に こ に こ こまつ水郷2020ネット ワークショップ 報告書 · ⑴...

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平成平成平成平成26262626年年年年7777月月月月

こまつこまつこまつこまつ水郷水郷水郷水郷2020ネット2020ネット2020ネット2020ネット事務局事務局事務局事務局

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目目目目 次次次次

第第第第1111 開催概要開催概要開催概要開催概要………………………………1………………………………1………………………………1………………………………1PPPP

第第第第2222 グループグループグループグループ討議結果討議結果討議結果討議結果

第第第第1111班班班班……………………………………………………………………………………………………6………………6………………6………………6PPPP

第第第第2222班班班班……………………………………………………………………………………………………8………………8………………8………………8PPPP

第第第第3333班班班班…………………………………………………………………………………………………10……………10……………10……………10PPPP

第第第第3333 ワークショップワークショップワークショップワークショップ総括総括総括総括…………………………………………………………………………13131313PPPP

第第第第4444 参加者参加者参加者参加者アンケートアンケートアンケートアンケート結果結果結果結果……………14……………14……………14……………14PPPP

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第第第第1111 開催概要開催概要開催概要開催概要

1111....開催目的開催目的開催目的開催目的

来年度に木場潟を主会場として開催される、第66回全国植樹祭を前に、

小松の水環境保全に向けた取組の機運を高めるためには、小松市内の各フィ

ールドで活動する団体が連携して様々な取組を行うことが不可欠であり、団

体相互の連携・協働の促進を図るため開催したもの。

2222....開催内容開催内容開催内容開催内容

⑴ 日時 平成26年7月11日(金)午後2時から午後6時まで

⑵ 会場 里山自然学校大杉みどりの里

⑶ テーマ こまつ水郷2020ネットのこれからの活動を考える

⑷ 主催 こまつ水郷2020ネット

協力 金沢大学

3333....参加者参加者参加者参加者

次の団体、金沢大学及び小松市から参加

・明日の小松をデザインする会

・梯川協議会

・「ウオーキングネット・前川」協議会

・前川リバーパーク推進協議会

・木場潟再生プロジェクト

・木場潟を美しくする会

・おおかわの会

・大杉谷川漁業協同組合

・大杉谷川をよみがえらせる会

・魚よみがえれ郷谷川再生プロジェクト

・新丸漁業協同組合

・チームリアルこまつ

・木場潟公園協会

・九龍橋川を美しくする会

・小松東部土地改良区

・加賀三湖土地改良区

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4444....ワークショップのワークショップのワークショップのワークショップの進行進行進行進行

⑴ 全体概要

金沢大学平子助教によるオリエンテーションを含めた基調講演の後、源

流域、梯川流域、前川流域から万遍なく3グループに分かれて今後の水環

境保全活動のあり方について話し合ってその結果を発表し、アドバイザー

による講評を受けました。

⑵ アドバイザー

第1班:川畠平一 氏

金沢大学地域連携推進センター客員教授

里山自然学校こまつ滝ヶ原 学校長

松下重雄 氏

金沢大学地域連携推進センター准教授

第2班:宇野文夫 氏

金沢大学地域連携推進センター特任教授

第3班:平子紘平 氏

金沢大学先端科学・イノベーション推進機構特任助教

⑶ グループ構成

第1班 15名

金沢大学 川畠客員教授、松下准教授

おおかわの会

大杉谷川漁業協同組合

新丸漁業協同組合

九龍橋川を美しくする会

「ウオーキングネット・前川」協議会

前川リバーパーク推進協議会

チームリアルこまつ

木場潟を美しくする会

木場潟再生プロジェクト

木場潟公園協会

小松市:総合政策部次長、まちデザイン第一課長、緑花公園センター、道路河川課

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第2班 13名

金沢大学 宇野特任教授

大杉谷川をよみがえらせる会

前川リバーパーク推進協議会

九龍橋川を美しくする会

チームリアルこまつ

木場潟を美しくする会

木場潟再生プロジェクト

加賀三湖土地改良区

小松市:環境推進担当部長、道路河川課長、環境王国、まちデザイン第1課

第3班 18名

金沢大学 平子助教

大杉谷川をよみがえらせる会

大杉谷川漁業協同組合

新丸漁業協同組合

明日の小松をデザインする会

前川リバーパーク推進協議会

小松東部土地改良区

木場潟を美しくする会

木場潟再生プロジェクト

木場潟公園協会

小松市:市民福祉部次長、環境推進担当課長、いきいき健康課、環境王国

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5555....ワークショップのワークショップのワークショップのワークショップの様子様子様子様子

