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Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M へのOracle Enterprise Manager Cloud Control 13cのデプロイメント 2016 年 9 月

免責事項

下記事項は、弊社の一般的な製品の方向性に関する概要を説明するものです。また、情報提供を唯一の目的とするものであり、いかなる契約にも組み込むことはできません。以下の事項は、マテリアルやコード、機能を提供することをコミットメント（確約）するものではないため、購買決定を行う際の判断材料になさらないで下さい。オラクルの製品に関して記載されている機能の開発、リリース、および時期については、弊社の裁量により決定されます。

目次免責事項 1

概要 2

読者 2

目的 2

Oracle Enterprise Manager 3

Oracle Enterprise Manager Cloud Control アーキテクチャ 3

Oracle Management Repository 3

Oracle Management Service 4

Oracle Management Agent 4

Oracle Management Plug-ins 5

Oracle Enterprise Manager Cloud Control コンソール 6

Oracle Database Appliance 6

Oracle Enterprise Manager Cloud Control のデプロイメント 7

デプロイメントの計画 8

デプロイメント・タスク 10

結論 18

付録 A - Oracle Enterprise Manager 環境の起動と停止 19

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Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M への Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c のデプロイメント

概要

オラクルの統合エンタープライズ IT 管理製品ラインである Oracle Enterprise Manager は、業界唯一の包括的、統合型、ビジネス主導型のエンタープライズ・クラウド管理ソリューションです。Oracle Enterprise Manager では、Oracle スタックの組込み管理機能を従来の環境とクラウド環境に活用して、かつてない効率性と、飛躍的なサービス・レベルの向上を実現することで、IT からビジネス価値を創出します。

Oracle Database Appliance X6-2S（小規模システム）と Oracle Database Appliance X6-2M（中規模システム）は、事前構築された、すぐにデプロイできるデータベース・プラットフォームです。各システムは、サーバー・ノード、ネットワーク、および冗長ストレージで構成されます。Oracle Enterprise Manager Cloud Control を Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M に展開すれば、管理しやすいエンタープライズ IT 管理環境を迅速に構築できます。

このホワイト・ペーパーでは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c を Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M プラットフォームに展開する際のプロセスについて概説します。セットアップとテストの実施には、Oracle Database Appliance X6-2M システムを使用しました。

読者

このホワイト・ペーパーは管理性インフラストラクチャ、特にエンタープライズ IT 環境におけるOracle Enterprise Manager Cloud Control の管理性インフラストラクチャのセットアップを担当するOracle Database のアーキテクトとデータベース管理者を対象としています。

目的

このホワイト・ペーパーでは、計画に始まり、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 1 基本環境を Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M にインストールおよびデプロイするプロセスの概要を説明します。Oracle Management Repository（OMR）データベースと Oracle Management System（OMS）も同じシステムにデプロイされます。その後、インストールされている構成を使用して、エンタープライズ IT 環境内のさまざまな Oracle および Oracle 以外のターゲット・システムを管理できます。これらのターゲット・システムには、他の Oracle Database Appliance システム、Oracle Exadata Database Machine システム、その他のオラクルまたはサード・パーティの IT ハードウェア、Oracle データベース、アプリケーション・サーバー、およびこれらの環境で実行されるその他のソフトウェア・システムが含まれる場合があります。

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control のインストールにおいて、すぐにデプロイでき、管理が簡単でコスト効率が高いプラットフォームです。オラクルでは、高可用性プラットフォームと複数の Oracle Management Server（OMS）を組み合わせ、Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）テクノロジーと Oracle Data Guard テクノロジーを使用してOracle Management Repository を保護し、Enterprise Manager Cloud Control 環境の高可用性構成を構成することを推奨しています。詳しくは、『Oracle Maximum Availability Architecture Best Practices for Enterprise Manager』（http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/availability/em-maa-155389-ja.html）を参照してください。

http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/availability/em-maa-155389-ja.html


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Oracle Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager は、Oracle アプリケーション、Oracle データベース、Oracle ミドルウェア、Oracle 仮想化、および Oracle クラウドのデプロイメントが含まれる Oracle 環境に使用する、単一の包括的な管理フレームワークです。Oracle Enterprise Manager は、Oracle/Sun ハードウェアおよび Oracle エンジニアド・システム（Exadata、Oracle Exalogic、Oracle Exalytics、Oracle Database Appliance など）をサポートしており、完全なスタックまたは“アプリケーションからディスクまでを網羅する”管理ソリューションを提供します。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlアーキテクチャ

Oracle Enterprise Manager Cloud Control アーキテクチャには 3 つの主要コンポーネントが含まれます。Oracle Management Repository（OMR）では、監視対象ターゲットから受信した管理性データを一元的にホストします。Oracle Management Service（OMS）では、データの処理とトランザクションを管理します。各監視対象ターゲット・ホストで実行される Oracle Management Agent（OMA）では、データを収集して OMS に戻します。4 つめの要素である Oracle Enterprise Manager Cloud Control コンソールは Web ベースのインタフェースで、ターゲットと構成を管理するユーザー・インタフェースです。

