「旅のことば」ワークショップ @ dfj summit 2015

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Page 1: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015
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Takashi Iba博士(政策・メディア) 慶應義塾大学SFC 総合政策学部 准教授 [email protected]

井庭 崇

創造社会を支える方法・道具をつくる

● 個人・組織・社会が、より創造的になることの支援 ● 「パターン・ランゲージ」の研究と実践

パターン・ランゲージRealityリアリティ プラス

Pattern Languages

創造的な未来をつくるための言語

中埜

Nakano H

iroshi

江渡浩一郎

Eto Koichiro

中西泰人

Nakanishi Yasuto

竹中平蔵

Takenaka H

eizō

羽生田栄一

Eiiti Hanyuda

井庭

崇﹇編著﹈

Iba Takashi

パターン・ランゲージ

定価(本体 2,400円+税)

創造的な社会へ応急処置的な社会から、

中埜 博 江渡浩一郎 中西泰人竹中平蔵 羽生田栄一

井庭 崇

パターン・ランゲージによって、私たちはどのような未来をつくることができるのか?気鋭の社会学者・井庭崇が、中埜博、江渡浩一郎、中西泰人、竹中平蔵、羽生田栄一という各界のフロントランナーを迎え、徹底討論。

読者のリアリティに、新たな知をプラスする

﹇編著﹈

パターン・ランゲージ

!!

Page 3: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことば

井庭崇, 岡田誠(編著), 慶應義塾大学 井庭崇研究室 × 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』, 丸善出版, 2015年5月

認知症とともによりよく生きるためのヒント

1.認知症であってもいきいきと暮らしている人たちの「前向きで実践的な工夫」を広く紹介・共有 !2.本人・家族・周囲のそれぞれが、具体的にどのような行動を起こすことができるのかを記述 !3.認知症とともに生きることについての社会的な対話を促進

Page 4: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

[みんな]の旅のことば[家族]の旅のことば

[本人]の旅のことば

Page 5: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

1 新しい旅

2 旅への一歩

3 出発のあいさつ

4 旅の計画

5 旅の仲間

6 できることリスト

7 自分の日課

8 自分をあらわす部屋

9 なじみの居場所

10 よい先輩との出会い

11 流れを変える

12 今を楽しむ

13 自己紹介グッズ

14 自分なりの表現

15 ことばのギフト

16 ともに歩む

17 チームリーダー

18 我が家専門家

19 三種のつながり

20 さりげない告白

21 活躍の機会

22 夢への準備

23 おもしろ化

24 いつものおしゃべり

25 見えている世界

26 自分の時間

27 切り替えの工夫

28 悩みのつぶやき

29 特別な日

30 いろんな世代

31 わくわく実行委員会

32 小さな気づき

33 自分の仕事から

34 その場の助っ人

35 見守りサポーター

36 個人的なつきあい

37 ないまぜのイベント

38 仕事をつくる

39 声を届ける

40 ウォーム・デザイン

[みんな]の旅のことば[家族]の旅のことば[本人]の旅のことば

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Page 7: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Context

