先にあるもの - intra-martせた事例をいくつかご紹介します。...

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Vol.47 先にあるもの NTT データ イントラマート 検索 https://www.intra-mart.jp/ TEL:03-5549-2821 ── RPA/BPMの導入にお悩みの方必見!! ── Accel Conference 2nd ◉導入が部分的になり、思ったほどの投資対効果がでない ◉全社展開(スケール)の方法が分からない/課題が多い ◉さらに業務効率を上げて働き方改革につなげたいが、どうすればいいか分からない こんなお客様に おすすめ! 開催日時 URL 2019221 日(木) ベルサール半蔵門 ホールA + B https://www.intra-mart.jp/event-seminar/006033.html 「IMPress」 2019年1月発行第47号 第1版 年4回発行 株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報 本誌に記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。 本イベントでは、RPAとBPMを活用し、 業務生産性向上を実現された「先人」をお呼びし、 RPAから始まった業務改革の本質の正しい理解と、 導入 /スケールポイントをご教示いただきます。 デジタル化による業務の生産性向上、 働き方改革の実現方法を先人と考える プレミアムな1日をお過ごしください。

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Page 1: 先にあるもの - intra-martせた事例をいくつかご紹介します。 現場主導によるアジャイル開発 (野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社

Vol.47

真 の 企 業 競 争 力 を 実 現 す る

”ビジネスオペレーションの自動化“の

先にあるものNTTデータ イントラマート 検索

https://www.intra-mart.jp/TEL:03-5549-2821

── RPA/BPMの導入にお悩みの方必見!! ──

Accel Conference 2nd

◉導入が部分的になり、思ったほどの投資対効果がでない◉全社展開(スケール)の方法が分からない/課題が多い◉さらに業務効率を上げて働き方改革につなげたいが、どうすればいいか分からない

こんなお客様におすすめ!

開催日時

URL

2019年2月21日(木) ベルサール半蔵門 ホールA+B

https://www.intra-mart.jp/event-seminar/006033.html

「IMPress」2019年1月発行第47号 第1版 年4回発行株式会社 NTTデータ イントラマート 社外報本誌に記載されている社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。

本イベントでは、RPAとBPMを活用し、業務生産性向上を実現された「先人」をお呼びし、 RPAから始まった業務改革の本質の正しい理解と、導入/スケールポイントをご教示いただきます。デジタル化による業務の生産性向上、働き方改革の実現方法を先人と考えるプレミアムな1日をお過ごしください。

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▼ BPMフォーラム講演会場▼ BPM×RPAを展示しました

▼ RPA Digital Worldの様子

 2018年12月1日にリリースしたAccelシリーズのアップデート版「2018Winter」より、IM-BPMプロセスデザイナ(デスクトップ版)の無償提供を開始しました。 intra-martを導入していないお客様でも、サーバ環境を構築することなく、クライアントPC上で国際標準規格であるBPMN2.0に対応したプロセスを描くことができるようになります。「設計書出力機能」もあるため、現場業務のちょっとした業務整理から、システムインテグレーター様との要件定義まで幅広くご活用いただけます。ぜひ、触れてみていただき、業務整理にご活用いただけますと幸いです!  

2018年11月18日(日)にお台場にて開催された、第9回 NIPPON IT チャリティ駅伝2018に5名で参加いたしました。「駅伝というスポーツを通じて未来を担う若者たちを支援する」ことを目的に開催されており、627チーム、3,135名のランナーと応援の方で大盛況となりました。惜しくも(?)入賞はできませんでしたが、気持ちよく最後まで完走することができました。

BPMフォー  ラム2018 / RPA Digital World 2018に出展しました!当社は「第13回BPMフォーラム2018」と「RPA Digital World 2018」にて、「RPA×BPMによる働き方改革」「RPAのスケール」の2点をテーマに、講演および展示ブースの出展をいたしました。実際に現場でRPAを活用し、活躍されている日本生命保険相互会社様にご登壇いただき、活用している業務内容、RPA導入時の課題とその解決策をご紹介しました。

労働生産人口の減少により、業務生産性の向上や、女性の活躍がますます期待される中、開発を経験したことのない女性の現場メンバーにて、RPAとBPMを活用し、業務のデジタル化・自動化を実現された体験談は、とてもセンセーショナルな内容で、多くのお客様より反響をいただきました。

*日本生命保険相互会社様が自動化された業務については5ページをご参照ください!

第 回13

IM-BPMプロセスデザイナ(デスクトップ版)の無償提供を開始!

NEWSRELEASE

https://www.intra-mart.jp/download/library/★「Product Download Library」よりダウンロードいただけます。

第9回 NIPPON IT チャリティ駅伝2018 に参加しました!

設計書出力(xlsx) 画像出力

参加メンバーの皆さんEnterprise Web Solution 2018 開催レポート!“ビジネスオペレーションの自動化”の先にあるもの 04

デジタルトランスフォーメーションをスピーディーに実現「intra-mart BIORA」 10

分断された業務プロセスを統合しDXを推進!「Digital Process Solutions」 11

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株式会社NTTデータ イントラマート

今年度のEnterprise Web Solution 2018はたいへんに盛況でした。

過去最高の集客となった背景には、やはり「デジタル技術を活用した業務の自動化」に多くの方々が関心を持っているということがあります。今回は早稲田大学 根来先生に「企業にとってのデジタル化となにか?」という本質的な課題について基調講演で解説いただきました。併せて、私の基調講演とともに多くのパートナーのソリューション紹介など、皆様にとってもたいへんに示唆に富んだセミナーになったのではないかと自画自賛しております。ぜひこの特集でその熱気を感じていただければと思っています。

