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Windows Server 2008Windows Server 2008 R2Windows 7Windows Vista 復旧 復旧 復旧 復旧す際の す際の す際の す際の 本書では、Microsoft Windows NT 6 系統の向けに自動復旧 (ASR) の復旧作成し、こ使用して完全なの復旧 () 行う手順詳しく説明しす。Windows NT 6 には、Windows Server 2008Windows Server 2008 R2Windows 7Windows Vista が含す。 はじに 起動可能な WinPE CD の作成 o 1. 前提条件の o 2. 最低限のの準備 o 3. Tivoli Storage Manager Backup-Archive の構成 o 4. WinPE ISO の作成 o 5. ISO CD たは DVD の書き込 o 1. 前提条件の o 2. WinPE CD たは DVD で起動 o 3. 接続性の o 4. CD たは DVD 名の識別と変更 () o 5. 環境変数の構成 o 6. Backup-Archive (dsm.opt) の構成 o 7. Backup-Archive Tivoli Storage Manager に接続できこと確認 o 8. Windows の新しいの開始

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Page 1: Windows Server 2008、Windows Server 2008 … Server 2008 、、、Windows Server 2008 R2 、、、 Windows 7 、、、Windows Vista ををを復旧を復旧する際の プシテヹフョキツァシ

Windows Server 2008、、、、Windows Server 2008 R2、、、、

Windows 7、、、、Windows Vista をををを復旧復旧復旧復旧する際のする際のする際のする際の

ベスト・プラクティスベスト・プラクティスベスト・プラクティスベスト・プラクティス

本書では、Microsoft Windows NT 6 系統のオペレーティング・システム向けに自動システム復旧

(ASR) ベースの復旧メディアを作成し、これを使用して完全なシステムの復旧 (「ベア・メタル・リ

ストア」) を行う手順を詳しく説明します。Windows NT 6 には、Windows Server 2008、

Windows Server 2008 R2、Windows 7、Windows Vista が含まれます。

• はじめに

• 起動可能な WinPE CD の作成

o 1. 前提条件のタスク

o 2. 最低限のオペレーティング・システムの準備

o 3. Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアント・インスト

レーション・パッケージの構成

o 4. WinPE ISO イメージの作成

o 5. ISO イメージの CD または DVD への書き込み

• システムのリストア

o 1. 前提条件のタスク

o 2. WinPE CD または DVD でコンピューターを起動

o 3. ネットワーク接続性のテスト

o 4. CD または DVD ドライブ名の識別と変更 (適宜)

o 5. 環境変数の構成

o 6. シンプルな Backup-Archive クライアント・オプション・ファイル

(dsm.opt) の構成

o 7. Backup-Archive クライアントが Tivoli Storage Manager サー

バーに接続できることを確認

o 8. Windows コマンド・プロンプトの新しいインスタンスの開始

Page 2: Windows Server 2008、Windows Server 2008 … Server 2008 、、、Windows Server 2008 R2 、、、 Windows 7 、、、Windows Vista ををを復旧を復旧する際の プシテヹフョキツァシ

o 9. システム状態リストアの開始

o 10. リストアされた tsmvolmap.txt ファイルのコピー作成

o 11. あらゆるドライブのマウント

o 12. 起動ドライブのリストア

o 13. 非表示パーティションへの bootmgr のコピー

o 14. 他のボリュームのリストア

o 15. コンピューターの再起動

• その他のリストア・シナリオ

o クラスター・ノードの権限のない復元の実行 (Windows Server 2008、

Windows Server 2008 R2)

o クラスター・ノードの権限のある復元の実行 (Windows Server

2008、Windows Server 2008 R2)

• トラブルシューティング

o ASR を使用して VMware ゲストを復旧する際の一般的な問題

o ANS1459E VSS 自動システム復旧 (ASR) でのエラー発生

はじめにはじめにはじめにはじめに

ASR は、システムのディスクとボリュームの構成をバックアップして、ベア・メタル・リストア操作中にこれをリストアす

るための Microsoft Windows の機能です。ASR は Windows XP 以降、Microsoft Windows オペレーティング・

システムの機能として搭載されてきました。ただし、Windows Vista と Windows 2008 から Microsoft は ASR を

Microsoft Volume Shadowcopy Service (VSS) に統合し始めました。このようなオペレーティング・システムの

ASR のサポートは、Tivoli Storage Manager for Windows Backup-Archive クライアント・バージョン 6.2.2 で導入

されました。この際に ASR が Backup-Archive クライアントのシステム状態バックアップおよびリストア機能に追加

されました。

ASR ベースの復旧は、Windows Preinstallaton Environment (WinPE) 内から実行する必要があります。本書で

は、Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアントを含む起動可能な WinPE CD を作成する方法と、CD

を使用して完全なシステム復旧を実行する方法について説明します。

Tivoli Storage Manager を使用した Windows システムの完全な復旧の代替方法については、別の文書

「Modified Instructions for Complete Restores of Windows Systems with the TSM Client: Bare Metal Restore

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(BMR), System State Restore, Windows System Object Restore (TSM クライアントを使用した Windows シ

