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「関西を訪れた外国人旅行者等に対する

生声アンケート調査」報告書

平成 27 年 4 月

近畿経済産業局

1

目次

１．調査の背景と目的・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2

２. 関西を訪れた外国人旅行者への生声アンケート調査・・・・・・・・・・・・・・・・・ 4

（１）四市場の旅行スタイル、訪日回数、関西の認知度・・・・・・・・・・・・・・・・・ 6

（２）もう一度、関西を訪問したいか・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

（３）関西滞在中、驚いたこと、一番良かったこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 12

（４）今後関西で注力すべきテーマに繋がる市場毎の傾向・・・・・・・・・・・・・・・・ 17

（５）アンケート回答結果に基づく各市場の志向分析とテーマ案・・・・・・・・・・・・・ 25

３．現地訪日旅行会社に対する生声アンケート調査・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

（１）現地訪日旅行会社のマーケットへの対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 28

（２）訪日（関西）旅行の拡大について・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 31

（３）訪日外国人旅行者へのアンケート調査結果（集計途中時点）に対する見解・・・・・・ 33

（４）今後、日本で開催予定の世界的スポーツイベントについての認知と取組・・・・・・・ 35

（５）旅行会社の生声調査結果から～おわりに～・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 37

2

１．調査の背景と目的

日本は急速な少子高齢化の進行等による人口減少時代を迎えており、定住人口の減少に伴い

生産人口の減少は避けることができない状況である。今後、人口減で細る内需を支え、日本が

活力を維持するには、交流人口の増加を促すことが非常に重要であり、そのための有効な手段

のひとつとして、外国人旅行者の誘致は極めて重要な成長戦略と言える。

2013 年に海外から日本に来る訪日外国人旅行者数は 1,036 万人と、はじめて 1,000 万人を

超え、2014 年 12 月には 1,341 万人に達した。数年来の円安基調に加え、2020 年の東京オリン

ピック、パラリンピック開催決定や訪日ビザの規制の大幅緩和、免税制度の改正、ＬＣＣの新

規参入による国際航空路線の拡充などが大きな要因であると思われる。

国籍別訪日外国人旅行者数では、韓国 20.5％、台湾 21.1％、中国 18.0％、香港 6.9％など、

アジア主要４カ国からが全体の 66.5％（タイ、シンガポールなどその他アジアを加えると全

体の 79.1％）を占めている。

2014 年の国・地域別訪日外客数(暫定値 n=13,414) （単位千人）

出典：日本政府観光局

訪日外客数の推移（単位千人）


観光庁による 2014 年度の訪日外国人消費動向調査によると、訪日外国人による旅行消費額

は、2兆 305 億円となっており、2013 年の 1兆 4,167 億円に比べて 43.3％増加している。ま

た、訪日外国人が日本国内に支払われる宿泊料金や飲食費、交通費などの旅行支出額は、一人

当たり平均 151,374 円（前年比＋10.7％）と推定されており、中国や台湾を中心に伸びている。

主な国籍・地域別では、韓国 75,852 円、台湾 125,248 円、中国 231,753 円、香港 147,957 円、

米国 165,381 円となっており、旅行支出額に訪日外客数を乗じた旅行消費額の大きさでは、①

中国、②台湾、③韓国、④米国、⑤香港の順番となっている。これら 5カ国・地域で訪日外

国人旅行消費額全体の 69％を占めている。

このように、訪日外国人が日本で消費することが内需拡大に寄与しており、2014 年 6 月の

改訂版成長戦略が目指す更なる「経済の好循環」の拡大に向けて、訪日外国人旅行者の増加と

消費拡大に取り組んで行く必要がある。

2,755 20.5%

2,830 21.1%

2,409 18.0%

926 6.9%

1,691 12.6%

982 7.3%

904 6.7%

285 2.1% 27

0.2%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%韓国台湾中国香港その他アジア北アメリカヨーロッパオセアニア南アメリカアフリカ