また弊社ではこのところ立て続けにプレスリリースを出しています。特に、業務プロセスのデジタルトランスフォーメーションを支える「intra-mart BIORA」、さらにはSORからSOEにいたる業務プロセスを一気通貫でオートメーション化する「intra-mart Digital Process Solutions」は発表後、多くの問い合わせをいただいております。ぜひこの内容についてもこの季刊誌にてご確認いただきたいと思います。

それでは2019年最初のIMPressを、ぜひお楽しみください。

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Page 3: 先にあるもの - intra-martせた事例をいくつかご紹介します。 現場主導によるアジャイル開発 (野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社

「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける

 これらの脅威に対して、既存企業はどのような対策をとり、対応していく必要があるのでしょうか。 早稲田大学IT戦略研究所の所長である根来龍之氏は、すべての企業は積極的に「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける必要があると本講演内にて語りました。根来氏は、「デジタルビジネス・アジリティ」とは、昨今の不確定なイノベーションの世界において、デジタル化などの変化に柔軟に対応する能力のことと定義しています。 既存企業は、「デジタルビジネス・アジリティ」を身につけ、今まで自社で培ってきた業務のノウハウと主要なプロセスをデジタル化により見える化・効率化し、同時にディスラプターの脅威にも劣らない製品・サービスの価値の再構築を行っていく必要があります。

デジタル技術の活用事例

 実際に業務をうまくデジタル化し、業務の生産性を向上させた事例をいくつかご紹介します。

■ 現場主導によるアジャイル開発(野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社 経費購買戦略部様では、購買デジタルプラットフォーム構想を打ち出し、調達~支払いまでの経費・購買に関わる各種業務をintra-mart上で管理をしていくことで、購買業務の見える化と、日々の改善業務を実現する業務基盤の構築に取り組んでいます(図1)。本システムを構築することで業務プロセスの見える化、購買単価の適正化と、グループ会社展開を進めています。また本システムはアジャイル開発型・現場主導で開発したことで、従来よりも迅速なシステム構築を実現し、現場社員への業務改善意識の定着化に貢献しました。

■ BPM×RPA活用事例(日本生命保険相互会社様) 日本生命保険相互会社様は、「RPA」をはじめとする最新技術を取り入れ、事務プロセスのデジタル化、自動化に取り組まれました。紙の情報をAI/OCRなどでデジタル化し、内容によってRPAに作業を振り分けることで人の作業を極小化させる取り組みを準備しています。また、RPA単体の活用にとどめず、BPM基盤にタスクとして組み込むことで、RPAの各種課題(パーツ管理、権限管理、エラーハンドリング)の解決と、業務上のボトルネックを発見し、継続的な業務改善と、業務の効率化を目指しています(図2)。

ディスラプターの出現

 近年、最新のデジタル技術とリアルを融合し、新しいビジネスモデルや価値を創出する企業が急増しています。特に目覚ましいのは中国におけるデジタル革命です。たとえば、アリババ社が出資している「盒马鮮生(ハーマーシェンシャン)」という食品スーパーでは、デジタルを活用して各商品に2次元コードが発行されており、読み取ることで商品情報をその場で参照できます。魚などの商品をキッチンエリアに持っていくと、調理して提供され、消費者はその場で食べることができるといったレストランの機能を持ったサービスも実施しています。さらにECサイトから注文された商品をスーパーの売り場からピッキングし、30分以内に配送するといったサービスも実施しており、スーパー、レストラン、倉庫、配送機能を持ち合わせている複合施設を展開しています。

 このように、革新的な発想で急成長する新興企業はディスラプター(破壊者)と呼ばれ、デジタルの世界をリアルにうまく組み合わせ持ち込むことで、新たな価値の提供をスピーディーかつ迅速に実行しているのです。

 この新しい業務の流れは「OODA」と呼ばれており、Observe(観察)、Orient(方向付け)、 Decide(意思決定)、Act(実行)の順番で、より柔軟に行動をするための考え方の1つです。 田中公認会計士事務所 所長の田中靖浩氏によると、「OODA」はアメリカの軍隊が活用している組織のサイクルで、目の前の状況を的確に捉え、判断し、臨機応変に対応できるリーダーシップと柔軟な組織作りを目的に開発されました。近年では、変化が激しく先読みすることが難しい市況の中で活用できるとしてビジネスの世界でも注目を浴びています。

OODAの業務プロセスのデジタル化・イノベーションへの応用

 この「OODA」を、業務プロセスのデジタル化・イノベーションにて活用するための3つのステップ ①情報キャッチ(Observe)、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)、③迅速な実行(Act)についてみていきます。

■ IoTでデジタルツインの構築 まず①情報キャッチ(Observe)においては、いかにして現場業務の状態を簡単に把握できるかが鍵となります。そこで活用できるのがログデータです。多くの業務システムは「保守」や「監査」のためにログをとっており、誰が、いつ、何をしたといった情報を集めることができます。 イントラマート社では、それらのログデータを既存システムに手を加えることなく収集し、ダッシュボードで見える化する機能を提供しています。 また、取り込んだログデータからプロセスを自動的に生成する技術(プロセスマイニング)も開発しています(図4)。プロセスマイニングとは、まだプロセス化されていない生のログデータから、プロセスを自動的に作り出す技術です。不要なログデータを排除し主要なプロセスを抽出するノイズリダクション機能を活用することで、現状のプロセスを作成で

きます。 一度作ったプロセスは、ログデータの実行結果からプロセスの流れを再生して確認したり、プロセスの実行状況を動かしたりすることができます。システム化されていない製造現場や工事現場などの環境では、ウェアラブル端末(スマートウォッチなど)を活用し、業務上の行動をデジタル化しログデータとして残していくことも可能です。 ■ AIによる意思決定の支援 次に、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)についてです。近年、意思決定にデータ解析(AI)を組みこんで、意思決定力を拡張するといった「拡張意思決定」というキーワードが注目を浴びています。実際にAIを活用することで、人の意思決定はどのように支援されていくのでしょうか。 イントラマート社では、業務のリコメンド機能や将来予測機能を備えた「タスクセンター」を開発しています。「タスクセンター」は各システムやアプリケーションの情報を自動収集する機能を備えており、タスク管理の属人性の排除とタスクの差配の効率化を支援します。さらに、作業量やメンバーなどの情報を基に、AIが予測した残業量やコストなどの情報をリアルタイムに参照できるため、プロジェクトのQCD向上に貢献します(図5)。