ステムの完全な復旧の手順修正版:ベア・メタル・リストア (BMR)、システム状態リストア、Windows システム・オブ

ジェクト・リストア)」で説明されています。この方法は、Windows XP、Windows 2003、Windows 2003 R2 でも正常

に機能します。ただし、Windows NT 6 ベースのオペレーティング・システム・リストアは複雑なので、この方法は限度

に近づいています。さらに、Microsoft は、この方法の基本となる「オンライン・システム状態リストア」をサポートして

いません。このため、ひとつの例外を除いて、ASR は Windows NT 6 オペレーティング・システムのベア・メタル・リ

ストアを実行するための「ベスト・プラクティス」として推奨されています。

Windows NT 6 オペレーティング・システムでの ASR 使用の例外は、ファームウェア・インターフェースが基本入出

力システム (BIOS) ではなく拡張ファームウェア・インターフェース (EFI) に基づいている 64 ビット・システムです。

EFI ベースのシステムでは、前述の「手順修正版」の手順を使用する必要があります。この制限については、文書

APAR IC74769 で説明されています。

注意:注意:注意:注意:

• ASR 用の Tivoli Storage Manager バックアップおよびリストア・サポートは、Tivoli Storage Manager

Backup-Archive クライアント・バージョン 6.2.2 で導入されました。また、その後の Tivoli Storage

Manager バージョンでもサポートされています。

• ベスト・プラクティス:バックアップおよびバックアップおよびバックアップおよびバックアップおよびリストアリストアリストアリストア向けには、バージョン向けには、バージョン向けには、バージョン向けには、バージョン 6.2.3.1 以降のクライアントを使用し以降のクライアントを使用し以降のクライアントを使用し以降のクライアントを使用し

てください。てください。てください。てください。バージョン 6.2.3.1 (およびその後のバージョン) では、システムの状態のバックアップまたはリ

ストアを妨げるいくつかの問題が修正されています。

• バージョン 6.3 クライアントを使用すると、バージョン 6.2.2 (またはその後の 6.2 バージョン) クライアント

でバックアップされたデータをリストアできます。ただし、バージョン 6.2 クライアントを使用して、バージョン

6.3 クライアントでバックアップされたデータをリストアすることはできません。

• ASR は、6.2.2 未満のクライアント・バージョンでバックアップされたシステムをリストアするために使用でき

ません。

• この復旧方法では、バックアップが行われたソース・システムに類似したハードウェアがリストア・ターゲット・

システムで必要です。ディスク・アダプターは特に敏感です。類似していないハードウェアが使われると、リス

トアされたシステムを起動できない可能性があります。

起動可能な起動可能な起動可能な起動可能な WinPE CD の作成の作成の作成の作成

ASR (自動システム復旧) を使用してWindows Server 2008、Windows Server 2008 R2、Windows 7、または

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Windows Vista コンピューターを復旧する前に、Tivoli Storage Manager クライアントが含まれている起動可能な

Windows Preinstallation Environment (WinPE) CD または DVD を作成する必要があります。

このタスクでは、Microsoft Windows を実行している各プロセッサー・アーキテクチャー向けに起動可能な WinPE

3.1 CD (または DVD) を作成します。たとえば、x32 および x64 プロセッサー上で Windows を実行している場合

は、2 つの WinPE CDが必要になります。X32 システム用と x64 システム用です。これらの CD を使用して

Windows コンピューターを復旧します。

1. 前提条件のタスク前提条件のタスク前提条件のタスク前提条件のタスク

a. 起動可能な WinPE 3.1 CD の作成に必要なソフトウェアをインストールします。

1. Microsoft Windows Automated Installation Kit (AIK) for Windows 7:インストール手順については、

Windows AIK 文書を参照してください。

2. Microsoft Windows Automated Installation Kit (AIK) Supplement for Windows 7 SP1:これは Windows

AIK for Windows 7 の更新版です。インストール手順については、Windows AIK Supplement 文書を参照

してください。

Windows AIK パッケージは、Microsoft から入手できます。パッケージを見つけるには、「automated

installation kit for windows 7」と「automated installation kit for windows 7 supplement」を検索してくださ

い。

注記:「Windows AIK」は「WAIK」と呼ばれることもあります。

b. CD または DVD に書き込むためのお好きなソフトウェアを取得してインストールします。

c. WinPE CD を構築しているプロセッサー・アーキテクチャーに合った Tivoli Storage Manager Backup-Archive

クライアント・インストレーション・パッケージを取得します。たとえば、x64 アーキテクチャー向けに WinPE DVD を

作成している場合は、x64 アーキテクチャー向けの Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアントが必要

になります。

2. 最低限のオペレーティング・システムの準備最低限のオペレーティング・システムの準備最低限のオペレーティング・システムの準備最低限のオペレーティング・システムの準備

a. 「Start (スタート)」 > 「All Programs (すべてのプログラム)」 > 「Microsoft Windows AIK」をクリックします。

「Deployment Tools Command Prompt (展開ツール・コマンド・プロンプト)」をクリックしてから「Run as

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administrator (管理者として実行)」をクリックします。これによりコマンド・プロンプト・ウィンドウが開き、現在のディレ