川畠代表のあいさつ 小松市副市長のあいさつ

総合政策部次長の全国植樹祭の説明 平子助教による基調講演

グループ討議(第1班) グループ討議(第2班)

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グループ討議(第3班) カード化された多くの意見

活発な意見交換 グループ発表

アドバイザーによる講評 川畠代表による総評

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第第第第2222 グループグループグループグループ討議討議討議討議結果結果結果結果

第第第第1111班班班班 テーマテーマテーマテーマ「「「「水質保全水質保全水質保全水質保全のあるべきのあるべきのあるべきのあるべき姿姿姿姿をををを求求求求めてめてめてめて」」」」

1 以下の課題の解決のためテーマを設定

⑴ 維持管理

〈現状と対策〉

・堤防の除草を上流~下流一斉に実施

・川沿いの樹木の管理

・外来種の影響→生態系の調査

・下流のゴミ問題→流木・漂流物の除去

⑵ 水質

〈現状と対策〉

・河川の一定水量の確保

・下水道接続率向上を図る。

・源流域から下流域まで魚が往来できるように

・白山伏流水のボーリング調査→湧水で水流をつくり水質浄化

2 水質保全のあるべき姿を求めて(取組・方法)

・大日川からの流量を増やして水質浄化(木場潟)

・オールこまつで取組(JA、JF、企業、町内会)

・水質浄化を視覚に訴える。(濁っていると魚がいても分かりにくい)

・河川、湖沼沿いに植樹

・地域住民による清掃活動

・水質浄化のため、農薬を規制する時期が到来したのではないか。

3 提言

・生活レベルの向上により排水の悪化が進んだ。これを子供たちに教えて

いかなければならない。

・日々の活動の発表の機会を増やしていきたい。

・身近なところからやっていこう。

・水質をリアルタイムで公表し、市民に広く現状を知る機会をつくる。

・JA、土地改良区、漁協、森林組合などに本ネット参加を呼び掛ける。

・家族で、町内で、校下で、意識の向上を図る。

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・活動への理解者を増やし、活動を長く続けられるような配慮が必要であ

る。

4 第1班展開シート

5 講評 川畠平一 こまつ水郷2020ネット代表(金沢大学客員教授)

今年は、前年度とは違って源流域、梯川流域、前川流域に属する参加者が

数人単位で参加するいわば「上・中・下流の混成チームで意見交換をする運

営方式」のもとで、今後の水環境保全活動と各団体活動が直面する課題、さ

らにあるべき姿についてそれなりに白熱した議論がなされたと思う。

論議の内容となったのは、①水質保全のあるべき姿 ②親水と景観整備の諸

課題、そして③川と湖と地域住民のくらしの連環と三分野であったが、相互に

何が今、情報として共有すべきであり、かつ共通して取り組むべき課題なのか

を臨場感をもって掘り起こし得たかである。その観点からいえば、話し合いの

内容は、深掘りしえないままに終わった感がある。今後の努力に期待したいも

のである。

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第第第第2222班班班班 テーマテーマテーマテーマ「「「「人間人間人間人間とととと自然自然自然自然とのとのとのとの共生共生共生共生」」」」

