KW-0761 抗体が検出された被験者は認められなかっ

た。 以上、CCR4 陽性の再発・再燃した ATL 患者に対する本剤の有効性及び安全性が確認された

ため、効能・効果を「CCR4 陽性の再発・再燃成人 T 細胞白血病リンパ腫」として承認申請し、

承認審査過程を踏まえて上記の効能・効果とした。 また、疾患の診断には専門性を有し、CCR4 陽性の患者のみに投与される必要があることに

加え、承認認審査過程を踏まえて、効能・効果に関連する使用上の注意を設定し、上記のとお

り注意喚起を行うこととした。

1.8.2 用法・用量及びその設定根拠

1.8.2.1 用法・用量 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1 回量 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8 回

点滴静注する。

1.8.2.2 用法・用量に関連する使用上の注意 1. 本剤投与時にあらわれることがある Infusion reaction(発熱、悪寒、頻脈等)を軽減させるため

に、本剤投与の 30 分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこと。 2. 患者の状態を十分に観察し、Infusion reaction を認めた場合は、直ちに投与の中断や投与速度の

減速を考慮すること。投与再開する場合は、必要に応じて投与速度を減じて慎重に投与するこ

と。また、投与再開後に Infusion reaction が再度発現し投与を中止した場合には、本剤を再投

与しないこと(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)。 3. 本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は確立していない。 4. 注射液の調製方法及び点滴時間

本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、200mL の日局生理食塩液に添加し、2 時間かけ

て点滴静注する(「適用上の注意」の項参照)。

1.8.2.3 用法・用量の設定根拠 1.8.1.3 項に示したように、第 II 相臨床試験において、本剤を 1 mg/kg の用量で、1 週間間隔

8 回の点滴静注を行った際の有効性及び安全性が確認された。 このことから、本剤の用法・用量を「通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)と

して、1 回量 1 mg/kg を 1 週間間隔で点滴静注する。最大投与回数は 8 回とする。」として承

認申請し、承認審査過程を踏まえて上記の用法・用量とした。 また、「Infusion reaction」を軽減させるため、すべての臨床試験で抗ヒスタミン剤及び解熱

鎮痛剤の前投与を行ったこと、「Infusion reaction」による投与中断が認められたこと、本剤と

他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び安全性は検討中であるものの現時点では不明で

4

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 5 -

あること、更に、本剤の調製方法及び点滴時間については、臨床試験で設定した内容を情報提

供する必要があることから、用法・用量に関連する使用上の注意を設定し、注意喚起を行うこ

ととした。

1.8.3 使用上の注意(案)及びその設定根拠 本剤の使用上の注意(案)の作成にあたっては、本剤の非臨床及び臨床試験成績のほか、類

似薬理作用を有する抗悪性腫瘍剤の添付文書を参考に設定した。 記載案 設定根拠

【警告】 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、

造血器悪性腫瘍の治療に対して、十分な知識・経験を持

つ医師のもとで、本剤の使用が適切と判断される患者に

のみ投与すること。また、治療開始に先立ち、患者又は

その家族に有効性及び危険性を十分に説明し、同意を得

てから投与を開始すること。

本剤は、抗体医薬を含めたがん化学

療法に十分な知識と経験を持つ医師

のもとで適正使用が遵守される必要

があり、類薬の添付文書の記載を参

考に設定した。

【禁忌】(次の患者には投与しないこと) 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者 本剤の成分に対し過敏症のある患者

には、安全確保の観点から本剤を投

与すべきでないと考え設定した。 【使用上の注意】 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること) (1) 感染症を合併している患者[好中球減少により感染症

が増悪するおそれがある。(「重大な副作用」の項参

照)]

国内臨床試験において、好中球数減

少の副作用が高頻度に認められたた

め設定した。 (2) 心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投

与中又は投与後に不整脈、心不全等を悪化又は再発さ

せるおそれがある。]

国内臨床試験において、頻脈、左室

機能不全、洞性頻脈、心室性期外収

縮、心電図 QT 延長、うっ血性心不

全及び左房拡張の副作用が認められ

たため設定した。なお、これらのう

ち頻脈、洞性頻脈、心室性期外収縮

及びうっ血性心不全は主に Infusion reaction の症状として認められた。

(3) 重篤な骨髄機能低下のある患者[好中球減少及び血小

板減少を増悪させ重症化させるおそれがある。(「重

大な副作用」の項参照)]

国内臨床試験において、好中球数減

少及び血小板数減少の副作用が高頻

度に認められたため設定した。 (4) 肝炎ウイルス、結核等の感染又は既往を有する患者

[肝炎ウイルスの感染を有する患者に本剤を投与した

場合、ウイルスの増殖により肝炎があらわれるおそれ

がある。(「重要な基本的注意」及び「重大な副作

用」の項参照)]

本剤投与による免疫応答に対する影

響が十分にわかっておらず、ウイル

ス性肝炎、結核等の既往を有する患

者では、再活性化が起こるおそれが

あるため設定した。 2. 重要な基本的注意 (1) 本剤投与は、重度の Infusion reaction(発熱、悪寒、頻

脈、血圧上昇、悪心、低酸素血症、嘔吐等)に備えて

緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始す

ること。Infusion reaction は初回投与時の投与後 8 時間以

内に多く認められるが、それ以降や 2 回目投与以降の本

剤投与時にも Infusion reaction があらわれることがある

類薬の添付文書の記載を参考に、重

度の Infusion reaction に備えて緊急

時の対応のできる準備を行った上で

実施することを設定した。また、多

くの患者では本剤投与開始 8 時間以

内に症状の発現が認められ、なかに

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 6 -

記載案 設定根拠 ので、本剤投与中はバイタルサイン(血圧、脈拍、呼

吸数等)、臨床検査値及び自他覚症状等、患者の状態

を十分に観察すること。異常が認められた場合には、

全ての徴候及び症状が完全に回復するまで患者を十分

に観察すること。[「重大な副作用」の項参照] (2)抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行った患者

においても、重度の Infusion reaction があらわれること

があるので、患者の状態を十分に観察すること。

は本剤投与中に重度の Infusion reaction により投与中止又は投与速

度の減速が必要と判断される事象も

認められた。したがって、これらを

踏まえた患者観察を注意喚起として

設定した。

(3)本剤の投与により、B 型肝炎ウイルスの増殖による劇

症肝炎又は肝炎があらわれることがあるので、本剤投

与前に B 型肝炎ウイルス感染の有無を確認し、適切な

処置を考慮すること。また、本剤の治療期間中及び治

療終了後は、継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマ

ーカーのモニタリングを行うなど、患者の状態を十分

に観察すること。異常が認められた場合は投与を中止

し、直ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を

行うこと。なお、本剤投与開始前に HBs抗原陰性かつ

HBc抗体陽性患者において、B 型肝炎ウイルスの増殖

により肝炎に至った症例が報告されている。[「重大

な副作用」の項参照]

国内第 I 相臨床試験において、本剤

治療による奏効確認後に再燃し、本

剤が再投与された患者で認められた

ため設定した。

3. 相互作用 併用注意(併用に注意すること) 薬剤名 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

不活化ワ

クチン ワクチンの効果を減弱

させるおそれがある。 生ワクチ

ン又は弱

毒生ワク

チン

接種した生ワクチンの

原病に基づく症状が発

現した場合には適切な

処置を行う。

ワクチン接種に対す

る 応 答 が 不 明 で あ

り、また、生ワクチ

ンによる二次感染が

否定できない。

本剤のワクチン応答に対する影響は

十分に分かっておらず、不活化ワク

チンを接種しても期待した効果が得

られない可能性や生ワクチンを接種

したときに病原性を発現してしまう

ことが否定できないため設定した。

4. 副作用 副作用の概要 国内臨床試験の安全性評価対象 43 例中、全例(100%)に

副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副

作用(10.0%以上)は、リンパ球減少 41 例(95.3%)、

Infusion reaction 37 例(86.0%)、発熱 34 例(79.1%)、白

血球減少 29 例(67.4%)、好中球減少 24 例(55.8%)、

悪寒 24 例(55.8%)、血小板減少 23 例(53.5%)、発疹

18 例(41.9%)、ALT(GPT)上昇 17 例(39.5%)、AST( GOT ) 上 昇 16 例 ( 37.2% ) 、 LDH 上 昇 13 例

( 30.2%)、頻脈 12 例( 27.9%)、Al-P 上昇 11 例

(25.6%)、低酸素血症 9 例(20.9%)、ヘモグロビン減

少 9 例(20.9%)、悪心 8 例(18.6%)、血圧上昇 8 例

(18.6%)、低アルブミン血症 7 例(16.3%)、そう痒症 6例(14.0%)、体重増加 6 例(14.0%)、血中アルブミン

減少 5 例(11.6%)、γ-GTP 上昇 5 例(11.6%)、頭痛 5 例

( 11.6% ) 、高血 圧 5 例( 11.6% )等 であっ た。

[申請時]

国内第 I 相及び第 II 相臨床試験の安

全性評価対象例 43 例(第 I 相臨床

試験:16 例、第 II 相臨床試験:27例)の集計結果に基づき記載した。

(1) 重大な副作用 1) Infusion reaction(86.0%): 発熱、悪寒、頻脈、血圧上昇、悪心、低酸素血症、嘔

1)~7)国内第 I 相及び第 II 相臨床試

験において、重篤な副作用として、

6

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 7 -

記載案 設定根拠 吐等があらわれることがあるので、患者の状態を十分

に観察し、重度の Infusion reaction を認めた場合は直ち

に投与を中断し、適切な処置(酸素吸入、昇圧剤、解

熱鎮痛剤、副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うこ

と。 2) 重度の皮膚障害: 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群 ( Stevens-Johnson 症 候 群 )

(2.3%)、発疹(11.6%)等が本剤治療中又は治療終了

後にあらわれることがある。これらの皮膚症状があら

われた場合は、投与を一時中止し、適切な処置(副腎

皮質ホルモン剤・抗アレルギー剤・抗ヒスタミン剤の

内服又は皮膚外用剤の使用等)を行うこと。また、必

要に応じて皮膚科を受診するよう患者に指導するこ

と。 3) 感染症(4.7%): 細菌、真菌又はウイルスによる感染症があらわれるこ

とがあり、重篤な感染症として帯状疱疹が報告されて

いる。本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態

を十分に観察し、異常が認められた場合は投与を中止

し、適切な処置を行うこと。 4) B 型肝炎ウイルスによる劇症肝炎(頻度不明)、肝

炎(2.3%): B 型肝炎ウイルスの増殖により劇症肝炎又は肝炎があ

らわれることがあるので、本剤の治療期間中及び治療

終了後は肝機能検査値や肝炎ウイルスマーカーのモニ

タリングを行いつつ患者の状態を十分に観察するこ

と。異常が認められた場合は投与を中止し、直ちに抗

ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。 5) 腫瘍崩壊症候群(2.3%): 本剤投与後に腫瘍崩壊症候群があらわれることがある

