屋外形冷凍機 施工説明書ssl.imari.co.jp/pab/217-ocu-nl2500csf.pdf図はocu-nl3000csf...

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製品には、注意ラベルが貼付されています。 このたびは、パナソニック製品を お買い上げいただき、まことにありがとう ございます。 この施工説明書を必ずお読みいただき、 説明に沿って正しく施工してください。 特に「安全上のご注意」(3~7ページ)は、 事前に必ずお読みいただき、 安全に施工してください。 この施工説明書は、大切に保管して ください。 施工説明書 品番 OCU-NL2500CSF(-SL) OCU-NL3000CSF(-SL) OCU-NL3500CSF(-SL) 目次 ■ フロン回収・破壊法 ■ 安全上のご注意 ■ 各部の名称および付属部品と別売部品 ■ 使用範囲 ■ ユニットを上手にお使いいただくために ■ 据え付け場所の選定 ■ 搬入 ・ 据え付け ■ 据え付け例 ■ 冷媒配管工事 ■ 配管例 ■ 冷媒回路図 ■ 冷媒充填 ■ 電気配線工事上のご注意 ■ 電気配線工事 ■ 電気回路図 ■ 運転前に確認していただくこと ■ コントローラについて ■ 凝縮圧力コントロールについて ■ 運転時の調整 ■ 油面管理方法 ■ 警報について ■ 保守点検 ■ 故障時の処置 ■ 故障診断 ■ ユニットの保証条件 2 3~7 8 9 10 11 12 ~ 13 14 ~ 15 16 17 18 19 20 21 ~ 23 24 ~ 25 26 27 ~ 34 35 36 37 38 39 40 ~ 42 43 ~ 45 46 ~ 47 図は OCU-NL3000CSF 屋外形冷凍機 半密閉アウトドアマルチユニット

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Page 1: 屋外形冷凍機 施工説明書ssl.imari.co.jp/pab/217-OCU-NL2500CSF.pdf図はOCU-NL3000CSF 屋外形冷凍機 (半密閉アウトドアマルチユニット) 2 フロン回収・破壊法

製品には、注意ラベルが貼付されています。

このたびは、パナソニック製品をお買い上げいただき、まことにありがとうございます。この施工説明書を必ずお読みいただき、説明に沿って正しく施工してください。特に「安全上のご注意」(3~ 7ページ)は、事前に必ずお読みいただき、安全に施工してください。この施工説明書は、大切に保管してください。

施工説明書品番 OCU-NL2500CSF(-SL) OCU-NL3000CSF(-SL) OCU-NL3500CSF(-SL)

目次■ フロン回収・破壊法

■ 安全上のご注意

■ 各部の名称および付属部品と別売部品

■ 使用範囲

■ ユニットを上手にお使いいただくために

■ 据え付け場所の選定

■ 搬入 ・据え付け

■ 据え付け例

■ 冷媒配管工事

■ 配管例

■ 冷媒回路図

■ 冷媒充填

■ 電気配線工事上のご注意

■ 電気配線工事

■ 電気回路図

■ 運転前に確認していただくこと

■ コントローラについて

■ 凝縮圧力コントロールについて

■ 運転時の調整

■ 油面管理方法

■ 警報について

■ 保守点検

■ 故障時の処置

■ 故障診断

■ ユニットの保証条件

2

3~7

8

9

10

11

12~ 13

14~ 15

16

17

18

19

20

21~ 23

24~ 25

26

27~ 34

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37

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40~ 42

43~ 45

46~ 47図はOCU-NL3000CSF

屋外形冷凍機(半密閉アウトドアマルチユニット)

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2

フロン回収・破壊法

コンデンシングユニットを設置・施工される方へのお願い

1. 製品表示ラベルの貼付について

2. 表示に当たってのお願い

①施工業者様が記入される表示は、耐候性、耐紫外線を考慮し、文字が消えないような方法で行ってください。(ラベルプリンターのラベル使用、表示を透明シールで覆うなどの方法を推奨します。)

②マジック等で記入された場合には、定期的にチェックして、上書き修正等を実施してください。また、文字が消えた場合を考慮し、表示内容は別に控えを取ることを推奨します。③施工業者様独自で製品表示をされても結構です。この場合、製品表示ラベルに、表示の内容を別に行っていることがわかるような処理を施してください。

3. 罰 則

施工業者様が、本法律に違反した場合、以下の罰則により罰せられます。

・82条:1年以下の懲役または50万円以下の罰金登録なしで回収した場合。許可なしで破壊した場合。みだりに大気放出した場合。

・83条:50万円以下の罰金回収/破壊勧告無視、改善勧告無視、料金変更勧告無視。

・84条:30万円以下の罰金回収/破壊業者の変更届の不実施・虚偽の届出。

・85条:20万円以下の罰金回収/破壊の記録及び報告の不実施・虚偽の報告。

・87条:10万円以下の過料回収/破壊の廃業届出の不実施・製品表示の不実施及び虚偽の表示。

オゾン層の保護および地球温暖化の防止のため、2002年4月から『特定製品に係るフロン類の回収及び破壊実施の確保に関する法律(フロン回収・破壊法)』が施行されました。これによりフロン類をみだりに大気中に放出することが禁止となり、また、製品を廃棄する場合にはフロン類の回収が義務付けられます。そのため、施工業者様は、コンデンシングユニットを設置し、フロン類を充てんする際、フロン類の種類・冷媒番号・充てん量が目視確認できる『製品表示』をしなければなりません。また、(社)日本冷凍空調工業会では、地球温暖化防止対策のための自主的取り組みの一環として、冷凍・空調機器に含まれる冷媒の温暖化の影響度合いを二酸化炭素に換算してその値を表示する冷媒の「見える化」を行うことを決定しました。この冷媒の「見える化」は、広い範囲の方々に対し、冷媒の大気中への排出による地球温暖化の影響をご認識いただき、使用時排出の削減、廃棄時回収率の向上を図ることを目的としています。そこで『製品表示』には、フロン類の充てん量の二酸化炭素換算値・充てんした事業者名を、あわせて記入くださいますようお願いいたします。

フロン類の種類を表示する。 (R404Aの場合『HFC』)

現地でR404Aを充てんした場合、 ここに「404A」と表示する。

フロン類の二酸化炭素換算値を表示する。換算値は、添付のリーフレット(802-6-4179-138-00)を参照の事。

現地で充てんした事業者名を表示する。

現地での充てん量を表示する。

コンデンシングユニットには、下図の「製品表示ラベル」を貼付しています。(2002年1月生産分より実施、2009年11月生産分より二酸化炭素換算値の項目追加)ただし主にケース等に内蔵して使用されるコンデンシングユニット(全密閉インドアユニット)には、「製品表示ラベル」を添付(製品に同梱)しています。お手数ですが、見やすい場所に貼付してください。

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安全上のご注意人への危害、財産の損害を防止するため、必ずお守りいただくことを説明しています。

■誤った使い方をしたときに生じる危害や損害の程度を区分して、説明しています。

警告 「死亡や重傷を負うおそれがある内容」です。

注意 「軽傷を負うことや、財産の損害が発生するおそれがある内容」です。

■お守りいただく内容を次の図記号で説明しています。

してはいけない内容です。

実行しなければならない内容です。

警告

据付工事

据え付けは、専門業者に依頼し、高圧ガス

保安法および施工説明書に準じる

据付工事に不備があると、異常振動等

の不具合により、冷媒ガス漏れ・感電・

火災の恐れがあります。

据え付けは、ユニット質量に十分耐える

ところに確実に行う

基礎に不備があると、転倒・落下の事

故により、冷媒ガス漏れ・けが・感電・

火災の恐れがあります。

●ユニット質量の 3倍程度のコンク

リート基礎とし、アンカーボルトによ

り、確実に固定してください。

指定冷媒以外は使用(冷媒補充・入替え)