■ 物流業務の自動化(株式会社セイノー情報サービス様) 株式会社セイノー情報サービス様は、複数システムや多くの取引先が介在し、複雑化していた調達から発送までの物流業務プロセスの可視化と管理を担うBPM基盤としてintra-mart

を採用し、物流業務プロセスの自動化を実現しました。 さらに、物流ロボットやマテリアル-ハンドリング(マテハン)機を活用した物流業務の自動化や、IoTを活用した温湿度管理、配送会社間でのシェアリングサービスなどの提供をすすめており、それらをintra-martと組み合わせることで、さらなるお客様の課題解決に取り組んでいます(図3)。

ビジネスオペレーションの自動化の先にあるもの

■ 新しい捉え方OODA 業務のデジタル化が積極的に実施され始めている中、先行企業では単に業務を自動化するだけでなく、業務を実際に実行する前に、意思決定をするための情報を取得し、その情報を基に意思決定をするといった2つのプロセスを、デジタル技術を活用して追加することで、よりスピーディーに、現場の実態に合わせた業務を実行するという新たな流れを取り入れています。

■ 徹底した自動化 最後に③迅速な実行(Act)についてです。今まで定義できていなかった例外対応などの非定型業務を、定型業務として定義し、自動処理できる業務を増やしていくことが必要となります。非定型業務を自動化するポイントは①ロボットと人間が補完しあいながら業務を進める、②例外への最適な対応を全メンバーに共有する、③頻度の高い例外対応は自動処理に変更していく、の3つです。 イントラマート社では、3つのサイクルを回し、非定型業務における自動化を実現する新機能「Case Management System」を2019年度にリリース予定です。 本機能以外にも、2018年に発表した「intra-mart BIORA」「Digital Process Solutions」をはじめとする、最新のデジタル技術を活用し、お客様の業務の自動化を実現する製品・ソリュー

ションを多数提供しております(P10-11参照)。

■ KeynoteSessionまとめ 昨今、デジタル化の波はどんどん波及し、リアルとデジタルを融合することで新しい価値を生み出す企業(=ディスラプター)が登場しています。その中で既存企業は、自社のもつ独自の業務プロセスやノウハウをデジタル化し、変化に柔軟に対応する能力(=デジタルビジネス・アジリティ)を身につけ、新たな価値を生み出していくことが求められています。そのために、AIやRPAなどの新技術をうまく活用しながら、①情報のキャッチ ②情報にもとづく意思決定 ③迅速な実行をするOODAサイクルをすばやく回すことが重要です。本セッションにて紹介した内容を参考にしていただき、お客様における「デジタル化」を進め、お客様の企業価値をさらに高めていただければ幸いです。

KeynoteSession

2018年10月に名古屋、大阪、東京にてイントラマート社のプライベートイベント「Enterprise Web Solution 2018」を開催しました。「Enterprise Web Solution」は、業務プロセスオートメーションの本質に迫り、お客様の業務改善や働き方改革を実現するイベントとして毎年開催しています。今年度は「Tradition × Digital = SHIN-KA」をテーマに、最新のデジタル技術やデータ資産を駆使して、革新的な発想で急成長する企業やサービス(ディスラプター)に対して、既存企業はどのような対策を実施する必要があるのかを、セッションやソリューション展示、体験コーナーを通じてご紹介しました。本記事では、Keynoteや事例セッションを中心に振り返りながら、デジタルテクノロジーを取り入れて自らが進化(SHIN-KA)していくための方策を考えていきます。

株式会社NTTデータ イントラマート代表取締役社長

中山 義人

早稲田大学ビジネススクール 教授早稲田大学IT戦略研究所 所長

根来 龍之 氏

野村ホールディングス株式会社経費購買戦略部長マネージング・ディレクター

田中 秀和 氏

日本生命保険相互会社企業保険契約部企保事務システム構造改革推進担当部長

宮本 豊司 氏

(仮)

図1:野村ホールディングス株式会社 経費購買戦略部様における業務プロセス

Enterprise Web Solution 2018 開催レポート!

“ビジネスオペレーションの自動化”の先にあるもの

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「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける

 これらの脅威に対して、既存企業はどのような対策をとり、対応していく必要があるのでしょうか。 早稲田大学IT戦略研究所の所長である根来龍之氏は、すべての企業は積極的に「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける必要があると本講演内にて語りました。根来氏は、「デジタルビジネス・アジリティ」とは、昨今の不確定なイノベーションの世界において、デジタル化などの変化に柔軟に対応する能力のことと定義しています。 既存企業は、「デジタルビジネス・アジリティ」を身につけ、今まで自社で培ってきた業務のノウハウと主要なプロセスをデジタル化により見える化・効率化し、同時にディスラプターの脅威にも劣らない製品・サービスの価値の再構築を行っていく必要があります。

デジタル技術の活用事例

 実際に業務をうまくデジタル化し、業務の生産性を向上させた事例をいくつかご紹介します。

■ 現場主導によるアジャイル開発(野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社 経費購買戦略部様では、購買デジタルプラットフォーム構想を打ち出し、調達~支払いまでの経費・購買に関わる各種業務をintra-mart上で管理をしていくことで、購買業務の見える化と、日々の改善業務を実現する業務基盤の構築に取り組んでいます(図1)。本システムを構築することで業務プロセスの見える化、購買単価の適正化と、グループ会社展開を進めています。また本システムはアジャイル開発型・現場主導で開発したことで、従来よりも迅速なシステム構築を実現し、現場社員への業務改善意識の定着化に貢献しました。