ので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、

患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた

場合は直ちに投与を中断し、適切な処置(生理食塩

液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとと

もに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察す

ること。 6) 重度の血液毒性: リンパ球減少(69.8%)、白血球減少(23.3%)、好中

球減少(18.6%)、血小板減少(11.6%)、発熱性好中

球減少症(2.3%)及びヘモグロビン減少(2.3%)があ

らわれることがある。定期的に血液検査を行うなど患

者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合に

は、投与中止等の適切な処置を行うこと。 7) 肝機能障害: ALT ( GPT )上昇( 39.5% )、 AST ( GOT )上昇

( 37.2% ) 、 LDH 上 昇 ( 30.2% ) 、 Al-P 上 昇

(25.6%)、γ-GTP 上昇(11.6%)及び高ビリルビン血

症(7.0%)を伴う肝機能障害があらわれることがある

ので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行

発疹、Stevens-Johnson 症候群、帯状

疱疹及び B 型肝炎(再投与時)が

認められた。また重度の副作用とし

て、リンパ球数減少、白血球数減

少、好中球数減少、血小板数減少、

発疹、γ-GTP 増加、AST(GOT)増

加、ALT(GPT)増加、LDH 増加、

高ビリルビン血症、低酸素血症、発

熱 性 好 中 球 減 少 症 、 Infusion reaction、サイトカイン放出症候

群、カリウム減少、ヘモグロビン減

少、高カルシウム血症、高血糖、低

カリウム血症、腫瘍崩壊症候群、湿

疹、そう痒症等が認められており、

承認審査過程を踏まえて左記のとお

り設定した。

7

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 8 -

記載案 設定根拠 い、異常が認められた場合には投与中止等の適切な処

置を行うこと。 (2) その他の副作用

10%以上 5~10%未満 5%未満 精 神 ・

神経系 頭痛 感覚鈍麻、不眠症

血液 赤血球減少、

好酸球百分

率増加

ヘマトクリット減少

循環器 血圧上昇、頻

脈、血圧低下 左室機能不

全 洞性頻脈、心室性

期外収縮、心電図

QT 延長、心拍数

増加、潮紅、ほてり

呼吸器 低酸素血症 咳嗽 胸水、喘鳴 消化器 悪心 嘔吐、便秘 泌尿器 クレアチニン

上昇、尿中血

陽性、蛋白尿

尿中ウロビリノーゲ

ン増加

皮膚 そう痒症 湿疹、多汗症 筋 ・ 骨

格系 関節痛

感染症 鼻咽頭炎 代謝 低アルブミン血

症、電解質異

常(ナトリウム、

カリウム、カルシ

ウム)

高尿酸血症、

総蛋白減少、

血中リン減少

尿中ブドウ糖陽性、

高血糖

その他 発熱、悪寒、体

重増加 倦怠感、食欲

減退、疲労 末梢性浮腫、体重

減少、CRP 上昇、

低体温、サイトカイ

ン放出症候群

国内第 I 相及び第 II 相臨床試験成績

における副作用の集計結果に基づき

記載した。

5. 高齢者への投与 一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いの

で、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与するこ

と。

国内第 II 相臨床試験における 65 歳

以上と 65 歳未満での有害事象発現

頻度の層別解析の結果、特に高齢者

において具体的な注意喚起が必要と

考えられる事象はみられなかった

が、薬剤共通の一般的な注意事項と

して設定した。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与 (1)本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していな

いので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には

投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する

場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断され

る場合にのみ投与する。[本剤を用いた動物実験(サ

ル)において、妊娠期間中に本剤を投与した場合の妊

娠動物及び胚・胎児発生に及ぼす影響等は認められな

かったが、本剤は胎児へ移行することが報告されてい

る。また、出生児に及ぼす影響は検討していない。]

非臨床試験では、妊娠期間中の投与

において、胎児への影響は報告され

ていないが、本剤の妊娠中の婦人に

対する安全性は確立していない。ま

た、出生児に及ぼす影響は検討して

いない。以上より、設定した。

(2)授乳中の投与に関する安全性は確立していないの

で、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させるこ

と。[ヒト IgG は母乳中に移行することが知られてい

る。]

本剤のヒト乳汁中への移行性は不明

であるため、類薬の添付文書を参考

に設定した。

8

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 9 -

記載案 設定根拠 7. 小児等への投与 低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安

全性は確立していない(使用経験がない)。 臨床試験において、小児における安

全性評価はなされていないことから

設定した。 8. 過量投与 臨床試験では 1 回 1 mg/kg を超える用量での使用経験がな

い。 臨床試験において、申請用量である

1 mg/kg を超える用量でヒトに投与

された経験がないため、一般的な注

意喚起として記載した。なお、非臨

床試験の結果では、1 週間間隔反復

投与時の無毒性量は 40 mg/kg とさ

れている。 9. 適用上の注意 (1) 調製時

1) バイアルは振盪しないこと。また、激しく攪拌しない

こと。

一般的に、振盪により凝集体が認め

られることがあるため設定した。 2) 本剤投与時には必要量を注射筒で抜き取り、日局生理

食塩液 200mLに添加する。 臨床試験で実施した内容を参考に設

定した。 3) 調製時には、日局生理食塩液以外は使用しないこと。 本剤との混和時に物性の変化がない

ことが確認されている調製液は、生

理食塩液のみのため設定した。 4) 添加後は静かに混和し、急激な振盪は避けること。 一般的に、振盪により凝集体が認め

られることがあるため設定した。 5) 用時調製し、調製後は速やかに使用すること。また、

残液は廃棄すること。 希釈後溶液の長期間の安定性は確保

できていないことから設定した。ま

た、使用後については、安定性及び

無菌性の維持の観点から、溶解後の

残存液は廃棄し、再使用や保存はし

ないことが必要なため設定した。 6) 他の薬剤との混注はしないこと。 他の薬剤と混合した場合、製剤の安

定性及び安全性に問題が生じる可能

性あるため設定した。 (2) 投与経路

必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しないこ

と。

本剤は静脈内以外の投与経路での有

効性及び安全性は確認されていない

ため設定した。

(3) 投与時

1) 本剤は点滴静注用としてのみ用い、急速静注は行わな

いこと。 2) 本剤は、2 時間かけて点滴静注すること。

1) 本剤は抗体製剤(注射用製剤)で

あるため、急速静注あるいは静脈内

大量投与により重大なショック症

状、過敏症を引き起こす危険性があ

るため設定した。 2) 臨床試験で実施した内容を参考に

設定した。 10. その他の注意 海外臨床試験において本剤に対する中和抗体の産生が報

告されている。 健康成人及び季節性アレルギー性鼻

炎患者を対象とした海外臨床試験に

おいて、2 例に抗 KW-0761 抗体が

検出されたため記載した。また、海

9

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 10 -

記載案 設定根拠 外で実施中の臨床試験において、抗

KW-0761 中和抗体が検出されたた

め記載した。

1.8.4 引用文献 1. Ishida T, Utsunomiya A, Iida S, Inagaki H, Takatsuka Y, Kusumoto S, et al. Clinical significance of

CCR4 expression in adult T-cell leukemia/lymphoma: its close association with skin involvement and unfavorable outcome. Clin Cancer Res. 2003;9:3625-34.

2. Ishii T, Ishida T, Utsunomiya A, Inagaki A, Yano H, Komatsu H, et al. Defucosylated humanized anti-CCR4 monoclonal antibody KW-0761 as a novel immunotherapeutic agent for adult T-cell leukemia/lymphoma. Clin Cancer Res. 2010;16:1520-31

10

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KW-0761 1.8 添付文書(案)

CONFIDENTIAL - 11 -

1.8.5 添付文書(案)

11

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- 1 -

201●年●月作成〈第 1 版〉 ●● 貯 法: 遮光下、2~8℃に保存 日本標準商品分類番号 使用期限: 包装に表示の期限内に使用すること 874291

抗悪性腫瘍剤

ヒト化抗 CCR4 注 2)モノクローナル抗体

生物由来製品、劇薬、

処方せん医薬品注 1)

ポテリジオⓇ点滴静注 20mg

POTELIGEOⓇ Injection 承認番号 00000XXX00000

モガムリズマブ(遺伝子組換え)製剤 薬価収載 薬価基準未収載

販売開始 ―

注 1) 注意-医師等の処方せんにより使用すること

注 2) CCR4:CC chemokine receptor 4(CC ケモカイン受容体 4) 国際誕生 201●年●月

【警告】 本剤は、緊急時に十分に対応できる医療施設において、造

血器悪性腫瘍の治療に対して、十分な知識・経験を持つ医

師のもとで、本剤の使用が適切と判断される患者にのみ投与

すること。また、治療開始に先立ち、患者又はその家族に有

効性及び危険性を十分に説明し、同意を得てから投与を開

始すること。

【禁忌(次の患者には投与しないこと)】 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

【組成 ・ 性状】

販売名 ポテリジオⓇ点滴静注 20 mg

有効

成分 モガムリズマブ(遺伝子

組換え) 20 mg

グリシン 112.5 mgポリソルベート 80 1 mg塩酸 (適量)

水酸化ナトリウム (適量)

成分・

含量 (1 バイ

アル 5 mL 中)

添加

クエン酸水和物 色・性状 無色澄明の注射液 pH pH 5.2~5.8 浸透圧比 約 1(生理食塩液対比) 本剤の有効成分モガムリズマブ(遺伝子組換え)は、チャ

イニーズハムスター卵巣細胞で生産される。

【効能・効果】 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T 細胞白血病リンパ

<効能・効果に関連する使用上の注意> 1. 本剤投与の適応となる疾患の診断は、病理診断に十分な

経験を持つ医師又は施設により行うこと。 2. CCR4 抗原は、フローサイトメトリー又は免疫組織化学染

色法により検査を行い、陽性であることが確認されている

患者のみに投与すること。 3. 臨床試験に組み入れられた患者の病型及び予後不良因

子の有無等について、【臨床成績】の項の内容を熟知し、

本剤の有効性及び安全性を十分に理解した上で、適応

患者の選択を行うこと。

【用法・用量】 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1 回

量 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8 回点滴静注する。

<用法・用量に関連する使用上の注意> 1. 本剤投与時にあらわれることがある Infusion reaction

(発熱、悪寒、頻脈等)を軽減させるために、本剤投与の 30 分前に抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行うこ

と。 2. 患者の状態を十分に観察し、Infusion reaction を認め

た場合は、直ちに投与の中断や投与速度の減速を考慮

すること。投与再開する場合は、必要に応じて投与速度を

減じて慎重に投与すること。また、投与再開後に Infusion reaction が再度発現し投与を中止した場合には、本剤を

再投与しないこと(「重要な基本的注意」及び「重大な副作

用」の項参照)。 3. 本剤と他の抗悪性腫瘍剤との併用における有効性及び

安全性は確立していない。 4. 注射液の調製方法及び点滴時間

本剤の投与時には必要量を注射筒で抜き取り、200mLの日局生理食塩液に添加し、2 時間かけて点滴静注する

(「適用上の注意」の項参照)。

【使用上の注意】 1. 慎重投与(次の患者には慎重に投与すること)

