感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

48
感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17 洛西一周 @サステナオフィス

Upload: isshu-rakusai

Post on 19-Jul-2015

1.024 views

Category:

Documents


1 download

TRANSCRIPT

Page 1: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

感動を生み出すソフトウェア

2010.01.17

洛西一周

@サステナオフィス

Page 2: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

自己紹介

• ソフトウェア作家

• 紙copi、NOTA、PhotoPeachなどの開発、設計を行う

• 未踏ソフトウェア創造事業スーパークリエータ(2002)

• 2007より渡米してシリコンバレーでNota Inc.を設立

• その他、数々のジョークソフトウェアを開発

Page 3: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

それ以前

• 大分市生まれ• 小学生

– わらじ名人に弟子入りし、わらじ作りに没頭

• 中学1年– 1年間だけドイツに– そのときの日記「おもいっきりシュタイナー学校」出版

• 高校2年– 試行錯誤のうえ、紙2001を公開

• 大学– ユミルリンク社と提携し、「紙Copi」の販売開始– 未踏事業で増井さんや安村研の人たちと出会う。– 京都で、古い町家にシェアで住みながら学生

コミュニティの運営を行う。

Page 4: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

本日のお題

• 作品紹介

– アイデアの出し方– 感動を呼ぶインタフェース

• 生き方– 渡米で得たもの– Creative Commons

– シュタイナー学校

• 未来– ソフトウェアについてちょっと違う角度から眺めてほしい

Page 5: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

紙copi (1999)

• パソコンでメモがとりたい• ファイルの概念をなくす試み• 清書の道具から物を考えるツールに• Made in Japan

Page 6: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

DEMO

Page 7: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

NOTA

自由なレイアウトが可能な協調的創作プラットフォーム

機能

• ブラウザ上で自由なレイアウト制作

• コライティング(同時書き込み)

• 他のウェブコンテンツのRemix

• 拡張アプリケーション開発できる

Page 8: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

DEMO

Page 9: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

NOTAネットワークの活動

プログラマー以外の人も参加できるオープンソース的ネットワーク

Page 10: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

つづき Traffic Map

Page 11: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

障害者コラボレーション支援

Click!

Page 12: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

京都大学における運用

言語グリッドプロジェクトへの応用

多言語翻訳基板と組み合わせることで、 NOTAコンテンツを他言語へも展開

期間: 2007-現在

言語グリッド:http://www.kandai-

mm.net/index.cfm/1,1867,html

Page 13: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

スタンフォード大学における運用

Term: 2008 Sep-2008 Dec

School of education

Prof. Shelley Goldman & Prof. Ray McDermott

Students : 30Target : Master & Doctorial Student

Purpose: To collaborate for the research project and to make final presentation.

Page 14: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

横浜市における開発コミュニティ

多様な立場の人々がコラボレート

– デザイナー

– プログラマー

– 技術サポーター

– サーバー提供者

– 市民活動

– 利用者

– 研究者

NOTAネットワーク(50人)

コミュニティ

コミュニティ

横浜市

コミュニティ

コミュニティ50以上利用者3000人以上

Page 15: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

開発プロセス

NOTA:ソーシャルウェアの基盤システム

開発コミュニティ

提供

開発

フィードバック

成果プログラム

Page 16: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

C-Shirtプロジェクトへの応用

フリーな素材を組み合わせて誰でも簡単にオリジナルTシャツが作れるサービス

• バーチャルとリアルをつなぐ試み

• ドメインを超えて情報がやりとりされる

• コンテンツが派生していく

運用実験:iSummit 2007,2008、Mozzila 24(2007)

Page 17: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

iSummit 2008

Page 18: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 19: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 20: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 21: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 22: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

ENZIN

共有範囲を柔軟に変更することによって、コラボレーションを活性化させるツール

人物やグループを手軽に参画させ、調整することのできるインタフェース

Page 23: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

公開範囲の変更

Page 24: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

一人だけだと、メモ

複数人入れると、メールのように

「グループ」のアイコンを入れるとメーリングリストのように共有

「インターネット」のアイコンを入れるとブログのように外に公開

公開範囲の種類

Page 25: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

TwitPaint (2009)

• お絵かきがTwitterを通して伝播していく

• 作品の連鎖に入っていく新しい感覚

Page 26: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

TwitPaint Remix Chain

Twitpaint paintings are part of a network of “remixes” - People express themselves through not only through the generation of new content, but also through the creative editing of other people’s

content. This network is growing rapidly and transcends borders, cultures, and languages.

Page 27: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 28: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

Long Berlin Wall

Page 29: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

デキる俺 (2007)

Page 30: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

こんせぷと

Page 31: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

アイデアの出し方

• 日常の人の話を聞く

• どうやったら人に喜んでもらえるか

• 細かいことを24時間以上、考える。

– (ボタンの位置とか)

– つかれるので、よく寝るのが大事

• (最近は)ソーシャルな設計をする

Page 32: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

ヒューマンインタフェースはおもしろい

• コンピュータと人間の間をつなぐ/統合する

• いいインタフェース– 人間にとってやさしい処理は大抵コンピュータにとっては苦痛。

• 悪いインタフェース– 「(あなたが)不正な処理をしたので強制終了します」

– でも慣れれてしまうと、それがいいインタフェースになる。

Page 33: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

ソーシャルデザインパターン

http://developer.yahoo.com/ypatterns/social/people/reputation/

Page 34: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

参加する立場

• 投稿する/作成するのが人– アルファブロガー

• 集める/整理するのが好きな人– アルファブックマーカー

• 写真/デザインが好きな人– Flickr?

• こつこつ派 / ときどき派

Page 35: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

感動を呼ぶインタフェース

• 人間の情動を予測して、設計に組み込む– もったいぶる– うそをつく– 本能を利用する– 音やアニメーション

• 社会的な行動やコンテンツを通じて、ユーザーに感動を与える– Favorite / Kiss / Hug

– Follow / Watch

– Gift

– Help

Page 36: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

このままいくと…

すでにそうなっているけど

思考やおつきあいの枠組みがtwitterになる

→Structure論

感動=映画みたいな存在になる

いい映画を作るっていう感覚

Page 37: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

生き方

Page 38: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

渡米で得たもの

• 英語力

• 出立日に入籍

• 交渉力

• 日本を出ても食っていける感じ

• ベンチャー投資の実際

Page 39: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 40: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 41: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

Open SourceとCreativeCommons

• ソフトウェアが文明に与えた一番大きなインパクト

– Github、WikiPedia、Flickr

• 「誰かの役にたつべし」

– CCとの出会いでだいたい人生の方向が決まる

Page 42: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

おまけ2:シュタイナー学校

• 人格(主体性)をはぐくむ小中高一貫校

Page 43: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

カリキュラム

• 芸術教育を重視

• エポック単位の授業

• 教科書のない学校– 教科書みたいなエポックノートをつくる

– エポックノートを一生大事にする

• 誤解?自由ではない。オカルトではない。

Page 44: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 45: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 46: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17
Page 47: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

未来

Page 48: 感動を生み出すソフトウェア 2010.01.17

未来は、現在の問題意識で決まると思う。

最近好きな言葉は、「弱者は必ず勝つ」