クトリーが Windows AIK ツールの場所として表示されます。このディレクトリーから次のステップを実行します。

b. コマンド・プロンプトで、最低限の WinPE オペレーティング・システムを準備する copype.cmd スクリプトを実行

します。このスクリプトでは 2 つの引数が必要です。ハードウェア・アーキテクチャーとコピー先の場所です。ハードウ

ェア・アーキテクチャーの値は、x86 または amd64 になります。コピー先の値は、ローカル・ディレクトリーへのパス

です。必ず、まだ存在していないディレクトリー名を指定してください。さもなければ、スクリプトを実行できません。この

スクリプトにより、コピー先ディレクトリーが作成されます。例:

• x86 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

copype x86 c:\winpe_x86

• x64 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

copype amd64 c:\winpe_x64

スクリプトが終了した後、コマンド・プロンプトの現在のディレクトリーが、指定したコピー先ディレクトリーになります。こ

のディレクトリーから次のステップを実行します。

c. ベース WinPE イメージ (winpe.wim) を ISO¥sources フォルダーにコピーして、名前を boot.wim に変更しま

す。

copy winpe.wim ISO\sources\boot.wim

「Deployment Tools Command Prompt (展開ツール・コマンド・プロンプト)」は後ほど、ステップ 4 でも必要にな

るため、開いたままにしておいてください。

3. Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアント・インストレーション・パッケクライアント・インストレーション・パッケクライアント・インストレーション・パッケクライアント・インストレーション・パッケージの構ージの構ージの構ージの構

成成成成

a. ステップ 2b で指定した WinPE コピー先ディレクトリーの ISO サブディレクトリーに Tivoli Storage Manager

Backup-Archive クライアント・インストレーション・ファイルをアンパックします。

1. インストレーション・パッケージの実行可能なファイルを実行します。

2. インストレーション・ファイルを保存するフォルダー名を指定するよう指示されたら、ステップ 2b で指定した

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WinPE コピー先ディレクトリーの ISO サブディレクトリーを指定します。たとえば、c:¥winpe_x64¥ISO で

す。

3. インストーラー・ファイルがアンパックされたら、インストーラーに言語の選択ダイアログまたは「ようこそ」ダイ

アログが表示されます。インストレーションをキャンセルします。

b. WinPE で実行するよう Tivoli Storage Manager クライアントを準備する Tivoli Storage Manager スクリプトを

実行します。

1. 新しいコマンド・プロンプト・ウィンドウを開き、Tivoli Storage Manager インストレーション・ファイルをアンパ

ックしたディレクトリーに変更します。

cd /d c:\winpe_x64\ISO

2. スクリプトを実行します。

x86 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

dsmc-pe set

x64 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

dsmc-pe-x64 set

4. WinPE ISO イメージの作成イメージの作成イメージの作成イメージの作成

「「「「Deployment Tools Command Prompt (展開ツール・コマンド・プロンプト)」から Windows AIK に付随していた

Microsoft CD-ROM and DVD-ROM Premastering Utility を使用して WinPE ISO イメージを作成します。ステップ

2b で指定した WinPE コピー先ディレクトリーと ISO イメージのターゲット・ファイル名を指定する必要があります。

コマンド構文は以下のとおりです:

oscdimg -n -o -bwin_pe_directory\etfsboot.com win_pe_directory\ISO destination_iso_file

たとえば、WinPE コピー先ディレクトリーが C:¥winpe_x64 で、C:¥winpe_x64.iso という名前の ISO イメージを

作成したい場合は以下のコマンドを入力します:

oscdimg -n -o -bC:\winpe_x64\etfsboot.com C:\winpe_x64\ISO C:\winpe_x64.iso

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5. ISO イメージのイメージのイメージのイメージの CD またはまたはまたはまたは DVD への書き込みへの書き込みへの書き込みへの書き込み

お好みのソフトウェアを使用して ISO イメージを CD (または DVD) に書き込みます。

起動可能な WinPE CD には、最低限のオペレーティング・システムと Tivoli Storage Manager クライアントが含ま

れています。ASR 復旧でコンピューターをリストアする際は、この CD または DVD を使用します。

注記:ISO イメージが含まれている起動可能な USB フラッシュ・ドライブを使用して、ASR でオペレーティング・シス

テムをリストアすることはできません。CD または DVD を使用する必要があります。また、仮想ゲストをリストアする

場合は、その仮想ゲストの CD ドライブに接続して ISO イメージ・ファイルを使用できます。

システムのシステムのシステムのシステムのリストアリストアリストアリストア

この手順は、システムの完全な復旧 (「ベア・メタル・リストア」) を行う必要がある場合にのみ使用してください。

1. 前提条件のタスク前提条件のタスク前提条件のタスク前提条件のタスク

a. 「起動可能な起動可能な起動可能な起動可能な WinPE CD の作成の作成の作成の作成」で説明したように、Tivoli Storage Manager クライアントが含まれている起動