(1) 感染症を合併している患者[好中球減少により感染症

が増悪するおそれがある。(「重大な副作用」の項参

照)] (2) 心機能障害のある患者又はその既往歴のある患者[投

与中又は投与後に不整脈、心不全等を悪化又は再発

させるおそれがある。] (3) 重篤な骨髄機能低下のある患者[好中球減少及び血

小板減少を増悪させ重症化させるおそれがある。(「重

大な副作用」の項参照)] (4) 肝炎ウイルス、結核等の感染又は既往を有する患者

[肝炎ウイルスの感染を有する患者に本剤を投与した

場合、ウイルスの増殖により肝炎があらわれるおそれが

ある。(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項

参照)] 2. 重要な基本的注意

(1) 本剤投与は、重度の Infusion reaction(発熱、悪寒、

頻脈、血圧上昇、悪心、低酸素血症、嘔吐等)に備え

て緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始

すること。Infusion reaction は初回投与時の投与後 8時間以内に多く認められるが、それ以降や 2 回目投与

以降の本剤投与時にも Infusion reaction があらわれ

ることがあるので、本剤投与中はバイタルサイン(血圧、

脈拍、呼吸数等)、臨床検査値及び自他覚症状等、患

者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場12

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- 2 -

合には、全ての徴候及び症状が完全に回復するまで

患者を十分に観察すること。[「重大な副作用」の項参

照] (2) 抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤等の前投与を行った患者

においても、重度の Infusion reaction があらわれるこ

とがあるので、患者の状態を十分に観察すること。 (3) 本剤の投与により、B 型肝炎ウイルスの増殖による劇症

肝炎又は肝炎があらわれることがあるので、本剤投与

前に B 型肝炎ウイルス感染の有無を確認し、適切な処

置を考慮すること。また、本剤の治療期間中及び治療

終了後は、継続して肝機能検査値や肝炎ウイルスマー

カーのモニタリングを行うなど、患者の状態を十分に観

察すること。異常が認められた場合は投与を中止し、直

ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を行うこと。

なお、本剤投与開始前に HBs抗原陰性かつ HBc抗体

陽性患者において、B 型肝炎ウイルスの増殖により肝

炎に至った症例が報告されている。[「重大な副作用」

の項参照] 3. 相互作用

併用注意(併用に注意すること) 薬剤名 臨床症状・措置方法 機序・危険因子

不 活 化 ワ

クチン ワクチンの効果を減

弱させるおそれがあ

る。 生 ワ ク チ

ン 又 は 弱

毒 生 ワ ク

チン

接種した生ワクチン

の原病に基づく症状

が発現した場合には

適切な処置を行う。

ワクチン接種に対す

る応答が不明であり、

また、生ワクチンによ

る二次感染が否定で

きない。

4. 副作用

副作用の概要

国内臨床試験の安全性評価対象 43 例中、全例(100%)

に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副

作用(10.0%以上)は、リンパ球減少 41 例(95.3%)、

Infusion reaction 37 例(86.0%)、発熱 34 例(79.1%)、

白血球減少 29 例(67.4%)、好中球減少 24 例(55.8%)、

悪寒 24 例(55.8%)、血小板減少 23 例(53.5%)、発疹 18例(41.9%)、ALT(GPT)上昇 17 例(39.5%)、AST(GOT)上昇 16 例(37.2%)、LDH 上昇 13 例(30.2%)、

頻脈 12 例(27.9%)、Al-P 上昇 11 例(25.6%)、低酸素血

症 9 例(20.9%)、ヘモグロビン減少 9 例(20.9%)、悪心 8例(18.6%)、血圧上昇 8 例(18.6%)、低アルブミン血症 7例(16.3%)、そう痒症 6 例(14.0%)、体重増加 6 例

(14.0%)、血中アルブミン減少 5 例(11.6%)、γ-GTP 上

昇 5 例(11.6%)、頭痛 5 例(11.6%)、高血圧 5 例(11.6%)

等であった。 [申請時] (1) 重大な副作用

1) Infusion reaction(86.0%):発熱、悪寒、頻脈、血圧

上昇、悪心、低酸素血症、嘔吐等があらわれることが

あるので、患者の状態を十分に観察し、重度の

Infusion reaction を認めた場合は直ちに投与を中

断し、適切な処置(酸素吸入、昇圧剤、解熱鎮痛剤、

副腎皮質ホルモン剤の投与等)を行うこと。 2) 重 度 の 皮 膚 障 害 : 皮 膚 粘 膜 眼 症 候 群

(Stevens-Johnson 症候群)(2.3%)、発疹(11.6%)

等が本剤治療中又は治療終了後にあらわれることが

ある。これらの皮膚症状があらわれた場合は、投与を

一時中止し、適切な処置(副腎皮質ホルモン剤・抗ア

レルギー剤・抗ヒスタミン剤の内服又は皮膚外用剤の

使用等)を行うこと。また、必要に応じて皮膚科を受診

するよう患者に指導すること。 3) 感染症(4.7%):細菌、真菌又はウイルスによる感染症

があらわれることがあり、重篤な感染症として帯状疱疹

が報告されている。本剤の治療期間中及び治療終了

後は患者の状態を十分に観察し、異常が認められた

場合は投与を中止し、適切な処置を行うこと。 4) B 型肝炎ウイルスによる劇症肝炎(頻度不明)、肝炎

(2.3%): B 型肝炎ウイルスの増殖により劇症肝炎又

は肝炎があらわれることがあるので、本剤の治療期間

中及び治療終了後は肝機能検査値や肝炎ウイルスマ

ーカーのモニタリングを行いつつ患者の状態を十分

に観察すること。異常が認められた場合は投与を中止

し、直ちに抗ウイルス剤を投与するなど適切な処置を

行うこと。 5) 腫瘍崩壊症候群(2.3%):本剤投与後に腫瘍崩壊症

候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度

及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観

察すること。異常が認められた場合は直ちに投与を中

断し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤

等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するま

で患者の状態を十分に観察すること。 6) 重度の血液毒性:リンパ球減少(69.8%)、白血球減

少(23.3%)、好中球減少(18.6%)、血小板減少

(11.6%)、発熱性好中球減少症(2.3%)及びヘモグロ

ビン減少(2.3%)があらわれることがある。定期的に血

液検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常

が認められた場合には、投与中止等の適切な処置を

行うこと。 7) 肝 機 能 障 害 : ALT ( GPT ) 上 昇 ( 39.5% ) 、 AST

(GOT)上昇(37.2%)、LDH 上昇(30.2%)、Al-P 上

昇(25.6%)、γ-GTP 上昇(11.6%)及び高ビリルビン

血症(7.0%)を伴う肝機能障害があらわれることがある

ので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に

行い、異常が認められた場合には投与中止等の適切

な処置を行うこと。

(2) その他の副作用 10%以上 5~10%未満 5%未満

精 神 ・

神経系

頭痛 感覚鈍麻、不眠症

血液 赤血球減少、

好 酸 球 百 分

率増加

ヘマトクリット減少

循環器 血 圧 上 昇 、 頻

脈、血圧低下 左 室 機 能 不

全 洞性頻脈、心室性

期外収縮、心電図

QT 延長、心拍数

増加、潮紅、ほてり

呼吸器 低酸素血症 咳嗽 胸水、喘鳴 消化器 悪心 嘔吐、便秘 泌尿器 クレアチニン

上昇、尿中血

陽性、蛋白尿

尿中ウロビリノーゲ

ン増加

皮膚 そう痒症 湿疹、多汗症 筋 ・ 骨

格系 関節痛

感染症 鼻咽頭炎 代謝 低アルブミン血

症 、 電 解 質 異

常(ナトリウム、

カリウム、カルシ

ウム)

高尿酸血症、

総蛋白減少、

血中リン減少

尿中ブドウ糖陽性、

高血糖

その他 発熱、悪寒、体

重増加 倦怠感、食欲

減退、疲労 末梢性浮腫、体重

減少、CRP 上昇、

低体温、サイトカイ

ン放出症候群

13

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- 3 -

5. 高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いの

で、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与するこ

と。 6. 妊婦、産婦、授乳婦等への投与

(1) 本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していな

いので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には

投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場

合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される

場合にのみ投与する。[本剤を用いた動物実験(サル)

において、妊娠期間中に本剤を投与した場合の妊娠

動物及び胚・胎児発生に及ぼす影響等は認められな

かったが、本剤は胎児へ移行することが報告されてい

る。また、出生児に及ぼす影響は検討していない。] (2) 授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、

授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[ヒ

ト IgG は母乳中に移行することが知られている。] 7. 小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安

全性は確立していない(使用経験がない)。 8. 過量投与

臨床試験では1回1 mg/kgを超える用量での使用経験が

ない。 9. 適用上の注意

(1) 調製時

1) バイアルは振盪しないこと。また、激しく攪拌しないこ

と。 2) 本剤投与時には必要量を注射筒で抜き取り、日局生

理食塩液 200 mL に添加する。 3) 調製時には、日局生理食塩液以外は使用しないこ

と。 4) 添加後は静かに混和し、急激な振盪は避けること。 5) 用時調製し、調製後は速やかに使用すること。また、

残液は廃棄すること。 6) 他の薬剤との混注はしないこと。

(2) 投与経路

必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しないこ

と。

(3) 投与時

1) 本剤は点滴静注用としてのみ用い、急速静注は行わ

ないこと。 2) 本剤は、2 時間かけて点滴静注すること。

10. その他の注意 海外臨床試験において本剤に対する中和抗体の産生が

報告されている。

【薬物動態】 1. 血中濃度 1,2)

(1)単回投与 CCR4 陽性成人 T 細胞白血病リンパ腫(ATL)日本人患

者又は CCR4 陽性末梢性 T 細胞リンパ腫(PTCL)日本人

患者に本剤 0.01~1 mg/kg を単回投与したときの血漿中

濃度推移及び薬物動態パラメータは次のとおりである。

10

100

1000

10000

100000

0 1 2 3 4 5 6 7

血漿中

濃度

(ng

/mL

)

投与後経過日数

0.01 mg/kg0.1 mg/kg0.5 mg/kg1.0 mg/kg

CCR4 陽性 ATL 日本人患者又は CCR4 陽性 PTCL 日本人患者

に本剤を単回静脈内投与したときの血漿中濃度推移(平均値+標

準偏差、各採血時点での被験者数 n=2~6) 単回静脈内投与したときの薬物動態パラメータ

対象患者 投与量 (mg/kg)

Cmax (ng/mL)

Ctrough (ng/mL)

AUC0-7 days(µg·h/mL)