6,789 8,611

6,218

8,358 10,364

13,414

02,0004,0006,0008,000

10,00012,00014,000

2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年

3

国籍・地域別にみる外国人旅行消費額の推移（単位億円）


このような状況下、2019 年にはラグビーワールドカップの日本開催、2020 年にはオリンピ

ック・パラリンピック東京大会の開催、2021 年には関西ワールドマスターズゲームズの開催

が決定しており、世界的なスポーツイベントを通じて、日本は世界から注目を集めることとに

なる。

関西地域には、世界を惹きつける歴史・伝統文化の圧倒的な集積に加えて、自然、スポーツ、

食などの地域資源が豊富にあり、この絶好の機会に向けて、特定のテーマをもって外国人に訴

求する関西の魅力を磨き上げ、関西各地に外国人旅行者の誘客を図り、地域経済の活性化につ

なげていくことが重要である。

そこで、関西の強みである東アジアとの近接性や関西国際空港のＬＣＣネットワークといっ

た強みを活かすことができ、今後も引き続き重要な市場となる韓国、香港、台湾、中国からの

訪日外国人旅行者４２１名に関西国際空港でアンケート調査を実施し、関西を訪問して驚いた

ことや、次回関西を訪問する際の旅行テーマ等に関する生声を収集した。併せて、当該四市場

で訪日旅行商品を造成する現地訪日旅行会社を対象にアンケート調査を実施し、関西の特性を

活かしたテーマに係るニーズや、関西のインバウンド推進に向けた課題等の生声をまとめた。

1,964

1,059 1,254

813 430 491

2,678

1,647 1,465

978 655 686

2,759 2,475

1,978

1,362 1,054 1,142

5,583

3,544

2,090

1,475 1,370 1,705

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

中国台湾韓国米国

（参考）

香港東南アジア3カ国

（参考）

2011年

2012年

2013年

2014年

4

２．関西を訪れた外国人旅行者への生声アンケート調査

今回実施する訪日外国人旅行者へのアンケート調査の設計については、観光庁のプロモーシ

ョン方針【参考１】や国土交通省及び日本政府観光局の各種資料、本調査請負先である日旅ビ

ジネス・サポート株式会社が有する知見をもとに、今後 5 年間の市場動向を想定した訪日旅行

の仮テーマを設定し、そのテーマにつながるキーワードをアンケート回答項目に盛り込むこと

とした。

市場別の仮テーマについて

①韓国

・家族で気軽にできるトレッキングなどのアウトドアを楽しむ

・両親とともに日本各地の日本食（郷土料理など）や温泉を楽しみ、癒しを求める

②香港

・レンタカーや鉄道で自由気ままに日本各地を回り、Ｂ級グルメや日本独自のファッ

ションブランドなどのショッピングを楽しむ

③台湾

・質の高いサービスを享受でき浴衣を楽しめる旅館やいなか体験

・最先端の流行、ハイテク、鉄道、サイクリングなどの特定のコンテンツ体験

④中国

・日本の美しい自然やショッピングを家族で楽しむ

【参考１】観光庁「平成 26 年度訪日プロモーション方針」

観光庁は、訪日 2000 万人の実現に向けて、平成 26 年 4 月に「マーケティング戦略本部」を

新設。外部専門家の知見を取り入れてプロモーション方針を見直し、従来の主要ターゲットで

あった「ボリューム層」に加え、今後は「潜在的ボリューム層」や「将来的ボリューム層」も

主要ターゲットに位置付けることなどにより、戦略的に取り組むこととしている。

2014 年度市場別訪日プロモーション方針概要（市場別主要ターゲット層と訴求コンテンツ）

市場主要ターゲット層訴求コンテンツ等

韓国

共通コンテンツ：■グルメ、ショッピング、都市景観、自然、歴史・文化

20～30 歳代若者層

（個人旅行中心）

【最大ボリューム層】

訴求テーマ：大都市及び周辺地方、地方都市への誘客

■週末、お手頃価格で行ける日本の都会の魅力

■温泉、グルメ、ショッピング、アニメや漫画等、若者に人気のコンテンツ