■ BPM×RPA活用事例(日本生命保険相互会社様) 日本生命保険相互会社様は、「RPA」をはじめとする最新技術を取り入れ、事務プロセスのデジタル化、自動化に取り組まれました。紙の情報をAI/OCRなどでデジタル化し、内容によってRPAに作業を振り分けることで人の作業を極小化させる取り組みを準備しています。また、RPA単体の活用にとどめず、BPM基盤にタスクとして組み込むことで、RPAの各種課題(パーツ管理、権限管理、エラーハンドリング)の解決と、業務上のボトルネックを発見し、継続的な業務改善と、業務の効率化を目指しています(図2)。

ディスラプターの出現

 近年、最新のデジタル技術とリアルを融合し、新しいビジネスモデルや価値を創出する企業が急増しています。特に目覚ましいのは中国におけるデジタル革命です。たとえば、アリババ社が出資している「盒马鮮生(ハーマーシェンシャン)」という食品スーパーでは、デジタルを活用して各商品に2次元コードが発行されており、読み取ることで商品情報をその場で参照できます。魚などの商品をキッチンエリアに持っていくと、調理して提供され、消費者はその場で食べることができるといったレストランの機能を持ったサービスも実施しています。さらにECサイトから注文された商品をスーパーの売り場からピッキングし、30分以内に配送するといったサービスも実施しており、スーパー、レストラン、倉庫、配送機能を持ち合わせている複合施設を展開しています。

 このように、革新的な発想で急成長する新興企業はディスラプター(破壊者)と呼ばれ、デジタルの世界をリアルにうまく組み合わせ持ち込むことで、新たな価値の提供をスピーディーかつ迅速に実行しているのです。

 この新しい業務の流れは「OODA」と呼ばれており、Observe(観察)、Orient(方向付け)、 Decide(意思決定)、Act(実行)の順番で、より柔軟に行動をするための考え方の1つです。 田中公認会計士事務所 所長の田中靖浩氏によると、「OODA」はアメリカの軍隊が活用している組織のサイクルで、目の前の状況を的確に捉え、判断し、臨機応変に対応できるリーダーシップと柔軟な組織作りを目的に開発されました。近年では、変化が激しく先読みすることが難しい市況の中で活用できるとしてビジネスの世界でも注目を浴びています。

OODAの業務プロセスのデジタル化・イノベーションへの応用

 この「OODA」を、業務プロセスのデジタル化・イノベーションにて活用するための3つのステップ ①情報キャッチ(Observe)、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)、③迅速な実行(Act)についてみていきます。

■ IoTでデジタルツインの構築 まず①情報キャッチ(Observe)においては、いかにして現場業務の状態を簡単に把握できるかが鍵となります。そこで活用できるのがログデータです。多くの業務システムは「保守」や「監査」のためにログをとっており、誰が、いつ、何をしたといった情報を集めることができます。 イントラマート社では、それらのログデータを既存システムに手を加えることなく収集し、ダッシュボードで見える化する機能を提供しています。 また、取り込んだログデータからプロセスを自動的に生成する技術(プロセスマイニング)も開発しています(図4)。プロセスマイニングとは、まだプロセス化されていない生のログデータから、プロセスを自動的に作り出す技術です。不要なログデータを排除し主要なプロセスを抽出するノイズリダクション機能を活用することで、現状のプロセスを作成で

きます。 一度作ったプロセスは、ログデータの実行結果からプロセスの流れを再生して確認したり、プロセスの実行状況を動かしたりすることができます。システム化されていない製造現場や工事現場などの環境では、ウェアラブル端末(スマートウォッチなど)を活用し、業務上の行動をデジタル化しログデータとして残していくことも可能です。 ■ AIによる意思決定の支援 次に、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)についてです。近年、意思決定にデータ解析(AI)を組みこんで、意思決定力を拡張するといった「拡張意思決定」というキーワードが注目を浴びています。実際にAIを活用することで、人の意思決定はどのように支援されていくのでしょうか。 イントラマート社では、業務のリコメンド機能や将来予測機能を備えた「タスクセンター」を開発しています。「タスクセンター」は各システムやアプリケーションの情報を自動収集する機能を備えており、タスク管理の属人性の排除とタスクの差配の効率化を支援します。さらに、作業量やメンバーなどの情報を基に、AIが予測した残業量やコストなどの情報をリアルタイムに参照できるため、プロジェクトのQCD向上に貢献します(図5)。

■ 物流業務の自動化(株式会社セイノー情報サービス様) 株式会社セイノー情報サービス様は、複数システムや多くの取引先が介在し、複雑化していた調達から発送までの物流業務プロセスの可視化と管理を担うBPM基盤としてintra-mart

を採用し、物流業務プロセスの自動化を実現しました。 さらに、物流ロボットやマテリアル-ハンドリング(マテハン)機を活用した物流業務の自動化や、IoTを活用した温湿度管理、配送会社間でのシェアリングサービスなどの提供をすすめており、それらをintra-martと組み合わせることで、さらなるお客様の課題解決に取り組んでいます(図3)。

ビジネスオペレーションの自動化の先にあるもの

■ 新しい捉え方OODA 業務のデジタル化が積極的に実施され始めている中、先行企業では単に業務を自動化するだけでなく、業務を実際に実行する前に、意思決定をするための情報を取得し、その情報を基に意思決定をするといった2つのプロセスを、デジタル技術を活用して追加することで、よりスピーディーに、現場の実態に合わせた業務を実行するという新たな流れを取り入れています。