0.01(n=3) 206.0 ±23.1

41.0 ±39.0

14.9 ±7.7

0.1(n=4) 1831.7 ±334.1

254.9 ±447.4

87.6 ±93.7

0.5(n=3) 8353.2 ±1993.4

2985.0 ±605.8

761.9 ±130.8

CCR4 陽性 ATL日本人患者

又は CCR4 陽性 PTCL

日本人患者 1(n=6) 21758.0

±3495.4 7544.2 ±3008.8

1901.2 ±466.6

平均値±標準偏差

※本剤の承認用量は 1 回 1 mg/kg である(【用法・用量】の項参

照)。 (2)反復投与

CCR4 陽性 ATL 日本人患者に本剤 1 mg/kg を 1 週間

間隔で 8 回反復静脈内投与したときの血漿中濃度推移及

び薬物動態パラメータは次のとおりである。

1000

10000

100000

-7 0 7 14 21 28 35 42 49 56 63 70 77

血漿中

濃度

(ng/mL)

初回投与からの経過日数

CCR4 陽性 ATL 日本人患者に本剤 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8回反復静脈内投与したときの血漿中濃度推移(平均値+標準偏差、

各採血時点での被験者数 n=3~27) 1 週間間隔で 8 回反復静脈内投与したときの薬物動態パラメータ

対象患者 投与量

(mg/kg)

Cmax (ng/mL)

Ctrough (ng/mL)

AUC0-7 days (µg·h/mL)

t1/2 (h)

CCR4 陽性

ATL 日本人

患者 1

(n=5)42943.2

±14239.5 33638.3

±10572.2 a) 6297.4

±1812.5 a) 422 ±147

平均値±標準偏差 a) n=4

2. 分布 1)

CCR4 陽性 ATL 日本人患者又は CCR4 陽性 PTCL 日

本人患者に本剤 0.01~1 mg/kg を 1 週間間隔で 4 回反

復静脈内投与したときの分布容積は 102.7~115.8 mL/kg であり、おおむね血液容量に相当した。

(参考)動物実験の結果

分布 3) 125I 標識したモガムリズマブを雄性カニクイザルに単回静

脈内投与したところ、血漿と血液を除く組織への放射能の

14

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- 4 -

分布量は最大で投与量の 4.86%であり、血漿中濃度に対

する組織中濃度比は最大で 0.26(脾臓)であった。

【臨床成績】 第 II 相臨床試験 2)

前治療としての化学療法によって寛解に到達しなかった

治療抵抗例を除く、急性型、リンパ腫型又は予後不良因

子(LDH 高値、BUN 高値及びアルブミン低値)を有する

慢性型の CCR4 陽性の再発・再燃 ATL 日本人患者 27例を対象に、本剤 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8 回、点滴静

注を行った。有効性解析対象 26 例を対象とした奏効率は

50.0%(95%信頼区間:29.9~70.1%)であった。26 例の

内訳は、急性型 14 例、リンパ腫型 6 例、予後不良因子を

有する慢性型 6 例であり、病型別での奏効率は、急性型

42.9%(6/14 例)、リンパ腫型 33.3%(2/6 例)、予後不良

因子を有する慢性型 83.3%(5/6 例)であった。 対象

被験者数 完全寛解 不確定 完全寛解 部分寛解 奏効

被験者数 奏効率

(95%信頼区間)

26 8 0 5 13 50.0%

(29.9~70.1%)

第 II 相臨床試験において、本剤 8 回投与を完遂し奏効に

至った後に再燃した 1 例に本剤が再投与され、部分寛解

を認めた。また、副作用は、Infusion reaction、リンパ球

減 少 、 白 血 球 減 少 、 頻 脈 、 AST ( GOT ) 上 昇 、 ALT(GPT)上昇、発熱及び体重増加であった。 なお、本試験では造血幹細胞移植実施例は対象から除

外した。

【薬効薬理】 1. 作用機序 4,5)

モガムリズマブは、主に抗体依存性細胞傷害(ADCC)活

性を介して、CCR4 陽性細胞を傷害すると考えられる。 2. 抗腫瘍作用

(1)in vitro 試験 4,5) 1)モガムリズマブは、CCR4 陽性のヒト ATL 由来細胞株

(TL-Om1、ATN-1 及び ATL102)(ターゲット細胞)に

対して、ヒト末梢血単核細胞(エフェクター細胞)存在下

で ADCC 活性を示した。 2)モガムリズマブは、ATL 由来患者のCD3 陽性細胞*(タ

ーゲット細胞)に対して、同一患者由来の CD3 陰性細

胞(autologous なエフェクター細胞)存在下で ADCC活性を示した。 *:CCR4 陽性細胞を含む。

(2)in vivo 試験 6)

モガムリズマブは、CCR4 陽性のヒト ATL 由来細胞株

(TL-Om1)を皮下移植した重症複合免疫不全マウスモデ

ルにおいて腫瘍増殖抑制作用を示した。

【有効成分に関する理化学的知見】 一般名 : モガムリズマブ(遺伝子組換え) Mogamulizumab(Genetical Recombination) 分子量 : 約 149,000 本 質 : ヒトCCケモカイン受容体 4 に対する遺伝子組換え

ヒト化モノクローナル抗体である。チャイニーズハム

スター卵巣細胞により産生される 449 個のアミノ酸

残基からなる重鎖 2 分子及び 219 個のアミノ酸残

基からなる軽鎖 2 分子で構成される糖タンパク質

である。

【承認条件】 国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売

後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全

症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用

患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有

効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必

要な措置を講じること。

【包装】 ポテリジオⓇ点滴静注 20 mg:1 バイアル

【主要文献及び文献請求先】 <主要文献> <文献請求 No.> 1) 社内資料:国内第 I 相臨床試験の薬物動態 2) 社内資料:国内第 II 相臨床試験 3) 社内資料:薬物動態試験(分布:カニクイザル組織分布試

験) 4) 社内資料:薬理試験(抗体依存性細胞傷害(ADCC)試

験) 5) Ishii T, et al:Clin Cancer Res., 16, 1520(2010) 6) 社内資料:薬理試験(抗腫瘍効果試験) <文献請求先・製品情報お問い合わせ先> 主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求く

ださい。

協和発酵キリン株式会社 くすり相談室 〒100-8185 東京都千代田区大手町 1-6-1

電話 03(3282)0069 フリーダイヤル 0120-850-150 FAX 03(3282)0102 受付時間 9:00~17:30(土・日・祝日を除く)

製造販売元

協和発酵キリン株式会社 東京都千代田区大手町 1-6-1

15

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KW-0761

第 1 部(モジュール 1):

申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.9 一般的名称に係る文書

協和発酵キリン株式会社

CONFIDENTIAL

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KW-0761 1.9 一般的名称に係る文書

目次

目次 ............................................................................................................................................2

1.9 一般的名称に係る文書 ................................................................................................................ 3

1.9.1 JAN ............................................................................................................................................ 3

1.9.2 INN............................................................................................................................................. 3

1.9.3 CAS登録番号 ............................................................................................................................ 3

CONFIDENTIAL - 2 -

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KW-0761 1.9 一般的名称に係る文書

CONFIDENTIAL - 3 -

1.9 一般的名称に係る文書 KW-0761 の一般的名称等を以下に示す。

1.9.1 JAN 平成 年 月及び平成 年 月の医薬品名称専門協議で審議され、以下のように決定さ

れた。その後、平成 23 年 4 月 15 日付薬食審査発 0415 第 12 号により通知された。

(日本名):モガムリズマブ (遺伝子組換え)

(英 名):Mogamulizumab (Genetical Recombination)

1.9.2 INN KW-0761 の国際一般名称は、WHO Drug Information に Recommended International Non-

Proprietary Names(r-INN)として掲載されている。

r-INN:

(英 名):mogamulizumab

[r-INN List 66, WHO Drug Information, Vol. 25, No. 3, 2011]

1.9.3 CAS登録番号 1159266-37-1

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薬食審査発0415第12号

平成23年4月15日

各都道府県衛生主管部(局)長 殿

厚生労働省医薬食品局審査管理課長

医薬品の一般的名称について

標記については、「医薬品の一般的名称の取扱いについて(平成 18 年 3 月 31 日薬

食発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局長通知)」等により取り扱っているところで

あるが、今般、我が国における医薬品一般的名称(以下「JAN」という。)について、

新たに別添のとおり定めたので、御了知の上、貴管下関係業者に周知方よろしく御配

慮願いたい。

なお、本件写しについては、日本製薬団体連合会あて通知していることを申し添え

る。

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別添

別表1 INN との整合性が図られる可能性のあるもの (平成 18 年 3 月 31 日薬食審査発第 0331001 号厚生労働省医薬食品局審査管理

課長通知に示す別表1) 登録番号: 22-2-A3 JAN(日本名):モガムリズマブ(遺伝子組換え) JAN(英 名):Mogamulizumab (Genetical Recombination)

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Recommended INN: List 66 WHO Drug Information Vol. 25, No. 3, 2011

320

lusutrombopagum lusutrombopag (2E)-3-{2,6-dichloro-4-[(4-{3-[(1S)-1-(hexyloxy)ethyl]-

2-methoxyphenyl}-1,3-thiazol-2-yl)carbamoy ]phenyl}-2-methylprop-2-enoic acid

lusutrombopag acide (2E)-3-{2,6-dichloro-4-[(4-{3-[(1S)-1-(hexyloxy)éthyl]- 2-méthoxyphényl}-1,3-thiazol-2-yl)carbamoy ]phényl}-2-méthylprop-2-énoïque

lusutrombopag ácido (2E)-3-{2,6-dicloro-4-[(4-{3-[(1S)-1-(hexiloxi)eti ]-2-metoxifenil}-1,3-tiazol-2-il)carbamoi ]fenil}-2-metilprop-2-enoico

C29H32Cl2N2O5S

S

N NH

O

Cl

Cl

CO2H

CH3

OCH3

O HCH3H3C

mavoglurantum mavoglurant methyl (3aR,4S,7aR)-4-hydroxy-

4-[2-(3-methylphenyl)ethynyl]octahydro-1H-indole-1-carboxylate

mavoglurant (3aR,4S,7aR)-4-hydroxy-4-[2-(3-méthylphényl)éthynyl]octahydro- 1H-indole-1-carboxylate de méthyle

mavoglurant (3aR,4S,7aR)-4-hidroxi-4-[2-(3-metilfenil)etinil]octahidro-1H-indol- 1-carboxilato de metil

C19H23NO3

H3CHO N

O

O

CH3

H H

mogamulizumabum # mogamulizumab immunoglobulin G1-kappa, anti-[Homo sapiens CCR4 (chemokine