しない

機器の故障や破裂、けがなどの原因

冷媒充填前に気密試験を実施する

冷媒が漏れると酸素欠乏となり死亡事

故の恐れがあります。

感電火災の原因になります。

●気密試験を確実に行い、冷媒漏れの

ない事を確認してください。

必ずお守りください

気密試験を行う前に冷媒配管を確実に行う

冷媒ガス漏れにより窒息の恐れがあり

ます。

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4

安全上のご注意 必ずお守りください

電気工事

必ず専用回路を使用し、漏電遮断器を

設置する

電気工事に不備があると漏電し、感電、

火災の恐れがあります。

●〈電気工事に関する技術基準〉、〈内

線規定〉および施工説明書に準じて電

気工事を行ってください。

電気配線は、指定のケーブルを使用し、

固定する

指定のケーブルを使用していなかった

り、接続や固定が不完全な場合、電気

抵抗が大きくなり、異常発熱・火災の

恐れがあります。

●指定のケーブルを使用し、配線固定

を確実に行ってください。

アース工事を行う

アース工事がされていないと漏電によ

る感電の恐れがあります。

●電気工事業者によるD種接地工事を

確実に行ってください。

電装箱のカバーおよび外装パネルは、

確実に取り付ける

取り付けが不完全な場合は、内部に水

や生き物が入り、漏電して火災・感電

の恐れがあります。

●確実に取り付けられていることを確

認してください。

使用上のご注意

安全装置の設定値を変更しない

設定値を変更したまま使用すると安全

停止しないで、破裂、発火の恐れがあ

ります。

●安全装置の設定値は、変更しないで

ください。万一変更した場合は、電源

スイッチ、および、漏電遮断器を切り、

販売店にご相談ください。

外装パネルの換気口、および、ファンガード

に指、棒、異物を入れない

高速回転しているファンに当り、けが

の恐れがあります。

●外装パネルの換気口、および、ファ

ンガードに指、棒、異物を入れないで

ください。

漏電遮断器が作動したら、専門業者に

連絡する

無理に電源復帰を行うと、漏電により、

火災・感電の恐れがあります。

水などが電装箱内部に入ったら、電源

スイッチを切り、漏電遮断器をOFFする

そのまま使用するとショートして、火

災・感電の恐れがあります。

●電気部品に直接水をかけたり、水洗

いをしないでください。

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5

安全上のご注意 必ずお守りください

修理

分解、修理は、専門業者に依頼する

分解、修理に不備があると異常動作に

より、けがや、火災・感電の恐れがあ

ります。

●分解、修理は、専門業者に依頼して

ください。

改造は、絶対に行わないでください。

修理用交換部品は、指定部品を使用する

指定部品を使用しないと安全停止しな

いで、破裂、発火の恐れがあります。

●販売店にご相談ください。

異常運転を発見したとき、分解、修理を行う

ときは、電源スイッチを切り、漏電遮断器を

OFFする

異常のまま運転を継続したり、電源を

切らずに分解、修理を行うと、漏電や

ショートして、火災・感電の恐れがあ

ります。

移動・移設

移動、移設のときは、専門業者に依頼する

移動、移設工事に不備があると、異常

振動等の不具合により、冷媒ガス漏れ・

感電・火災の恐れがあります。

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安全上のご注意

注意

据付工事

可燃性ガスの漏れる恐れがある場所に

設置しない

可燃性ガスが漏れて周囲に溜まるとス

イッチの火花などで引火し、火災の恐

れがあります。

必要に応じて排水工事を行う

排水の処理が考慮されていないと雨水

や霜取後の水分排出により、かびやこ

けが発生し、すべり転倒してけがの恐

れがあります。

使用基準内で冷凍サイクルを製造する

逸脱した冷凍サイクルでは、異常高圧、

異常発熱により、破裂・発煙・発火・漏

電の恐れがあります。

吸入配管は、断熱処理をする

断熱処理をしないと結露の水分排出に

より、カビやコケが発生し、すべり転

倒してけがの恐れがあります。

必ずお守りください

空気の淀まないところに据え付ける

万一冷媒が漏れると酸素欠乏となり、健

康を害する恐れがあります。

●風通しの良い場所に設置してくださ

い。

ユニット運搬は、専門業者に依頼する

運搬に不備があるとユニットが転倒、落

下し、はさまれてけがの恐れがありま

す。

●ユニットは、重量物です。専門業者

にご相談ください。

電気工事

電気配線は、配管断熱材の中を通さない

配管と一緒にすると露付きによる漏電、

過熱による火災の恐れがあります。

必ず指定容量の漏電遮断器を設置する

指定容量のものでないと適切な安全停

止をせず、感電、火災の恐れがあります。

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7

安全上のご注意 必ずお守りください

使用上のご注意

冷媒が噴出したら、電源スイッチを切り、

サービスバルブを全閉にする

サービスバルブのサービス口等冷凍サ

イクルの一部を開放し、冷媒が噴出す

ると酸素欠乏となり、健康を害する恐

れがあります。

濡れた手で電気部品に触れない

漏れた手でスイッチ操作をすると感電

し、けがの恐れがあります。

可燃性スプレーは、近くで使用しない、

可燃物は、近くに置かない

スイッチの火花などで引火し、火災の

恐れがあります。

点検整備は、電源スイッチを切り、漏電

遮断器をOFFして行う

通電したまま点検すると感電、はさま

れ、発熱によりけが、火傷の恐れがあ

ります。

漏電遮断器は、定期的に動作確認する

故障したまま使用すると安全停止をせ

ず、感電、火災の恐れがあります。

凝縮器フィンガードを取外すときは、

フィンに触れない

フィンに手を触れ、縦に擦るとエッジ

で手を切る恐れがあります。

ユニットに乗らない

上に乗ったり、ものを載せると、振動

により、転倒、落下してけがの恐れが

あります。

サービスバルブを閉めて運転しない

高圧側のサービスバルブを閉じたまま

運転すると異常高圧となり、破裂の恐

れがあります。

廃棄

ユニットの廃棄は、専門業者に依頼する

ユニット内部に冷媒およびオイルを充

填したまま廃棄すると外火により爆発

の恐れがあります。

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8

各部の名称および別売部品

各部の名称

別売部品

図はOCU-NL3000CSF

コンプNo.

OCU-NL2500CSF(-SL) OCU-NL3000CSF(-SL) OCU-NL3500CSF(-SL)

出力(HP) コンプNo. 出力(HP) コンプNo. 出力(HP)

No.1

No.2

15

10

No.1

No.2

20

10

No.1

No.2

20

15

霜取用

ユニットの 運転制御

リモート コントローラ

霜取タイマ SDT-53TF

SPK-EP170

略 図 名 称 品 番 用 途

品番:OCU-NL2500CSF〈ーSL〉 OCU-NL3000CSF〈ーSL〉 OCU-NL3500CSF〈ーSL〉

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使用範囲

寒冷地における対策

寒冷地(日中 0 ℃以下になる地域)においては、一部ユニット仕様を変更する必要があります。

1 ポンプダウンサイクルにする。冷却器周囲温度(庫内温度)>ユニット周囲温度となる場合、ユニットへの冷媒寝込みを防ぐために霜

取時ポンプダウンサイクル運転をおすすめします。

2 周囲温度が-5℃以下になる場合には、高圧圧力が下がり過ぎないようにユニットを囲む等の対策をしてください。

ユニットは下記の使用範囲でご使用ください

基 準 値

R404A

-40 ℃ ~ -5 ℃

0.032 MPa ~ 0.41 MPa

18 ℃以下

10 K ~ 30 K

常用20 ℃ ~ 57 ℃

0.97 MPa ~2.58 MPa

110 ℃以下

(周囲温度 +10 K) ~ 80 ℃

-15 ℃ ~ 40 ℃

3相 200 V ± 20 V 50 Hz / 60 Hz

2 %以下

1 °以下

ON/OFF 周期10分以上

使 用 冷 媒

蒸 発 温 度

吸 入 圧 力

吸 入 ガ ス 温 度

吸 入 ガ ス 過 熱 度

凝 縮 温 度

吐 出 圧 力

吐 出 ガ ス 温 度

オ イ ル 温 度

ユニット周囲温度

電 源 電 圧

電 圧 不 平 衡 率

設 置 傾 斜 角 度

ON-OFFサイクル間隔

このユニットは異出力の半密閉コンプレッサを2台搭載し、吸入・吐出各系統を1つにしたものです。

コントローラの設定により、個別に運転させる容量制御運転が可能です。

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経済的にご使用になるために

ユニットを上手にお使いいただくために

蒸発温度が 1 ℃(蒸発温度・換算)低下すると冷凍能力は 4 % ~ 5 %程度低下し、凝縮圧力が 5 ℃上昇すると、冷凍能力は 7 % ~ 10 %程低下し、電力消費量も増大します。

参考 : 吸入管の圧力損失 1 ℃当りの能力変化率。 参考 : 吐出管の圧力損失 1 ℃当りの能力変化率。

1 ℃当りの能力変化率(%)

3 ~ 4-5 ~ -20

1 ℃当りの能力変化率(%)

4 ~ 6-20以下

2 ~ 3-5 ~ -20

3 ~ 4-20以下

1 ℃当りの能力変化率(%)

2 ~ 3

3 ~ 4

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据え付け場所の選定

隣家の迷惑にならないところ 床は丈夫で水平なところ

熱気から離れたところ 風通しのよいところ

床が濡れても良いところ 雪の積もらないところ

床からの照り返しの影響がないように設置してください。

放熱を良くするために、凝縮器の吸い込み空気が40 ℃以下で、風通しのよい場所に据え付けてください。

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搬入・据え付け

冷凍設備の施工基準(冷凍保安規則)の規則を受けますので、施設基準に準じて施工してください。

搬入[ユニットは重量物です。搬入には注意してください。]

基礎工事

吊り下げ

ユニットはできるだけ垂直に保って、静かに搬入してください。ユニットの横倒しは絶対に避けてください。またフォークリフト等で搬入の場合は、底部のパレットを使用してユニットが垂直になるように搬入してください。

・本機をクレーン等で持上げる場合、下図の様に支持棒を2箇所に当て下部4箇所のφ40穴を使って吊り下げてください。・吊り下げ用穴にシャックルを通しワイヤー連結してください。・シャックルが直接パネルに当たる場合は布等を当て、パネルが変形しないよう注意してください。・本機が水平になるように重心を取りながら吊り下げてください。・ワイヤーおよびシャックルはユニット質量に十分耐えるものを使用してください。(クレーン等安全規則第213条に準じてください。)

異常振動の発生および転倒の防止のため、堅固なコンクリート基礎にアンカーボルトで固定してください。また、振動防止のため、防振パッド(8-15mm程度)の使用をお奨めします。・必ず、前後6ケ所を固定してください。

コンプレッサ輸送金具は取りはずしてください。ユニットを設置した後3か所のボルトを緩め、以下図示の輸送金具(上)(下)をはずしてボルトを締直してください。輸送金具をはずさなかったり、ボルトを閉め直ししない場合は配管が破損することがありますので注意してください。

