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Autodesk Inventor 11 Autodesk Inventor 11 大規模 大規模 大規模 大規模アセンブリ アセンブリ アセンブリ アセンブリ 2007/04/18 Rev 1

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大規模大規模大規模大規模アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ

2007/04/18 Rev 1

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Autodesk Inventor 11Autodesk Inventor 11Autodesk Inventor 11Autodesk Inventor 11大規模大規模大規模大規模アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ

本ドキュメントについて 本ドキュメントはAutodesk Inventor 11で大規模アセンブリを効率よく取り扱う方法を紹介しています。

オートデスクが国内外のユーザに実際に適用したものから、一般的な項目のみを記載しています。 従って、この中の項目すべてが貴社に適用できるわけではありません。また、不足する項目もあります。

本ドキュメント中の記載内容は技術情報であり、明示的にオートデスクが保証するものではありません。

目次目次目次目次

Autodesk Inventor 11大規模大規模大規模大規模アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ ........................................................................................................................................................................................................................................................................................................................ iiii 1 はじめに .............................................................................................................................................................................................................. 1 2 環境設定 .......................................................................................................................................................................................................... 1 3 大規模アセンブリ運用手法 ........................................................................................................................................................................ 1 3.1. タスクスケジューラによるマイグレーション ............................................................. 1 3.2. スタイルライブラリの利用................................................................................... 2 3.3. リプレゼンテーション ........................................................................................ 9 3.4. 派生コンポーネント ........................................................................................ 14

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1111 はじめにはじめにはじめにはじめに 大規模アセンブリを扱う上で、パフォーマンスを向上させる手法を適用することは非常に重要です。通常の部品単体を扱う環境設定や手法で大規模アセンブリを操作すると、ファイルの読み込み、書き込み時間や、更新の時間がかかることで無駄な待機時間を増やすだけでなく、多くの部品が表示されて混乱したウィンドウで作業することによるミスなどが発生する可能性もあります。 以下では、大規模アセンブリを扱う上での推奨するシステム及びシステムの環境設定、Autodesk

Inventor内の環境設定を説明します。さらに大規模アセンブリを扱う上で、有効なInventorの機能について紹介します。

2222 環境設定環境設定環境設定環境設定 環境設定については「環境設定」を参照ください。

3333 大規模大規模大規模大規模アセンブリアセンブリアセンブリアセンブリ運用手法運用手法運用手法運用手法 3.1. タスクスケジューラによるマイグレーション ファイルのマイグレーションを実効することにより、ファイルオープン時のパフォーマンスを改善することができます。設計完了部品、標準部品、ライブラリに限定に対してマイグレーションを実行することにより、過去データの確認や、共有部品の確認などにかかる工数を削減することができます。以下にマイグレーションの手順を説明します。 ① スタートメニュー/すべてのプログラム/Autodesk/Autodesk Inventor11/ツール/タスクスケジューラを実行します ② タスク作成/ファイルをマイグレーション を選択します。

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③ マイグレーションを実行するファイル、フォルダ及びプロジェクトファイルを選択します。選択後、オプションを設定できるようになるので、下図のようにチェックを入れます。

マイグレーションするファイルの順序としては パーツファイル(.ipt)/サブアセンブリ/ファミリ→メインアセンブリ/図面/プレゼンテーション の順にマイグレーションします。 この方法は、プロジェクト全体を選択して 1回でマイグレーションする方法より大幅に時間を短縮できます。

④ タイムスケジュールを設定し、マイグレーションを実行します。

メインアセンブリだけをマイグレーションすると、Autodesk Inventorは、繰り返しパーツやパターン化されたアセンブリも含めて、すべてのパーツとサブアセンブリを別々にメモリにロードします。 Windowsでは、各CPUプロセスに割り当てられる最大メモリは2GBしかないため(この2GBの制限にはRAMおよびページファイルも含まれる場合がある)、大規模なアセンブリで作業を行う場合、「メモリ不足」状態になって動作が不安定になることがあります。コンポーネントパターンを含む大規模なアセンブリでは、これが重大な問題の原因となることがあるのでマイグレーションは関連するパーツまで実行するようにしてください。

3.2. スタイルライブラリの利用 � 概要 スタイルとはオブジェクトに適用される、あらかじめ定義済みのプロパティセットです。パーツの色、照明、材料やJIS、ANSI、ISOなどの各種規格がライブラリとして定義されています。デフォルトのテンプレートドキュメントはこれらのスタイルが保存されています。大規模アセンブリを操作する上で、各ドキュメントが使用しないスタイルを持つことでデータ容量が大きくなります。