図1：Oracle Enterprise Managerの単一OMSデプロイメント

Oracle Management Repository

Oracle Management Repository（OMR）は、Management Agent によって収集されるすべての情報が保存される Oracle データベースです。OMR はデータベースのジョブ、パッケージ、プロシージャ、ビュー、表領域などのデータベース・オブジェクトで構成されます。技術的には、 Oracle Management Service が Management Agent から受信した監視データを Management Repository にアップロードします。その後 Management Repository によってデータが整理され、 Oracle Management Service によって取得されて Enterprise Manager Cloud Control コンソールに表示できるようになります。データは Management Repository に保存されるため、Enterprise Manager Cloud Control コンソールにアクセスする複数の管理者の間で共有できます。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c のデプロイメントの前に、Oracle Management Repository データベースの作成が必要です。Oracle Enterprise Manager Cloud Control ソフトウェアのインストール時に、

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Enterprise Manager Cloud Control のインストール・ウィザードによって、その既存データベース内の Management Repository が構成されます。

Oracle Management Service

Oracle Management Service は Web ベースのアプリケーションで、Management Agent および管理プラグインと連携してターゲットを検出し、これらのターゲットを監視および管理し、収集した情報を Oracle Management Repository（OMR）に保存して、将来的な参照および分析に役立てます。また Oracle Management Service によって、Enterprise Manager Cloud Control のユーザーWeb インタフェースがレンダリングされます。Oracle Management Service は Oracle ミドルウェア・ホーム（ミドルウェア・ホーム）にデプロイされます。このミドルウェア・ホームは、Oracle WebLogic Server ホーム、Oracle Management Service ホーム、Management Agent ホーム、プラグイン・ホーム、Java Development Kit（JDK）、Oracle Management Service インスタンス・ベース・ディレクトリ、Oracle Web Tier ディレクトリ、Oracle 共通ディレクトリ、およびその他の関連する構成ファイルおよびディレクトリが含まれる親ディレクトリです。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M はベア・メタル・プラットフォームであり、OMS はサーバーに直接デプロイされます。

Oracle Management Agent

Oracle Management Agent（OMA）は必須のソフトウェア・コンポーネントで、監視対象ホストごとにデプロイされます。OMA は、ホストで実行されて中間層の Oracle Management Service にその情報を伝達するデータベース、アプリケーション・サーバーなどのホストおよびターゲットを管理および維持します。Management Agent を使用すれば、対応する管理プラグインによって、サード・パーティのデータベースなど、Oracle 以外のコンポーネントも監視できます。また OMS でコネクタを構成して、Oracle Management Agent から受信したインシデント情報をサード・パーティのチケット処理ツール（HP OpenView、CA Service Desk など）に渡すこともできます。

Oracle Management Agent は Enterprise Manager Cloud Control アーキテクチャのコア分散コンポーネントの 1 つであり、Enterprise Manager システム内の管理対象外ホストを管理対象ホストに変換できます。Management Agent はプラグインと連携して機能して、その管理対象ホストで実行されるターゲットを監視します。

このため、ホストで実行されるターゲットを監視する場合はいずれかの時点で、まず Management Agent のインストールによって管理対象外ホストを管理対象ホストに確実に変換してから、そのホストで実行されるターゲットを検出して監視を開始する必要があります。Oracle Enterprise Manager Cloud Control で監視される一般的なターゲットとしては、Oracle Database インスタンス、Oracle Listener、Oracle Automatic Storage Management（Oracle ASM）インスタンスなどがあります。

Management Agent をインストールするには、Enterprise Manager Cloud Control コンソール内からアクセスできる Add Host Targets ウィザード、または Oracle Enterprise Manager（Oracle EM）コマンドライン・インタフェース（emcli）を使用できます。Management Agent の大規模デプロイメントには、このウィザードか EMCLI を使用することを推奨します。

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Oracle Management Plug-ins

Oracle Database、Oracle Fusion Middleware、Oracle Fusion Applications などの Oracle テクノロジーを管理および監視するための主要な Oracle Enterprise Manager Cloud Control 機能は、プラグインと呼ばれるコンポーネントで提供されるようになりました。プラグインは、新しい自己更新機能によってダウンロードおよびデプロイできます。この新しい“プラガブル”フレームワークでは、Oracle 製品の最新リリースの管理サポートによって Cloud Control を更新できます。次の Cloud Control リリースで機能が提供されるまで待つ必要はありません。たとえば新しいバージョンのOracle Database がリリースされた場合は、最新の Oracle Database プラグインをダウンロードしてデプロイするだけです。このプラグインには、Oracle Database の最新リリースの管理サポートが含まれます。