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Problem

Context

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Problem

Solution

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Consequence

Solution

Page 11: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

なじみの居場所家族も知っている外出先をつくる。

認知症だからといって、ずっと家のなかにいるのは気が滅入ってしまいます。同じ場

所に居続けるのはストレスが溜まりやすいものだからです。しかし、あちこち自由に

出かけようとすると、家族が心配するかもしれません。もしかしたら出先で状況がわ

からなくなり、困ってしまうという事態が起きてしまう可能性があるからです。

▼そこで

自分ひとりで行けて、家族も知っている行きつけの場所をつくります。すでにそのよ

うなお気に入りの場所があるのであれば、そこを自分の「なじみの居場所」だと家族

に伝えておきます。そういう場所を思いつかない場合は、家の近くの喫茶店や小さな

美術館など、居心地のよさそうな場所を探すことからはじめます。家族や親しい知人

と一緒に探すと安心です。よさそうな場所が見つかったら、その場にいる店員さんや

常連さんたちに、ひとこと挨拶をしておくと早くなじむことができるでしょう。

▼そうすると

家のほかに居心地のよい場があることで、豊かな時間を過ごすことができます。また、

他の人とともにする時間も増えるでしょう。家族にとっても、いつものなじみの居場

所にいるとわかっていれば安心です。万が一、認知症の症状が出て困ったとしても、

なじみの店員さんや常連さんがいれば、状況を理解して対応してくれるでしょう。

外に出るよりも、家にいることが多くなりました。

▼そのとき

No.9

▷ 36 .個人的なつきあい▷ 34.その場の助っ人

なじみの居場所家族も知っている外出先をつくる。

認知症だからといって、ずっと家のなかにいるのは気が滅入ってしまいます。同じ場

所に居続けるのはストレスが溜まりやすいものだからです。しかし、あちこち自由に

出かけようとすると、家族が心配するかもしれません。もしかしたら出先で状況がわ

からなくなり、困ってしまうという事態が起きてしまう可能性があるからです。

▼そこで

自分ひとりで行けて、家族も知っている行きつけの場所をつくります。すでにそのよ

うなお気に入りの場所があるのであれば、そこを自分の「なじみの居場所」だと家族

に伝えておきます。そういう場所を思いつかない場合は、家の近くの喫茶店や小さな

美術館など、居心地のよさそうな場所を探すことからはじめます。家族や親しい知人

と一緒に探すと安心です。よさそうな場所が見つかったら、その場にいる店員さんや

常連さんたちに、ひとこと挨拶をしておくと早くなじむことができるでしょう。

▼そうすると

家のほかに居心地のよい場があることで、豊かな時間を過ごすことができます。また、

他の人とともにする時間も増えるでしょう。家族にとっても、いつものなじみの居場

所にいるとわかっていれば安心です。万が一、認知症の症状が出て困ったとしても、

なじみの店員さんや常連さんがいれば、状況を理解して対応してくれるでしょう。

外に出るよりも、家にいることが多くなりました。

▼そのとき

No.9

▷ 36 .個人的なつきあい▷ 34.その場の助っ人

Problem

Solution

Consequence

Context

なじみの居場所家族も知っている外出先をつくる。

認知症だからといって、ずっと家のなかにいるのは気が滅入ってしまいます。同じ場

所に居続けるのはストレスが溜まりやすいものだからです。しかし、あちこち自由に

出かけようとすると、家族が心配するかもしれません。もしかしたら出先で状況がわ

からなくなり、困ってしまうという事態が起きてしまう可能性があるからです。

▼そこで

自分ひとりで行けて、家族も知っている行きつけの場所をつくります。すでにそのよ

うなお気に入りの場所があるのであれば、そこを自分の「なじみの居場所」だと家族

に伝えておきます。そういう場所を思いつかない場合は、家の近くの喫茶店や小さな

美術館など、居心地のよさそうな場所を探すことからはじめます。家族や親しい知人

と一緒に探すと安心です。よさそうな場所が見つかったら、その場にいる店員さんや

常連さんたちに、ひとこと挨拶をしておくと早くなじむことができるでしょう。

▼そうすると

家のほかに居心地のよい場があることで、豊かな時間を過ごすことができます。また、

他の人とともにする時間も増えるでしょう。家族にとっても、いつものなじみの居場

所にいるとわかっていれば安心です。万が一、認知症の症状が出て困ったとしても、

なじみの店員さんや常連さんがいれば、状況を理解して対応してくれるでしょう。

外に出るよりも、家にいることが多くなりました。

▼そのとき

No.9

▷ 36 .個人的なつきあい▷ 34.その場の助っ人

← Name (旅のことば)

Page 12: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

名前(Name):その工夫を表す新しい「ことば」

状況(Context):特定の状況

問題(Problem):その状況で陥りがちな問題とその原因

解決(Solution):問題への解決策とその実践例

結果(Consequence):問題が解決された後の効果

関連のことば(Related Patterns):その内容に近いものを複数提示

『旅のことば』の読み方

Page 13: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

これまで共有されてこなかった「工夫」を共有する

他の人の工夫を 自分の状況に活用できる!

医療・介護の専門知識ではなく、個人の経験に内在している知恵にフォーカス

Page 14: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

工夫を表す「ことば」を用いて 対話が促進される!