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そこでスタイルライブラリを使用し必要な定義のみをドキュメントに持たせることで、データをコンパクト化することができます。また、スタイルライブラリを共有することで、材料や規格の管理が容易になり、担当者それぞれが同じ材料を独自に定義するなどといったダブルワークを回避することができます。

Inventor11のデフォルトスタイルライブラリは以下のフォルダに格納されています。 【スタイルライブラリ】C:\Program Files\Autodesk\Inventor 11\Design Data

� 操作 プロジェクトファイルの設定

スタイルライブラリを使用するには、プロジェクトファイルでスタイルライブラリへのパスを設定し、「スタイルライブラリを使用」を「読み取り専用」にします。「はい」はスタイルライブラリを編集が可能なので通常は読み取り専用にします。 ・「スタイルライブラリを使用」 ・・・「読み取り専用」 ・「フォルダオプション/スタイルライブラリ」・・・既定値または作成したライブラリへのパス

パートパートパートパート 図面図面図面図面

スタイル ・材料 ・色 <スタイル> ・材料 ・色

<<<<スタイルライブラリをスタイルライブラリをスタイルライブラリをスタイルライブラリを使用使用使用使用しないしないしないしない場合場合場合場合>>>> パートパートパートパート 図面図面図面図面

<スタイルライブラリ> ・材料 ・色 <<<<スタイルライブラリをスタイルライブラリをスタイルライブラリをスタイルライブラリを使用使用使用使用したしたしたした場合場合場合場合>>>>

使用使用使用使用するするするする定義定義定義定義のみをドキュメントにのみをドキュメントにのみをドキュメントにのみをドキュメントに保存保存保存保存

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このようにプロジェクトファイルを設定することで、Inventorドキュメント内で定義されたライブラリを使用することができます。

� スタイルエディタ

Inventor内で新たにスタイルを定義する際に使用します。新しい色や材料などを定義する場合はこのスタイルエディタを使用します。 スタイル/スタイルエディタ

� スタイル管理ウィザード

Autodesk Inventorファイルからスタイルを削除します。Inventorのデフォルトテンプレートを使用してドキュメントを作成している場合、すべてのドキュメントがデフォルトのスタイルを持っています。スタイルライブラリを使用していても、それぞれのドキュメントが使用されていないスタイルを持っているため、無駄なメモリを消費することになります。

スタイルライブラリにスタイルライブラリにスタイルライブラリにスタイルライブラリに定義定義定義定義されるされるされるされる内容内容内容内容→→→→

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スタイル管理ウィザードを使用することで、既存のドキュメント内の未使用のスタイル情報が削除することができるため、非常に大規模なアセンブリで、必要なメモリ容量を減らすのに役立ちます。 ① プログラム/Autodesk/Inventor11/ツール/スタイル管理ウィザードを実行し、「次へ」をクリックします

材料材料材料材料のののの定義定義定義定義

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② 対象になるプロジェクトファイルを選択し、「次へ」をクリックします

③ スタイルを消去するドキュメントを選択し、「次へ」をクリックします

④ 「すべての未使用スタイルをファイルから消去」にチェックを入れ、「次へ」をクリックします

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⑤ バッチ処理を開始します

⑥ 下記ウィザードが表示され、処理が完了しました

この作業により、ドキュメントから不要なスタイルが削除され、メモリ消費量を削減することができます。設計完了モデルや、標準部品、ライブラリ部品などはスタイル管理ウィザードを使用し、不要なスタイルを削除するようにしましょう。

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� スタイルライブラリマネージャ 新規にスタイルライブラリを作成する場合や、既存のライブラリ整理する際に使用します。 プログラム/Autodesk/Inventor11/ツール/スタイルライブラリマネージャ 左右のライブラリ欄に必要なライブラリを読み込みます。新規のライブラリを作成する場合は右欄の「新規スタイルライブラリを作成」アイコンをクリックします。 既存のライブラリからスタイルをコピーする場合は、左欄からスタイルを選択し、「>>」アイコンで右欄に移動します。(左欄青色で表示されているスタイルが、右欄のスタイルライブラリ

にないスタイルを表現しています)

スタイルをコピスタイルをコピスタイルをコピスタイルをコピーーーー

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3.3. リプレゼンテーション � 詳細レベルリプレゼンテーション

