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【初級】AWS コスト管理徹底入門

伊藤裕史テクニカルアカウントマネージャーエンタープライズサポートアマゾンウェブサービスジャパン株式会社

C 1 - 0 6 / I 2 - 0 1


自己紹介

伊藤裕史

アマゾンウェブサービスジャパン株式会社

技術支援本部エンタープライズサポート

プリンシパルテクニカルアカウントマネージャ

テクニカルアカウントマネージャ（TAM）として

エンタープライズサポートプランをご契約のお客様を担当し、AWSサポートが提供する各種ツールやサービスを通じて日々お客様のAWSご利用の最適化をサポートしています


このセッションの狙い

このセッションでは・・・

• AWSを活用し始めた、これからもっと活用したいお客様に向けて

• コストを上手に管理してAWSをご利用いただくメリットをたくさん感じていただけるよう

• コストを可視化し、監視・分析し、最適化するヒントをご提供する

ことを目指しています


本日の内容

AWSにおけるコスト管理の考え方

コストの可視化

コストの監視・分析

コストの最適化

まとめ


AWSの特徴

初期投資が不要利用した分のみのお支払い

御利用はセルフサービス

スケールアップ/ダウンが容易

進化し続けるインフラ

サービス開始後69回以上の値下げ

Deploy


AWSの特徴

初期投資が不要利用した分のみのお支払い

御利用はセルフサービス

スケールアップ/ダウンが容易

進化し続けるインフラ

サービス開始後69回以上の値下げ

Deploy

コストを適切に管理することでこれらの特徴を最大限生かすことができる！


可視化し、監視・分析し、最適化する


コストの把握が必要な単位（代表的な例）

VPC VPC

Instances Instances

Instances

Bucket

BucketInstances

AWSアカウント

S3

DB

RDS

アカウント

アプリケーション


複数アカウントの請求管理 – AWS Organizations

複数の AWS アカウントに適用するポリシーを集中管理

AWS アカウントの作成と管理の自動化

複数の AWS アカウントの一括請求

AWS のサービスへのアクセス制御

すべての機能を有効化

一括請求のみを有効化


複数アカウントの請求管理 – AWS Organizations

組織全体の利用料金をまとめることが可能

既存アカウントを統合する事も新しいアカウントを作成することも可能

統合管理アカウント本番アカウント

開発アカウント

検証アカウント

新規アカウント

$2,000

$1,000

$500

本番 $2,000開発 $1,000検証 $500------------合計 $3,500

Master Member


アプリケーション毎に管理 - コスト配分タグ

AWSのリソース（EC2インスタンス等）にはタグを設定可能

タグを「コスト配分タグ」として設定する事でコスト把握に利用可能

タグはKey = Valueの形式（例）Name=Web のように

参考）AWS Answers – AWS Tagging Strategieshttps://aws.amazon.com/jp/answers/account-management/aws-tagging-strategies/

AWS Cloud

EC2インスタンス EC2インスタンス RDSインスタンス RDSインスタンス

Name: WebSystem: Front

Name: AppSystem: Front

Name: DBSystem: Front

Name: MasterDBSystem: Master


コスト可視化ツールの入口 – 請求ダッシュボード


コストをGUIで確認 - AWS Cost Explorer

• サービスごとや、アカウントなど様々なビューで、使用量と使用料金が確認可能

• サービス毎のフィルタリングやタグに基づくグルーピングが可能

• APIによる自動化やCSVによるエクスポートも可能

• 利用には有効化操作が必要


請求書はどう見えるのか？

統合されたサービス毎の

明細連結アカウント毎

の明細合計サービス利用料金

サービス別

リージョン別

ご利用タイプ別

CSVダウンロード可能


コストの把握が必要な単位（代表的な例）

VPC VPC

Instances Instances

Instances

Bucket

BucketInstances

AWSアカウント

S3

DB

RDS

アカウント

アプリケーション


コスト監視・分析する目的


想定外の利用増加を監視 - AWS Budgets


実際のバジェットアイテムの例


無駄を発見 AWS Trusted Advisor

ベストプラクティスと実際の利用状況を比較

• 使用率の低いAmazon EC2 インスタンス

• Amazon RDSアイドル状態のDBインスタンス

• 利用頻度の低いAmazon EBSボリューム

• 関連付けられていないElastic IP address

など

※ AWS Trusted Advisorすべてのチェック項目のご利用にはビジネスサポート以上のご契約が必要です。


AWS Trusted Advisor の例


技術者と一緒に最適化の余地を探す分析

例）AWS Cost Explorerを使用して・・・

• Simple Storage Service(S3) で低頻度アクセスが使われているか？• 定常的に増加するような蓄積型のデータがある場合は過去データはアクセス頻度が低い事が多い

• CloudFrontの利用料金でRequestの利用料金に対して極端にインターネットへのデータトランスファー料金が少ない• 何もデータ転送を行わない不要なGetやPostコールが多数発行されている可能性がある