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製品質量と取付ピッチ

品     番

OCU-NL2500CSF (-SL)

1073

1118OCU-NL3000CSF (-SL)

1176OCU-NL3500CSF (-SL)

取付ピッチ(mm) 製品質量 (kg)

※桁基礎施工時は、図中 部分の基礎工事をおすすめします。

※6ケ所アンカーボルトで固定してください。

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据え付け例①標準・壁ピタ

上方に障害物がある場合 降雪地域における対策

・コンデンサ冷却は前・背両面吸込み・上吹出しです。またサービス面は右図を参照してください。・ユニット据え付けの傾斜は1°以内にしてください。・25,30馬力で左側面にコンデンサ清掃作業スペースがとれない場合は、コンデンサ上部からの清掃を行ってください。・壁ピタ設置の場合は、右図のようにファンコン取付変更してください。

上方に障害物がある場合等、コンデンサの風がショートサイクルにならないように設置してください。

・図のような防雪フードを屋根に取付けてください。・また、ユニット全体が積雪で埋まらないように据え付けてください。

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据え付け例

据え付け例②

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冷媒配管工事

気密試験(配管工事終了後配管に断熱工事をする前に実施してください。)

ゴミ・金属粉・酸化スケール等の異物混入防止

高精度の部品から構成されているため、異物の混入により摺動面にキズが発生すると、圧縮ガスのもれが多くなり、能カが低下するばかりでなく摩耗、焼付を起こすことになります。

・溶接時は窒素ガスを流す

・配管内外は清浄なものを使用する

・銅パイプの切断およびバリ取り時 の切粉が混入しないようにする

冷媒配管サイズの選定

ユニット間の配管接続サイズは基本的にはつぎの通りですが、配管の圧力損失や冷媒流速を計算して、冷凍能カやオイル戻りに支障のないように、サイズを決定してください。

品    番 吸入ガス管(外径溶接) 液出口管(外径溶接)

OCU-NL2500CSF(-SL) φ50.8 φ28.58

OCU-NL3000CSF(-SL) φ50.8 φ28.58

OCU-NL3500CSF(-SL) φ66.68 φ28.58

冷媒配管工事の設計施工の良し悪しが冷凍装置の性能や寿命及びトラブル発生に大きな影響を与えますので、高圧ガス保安法及び関係基準と以下に示す項目に従って設計施工してください。

配管取出し方向 (右側面、下面)

ガスリークの注意

検査圧カは下表の圧力で実施してください。

2.78MPa

高 圧 側 低 圧 側

1.65MPa

ガスリークを起こしますと、コンプレッサ過熱運転、エアかみ運転になることが考えられ、この場合コンプレッサの故障の原因になります。気密試験は確実に行ってください。

気密試験を行う前に冷媒配管を確実に行ってください。

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17

蒸発器が上にある場合

蒸発器が下にある場合

配管例

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18

各部の名称

冷媒回路図

OCU-NL2500CSF〈-SL〉OCU-NL3000CSF〈-SL〉OCU-NL3500CSF〈-SL〉

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19

冷媒充填

真空引き

冷媒充填

充填方法 [電気配線工事終了後に行ってください。]

冷媒回路内に空気、水等の混入防止のため、冷媒封入前に必ず真空ポンプで全回路内の真空乾燥を行ってください。真空引きは、気密試験を確実に実施してから行います。真空引きは、ユニットの高圧・低圧側2ケ所(サービスバルブサービス口)から行います。真空引き時には、コンプレッササクションサービスバルブおよびレシーバタンク液出口部のサービスバルブを中間シートにして行ってください。圧力が-0.09MPa以下になると、コントローラの表示が“Lo”表示になりますので、マニホールド等を使用して確認してください。●真空引きの目安:真空度133Pa(1Torr)まで引き、更に1~3時間程度行います。●サービスバルブ…開く(反時計方向に回す)・閉(時計方向に回す)

①冷凍機が停止した状態で、レシーバタンクに液の状態で冷媒を充填してください。(レシーバタンクの全容量は73L〈25HP,30HP〉90L〈35HP〉です。)

②レシーバタンクに液冷媒が入らなくなったら冷凍機を冷却運転状態にしてください。モイシャーインジケータからフラッシュガスが発生している時は、下記の方法で追加充填を行ってください。サクションサービスバルブからセーフティーチャージ(液冷媒を霧状に変える器具)等を使用しチャージしてください。

(注1)サクションサービスバルブから直接の液充填は絶対におやめください。(液圧縮によりコンプレッサが破損する場合があります。)

(注2)①での液冷媒充填が不充分な場合、②の充填時に保護装置(ST2基板)が作動し、運転が停止することがあります。

(注3)冷媒充填量は、冷凍サイクル機器の容量及び運転状態で異なります。(注4)コンプレッサの吐出ガス温度低減として、リキッドインジェクションを使用していますのでガス欠運転では

吐出温度異常により、コンプレッサが停止する恐れがありますのでご注意ください。(注5)R404Aは混合(擬似共沸)冷媒ですので、ボンベ内で蒸発したガスを充填すると混合比が変化します。

追加充填する場合はガス充填にならないようにご注意ください。

③モイシャーインジケータからフラッシュガスが消えるまで充填する。(最小必要充填量)

④負荷変動を考慮し、最少必要充填量に対して5~10%追加充填を行ってください。(冬季に充填する場合は5%、夏季に充填する場合はlO%が目安です。)

⑤マルチユニットでは最小出力運転時にもフラッシュガスが出ない事を確認し、充填量を調整してください。(注)コンプレッサの吐出ガス温度低減として、リキッドインジェクションを使用していますのでガス欠運転では

保護装置(ST2基板)が作動して、コンプレッサが停止する恐れがありますのでご注意ください。

真空引き後直ちに行います。冷媒はR404Aを封入してください。他の冷媒を混合して使用しないでください。ゲージマニホールド・チャージホース等は、R404A専用として他の冷媒で使用しないでください。

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20

電気配線工事上のご注意

許容電源電圧

感電・火災の防止●アース配線(D種接地工事)を行ってください。●専用回路としてください。(他の製品と共用しないでください)●電線は、高温部(コンプレッサ、コンデンサ、吐出配管)および金属のエッジ部に接触しないようにしてください。

本ユニットの許容電源電圧は、下図の通りですので、この範囲に入るようにしてください。

停電後の再通電時、冷凍機を含め各種機器が通常同時に始動します。電源容量・配線容量に余裕がないと、電圧が170V以下に下がり、モータが始動できずモータ、電装品の不具合事故が発生する場合があります。これらが考えられる場合は、次のことを考慮してください。●停電後は、各種機器が同時始動しないよう順次始動させる。(遅延タイマ追加)

運転中の電源電圧180V~220V

電圧

電気エ事は、電気設備に関する技術基準(経済産業省令)および、所轄電カ会社の内線規定に従うほか、以下の内容にそって電気工事士の有資格者が行ってください。

必ず指定容量の漏電遮断器を設置する指定容量のものでないと適切な安全停止をせず、感電、火災の恐れがあります。

漏電リレーでは保護できません。

停止時の電圧190V~215V[推奨値]

30・35馬力 冷凍機の使用制限について

漏電遮断器と配線太さの選定

注1 上表の値は電線雰囲気温度40℃以下で、電線の種類は600Vビニール絶縁電線3本以下の場合です。注2 電線太さはコンデンシングユニットの周囲温度32℃の場合の値を示します。

漏電遮断器 品   番

蒸発温度

配線長に対する 動力線太さ(mm2)定 格

電 流 感度電流

OCU-

NL2500CSF(-SL)

OCU-

NL3000CSF(-SL)

OCU-

NL3500CSF(-SL)

-10℃ -40℃ -10℃ -40℃

60 3860 38

60 3860 38

60 38

60

60

100

8 8

2

2

30mAまたは 100mA

30mAまたは 100mA

125A

175A

-10℃ -40℃

60 60 60 100 14 230mAまたは 100mA

200A

接地線 太さ (mm2)20m 30m 50m10m

制御回路 太さ (mm2)(R404A)

本ユニットに使用の20HPのコンプレッサは、特殊かご形の電動機で定格出力が11kW以上(15kW)のため、次に示すいずれかの電源容重が必要です。(内線規定310-2項による。)1)契約受電容量が150kW以上の需要家2)高圧受電による自家変電設備をもっている受電家(20HPコンプレッサは、始動電流が大きいため、電流容量は十分余裕をもってください。)

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配線ブロック図

リモートコントローラ(リモコンボックス)…(別売部品)

電気配線工事①

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22

配線の取入口

電気配線工事②

●配管と接触しないように配線してください。25~35HP

ユニット正面図

電装箱

電源線、信号線取入口φ50穴 2個     配管・配線取入口  

ユニット右側面

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23

進相コンデンサの取付け標準電気回路図のように、52C1 52C2の2次側に進相コンデンサC1 C2を接続してください。

コンプ 出 力

10HP

50Hz 60Hz

15HP

20HP

150

200

250

100

150

200

◎取付推奨コンデンサ容量(μF)

取付可能コンデンサ(FEタイプ:指月電機、ZAタイプ:パナソニック)

品     番zH06zH05

型式

FE2250KE ZA-250T

FE2150KE ZA-150T

250 F

150 F

FE2200KE ZA-200T

FF2100TX ZA-100L

200 F

100 F

静電容量 型式 静電容量

OCU-NL2500CSF(-SL)

OCU-NL3000CSF(-SL)

OCU-NL3500CSF(-SL)

電気配線工事③

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電気回路図電気回路図(標準電気配線図)標準電気配線図に従って、霜取時およひ異常停止時は液管電磁弁が"閉"となリ、レシーバタンクから蒸発器側に液冷媒が移動しない配線にしてください。標準電気配線図の通り配線しますと、デフロスト時、ポンプダウン運転を行い、コンプレツサが止まる回路となリます。クーリングコイル(別売)一リモートコントローラ(別売)一霜取制御盤(別売)の接続例

1.2.3.4.