� 概要 大規模アセンブリにおいて表示されるパーツをコントロールすることで、メモリ消費量を削減することは、パフォーマンスを向上や、作業効率の面から見て非常に重要です。実際に設計作業をする際、すべてのパーツを参照する必要はなく、担当しているユニットやその周辺のパーツのみ参照するだけで十分なケースが多くあります。このような場合不必要なパーツを省略した状態で作業をすることで、設計を効率的に行うことができます。Inventorのアセンブリモードでは、詳細レベルリプレゼンテーションにより部品の省略状態に名前をつけて登録でき、必要な表示状態を切り替えることができます。 また、サブアセンブリにおいても詳細レベルリプレゼンテーションを作成することができま

す。この場合、トップアセンブリ内でサブアセンブリの詳細レベルリプレゼンテーションをアクティブ化することができるので、パーツの表示状態を個々のアセンブリの詳細レベルを組み合わせることで、コントロールすることができます。

� 操作 ① ブラウザ(または、コンポーネントが表示されている場合はグラフィックス ウィンドウ)で、どのコンポーネントを省略または省略解除するかを指定します。 ② コンポーネントの省略または省略解除を、必要なだけ続行します。

詳細詳細詳細詳細レベルリプレゼンテーショレベルリプレゼンテーショレベルリプレゼンテーショレベルリプレゼンテーションンンン

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必要なら、ブラウザの[詳細レベル]ノードを右クリックし、[新規作成]をクリックして、コンポーネントの現在の省略状態を保存する新しい詳細レベルリプレゼンテーションを作成します。

� 詳細リプレゼンテーション使用時の注意点

� マスプロパティの更新 マスターレベル以外の詳細レベルリプレゼンテーションにまだ保存されていない変更がある時にマスプロパティは更新できません。詳細レベルリプレゼンテーションでコンポーネントを省略または省略解除して、更新しようとすると、一部のコンポーネントが古くなっていることを知らせる警告が表示されます。この時、それらのコンポーネントを保存できます。すべてのコンポーネントを保存した時に、更新を行うことができます。

マスプロパティを計算する時、アセンブリに省略されたコンポーネントがある場合、すべてのコンポーネントのマスプロパティを計算するかどうかを指示するよう要求されます。すべてのコンポーネントのマスプロパティを計算する場合は、省略されているコンポーネントが計算のために一時的にロードされます。すべてのコンポーネントのマスプロパティを計算しない場合は、現在ロードされているコンポーネントのマスプロパティが計算されます。 トップレベルのアセンブリを右クリックして、iProperty を選択します。[物理]タブをクリックして、マス プロパティが更新されていることを確認することができます。

� 省略パーツに関連する拘束 タッチ拘束を除いて、省略パーツに関連する拘束は維持されます。

� 省略パーツの表示 省略パーツを選択するとBoundary Boxで表示されます。

Boundary BoxBoundary BoxBoundary BoxBoundary Boxでででで表示表示表示表示

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� ビューリプレゼンテーション

Autodesk Inventor のビューリプレゼンテーションを使用すると、コンポーネントの表示設定のオン/オフを切り替えることができるため、大規模なアセンブリでの作業が簡単になります。当面は作業しないコンポーネントの表示設定をオフにすることで、表示の混乱が少なくなり、コンポーネントの選択が容易になります。

� 操作 ① 表示を切り替えるコンポーネントをブラウザもしくはモデルウィンドウ上で選択し、右クリックで「表示設定」のオン/オフを切り替えます。 ② 必要であればブラウザの「ビュー」ノードを右クリックし、「新規作成」をクリックしてコンポーネントの表示状態を保存するビューリプレゼンテーションを作成します。 ③ 作成したビューリプレゼンテーションは、詳細レベルリプレゼンテーションにコピーすることができます。ブラウザで作成したビューを選択し、右クリックして「詳細レベルにコピー」を実行します。ビューと同じ名前の詳細レベルリプレゼンテーションが作成されます。

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� 選択オプション 詳細リプレゼンテーションやビューリプレゼンテーションを定義する場合、または大規模アセンブリで作業する場合、選択ツールを活用することで作業を効率化することができます。選択には以下のようなオプションがあります。

� すべてのオカレンスを選択する 選択したコンポーネントのすべてのオカレンスが選択されます。

� 拘束対象 選択したコンポーネントに拘束されているすべてのコンポーネントを選択します。

� コンポーネントサイズ 選択したコンポーネントのサイズ以上、以下で選択するか、相対サイズをパーセンテージで入力します。決定アイコンで対象になるコンポーネントが選択されます。