(C-C motif) receptor 4, CC chemokine receptor 4, CCR-4, CKR4, k5-5, CD194)], humanized monoclonal antibody; gamma1 heavy chain (1-449) [humanized VH (Homo sapiens IGHV3-21*01 (83.70%) -(IGHD)-IGHJ4*01) [8.8.12] (1-119) -Homo sapiens IGHG1*01 (120-449)], (222-219')-disulfide with kappa light chain (1'-219') [humanized V-KAPPA (Homo sapiens IGKV2-29*02 (81.00%) -IGKJ1*01) [11.3.9] (1'-112') -Homo sapiens IGKC*01 (113'-219')]; (228-228":231-231")-bisdisulfide dimer

mogamulizumab immunoglobuline G1-kappa, anti-[Homo sapiens CCR4 (récepteur 4 de chimiokine (C-C motif), récepteur 4 de chimiokine CC, CCR-4, CKR4, k5-5, CD194)], anticorps monoclonal humanisé; chaîne lourde gamma1 (1-449) [VH humanisé (Homo sapiens IGHV3-21*01 (83.70%) -(IGHD)-IGHJ4*01) [8.8.12] (1-119) -Homo sapiens IGHG1*01 (120-449)], (222-219')-disulfure avec la chaîne légère kappa (1'-219') [V-KAPPA humanisé (Homo sapiens IGKV2-29*02 (81.00%) -IGKJ1*01) [11.3.9] (1'-112') -Homo sapiens IGKC*01 (113'-219')]; dimère (228-228":231-231")-bisdisulfure

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WHO Drug Information Vol. 25, No. 3, 2011 Recommended INN: List 66

321

mogamulizumab inmunoglobulina G1-kappa, anti-[CCR4 de Homo sapiens (receptor

4 de quimiokina (C-C motif), receptor 4 de quimiokina CC, CCR-4, CKR4, k5-5, CD194)], anticuerpo monoclonal humanizado; cadena pesada gamma1 (1-449) [VH humanizada (Homo sapiens IGHV3-21*01 (83.70%) -(IGHD)-IGHJ4*01) [8.8.12] (1-119) -Homo sapiens IGHG1*01 (120-449)], (222-219')-disulfuro con la cadena ligera kappa (1'-219') [V-KAPPA humanizada (Homo sapiens IGKV2-29*02 (81.00%) -IGKJ1*01) [11.3.9] (1'-112') -Homo sapiens IGKC*01 (113'-219')]; dímero (228-228":231-231")-bisdisulfuro

Heavy chain / Chaîne lourde / Cadena pesada

EVQLVESGGD LVQPGRSLRL SCAASGFIFS NYGMSWVRQA PGKGLEWVAT 50ISSASTYSYY PDSVKGRFTI SRDNAKNSLY LQMNSLRVED TALYYCGRHS 100DGNFAFGYWG QGTLVTVSSA STKGPSVFPL APSSKSTSGG TAALGCLVKD 150YFPEPVTVSW NSGALTSGVH TFPAVLQSSG LYSLSSVVTV PSSSLGTQTY 200ICNVNHKPSN TKVDKKVEPK SCDKTHTCPP CPAPELLGGP SVFLFPPKPK 250DTLMISRTPE VTCVVVDVSH EDPEVKFNWY VDGVEVHNAK TKPREEQYNS 300TYRVVSVLTV LHQDWLNGKE YKCKVSNKAL PAPIEKTISK AKGQPREPQV 350YTLPPSRDEL TKNQVSLTCL VKGFYPSDIA VEWESNGQPE NNYKTTPPVL 400DSDGSFFLYS KLTVDKSRWQ QGNVFSCSVM HEALHNHYTQ KSLSLSPGK 449

Light chain / Chaîne légère / Cadena ligeraDVLMTQSPLS LPVTPGEPAS ISCRSSRNIV HINGDTYLEW YLQKPGQSPQ 50LLIYKVSNRF SGVPDRFSGS GSGTDFTLKI SRVEAEDVGV YYCFQGSLLP 100WTFGQGTKVE IKRTVAAPSV FIFPPSDEQL KSGTASVVCL LNNFYPREAK 150VQWKVDNALQ SGNSQESVTE QDSKDSTYSL SSTLTLSKAD YEKHKVYACE 200VTHQGLSSPV TKSFNRGEC 219

Disulfide bridges location / Position des ponts disulfure / Posiciones de los puentes disulfuroIntra-H 22-96 146-202 263-323 369-427 22''-96'' 146''-202'' 263''-323'' 369''-427''Intra-L 23'-93' 139'-199' 23'''-93''' 139'''-199''' Inter-H-L 222-219' 222''-219''' Inter-H-H 228-228'' 231-231''

N-glycosylation sites / Sites de N-glycosylation / Posiciones de N-glicosilación299, 299''

namilumabum # namilumab immunoglobulin G1-kappa, anti-[Homo sapiens CSF2 (Homo

sapiens colony stimulating factor 2 (granulocyte-macrophage), granulocyte-macrophage colony stimulating factor, GM-CSF)], Homo sapiens monoclonal antibody; gamma1 heavy chain (1-449) [Homo sapiens VH (IGHV1-2*02 (89.80%) -(IGHD)-IGHJ4*01 L123>M (114)) [8.8.12] (1-119) -IGHG1*01 (120-449)], (222-214')-disulfide with kappa light chain (1'-214') [Homo sapiens V-KAPPA (IGKV1-39*01 (88.40%) -IGKJ4*01) [6.3.9] (1'-107') -IGKC*01 (108'-214')]; (228-228'':231-231'')-bisdisulfide dimer

namilumab immunoglobuline G1-kappa, anti-[Homo sapiens CSF2 (Homo sapiens facteur 2 stimulant de colonies (granulocyte-macrophage), facteur stimulant des colonies de granulocytes et macrophages, GM-CSF)], Homo sapiens anticorps monoclonal; chaîne lourde gamma1 (1-449) [Homo sapiens VH (IGHV1-2*02 (89.80%) -(IGHD)-IGHJ4*01 L123>M (114)) [8.8.12] (1-119) -IGHG1*01 (120-449)], (222-214')-disulfure avec la chaîne légère kappa (1'-214') [Homo sapiens V-KAPPA (IGKV1-39*01 (88.40%) -IGKJ4*01) [6.3.9] (1'-107') -IGKC*01 (108'-214')]; dimère (228-228'':231-231'')-bisdisulfure

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

協和発酵キリン株式会社

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KW-0761 1.10 劇薬等の指定審査資料のまとめ

CONFIDENTIAL - 2 -

1.10 毒薬・劇薬等の指定審査資料のまとめ

化学名・別名

モガムリズマブは,遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり,マウス抗ヒト CC ケモカイン受容体 4 抗体の相補性決定部,並びにヒト IgG1 のフレームワーク部及び定常部からなる.モガムリズマブは,チャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される.モガムリズマブは,449 個のアミノ酸残基からなる H 鎖(γ1 鎖)2分子及び219 個のアミノ酸残基からなる L 鎖(κ 鎖)2分子で構成される糖タンパク質(分子量:約 149,000)である. 別名 モガムリズマブ(遺伝子組換え)及びその製剤

構 造 式 アミノ酸配列は別紙のとおり

効能・効果 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T 細胞白血病リンパ腫

用法・用量 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)として、1 回量 1 mg/kg を 1 週間間隔で 8 回点滴静注する。

劇薬等の指定

市販名及び 有効成分・分量

原体:モガムリズマブ(遺伝子組換え) 製剤:ポテリジオ点滴静注 20mg

(1バイアル中モガムリズマブ(遺伝子組換え)20mg 含有)

毒 性

急性毒性

動物種 性別 投与経路 投与量 (mg/kg/週)

概略の致死量

(mg/kg) ♂ 皮下 1.2、10 10*を上回る

カニクイザル ♂♀ 静脈内 0.01、 0.5、4、20、100 100*を上回る

*実施試験で設定した最高投与量 亜急性毒性

動物種 投与期間 (週)

投与経路投与量

(mg/kg/週)

無毒性量 (mg/kg/週)

主な所見

4 (週 1回投与)

静脈内 0.05、1.2、40 40 なし カニク

イザル 13 (週 1回投与)

静脈内 2.5、10、40 40 なし

副 作 用

国内臨床試験の安全性評価対象例 43 例中、副作用及び臨床検査値異常の発現例は

43 例(100.0%)であった。主な副作用(10.0%以上)は、リンパ球減少 41 例

(95.3%)、Infusion reaction 37 例(86.0%)、発熱 34 例(79.1%)、白血球減少 29例(67.4%)、好中球減少 24 例(55.8%)、悪寒 24 例(55.8%)、血小板減少 23例(53.5%)、発疹 18 例(41.9%)、ALT(GPT)上昇 17 例(39.5%)、AST(GOT)上昇 16 例(37.2%)、LDH 上昇 13 例(30.2%)、頻脈 12 例(27.9%)、

Al-P 上昇 11 例(25.6%)、低酸素血症 9 例(20.9%)、ヘモグロビン減少 9 例

(20.9%)、悪心 8 例(18.6%)、血圧上昇 8 例(18.6%)、低アルブミン血症 7 例

(16.3%)、そう痒症 6 例(14.0%)、血中アルブミン減少 5 例(11.6%)、γ-GTP上昇 5 例(11.6%)、体重増加 6 例(14.0%)、頭痛 5 例(11.6%)、高血圧 5 例

(11.6%)等であった。

会 社 協和発酵キリン株式会社(製造販売元)

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KW-0761 1.10 劇薬等の指定審査資料のまとめ

CONFIDENTIAL - 3 -

別紙

アミノ酸配列及びジスルフィド結合:

L鎖

DVLMTQ SPLS LP VTPGEPAS ISCRSS RNIV HI NGDTYLEW YLQKPG QSPQ

LLIYKV SNRF SG VPDRFSGS GSGTDF TLKI SR VEAEDVGV YYCFQG SLLP

WTFGQG TKVE IK RTVAAPSV FIFPPS DEQL KS GTASVVCL LNNFYP REAK

VQWKVD NALQ SG NSQESVTE QDSKDS TYSL SS TLTLSKAD YEKHKV YACE

VTHQGL SSPV TK SFNRGEC

H 鎖

EVQLVE SGGD LV QPGRSLRL SCAASG FIFS NY GMSWVRQA PGKGLE WVAT

ISSAST YSYY PD SVKGRFTI SRDNAK NSLY LQ MNSLRVED TALYYC GRHS

DGNFAF GYWG QG TLVTVSSA STKGPS VFPL AP SSKSTSGG TAALGC LVKD

YFPEPV TVSW NS GALTSGVH TFPAVL QSSG LY SLSSVVTV PSSSLG TQTY

ICNVNH KPSN TK VDKKVEPK SCDKTH TCPP CP APELLGGP SVFLFP PKPK

DTLMIS RTPE VT CVVVDVSH EDPEVK FNWY VD GVEVHNAK TKPREE QYNS

TYRVVS VLTV LH QDWLNGKE YKCKVS NKAL PA PIEKTISK AKGQPR EPQV

YTLPPS RDEL TK NQVSLTCL VKGFYP SDIA VE WESNGQPE NNYKTT PPVL

DSDGSF FLYS KL TVDKSRWQ QGNVFS CSVM HE ALHNHYTQ KSLSLS PGK

H 鎖 N299:糖鎖結合;H鎖 K449:部分的プロセシング L鎖 C219-H 鎖 C222, H 鎖 C228-H 鎖 C228, H 鎖 C231-H 鎖 C231:ジスルフィド結合

主な糖鎖の推定構造:

GlcNAcβ1−2 Manα1\6 (Galβ1−4)0~2 GlcNAcβ1−2 Manα1/3 Manβ1−4GlcNAcβ1−4GlcNAc

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KW-0761

生物由来製品又は特定生物由来製品の 指定審査資料のまとめ

協和発酵キリン株式会社

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別紙様式1

生物由来製品又は特定生物由来製品の指定審査資料のまとめ 一般名: モガムリズマブ(遺伝子組換え)

販売名: ポテリジオ点滴静注 20 mg

申請者: 協和発酵キリン株式会社

効能・効果: 再発又は難治性の CCR4 陽性の成人 T細胞白血病リンパ腫

用法・用量: 通常、成人には、モガムリズマブ(遺伝子組換え)とし

て、1回量 1mg/kg を 1週間間隔で 8回点滴静注する。

生物由来原料又は材料の使

用の有無注1) 使用注2) 不使用

指定の案* 該当せず・ 生物由来製品・ 特定生物由来製品

備考欄*

注1) 動物由来原料基準(1)において細菌又はウイルスの感染リスクが否定されていることが科学的に公知

のものとされるものは除く。反芻動物においては、脂肪酸、グリセリン、脂肪酸エステル、アミノ酸、

合成オリゴペプチドその他反芻動物由来原料基準(1)に規定する高温及びアルカリ処理により製造す

るものを除く。

注2) 生物由来原料又は材料を使用している場合には、詳細を別紙様式2に記載する。

* 事務局記入欄

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別紙様式 2 注1) 複数の生物由来原料又は材料を使用している場合、別紙様式2は当該原料又は材料毎に作成する。

注2) 動物種、使用部位も記載する。

注3) 合致する告示・通知等がある場合は引用する。

注4) 生物由来原料又は材料の製造工程におけるすべての不活化処理等の内容を記載する。なお、別紙として

記載してもよい。

注5) 滅菌工程については、方法・条件も含めて記載する。なお、別紙として記載してもよい。また、複数の

生物由来原料又は材料を使用している場合には本欄は共通となるので、「○○(共通となる原料又は材

料名)と同じ」と記載してもよい。

注6) 生物由来原料又は材料の製造工程については、記載する必要はない。

注7) ウイルスクリアランス試験を行っている場合には全て記載する。生物由来原料又は材料の製造工程での

結果と製品の製造工程での結果に分けられるものは分けて記載する。なお、別紙として記載してもよい。

使用した生物由来原料又は材料の名称注1),注2)

別添資料 1 参照

使用した生物由来原料又は材料の分類 人血液由来成分、 人細胞組織、 人尿由来成

分、 人由来成分(血液、細胞組織又は尿を除くも

の)、 反芻動物由来成分、 動物細胞組織 、 動物由来成分、 その他( )

生物由来原料又は材料の使用目的 製剤有効成分、 宿主細胞、 培地添加物、 その他の製造原料又は材料( )、 製剤添加

物、 その他( )

生物由来原料又は材料の由来となる

人・動物のスクリーニング・管理の内

容注3)

別添資料 1 参照

生物由来原料又は材料のウイルス等の

不活化及び除去処理等の内容注4) 別添資料 2 参照

製造工程の概要(フローチャート)注

5)注6) (不活化及び除去処理には下線を付

し、条件を具体的に記載)

別添資料 2 参照

ウイルスクリアランス試験結果の概要注7)

別添資料 3 参照

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別添資料 1:チャイニーズハムスター卵巣細胞 1)原材料の由来となる人・動物のスクリーニング・管理の内容

モガムリズマブの製造に使用するセル・バンクは、CHO 株は で樹立されたチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞 CHO

株を宿主細胞として用いて作製されたものである。 本セル・バンクは、「ヒト又は動物細胞株を用いて製造されるバイオテクノロジー応用

医薬品のウイルス安全性評価」(医薬審第 329 号平成 12 年 2 月 22 日)に準じウイルス安全

性評価を含む純度試験として表 1 に示す評価試験を実施した。

表1 セル・バンク評価試験一覧 MCB WCB CAL

試験項目 判定基準 Lot :

Lot : Lot :

無菌試験 微生物の増殖

が認められな

いこと 陰性 陰性 陰性

マイコプラズマ試験 (培養法及び DNA 染色法)1)

マイコプラズ

マの存在が認

められないこ

陰性 陰性 陰性

感染性試験 2) 陰性 NT 陰性 共培養試験 3) NT NT 陰性

電子顕微鏡観

レトロウイル

ス様粒子以外

のウイルス様

粒子は観察さ

れない

NT

レトロウイル

ス様粒子以外

のウイルス様

粒子は観察さ

れない

レトロウイル

ス及び内在性

ウイルス試験

逆転写酵素活

CHO 細胞で存

在の知られて

いるレトロウ

イルス様粒子

以外のウイル

スの混入を示

す結果が認め

られないこと 逆転写酵素活

性を認めない NT 逆転写酵素活

性を認めない

in vitro ウイル

ス試験 4) 陰性 NT 陰性

in vivo ウイル

ス試験 5) 陰性 NT 陰性

マウス抗体産

生試験 6) 陰性 NT NT

ハムスター抗

体産生試験 7) 陰性 NT NT

ブタウイルス

検出のための

in vitro 試験 8) 陰性 NT NT

非内在性又は

外来性ウイル

ス試験

ウシウイルス

検出のための

in vitro 試験 9)

ウイルスの混

入を示す結果

が認められな

いこと

陰性 NT NT

NT:未実施 1):NIH スイスマウス胚細胞(NIH-3T3)(MCB及び WCB)、アフリカミドリザル腎臓由来細胞(Vero76)(CAL) 2):ミンク MiCl1(S+L−)細胞 3):ミンク肺細胞(Mv1Lu)又はヒト横紋筋肉腫細胞(RD) 4):ヒト二倍体繊維芽細胞(MRC-5)、アフリカミドリザル腎臓由来細胞(Vero)(MCB)、アフリカミドリザル腎臓由来細

胞(Vero76)(CAL)、CHO細胞(CHO-K1)、ヒト腎臓由来細胞(324K) 5):乳のみマウス、成熟マウス、モルモット、発育鶏卵

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6):センダイウイルス、マウス肺炎ウイルス、マウス肝炎ウイルス、マウスマイニュートウイルス、マウスパルボウイルス、

マウス脳脊髄炎ウイルス、レオウイルス 3 型、齧歯類パルボウイルス, 非構造タンパク 1、マウスロタウイルス、K ウイルス、

エクトロメリア、ポリオーマウイルス、マウスアデノウイルス、リンパ球性脈絡髄膜炎ウイルス、マウスサイトメガロウイ

ルス、マウス胸腺ウイルス、ハンタンウイルス、プロスペクトヒルウイルス、乳酸脱水素酵素ウイルス 7):センダイウイルス、サルウイルス 5 型、マウス肺炎ウイルス、マウスマイニュートウイルス、キルハムラットウイルス、

H-1 ウイルス、齧歯類パルボウイルス, 非構造タンパク 1、マウス脳脊髄炎ウイルス、レオウイルス 3 型、リンパ球性脈絡髄

膜炎ウイルス、ハンタンウイルス 8):ブタ精巣由来細胞(ST-Neb)、ウシ鼻甲介由来細胞(Bovine turbinate)、アフリカミドリザル腎臓由来細胞(Vero76)、ア

フリカミドリザル胎児腎臓由来細胞(MA104) 9):ウシ精巣由来細胞(Bovine testicle)、ウシ鼻甲介由来細胞(Bovine turbinate)、アフリカミドリザル腎臓由来細胞

(Vero76)

2)原材料の不活化処理の内容

該当せず。

3)ウイルスクリアランス試験結果の概要 該当せず。原薬製造工程におけるウイルスクリアランス試験の結果は、添付資料 3 に示す。

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別添資料 2:原薬の製造工程概要

前培養工程 細胞の種培養 ↓ 本培養工程 モガムリズマブ原薬生産のための培養 ↓ 精製工程1 クロマトグラフィー ↓ ウイルス不活化工程 ウイルスの不活化

操作管理: ・ , ・ を添加し, に調整

↓ 精製工程2 クロマトグラフィー ↓

精製工程3 クロマトグラフィー ↓ 濃縮,緩衝液置換工程 限外ろ過膜による溶液の濃縮と緩衝液置換 ↓ ウイルス除去,濃縮調整工程 ウイルス除去膜によるろ過とたん白質濃度調整

操作管理: ・ろ過圧 kPa(最大負荷量 L/m2) ・ mg/mLに濃度調整 工程内管理試験:ウイルス除去膜の使用後に による完全性試験を実

施し, 試験結果が合格基準を満たしていることを確認. ↓ ろ過,充填工程 ろ過によるモガムリズマブ原薬の取得と充填 ↓ 試験,保管工程 製品の試験と保管

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別添資料 3:ウイルスクリアランス試験 モガムリズマブ原薬の製造工程のうち、精製工程1、ウイルス不活化工程、精製工程2及び

ウイルス除去、濃度調整工程について、ウイルスクリアランス工程評価試験及びウイルスクリ

アランス工程特性解析試験を実施した。

1.モデルウイルスの選択 セル・バンク及び未加工/未精製バルク中に CHO 細胞に存在することの知られたレトロウイ

ルス様粒子以外のウイルスの混入を示す結果が認められなかったことから、表 1 に示すウイル

スをモデルウイルスとして使用した。

表 1 試験に使用したウイルス一覧 ウイルスの主な特徴 目的 ウイルス名 1) ウイルス科

ゲノム 外被 サイズ(nm)

抵抗性

ウイルスクリアランス 工程評価試験

X-MuLV レトロウイルス科 RNA 有 80~110 低

MVM パルボウイルス科 DNA 無 18~26 高 PRV ヘルペスウイルス科 DNA 有 120~200 中

ウイルスクリアランス 工程特性解析試験

Reo3 レオウイルス科 RNA 無 60~80 中 1) :各ウイルスの略称 X-MuLV :Xenotropic Murine Leukemia Virus(マウス白血病ウイルス) MVM :Minute Virus of Mice(マウスマイニュートウイルス) PRV :Pseudorabies Virus(仮性狂犬病ウイルス) Reo3 :Reovirus type 3(レオウイルス 3型)

2.試験結果 精製工程 1、ウイルス不活化工程、精製工程 2 及びウイルス除去、濃度調整工程におけるウ

イルスクリアランス工程評価試験及びウイルスクリアランス工程特性解析試験の結果を表 2 に

示す。

表 2 ウイルスクリアランス試験結果 ウイルスクリアランス指数(LRV)6) 工程

(充てん材) X-MuLV MVM PRV Reo3 精製工程 1 ( )

未使用/再使用1)

NT5)

ウイルス不活化工程 2)、3) NT5) NT5) 精製工程 2 ( )

未使用/再使用1)