5.6.7.

8.

アースは指示ラベルの位置に必ずおこなってください。リモートコントローラーを結線する場合は、端子板1-2間の青線をはずし、太い一点鎖線のように結線してください。*印の機器は現地手配となります。但し*1は当社別売部品、*2はクーリングコイルに内蔵されています。霜取時ポンプダウン方式で、コンプレッサとヒータを同時通電したくない場合、66DTの端子板No.3と52HのA1間に、52Cのb接点を破線のように結線してください。接点部の矢印は圧力、温度が上昇した場合の接点の動作方向を示します。外部警報(無電圧接点)は端子板9-10よりお取りください。ユニットの停止方法:スイッチS5を“停止”にし、約5分後(ポンプダウン運転時間)スイッチS1を“停止”にしてください。また長時間停止の場合はさらに漏電しゃ断器EB1~3をOFFにしてください。コンデンサ点検警報は、パターンの選択により警報ランプの点灯や外部警報の出力の有無を選べます。(*3)

(ご注意)

※CF4は35HPのみです。

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25

デフロストタイマ

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運転前に確認していただくこと始動前の確認

高圧圧力スイッチの設定

高圧圧力スイッチの設定値は下表のようになっています。絶対に変更しないで下さい。 (高圧ガス保安法による)

使 用 冷 媒

設 定 値

R404A

2.78MPa

クランクケースヒータへの通電

(1)誤配線、配線のゆるみがないが再確認してください。

(2)サービスバルブの弁は全て、ラチェットレンチで全開にしてください。

(3)電源電圧は定格の±10%以内(通常200-210V)にあるか確認してください。

(4)オイルが適正レベルにあるか、確認してください。(コンプレッサのオイルレベルゲージによる。)

(5)絶縁抵抗が1MΩ以上あることを確認してください。

漏電遮断器をOFFした後の始動は、始動時のオイルフォーミング防止のためクランクケースヒータを6時間

以上通電後コンプレッサを運転してください。

(ユニット本体側の運転スイッチOFF、漏電しゃ断器ONで6時間経過後、運転スイッチONする。)

※漏電遮断器をONにすると、クランクケースヒータヘ通電され、加熱しますので、直接手を触れないで

ください。

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低圧圧力制御方法

コントローラについて

運転中の低圧圧力(以下低圧と呼称します)が設定値(ON値、OFF値)に入るように、コンプレッサの運転台数を制御します。運転モードとして「強制」と「自動」があり、「自動」モード時「省エネ」、「高鮮度」、「1系統」のいずれかが選択可能で、外部入力により「夜間」モード運転にも対応可能です。「運転モード」および「低圧圧力と設定値との偏差」により、コンプレッサ運転台数、運転ステップ、ステップ時間を変えて容量制御します。標準的な運転である「省エネ」モードに対し、それ以外のモードは下記の特徴があります。

・「強制」 :Lim値で全コンプOFF、ON値で全コンプON(3分間のOFF時間維持)・「高鮮度」:低圧圧力がLim値に下がるまで、最小出力コンプを運転継続・「1系統」:OFF値で全コンプOFF、ON値で全コンプON(3分間のOFF時間維持)※Lim値:この値以下になると即コンプ停止とする機能で、OFF値により変わります。OFF値≧0.240MPa:0.090MPa 0.150 MPa≦OFF値<0.240MPa:0.030MPa OFF値<0.150MPa:-0.010MPa

以下にON値、OFF値、Lim値の関係を示します。S-HIGH、S-LOW、Lim値はON値、OFF値により自動設定されます。

S-LOW

OFF値に対するS-LOWの値(MPa) ON値に対するS-HIGHの値(MPa)

0.20

0.10

0.30

ON0.300.200.10

0.400.15

0.05

0.10

OFF

S-HIGH

-0.04

0.15-0.04 0.100.05

S-LOW

S-HIGH

冷凍 冷蔵

設定例R404A(MPa)

0.020

0.090

----

-0.010

0.125

Lim

OFF

ON

ゾーン 圧力

0.300

0.360

0.225

0.090

0.450

設定 (注)1. ONaとOFFaは、ON値とOFF値の絶対圧力の値を示します。ONa=ON+0.1OFFa=OFF+0.1

2. S-HIGH=ONa×1.2-0.1S-LOW=OFFa×0.8-0.095

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28

低圧圧力制御方法

25151001.5

1.5

S-LOW

40s

継続 初め

LOW

1.5

なし 変化

1ステップ

1

初め

S-HIGH

低圧圧力レベル

省エネ

モード

全て 継続 全停

1 22

全停 継続

HIGH

初め

3

1ステップ

変化なし

10 ss

20

s40

継続 初め

1ステップ 1ステップ

中間

20

Lim

1ステップ

40

1ステップ 停止 全コンプ

初め

ss s10

1ステップ

1.501高鮮度

1

1ステップ なし 変化 s40

40sなし 変化

1ステップ

2

入力時 夜間モード 2 2 10 ss s

1ステップ

40

1ステップ

20

25HP~35HP(3~4ステップ)

〈異出力2台マルチ〉

コンプ

10HP

1 15HP

2合計出力(HP)

ステップ

ダウン

アップ

●25HP(4ステップ)

3020100

コンプ

10HP

1 20HP

2合計出力(HP)

ステップ

ダウン

アップ

●30HP(4ステップ)

3520150

コンプ

15HP

1 20HP

2合計出力(HP)

ステップ

ダウン

アップ

●35HP(4ステップ)

以下にコントローラの動作を示します。

(注) 1.単位は分、ただしS:秒 2.高鮮度モードは低圧圧力がLim値以上であれば最小出力コンプ運転維持   します。 3.表の見方(例:省エネモードで、HIGHのLED点灯時) ・ある出力で運転中にHIGHのLED点灯(初め)時は、3分後に1ステ  ップ出力アップします。 ・継続してHIGHのLED点灯時は、2分後にさらに1ステップ出力アッ  プします。 ・全コンプ停止中にHIGHのLED点灯時は、2分後に最小出力コンプが 運転開始します。

・初め・・・コンプ運転中に初めてその圧力ゾーンに入ったとき ・継続・・・継続してその圧力ゾーンにいるとき ・全停・・・全コンプ停止中にHIGHまたはS-HIGHの圧力ゾーンに       入ったとき

設定、確認

ユニットの運転スイッチをOFFにし電源投入すると、コントローラが作動しますので、この状態で初期設定を

行ってください。

①低圧圧力の設定

コントローラの低圧圧力標準設定値は次のとおりです。負荷に応じて次の②の方法で圧力設定値を変更してください。

・OFF値=冷却器の蒸発圧力 - 配管の圧力損失

・ ON値=OFF値 +ディファレンシャル 値(0.05~0.1MPa)

単位MPa

冷媒

R404A

庫内温度 (℃)

 +3~+10  -2~+10  -5~  0  -8~ -5 -22~ -8 -30~-22

冷蔵庫 青果、日配等 精肉、鮮魚 チルド食品 冷凍食品、アイス 冷凍庫、アイス

蒸発温度 (℃) -5 -10 -17

-30~-25 -40~-35 -40

用途

ON値

0.43 0.36 0.27 0.12 0.10 0.09

OFF値

0.37 0.30 0.22 0.06 0.04 0.02

0.01 0.01 0.01 0.01 0.00 0.00

0.04 0.03 0.03 0.02 0.01 0.01

0.06 0.05 0.05 0.04 0.01 0.01

配管長さによる圧力損失 10m  30m  50m

(例)

コントローラについて

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29

設定、確認

1 2 3 4 5 6 7 8

-OFF-

1 2 3 4

-OFF-1--8

-OFF-

バックモード(SW5-8:ON)

チェック 黄

ファン全速  圧力値

低圧  圧力 補正

転    コン  デンサ点検 警報パターン

外部通信 冷凍機 NO

容量 制御

残り時間

ON/ OFF 回数

吸入 過熱度

電動弁 開 度

電装箱 温 度

チェックLEDが点滅します

SW5-8ON時

SW5

標準モード SW5-8:OFF (ONでバックモード下図に  なります)

標準

転 ON

OFF

圧力 設定

モード 運転

故障

吸入

吐出 力 圧

設 定

履歴

ロータリSW(ツマミ)

0

0

1.霜取方式 2.冷媒選択 3.未使用 4.未使用 5.未使用 6.未使用 7.故障履歴クリア 8.バックモード

ON:直切 OFF:ポンプダウン ON:R404A OFF:R22 工場チェック用 工場チェック用 工場チェック用 工場チェック用 ON:クリアモード OFF:クリアモードなし ON:有 OFF:なし