■ 徹底した自動化 最後に③迅速な実行(Act)についてです。今まで定義できていなかった例外対応などの非定型業務を、定型業務として定義し、自動処理できる業務を増やしていくことが必要となります。非定型業務を自動化するポイントは①ロボットと人間が補完しあいながら業務を進める、②例外への最適な対応を全メンバーに共有する、③頻度の高い例外対応は自動処理に変更していく、の3つです。 イントラマート社では、3つのサイクルを回し、非定型業務における自動化を実現する新機能「Case Management System」を2019年度にリリース予定です。 本機能以外にも、2018年に発表した「intra-mart BIORA」「Digital Process Solutions」をはじめとする、最新のデジタル技術を活用し、お客様の業務の自動化を実現する製品・ソリュー

ションを多数提供しております(P10-11参照)。

■ KeynoteSessionまとめ 昨今、デジタル化の波はどんどん波及し、リアルとデジタルを融合することで新しい価値を生み出す企業(=ディスラプター)が登場しています。その中で既存企業は、自社のもつ独自の業務プロセスやノウハウをデジタル化し、変化に柔軟に対応する能力(=デジタルビジネス・アジリティ)を身につけ、新たな価値を生み出していくことが求められています。そのために、AIやRPAなどの新技術をうまく活用しながら、①情報のキャッチ ②情報にもとづく意思決定 ③迅速な実行をするOODAサイクルをすばやく回すことが重要です。本セッションにて紹介した内容を参考にしていただき、お客様における「デジタル化」を進め、お客様の企業価値をさらに高めていただければ幸いです。

図5:タスクセンター画面

図2:日本生命保険相互会社様における改善事例

図3:株式会社セイノー情報サービス様における物流業務自動化イメージ

株式会社セイノー情報サービス 代表取締役社長 

鳥居 保徳 氏

田中公認会計士事務所 所長

田中 靖浩 氏

プロセス化されていないログから、プロセスを自動的に生成する技術

プロセスマイニング

ログデータ

プロセスログ可視化

AIが最適な配置をリコメンド自動的にタスクを収集

自動的にタスクを収集

照会 情報取得 情報確定 処理

職員

お客様

お客様コール

HP 紙 デジタル化 判断要確定データ修正

BPMN

RPA(ROBO)

AI OCR

事務プロセスの自動化

人 人 AI

図4:プロセスマイニングの図

Enterprise Web Solution 2018 開催レポート! “ビジネスオペレーションの自動化”の先にあるもの

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「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける

 これらの脅威に対して、既存企業はどのような対策をとり、対応していく必要があるのでしょうか。 早稲田大学IT戦略研究所の所長である根来龍之氏は、すべての企業は積極的に「デジタルビジネス・アジリティ」を身につける必要があると本講演内にて語りました。根来氏は、「デジタルビジネス・アジリティ」とは、昨今の不確定なイノベーションの世界において、デジタル化などの変化に柔軟に対応する能力のことと定義しています。 既存企業は、「デジタルビジネス・アジリティ」を身につけ、今まで自社で培ってきた業務のノウハウと主要なプロセスをデジタル化により見える化・効率化し、同時にディスラプターの脅威にも劣らない製品・サービスの価値の再構築を行っていく必要があります。

デジタル技術の活用事例

 実際に業務をうまくデジタル化し、業務の生産性を向上させた事例をいくつかご紹介します。

■ 現場主導によるアジャイル開発(野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社 経費購買戦略部様では、購買デジタルプラットフォーム構想を打ち出し、調達~支払いまでの経費・購買に関わる各種業務をintra-mart上で管理をしていくことで、購買業務の見える化と、日々の改善業務を実現する業務基盤の構築に取り組んでいます(図1)。本システムを構築することで業務プロセスの見える化、購買単価の適正化と、グループ会社展開を進めています。また本システムはアジャイル開発型・現場主導で開発したことで、従来よりも迅速なシステム構築を実現し、現場社員への業務改善意識の定着化に貢献しました。

■ BPM×RPA活用事例(日本生命保険相互会社様) 日本生命保険相互会社様は、「RPA」をはじめとする最新技術を取り入れ、事務プロセスのデジタル化、自動化に取り組まれました。紙の情報をAI/OCRなどでデジタル化し、内容によってRPAに作業を振り分けることで人の作業を極小化させる取り組みを準備しています。また、RPA単体の活用にとどめず、BPM基盤にタスクとして組み込むことで、RPAの各種課題(パーツ管理、権限管理、エラーハンドリング)の解決と、業務上のボトルネックを発見し、継続的な業務改善と、業務の効率化を目指しています(図2)。

ディスラプターの出現

 近年、最新のデジタル技術とリアルを融合し、新しいビジネスモデルや価値を創出する企業が急増しています。特に目覚ましいのは中国におけるデジタル革命です。たとえば、アリババ社が出資している「盒马鮮生(ハーマーシェンシャン)」という食品スーパーでは、デジタルを活用して各商品に2次元コードが発行されており、読み取ることで商品情報をその場で参照できます。魚などの商品をキッチンエリアに持っていくと、調理して提供され、消費者はその場で食べることができるといったレストランの機能を持ったサービスも実施しています。さらにECサイトから注文された商品をスーパーの売り場からピッキングし、30分以内に配送するといったサービスも実施しており、スーパー、レストラン、倉庫、配送機能を持ち合わせている複合施設を展開しています。

 このように、革新的な発想で急成長する新興企業はディスラプター(破壊者)と呼ばれ、デジタルの世界をリアルにうまく組み合わせ持ち込むことで、新たな価値の提供をスピーディーかつ迅速に実行しているのです。

 この新しい業務の流れは「OODA」と呼ばれており、Observe(観察)、Orient(方向付け)、 Decide(意思決定)、Act(実行)の順番で、より柔軟に行動をするための考え方の1つです。 田中公認会計士事務所 所長の田中靖浩氏によると、「OODA」はアメリカの軍隊が活用している組織のサイクルで、目の前の状況を的確に捉え、判断し、臨機応変に対応できるリーダーシップと柔軟な組織作りを目的に開発されました。近年では、変化が激しく先読みすることが難しい市況の中で活用できるとしてビジネスの世界でも注目を浴びています。