ウイルス除去、濃度調整工程 2) 総ウイルスクリアランス指数(LRV)4) ≥20.4

(+0.58/−0.63) ≥10.7±0.57 ≥17.6±0.43 ≥11.5±0.60

1) :未使用、再使用(精製工程 1: 回、精製工程 2: 回)の充填材を用いて試験を実施した。 2) : ウイルスクリアランス指数は、 回の試験のうち小さい方の値を示した。 3) :不活化処理時間 分の値を示した。 4) :未使用の充填材と再使用の充填材のうち、低い方のクリアランス指数を積算した。 5) :Not Tested

6):表中記載の数値幅は 95%信頼限界を示す。

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CONFIDENTIAL

3.ウイルスクリアランスに関する考察 ・ウイルスクリアランス工程評価試験 モガムリズマブ原薬の製造工程の特異的モデルウイルスであるマウス白血病ウイルスは、精

製工程 1、ウイルス不活化工程、精製工程 2 及びウイルス除去、濃度調整工程の各操作により

効果的に除去/不活化されることが確認された。したがって、未加工/未精製バルク中に存在

することが確認されたセル・バンク由来のレトロウイルス様粒子は、精製工程 1、ウイルス不

活化工程、精製工程 2 及びウイルス除去、濃度調整工程の各操作により効果的に除去/不活化

されると考えられる。 ・ウイルスクリアランス工程特性解析試験 非エンベロープ型ウイルスであるマウスマイニュートウイルスは、精製工程 1、精製工程 2

及びウイルス除去、濃度調整工程の各操作により効果的に除去/不活化されると考えられる。 エンベロープ型ウイルスである仮性狂犬病ウイルスは、ウイルス不活化工程、精製工程 2 及

びウイルス除去、濃度調整工程の各操作により効果的に除去/不活化されると考えられる。 非エンベロープ型ウイルスであるレオウイルス 3 型は、精製工程 1、精製工程 2 及びウイル

ス除去、濃度調整工程の各操作により効果的に除去/不活化されると考えられる。 以上より、モガムリズマブ原薬の製造工程は、異なる 4 種類の機構により十分なウイルスク

リアランス能を持つと判断した。

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CONFIDENTIAL

KW-0761

第 1 部(モジュール 1): 申請書等行政情報及び添付文書に関する情報

1.12 添付資料一覧

協和発酵キリン株式会社

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第3部 品質に関する文書3.2 データまたは報告書3.2.S 原薬

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

3.2.S.1.1 名称(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.1.2 構造(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.1.3 一般特性(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.2.1 製造業者(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.2.2 製造方法及びプロセス・コントロール(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.2.3 原材料の管理(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)協和発酵キリン株式会社、 国内、

海外社内資料 評価

3.2.S.2.4 重要工程及び重要中間体の管理(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.2.5 プロセス・バリデーション/プロセス評価(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)

協和発酵キリン株式会社、、、

国内 社内資料 評価

3.2.S.2.6 製造工程の開発の経緯(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.3.1 構造その他の特性の解明(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.3.2 不純物(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.4.1 規格及び試験方法(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.4.2 試験方法(分析方法)(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.4.3 試験方法(分析方法)のバリデーション(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.4.4 ロット分析(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.4.5 規格及び試験方法の妥当性(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.5 標準品又は標準物質(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.6 容器及び施栓系(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.7.1 安定性のまとめ及び結論(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.7.2 承認後の安定性試験計画の作成及び実施(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.S.7.3 安定性データ(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

2

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3.2.P 製剤

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

3.2.P.1 製剤及び処方(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.1 製剤成分(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.2 製剤(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.3 製造工程の開発の経緯(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.4 容器及び施栓系(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.5 微生物学的観点からみた特徴(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.2.6 溶解液や使用時の容器/用具との適合性(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.3.1 製造者(KW-0761製剤、注射剤)協和発酵キリン株式会社、

国内 社内資料 評価

3.2.P.3.2 製造処方(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.3.3 製造工程及びプロセス・コントロール(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.3.4 重要工程及び重要中間体の管理(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.3.5 プロセス・バリデーション/プロセス評価(KW-0761製剤、注射剤) 国内 社内資料 評価

3.2.P.4.1 規格及び試験方法(KW-0761製剤、注射剤)協和発酵キリン株式会社、

国内 社内資料 評価

3.2.P.4.2 試験方法(分析方法)(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価3.2.P.4.3 試験方法(分析方法)のバリデーション(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.4.4 規格及び試験方法の妥当性(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.4.5 ヒト又は動物起源の添加剤(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.4.6 新規添加剤(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.1 規格及び試験方法(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.2 試験方法(分析方法)(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.3 試験方法(分析方法)のバリデーション(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.4 ロット分析(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.5 不純物の特性(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.5.6 規格及び試験方法の妥当性(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.6 標準品又は標準物質(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.7 容器及び施栓系(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.8.1 安定性のまとめ及び結論(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.8.2 承認後の安定性試験計画の作成及び実施(KW-0761製剤、注射剤) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.P.8.3 安定性データ(KW-0761製剤、注射剤)協和発酵キリン株式会社、

国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

3

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3.2.A その他

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

3.2.A.1-1 製造施設及び設備(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.A.1-2 製造施設及び設備(KW-0761製剤、 ) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.A.2 外来性感染性物質の安全性評価(KW-0761原薬、協和発酵キリン株式会社)、

海外 社内資料 評価

3.2.A.3 添加剤 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

3.2.R 各極の要求資料該当資料なし

3.3 参考文献2.3項で引用した文献を添付した。

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

4

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第4部 非臨床試験報告書4.2 試験報告書4.2.1 薬理試験4.2.1.1 効力を裏付ける試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別4.2.1.1-1 Affinity measurement of KW-0761 using biosensor 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-2Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-human CC chemokine receptor4 (CCR4) antibody KW-0761 against human CCR4 gene transfected murinethymoma EL-4 cell lines

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-3 Expression of CCR4 on human adult T-cell leukemia/lymphoma, human acute T-lymphoblastic leukemia, and human cutaneous T-cell lymphoma cell lines 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-4 Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against HH human cutaneous T-cell lymphoma cells 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-5Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against CCRF-CEM human acute T-lymphoblastic leukemiacells

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-6 Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against HuT 78 human cutaneous T-cell lymphoma cells 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-7 Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against TL-Om1 human adult T-cell leukemia/lymphoma cells 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-8 Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against adult T-cell leukemia/lymphoma cell lines 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-9Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against tumor cells from adult T-cell leukemia/lymphomapatients

国内 社内資料 評価

4.2.1.1-10 Effects of KW-0761 on binding of thymus and activation-regulated chemokine(TARC) to the human cutaneous T-cell lymphoma cell line 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-11 Modulation of CCR4 expression on human cutaneous T-cell lymphoma cell line 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-12Complement dependent cytotoxicity of the anti-human CC chemokine receptor 4antibody KW-0761 against human adult T-cell leukemia/lymphoma and humancutaneous T-cell lymphoma cell lines with complement sera from human

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-13 抗ヒトCCR4抗体KW-0761 ( ) のヒト、カニクイザル、イヌ、ラット

およびマウス白血球に対する反応性協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

参考4.2.1.1-14 カニクイザルCCR4をコードするcDNAの単離と塩基配列解析 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 参考

4.2.1.1-15Antibody dependent cellular cytotoxicity of the anti-human CC chemokine receptor4 antibody KW-0761 against HH human cutaneous T-cell lymphoma cells withcynomolgus monkey peripheral blood mononuclear cells

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-16 A Study of the Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of KW-0761 inCynomolgus Monkeys 国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

5

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資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.1.1-17Antitumor activity of the anti-human CC chemokine receptor 4 (CCR4) antibodyKW-0761 against TL-Om1 human adult T-cell leukemia/lymphoma xenograft in aSCID mouse model

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.1-18Antitumor activity of anti-human CC chemokine receptor 4 (CCR4) antibody KW-0761 against HH human cutaneous T-cell lymphoma xenograft in a SCID mousemodel

協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.2 副次的薬理試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.1.2-1 Binding of KW-0761 and commercially available anti-CCR4 antibody tohuman platelets 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.2-2 Affinity of KW-0761 to platelets of humans or cynomolgus monkeys 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価4.2.1.2-3 Effect of KW-0761 on platelet aggregation of humans or cynomolgus monkey 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.2-4 ヒト血小板においてケモカインおよびADP併用により惹起される凝集反応

に対するKW-0761の影響協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.2-5 Effect of KW-0761 on platelet count in human whole blood 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.1.2-6 Characterisation of KW-0761 in a Whole Blood Cytokine (TNF-α and IFN-γ)Release Assay. 海外 社内資料 評価

4.2.1.3 安全性薬理試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.1.4 薬力学的薬物相互作用試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

「A Single-Dose Acute Tolerability and Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、参考4.2.3.1-1に添付した。「Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeys with an Approximate 3-Month Treatment-Free Phase」は共通資料として、4.2.3.7.7-3に添付した。「Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeys with a 12-Month Treatment-Free Period」は共通資料として、4.2.3.7.7-4に添付した。「A 28-Day Repeated Dose Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.2-1に添付した。「A 13-Week Repeated Intravenous Dose Toxicity Study of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys Followed by a 13-Week Recovery Period」は共通資料として、4.2.3.2-2に添付した。

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

6

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4.2.2 薬物動態試験4.2.2.1 分析法及びバリデーション報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.2.1-1 Validation of quantification of KW-0761 ( ) in cynomolgus monkeyheparinized plasma 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.2.1-2 Validation of quantification of KW-0761 in cynomolgus monkey heparinizedplasma using ELISA format 国内 社内資料 評価

4.2.2.1-3 METHOD VALIDATION FOR THE DETERMINATION OF INCYNOMOLGUS MONKEY SODIUM HEPARIN PLASMA BY ELISA 海外 社内資料 評価

4.2.2.1-4 METHOD VALIDATION FOR THE DETERMINATION OF CONCENTRATIONS IN CYNOMOLGUS MONKEY SERUM BY ELISA 海外 社内資料 評価

4.2.2.1-5 Stability test of KW-0761 ( ) in cynomolgus monkey heparinized plasma 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.2.1-6 カニクイザル血漿中抗 KW-0761 ( ) 抗体の濃度測定法バリデーショ

ン協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 評価

4.2.2.1-7 Validation of measurement of anti KW-0761 antibody in cynomolgus monkeyheparinized plasma using ELISA format 国内 社内資料 評価

4.2.2.1-8Validation of Method : Immunoassay for Detecting Antibodiesto in Cynomolgus Monkey Serum using an ElectrochemiluminescentTechnology from Meso Scale Discovery

海外 社内資料 評価

4.2.2.1-9 Validation of an Electrochemiluminescence Method to Detect Anti-Neutralizing Antibodies in Cynomolgus Monkey Serum 海外 社内資料 評価

4.2.2.2 吸収

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別4.2.2.2-1 Pharmacokinetic study of [125I]KW-0761 in monkeys 国内 社内資料 評価

4.2.2.2-2Determination of KW-0761 concentration in monkey plasma in "Pharmacokineticstudy of [125I]KW-0761 in monkeys (Study No. 31- )"

国内 社内資料 評価

「A Study of the Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.1.1-16に添付した。