(1)標準モードとバックモードの切換 SW5-8:ON時は、チェックLEDが点滅し下図バックモードでの表示及び設定になります。

(2)ディップスイッチ

SW5:モード切換用(出荷時2のみON)

SW4:機種切換用 4のみON 出荷時設定のまま操作しないでください。

※バックモードONでロータリSWを回すと右図の設定・確認が  できます(バックモードの説明は、次ページを参照)

no 1 2 3 4 5 6

庫内温度 (℃)

 +3~+10  -2~+10  -5~  0  -8~ -5 -22~ -8 -30~-22

冷蔵庫 青果、日配等 精肉、鮮魚 チルド食品 冷凍食品、アイス 冷凍庫、アイス

蒸発温度 (℃) -5 -10 -17

-30~-25 -40~-35 -40

用途

ON値 0.430 0.360 0.270 0.120 0.100 0.090

OFF値 0.370 0.300 0.220 0.060 0.040 0.020

R404A(MPa)

2. 出荷時設定 ・ON :0.360MPa ・OFF :0.300MPa ・運転モード:省エネ(Eco)

1. 標準圧力設定表

②設定ツマミによる低圧圧力設定と運転モード選択

設定ツマミは、設定、点検時以外は「運転」の位置にしてください。低圧と高圧圧力(MPa)を交互表示します。 ツマミが「ON」、「OFF」、「運転モード」、「標準圧力設定」の各位置にあるとき、▲、▼ボタンにて設定、選択可能です。 ツマミを「運転」の位置に戻した時点で設定値が記憶されます。設定範囲は0.005MPa単位で0.000~0.500MPa、最小ディファレンシャルは0.010MPaで、誤設定(ON値とOFF値の逆転)防止機能を内蔵しています。

①ON :ON値の設定と値の確認 ②OFF :OFF値の設定と値の確認 ③運転モード :「省エネ」、「高鮮度」、「1系統」のいずれかを選択します。  省エネ :「Eco」 表示  高鮮度 :「FrE」 表示  1系統 :「Sin」 表示 ④標準圧力設定:必要に応じて以下の方法で選択ください。  ツマミを「標準圧力設定」に合わせると、「   F」が表示されますので、  ▲、▼ボタンを押して希望のNOを選択ください(noと設定値は下表照)。

コントローラについて

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30

設定、確認

⑤故障履歴  ツマミを「故障履歴」の位置にすると、過去の故障内容を知ることができます。▲ボタンを押す毎に過去に戻り  ます。「運転」に戻すと最新の内容になります。

④コンプレッサ運転データの確認  ツマミを「高圧」「吸入」「吐出」※の各位置に合わせると、高圧圧力、吸入、吐出ガス温度を表示します。  「高圧」の位置で▼を押すと、凝縮温度換算値を表示します。

⑥その他各種設定と確認  SW5-8をONにしてバックモードを選択すると以下の設定と確認ができます。  ツマミが「外部通信冷凍機No」「コンデンサ点検警報パターン」「ファン全速圧力値」「低圧圧力補正」の各位置  にある時、▲▼ボタンで設定が可能です。ツマミを「運転」の位置に戻すと記憶されます。 1)外部通信冷凍機No(出荷時設定:0) マスターコントローラを接続し、コントローラと通信を行う場合、このモードで、冷凍機Noを設定してください。 外部通信をしない場合は0、通信をする場合は、1~50を各冷凍機毎に設定してください。(冷凍機Noは重複不可)

2)コンデンサ点検警報パターン(出荷時設定:PC1)   コンデンサ点検警報発生時、3分間コンプ停止有・無、外部警報有・無、通信表示有・無(マスターコントローラ   接続時のみ)の警報パターンを以下から選択できます。   (表示PC1:コンプ停止、外部警報無し、通信表示有 / PC2:コンプ停止、外部警報なし、通信表示なし   PC3:コンプ停止なし、外部警報なし、通信表示なし / PC4:コンプ停止、外部警報有、通信表示有) 

3)ファン全速圧力値(出荷時設定:PF1) コンデンサファンモータを全速運転にする圧力を設定できます。復帰は、設定値 -0.500MPaです。 (表示PF1:2.5MPa / PF2:2.4MPa / PF3:2.3MPa / PF4:2.2MPa / PF5:2.0MPa / PF6:1.8MPa)

4)低圧圧力補正 低圧圧力表示を補正できます。(表示範囲:-0.030~+0.030MPa:0.005MPa毎)

5)コンプレッサ運転データの確認 ツマミを「容量制御残り時間」「吸入過熱度」「電装箱温度」「ON/OFF回数」※の各位置に合わせると、   各項目の内容を表示します。  (ON/OFF回数は、0~999,999回までカウントし漏電しゃ断器OFF時に回数がリセットされます。)  ※▲▼ボタンでコンプレッサNo.1、No.2の表示を切換えます。

③切換スイッチの設定

自動

制御

チェック

強制

出荷時「自動」 設定 「自動」と「強制」の切換スイッチです。 通常は「自動」側にしてください。「強制」は試運転、サービス時等で低圧圧力に関係なく全コンプ運転したいとき利用ください。ただし、霜取信号入力により停止します。 出荷時 「制御」 設定 「制御運転」と「コントローラチェック」の切換スイッチです。 設定、運転中は「チェック」に切換えないでください。「チェック」側にすると、 「-CH-」が表示されます。

SW1

SW2

コントローラについて

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表 示1)デジタル表示部の右下ポイント点滅

2秒点滅:オイルバック停止中 1秒点滅:強制または1系統時の3分間停止中

2)個別LED・電 源  (黄) 基板に電源が供給されている時点灯します。 ・警 報  (赤) 異常警報発生時に、点灯または点滅します。内容については、異常警報の項目をご覧ください。 ・コンプ  (緑) 基板上のリレーでコンプON出力時点灯します。(Noは、コンプレッサに対応しています) ・チェック (黄) 基板チェックモード時点灯、低圧制御運転中は、バックモード時点滅します。 ・霜 取 (緑) 霜取信号印加中は点灯します。 ・HIGH (黄) 低圧圧力がHIGHのゾーンでは点灯、S-HIGH以上では点滅します。 ・LOW (黄) 低圧圧力がLOWのゾーンでは点灯、S-LOW以下では点滅します。

3)デジタル表示及び操作一覧表 ロータリーSWが“運転”以外の場合は、デジタル表示が点滅

ロータリーSW位置 SW5-8 表示内容 デジタル表示範囲 備    考

運転

ON

OFF

運転モード

標準圧力設定

高圧

吐出パイプ

吸入

吐出

故障履歴

圧力設定 ON値

圧力設定 OFF値

運転モード

初期 “F”表示

高圧圧力 (MPa)

--.--

吸入センサ 温度

吐出温度

故障履歴 エラーコード

外部通信 冷凍機No

ファン全速 圧力値

低圧センサ 圧力補正値

運転順序切換

容量制御 残り時間

吸入 過熱度

電装箱温度

コンプ ON/OFF回数

コンデンサ点検 警報パターン

ON

OFF

運転モード

標準圧力設定

高圧

吐出パイプ

吸入

吐出

故障履歴

- 低圧圧力と 高圧圧力の 交互表示 (MPa)

Lo,-.090~0.980、Hi (0.005MPa毎):低圧

 0.010~0.500MPa (0.005MPa毎)

 0.000~0.490MPa (0.005MPa毎)

Eco(省エネ)、Fre(高鮮度) Sin(1系統)

E,-59~39℃,F (1℃毎)

0~50、0は設定なし 1~50を選択

PC1,2,3,4表示 4パターン

PF1,2,3,4,5,6表示 6パターン

-.030~0.030MPa切換 0.005毎

AUTO(自動)、nor(正)、 bAc(逆)

180~0秒、次のステップ、アップ、 ダウンまでの時間をカウントダウン

E-(逆転),0~99℃,F (1℃毎)

F、*. 1~*.149℃、F Fは範囲外 0~999,999回、巡回式 上の桁*-99と下の桁 9999を1秒間隔で交互表示

E-**(エラーコード)過去 50件それ以前は消去

標準圧力設定値 6データ(詳細は別表)

Lo1、0.00H~3.00H

▲押し時:赤LED点滅解除 ▼押し時:蒸発温度(換算値)  R404A:-88.8~19.1℃  警報時はエラーコードと交互表示

▲押し時:設定値アップ ▼押し時:設定値ダウン

▲押し時:設定値アップ ▼押し時:設定値ダウン

異出力マルチでは、切替しないで下さい。 AUTO(自動)のまま

▲押し時:過去に進む ▼押し時:過去から戻る

漏電しゃ断器OFFでカウンタリセット (上の桁の*-はコンプ No)

▼押し時:凝縮温度(換算値)  R404A:9.4~62.2℃ 温度表示範囲:0.7~2.9MPaの圧力時

▲押し時:No.2ポンプ  *はコンプNo. ▼押し時:No.1ポンプ

F、*. 1~*.149℃、F Fは範囲外

▲押し時:No.2ポンプ ▼押し時:No.1ポンプ

*はコンプNo.