可能な Windows Preinstallation Environment (WinPE) CD または DVD を作成します。

注記:ISO イメージが含まれている起動可能な USB フラッシュ・ドライブを使用して、ASR でオペレーティング・シス

テムをリストアすることはできません。CD または DVD を使用する必要があります。また、仮想ゲストをリストアする

場合は、その仮想ゲストの CD ドライブに接続して WinPE ISO イメージ・ファイルを使用できます。

b. Tivoli Storage Manager サーバーへの接続に必要な以下の Backup-Archive クライアント・オプションの値を識

別します。

• tcpserveraddress::::システムをリストアする TSM サーバーの TCP/IP ドメイン名または数値の IP アドレ

• tcpport::::システムがリストアされる TSM サーバーの TCP/IP ポート番号

• nodename::::リストアされるシステムの Tivoli Storage Manager クライアント・ノードの名前

• password::::Tivoli Storage Manager クライアント・ノードのパスワード

クライアント・ノードのパスワードがわからない場合は、Tivoli Storage Manager サーバーの管理者にノードのパスワ

ードを変更して新しいパスワードを通知するよう要請します。

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2. WinPE CD またはまたはまたはまたは DVD でコンピューターを起動でコンピューターを起動でコンピューターを起動でコンピューターを起動

CD (または DVD) を挿入してコンピューターを起動します。コンピューターが CD から起動していることを確認してく

ださい。

システムが起動すると、Windows コマンド・プロンプト・ウィンドウが表示されます。wpeinit と呼ばれるコマンドが開

始されたことが示されます。wpeinit が完了すると、現在のディレクトリー「X:¥windows¥system32」が表示され、

入力を始めることができます。次のステップに進みます。

3. ネットワーク接続性のテストネットワーク接続性のテストネットワーク接続性のテストネットワーク接続性のテスト

ping コマンドを使用して、ネットワークの接続性をテストします。たとえば、Tivoli Storage Manager サーバーの IP

アドレスが 10.0.1.73 の場合は、ping 10.0.1.73 を発行して、サーバーにアクセスできるか確認することができま

す。

X:\windows\system32>ping 10.0.1.73

Pinging 10.0.1.73 with 32 bytes of data:

Reply from 10.0.1.73: bytes=32 time=20ms TTL=128

Reply from 10.0.1.73: bytes=32 time=3ms TTL=128

Reply from 10.0.1.73: bytes=32 time=3ms TTL=128

Reply from 10.0.1.73: bytes=32 time=3ms TTL=128

Ping statistics for 10.0.1.73:

Packets: Sent = 4, Received = 4, Lost = 0 (0% loss),

Approximate round trip times in milli-seconds:

Minimum = 3ms, Maximum = 20ms, Average = 7ms

X:\windows\system32>

Tivoli Storage Manager サーバーにアクセスできる場合はステップ 4 に進みます。

Tivoli Storage Manager サーバーにアクセスできない場合は、DHCP を利用できないことが原因になっている可能

性があります。この場合は静的 IP アドレスを構成する必要があります。静的 IP アドレスを構成するには、以下の

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エレメントが必要です。

• ネットワークで使用できる有効な一意の IP アドレス

• ネットワーク・サブネット・マスク

• ネットワーク・ゲートウェイ・アドレス

ネットワーク管理者が適正な値を提供することができます。これらの値がわかったら、netsh コマンドを使用して静的

IP アドレスを構成します。たとえば、以下のような値です。

• IP アドレス: 10.0.1.37

• サブネット・マスク: 255.255.255.0

• ネットワーク・ゲートウェイ: 10.0.0.1

以下のコマンドを使用して、静的 IP アドレスを構成します。

netsh int ip set address "ローカル エリア接続" static 10.0.1.37 255.255.255.0 10.0.0.1

上記の ping テストを繰り返して接続性を確認します。Tivoli Storage Manager サーバーにまだアクセスできない

場合は、リストアを続行できません。この場合はネットワーク・エンジニアに連絡して支援を求めてください。

4. CD またはまたはまたはまたは DVD ドライブ名の識別と変更ドライブ名の識別と変更ドライブ名の識別と変更ドライブ名の識別と変更 (適宜適宜適宜適宜)

ご使用中の WinPE CD または DVD に対応するドライブ名を識別し、必要であれば、これを異なるドライブ名に変

更します。現在のドライブ名が、リストアする予定のドライブと同じである場合は、ドライブ名を変更しなくてはなりませ

ん。このステップを行うには、WinPE に含まれている Windows DISKPART ユーティリティーを使用してください。

以下の例は、DISKPART を開始して WinPE CD または DVD のドライブ名を識別する方法を示しています。ドラ

イブ名が、リストアしているドライブと同じ場合は変更する必要があります。

a. DISKPART を開始してから LIST VOLUME コマンドを使い、利用可能なボリュームを表示します。

X:\windows\system32>diskpart

Microsoft DiskPart version 6.1.7601

Copyright (C) 1999-2008 Microsoft Corporation.