「A Single-Dose Acute Tolerability and Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、参考4.2.3.1-1に添付した。「A 28-Day Repeated Dose Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.2-1に添付した。「A 13-Week Repeated Intravenous Dose Toxicity Study of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys Followed by a 13-Week Recovery Period」は共通資料として、4.2.3.2-2に添付した。

「A Study for Effects of KW-0761 on Embryo-Fetal Development When Administered Weekly by Intravenous Administration to Pregnant Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.5.2-1に添付した。

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

7

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4.2.2.3 分布

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.2.4 代謝

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

4.2.2.5 排泄

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

4.2.2.6 薬物動態学的薬物相互作用 (非臨床)

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

4.2.2.7 その他の薬物動態試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

「A Study for Effects of KW-0761 on Embryo-Fetal Development When Administered Weekly by Intravenous Administration to Pregnant Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.5.2-1に添付した。

「Pharmacokinetic study of [125I]KW-0761 in monkeys」は共通資料として、4.2.2.2-1に添付した。

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

8

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4.2.3 毒性試験4.2.3.1 単回投与毒性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

参考4.2.3.1-1 A Single-Dose Acute Tolerability and Toxicity Study of KW-0761 Administered bySlow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys 海外 社内資料 参考

4.2.3.2 反復投与毒性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.3.2-1 A 28-Day Repeated Dose Toxicity Study of KW-0761 Administered by SlowIntravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys 海外 社内資料 評価

4.2.3.2-2 A 13-Week Repeated Intravenous Dose Toxicity Study of KW-0761 inCynomolgus Monkeys Followed by a 13-Week Recovery Period 国内 社内資料 評価

4.2.3.3 遺伝毒性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

4.2.3.4 がん原性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別該当資料なし

4.2.3.5 生殖発生毒性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.3.5.2-1A Study for Effects of KW-0761 on Embryo-Fetal Development WhenAdministered Weekly by Intravenous Administration to Pregnant CynomolgusMonkeys

国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

9

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4.2.3.6 局所刺激性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

4.2.3.7 その他の毒性試験

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別参考4.2.3.7.3-1 Effects of KW-0761 on the nervous tissue in cynomolgus monkeys 協和醱酵工業株式会社 国内 社内資料 参考

4.2.3.7.7-1 Cross-Reactivity Study of (KW-0761) with Normal Human Tissues 海外 社内資料 評価

4.2.3.7.7-2 Cross-Reactivity Study of (KW-0761) with Normal Cynomolgus MonkeyTissues 海外 社内資料 評価

4.2.3.7.7-3 Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeyswith an Approximate 3-Month Treatment-Free Phase 海外 社内資料 評価

4.2.3.7.7-4 Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeyswith a 12-Month Treatment-Free Period 海外 社内資料 評価

4.3 参考文献2.4及び2.6項で引用した文献を添付した。

「A Single-Dose Acute Tolerability and Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、参考4.2.3.1-1に添付した。

「A 13-Week Repeated Intravenous Dose Toxicity Study of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys Followed by a 13-Week Recovery Period」は共通資料として、4.2.3.2-2に添付した。「A Study for Effects of KW-0761 on Embryo-Fetal Development When Administered Weekly by Intravenous Administration to Pregnant Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.5.2-1に添付した。

「A 28-Day Repeated Dose Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.2-1に添付した。「A 13-Week Repeated Intravenous Dose Toxicity Study of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys Followed by a 13-Week Recovery Period」は共通資料として、4.2.3.2-2に添付した。「A Study for Effects of KW-0761 on Embryo-Fetal Development When Administered Weekly by Intravenous Administration to Pregnant Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.5.2-1に添付した。「Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeys with an Approximate 3-Month Treatment-Free Phase」は共通資料として、4.2.3.7.7-3に添付した。

「Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeys with a 12-Month Treatment-Free Period」は共通資料として、4.2.3.7.7-4に添付した。

「Single Dose IV/SC Bridging Toxicity Study of in Cynomolgus Monkeys with a 12-Month Treatment-Free Period」は共通資料として、4.2.3.7.7-4に添付した。

「A Study of the Pharmacokinetics and Pharmacodynamics of KW-0761 in Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.1.1-16に添付した。

「A Single-Dose Acute Tolerability and Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、参考4.2.3.1-1に添付した。「A 28-Day Repeated Dose Toxicity Study of KW-0761 Administered by Slow Intravenous Bolus Injection to Cynomolgus Monkeys」は共通資料として、4.2.3.2-1に添付した。

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

10

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第5部 臨床試験報告書5.3 臨床試験報告書5.3.1 生物薬剤学試験報告書

5.3.1.1 バイオアベイラビリティ(BA)試験報告書該当資料なし

5.3.1.2 比較BA試験及び生物学的同等性(BE)試験報告書該当資料なし

5.3.1.3 In Vitro-In Vivoの関連を検討した試験報告書該当資料なし

5.3.1.4 生物学的及び理化学的分析法検討報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

5.3.1.4-1 ELISAによるヒト血漿中KW-0761定量法の分析法バリデーション 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-2 Validation of an immunoassay method for the measurement of KW-0761 in humanplasma 海外 社内資料 参考

5.3.1.4-3 ELISAによるヒト血漿中抗KW-0761抗体測定法の分析法バリデーション 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-4 Validation of an immunoassay method for the measurement of anti-KW-0761antibodies in human plasma 海外 社内資料 参考

5.3.1.4-5 ヒト血漿中KW-0761長期安定性試験 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-6 Long term stability of KW-0761 in human plasma 海外 社内資料 評価

5.3.1.4-7 フローサイトメータによるCCR4陽性細胞測定法のバリデーション試験 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-8 CCR4免疫組織化学染色法のバリデーション試験 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-9 フローサイトメータによるNK細胞測定法のバリデーション試験 国内 社内資料 評価

5.3.1.4-10 1G1抗体を用いたフローサイトメトリーによるCCR4陽性細胞測定法(室温保存)のバリデーション試験

国内 社内資料 評価

5.3.1.4-11 1G1抗体を用いたフローサイトメトリーによるCCR4陽性細胞測定法(冷蔵保存)のバリデーション試験

国内 社内資料 評価

5.3.1.4-12 フローサイトメトリーによるFoxp3陽性細胞測定法(室温保存)のバリデーション試験

国内 社内資料 評価

5.3.1.4-13 フローサイトメトリーによるFoxp3陽性細胞測定法(冷蔵保存)のバリデーション試験

国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

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5.3.2 ヒト生体試料を用いた薬物動態関連の試験報告書5.3.2.1 血漿蛋白結合試験報告書該当資料なし

5.3.2.2 肝代謝及び薬物相互作用試験報告書該当資料なし

5.3.2.3 他のヒト生体試料を用いた試験報告書該当資料なし

5.3.3 臨床薬物動態(PK)試験報告書

5.3.3.1 健康被験者におけるPK及び初期忍容性試験報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

5.3.3.1-1

A randomised, double-blind, placebo-controlled, single ascending dose study todetermine the safety, tolerability, pharmacokinetics and pharmacodynamics of KW-0761 administered intravenously to healthy male subjects and to male patients withseasonal allergic rhinitis.

Kyowa Hakko UK Ltd 海外 社内資料 参考

5.3.3.2 患者におけるPK及び初期忍容性試験報告書

該当資料なし

5.3.3.3 内因性要因を検討したPK試験報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別5.3.3.3-1 KW-0761の薬物動態に対する層別因子の影響の解析 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.3.4 外因性要因を検討したPK試験報告書

該当資料なし

5.3.3.5 ポピュレーションPK試験報告書

該当資料なし

5.3.4 臨床薬力学(PD)試験報告書

5.3.4.1 健康被験者におけるPD試験及びPK/PD試験報告書

該当資料なし

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

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5.3.4.2 患者におけるPD試験及びPK/PD試験報告書

該当資料なし

5.3.5 有効性及び安全性試験報告書

5.3.5.1 申請する適応症に関する比較対照試験報告書

該当資料なし

5.3.5.2 非対照試験報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別5.3.5.2-1 CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.5.2-2 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験」

におけるELISAによるヒト血漿中KW-0761濃度測定国内 社内資料 評価

5.3.5.2-3 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験」

におけるELISAによるヒト血漿中抗KW-0761抗体測定国内 社内資料 評価

5.3.5.2-4 CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験(追補)

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.5.2-5 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験追

補」におけるELISAによるヒト血漿中KW-0761濃度測定国内 社内資料 評価

5.3.5.2-6 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験追

補」におけるELISAによるヒト血漿中KW-0761濃度測定(継続試験)国内 社内資料 評価

5.3.5.2-7 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験追

補」におけるELISAによるヒト血漿中抗KW-0761抗体測定国内 社内資料 評価

5.3.5.2-8 「CCR4陽性末梢性T細胞腫瘍患者を対象としたKW-0761第Ⅰ相臨床試験追

補」におけるELISAによるヒト血漿中抗KW-0761抗体測定(継続試験)国内 社内資料 評価

5.3.5.2-9 CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象としたKW-0761第Ⅱ相臨床試験

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.5.2-10 「CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象としたKW-0761第Ⅱ相

臨床試験」におけるELISAによるヒト血漿中KW-0761濃度測定国内 社内資料 評価

5.3.5.2-11 「CCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫患者を対象としたKW-0761第Ⅱ相

臨床試験」におけるELISAによるヒト血漿中抗KW-0761抗体測定国内 社内資料 評価

CONFIDENTIAL

KW

-0761 1.12 添

付資料一

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5.3.5.3 複数の試験成績を併せて解析した報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別5.3.5.3-1 併合解析報告書 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.5.4 その他の臨床試験報告書

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別5.3.5.4-1 国内第Ⅰ相臨床試験 重篤な有害事象報告書(発疹:第6報) 協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.5.4-2 米国第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験及び第Ⅱ相臨床試験 重篤な有害事象報告書

(CIOMS FORM)Kyowa Hakko Kirin Pharma, Inc 海外 社内資料 その他※

※:実施中の臨床試験であるため臨床試験報告書が完成していないことから、CIOMS FORMを参考として添付した。

5.3.6 市販後の使用経験に関する報告書

該当資料なし

5.3.7 患者データ一覧表及び症例記録

資料番号 タイトル 試験実施機関 報種類 掲載雑誌・その他評価/参考

の別

5.3.7-1 用量設定の根拠となった主要な試験及び主要な有効性の検証試験の被験者一覧表

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.7-2 実施されたすべての臨床試験において有害事象が観察された被験者の一覧表

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.7-3 実施されたすべての臨床試験において重篤な有害事象が観察された被験者の一覧表

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.7-4 実施されたすべての臨床試験において観察された臨床検査値異常変動が観察された被験者の一覧表

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.3.7-5 実施されたすべての臨床試験において観察された臨床検査値の変動を適切に示した図

協和発酵キリン株式会社 国内 社内資料 評価

5.4 参考文献2.5及び2.7項で引用した文献を添付した。

CONFIDENTIAL

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付資料一

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