� コンポーネントオフセット 選択したコンポーネントの境界ボックスから指定したサイズオフセットした範囲内のコンポーネントが選択されます。また、範囲に部分的に入るコンポーネントも設定にて選択可能です。

� 球オフセット 選択したコンポーネントにより作成される球内にあるコンポーネントが選択されます。また、範囲に部分的に入るコンポーネントも設定にて選択可能です。デフォルトの球サイズは選択したコンポーネントの最も外側にある先端で決定されます。サイズは任意に数値・ウィンドウ上をドラッグすることで調整できます。

� 平面で選択 平面を選択し、そのどちらか一方にあるコンポーネントが選択されます。

� 外側のコンポーネント 表示比率により、コンポーネントが選択されます。0%では最も表示領域の多いコンポーネントが選択されます。

� 内側のコンポーネント 表示比率により、コンポーネントが選択されます。100% に設定すると、表示とみなされないすべてのコンポーネントが選択され、1% に設定すると、最も表示部分の多いコンポーネントを除くすべてのコンポーネントが選択されます。

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� 画面上すべて 表示比率100%でビュー平面上すべてのコンポーネントが選択されます。1%で画面上、最も表示部分の多いコンポーネントが選択されます。

� リプレゼンテーションを使用したワークフロー

大規模アセンブリで作業する場合にファイルオープンの時間は非常にネックになります。これを回避するために、詳細レベルリプレゼンテーションやビューリプレゼンテーションを利用してファイルをオープンする方法が効果的です。どちらの方法もファイルオープン時に「オプション」をクリックします。

詳細レベルリプレゼンテーションを使用して、ファイルをオープンする場合は、オプションダイアログで「詳細レベルリプレゼンテーション」を選択します。システム定義の詳細レベルは以下の通りです。

� 【マスター】(アセンブリの既定値の状態。すべてのコンポーネントをロードします) � 【すべてのパーツを省略】 � 【すべてのコンポーネントを省略】 � 【すべてのコンテンツ センターを省略】

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設計上必要なパーツが少ない場合は、【すべてのパーツを省略】でファイルを開き、参照したいパーツのみを省略解除することで、アセンブリの読み込み時間を大幅に削減することができます。 また、ビューリプレゼンテーションを使用する場合は、「デザインビューリプレゼンテーション」を選択します。

� 【マスター】 � 【すべて表示】 � 【すべて非表示】 詳細レベルリプレゼンテーションと同様に設計上必要なパーツが少ない場合は、【すべて非表示】でファイルを開き、参照したいパーツのみを表示設定することでメモリの消費量を削減することができます。 詳細レベルリプレゼンテーションの【省略】とビューリプレゼンテーションの【表示設定】オフとでは、メモリに読み込む情報が異なります。【省略】の場合、省略されたコンポーネントの情報はまったく読み込まれません。省略を解除した際に、メモリ上に情報が読み込まれます。【表示設定】オフの場合、表示情報以外はメモリ上に読み込まれるためマスプロパティの更新の際は、非表示されているコンポーネントも計算の対象に含まれます。

3.4. 派生コンポーネント � 概要 トップダウン設計やチーム設計を行う際に、各部品より参照される基準コンポーネント(スケルトンモデル)を作成することで、参照の取り扱いを整理することができます。基準コンポーネントには以下のような情報を持つように作成します。

� 部品領域の取り合い

� 部品の配置基準

� 基本形状

上図のように基準コンポーネントから各部品に派生コンポーネントが作成されている構成が、参照の状態として望ましいといえます。派生コンポーネントがある部品については、そ

基準基準基準基準コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント 部品A 部品B 部品C 派生コンポーネント スケッチ1 スケッチ2 派生コンポーネント スケッチ1 (派生コンポーネントと拘束を取りながら作成) スケッチ1 (派生コンポーネントと拘束を取りながら作成) 部品C

スケッチ1 参照 参照

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れ以下のスケッチなどは、派生コンポーネントと拘束を取ることによって、基準コンポーネントの変更に追従するモデルを作成することができます。 派生コンポーネントはパーツから派生する「派生パーツ」とアセンブリから派生する「派生アセンブリ」と2種類あります。以下でその作成方法を説明します。

� 派生パーツ まず、基準コンポーネントを作成します。基準コンポーネントでは、その製品の概略・構想を表現します。一般的には下図のように作業平面やスケッチなど基本的なフィーチャで作成します。