「工夫」を新しい「ことば」で表現する

Page 15: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

[本人]の旅のことば No.2~15

No.16~32

No.33~40

[家族]の旅のことば

[みんな]の旅のことば

「新しい旅」No.1

3つの視点と、立場を超えた「協働」の実現へ

Page 16: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

1 新しい旅

2 旅への一歩

3 出発のあいさつ

4 旅の計画

5 旅の仲間

6 できることリスト

7 自分の日課

8 自分をあらわす部屋

9 なじみの居場所

10 よい先輩との出会い

11 流れを変える

12 今を楽しむ

13 自己紹介グッズ

14 自分なりの表現

15 ことばのギフト

16 ともに歩む

17 チームリーダー

18 我が家専門家

19 三種のつながり

20 さりげない告白

21 活躍の機会

22 夢への準備

23 おもしろ化

24 いつものおしゃべり

25 見えている世界

26 自分の時間

27 切り替えの工夫

28 悩みのつぶやき

29 特別な日

30 いろんな世代

31 わくわく実行委員会

32 小さな気づき

33 自分の仕事から

34 その場の助っ人

35 見守りサポーター

36 個人的なつきあい

37 ないまぜのイベント

38 仕事をつくる

39 声を届ける

40 ウォーム・デザイン

[みんな]の旅のことば[家族]の旅のことば[本人]の旅のことば

Page 17: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

21. Chance to Shine10. Voice of Experience

7. Daily Chore

39. Delivering the Voice

9. Favorite Place

40. Warm Design

38. Inventing Jobs

34. On-the-Spot Helper

11. Turning the Tide

33. Job-Specific Contributions 6. Can-Do List

3. Departure Announcement

23. Make it Funny5. Fellow Travelers

2. The First Step

16. Going Together

15. Gift of Words

27. Emotion Switch

19. The Three Consultants

26. Personal Time

24. Usual Talk

20. Disclosing Chat

17. Team Leader

28. Casual Counseling

35. Encouraging Supporter

1. A New Journey

32. Hint of Feelings

4. Travel Plan22. Preparation for the Dream

12. Live in the Moment

25. The Seen World

18. Family Expert

36. Personal Connections

8. Self-Reflecting Room

37. Mix-Up Event

14. Own Way of Expressing

29. Special Day

30. Generational Mix

13. Self-Intro Album

31. The Amusement Committee

Network of Related Patternsin the Words for a Journey

WORDS FOR THE CARED

WORDS FOR THE CARING

WORDS FOR EVERYONE

Page 18: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「新しい旅」という捉え方「認知症とともによりよく生きる」ことを、ひとつの「新しい旅」と捉える。

これから大きく生活を変えるからこそ実現できる「新しい旅」。 !家族で一緒にいる時間が増えることで、これまで以上にお互いのことが理解し合えるかもしれません。 !これから過ごす時間は、何かを失っていく時間ではなく、これまで得られなかったものを得て、これまでなかったものをつくっていく時間であると捉えることもできる。

Page 19: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことば

井庭崇, 岡田誠(編著), 慶應義塾大学 井庭崇研究室 × 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』, 丸善出版, 2015年5月

認知症とともによりよく生きるためのヒント

「旅のことばカード:認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード」, 株式会社クリエイティブシフト(amazon.co.jpで販売中)

http://www.amazon.co.jp/dp/4621089277/ http://www.amazon.co.jp/dp/B00Z3ES334/

Page 20: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「旅のことば」カードを用いた"対話ワークショップ

Page 21: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことばカード認知症とともによりよく生きるためのヒント・カード

http://www.amazon.co.jp/dp/B00Z3ES334/

Page 22: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

パターン・ランゲージ「旅のことば」の記述形式

Page 23: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

C. Alexander, S. Ishikawa, M. Silverstein, A Pattern Language: Towns, Buildings, Construction, Oxford University Press, 1977

もともとは、建築の分野で提唱された。

パターン・ランゲージ1.0

http://stephania32.wordpress.com/

Christopher Alexander

Page 24: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Ward CunninghamKent Beck

Kent Beck & Ward Cunningham, “Using Pattern Languages for Object-Oriented Program”, OOPSLA '87, 1987

Gang of Four

ソフトウェアの分野に応用されて、この考え方が広まった。

Erich Gamma, Richard Helm, Ralph Johnson, John M. Vlissides, Design Patterns: Elements of Reusable Object-Oriented Software, Addison-Wesley Professional, 1994

パターン・ランゲージ2.0

Page 25: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

ソフトウェアの分野に応用されて、この考え方が広まった。

パターン・ランゲージ2.0

Page 26: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Linda RisingMary Lynn Manns

Joseph Bergin

Manns, M. L., and Rising, L., Fearless Change: Patterns for Introducing New Ideas. Addison-Wesley, 2005

Pedagogical Patterns Editorial Board, Pedagogical Patterns: Advice For Educators, Createspace., 2012