1 うまくいっていること

・情報を発信する媒体がある。

・大杉谷川をよみがえらせる会とおおかわの会が合同で実施した魚道設置に

より、62年ぶりにアユが遡上するなど成果が出ている活動がある。

2 課題・うまくいなっていないこと

⑴ 行政とのつながりについて

・情報が一方通行

・里山、自然環境を支える体制

・木場潟に負けない景観があるが知られていない

⑵ 地域住民の参加

・参加人数の減少

・市民へのPR

⑶ 外来種との戦い

・ミシシッピアカミミガメとアメリカザリガニの食害と考えられる影響で、

水草の復活・再生が妨げられたことがある。

・波などの影響もあるが、木場潟においてヒシの復活がなかなか進まない。

アサザ、ガガブタ、ヒツジグサは順調に生育している。

3 解決策

⑴ 行政、各団体のネットワークの構築

・同じ流域での連携

・行政による支援

⑵ 農業者とのネットワーク

・ゲリラ豪雨対策としての田面調整池

⑶ 地域の結束

・子供たちとともに継続していくような仕組みを構築する。

・活動費は万雑ではなく、総会で説明して徴収している。

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4 提言

・九龍橋川の排水能力向上による環境改善

・フローラルこまつ、グッドマナーこまつの取組による環境美化推進

・木場潟、前川の舟運を通じて、小松の環境をPR

・水草の生育を通じて木場潟の水質浄化。木場潟の 10%を水草に

・小松の環境への取組の見える化、情報の共有

5 第2班展開シート

6 講評 宇野文夫 金沢大学特任教授

「人間と自然との共生」をテーマに意見交換をする中で、いろいろな情

報共有ができました。たとえば、木場潟は水質の問題が取り上げられてい

ますが、実は外来種の問題と密接な関連があります。水草(アサザ、ガガ

ブタ、ヒツジグサなど)の復活を試みての取り組みが奏功して現在では湖

面に水草の繁殖が見られるようになりました。それを湖面の 10%にしたい

との地元の思いを阻んでいるのがミシシッピアカミミガメやアメリカザリ

ガニなどの外来種で、水草の芽の食い荒らしなどがそれを阻害していると

いうのです。新たな問題点が浮かび上がった分科会になりました。

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第第第第3333班班班班 テーマテーマテーマテーマ「「「「これからのこれからのこれからのこれからの水環境保全活動水環境保全活動水環境保全活動水環境保全活動」」」」

1 現在の活動内容について

⑴ 今行っている活動

・農業に関連して野菜市・特産市

・清掃活動

・生活視点からアクリルたわしの推奨、洗剤・シャンプー等の使用量抑制

等の啓蒙活動

・植生に関係してヨシ原保全のためヨシ刈り、フローラルこまつの取組、

セイタカアワダチソウの駆除

・設備、施設の整備として消波堤の設置、水路の維持管理

⑵ 各団体の取組内容

・廃食油の再利用(廃油石けんの配布等)

・水質、生物等の各種調査

・広報活動(下水道接続の啓蒙活動、環境に関する教養講座等)

・ウオーキングを通じての環境啓発活動

(キャンドルナイトウオーキング、白山眺望ウオーキング等)

・魚の生育環境の保全(ヤマメ等放流、釣り体験、外来種駆除等)

・環境イベントの開催(都会の学生のインターンシップ受入、川遊び等)

2 活動の目的(ゴールの確認)

⑴ 水質:CODを環境基準に、透明度1メートル未満、など

⑵ 魚のすむ環境

・外来種対策による在来種の増加

・釣り人が多く訪れる環境の創出

・ダム建設以前の魚類生息環境

・水量の安定による魚の生育環境保全

⑶ 健康:自然環境の中でのウオーキング

⑷ 植生:絶滅した水草の再生

⑸ 親水空間の創出

・里山風景の保全

・河川、湖沼で泳げるような環境づくり

・舟遊びのできる環境

・赤とんぼのすめる水田づくり

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3 活動で苦労している点

⑴ メンバーの固定化、高齢化などによる人手不足

⑵ 行事が周知されていないなどの広報不足

⑶ 資金不足により新規事業ができない。

⑷ 活動の成果が見えない。

・魚のすめる環境づくりを進めたが、魚が大きくならない、増えない。

⑸ 活動への理解が得られない。

・地元での賛同者が増えない。

・農業者以外で水路の役割への理解が少ない。川ではなく、管理されてい

る水路であることが知られていない。

特に目立った意見として、「一人がパーフェクトにするのではなく、皆でレベ

ルを上げていきたい。」というものがあった。

4 上記3において意見のあった、人手不足、理解が得られないなど、周囲(相

手)の立場になって考えた場合の原因について

・何をしているのか活動内容がよく分からない。

・面倒なことはしたくない。責任がともなう。

・自分達には関係ないことである。また、メリットがない。

・活動の目的のためには高額の費用を要して実現は難しいのではないか。

・イベント、行事が多すぎる。

・時間がない、仕事が忙しい、自分の生活が第一である。

・水質などはそう簡単に変わらないのではないか。

5 上記4に対して、どのような対策があるか。相手を説得するには。

⑴ まちづくりとして考える。

・誇れる地域にする。

・地域の結束が強まる。

⑵ 活動状況がマスメディアで報道されるなど、名誉が得られる。

⑶ 正確な情報を伝える。

⑷ 子供の視点で考える。

⑸ 一人に押し付けない。皆で協力する。

⑹ 活動内容を伝え、お試し期間を設ける。参加費補助。

⑺ 活動により仲間ができる。

⑻ 長期的メリットを伝える。(10 年先には泳げる河川・湖になる等)

