データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

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Data Visualization is Changing the World. データが社会を変える! ~データ可視化にできること~ 株式会社ズームス 保田充彦 Code for Kobe Inernational Open Data Day 2015

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Page 1: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Data Visualization is Changing the World.

データが社会を変える! ~データ可視化にできること~

株式会社ズームス 保田充彦 Code for Kobe

Inernational Open Data Day 2015

Page 2: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

自己紹介: 元・航空宇宙分野のエンジニア

開発していたジェットエンジン10+α年前の私

Page 3: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

私たちは… 科学技術に特化した コンテンツクリエイター…です。

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大学・研究機関のアウトリーチ用コンテンツ制作

Page 5: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

サイエンス&テック系の映像制作・記事執筆

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What is Visualization ? 可視化とは?

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“Choloera Map” by John Snow (1854)

1854年英国SOHOでコレラ菌の感染がひろがった。当時はまだコレラがどのように感染するかはわかっていなかった。ロンドンは非常に臭かったため、「臭い」つまり、空気感染説が優勢だった(「ミアズマ」)。 医師John Snowはコレラ感染の原因を調査するため、コレラ死亡者を、SOHOの地図上にプロットした。 スノウが作成した地図から、死亡者の分布の中心には井戸があることがわかり、コレラは水を介して伝染することが発見されたと言われる。 この発見によって、コレラの大量発生を防止できるようになり、Snowは疫学の父の一人と言われる。

ジョン・スノウの「コレラ地図」(1854)

Page 9: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

可 視 化

Page 10: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

   ことが

できるように

する。

見る

Page 11: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

   ことが

できるように

する。

見る

理解する

Page 12: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

What can Visualization Do ? 可視化にできること

Page 13: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Disclosure & Visualization

わかりやすく伝える

Page 14: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

情報公開の可視化 “Oakland Crimespotting”

オークランド市内で発生した犯罪を一目で把握できるサイト。犯罪の発生日、種類、場所でスクリーニングできるインターフェースをもつ。住民の「知る権利」を具現化することを目的としている。Stemen Designがデザインを担当。http://oakland.crimespotting.org/

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“Debris from Japan Tsunami Travels Across the Pacific”

3.11の大震災で発生したがれきの多くが海に流れ、海流に乗って太平洋を漂流している。その様子をアメリカ海洋大気庁(NOAA)が、コンピュータ・シミュレーションと人工衛星による観測を組み合わせて予想している。 がれきは単なる廃棄物として迷惑なだけでなく、トドやアザラシが口にすると生命の危険もあると言う。またサンゴ礁や船のスクリューにもダメージを与える恐れがある。そして今回は、放射能に汚染されたがれきも含まれる。 震災がれきは、地球の広い範囲に長期間にわたって影響を与える大きな問題だと言うことが実感できる可視化映像。

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“Britain from Above”の制作スタッフによる、アメリカの可視化をテーマにした番組が、”America Revealed”。

食品、交通、電力、ものづくり等、アメリカの今を様々な視点から切り取るドキュメンタリー番組に挿入されるデータの可視化映像は有益で美しい、インフォグラフィクスになっている。

社会情報の視覚化 “America Revealed” PBS

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“America Revealed” by PBS (2012)

Page 18: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

“Financial Times, Graphic World” @ Grand Central St., N.Y.

ファイナンシャル・タイムズと、インフォグラフィック・ジャーナリスト、デビッド・マカンディスの共同プロジェクト。ニューヨーク、グランドセントラル駅構内に、インタラクティブ映像を投影した。映像のテーマは、グローバル・エコノミーや景気後退、お金の話、など、ファイナンスに関するインフォグラフィック映像になっている。

Page 19: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

”Financial Times, Graphic World” @ Grand Central St. (2012)

Page 20: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

発生再生科学のコンピュータ・グラフィクス 理化学研究所 CDB, 2010-2012

Page 21: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

科学技術政策データの可視化 政策研究大学院大学/慶應大学, 2014

Page 22: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Entertainment & Visualization

たのしくまなぶ

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GOOD Sheet @ Starbucks

“Great Conversations at Starbucks”(スターバックスで素敵な会話を)キャンペーンの一環として、店内で無料配布された。GOOD Magazineのインフォグラフィクスをペーパーナプキンに印刷したもので、二酸化炭素排出、教育、移民、経済、ヘルスケア、ガソリン価格など、客の会話や行動につながるような身近なテーマを扱っている。

Page 24: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

GOOD Sheet @ Starbucks

“Great Conversations at Starbucks”(スターバックスで素敵な会話を)キャンペーンの一環として、店内で無料配布された。GOOD Magazineのインフォグラフィクスをペーパーナプキンに印刷したもので、二酸化炭素排出、教育、移民、経済、ヘルスケア、ガソリン価格など、客の会話や行動につながるような身近なテーマを扱っている。