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On computer: MININT-DQU94T9

DISKPART> list volume

Volume ### Ltr Label Fs Type Size Status Info

---------- --- ----------- ----- ---------- ------- --------- --------

Volume 0 E CD_ROM CDFS DVD-ROM 610 MB Healthy

Volume 1 C System Rese NTFS Partition 100 MB Healthy

Volume 2 D NTFS Partition 19 GB Healthy

DISKPART>

上記の出力は、CD または DVD のドライブ名が E: であることを示しています。これはボリューム 0 にあります。

b. E: に割り当てられたボリュームをリストアする予定がない場合は、このステップをスキップしてステップ 4c に進む

ことができます。

E: に割り当てられたボリュームをリストアする場合は、SELECT VOLUME と ASSIGN LETTER コマンドを使用し

て、CD または DVD ドライブの名前をリストアしていないドライブ名に変更します。以下の例では、CD ドライブ名

E: は Z: に変更されます。

DISKPART> select volume 0

Volume 0 is the selected volume.

DISKPART> assign letter=z

DiskPart successfully assigned the drive letter or mount point.

DISKPART>

c. DISKPART ユーティリティーを終了します。

EXIT コマンドを使用して DISKPART ユーティリティーを終了します。

DISKPART> exit

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Leaving DiskPart...

X:\windows\system32>

5. 環境変数の構成環境変数の構成環境変数の構成環境変数の構成

このステップでは、Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアントの環境変数 DSM_DIR、

DSM_CONFIG、DSM_LOG を構成します。また、Backup-Archive クライアント・ディレクトリーを Windows PATH

環境変数に追加します。

• DSM_DIR は、Backup-Archive クライアント・コマンド行インターフェース (dsmc.exe) が含まれている

WinPE CD または DVD のディレクトリーに設定します。

• DSM_CONFIG は Backup-Archive クライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) の完全修飾パスに設

定します。X: ドライブでファイルを作成するか、USB ドライブまたはマッピングされたネットワーク・ドライブ

のファイルを使用することができます。

• DSM_LOG は、Backup-Archive クライアント・エラー・ログ・ファイル「dsmerror.log」が作成されるディレク

トリーに設定します。これは、X: ドライブのルート (または他のディレクトリー)、システムに添付した USB ド

ライブ、または、Windows net use コマンドでマッピングするネットワーク・ドライブのいずれでも構いませ

ん。

• Backup-Archive クライアント・コマンド行インターフェース (dsmc.exe) が含まれている WinPE CD また

は DVD のディレクトリーを PATH に追加します。

注記:パス名に空白のスペースが含まれている場合でも、パス名のまわりにクエスチョンマークを配置しないでくださ

い。

以下の例では、WinPE CD または DVD のドライブ名が E: であり、X: ドライブ上で dsm.opt ファイルを使用し、

dsmerror.log ファイルを X: ドライブのルートに書き込むものと想定しています。

• x86 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

set DSM_DIR=e:\program files\tivoli\tsm\baclient

set DSM_CONFIG=x:\dsm.opt

set DSM_LOG=x:\

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set PATH=%PATH%;%DSM_DIR%

• x64 アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:アーキテクチャーの場合:

set DSM_DIR=e:\program files 64\tivoli\tsm\baclient

set DSM_CONFIG=x:\dsm.opt

set DSM_LOG=x:\

set PATH=%PATH%;%DSM_DIR%

6. シンプルなシンプルなシンプルなシンプルな Backup-Archive クライアント・オプション・ファイルクライアント・オプション・ファイルクライアント・オプション・ファイルクライアント・オプション・ファイル (dsm.opt) の構成の構成の構成の構成

tcpserveraddress および nodename のオプションのみが必要です。tcpport オプションは Tivoli Storage

Manager サーバーのポート番号が 1500 でない場合に必要です。dsm.opt ファイルにパスワードを格納したい場

合は password オプションを追加できます。また、passwordaccess generate オプションを使用して WinPE レ

ジストリーにパスワードを格納することも可能です。USB ドライブまたはマッピングされたネットワーク・ドライブ上でオ

プション・ファイルを使用している場合は、WinPE システムがファイルにアクセスできることを確認してください。

dsm.opt ファイルの例:

tcpserveraddress 10.0.1.73

tcpport 1600

nodename mail123

passwordaccess generate

注記:dsm.opt ファイルに password オプションが含まれていない場合は、Backup-Archive クライアントが Tivoli

Storage Manager サーバーにコンタクトした際にノードのパスワードを提供するよう求められます。

passwordaccess generate オプションを使用している場合、パスワードは WinPE システムのレジストリーに暗号

化されるため、再度入力する必要はありません。その他の場合は、Backup-Archive クライアントを起動するたびに

パスワードを入力するよう指示されます。

7. Backup-Archive クライアントがクライアントがクライアントがクライアントが Tivoli Storage Manager サーバーに接続できることを確サーバーに接続できることを確サーバーに接続できることを確サーバーに接続できることを確

認認認認

このステップを実行するには、dsmc query session コマンドを使用します。成功すると、Tivoli Storage Manager

サーバーのバージョンと他の接続情報を含むメッセージが表示されます。接続を確立できない場合は、エラー・メッセ

Page 13: Windows Server 2008、Windows Server 2008 … Server 2008 、、、Windows Server 2008 R2 、、、 Windows 7 、、、Windows Vista ををを復旧を復旧する際の プシテヹフョキツァシ