さらに広義のデザイン領域である人間活動への応用が始まっている。パターン・ランゲージ3.0

Page 27: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

プレゼンテーション パターン

ラーニング パターン

コラボレーション パターン

井庭研究室では、人間行為のパターン・ランゲージを制作

Generative Beauty

パターン・ランゲージ3.0

Ver. 0.50Presentation Patterns Project

創造的プレゼンテーションのパターン・ランゲージプレゼンテーション・パターン

A Pattern Language for Creative Presentations

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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33 Ver. 0.60Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

Ver. 0.60November, 2012

http://collabpatterns.sfc.keio.ac.jphttp://twitter.com/collabpatterns

[email protected]

Collaboration Patterns Project

創造的コラボレーション

未来への使命感方法のイノベーション伝説をつくる

成長のスパイラル共感のチームづくりレスポンス・ラリー一体感をつくる貢献の領域成長のリターン自発的なコミットメントゆるやかなつながり弱さの共有感謝のことば

創発的な勢いまとまった時間創造の場づくり活動の足あと意味のある混沌アイデアをカタチにインサイド・イノベーターゴールへの道のり臨機応変な動き飛躍のための仕込み

世界を変える力クオリティ・ラインこだわり合う一度こわす期待を超えるファンをつくる広がりの戦略世界の文脈つくり続ける強さ感性を磨く

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33 Ver. 0.60Collaboration Patterns Project

Collaboration Patterns : コ

ラボレーション・パターン ̶ 創造的コラボレーションのパターン・ランゲージ (ver. 0.60)

創造的コラボレーションのパターン・ランゲージコラボレーション・パターン

サバイバル ランゲージ

チェンジメイキング パターン

パーソナルカルチャーパターン

旅のことば (認知症)

Learning!Patterns

Collaboration!Patterns

Presentation!Patterns

Page 28: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

http://www.amazon.com/dp/1312734841/

Takashi Iba, Makoto Okada, Iba Laboratory , Dementia Friendly Japan Initiative, Words for a Journey: The Art of Being with Dementia, CreativeShift Lab, 2015

旅のことば

井庭崇, 岡田誠(編著), 慶應義塾大学 井庭崇研究室 × 認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ, 『旅のことば:認知症とともによりよく生きるためのヒント』, 丸善出版, 2015年5月

Page 29: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

生活の質"Quality of Life (QOL)

パターン・ランゲージは、よい「質」を実現するためにつくられる

(認知症とともに生きる)

「住宅とは工業的に生産される「物」ではなく、愛情をかけて育むものであり、つくられていくうちに成長し、独自性を持ち合わせていくものなのです。」 (Alexander, 1985)!!「本当に必要な基本的ルールに基づいて家族が自らの住宅や集合住宅をデザインする」 (Alexander, 1985)

これは「住宅」だけでなく、自分たちの「生活」「人生」も同様!

Page 30: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「旅のことば」ができるまで

Page 31: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

認知症の方やご家族の方にマイニング・インタビューを実施

Page 32: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

認知症の方やご家族の方にマイニング・インタビューを実施

Page 33: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

インタビューで得られた個々の工夫の共通点を見いだす

Page 34: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

抽象化された工夫を文章で表し、何度も議論・修正する

Page 35: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

イラストも自分たちで描き、話し合いながら洗練させていく

Page 36: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

冊子のページレイアウトも自分たちでデザイン

Page 37: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

冊子の表紙も自分たちでデザイン

Page 38: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「旅のことば」冊子完成!

Page 39: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

パターンそのものから学ぶだけでなく、"パターンを介して他の人から学ぶ。

Dialogue Workshop with Pattern Languagesパターン・ランゲージを用いた対話のワークショップ

Page 40: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

900 freshmen participate in this workshop every year.

Keio University, Japan

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Talk Live Session with Patterns

“CULTURE SHUFFLE”!with Personal Culture Patterns

Daisuke Yosumi & Takashi Iba, Tokyo, 2013

Page 47: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Dialogue Workshop with using patterns of “Words for a Journey,” Nov., 2014

Page 48: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Idea Generation with Pattern Languages

Page 49: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「旅のことば」カードを発想の源として、新しいアイデアを考える。

