非正規雇用比率 10.0 学歴別の若年非正規雇用者比 …”·性・15-24歳 0.0 10.0...

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男性・15-24歳 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 女性 中学・高校 女性 短大・高専・専門 女性 大学・大学院 男性 中学・高校 男性 短大・高専・専門 男性 大学・大学院 25-34歳 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 2002 2004 2006 2008 2010 2012 2014 女性・15-24歳 非正規雇用比率 を学歴別にみる と、一貫して、低 学歴の者ほど高 い。 2534歳層では、 明らかに学歴間 の差が広がって おり、低学歴で あるほど非正規 雇用になりやす い傾向が強まっ ている。 6 学歴別の若年非正規雇用者比率の推移 (出所)総務省統計局「労働 力調査詳細集計」1-3月。 7

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男性・15-24歳

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2002

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2012

2014

15~24・中学・

高校15~24・短大・

高専・専門15~24・大学・

大学院

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

70.0

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

女性中学・高校

女性短大・高専・専門

女性大学・大学院

男性中学・高校

男性短大・高専・専門

男性大学・大学院

% 25-34歳

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

50.0

60.0

2002

2004

2006

2008

2010

2012

2014

%女性・15-24歳

非正規雇用比率を学歴別にみると、一貫して、低学歴の者ほど高い。 25-34歳層では、

明らかに学歴間の差が広がっており、低学歴であるほど非正規雇用になりやすい傾向が強まっている。

図6 学歴別の若年非正規雇用者比率の推移

(出所)総務省統計局「労働力調査詳細集計」1-3月。 7

図7 性・学歴別個人年収及び時間換算収入の雇用形態による差 (本業のみ、週35時間以上、年間200日以上就業の雇用者)

JILPT(2014)『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②―平成24年版「就業構造基本調査」より―』

高卒

大卒

非正規雇用者と正規雇用の収入格差は年齢上昇に伴って拡大。

大卒者 年収(主な仕事から) 大卒者 1時間当たり収入

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100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

700.0

男性・正社員

男性・パート・バ

イト

女性・正社員

女性・パート・バ

イト

万円

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1,500

2,000

2,500

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男性・正社員

男性・パート・バ

イト

女性・正社員

女性・パート・バ

イト

高卒者 年収(主な仕事から) 高卒者 1時間当たり収入

0.050.0

100.0150.0200.0250.0300.0350.0400.0450.0500.0

男性・正社員

男性・パート・バイ

女性・正社員

女性・パート・バイ

万円

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500

1,000

1,500

2,000

2,500

男性・正社員

男性・パート・バ

イト

女性・正社員

女性・パート・バ

イト

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図8 最近1年間に勤務先が実施する訓練を受けた者の比率(15~34歳、在学中を除く)

(出所)JILPT(2014)『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②―平成24年版「就業構造基本調査」より―』

若年非正規雇用者の場合、勤務先が実施する訓練(Off-JT)を受けた者は、正社員に比べて少ない。特にパート・アルバイトの場合は3分の1程度である。 次の図9は、OECDが行った「成人力調査」から、職場での能力活用について、有期雇用と無期雇用の差を示したものである。「学ぶ能力の活用=上司や同僚から新たなことを学んだり、やりならが学んだり、新製品や新サービスについての情報更新する」機会は、多くの国では有期雇用者のほうが多いが、日本のみ、無期雇用者のほうが多い。非正規雇用と正規雇用のOJT機会の差が表れているとみることができる。

0.0

10.0

20.0

30.0

40.0

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60.0

高校卒 大学卒 高校卒 大学卒

男性 女性

正規の職員・従業員

パート・アルバイト

契約社員・嘱託

%

9

OECD: Skills Outlook 2013

The Survey of Adult Skills(PIAAC):166,000 Adults aged 16~65

上司や同僚から新たなことを学んだり、やりながら学んだり、新製品や新サービスについての情報更新する

ジェネリック・スキル(汎用的能力)の職場での活用 無期雇用―有期雇用

図9

10

(出所)JILPT(2014)『若年者の就業状況・キャリア・職業能力開発の現状②―平成24年版「就業構造基本調査」より―』

非正規雇用をやめて正社員になることは簡単ではない。非正規雇用離職者が正社員になった比率は、2012年調査では14.9%で、2007年調査の16.1%より低下。 高学歴の男性では移行比率は高く、一方低学歴の女性では低い。30歳以上の女性も低い。

表1 過去1年間に非正規雇用を離職した者の正社員への移行状況(15~44歳、在学中を除く)

男女計 男性  女性

計 14,129 14.9 25.7 10.7年齢 15-19歳 415 16.4 15.7 17.1

20-24歳 2,500 21.9 28.3 18.125-29歳 3,154 18.3 29.3 12.330-34歳 2,810 13.0 26.3 8.435-39歳 2,766 10.9 21.3 8.240-44歳 2,484 10.2 20.6 7.8

学歴 中学卒 1,229 10.0 17.9 4.0高校卒 6,110 13.1 23.5 8.7専門学校(1~2年未満)卒 970 16.2 23.7 13.8専門学校(2~4年未満)卒 1,235 18.4 29.6 14.4短大・高専卒 1,892 11.2 20.5 10.6大学卒 2,421 20.9 31.5 15.1大学院卒 182 39.6 57.8 21.7

正社員移行率(%)過去1年間の非正規職離職者数(N、実測値)

11

厚生労働省が実施しているパネル調査 「21世紀成年者縦断調査」の2次分析から、

学校中退後の若者の就業状況をみる。「平成24年調査」(第2波調査の1回目)で、20歳代の若者の学歴を見ると、10人に一人は学校中退者であり、「平成14年調査」の同年齢層に比べて、増加傾向が見られた。中途退学後は、就業までに時間がかかる者が多く、正社員にはなかなかなれない。

0% 20% 40% 60% 80% 100%

卒業者(4,209)

中退者(562)

卒業者(3,732)

中退者(457)

男性

女性

離学前

離学~3ヶ月以内

3年以内3年超

正社員時期不明

正社員移行なし就業形態不明

未就業

高校(20~29歳)

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%

卒業者(2,151)

中退者(311)

卒業者(1,906)

中退者(101)

男性

女性

離学前

離学~3ヶ月以内

3年以内3年超

正社員時期不明

正社員移行なし就業形態不明

未就業

大学(25~29歳)

図10 離学から正社員就業までの期間

(出所)JILPT(2015)「大学等中退者の就労と意識に関する研究」 12