ージを確認して適正な手順を判断してください。接続が成功したことを確認したら、次のステップに進みます。

8. Windows コマンド・プロンプトの新しいインスタンスの開始コマンド・プロンプトの新しいインスタンスの開始コマンド・プロンプトの新しいインスタンスの開始コマンド・プロンプトの新しいインスタンスの開始

以下のコマンドを発行します:

start cmd.exe

新しいコマンド・プロンプトのインスタンスが作成されたら、元のコマンド・プロンプトに戻ります。新しいインスタンスは

ステップ 10 で使用します。

9. システム状態システム状態システム状態システム状態リストアリストアリストアリストアの開始の開始の開始の開始

システムの状態をリストアするには、dsmc restore systemstate コマンドを使用します。

dsmc restore systemstate

CD または DVD のバックアップ・セットからシステムの状態をリストアする場合は、以下のようなコマンドを発行しま

す:

dsmc restore backupset systemstate -backupsetname=f:\recovery\backupsetfile.name -loc=file

-nod=mail123

Tivoli Storage Manager のパスワード認証がなくてもバックアップ・セットのバックアップ・コピーにはアクセスできま

す。

ヒントヒントヒントヒント::::WinPE 環境では、ハードウェアのアクセラレーションは利用できません。つまり、コマンド・プロンプト・ウィンド

ウではテキストをあまりすばやくスクロールできないため、リストア速度が遅くなります。この問題を避ける方法はいく

つかあります。

1. リストアが完了するまで、リストアを実行するウィンドウを最小化します。この方法の短所は、いつリストアが

完了したのか確認できないという点です。ただし、ウィンドウを定期的にデスクトップに表示してステータスを

チェックしてから、また最小化することができます。

2. ステップ 8 で開始した 2 番目のコマンド・プロンプトを使用して、リストアを実行しているコマンド・プロンプト

のほとんどをオーバーレイします。リストア・コマンド・プロンプトのテキストの最後の行を隠さないようにしてお

くと、進捗状況を監視できます。これはリストア操作に大きな影響を与えません。

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3. リストア・コマンドの出力を以下のようなファイルにリダイレクトします:

dsmc restore systemstate > x:\sysstate_restore.txt

このヒントは、この手順の残りの部分で説明したリストア操作にも適用できます。

10. リストアリストアリストアリストアされたされたされたされた tsmvolmap.txt ファイルのコピー作成ファイルのコピー作成ファイルのコピー作成ファイルのコピー作成

システム状態リストアの実行中に、ステップ 8 で開始した 2 番目のコマンド・プロンプトに変更します。この 2 番目

のコマンド・プロンプトから以下のコマンドを発行します:

copy %temp%\~adsm.sys\adsm.sys\vss_staging\asr\tsmvolmap.txt x:\

注記:このファイルは、システム状態リストアの最初の段階でリストアされます。ファイルが見つからない場合は、数分

待ってから再度お試しください。このファイルは次のステップで使用されます。

ファイルをコピーした後、最初のコマンド・プロンプトに戻り、システム状態リストア操作が完了するまで待ちます。

注記:システム状態リストア中は警告メッセージ ANS1997W が数回表示されることがあります。このメッセージは無

視できます。無視できるメッセージの例:

11/14/2011 18:55:58 ANS1997W No files have been previously backed up for the VSS component 'ASR'.

11/14/2011 18:55:58 ANS1997W No files have been previously backed up for the VSS component

'Volume{2da19e9b-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}'.

11/14/2011 18:55:59 ANS1997W No files have been previously backed up for the VSS component

'Volume{2da19e9c0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}'.

11/14/2011 18:55:59 ANS1997W No files have been previously backed up for the VSS component 'harddisk0'.

注記:システム状態リストアの最初の部分では、ASR がコンピューターの重要なパーティションを作成して書式化しま

す。重要なパーティションとは、オペレーティング・システムが機能する上で不可欠なパーティションです。たとえば、オ

ペレーティング・システムが C: ドライブにインストールされている場合は、C: ドライブを含むパーティションが重要に

なります。

11. すべてのドライブのマウントすべてのドライブのマウントすべてのドライブのマウントすべてのドライブのマウント

すべてのドライブをマウントするには、MOUNTVOL コマンドを使用します。

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a. MOUNTVOL コマンドを発行します。出力にはボリューム GUID (グローバル一意識別子) のリストと、適宜、各

ボリュームがマウントされているドライブ名が含まれます。例:

\\?\Volume{2da19e9b-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\ *** NO MOUNT POINTS ***

\\?\Volume{c7616352-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\ *** NO MOUNT POINTS ***

\\?\Volume{2da19e9c-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\ *** NO MOUNT POINTS ***

\\?\Volume{c761634b-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\ *** NO MOUNT POINTS ***

\\?\Volume{d9b257fc-684e-4dcb-ab79-03cfa2f6b750}\ X:\

\\?\Volume{f403ba1e-0f1e-19e1-96dc-806e6f6e6963}\ A:\

\\?\Volume{f403ba12-0f1e-19e1-96dc-806e6f6e6963}\ Z:\

b.ステップ 10 で X: ドライブにコピーした tsmvolmap.txt ファイルを調べます。tsmvolmap.txtのコンテンツの例:

\?|\\?\Volume{2da19e9b-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\|1

D:|\\?\Volume{c761634b-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\|0

C:|\\?\Volume{2da19e9c-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\|1

E:|\\?\Volume{c7616352-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\|0

tsmvolmap.txt ファイルの各行は、バーティカル・バー「|」で区切られたドライブ名、ボリューム GUID、数字で構成さ

れています。行にドライブ名が含まれていない場合は (?)、システムの状態がバックアップされたときにボリュームが

ドライブ名にマウントされなかったことを意味します。上の例では、マウントされていない (「非表示」) のボリュームが

ひとつあり、ドライブ名 C:、D:、E: にマウントされているボリュームが 3 つあることがわかります。.