⑼ 費用対効果による訴求

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上記のうち、すぐにできそうなことで、効果が期待できるものは「子供の

視点で考える。」であった。次に「まちづくりとして考える。」の選択が多か

った。

6 提言

・以上から、これからの水環境保全活動においては、まず活動に参加しやす

い体制づくりを行い、子供の視点から活動を考え、共に環境保全活動を進め

て地域を発展させるという意思が周囲に伝わることが重要である。

7 第3班展開シートの一部

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8 講評 平子紘平 金沢大学特任助教

第3班では、「これからの水環境保全活動」をテーマに、ワークショップを行

いました。

テーマ設定にあたり、「2020ネットというネットワークを活かし、具体的

な連携や共同に取り組んで行きたい」主旨を受けました。基調講演の際にも「二

人三脚は意外と難しい」という事例を用いてお話させていただきましたが、同

じ目的を持っていたとしても、人と人との連携は大変難しいものです。

ワークショップでは、はじめに、活動内容・活動目的を参加者の皆さんに、

付箋を用いて、場に示していただきました。「小松の水環境をより良くする」と

いう、共通のテーマに即した2020ネット参画の皆さんでしたが、様々なア

プローチ・目標を持っておられることが、皆さんの間でも共有できたと思いま

す。活動をされている各組織・団体の方々の「違い」を明らかにし、優劣やイ

ンパクトの大小を競うのでは無く、その違いを互いに尊重し、活かし合いなが

ら連携を進めていくための前提を意識することができたと思います。

次に、活動で苦労されている点について、意見を挙げていた際には、「活動内

容・成果の見える化」が十分にできていないこと、が、様々な悩みの重要な要

素であることが明らかになりました。この悩みに対していくためには、「子ども

の将来の生活や、小松全体のまちづくりなど、将来ビジョンを共有していくこ

とが大切である」との意見にまとめることができました。

今回のワークショップからは、成果が見えにくく、多様なアプローチがある

環境改善の活動ですが、「これからの水環境保全活動」を、よりよい活動にして

いくためには、「地域を皆の力で発展させていく」という将来ビジョンを掲げて

いくことで、ネットワーク内でのまとまりを持ち、地域の幅広い方々を巻き込

んでいく切り口となり得るのではないか、という、展望を見出すことができた

と思います。

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第第第第3333 ワークショップワークショップワークショップワークショップ総括総括総括総括

これからの水環境保全活動を進めるに当たっては、活動状況を広く伝え、ま

た、新たな参加者を募るため、各団体及び本ネットの広報活動の充実が必要と

なっている。自分一人がやっても何にもならないのではないかと考えている個

人を動かすためでもある。

団体によっては高齢化が進行しており、次世代に活動をつなげていくことも

課題の一つとなっている。若者が参加しやすい環境をつくり、世代間で連携し、

それぞれの役割を果たして活動に取り組むことが、今後の各団体の姿ではない

だろうか。そのためには、次世代につなげる内容を具体的に示していかなけれ

ばならないだろう。

多くの参加者を得て活動を継続していくためには、将来計画が重要となって

くる。例えば、3年間で、5年間で、何をするか、目標・目的について共有を

図っていくことが求められる。

活動をしていく上で避けられないのは資金であり、自前の活動資金の確保が

必要になってくる。大手企業や民間ファンド等との連携や助成金の確保など、

各団体の事務局の役割が重要である。

広域的な活動を展開していく際には、地域で共有できる目標があればそれを

設定し、各団体の枠を超えて将来に向かって取り組んでいくと大きな成果が期

待できる。

全国的に言えば、例えば霞ヶ浦では、学校はもちろん企業、商工会、JC等

を巻き込んで活動している。また、若い世代が中心となっている団体では、イ

ンターネットを活用して様々な活動を行っているが、今後の展開の参考となる

のではなかろうか。

これからの水環境保全活動の推進でキーワードとなるのは、「連携と協働」で

あろう。本ネットを活用するなどして各団体が連携し、行政を含めた様々な主

体と協働して進めていくことにより、小松の水環境保全が大きく前進すること

になると思う。

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第第第第4444 参加者参加者参加者参加者アンケートアンケートアンケートアンケート結果結果結果結果