新しい Enterprise Manager システムをデプロイすると、 Oracle Management Service とManagement Agent に次のプラグインがデフォルトでインストールされます。

o Oracle Database プラグイン - Oracle Database、および Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）、Oracle Automatic Storage Management（Oracle ASM）などの関連ターゲットを監視および管理できます。

o Oracle Fusion Middleware プラグイン - Oracle WebLogic Domain、Oracle WebLogic Cluster、Oracle WebLogic Server、Oracle SOA Suite、Oracle Web Tier、Oracle GlassFish などのOracle Fusion Middleware 製品を監視および管理できます。

o Oracle Exadata プラグイン - Oracle Exadata ターゲットを監視および管理できます。

o Oracle システム・インフラストラクチャ - Oracle ハードウェア・システムと Super Clusterエンジニアド・システム（サーバー・ハードウェア、シャーシ、ラック、配電ユニット、ネットワーク機器、オペレーティング・システム、仮想化ソフトウェア、クラスタリング・ソフトウェアを含む）を検出、監視、管理できます。

o Oracle Cloud Framework - Middleware as a Service（MWaaS）、Database as a Service（DBaaS）、Infrastructure as a Service（IaaS）、Testing as a Service（TaaS）などのクラウド・サービスで共通の基本機能にアクセスできます。

デフォルト・プラグインのほかに、ソフトウェア・キット（DVD、ダウンロードしたソフトウェア・バンドルなど）に含まれるその他のプラグインをオプションでインストールできます。OMS 構成の前にカスタマイズするインストーラ・レスポンス・ファイルでは、オプションのプラグインを選択して構成できます。

注：このホワイト・ペーパーでは Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c の Oracle Database Appliance へのデプロイについて説明しますが、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c を使用して、Oracle Database Appliance システムをターゲット・ホストとして管理することもできます。顧客は Oracle Database Appliance 用の Oracle Enterprise Manager プラグインを入手し、Oracle Enterprise Manager Cloud Control を使用して Oracle Database Appliance システムを監視および管理できます。

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Oracle Enterprise Manager Cloud Controlコンソール

Enterprise Manager Cloud Control コンソールは、Enterprise Manager Cloud Control をインストールして、Enterprise Manager URL を使って接続すると表示されるユーザーWeb インタフェースです。このコンソールを使用すると、ネットワーク上の 1 つの場所からコンピューティング環境全体を監視および管理できます。エンタープライズ・アプリケーション・システム、データベース、ホスト、ミドルウェア・アプリケーション・サーバー、リスナーなどを含むすべてのシステムとサービスが、この一元的な場所から簡単に管理されます。

Oracle Database Appliance

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は、Oracle Database、Oracle アプリケーション、およびサード・パーティ・アプリケーションをデプロイするための構築および調整済みのシステムです。ソフトウェア、ハードウェア、ストレージ、ネットワークが含まれる完全なシステムです。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M には Oracle Appliance Manager ソフトウェアが付属しており、簡単な操作でプラットフォームをデプロイおよび管理できます。

Oracle Database Appliance の信頼性は非常に高く、Oracle Enterprise Manager Cloud Control のデプロイメントに適したプラットフォームです。ただし、システムの計画停止または計画外停止によってプライマリ・システムを使用できない場合は、ディザスタ・リカバリ用にスタンバイ・システムを使用する必要があります。

注：高可用性プラットフォームと複数の Oracle Management Server（OMS）、Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）、および Oracle Data Guard テクノロジーを一緒に使用して、Enterprise Manager Cloud Control 環境を高可用性構成にすることを推奨します。詳しくは、『Oracle Maximum Availability Architecture Best Practices for Enterprise Manager』（ http://www.oracle.com/technetwork/jp/database/features/availability/em-maa-155389-ja.html）を参照してください。

Oracle Enterprise Manager をいったんデプロイすると、必然的に複数の IT システムおよび IT 環境の管理にとって重要なシステムとなります。通常、Oracle Enterprise Manager はデータセンターの最重要環境の 1 つです。このため常に使用可能な状態を維持し、最小限のメンテナンスで問題なく稼働するようにして、それ自体がミッション・クリティカルとなりうる‘ターゲット・システム’を継続的に監視および管理できるようにしておく必要があります。

図2：Oracle Database Appliance X6-2M



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このホワイト・ペーパーの記述においては、Oracle Database Appliance X6-2M システムを使ってOracle Enterprise Manager Cloud Control 13c のデプロイメントをテストしました。Oracle Database Appliance X6-2M は、Oracle Sun X6-2M サーバー×1 台、10 コアのインテル Xeon E5-2630 v4 プロセッサ×2 基、256GB のメモリ（768GB まで拡張可能）で構成され、Oracle Linux オペレーティング・システムで動作します。高パフォーマンスな NVMe データベース・ストレージが含まれています。ストレージは 3.2TB NVMe フラッシュ・ドライブ×2 台で構成されます（Oracle Database Appliance X6-2M ハードウェア・モデルでは、3.2TB ドライブ×4 台まで拡張可能です）。このアプライアンスには、ネットワーク接続用に 10GbE SFP+（ファイバ）ポート×2 個と 10G Base-T（銅）ポート×4 個が付いています。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c ソフトウェアは、Oracle Technology Network（OTN）（edelivery.oracle.com）から提供されます。