注記:すべてのシステムに非表示のボリュームがあるわけではありません。通常はシステムに非表示ボリュームは含

まれていません。

tsmvolmap.txt ファイルの各 GUID について、ステップ 11a からの MOUNTVOL 出力に対応する GUID があり

ます。

c. ドライブ名に関連のある各ボリュームをマウントします。

ドライブ名に関連付けられている各ボリュームをマウントするには、MOUNTVOL コマンドを使用します。ステップ

11b の tsmvolmap.txt の例を使用すると、コマンドは以下のようになります:

mountvol c:\ \\?\Volume{2da19e9c-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\

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mountvol d:\ \\?\Volume{c761634b-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\

mountvol e:\ \\?\Volume{c7616352-0ed6-11e1-9bff-000c29a34b32}\

非表示ボリュームがある場合は、ステップ 13 で使用されます。

12. 起動ドライブの起動ドライブの起動ドライブの起動ドライブのリストアリストアリストアリストア

起動ドライブは dsmc restore コマンドを使用してリストアします。これは、オペレーティング・システムのファイル

(通常は C:) が含まれているドライブです。以下の例では、C: ドライブはファイル・スペース ¥¥mail123¥c$ にバッ

クアップされています。ファイル・スペース名が不明な場合、これを決めるには dsmc query filespace コマンドを使

用します。-subdir=yes および -replace=no オプションを使用してください。

dsmc restore \\mail123\c$\ c:\ -subdir=yes -replace=no

13. 非表示パーティションへの非表示パーティションへの非表示パーティションへの非表示パーティションへの bootmgr のコピーのコピーのコピーのコピー

Windows Vista、およびその後の Microsoft Windows のリリースでは、オペレーティング・システムのインストレーシ

ョンで非表示の起動可能なパーティションを作成して起動データを格納することができます。非表示パーティションは、

システム・ドライブのパーティションとは異なります。システムに元々、非表示パーティションがあった場合、これはシス

テム状態リストア中に ASR データがリストアされる際にリストアされます。非表示パーティションに bootmgr ファイ

ルをコピーします。非表示パーティションにはドライブ名のマッピングが含まれていないため、copy コマンドでコピー

先のドライブの GUID 形式を使用する必要があります。非表示パーティションはサイズが 100 MB または 200 MB

なので他のパーティションと区別できます。

ステップ 11 で、システムに非表示ボリュームがないと判定した場合はステップ 14 に進みます。その他の場合はこ

のステップを続けてください。

ファイル「C:¥windows¥Boot¥PCAT¥bootmgr」を非表示パーティションにコピーします。以下の例では、非表示パ

ーティションの GUID は \\?\Volume{2da19e9b0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\ です。

copy c:\windows\boot\pcat\bootmgr \\?\Volume{2da19e9b-0bf1-11e1-8385-806e6f6e6963}\

14. 他のボリュームの他のボリュームの他のボリュームの他のボリュームのリストアリストアリストアリストア

追加ボリュームがバックアップされている場合は、今すぐリストアしてください。たとえば、ドライブ D: および E: もバ

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ックアップされている場合は、dsmc restore コマンドを使用してリストアします。-subdir=yes および -replace=no

オプションも使用してください。

dsmc restore \\mail123\d$\ d:\ -subdir=yes -replace=no

dsmc restore \\mail123\e$\ e:\ -subdir=yes -replace=no

15. コンピューターの再起動コンピューターの再起動コンピューターの再起動コンピューターの再起動

CD または DVD を取り出して、コンピューターを再起動します。これでリストアが完了しました。

その他のその他のその他のその他のリストア・リストア・リストア・リストア・シナリオシナリオシナリオシナリオ

クラスター・ノードのクラスター・ノードのクラスター・ノードのクラスター・ノードの権限のない復元権限のない復元権限のない復元権限のない復元の実行の実行の実行の実行 (Windows Server 2008、、、、Windows Server 2008

R2)

「システムのシステムのシステムのシステムのリストアリストアリストアリストア」で概説されているステップを実行します。システムの状態とドライブをリストアし、システムを再起

動した後、システムは既存のクラスターに再度参加しなくてはなりません。

クラスター・ノードのクラスター・ノードのクラスター・ノードのクラスター・ノードの権限のある復元権限のある復元権限のある復元権限のある復元の実行の実行の実行の実行 (Windows Server 2008、、、、Windows Server 2008

R2)

1. 「システムのシステムのシステムのシステムのリストアリストアリストアリストア」で概説されているステップを実行します。システムの状態とドライブをリストアし、システ