■大都市から気軽に行ける周辺都市、地方都市で日本だけの特別な体

験（祭り、花火、イルミネーション、夜景等）

家族層（個人旅行中心）

【準ボリューム層】

訴求テーマ：幅広い世代で楽しめるスポットや施設体験

■韓国で人気が高まっている登山やトレッキング、キャンプ等アウトドアレ

ジャー

■教育熱心な韓国の家族に魅力的な体験して学べる施設

■温泉をはじめとする癒しの施設やスポット、グルメなど、親孝行旅行が

盛んな韓国向けならではの魅力

40～60 歳代余裕層

訴求テーマ：日本の癒し

40～60 歳代余裕層

【潜在的ボリューム層】

訴求テーマ：日本の癒し

■質の高いサービスを享受できる旅館

■季節ごとの美しい自然景観や旬の食材による美食

■日本人こだわりの技術や文化

■夫婦、友達、同好会等の小グループ旅行として楽しめる、温泉、ゴル

フ、グルメ等

5

中国

大都市圏在住の 30～40

歳代家族層

（団体旅行、初訪日層）


訴求テーマ：家族とともに楽しむ多様な日本

■桜花畑雪紅葉といった日本の美しい自然景観季節の変化

■カメラ、時計等精密機器、化粧品等のショッピング

■テーマパーク、クルーズ

大都市圏在住の 1980 年

代生まれの女性（個人旅

行リピーター層）


訴求テーマ：上質な日本の魅力を体現する「旅館」の体験

■温泉、美食、伝統（浴衣・建築）、おもてなし等

■アートライフスタイルを含むファッション

■リラックス、健康（自然・アクティビティ）

教育旅行（中・高校）

【将来的ボリューム層】

訴求テーマ：日本の技術体験や日本人との交流

■最先端技術が詰まった日本の工場見学

■学校訪問、民宿での滞在等を通じた日本人とのふれあい

台湾

共通コンテンツ：■四季の体感

20～30 歳代若者層

（個人旅行中心、リピータ

ー層）


訴求テーマ：新しい観光魅力

■地方の観光地、祭りなどの未知のスポット発掘

■Ｂ級グルメなどの食、自然や温泉などのリラクゼーションを体験

■最先端の流行・ハイテク鉄道サイクリングなどの特定コンテンツ

■化粧品、ファッション等日本ブランドのショッピング

40 歳代家族層

（団体旅行中心、リピータ

ー層）


訴求テーマ：3 世代の家族旅行

■家族との触れ合いを大切に、安心・安全の旅

■テーマパーク

■質の高いサービスを享受でき、浴衣を楽しめる旅館体験

■田舎体験

■医薬品、家電製品など高品質な生活用品のショッピング

教育旅行


【将来的ボリューム層】

訴求テーマ：日本人との触れ合い

■日本の高校との青少年交流

■伝統文化体験と学び

■安心・安全

■日本人の生活体験（ホームステイ）

香港

共通コンテンツ：■レンタカーと鉄道で発見する新しい日本の魅力

30～40 歳代家族層

（個人旅行、リピーター層）


訴求テーマ：上質な日本の魅力及び日本ならではの体験

■その土地ならではの食材や、職人の技が詰まった和食

■台湾や韓国と差別化する上質な温泉旅館

■雪遊び体験、料理体験、果物狩り等

20 歳代カップル

（個人旅行、リピーター層）


訴求テーマ：日本ならではのショッピングと体験

■雪遊び体験、料理体験、果物狩り等

■ラーメン、たこ焼き、焼きそばなど地域色があり、手軽に楽しめる B 級グ

ルメ

■化粧品、ファッション等日本ブランドのショッピング

日本語学習者


【潜在ボリューム層】

訴求テーマ：日本人との交流とポップカルチャーの魅力

■日本人の生活体験（ホームステイ）

■マンガ、アニメ、ドラマ、映画など若者に人気のコンテンツ

出典：国土交通省観光庁

アンケート調査は、サマーシーズンを中心とした家族旅行やグループ旅行での傾向と、団体

旅行が多いと思われる秋の行楽シーズンの２回、下記とおり実施し、実際に関西を訪れた外国

人旅行者 421 名から生声を聞くことで、仮テーマの検証と、市場毎の志向を分析することとし

た。

6

関西を訪れた外国人旅行者への生声アンケート調査

実施時期：平成 26 年 9 月中旬及び 11 月中旬の 6日間

実施場所：関西国際空港４階国際線出発ロビー内

実施方法：調査員による対面聞き取り方式（有効回答数合計 421 名）

市場有効

回答数

性別年齢

男性女性 10 代20 代 30 代 40～

50 代

60 代

以上前半後半前半後半