OODAの業務プロセスのデジタル化・イノベーションへの応用

 この「OODA」を、業務プロセスのデジタル化・イノベーションにて活用するための3つのステップ ①情報キャッチ(Observe)、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)、③迅速な実行(Act)についてみていきます。

■ IoTでデジタルツインの構築 まず①情報キャッチ(Observe)においては、いかにして現場業務の状態を簡単に把握できるかが鍵となります。そこで活用できるのがログデータです。多くの業務システムは「保守」や「監査」のためにログをとっており、誰が、いつ、何をしたといった情報を集めることができます。 イントラマート社では、それらのログデータを既存システムに手を加えることなく収集し、ダッシュボードで見える化する機能を提供しています。 また、取り込んだログデータからプロセスを自動的に生成する技術(プロセスマイニング)も開発しています(図4)。プロセスマイニングとは、まだプロセス化されていない生のログデータから、プロセスを自動的に作り出す技術です。不要なログデータを排除し主要なプロセスを抽出するノイズリダクション機能を活用することで、現状のプロセスを作成で

きます。 一度作ったプロセスは、ログデータの実行結果からプロセスの流れを再生して確認したり、プロセスの実行状況を動かしたりすることができます。システム化されていない製造現場や工事現場などの環境では、ウェアラブル端末(スマートウォッチなど)を活用し、業務上の行動をデジタル化しログデータとして残していくことも可能です。 ■ AIによる意思決定の支援 次に、②情報に基づく意思決定(Orient/Decide)についてです。近年、意思決定にデータ解析(AI)を組みこんで、意思決定力を拡張するといった「拡張意思決定」というキーワードが注目を浴びています。実際にAIを活用することで、人の意思決定はどのように支援されていくのでしょうか。 イントラマート社では、業務のリコメンド機能や将来予測機能を備えた「タスクセンター」を開発しています。「タスクセンター」は各システムやアプリケーションの情報を自動収集する機能を備えており、タスク管理の属人性の排除とタスクの差配の効率化を支援します。さらに、作業量やメンバーなどの情報を基に、AIが予測した残業量やコストなどの情報をリアルタイムに参照できるため、プロジェクトのQCD向上に貢献します(図5)。

■ 物流業務の自動化(株式会社セイノー情報サービス様) 株式会社セイノー情報サービス様は、複数システムや多くの取引先が介在し、複雑化していた調達から発送までの物流業務プロセスの可視化と管理を担うBPM基盤としてintra-mart

を採用し、物流業務プロセスの自動化を実現しました。 さらに、物流ロボットやマテリアル-ハンドリング(マテハン)機を活用した物流業務の自動化や、IoTを活用した温湿度管理、配送会社間でのシェアリングサービスなどの提供をすすめており、それらをintra-martと組み合わせることで、さらなるお客様の課題解決に取り組んでいます(図3)。

ビジネスオペレーションの自動化の先にあるもの

■ 新しい捉え方OODA 業務のデジタル化が積極的に実施され始めている中、先行企業では単に業務を自動化するだけでなく、業務を実際に実行する前に、意思決定をするための情報を取得し、その情報を基に意思決定をするといった2つのプロセスを、デジタル技術を活用して追加することで、よりスピーディーに、現場の実態に合わせた業務を実行するという新たな流れを取り入れています。

本イベントにて上記紹介のセッション以外にも、「Technologyセッション」や「Sponsorセッション」、「ソリューション展示」、intra-mart製品を見て、触って、学ぶことができる体感コーナー「intra-mart Labo」を実施いたしました。ここではダイジェストでご紹介いたします。

 ここからは、「UserCase」セッションでご登壇されたお客様とintra-martの活用方法について、ダイジェストでご紹介いたします。

■ 内製化/アジャイル開発/システム共通基盤 株式会社バンダイナムコビジネスアーク様は、①既存アプリの分散により要員教育が進まない、②ベンダーに依存している、③世の中、業界、事業の変化に追従するためのスピード開発ができないといった3つの課題に対応するため、システムの開発基盤としてintra-martを活用し、内製化部隊を立ち上げ、開発標準化に取り組まれました。 KeynoteSessionでご登壇いただいた野村ホールディングス株式会社様にも再びご登壇いただき、内製化に関する取り組みをさらに詳細にご説明いただきました。

■ 業務プロセス改善  株式会社リクルートテクノロジーズ様は、社内ITサービスの利用申請業務(40種類超)において、①各種データが散在し自動連携ができない、②申請受付業務~サービス提供までの業務の進捗管理が手作業、③フルスクラッチのため開発工数が膨大となる、という3つの課題を解決するため、intra-martの既存機能をフル活用しフルスクラッチをやめることで、開発工数を大幅に削減しました。また、他システムとの自動連携や申請業務やデータ作成作業の自動化を可能にし、申請~納品~課金までの業務を改善しました。 サンセイ医機株式会社様は、「個(個別最適)」から「組織(全体最適)」で成長するための「しくみ」を会社全体で実現することを目的に、①BPMを活用し各業務をフロー化、②販売管理

システムへの不整合データ入力の抑止、③経営分析データなどモニタリング情報のポータル画面の作成という3点に取り組み、一連の業務を内製化しました。結果、BPMを適用した業務プロセスにおいて、コストの削減やミス発生の削減といった効果が着実に出ています。 その他、KeynoteSessionでご登壇いただきました日本生命保険相互会社様にもご登壇いただき、RPAとBPMに関する取り組みをご紹介いただきました。