ムを再起動した後、システムは既存のクラスターに再度参加しなくてはなりません。

2. Tivoli Storage Manager Backup-Archive クライアントのコマンド行インターフェースから以下のコマンドを

発行します:

restore systemstate clusterdb

トラブルシューティングトラブルシューティングトラブルシューティングトラブルシューティング

ASR を使用してを使用してを使用してを使用して VMware ゲストをゲストをゲストをゲストを復旧復旧復旧復旧する際の一般的な問題する際の一般的な問題する際の一般的な問題する際の一般的な問題

本書で説明した復旧手順は、VMware ゲストとして実行している Microsoft Windows オペレーティング・システムで

も使用できます。仮想マシンで Windows を実行している場合でも、リストア・ターゲットにはバックアップ・ソースに類

似したハードウェアが必要です。回避すべき一般的な問題を以下にいくつか挙げます。

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• 問題問題問題問題::::異なる VMware 仮想ハードウェア・レベルを使用して、バックアップ・ソースおよびリストア・ターゲット

の仮想マシンが作成されている。

解決策:解決策:解決策:解決策:リストア・ターゲット仮想マシンが、バックアップ・ソースと同じ VMware 仮想ハードウェア・レベルで

作成されていることを確認してください。

• 問題問題問題問題::::バックアップ・ソースおよびリストア・ターゲットの仮想マシンが、VMware ソフトウェアの異なるバージョ

ンを実行している、異なる VMware ホスト・サーバー上で作成されている。

解決策:解決策:解決策:解決策:リストア・ターゲットの VMware ホストの VMware ソフトウェア・バージョンがバックアップ・ソース

のものと同じであることを確認してください。

• 問題問題問題問題::::異なるタイプのハードウェアを使用して、バックアップ・ソースおよびリストア・ターゲットの仮想マシンが

作成されている。

解決策:解決策:解決策:解決策:バックアップ・ソースのハードウェアに一致するハードウェアを使用してリストア・ターゲットが作成さ

れていることを確認します。特に、リストア・ターゲットの仮想ストレージ・アダプター・デバイスのタイプがバッ

クアップ・ソースのものに一致していることが重要になります。

ASR を使用した仮想マシンの復旧で問題が発生した場合は、バックアップ・ソースとリストア・ターゲットのマシン構成

ファイル (.vmx files) に重大な差がないか確認するようお勧めします。

ANS1459E VSS 自動システム自動システム自動システム自動システム・復旧・復旧・復旧・復旧 (ASR) でのエラー発生でのエラー発生でのエラー発生でのエラー発生

このメッセージは、システム状態リストアの最初の段階で問題が発生し、復旧操作の残りの部分向けにディスクを用

意するよう ASR 機能が呼び出されたことを示唆します。このメッセージは通常、ASR 機能でエラーが発生した場合

に表示されます。ANS1459E が発行された場合は、dsmerror.log ファイルを調べるとエラーの詳細がわかります。

• 問題問題問題問題::::エラー・ログに InitializeForRestore() に関連するメッセージが含まれている。

07/02/2012 08:49:21 ANS5250E An unexpected error was encountered.

TSM function name : InitializeForRestore()

TSM function : 'InitializeForRestore() failed with error code . -2147212542'

TSM return code : -2147212542

TSM file : asrutil.cpp (1523)

07/02/2012 08:49:21 ANS1459E VSS Automated System Recovery (ASR) failed.

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InitializeForRestore() でのエラーは、TSM_Backup.xml ファイルに潜在的な問題があることを示唆してい

ます。これは、ASR 復旧をサポートしないクライアント・バージョンでシステムがバックアップされた際に表示

されます。

解決策解決策解決策解決策::::クライアント・レベル 6.2.2 以降でシステムがバックアップされていることを確認します。推奨される

クライアントの最低バージョンについては、上記の「前提条件のタスク」セクションの「ベスト・プラクティス」を

参照してください。

• 問題問題問題問題::::エラー・ログに PostRestore() に関連するメッセージが含まれている。

06/18/2012 19:02:23 ANS5250E An unexpected error was encountered.

TSM function name : PostRestore()

TSM function : 'PostRestore() failed with error VSS_E_BAD_STATE. -2147212543'

TSM return code : -2147212543

TSM file : asrutil.cpp (1696)

06/18/2012 19:02:23 ANS1459E VSS Automated System Recovery (ASR) failed.

PostRestore() でのエラーは、ASR が TSM_Backup.xml ファイルのバックアップ・ソース・ディスク情報

に従ってリストア・ターゲット・ディスクを構成できなかったことを示唆します。

解決策解決策解決策解決策::::ターゲット・ディスク・ハードウェアがソース・ディスク・ハードウェアとなるべく同一になっていること

を確認します。この中にはディスク数、ディスクのタイプ (SCSI または IDE)、ディスクのサイズ、ディスク

のジオメトリーが含まれます。たとえば、このエラーはソース・ディスクのジオメトリーがトラック当たり 32

セクターで、ターゲット・ディスクのジオメトリーがトラック当たり 63 セクターである場合に発生します。