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlのデプロイメント

ここでは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 1（13.1.0.1）を Oracle Database Appliance X6-2S または Oracle Database Appliance X6-2M にデプロイするプロセスについて説明します。インストールと構成のプロセスは、2 つのシステムとも同じです。ここで説明するプロセスは、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c のデプロイメントを完全に新しい Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M システムで実行することを前提としています。使用中の既存の Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M でのデプロイメントは、（実際に行われる可能性はありますが）想定していません。

ベスト・プラクティス：Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c のデプロイメント用の Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M システムを、他の目的（Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c 以外のアプリケーションのデプロイなど）に使用しないでください。同様に、 Oracle Management Repository（OMR）をホストするために作成したデータベースを、他の目的（データの保存やデータへのアクセス用の追加スキーマの作成など）に使用しないでください。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は単一サーバー環境であるため、スタンバイ・システムをデプロイして、計画停止および計画外停止に対してある程度保護できるようにすることを推奨します。

注：Enterprise Manager には Oracle Database の使用制限付きライセンスが含まれます。このライセンスは、Oracle Management Repository または Enterprise Manager に含まれるその他の補完リポジトリ（Ops Center、Oracle Real User Experience Insight、Oracle Load Testing、Oracle Test Managerなど）専用です。ディザスタ・リカバリ用の追加のデータベース・オプションやサーバーには、別途ライセンスが必要です。Cloud Control、または Oracle Recovery Manager（Oracle RMAN）、リポジトリには、シングル・インスタンス・データベースが 1 つ付いています。Data Guard でリポジトリを保護するには、スタンバイ・サイトのライセンスを購入する必要があります。

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は単一サーバー環境であり、このシステムに Oracle Real Application Clusters（Oracle RAC）をデプロイすることはできません。Oracle Database Appliance X5-2 などの高可用性プラットフォームでは、ミッション・クリティカルな Enterprise Manager Cloud Control インフラストラクチャをセットアップする必要があります。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c は、ベア・メタル構成の Oracle Database Appliance X5-2（2 ノードのクラスタ・システム）にインストールできます。

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デプロイメントの計画

Oracle Enterprise Manager ソリューションをまとめて Oracle Database Appliance にデプロイする前に、次の準備タスクを完了する必要があります。

手順 1：ネットワーク構成の計画

デプロイメントを開始する前に、Oracle Database Appliance のインストール先のネットワークを特定する必要があります。また、アプライアンス・サーバーの DNS サーバーで、IP アドレスとホスト名をプロビジョニングする必要があります。ネットワーク情報の取得と構成の計画には、次のマトリックスが役立ちます。

種類詳細情報

サーバーのパブリック・ネットワーク名

サーバーのパブリック・ネットワークの IP アドレス

パブリック・ネットワークのネットマスク

パブリック・ネットワーク・ゲートウェイ

ILOM インタフェース名

ILOM インタフェースの IP アドレス

ILOM ネットワークのネットマスク

ILOM ネットワーク・ゲートウェイ

ドメイン名

DNS サーバーの IP アドレス

NTP サーバーの IP アドレス

表1：Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2Mをデプロイするための最小ネットワーク要件

また、Oracle Auto Service Request（Oracle ASR）機能の Oracle Database Appliance へのデプロイを計画することも推奨します。ただし、これはオプションです。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M の Oracle ASR の構成は、初期デプロイメント時に行う必要があります。

種類ホスト名 IP アドレス

Oracle ASR のプロキシ・サーバー名

Oracle ASR のプロキシ・サーバー・ポート

Oracle ASR のユーザー名

Oracle ASR のパスワード

表2：Oracle Database Appliance X6-2MをデプロイするためのOracle ASRのネットワーク要件

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手順 2：データベースおよび OMR のサイジング作業の実施

Oracle Database Appliance で OMR データベースをセットアップする場合の主要な入力の 1 つはデータベース・サイズです。Oracle Management Repository（OMR）データベースのサイズは、事前に計画する必要があります。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M システムの初期デプロイメント中やその後に、適切なサイズで OMR データベースを作成できるようにするためです。次の表 3 の推奨サイズ・ガイドラインを参照してください。Oracle Appliance Manager には、CPU およびメモリに関連して、さまざまなデータベース・サイズ向けの構築済みテンプレート（シェイプと呼ばれます）があります。これらのテンプレートには、odb1、odb2、odb4 などの名前が付いています。各テンプレートについて詳しくは、表 4 を参照してください。

注：データベース・シェイプは、該当するライセンスに基づいて選択する必要があります。適切な管理性インフラストラクチャの構成にあたり、Oracle Enterprise Manager Cloud Control デプロイメントのサイジングは重要かつ主要な手順です。構成のサイズが適切でないと、Enterprise Managerの動作や、IT インフラストラクチャを適切に監視および管理する機能に影響を与える可能性があります。Enterprise Manager 環境のサイジングの推奨ガイドラインについては、表 3 のマトリックスを参照してください。