次に基準コンポーネントを「派生コンポーネント」として各部品に取り込みます。取り組む部品(空部品)内のパーツフィーチャパネルで派生コンポーネントをクリックします。 オープンダイアログが開きますので、参照する基準コンポーネントを選択します。

基準コンポーネントを選択すると、下図のように参照するジオメトリを選択することができます。 アイコンをクリックすることで、取り込み・除外を切り替えることができるので、必要な情報を選択します。

基準基準基準基準コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント 完成品完成品完成品完成品

取り込み 取り込み除外

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作成した派生コンポーネントを参照して、押し出しフィーチャなどを作成することができます。このようにして、参照を基準コンポーネントから取って設計を進めることで設計変更に強

いモデルを作ることができます。 派生パーツはトップダウン設計手法の中で、スケルトンモデルから参照をとる際に使用することができます。スケルトンモデルについては、「トップダウン設計」を参照ください。

� 派生パーツの依存関係

作成された派生コンポーネントはデフォルトのままでは、元の基準コンポーネントを依存関係が付いています。モデルブラウザ内で派生コンポーネント選択し右クリックをすると下図のメニューが表示されます。

� 「基準コンポーネントとのリンクを省略」 基準コンポーネントとの依存関係は一時的に省略されます。基準コンポーネントを変更しても、派生コンポーネントにはその変更が反映されません。省略された状態で、再度派生コンポーネントを右クリックし「基準コンポーネントとのリンクを省略解除」をすることで、依存関係を復帰することができます。

� 基準パーツとのリンクを解除 基準コンポーネントとの依存関係を解除します。 ※省略のように依存関係を復帰することができないので注意してください。

派生派生派生派生コンポーネントをコンポーネントをコンポーネントをコンポーネントを利用利用利用利用してしてしてして押押押押しししし出出出出しししし作成作成作成作成 派生派生派生派生コンポーネントコンポーネントコンポーネントコンポーネント 押押押押しししし出出出出しフィーチャしフィーチャしフィーチャしフィーチャ

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� 派生アセンブリ アセンブリを基準コンポーネントとして、部品に取り込むことができます。手順は部品を取り込む場合と同様です。サブアセンブリを派生コンポーネントでひとつのパーツとすることで、アセンブリの部品点数を削減することができるため、パフォーマンスを向上することができます。 取り込む際には下図のようなオプションが準備されています。

<ボディタブ> 記号には、派生パーツに包含するか、派生パーツから除外するよう選択されたジオメトリのステータスが示されます。ダイアログボックスでジオメトリをクリックすると、記号が順番に切り替わります。

選択されたコンポーネントを派生パーツに包含します。この記号が、階層の最上位またはサブアセンブリの階層に表示されているときは、アセンブリとサブアセンブリへの追加は更新時に派生パーツに反映されます。

選択されたコンポーネントを派生パーツから除去します。この記号がサブアセンブリの階層に表示されているときは、サブアセンブリへの追加は更新時に派生パーツから除去されます。除去されるコンポーsネントが、包含されるパーツと交差している場合、派生パーツ内に空洞ができます。

選択されたコンポーネントを派生パーツから除外します。この記号が表示されているコンポーネントは、アセンブリ内で派生パーツが更新されるときに無視されます(このジオメトリへの変更内容は派生パーツに反映されません)。 非表示のコンポーネントは[除外]と表示され、変更できません。非表示コンポーネントの従属コンポーエントは、リストされません。

派生パーツの選択されたコンポーネントを、境界領域として表します。境界領域は、コンポーネントの及ぶ範囲によって決まります(ボディは境界領域の形状から作成されます)。コンポーネントをプレイスホルダとして表す必要があり、メモリの消費量を減らしたい場合は、境界領域を使用します。派生コンポーネントでは、境界領域にフィーチャを追加できます。境界領域は変更が行われると更新されます。コンポーネントを移動したり、元のコンポーネントに変更を加えたりする場合も、境界領域は更新されます。

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選択された項目に、包含されるコンポーネントと除外されるコンポーネントが混在していることを示します。 <その他タブ> 派生アセンブリに含めるスケッチ、作業ジオメトリ、iMate、エクスポートされたパラメータを選択します。デフォルトの設定はすべて除外です。