1111 本日本日本日本日のワークショップののワークショップののワークショップののワークショップの感想感想感想感想

・当ネットワークショップの狙いとする関連テーマ案を持ち込んで、その中か

らテーマを選定したらいいと思った。テーマ選定に時間を取られ、内容に深く

入り込めなかったように思う。

・規模の小さいことからやれればいいのでは

・時間が限られているので難しいが、セクションごとにディスカッションがあ

っても良かったのでは。

・第3班(平子助教)のワークショップのやり方(KJ法)を取り入れると、問

題提起とそれに向けた解決方法の意見が、より出やすいのではないかと思った。

・初めて参加したが、各団体がいかに真剣に取り組んでいるかが理解できた。

・何をテーマに話せばよいか分かりづらかった。

・水質改善と親水など多面的にプロジェクトを展開する必要があると感じた。

・非常によい意見があり参考となった。

・第3班(平子助教)は変わった会合(KJ法)だったが本当に良かったと思う。

・参加団体の活動状況や課題が分かった。

・意見を聞きたいと思っていた団体の参加がなかった。

・一室一班にしないと聞きづらい。

・他の団体の方々と共同テーマで意見を出し合う形式は良かった。

・進行役はバラバラになる意見をよくまとめ、スムーズに進めることができた。

・初めて参加したが、他団体の方々の活動を聞いて大変参考になった。

・付箋を用いて議論を進める方法はよいと思った。

・どんなことをしているグループにも共通の問題点などを出し合えて、勉強に

なった。異なる目的を持った人が集まっているときには良い手法だと思った。

・どこの会の誰が言ったかは関係ない。でないと、ネット全体で何かをするの

は無理。

・アドバイザー(進行役)によって、やり方が随分変わってくる。

・色々な視点からの意見が知れて良かった。

・進行が分かりやすかった。(第3班)

・まとめる先生が大変だったのではないでしょうか。もう少し少人数(10人

ぐらいで)まとめると話もできたのではないでしょうか。

・KJ法によるブレーンストーミングは平子先生のお力で皆の意見が集約できて

効果的だと思った。2時間はあっという間でした。

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・各団体で行っている活動は違っていても、意見がまとまっていくなかで、共

通の課題がみえてきたことがおもしろかった。

・地域の皆様それぞれに熱心な取組をお聞きすることができ、大変参考になり

ました。

2222 今後今後今後今後、、、、こまつこまつこまつこまつ水郷水郷水郷水郷2020ネットで2020ネットで2020ネットで2020ネットで実施実施実施実施するとよいとするとよいとするとよいとするとよいと思思思思われるわれるわれるわれる企画企画企画企画

・当ネットワークのメンバーはもとより、地域住民も参加できる活動を具体的

に設定し、「やるべき事」を選定したら良いと思う。

・各団体、同日にラリー形式のイベントを行う。

・他市との交流

・ネットワークを広げる活動

・現地見学

・現況紹介DVDの作成

・部門別(水遊び、水質改善、生物保護、景観保護など)に分かれて話したい。

・具体的な政策として、財政的にも考えて方針を提言すべきである。

・源流の見学会

・教育関係、農林水産業等関係者の参加

・各団体の活動をビデオに撮影して活動発表会において動画で発表。また、一

本のDVDに編集して学校の教材や講演資料にしてもらう(撮影は各団体で行

い、編集は事務局で行う)。

・大日川からの導水量を増やす(木場潟)。

・(木場潟)流域の人々の環境への意識の向上を図り、市全体の意識の向上につ

なげる。数十年先を見越して小・中学生のころから環境教育を行う。

・各流域周辺でのウオーキング大会開催を通じてPRする。

・活動内容の結果相互報告

・各団体間のイベントの参加呼びかけ。

・市民に向けた活動発表の機会を持ってはどうか。

・テーマを決めた共同イベントができるとよい。

3333 自由意見自由意見自由意見自由意見

・官、民、マスコミ等も呼び、PR活動を進める。

・各団体により、組織の構成や目標が異なるから、同じような問題でも内容に

は差異があるのでは。

・水質浄化について考えを深めていきたい。

・ワークショップで出た意見が実施される事を願っています。

・各団体を代表する事務局が必要と思う。

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・他の団体の方々の意見を聞き、少しずつでも、自分のできることをやらなけ

ればと思います。

・各人の意見は夫々一理あるが、全体としての意見の方向付けをできる力のあ

る人(コーディネート)が必要と思う。

・1グループ一部屋など仕切りをしてほしい。集中できなかった。

・行政は頭をやわらかくして欲しい。

・市民に向けた活動発表の後、企業などへもボランティアを求めてみてはどう

か(クリーンビーチ石川のような)。

・地域の力はとても大事です。是非、小松のために力を発揮できる仕組み作り

ができればいいですね。