ワークロード OMS のサイジング OMR のサイジング

サイズエージェントターゲット同時ユーザー CPU コア数メモリストレージ CPU コア数メモリストレージ

小最大 100 最大 1,000 最大 10 2 6GB 100GB 2 4 200GB

中最大 1,000 最大 10,000 最大 25 8 16GB 100GB 4 6 200GB

大 1,000 超* 10,000 超 25 超 16 32GB 100GB 8 8 200GB

表3：OMSとOMRの推奨サイジングの概算

注：通常は、1 つの OMS に 2 個の ping レコーダ・スレッドが存在します。これらの ping レコーダ・スレッドは、2000 個のエージェントに適しています。2000 個を超えるエージェントをデプロイする場合は、エージェントが 1000 個増えるたびに ping レコーダ・スレッドを 1 個追加します。“emctl set property –name <property-name>”コマンドを使用して、heartbeatPingRecorderThreadsプロパティ（“oracle.sysman.core.omsAgentComm.ping.heartbeatPingRecorderThreads”）を任意の値に設定します。新しいプロパティを反映するには、OMS の再起動が必要です。

先に述べた本ホワイト・ペーパーに記載のサイズ・ガイドラインのサイジング計算に基づき、適切なデータベース・サイズ（dbshape）を選択する必要があります。Oracle Database Appliance X6-2M で使用できるシェイプは次のとおりです。

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シェイプリソース

odb1s CPU コア×1、4GB のメモリ

odb1 CPU コア×1、8GB のメモリ









表4：Oracle Database Appliance X6-2Mのデータベース・シェイプ

OMS や OMR の容量要件が Oracle Database Appliance の各ハードウェア・モデルで使用可能なリソース容量を超える場合は、代替方法として、OMR と OMS が 2 つの個別システムに存在するOracle Database Appliance X5-2 または分割アーキテクチャを検討してください。

デプロイメント・タスク

注：Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c は、Oracle Database Appliance のいずれかのモデル（Oracle Database Appliance X6-2S または Oracle Database Appliance X6-2M）にデプロイできます。ただし、Oracle Database Appliance X6-2M のほうがスケーリング機能（CPU とメモリの増設およびストレージ容量の拡張機能）が優れているため、2 つのモデルを比較した場合にはより適したプラットフォームであるとも言えます。

注：より高い可用性とリジリエンスを実現するには、Oracle Enterprise Manager を Oracle Database Appliance X5-2 にデプロイすることを検討して、Oracle Real Application Clusters と Oracle Data Guard を利用することが必要です。

手順 3：Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M ハードウェアの開梱とケーブル接続

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のセットアップ指示書に記載されている手順に従って、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M ハードウェアのセットアップとインストールを行います。この手順には、サーバーのケーブル接続とサーバー・ノードの電源をオンにする操作が含まれます。Oracle Database Appliance X6-2 S および X6-2 M のセットアップ指示書については、『Deploying Your Oracle Database Appliance X6-2S/X6- 2M 』（https://docs.oracle.com/cd/E75549_01/doc.121/ e73487.pdf）を参照してください。

手順 4：Oracle Database Appliance X6-2M での ILOM のセットアップ

キーボード、ビデオ、マウス（KVM）を Oracle Database Appliance サーバーに接続し、サーバー前面の電源ボタンを押してサーバーを起動します。サーバーが起動したら F2 キーを押して BIOS セットアップ・メニューを表示し、ILOM ネットワークを構成します。BIOS メニューを使った ILOM のセットアップ方法については、My Oracle Support Note 1393191.1 を参照してください。

https://docs.oracle.com/cd/E75549_01/doc.121/e73487.pdf




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手順 5：Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のセットアップ

Oracle Enterprise Manager Cloud Control をデプロイする前に、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のデプロイメントを完了する必要があります。

注：Oracle Database Appliance Virtualized Platform のデプロイの詳細手順については、このホワイト・ペーパーでは説明しません。ただし、『Deploying Your Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M 』の Oracle Database Appliance X6-2M のセットアップ指示書には、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のセットアップ・プロセスの詳細が記載されています。

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のデプロイメント中に、Oracle Appliance Manager の Webコンソールでデータベースを作成するオプションがあります。この手順でデータベースを作成した場合は、次の「Oracle Management Repository のセットアップ」手順をスキップします。

手順 6：Oracle Management Repository（OMR）データベースのセットアップ

Oracle Database Appliance のデプロイメント中に、Oracle Database Appliance サーバー・ノードにOracle Database ソフトウェアをインストールします。

次のように odacli コマンドを使用して、現在構成している Oracle ホームを確認できます。

Oracle Database Appliance の初期デプロイメント中に Oracle Management Repository（OMR）データベースを作成しなかった場合は、ここで作成する必要があります。

推奨されるハードウェア要件については、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control 基本インストレーション・ガイド』（http://docs.oracle.com/cd/E24628_01/index.htm）を参照してください。Oracle Database Appliance X6-2S/M は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c をデプロイするための基本要件を満たしています。ただし、ミッション・クリティカルな Enterprise Manager Cloud Control 13c 構成の場合は、Oracle Database Appliance X5-2 または Oracle Database Appliance X6-2 の HA 構成を使用することを推奨します。