OFF

ON BACK-MODE

チェック

LED点滅

1秒

コントローラについて

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32

コントローラについて表 示

オイルバック停止制御

霜取制御

電源ONより2時間毎に3分間全コンプ停止と、オイルバック停止用出力(リレーX3)開放により、オイルバック停止

を行います。3分停止後、低圧圧力がHIGHのゾーンでは全コンプ運転の1つ前のステップで運転開始、S-HIGHの

ゾーンでは全コンプ運転で運転開始します。

ただし下記①~⑤の場合オイルバック停止を行ないません。条件が解除してから2時間後にオイルバック停止します。

①スイッチSW1を強制側にしているとき

②運転モードを「1系統」にしているとき

③霜取信号が印加されているとき

④全コンプ停止が10分以上継続したとき

⑤全コンプONの運転時間が連続5分以上になったとき

本コントローラには霜取信号印加(ST2基板の2P7に霜取時200V印加が必要)による霜取機能と、信号なしの自動霜取

機能を内蔵しています。

①霜取信号印加時

・スイッチSW5-1がON :直切

・スイッチSW5-1がOFF :ポンプダウン

②直切

・霜取信号印加中は全コンプ停止、オイルバック停止用出力(リレーX3)開放します。

・霜取信号が無くなった時点で、待ち時間なしでオイルバック停止用出力(リレーX3)を導通させ、S-HIGH時全コンプ運転、

HIGH時全コンプONの1つ前のステップからスタートします。

③ポンプダウン

・霜取信号印加と同時にオイルバック停止用出力(リレーX3)開放し、全コンプ運転により低圧圧力がLim値まで

低下したら全コンプ停止させます。霜取中は全コンプ停止、オイルバック停止用出力(リレーX3)開放を継続します。

・霜取信号が無くなった時点で、待ち時間なしでオイルバック停止用出力(リレーX3)導通させ、S-HIGH時全コンプ

運転、HIGH時全コンプONの1つ前のステップからスタートします。

④自動霜取

全コンプ停止が10分以上継続した時は霜取とみなし、運転開始は全コンプONの1つ前のステップからスタートします。

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保護制御

高圧異常・過電流:異常発生コンプをOFFし、赤LED点灯します。 「吸入温度センサの値」と「低圧圧力から換算した吸入温度」との差が、2分以上連続して1℃(吸入過熱度)以下の時、 エラーを表示します。(コンプレッサ運転継続)吸入過熱度が5℃を超えた場合、復帰(エラー解除)します。 「吸入温度センサの値」が30分以上連続して24℃以上の時、エラーを表示します。(コンプレッサは運転継続) センサ温度が24℃未満の場合、復帰(エラー解除)します。ただし、赤LEDは点滅を保持します。 ①低圧圧力センサ、高圧圧力センサの開放。  搭載基板の「リレーX1」をOFF(接点保護停止側)にし、コンプレッサを停止します。 ②吸入温度センサ、吐出温度センサの開放時はエラー表示をします。(コンプレッサは運転継続)  センサ入力後、復帰(エラー解除)します。ただし、赤LEDは点滅を保持します。 電装箱温度が70℃以上になると外部警報を発報し、エラー表示します。  外部通信冷凍機Noが0以外の時(マスターコントローラと通信接続中)、コントローラ側からのデータを  10分間受信しなかった場合、エラーを表示します。(コンプレッサは運転継続)データ受信を再開した場合  復帰(エラー解除)します。

) ( コンデンサ点検警報

高圧異常、過電流

液戻り警報

戻りガス過熱運転警報

センサ異常時

通信異常

電装箱異常

低圧が0MPa以下の時、高圧が2.4MPa以上 低圧が0~0.2MPaの時、高圧が低圧+2.4MPa以上 低圧が0.2MPa以上の時、高圧が2.6MPa以上

の条件が80秒継続した時に3分間No.2コンプ レッサを停止します。3分停止後、圧力条件を外れた場合、復帰(エラー解除)します。ただし、コンプレッサ停止有・無と警報パターンを変更することができます。 詳細は圧力及び各種設定と確認の項目参照。

コントローラについて

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制御機能優先順位

運転スイッチによる停止

霜取制御 ・直切…全コンプ停止、オイルバック停止出力開放 ・ポンプダウン…全コンプ運転後Lim値で全コンプ停止 ・自動…全コンプ停止が10分以上継続時

・強制運転 ・1系統運転

オイルバック停止制御

通常運転 ・高鮮度または省エネモードによる運転 ・夜間モード入力によるステップ時間の延長

保護装置作動による停止…自動復帰

①インターナルサーモ作動(基板外) ②コンデンサ点検警報の間欠運転 ③吸入温度センサ異常、吐出センサ異常、箱温度センサ異常 ④液戻り、戻りガス過熱運転、通信異常

保護装置作動による停止…手動復帰

「高圧異常、過電流、低圧圧力センサ異常、高圧圧力センサ異常、  電装箱温度異常」

コントローラについて

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コンデンサのファンモータコントローラ

外気温度変化に応じ、ファンモータは回転数を制御し、凝縮圧力を調整します。 1.ファンモータの回転方向の確認 ★回転方向が指定方向(左回転)通りであること⇒外気温が低い場合は(凝縮温度が約18℃以下)、ファン が回転するまでに数分かかる場合があります。 2.各種設定について⇒通常操作する必要はありません。 1)凝縮圧力スイッチ(SW3):“中”にて出荷 高:低騒音運転、ヒートリクレイム運転等 中:標準的な運転(凝縮圧力、騒音)時 低:省エネ運転(騒音は高くなる)時等 2)夜間低騒音モード(SW1-1):OFFにて出荷 外気温度センサ(別売)を取り付け、このスイッチを ONすると、気温が約25~30℃(熱帯夜等)の時、 低騒音(高モード)運転をします。 注:外気温度センサ(別売)を取付けずにSW1-1を ONするとセンサ異常が点滅します。 3)高凝縮温度全速モード(SW1ー2):OFFにて出荷 このスイッチをONすると、凝縮温度が約48℃を 超えると全速運転となります。(復帰温度:約41℃) 4)全速ー自動切換スイッチ(SW4):自動にて出荷サービス時等に全速スイッチをご利用ください。 5)寒冷地モード(DIP SW2ー3):OFFにて出荷 このスイッチをONすると、低外気温時(3℃以下)に、コンプONしファンが運転開始した時、寒冷地用 の特性カーブ運転になります。(凝縮温度:約48℃ 全速/33℃停止)但し、寒冷地対応ファンコンキットSPK -ECF230(外気温度センサ+高圧SW:別売)が必要です。 注:DIP SW2は、寒冷地モード用のNo3以外は変更しないでください。又、外気温センサなしで、寒冷地モ ードを選択すると、2.5秒間隔でセンサ異常LEDが点滅し全速運転になります。 3.表示灯 制御運転中 :緑色ランプ点灯 温度センサ異常 :赤色ランプ点滅(2.5秒間隔は外気温度、0.5秒間隔は凝縮温度)し、全速運転 赤色ランプ点灯(外気温度、凝縮温度の両センサ異常)し、全速運転 ただし、外気温センサ異常はSW1-1またはSW2-3がONの時のみ表示します。 4.電波障害について ユニット及び電源電線の近傍でラジオを受信した場合、雑音が出る場合があります。 電源電圧は金属管施行を推奨します。また金属管はラジオ受信地域より2m以上離してください。 または次のノイズフィルタを上図のように52F1とコントローラR・S・T間に接続してください。 尚、フィルタは防雨処置をし、接続してください。 5.コントローラ故障時 万一、コントローラが故障した場合は、運転モード切換スイッチを“全速”にすると全速運転ができます。 但し地絡状態では運転できません。 6.出荷時のスイッチの設定 SW1-1~4:OFF SW2-1~4:OFF SW3 :中 SW4 :自動

ノイズフィルタ形式

NF3010A-VZ

メーカ

双信電機

問い合わせ先 双商販売

G R S T U V W

アース ファンモータ 電 源

赤 白 黒

(オープン、ショート)

2 4 6{ 52F1

03(5306)5171(代)

凝縮圧力コントロールについて

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ショートサイクル運転の防止

運転時の調整

ショートサイクル運転(頻繁な始動、停止の繰り返し運転)を行うと始動時の油上がり量過多により潤滑油不足

の原因となります。さらに、内蔵している電動機に繰り返し始動時の大電流が流れ電動機の温度上昇を起こし

巻線の焼損に至ることがあります。

ショートサイクル運転とならないように調節してください。

(ON-OFF周期は10分以上になるようお願いします。)

ショートサイクル運転の主な原因は、低圧圧力開閉器の設定不良、吸入ストレーナの目詰まり及びユニットの

冷凍能カと負荷のアンバランスがあげられます。

クーリングコイル使用時の場合、上記原因のほかに庫内温度調整器の感温筒の取付位置不良(冷却器吹き出冷気

が直接感温筒に当る)が考えられますので感温筒取付位置も見直してください。

コンデンシングユニットの運転状態の確認(1)コンデンシングユニット、配管などの異常振動がないか。

(2)冷媒不足あるいは過充填がないか。(モイスチャインジケータ、高圧圧カチェック)

(3)残留水分の点検。(モイスチャインジケータによる)

(4)コンプレッサのオイル量は適量であるか。(コンプレッサのオイルレベルゲージによる)

[注] オイルレベルは安定するまでに数時間から数日かかる場合が有りますので、監視してください。

万一、オイルが過不足の場合は、調整してください。

(5)ファンコントローラの運転モード切換スイッチが“自動”になっているか。

(6)膨張弁、サーモスタットの設定値が正常か。(液バック運転をしていないか)