韓国 100 38% 62% 10% 8% 23% 21% 11% 22% 5%

香港 99 52% 48% 5% 9% 24% 15% 13% 25% 9%

台湾 111 46% 54% 4% 6% 23% 20% 15% 25% 7%

中国 111 49% 51% 1% 14% 19% 22% 21% 18% 5%

（１）四市場の旅行スタイル、訪日回数、関西の認知度

① 韓国

同行者は家族や友人との旅行が 61.6％であったが、夫婦・ペア―での旅行は 12.1％と他市場に比

べて少なかった。距離的に最も近いこともあり、一人での旅行者は他市場に比べて 17.2％と多かっ

た。75％以上の旅行者が「関西」の地名を知っていたが、台湾や香港に比べるとやや低い。情報収

集源については、テレビ、新聞、インターネットがほぼ平均化しているが、ブログからの情報収集

が盛んであり、信頼度が高い市場である。訪日旅行の経験は 6割以上がリピーターであるが、45.9％

が関西には初めての訪問であると答えている。旅行目的は観光地巡りが一般的でありどの市場でも

高い数字となっているが、「和食」や「ショッピング」を目的とした旅行は他市場比べて低い数字と

なっている。

訪日旅行の同行者（単一回答）

「関西」という地名の認知度（単一回答）

17.2% 12.1% 43.4% 18.2% 8.1% 1.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

韓国

自分ひとり夫婦・ペア家族友人職場仲間その他

75.3% 24.7%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

韓国

知っている知らない

7

「関西」という地名を何で知ったか（複数回答）

日本への旅行回数（単一回答）

うち、関西への旅行回数（単一回答）

今回の旅行目的（複数回答）韓国

② 香港香港からの訪日外国人旅行者へのアンケート調査では、家族や夫婦・ペア―での旅行が 63.4％を

占めた。「関西」の地名は 8割近くの旅行者が認識しており認知度は高い。約 7割の旅行者が訪日経

験者であったが、関西には 52.9％が初めてと答えている。旅行目的は観光地巡りが一般的でありど

の市場でも高い数字となっているが、「ショッピング」や「和食」のほか「温泉旅館」を旅行目的と

する旅行者も他市場に比べて多かった。

17.6% 11.8% 29.4% 20.6% 23.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

韓国

テレビ番組新聞・雑誌インターネット友人・知人から聞いて日本に来てから

38.4% 21.2% 18.2% 8.1% 14.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

韓国

初めて 2回目 3～5回目 6～10回目それ以上

45.9% 24.3% 16.2% 5.4% 8.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

韓国


71.0%6.0%

16.0%12.0%

15.0%6.0%

2.0%9.0%

12.0%3.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0%

観光地

テーマパーク

温泉旅館

和食

ショッピング

街歩き

自然散策

友人・親戚

ビジネス

その他

korea(n=100)

8






9.2% 18.4% 44.9% 21.4% 5.1%1.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

香港


79.4% 20.6%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

香港


27.8% 13.9% 41.7% 36.1% 8.3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

香港


30.3% 17.2% 33.3% 13.1% 6.1%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