# odacli create-database --dbname <> -–dbshape <>

例：

# odacli create-database --dbname emrep --dbshape odb6

上記のプロセスが終了すると、Oracle Management Repository の準備が完了します。

手順 7：OMR データベース・パラメータの設定

次のパラメータ設定は、Oracle Management Repository データベース向けに推奨される最小値です。Oracle Database Appliance の中規模および大規模データベースのテンプレートは、これらの要件を満たしています。ただし、これらのパラメータは必要に応じて調整できます。

# odacli list-dbhomes ID Name DB Version Home Location

----------------------------------- ---------------- ----------- --------------------------------------

2c397804-e9a8-45c3-9f25-921b185fde81 OraDB12102_home1 12.1.0.2 /u01/app/oracle/product/12.1.0.2/dbhome_1



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パラメータ名推奨値

SESSION_CACHED_CURSORS 500

JOB_QUEUE_PROCESSES 20

OPEN_CURSORS 400

SGA_TARGET 3G

SHARED_POOL_SIZE 1G

PROCESSES 300

DB_SECUREFILE PERMITTED

表5：OMRデータベース・パラメータの変更

注：db_securefile データベース・パラメータのデフォルト値は PERMITTED ではありません。ここでは alter system set db_securefile="PERMITTED"; SQL コマンドを使って OMR データベースでこの値を変更します。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control システムとそのホスト・プラットフォームをデプロイしたら、他の本番システムと同様に監視および管理する必要があります。

手順 8：Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cR1 ソフトウェアのダウンロード

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cR1 ソフトウェアをダウンロードします。

a) Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 1（13.1.0.0）をダウンロードするには、http://www.oracle.com/technetwork/jp/oem/enterprise-manager/downloads/index.html に移動します。

b) “Linux x86_64 (64-bit)”プラットフォームを選択します

c) 条件に合意できる場合は承諾し、すべてのファイルをダウンロードします

d) 手順については、README を参照します

リリース 13.1.0.0.0 では、次のファイルがダウンロードされます。これらのファイルを Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M サーバーにコピーします。

em13100_linux64.bin（8,411,14,290 バイト） em13100_linux64-2.zip（1,315,250,699 バイト） em13100_linux64-3.zip（2,145,473,190 バイト） em13100_linux64-4.zip（2,141,357,330 バイト） em13100_linux64-5.zip（331,590,923 バイト）

http://www.oracle.com/technetwork/jp/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

http://www.oracle.com/technetwork/jp/oem/enterprise-manager/downloads/index.html

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手順 9：OMS のインストール

レスポンス・ファイルを準備してから、Oracle Enterprise Manager Cloud Control を構成します。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M で VNC サーバーを起動して、DISPLAY 変数が適切に設定されていることを確認します。

# su – oracle

$ ./em13100_linux64.bin

デフォルトの/tmp の空き容量によっては、10GB 以上の空き容量がある tmp 領域の場所の入力を求められる場合があります。インストーラ・セッションの間に前提条件のチェックが実施され、必要なアクションが強調表示されます。作業を進める前に、すべての前提条件を満たす必要があります。

Oracle Enterprise Manager Cloud Control インストーラの画面で次の入力を行う準備をします。詳しくは、『Oracle Enterprise Manager Cloud Control 基本インストレーション・ガイド 13c』を参照してください。

インストールの最後に、インストーラに表示される構成の詳細情報を取得します。または、ホストで次のコマンドを実行して、新しいセットアップの構成情報を取得します。

# /u01/app/oracle/middleware/bin/emctl status oms -details

OMS が構成されると、OMS の Management Agent は自動的に構成されます。

手順 10：Oracle Database Appliance の Enterprise Manager Cloud Control 13c プラグインのインストール（オプション）

新しい Enterprise Manager システムをデプロイすると、 Oracle Management Service とManagement Agent に標準プラグインがデフォルトでインストールされます。ただしデフォルトのプラグインには、Oracle Database Appliance の Oracle Enterprise Manager プラグインが含まれません。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c を使用して Oracle Database Appliance ターゲットを管理するには、Oracle Management Service（OMS）上の Oracle Database Appliance、およびターゲットの Oracle Database Appliance サーバー・ノードで実行される Management Agent 用に、Enterprise Manager 13c プラグインをデプロイする必要があります。

Oracle Database Appliance 用の Enterprise Manager Cloud Control 13c プラグインについて詳しくは、『Enterprise Manager Plug-in for Oracle Database Appliance User's Guide』を参照してください。

手順 11：管理対象ホストの追加

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c で監視および管理するターゲットを選択します。Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c でインフラストラクチャをスキャンしてターゲット候補を見つけることも、手動で追加することもできます。

OMS のデプロイメント中に、OMS サーバーに Management Agent が自動的にデプロイされます。Oracle Management Repository （ OMR ）は同じサーバーに存在するため、追加の Oracle Management Agent は不要です。

https://docs.oracle.com/cd/E24628_01/doc.121/e58340/toc.htm

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Oracle Enterprise Manager Cloud Control コンソールを使用して、ターゲット・ホストに Oracle Management Agent を直接デプロイできます。たとえば、Management Agent を Oracle Database Appliance にインストールするには、Enterprise Manager Cloud Control 13c コンソールから「Setup」→「Add target」→「Add Targets Manually」→「Add Host targets」→「Install Agent on Host」に移動して、Oracle Database Appliance サーバー・ノードのホスト名を入力します。