<リプレゼンテーションタブ> 派生アセンブリに含めるコンポーネントにリプレゼンテーションを適用します。ビューリプレゼンテーション・ポジションリプレゼンテーションを選択します。詳細レベルリプレゼンテーションは派生アセンブリ作成時のみ選択できます。アセンブリ選択時に「オプション」をクリックし詳細レベルリプレゼンテーションを選択してください。

※派生アセンブリ作成後に詳細レベルリプレゼンテーションは変更できません。

選択可能選択可能選択可能選択可能 オプションにてオプションにてオプションにてオプションにて設定設定設定設定

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� 派生コンポーネント使用時の注意点

� プロパティ情報 プロパティ情報は派生コンポーネントには反映されません。材質、部品名などコピー先で必要であれば、再度入力する必要があります。

� 正確な色が渡らない 色、テクスチャなどの情報は正確に伝わらない場合があります。必要な場合は再度設定する必要があります。 また、1つのパーツで複数の透過度を持つことはできないため、派生元の各コンポーネントの透過度を派生コンポーネントへ反映できません。

� 派生アセンブリ作成後に基準アセンブリに追加されたコンポーネントは省略される 基準アセンブリに新たに追加されたコンポーネントは、派生アセンブリでは省略されます。追加する必要がある場合、派生アセンブリを編集し、追加されたコンポーネントを選択しなおす必要があります。

� その他大規模アセンブリ運用の注意点 フィーチャの再構築 定期的にフィーチャの再構築を実行し、エラーのないモデルを作成するように心がけてください。エラーを含んでいるモデルは、パフォーマンスを低下させるだけでなく、設計変更などに弱いモデルとなります。 アセンブリ拘束のエラー フィーチャエラーと同様に拘束エラーについてもすべて解決しておくように心がけましょう。 ※エラーがあるモデルの場合、ウィンドウ右上に (修復アイコン)が表示されます。修復アイコンが表示された場合は、原因を究明しエラーを修復するようにしてください。 アダプティブ設定 基本的には使用しないで設計を進めることを推奨します。他部品との参照が必要な場合は派生コンポーネントを使用するようにします。 フレキシブル・アダプティブアセンブリ サブアセンブリの状態をトップアセンブリ上でコントロールする場合、アダプティブアセンブリを使用することができます。しかし複数の同一サブアセンブリがコンポーネントとして存在する場合、すべてが同じ状態になります。 フレキシブルアセンブリは複数の同一サブアセンブリを異なる状態にしたい場合に使用します。ダンパなど左右同一ユニットで異なるポジションを表現したい場合などです。アダプティブアセンブリの位置情報はアダプティブアセンブリ自体が所有しています。このため、トップアセンブリ内での変更はすべてサブアセンブリに反映されます。 フレキシブルアセンブリはトップアセンブリが位置情報を所有します。このためサブアセンブリの位置情報はトップアセンブリの位置に影響されません。 図面シート 図面は用途別に異なるファイルを作成するようにします。製造用、見積り用など用途が異なる図面を同一図面ファイルのシートで作成しないようにしてください。

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Autodesk Inventor 11 大規模アセンブリ

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【参考】大規模アセンブリ設定効果テスト テストモデル:破砕機 部品点数:481点(ユニークファイル数:233点) 分類分類分類分類 設定項目設定項目設定項目設定項目 AAAA BBBB CCCC OS設定 3GBオプション × ○ ○ 視覚効果設定 × ○ ○ デフラグ × × × ページファイル × ○ ○ レジストリ × ○ ○ アプリケーション設定 シルエット オン オフ オフ 表示遷移時間 1 0 0 表示画質 中 低 低 最小フレームレート 4 4 10 Direct3D ○ ○ ○ 線幅表示 オン オフ オフ 次の形式でプレビューイメージを作成 全てのコンポーネント 部分 部分 メモリ節約モード オン オフ オフ 冗長拘束解析 オフ オフ オフ 元に戻す 256 999 999 タスクスケジューラ ファイルのマイグレーション × × ○ ※マシンスペック ・ HP NW8440 ・ CPU Intel T2300 1.66GHz ・ メモリ 2GB ・ グラフィックカード ATI MOBILITY FireGL V5200

チェックチェックチェックチェック項目項目項目項目 AAAA BBBB CCCC ファイルオープン 40秒 40秒 35秒 フィーチャの再構築 13秒 17秒 25秒 回転レスポンス 問題なし 問題なし 問題なし マスプロパティを更新 13秒 4秒 1秒 図面ビューの作成 8秒 5秒 5秒 干渉解析 10秒 7秒 7秒 ファイル容量 367MB 301MB

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