香港


52.9% 23.5% 17.6% 5.9%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

香港


9

今回の旅行目的（複数回答）

③ 台湾

台湾からの訪日外国人旅行者へのアンケート調査では、家族での旅行、夫婦・ペア―での旅行、

友人との旅行がほぼ均衡した。「関西」の地名の認知度は 89.2％とほぼ 9 割の旅行者が「関西」と

いう地名を認知している。旅行に関するテレビ番組も多く、テレビによる情報収集が他市場に比べ

て比率が高い。65％以上の旅行者が訪日旅行経験者であるが、そのうち 64％が関西が初めてと答え

ている。旅行目的は観光地巡りが一般的でありどの市場でも高い数字となっているが、「和食」や「シ

ョッピング」「自然散策」や「温泉旅館」を旅行目的とする旅行者も多かった。




76.0%14.0%

31.0%43.0%44.0%

15.0%12.0%

5.0%6.0%

1.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 80.0%

観光地

テーマパーク

温泉旅館

和食

ショッピング

街歩き

自然散策

友人・親戚

ビジネス

その他

hongkong(n=99)

9.8% 25.9% 30.4% 27.7% 6.3%0.0%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

台湾


89.2% 10.8%

82% 84% 86% 88% 90% 92% 94% 96% 98% 100%

台湾


43.8% 20.8% 43.8% 29.2% 10.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

台湾


10




④ 中国

中国からの訪日外国人旅行者へのアンケート調査では、家族での旅行、夫婦・ペア―での旅行、

友人との旅行、職場仲間との旅行がほぼ均衡した。「関西」の地名の認知度は 56.8％と 4 市場では

最も低い数字となった。情報収集は口コミによるとの答えが最も多く、他市場との大きな違いとな

った。訪日旅行経験者は 26.6％と低く、そのうち 76.8％が関西が初めてと答えている。旅行目的は

観光地巡りが一般的でありどの市場でも高い数字となっているが、「和食」や「ショッピング」「自

然散策」や「温泉旅館」を旅行目的とする旅行者が多かった。

34.9% 26.6% 20.2% 10.1% 8.3%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

台湾


64.0% 23.3% 9.3% 3.5%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

台湾


60.0%14.0%

25.0%38.0%

35.0%13.0%

27.0%17.0%

9.0%1.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

観光地

テーマパーク

温泉旅館

和食

ショッピング

街歩き

自然散策

友人・親戚

ビジネス

その他

taiwan(n=111)

11






13.5% 20.7% 27.0% 19.8% 18.0% 0.9%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中国


56.8% 43.2%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中国


17.2% 3.4% 31.0% 37.9% 3.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中国


73.4% 10.1% 7.3% 2.8% 6.4%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中国