オイルレベルの調整試運転時コンプレッサのオイルレベルが安定するまで(数時間、オイルトラップなどが多い場合は1~2日必要

な場合があります)監視してください。万一、オイルが過不足の場合次のようにオイルレベル調整を行ってく

ださい。

(1)試運転時安定状態になった所でコンプレッサのオイルレベル用窓によりオイルレベルを確認してくださ

   い。

   ①コンプレッサの運転状態(2台運転、1台運転)によりコンプレッサ間のオイルレベルにアンバランス

    が生じる場合、オイルレベル用窓の可視範囲であれば潤滑上問題はありません。

   ②オイルレベルが可視範囲以下の場合は、コンプレッサの給排油用チェック弁から給油してください。

   ③オイルレベルが可視範囲以上の場合は、給排油用チェック弁から排油してください。

オイルレベル調整方法

No.1コンプレッサ No.2コンプレッサ

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オイルレベルの調整

油面管理方法

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警報システムの設置について本ユニットには、安全確保のため、種々の保護装置が取付られています。 万一、漏電遮断器や保護装置が作動した場合に、警報システムや温度管理システムが十分でないと、長時間にわたりユニットの運転が停止したままになり、貯蔵品の損傷につながります。 適切な処置がすぐできるよう、警報装置の設置や、温度管理システムの確立を計画時点でご配慮くださるようお願いいたします。

外部警報本ユニットには冷凍機異常時の警報出力(無電圧接点:接点容量AC200V 3A)を備えています。 下記異常時、操作端子板9-10間の警報出力がON(接点導通)となりますので、外部警報回路(現地配線) の接続をおすすめします。なお、外部警報電源はユニットの電源とは別にしてください。 〈異常内容は下表を参照ください。〉

BZ

ブザー

9

ブザー停止スイッチ

10

外部警報電源(AC200Vまたは100V)

異常警報の説明

下表にユニット異常時の表示とリセット方法について説明します。

●は点灯、○※3は点滅を表示します。警報のエラーコードは、コンプ複数台の場合、最小桁がコンプNo.を表示します。

※1:マスターコントローラ(SEC-1530MK3A:別売部品)を接続時、通信にて異常内容を送信します。 ※2:コンデンサ点検警報パターンで4パターンの選択が可能(圧力設定と各種設定と確認の項目参照) ※3赤LED点滅は、警報内容が自動復帰した後も点滅を保持します。故障履歴にて異常内容を確認してください。 赤LED点滅クリア方法:異常内容復帰(修正)後、ツマミ運転で▲スイッチを押す。

異常項目 警報表示 外部警報 異常時のコンプ運転/停止 リセット方法 通信

※1赤 LED デジタル

リモート コントローラ (別売)

表示なし

漏電遮断器作動 操作ヒューズ切れ コンプ巻線温度異常 高圧圧力異常 コンプモータ過電流 電装箱温度異常 低圧圧力センサ異常 高圧圧力センサ異常 吸入温度センサ異常 吐出温度センサ異常 電装箱温度センサ異常 通信異常 コンデンサ点検警報 液戻り 戻りガス過熱

有 有 なし 有 有 有 有 有 なし なし なし なし なし※2 なし なし

有 有 なし 有 有 有 有 有 なし なし なし なし 有※2 なし なし

停止 停止

保護サーモに連動で運転/停止 異常コンプ停止 異常コンプ停止

運転 停止 停止 運転 運転 運転

運転 No.2コンプ3分停止※2

運転 運転

漏電遮断器再投入 ヒューズ交換

● ● ● ● ● ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○

● ● ● ● ●

E011,E012 E021,E022 E24 E05 E06 E07 E041,E042 E25 E19 E30 E32 E33

漏電遮断器、 運転スイッチ、 リモートコン トローラの いずれかを操作

エラー コード ( )

警報について

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保守点検

1.保守点検のお願い(施工業者等の専門業者様へ)

2.部品交換と交換の目安

点検項目・交換部品 点検内容・交換の目安

コンプレッサ コンデンサ

配管部品

電気部品

システム全体(各部の温度)

(1)冷却温度に合った圧カ状態であること (2)圧カスイッチ、圧カ制御機器の作動状態点検 (3)各部の温度状態正常のこと (4)据え付け状態に異常がないこと

オイル

異常音・異常振動

ファンの目づまり

(1)金属粉、異物混入のないこと (2)オイル変色(うす茶色)…ASTM2以上のときは交換 (3)全酸化0.05mgKOH/g以上のときは交換

(1)モイスチャインジケータの色素…黄色(WET)の場合は交換 (1)フィルタドライヤのつまり、フィルタドライヤ入口出口温度差大、    圧カ差大の時は交換

異常音・異常振動等の発生のないこと。

コンデンサフィンが目づまりを起こしていないか…定期的清掃

ファンの回転 ファンの回転状態に異常はないか

ストレーナ(圧縮機吸入) ストレーナつまり、変形…異常低圧、入口出口温度差大の時は交換

その他配管部 冷媒漏れ、オイル漏れ、変形、異常振動、断熱材劣化等がないこと。

マグネットスイッチ 接点消耗、変形、溶着、チャタリングの時は交換

ファンモータ ファンモータ異常音、回転が重い、オイルにじみ等の時は交換

保護装置・制御部品の作動 作動不良、チャタリング等による制御不良の時は交換

端子・配線等 変色、絶縁劣化していないか

電装箱エアーフィルタ 汚れに応じて定期的(3-6ケ月)に清掃してください。

フィルタドライヤ

保守点検は専門業者にご依頼ください。

コンデンシングユニットの主な点検・交換部品と点検・交換の目安は次の通りです。点検にて異常が見られたら

早めに交換してください。尚、点検・交換に際しての技術的な詳細事項は当社発行の[技術ハンドブック][技術

マニュアル]等を参照願います。点検・交換時期の目安は、運転率や運転状態・周囲環境および各部品等により

異なるので特定できませんが、特に注意すべき時期は(1)試運転時(2)定期点検時(3)システム補修時な

どの時に十分な点検実施をお願い致します。

コンデンシングユニットの構成部品は永久的にもつものではなく、ある期間で消耗する部品が含まれています。

事故を未然に防ぐためには、寿命がくる前に定期的に点検し部品交換する必要があります。施工業者様は顧客

と保守管理契約を結び、冷却システムを含めた定期点検を実施するようお願いいたします。

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40

故障時の処置

故障した場合の処置

故障時、不具合が生じた場合、修理は専門業者にご依頼ください。

万一何らかの原因によりコンデンシングユニットおよび冷媒回路部品が故障した場合は、電源をOFFにして修理してください。なお故障再発防止のため、次の点に注意してください。

(1)同じ故障を繰り返さないよう故障診断を確実に行い、故障箇所と原因を必ずつきとめてから修理してください。

(2)配管修正を行う場合、溶接部は必ず冷媒を出し、窒素ガスを通しながら溶接をしてください。(3)コンプレッサやコンデンサなどの主要部品の交換や冷媒やオイルの交換時は、必ずフィルタドライヤも

交換してください。尚、コンプレッサモータ焼け等で冷媒配管内の汚れがひどい場合は、冷媒回路内に残留する冷凍機油を除去するため窒素ブローしてください。(このときには膨張弁を取外して行ってください)

(4)コンデンシングユニットの修理・交換・廃棄等で冷媒をパージする場合は、大気中に放出しないで必ず回収してください。

(5)クランクケースヒータの空だき防止コンプレッサの交換時などに、コンプレッサからクランクケースヒータを取り外したまま、クランクケースヒータに通電しないよう、必ず電源をOFFにして作業してください。(火災防止)

(6)漏電事故防止のため、点検・サービス時にはずした部品(カバー、電気部品等)は必ず元どおりに取付けてください。

(7)ヒューズ交換時は必ず当社硅砂入りヒューズを使用してください。(市販品は溶断時破裂する恐れがあります)

(8)圧カSWは必ずサービスパーツリスト指定のものを使用してください。(接点が電子回路対応になっています)指定以外のものでは接触不良等の不具合を生じます。その他故障原因が不明な場合は、故障の症状と機種名、製造No等調査の上、サービス窓口までご連絡ください。

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故障履歴クリア法①設定ツマミを吐出温度に合わせます(吐出温度が表示されます)

②ディップスイッチSW5-7をONにします。

③▼ボタンを押します(故障履歴は全てクリアされます)

④ディップスイッチSW5-7をOFFに戻します

⑤設定ツマミを故障履歴に合わせ、E‐‐‐が表示されればクリアされています。

⑥設定ツマミを運転に戻します。

温度センサ取付方法温度センサは、吐出パイプ温度センサと吸入温度センサで取付方法が異なります。ご注意ください。断熱材取り付けの際は、リード線およびビニールチューブが配管に接触しないようにご注意ください。

①吐出パイプ温度センサは下図の様に温度センサ固定金具により押付け固定されています。温度センサを取り外す際は、温度センサ固定金具とセンサを同時に引き抜いてください。取付時は、まず温度センサ固定金具を下図の向きに取付後、温度センサを固定金具に当たるまで挿入してください。固定金具は必ず取付ける事が必要です。紛失に注意してください。

②吸入温度センサ取付部は、固定金具がありません。センサ交換の際はセンサ部が配管に密着するようにアルミテープでしっかり固定した上で結束バンド2本でセンサ部にガタツキがないように締め込んでください。

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コントローラ(ST2基板)の故障時の応急処置

1. 追加部品(現地手配)