インストール時にインターネットにアクセスできる場合は、My Oracle Support への接続を有効にして、サービス・リクエスト情報の表示、推奨パッチの取得、管理プラグインおよびその他のエンティティのソフトウェア・ライブラリへのダウンロードを実行できるようにします。

手順 12：外部ターゲットの検出

ターゲットの監視は、ターゲット・ホストにデプロイされた Management Agent によって実行されます。ターゲット・ホストが実行されている各オペレーティング・システムに Management Agentをダウンロードして、ターゲット・システムにデプロイします。次に、必要なプラグインをデプロイします。

たとえば、Oracle Database Appliance ターゲットを検出するには、OMS でまず Management Agentをデプロイしてから、Oracle Database Appliance 用の Enterprise Manager プラグインをデプロイする必要があります。Oracle Management Agent は、ターゲットの Oracle Database Appliance システムにデプロイして実行する必要があります。これで Oracle Database Appliance 用の Enterprise Managerプラグインを、ターゲット・ホストで実行される Management Agent にデプロイできます。

次に、Enterprise Manager Cloud Control 13c コンソールから「Setup」→「Add target」→「Add Targets Manually」→「Add Using Guided Process」に移動して、検出対象の“Oracle Database Appliance”ターゲットを選択することで、Oracle Database Appliance ターゲットを検出します。サーバー・ノードで実行されている Management Agent の URL と、“oracle”ユーザー資格情報を入力する必要があります。ターゲットの Oracle Database Appliance の両方のサーバー・ノードで、“sudo”機能を使って“oracle”ユーザーが設定されていることを確認します。


手順 13：Oracle Enterprise Manager Cloud Control コンソールの起動

Enterprise Manager Cloud Control をデプロイメントすると、OMS と OMR が使用できる状態になります。必要に応じて、SRVCTL を使って OMR を、emctl を使って OMS を、次のようにそれぞれ手動で起動することもできます。

oracle $> srvctl start database –d emrep

oracle $> $OMS_HOME/bin/emctl start oms



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emctl status コマンドを実行すれば、デプロイメントの詳細情報をいつでも取得できます。例：

[oracle@odanode bin]$ $OMS_HOME/bin/emctl status oms -details

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 1

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Enter Enterprise Manager Root (SYSMAN) Password :

Console Server Host : odanode.us.oracle.com

HTTP Console Port : 7788

HTTPS Console Port : 7802

HTTP Upload Port : 4889

HTTPS Upload Port : 4903

EM Instance Home : /u01/app/oracle/gc_inst/em/EMGC_OMS1

OMS Log Directory Location : /u01/app/oracle/gc_inst/em/EMGC_OMS1/sysman/log

OMS is not configured with SLB or virtual hostname

Agent Upload is locked.

OMS Console is locked.

Active CA ID: 1

Console URL: https://odanode.us.oracle.com:7802/em

Upload URL: https://odanode.us.oracle.com:4903/empbs/upload

WLS Domain Information

Domain Name : GCDomain

Admin Server Host : odanode.us.oracle.com

Admin Server HTTPS Port : 7102

Admin Server is RUNNING

Oracle Management Server Information

Managed Server Instance Name: EMGC_OMS1

Oracle Management Server Instance Host: odanode.us.oracle.com

WebTier is Up

Oracle Management Server is Up

JVMD Engine is Up

BI Publisher Server Information

BI Publisher Managed Server Name: BIP

BI Publisher Server is Up

BI Publisher HTTP Managed Server Port : 9701

BI Publisher HTTPS Managed Server Port : 9803

BI Publisher HTTP OHS Port : 9788

BI Publisher HTTPS OHS Port : 9851

BI Publisher is locked.

BI Publisher Server named 'BIP' running at URL:

https://odanode.us.oracle.com:9851/xmlpserver

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BI Publisher Server Logs:

/u01/app/oracle/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/BIP/logs/

BI Publisher Log :

/u01/app/oracle/gc_inst/user_projects/domains/GCDomain/servers/BIP/logs/bi

pub lisher/bipublisher.log

注：上記の"OMS Console is locked"および"Agent Upload is locked"というメッセージは、コンソールに HTTPS ポート経由でアクセスする必要があることと、エージェントがセキュアであり HTTPSポート経由でアップロードする必要があることを示しています。OMS コンソールやエージェント・アップロードのロックを解除する場合は、"emctl secure unlock"コマンドを使用して、コンソールへのアクセスに HTTP ポートも使用でき、セキュアでないエージェントが HTTP 経由でアップロードできるようにします。

OMR に対する OMS 接続の接続文字列は、次のようになります。

[oracle@om1 ~]$ $ $OMS_HOME/bin/emctl config oms -list_repos_details

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c Release 1

Copyright (c) 1996, 2015 Oracle Corporation. All rights reserved.