Page 25: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

‘インタラクティブ・ジェットエンジン’ IHI, 2013

Page 26: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

裸眼立体ディスプレイによるデータ可視化 NICT@グランフロント大阪、2013-2014

Page 27: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

裸眼立体ディスプレイによるデータ可視化 NICT@グランフロント大阪、2013-2014

Page 28: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Virtual Reality Museum バーチャルミュージアム

サイエンスフェア in Hyogo

Page 29: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Data Science & Visualization

真実を みつける

Page 30: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

世界各国のGDP比較

出典:総務省統計局ウェブサイト http://www.stat.go.jp/data/sekai/0116.htm

Page 31: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

一人当たりGDP・労働時間あたりGDP (2011)

Ref. Economics Help “GDP per Hours Worked v GDP per Capita”

       一人あたりGDP                 労働時間あたりGDP

Page 32: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Google Trend - “Google Flu Trends”

Googleは、特定の検索キーワードでの検索数をもとにして、インフルエンザ患者数を推定するアルゴリズムを開発。Googleトレンドで、検索の集計データを使用からインフルエンザの流行状況を公開している。

◆インフルエンザ患者数(米国) ◆Google Fluトレンドの予測

Page 33: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

ザーサイ・インデックス

中国政府は、2020年までに、現在地方に住む

2億5000万人の農民を都市に移住させる

計画を打ち出している。この施策のために、

人口移動を計る新たな指標として、ザーサイの

消費量が注目されている。

「インスタント・ラーメンやザーサイの郊外

での消費はほぼ一定です。すなわち、これら

の量の変化があれば、人口移動によるものだ、

と考えられるのです。」

Page 34: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

“Locals and Tourists”(地元民と旅行者)

Flickrに投稿された写真データから観光マップを作る試み。 その街の写真を1ヶ月以上にわたって撮影している人は地元民(青色)、1ヶ月位内は旅行者(赤色)と推定。地元民しか知らない「隠れた観光スポット」を可視化している。

Page 35: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Open Data & Visualization

市民参加を うながす

Page 36: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

オープン・サイエンス + 可視化:Galaxy Zoo

Page 37: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

オープンサイエンス + 可視化:Galaxy Zoo

「スローン・デジタル・スカイ・サーベイ」で撮影された膨大な数の銀河の画像を分類する市民参加型プロジェクト。開始された2006年一年間で15万人の市民科学者によって5億の分類がなされた。 昨年から始まったGalaxy Zoo 2も14ヶ月で6億の分類が行われている。現在はハッブル望遠鏡によるCANDELSサーベイの画像も加えられている。

Page 38: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

オープンサイエンス + ゲーミフィケーション:Fold It!

ワシントン大学が開発した、タンパク質の折りたたみ構造を予測するゲーム。タンパク質の3Dモデルを与えられたルールで操作し、より「スコア」の高い折りたたみ構造を競う。ハイスコアは保存され、ユーザ同士が情報を共有することも可能。 人間の持つ直感的な空間把握能力で、コンピュータではできない予測能力を期待している。

Page 39: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Grassroots Mapping by M.I.T.

インターバル撮影できるデジカメを取り付けた風船付きの凧をあげて、しばらく後に回収すると言う方法で撮影された画像を「つなぎ合わせ」ツールを使って高解像度画像に変換すると言う、市民参加プロジェクト。得られた空撮データは、NASAやNOAA(アメリカ海洋大気圏局)の人工衛星画像よりも解像度が高いと言う。ペルーで土地権利問題に携わったことが開発のきっかけ。その後、メキシコ湾の石油流出事故で活躍した。 http://grassrootsmapping.org/

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マネジメントの可視化 ~GM社の問題追跡可視化システム

「例えば、変速機のケースが耐久試験で壊れたとする。その問題は、文書化されると同時に、LEGOボード上にブロックとして置かれる。ブロックの色は車の部位を、ブロックの大きさは問題の重大さに対応し、それぞれのブロックには、ID番号と問題発生の日付が書かれる。ボード上のブロックの位置で、原因究明から解決策までの進行状況を把握する。

Page 41: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

What can the Visualization do ? 可視化にできること。

Page 42: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

わかりやすく つたえる

たのしく まなぶ

市民参加を うながす

真実を みつける

可視化

Page 43: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

Open Dataわかりやすく つたえる

たのしく まなぶ

市民参加を うながす

真実を みつける

可視化

Page 44: データが社会を変える! 〜可視化にできること〜

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「サイエンスメディアな日々・インフォグラフィクスな日々」 http://scivis.hateblo.jp/entry/2014/12/20/133924

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