2. 変更回路

3. 注意

低圧圧力スイッチと高圧圧力スイッチを追加し、下図の配線に変更してください。 ただし、高圧圧力異常とコンプレッサモータ保護サーモ、コンプレッサ用サーマルリレー以外の保護は働きませんので、緊急時のみの短時間運転とし、早急に基板交換を行ってください。

コンプレッサ用サーマルリレー(51C1、52C2)は必ず95、96端子と基板に接続されている配線を外して

から、上記配線を行ってください。外した線は、ビニールテープでテーピング処理してください。

(1)

63L 低圧圧力スイッチ

63H 高圧圧力スイッチ

2W1 遅延タイマ

遅延タイマの設定は2秒としてください。 (2)

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コントローラの故障診断センサの故障 デジタル表示部に 「E041またはE042 」が表示されている。

圧力センサの電圧チェックは、必ずテスタの DCVレンジで行なってください。抵抗レンジ ではセンサが“こわれ”ますので注意ください。

NO

NO YES

YES 基板故障

コネクタを基板に差し込む 吐出温度センサ故障 [抵抗測定方法]

テスタリードを端子に

接触させる

※1吐出温度が20~100℃のとき、 センサ抵抗値が3~100kΩなら正常です。 温度(℃) 抵抗値(kΩ)

120 2.1

100 3.8

80 7

60 14

40 30

20 70

NO

NO YES

YES 基板故障

基板故障

コネクタを基板に差し込む 低圧圧力センサ故障

[電圧測定方法]

テスタリードを端子に

接触させる

※2センサ出力電圧と圧力の関係  下表で圧力値が0.15MPaのように中間値の場合は、比例計算で求めてください。

圧力(MPa) 電圧(DCV)

0.49 3.0

0.39 2.6

0.29 2.2

0.20 1.8

0.10 1.4

0.00 1.0

テスタの黒リード(-) テスタの赤リード(+)

3P11

低圧

テスタの黒リード(-) テスタの赤リード(+)

3P21

高圧

基  板

デジタル表示部に 「E05 」が表示されて、コンプレッサが運転しない。

注 意

ユニット制御基板上のコネクタ2P1(吐出)

または2P2が外れていないか コネクタ2P1をまたは2P2を外して、吐出

温度センサの抵抗(※1)チェックする

ユニット制御基板上のコネクタ

3P1(低圧)が外れていないか

コネクタ3P1で低圧圧力センサ

の出力電圧(※2)チェックする。

NO

NO YES

YES

コネクタを基板に差し込む 高圧圧力センサ故障

※3センサ出力電圧と圧力の関係  下表で圧力値が1.7MPaのように中間値の場合は、比例計算で求めてください。

圧力(MPa) 電圧(DCV)

2.4 4.2

2.2 3.93

2.0 3.6

1.8 3.4

1.5 3.0

1.2 2.6

デジタル表示部に 「E06 」が表示されて、コンプレッサが運転しない。

ユニット制御基板上のコネクタ

3P2(高圧)が外れていないか

コネクタ3P2で高圧圧力センサ

の出力電圧(※3)チェックする。

<センサ温度と抵抗値の関係> 

故障診断①

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コントローラの故障診断(自己診断)

チェックモード

基板上のリレーとLEDの動作に不具合があると思われる場合は、このモードで動作確認をすることができます。

〈動作説明〉

漏電遮断器をOFF(基板電源をOFF)した状態で、SW2をチェック側にし、リレー用コネクタ4P2、3、4、5、

2P10をはずす。

漏電遮断器(電源)をONにする。このとき「CHEC」の表示になり、「チェック」LED(黄)が点灯しますので下記

処理を行ってください。

①▲釦押すとリレー「X1~X7」の接点全て導通、全個別LED点灯、7セグLED「8.8.8.8」表示させる。

②▼釦押すとリレー「X1~X7」の接点全て開放、全個別LED消灯、7セグLED消灯させる。

 この時テスターで、2P10、4P2の1-3間、5-7間、4P3の1-3間(コンプ1)、5-7間(コンプ2)、 

 4P4の5-7間(出力1)の導通、オープンを確認してください。

※チェックモードでは、電源LEDとチェックLEDは点灯したままになります。

 確認後はSW2を制御側に戻してください。

故障診断②

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ファンモータコントローラ及びファンモータの故障診断

故障診断③

1. 漏電遮断器がOFFする場合

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1.無償保証期間および範囲

2.保証できない範囲

ユニットの保証条件

(5)運転環境及び保守点検が不備なことによる事故の場合

○油(機械油を含む)、水分、塩分(海岸地区等、但し塩害仕様品は除く)、硫化ガス(温泉地区等)などの

 多い環境に据付けたことによる事故

○据付け場所の不具合による事故(風量不足、水圧、化学薬品等の特殊環境条件)

○制御機器等調整ミスによる事故

○ショートサイクル(運転一停止おのおの5分以下)運転による事故

○メンテナンス不備(ガス漏れを気付かなかった場合)

○修理作業ミス(部品違い、欠品、取付不良)

(2)機種選定、冷凍装置設計に不具合がある場合

(1)本施工説明書に指定した使用範囲を守らなかったことによる故障の場合

適合冷凍機種の組み合わせミス、電磁弁等の制御機器不適正、その他施工説明書と本体に表示されている禁止

事項・注意事項・指示事項を順守せず、冷凍サイクルを設計したことにより、故障に至ったと弊社が判断した

場合。

(3)据付工事に不具合がある場合

○据付工事中取扱い不良のため損傷、破損した場合

○据付配管工事中にサイクル内に異物(ゴミ・金属粉等)が入ったことによる不良と判断される場合

○据付配管工事の電気配線不良と判断される場合

○弊社関係者が工事上の不備を指摘したにもかかわらず改善されなかった場合

○各種法規に違反する工事により生じた事故

○振動が大きく、もしくは運転音が大きいのを承知で運転した場合

○軟弱な基礎、軟弱な台枠が原因でおこした場合

○接続配管ロー付け時の不具合により、逆止弁・電磁弁等が作動不良となった場合

○弊社の製品仕様を現地改造した場合、また移設したことにより生じた事故の場合

○電気部品への切粉侵入による事故(追加部品等取り付けのための穴加工時)

○本品に指定された設置場所、使用周囲温度、使用電圧の範囲を守らなかったことによる事故の場合

無償保証期間はコンデンシングユニットを据付けた日から1年間といたしますが、無償保証の範囲は故障した当該部品とし、代品を支給いたします。ただし、下記による故障については、保証期間中であっても有償となります。

(4)弊社の製品仕様を据付に当たって現地改造、付帯工事或は移設したことにより生じた事故、又は弊社製品付属

の保護機器を使用せずに事故となった場合

Page 47: 屋外形冷凍機 施工説明書ssl.imari.co.jp/pab/217-OCU-NL2500CSF.pdf図はOCU-NL3000CSF 屋外形冷凍機 (半密閉アウトドアマルチユニット) 2 フロン回収・破壊法

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保証できない範囲

(7)本製品に指定された蒸発温度、凝縮温度、使用外気温度、使用電圧の範囲を守らなかったことによる事故

の場合

(8)火災、地震、水害、落雷その他の天災地変による事故

(9)国外で使用した場合

(10)車両、船舶、搬送車などに搭載使用した場合

(振動、衝撃、瞬時停電、油面確保等に影響)

(11)その他、ユニットの据付、運転、調整、保守上常識となっている内容を逸脱した工事及び使用方法での

事故は一切保証できません。また、コンデンシングユニット事故に起因した冷却物、営業保証等の二次補

償はいたしません。したがって、二次災害については警報システムの設置あるいは弊社代理店等と相談の

上、事前に損害保険を掛けるなどで対処してください。

(6)電源の不具合による事故の場合

○電源側のヒューズ溶断、電線の端子緩みによる単相通電(欠相)によって起こるモータ、電装品の不具合

 事故

○停電後、非常電源への切り替え後の始動時に起こる電源電圧異常低下(170 V以下)によって起こる

 モータ、電装品の不具合事故

○雷等による電源への異常高電圧の印加、あるいはアーク火花等の過大ノイズ印加によるモータ、電装品

 の不具合事故

○規定の電圧以外の条件による事故の場合、および汎用インバータ等の使用による歪み電圧を印加した

 事故の場合

○当社指定容量の漏電遮断器を取り付けずに生じた事故の場合

○冷媒過充填、冷媒不足及び冷凍機油不足に起因する事故(始動不良、電動機冷却不良、潤滑不良)

○除霜不良による事故

○異常電圧による事故

○サイクル内に空気、水分を吸い込んだと判断される場合

ユニットの保証条件

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お客さまからお受けした、お客さまのお名前、ご住所、お電話番号などの個人情報は適切に管理いたします。また、お客さまの同意がない限り、業務委託の場合および法令に基づき必要と判断される場合を除き、第三者への開示は行いません。 〈利用目的〉 ●お客さまからお受けした個人情報は、商品・サービスに関わるご相談・お問い合せの対応のみを目的として用います。なお、この目的の ためにパナソニック株式会社および関係会社で上記個人情報を利用することがあります。 〈業務委託の場合〉 ●上記目的の範囲内で対応業務を委託する場合、委託先に対しては当社と同等の個人情報保護を行わせるとともに、適切な管理・監督を いたします。

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施工説明書に記載されていない方法や、指定の部品を使用しない方法で施工されたことにより事故や損害が生じたときには、当社では責任を負えません。また、その施工が原因で故障が生じた場合は、製品保証の対象外となります。