Repository Connect Descriptor :

(DESCRIPTION=(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=odanode.us.oracle.com

)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SID=omr)))

Repository User : SYSMAN

手順 14：EMCC コンソールへの接続

上記のようにブラウザでコンソール URL に移動し、ユーザー名 SYSMAN と、レスポンス・ファイルで SYSMAN 用に指定したパスワード（welcome1 など）を使ってコンソールにログインします。

図3：Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cコンソールのログイン

手順 15：Oracle Enterprise Manager Cloud Control コンソール・ビューの構成

コンソールに接続したら、コンソール・ビューを任意に構成およびカスタマイズします。

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手順 16：Enterprise Manager Cloud Control 環境のセキュリティ保護

デプロイメント後に SYSTEM、SYS、SYSMAN のパスワードを変更します。

また、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M サーバーの ROOT ユーザー、ORACLE ユーザー、ILOM ROOT ユーザーのパスワードも変更する必要があります。

組織によっては、環境を保護するためにその他のメカニズムを使用している場合もあります。Oracle Database Appliance には、セキュリティ技術導入ガイド（STIG）コンプライアンスの実装支援が含まれます。Oracle Database Appliance の STIG コンプライアンスについて詳しくは、My Oracle Support Note 1461102.1 を参照してください。

HTTP と HTTPS との比較

Oracle Management Service アプリケーション・トラフィックには、ブラウザと Oracle Management Service 間のトラフィック（Cloud Control にアクセスするユーザーが作り出すブラウザ・トラフィック）、およびエージェントと Oracle Management Service 間のトラフィック（自身のデータを Oracle Management Service にアップロードするエージェントが作り出すトラフィック）が含まれます。ブラウザと Oracle Management Service 間のトラフィック、およびエージェントとOracle Management Service 間のトラフィックは、HTTP または HTTPS のいずれかを使用するように構成できます。

ベスト・プラクティス：Cloud Control コンポーネント間で安全な通信を確保するには、すべてのエージェントと Oracle Management Service 間のトラフィック、およびブラウザと Oracle Management Service 間のトラフィックで HTTPS を使用することを推奨します。

手順 17：Oracle ASR 構成の構築と検証

Oracle Auto Service Request（Oracle ASR）は、Oracle Premium Support Services の機能であり、Oracle Database Appliance に含まれています。特定のハードウェア障害が発生すると、Oracle ASRが自動的に Oracle Support に接続し、障害データをセキュアに送信してサービス・リクエストを開始します。このため、Oracle Support がディスク・ドライブ、電源、ファン・ユニットの出荷などの解決策を迅速に開始できます。初期デプロイメント時に、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M で Oracle Auto Service Request をセットアップすることを推奨します。

ベスト・プラクティス：Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M のデプロイメント時に Oracle ASRを構成する必要があります。必要に応じて後日構成することもできます。

Oracle ASR の監視対象は特定のハードウェア障害のみであり、ソフトウェア・コンポーネントやワークロードは監視対象外です。ソフトウェア・コンポーネントを管理するには、 Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c と Oracle Database Appliance のコマンドライン・インタフェース（odacli）を使用できます。

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手順 18：操作

Oracle Enterprise Manager Cloud Control をデプロイすると、 http://<hostname>.<domain- name>.com:7802/em からアクセスできます。コンソールに接続すれば、環境の管理を開始できます。新しいターゲットを検出して、これらのターゲットへの Management Agent のデプロイを開始できます。

Oracle Appliance Manager のコマンドライン・インタフェース（odacli）を使用して、Oracle Database Appliance を管理できます。Oracle Enterprise Manger Cloud Control 13c プロセスを開始および停止するためのサンプル・コマンドについては、付録 A を参照してください。

手順 19：ディザスタ・リカバリ用のスタンバイ・サイトの追加（オプション）

Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M を使用して本番サイト/環境と似たスタンバイ・サイトを作成することで、Oracle Enterprise Manager Cloud Control のプライマリ・システムまたはプライマリ環境/サイトで発生するサイト障害に対して保護することができます。

結論

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c はデータセンター内のさまざまなシステムやテクノロジーを監視できるため、IT インフラストチャにおいて多目的に使用できます。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は、Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c の基本アーキテクチャのデプロイメントに最適なプラットフォームです。Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M は、簡易性を重視して設計されたコスト効率の高い Oracle エンジニアド・システムです。このホワイト・ペーパーでは、Oracle Database Appliance X6-2S/X6-2M に Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c をインストールして構成し、Oracle Database Appliance ターゲットなどのさまざまなターゲットの管理に使用する方法について説明しました。

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付録A - Oracle Enterprise Manager環境の起動と停止

次のように、Enterprise Manager Cloud コマンドライン・ユーティリティを使用して Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13c を起動および停止できます。

起動

$OMR_HOME/bin/srvctl start database –db omr

$OMS_HOME/bin/emctl start oms

$OMA_HOME/bin/emctl start agent

停止

$OMA_HOME/bin/emctl stop agent

$OMS_HOME/bin/emctl stop oms

$OMR_HOME/bin/srvctl stop database –db omr

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