外に出るよりも家にいるこ

とが多くなりました。

認知症だからといって、ず

っと家のなかにいると気が

滅入

ってしまいます。同じ場所

に居続けるのはストレスが

たま

りやすいものだからです。

自分ひとりで行けて、家族

も知っている行きつけの場

所を

つくります。

▼ そのとき

▼ そこで

なじみの居場所

家族も知っている外出先を

つくる。

9本人

介護に一生懸命に取り組むなかで、いろいろなことを本人

の代わりにやってしまいます。

本人ができることなのに、代わりにやってしまうことが続

くと、本人がやることがなくなり、次第に本当に何もでき

なくなってしまいます。

ちょっとしたことでよいので、本人が「よし、やってみよ

う!」と思えるような機会をつくります。

▼ そのとき

▼ そこで

活躍の機会小さくても貢献。

21家族

Problemを解決する 商品・サービス Solutionの実現を支え

る商品・サービス

Idea Generation with Pattern Languages

http://www.amazon.co.jp/dp/B00Z3ES334/「旅のことば」カード

Page 50: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「旅のことば」を用いた対話や発想の

ワークショップをつくる

Page 51: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

部分を足していく

ワークショップのつくり方

Page 52: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

ワークショップのつくり方

「いきいきとしたワークショップ」を ひとつの「まとまり」(全体: whole)

としてイメージする

全体を分化させていく

Page 53: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

「いきいきとしたワークショップ」を ひとつの「まとまり」(全体: whole)

としてイメージする

ワークショップのつくり方

そのワークショップにおける 「中心的なこと」(strong center)

は何かを考える

全体を分化させていく

Page 54: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

ワークショップのつくり方

「いきいきとしたワークショップ」を ひとつの「まとまり」(全体: whole)

としてイメージする

そのワークショップにおける 「中心的なこと」(strong center)

は何かを考える

その「中心的なこと」を 支えるもの・ことを考える

全体を分化させていく

Page 55: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

ワークショップのつくり方

「いきいきとしたワークショップ」を ひとつの「まとまり」(全体: whole)

としてイメージする

そのワークショップにおける 「中心的なこと」(strong center)

は何かを考える

その「中心的なこと」を 支えるもの・ことを考える

それぞれのこと・もののなかで 大切なことを詰めていく

全体を分化させていく

全体を分化させていく

Page 56: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

ワークショップのつくり方

全体を分化させていく

Page 57: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことば ワークショップ デザインシート

自分の現場や周囲で、 「旅のことば」を用いた ワークショップを実施 しよう!

そのために、自分なりの ワークショップをデザイン します!

Page 58: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことば ワークショップ デザインシート

これからつくるワークショップは、!「いつ」「どこで」「だれに」、何人!ぐらいの「人数」で行うものでしょうか?!その構想を書く。

Page 59: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

旅のことば ワークショップ デザインシート

ワークショップを通じて、その「参加者に!どうなってほしいか?」を書きます。

Page 60: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Main Centerこのワークショップでは、メインで何をするので!しょうか? Main Centerカードから1つ選び、!シートの該当箇所に置きます。

Page 61: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Main Setting メインのアクティビティはどんなふうに行うのでしょうか?!Main Settingカードのそれぞれのカテゴリから1枚ずつ選び、!順番に該当箇所に置いていきます。!(1) グループの人数 / (2)グループ替え / (3) スタイル / !(4)使用カード

これで、配置したMain Setting !カード(1)~(4)と、Main Center!カードを続けて読むと、このワ!ークショップで何をやるのかを!一言で表す文章になります。

Page 62: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Intro Center

メインのアクティビティをするためには、どのような!導入が必要でしょうか?!Intro Centerカードのなかから1つを選んで、シートの!該当箇所に置きます。

Page 63: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Intro Setting

メインへの導入のために必要な準備は何でしょうか?!Intro Settingカードのそれぞれのカテゴリから1枚ずつ!選び、順番に該当箇所に置いていきます。!(1) 配るもの / (2) 知り方

これで、ワークショップのメイン!の導入と本編ができあがりました。

Page 64: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Opening & Closing OpeningカードとClosingカードのなかから、!ワークショップのオープニングとエンディング!で行うことよいと思うものを選び、シートの!該当箇所に置きます。行う順番に、左から右へ!と並べていきます。

これで、左上から、左から右へ、!上から下へと、カードの内容を!読んで行くと、ワークショップ!の流れがわかります。時間の欄!を用いて時間配分を考えましょう。

Page 65: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

Opening & ClosingTipsカードを眺めながら、ワークショップを!より魅力的にするために取り入れたいものを!選び、シートの周辺部分に置いていきます。

これで、完成です!

Page 66: 「旅のことば」ワークショップ @ DFJ summit 2015

自分なりのワークショップをデザインできました! あとは実施するのみ!

実施したら、ぜひ「旅のことば」プロジェクトまで! ご報告、お待ちしています! [email protected]