■ 製造業/デジタルトランスフォーメーション ティアックオンキヨーソリューションズ株式会社様は、価格設定から注文までのリードタイムの短縮と社内業務の効率化を実現するため、価格条件マスタ登録プロセスのデジタル化に取り組みました。お客様の依頼から基幹システムへの登録までのすべての業務プロセスをBPMで描き、RPAも活用してできる限り人手を介さないように設定したことで、売り上げ開始の早期化を実現し、お客様満足度の向上と、継続的な業務プロセス改善の実施を可能にしました。 Auto Parts Alliance (China) Ltd.様は、intra-martのBPMおよびRPAを採用し、購買業務と支払い業務のデジタル化を実施しました。購買業務においては、マスタ登録や交渉に時間がかかり、購買申請を起案するまでに1日あたり4.5時間かかっていた業務を、使い勝手に変更なく改善しました。支払い業務においては、各証跡をBPMにて管理、RPAにてチェックしERPへ自動登録を実施することで、支払い業務をスピーディーに実施できるようになり、人間系の作業の証跡も取れるようになりました。

■ 徹底した自動化 最後に③迅速な実行(Act)についてです。今まで定義できていなかった例外対応などの非定型業務を、定型業務として定義し、自動処理できる業務を増やしていくことが必要となります。非定型業務を自動化するポイントは①ロボットと人間が補完しあいながら業務を進める、②例外への最適な対応を全メンバーに共有する、③頻度の高い例外対応は自動処理に変更していく、の3つです。 イントラマート社では、3つのサイクルを回し、非定型業務における自動化を実現する新機能「Case Management System」を2019年度にリリース予定です。 本機能以外にも、2018年に発表した「intra-mart BIORA」「Digital Process Solutions」をはじめとする、最新のデジタル技術を活用し、お客様の業務の自動化を実現する製品・ソリュー

ションを多数提供しております(P10-11参照)。

■ KeynoteSessionまとめ 昨今、デジタル化の波はどんどん波及し、リアルとデジタルを融合することで新しい価値を生み出す企業(=ディスラプター)が登場しています。その中で既存企業は、自社のもつ独自の業務プロセスやノウハウをデジタル化し、変化に柔軟に対応する能力(=デジタルビジネス・アジリティ)を身につけ、新たな価値を生み出していくことが求められています。そのために、AIやRPAなどの新技術をうまく活用しながら、①情報のキャッチ ②情報にもとづく意思決定 ③迅速な実行をするOODAサイクルをすばやく回すことが重要です。本セッションにて紹介した内容を参考にしていただき、お客様における「デジタル化」を進め、お客様の企業価値をさらに高めていただければ幸いです。

*Enterprise Web Solution 2018の資料は下記URLよりダウンロードいただけます。https://www.intra-mart.jp/event-seminar/event/ews2018.html

 「Technologyセッション」では、イントラマート社の開発本部から最新機能についてご紹介しました。Keynoteでもご紹介したAIへの取り組み(タスクセンター)だけではなく、Excelのような操作感を実現する新機能「IM-Spreadsheet」やクラウドサービス「Accel-Mart」などをご紹介しました。 「Sponsorセッション」では、9社のスポンサー様にAI、RPA、BPM、IoTなどへの取り組みや、業務課題解決のソリューション、お客様の業務課題解決方法についてご紹介いただきました。

■ Technology & Sponsorセッション

スポンサー様を含め50種以上のソリューションを終日展示いたしました。大きく、「Digitalソリューション」「業務アプリケーション」「導入・運用支援サービス」の3つのカテゴリに分類し、それぞれ内容をご紹介させていただきました。

■ ソリューション展示

■ intra-mart Labointra-mart Laboでは、主に「diora-mart(ジオラマ展示コーナー)」「はじめてのintra-mart開発体験コーナー」「ミニセッション」「Ask The Experts」の4つのコーナーを用意し、さまざまな展示を実施しました。

UserCase

他セッション & ソリューション展示紹介

大勢の来場者でにぎわったソリューション展示の様子

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物流・在庫管理業務の「発注→在庫確認→出庫→輸送→納品」の流れをintra-martの各種機能とさまざまなデバイスやおもちゃを用いてミニチュアで表現した「diora-mart(ジオラマ展示コーナー)」

intra-martの営業~開発メンバーがあらゆるご相談に乗る「Ask the Experts」

intra-mart開発初心者の方向け「はじめてのintra-mart開発体験コーナー」

intra-martとスポンサー各社が10~15分で業務課題解決のソリューションを紹介「ミニセッション」

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Enterprise Web Solution 2018 開催レポート! “ビジネスオペレーションの自動化”の先にあるもの

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Page 6: 先にあるもの - intra-martせた事例をいくつかご紹介します。 現場主導によるアジャイル開発 (野村ホールディングス株式会社様) 野村ホールディングス株式会社

 「intra-mart BIORA」とは、業務改善プラットフォーム「intra-mart Accel Platform」と連携するデジタル技術と、業務オペレーションの自動化に関するノウハウを集約して提供する新しいソリューションサービスです。検証済のデジタル技術をお客様の業務プロセスに合わせてスピーディー

かつ柔軟に導入することが可能です。 「IM-IoT」「IM-OCR」「IM-RPA」「IM-AI」から構成されており、これらのデジタル技術を柔軟に組み合わせながら、従来の業務プロセスのさらなるデジタル化・自動化を実現し、お客様の競争優位性の確立に貢献します。

デジタルトランスフォーメーションをスピーディーに実現

 「Digital Process Solutions」とは、お客様や仕入先との接点となるサービス提供ポータルサイトからはじまり、最終的に ERP などの基幹システムにつながるすべての業務プロセスをカバーする各種業務テンプレート群から成る総合的なソリューションの総称です。 これまでは、部門ごとに最適化されたシステムの個別導入が進み、部門間をまたがる業務プロセスは分断され、結果的に業務効率とお客様エンゲージメントの低下を招いていました。「Digital Process Solutions」を活用することで、サイロ化されたシステムを業務起点で統合し、多様化するお客様起点の情報を一元管理・適切に差配することができます。 これにより、部門をまたぐ業務が標準化・可視化され、適切なデジタル化が可能になるとともに、お客様対応のスピードと質が向上し、お客様価値の最大化につながります。バックエンド業務の効率化を支える「 Accel Application