• SQSの利用料金で空のAPI呼び出し多い• Long Pollingを使う事でよりコスト効果の高い使い方ができるかもしれない


より高度なコスト監視・分析を支援する機能


コスト最適化のアプローチ


ボリュームディスカウントの活用

• 一括請求でまとめることでボリュームディスカウントをより有効活用

• 使用量によってディスカウントが提供されるサービス例）S3のストレージ容量や、EC2からのデータ転送など

+ +


購入オプションを活用した最適化

機能対象サービス

リザーブドインスタンス

Amazon EC2, Amazon RDS,Amazon Elasticsearch Service, Amazon ElastiCacheなど

スポットインスタンスAmazon EC2 スポットインスタンスAmazon EMRからのスポットの利用など

リザーブドキャパシティDynamoDB Reserved CapacityCloudFront Reserved Capacity


Amazon EC2 の購入オプション

これらの3つの購入オプションを活用してEC2のご利用を最適化する！

オンデマンド長期間のコミットメント不要であり秒単位での計算リソースのご利用に

対してお支払い頂く

スポットインスタンスAmazon EC2の余剰キャパシティをオンデマンドの利用料金に対して最

大90%割引で利用する

リザーブドインスタンス1年または3年のご利用をお約束いただく事でオンデマンドの利用料金に対して大きなディスカウントを受ける


リザーブドインスタンスの利用状況の把握

AWS Cost ExplorerのReserved Instance Coverage/Utilizationのレポートが利用可能


リザーブドインスタンスの期限切れ防止


コスト効率を意識したアーキテクチャの構築

• 需要の変化に柔軟に対応できるようにする• 例）Load balancerを設置してAuto Scalingを活用する

• 例）Serverlessなサービス(例：Lambda)を使用して固定のリソースを持たないようにする

• ステートとリソースを分離する• 例）データはDynamoDBに、ログはCloudWatch Logsに転送し、インスタンスに状態は持たない

• 変更を許容する• 例) インスタンスタイプ・サイズを固定して考えない


幅広いインスタンスの種類から選択

ユースケース性能オプション

プロセッサの選択肢(AWS, Intel, AMD)

高速なプロセッサ(最高4.0 GHz)

高容量なメモリ(最大12 TiB)

インスタンスストレージ(HDDやNVMe)

ネットワーク(最大100 Gbps)

加速化コンピューティング(GPUsやFPGA)

ベアメタル

サイズ(Nanoから32xlarge)

Amazon Elastic Block Store(EBS)

Elastic Inference

Elastic Graphics+ + =

コンピューティング最適化

メモリ最適化

バースト可能

ストレージI/O最適化

高密度ストレージ

GPUコンピューティング

グラフィック志向

汎用

185+インスタンスタイプ

すべてのワークロードやビジネスニーズに対応可能


迅速なイノベーションの継続インスタンス選択肢の成長

インスタンスの選択肢

2007 2018


コスト効率を意識したアーキテクチャの構築

• Managed Service を活用する• 例）Amazon RDSを使用してデータベース管理のワークロードを削減する

• 自動化を考慮する• 例）定期的なインスタンス起動は自動化する


可視化し、監視・分析し、最適化する


AWSを最大限活用いただくために

コスト管理は難しいことはありません。できる所から始めましょう。

1. まずは、AWSの様々な機能を使ってご利用状況を可視化

2. 次に、AWSのご利用状況を組織横断的に定期的に監視・分析

3. そして、様々なサービスや機能を使って最適化

4. 最後は、コスト管理のフィードバックループを回せる文化を！


お手元のサミットガイドブックの表紙、受講票にも記載している『QRコード』からご回答ください。

もれなく素敵なAWSオリジナルグッズ＆アイスをプレゼントします。

本セッションのFeedbackをお願いします

プレゼントの引き換えは、EXPOエリア内アンケートコーナー・出口付近のいずれかにお越しください。

涼感マフラータオル（巾着入り）


AWS EXPO内 AWSサポートブースで皆様をお待ちしています

• AWS サポートエンジニアによる技術相談• AWSサポートのご紹介• AWS Summit限定ビジネスサポートおためしキャンペーン


運用系 AWS セッション一覧A1-01 AWSでの Operational Excellence ～クラウドで回す監視と運用PDCA（再演： I1-06）

A1-04 AWS Systems Manager 徹底活用～エンタープライズのユースケースから～

C1-05【初級】AWS におけるシステム運用管理の自動化（再演： C1-07）

C1-06 【初級】AWS コスト管理徹底入門（再演： I2-01）

A1-06 クラウド運用管理の最前線～日米の最新状況から～（再演： J1-07）

A2-01 AWS で実現する攻めのシステムモニタリング（再演： I2-09）

B2-07 マルチアカウント運用での権限移譲と統制の両立


Thank you!


Hiroshi Ito


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