(1)テンプレート + IoT / OCR & RPA最新デジタル技術と組み合わせることで、テンプレートの適用範囲を大きく広げ、業務をより自動化できます。 ・IoT で故障予兆をキャッチ  →修理保守プロセスを自動スタートする ・販売店の修理受付伝票をOCRと RPAで自動転記

(2)テンプレート+AIテンプレートにて実業務の実績データを収集し学習します。その結果を基に効果的な活動をサジェストできます。

Suite」や、デジタルテクノロジーを結集した「intra-mart BIORA」と連携することで、単一パッケージにはない価値を提供します。

「intra-mart BIORA」分断された業務プロセスを統合しDXを推進!

「Digital Process Solutions」

バイヤーとサプライヤーとの情報連携を見える化し、発注業務の可視化で最適な購買プロセスをサポートします。

受付~見積~作業~完了までのプロセスを一元管理することで、生産性を高めメンテナンス収益を大幅に向上します。

画面遷移を減らし直感的な画面構成を採用したことで入力負荷を徹底的に削減した、本当にご活用いただけるSFAです。

「Digital Process Solutions」とは

「Digital Process Solutions」を構成するテンプレート群 (※一部抜粋)

「Digital Process Solutions」 と「intra-mart BIORA」連携による効果

intra-mart BIORAは従来の業務プロセスのさらなるデジタル化・自動化を実現する

修理保守/ディスパッチ サプライヤーポータル SFA

可視化・デジタル化により品質とスピードが向上し、顧客エンゲージメントが最大化

intra-mart Accel Platform (BPM/ワークフロー)

得意先

代理店

加盟店

仕入先

消費者

設備

Digital Process Solutions

TEL 営業 マーケ 法務/総務 フィールド 開発

Mail

EC

WebEDI

SNS

アプリ

顧客情報 購買情報 修理情報 製品情報

EC顧客情報 顧客情報 契約情報 修理情報

お問い合わせ情報

キャンペーン情報

故障情報

ERP

IoT OCR RPA AI

SaaS

SaaS

EC

WebEDI

取引先ポータル

SNS

ポータルサイト

見積・契約管理

修理保守

SFA/MA 部材調達

品質管理

差配

修理保守/ディスパッチ

自動でディスパッチ 過去実績データ 仕入先をサジェスト

次の営業活動をサジェスト

提案シマス

センサーや各デバイスから取得したビッグデータ(IoTデータ)を可視化・分析し、業務プロセス(BPM)やアプリケーションとの柔軟な連携を可能にするIoT基盤です。分析したあらゆるデータを業務プロセス(BPM)とつなぎ有効活用することで、様 な々業務の利便性・生産性を高められます。

IM-IoT

従来の紙帳票を簡単にデジタル化して業務プロセスに取り込む機能です。IM-OCR+IM-AIにより、手書きや印刷された文字を高い認識精度で業務プロセスに取り込めます。アナログ業務を一気にデジタル化します。

IM-OCR

個人のルーティン業務を自動化するRPAと、複数システムをまたがる複雑な業務プロセスを可視化・効率化するBPM/ワークフローを組み合わせることで、業務全般の自動化・生産性向上を実現します。定型的な作業およびルールに基づく人間の判断作業をロボットの自動実行に任せ、それらの実行結果をBPM/ワークフローによって業務プロセス全般へ受け渡すことができます。

IM-RPA

デジタルデータを高度に解析してリコメンドするなど、インテリジェントシステムを構築するためのAI基盤です。AI技術をBPMに組み込むことで、業務全体のパフォーマンスを高められます。今現在の状況の把握だけでなく、将来の予測結果を表示させることができるため、高度な意思決定を迅速に支援することが可能です。

IM-AI

 イントラマートの研究開発部隊“デジタルビジネス事業推進室”のメンバーがITの先進的な取り組みをご紹介する本連載も第3回となりました。今回は「Enterprise Web Solution 2018」に出展した、「intra-mart BIORA」を活用して実現した接客業務を自動化する「おもてなしサービス」をご紹介します。 お客様が来店すると、様々なセンサーや、RPA、OCR、AIがintra-mart BIORAによってシームレスにIM-BPMと連携し、自動でおもてなしサービスを提供します。 来店いただいたお客様には、LEDで座席案内をし、接客は音声対話にて行います。 接客時の会話や、ご紹介する「おすすめのブース」は、OCRした名刺情報や、会話内容から、AIによって決定します。最後は、ノベルティのレトルトカレーをプレゼント。AIによって選定したカレーの好みは、なんと正解率80%でした。当日は、100組を超える多くのお客様に、BIORAブースを体験いただけました。

連載 イントラマートデジタルビジネス最前線!

intra-mart BIORA活用例3第 回

https://dev.intra-mart.jp/biorabooth/もっと「intra-mart BIORA」について知りたい方は、下記のURLよりご確認ください。

BIORAブースのご案内

LEDデバイスをintra-mart BPM/IoTにより制御し、座席案内を行います

IoT

音声対話の結果より、RPAが自動的にモニタ操作を行うことで、接客やセミナー案内を自動化します

RPA

多様な形式の名刺を撮影し、自動的に抽出した情報をIM-BPMに連携することで、後続のおもてなしプロセスで活用します

OCR

サーモセンサー、光センサー、超音波センサーによるビッグデータをリアルタイムに処理し、業務プロセスにフィードバックします

IoT

顧客の特性から、機械学習によってお好みの辛さを推定します(甘口・中辛・辛口)

AI

AGV(無人搬送車)に見立てたルンバをAIによって自動操縦して、ノベルティを配送します

AI

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