76.8% 12.5% 8.9% 1.8%

0% 20% 40% 60% 80% 100%

中国


12


（２）もう一度、関西を訪問したいか

四市場とも、もう一度関西を「訪問したい」という回答が圧倒的に多く、関西に魅力を感じている

方が多い。中国は、回答者の 76％が今回の訪日旅行が「初めて」であり、関西という地名を知らな

い人が多いこともあって「わからない」の回答が多くなっている。

韓国香港台湾中国

訪問したい 93% 86% 84% 73%

訪問したくない 2% 6% 6% 2%

わからない 5% 7% 10% 25%

（３）関西滞在中、驚いたこと、一番良かったこと

関西滞在中で、「驚いたこと」と「一番良かったこと」について尋ねたところ、各市場とも共通して

「環境」や「空気」がきれいで清潔、美味しい食事、サービスが良い、人々が親切でやさしい、とい

った声が多く挙げられた。また、ユニークな生声として「中国人が大変多い」と驚いた中国人の声が

多かった。

○ポジティブな声の一例

・「公共交通を観光交通としても利用できるので良かったし、びっくりした」（韓国 30 代後半女性）

・「人々が親切で、秩序整然と動くのがよかった。」（韓国 40～50 代女性）

・「公共の場所が清潔で、喫煙者がほぼいない。」（香港 40～50 代男性）

・「有名な都市なのに騒音が少ない、安心である。」（香港 40～50 代女性）

・「みんなきれい。ファッションセンスが良い。」（台湾 20 代後半女性）

・「食べ物が新鮮で美味しい」（台湾 30 代後半女性）

・「空気が新鮮で街がきれい」（中国 30 代後半男性）

・「薬と化粧品はとても安かった」（中国 20 代前半女性）

○ネガティブな声の一例

・「デパートの閉店時間が早すぎる」（香港 30 代後半女性）

・「聞いていたほどサービスは良くなかった。例えば梅田のチケットサービスカウンター」（香港 40

～50 代女性）

・「通勤ラッシュ時間帯の混雑」（台湾 30 代前半女性）

・「免税場所は人が多くて不便」（台湾 30 代後半女性）

・「道が狭い」（中国 20 代前半女性ほか）

62.0%9.0%

17.0%46.0%

44.0%12.0%

22.0%10.0%

14.0%6.0%

0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0%

観光地

テーマパーク

温泉旅館

和食

ショッピング

街歩き

自然散策

友人・親戚

ビジネス

その他

china(n=111)

13

外国人旅行者の生声一覧

○韓国

関西滞在中で、驚いたことは何ですか。関西滞在中で、一番良かったことは何です

か。

男性

10 代

・日本人が親切でやさしいのを感じた

・親切だった。ご飯が美味しかった。地下鉄

が良い。

・友人と一緒に来たこと

・食事。地下鉄が良い。

20 代後半 - ・おいしいお店（おいしい食べ物）

・暮らす環境がとても良いです。

30 代前半 - ・日本食

30 代後半・きれいな環境。先進文化。・テーマパーク及び先進文化

40～50 代

・安全に関して

・寒かったのでびっくりした

・色んな喫煙施設が印象的でした

・タバコの価格がとても高いですね。

・日本文化の多様性

・人々が親切だ

・都市開発施設

・親切だった

・衛生的には最高ですね

・交通がとても便利なので良いです。

・神社など古跡遺産の保存がよくできている

女性

10 代

・きれい。意思の疎通がよい。

・人々が親切だった。

・観光地

・人々が明るくあいさつをしてくれた。

・きれいだったので良かった

20 代前半・韓国と違ってきれいなので驚いた・皆、親切で楽だ

・刺身と寿司がとても美味しいです。

20 代後半・特に驚いた点はなかった・美味しいお店が多くて良かった

30 代前半

・町がきれいだ・冬なのに暖かい天気

・人々が道をやさしく教えてくれる

・美味しい料理が多かった

30 代後半

・街の環境がいい。

・公共交通を観光交通としても利用できる

ので良かったし、びっくりした。韓国にはな

いので。

・USJ がとても素晴らしい。地下鉄の設備

（運営）がいい。

・交通。親切。

・日本の人々は親切で何時も笑顔で良かっ

た。

・USJ。魚釣り。アニメーション模型（プラモデ

ル）。

40～50 代・お年寄りの方々が自転車で移動するのを

見てとてもびっくりした。

・人々が親切で、秩序整然と動くのがよかっ

た。

60 代以上・ほこりがなくてきれい

・都市規模がものすごかったです。

・暮らす環境がとても良さそうです。

14

○香港

関西滞在中で、驚いたことは何ですか。関西滞在中で、一番良かったことは何です

か。

男性

20 代前半・完璧なサービス・人が親切

20 代後半・人によっては礼儀正しくない。人が親切。

観光地が美しく清潔。

-

30 代前半・トイレが清潔で冷水が年中使える

・大阪人はとても情熱的

・人々が素晴らしい

・食べ物がとても美味しい

30 代後半

・好天に恵まれ、良い景色と食事

・とても素晴らしい

・とても清潔

・バスが十分ではない

・城

・人々は親切です

・礼儀正しい

・人が親切

40～50 代

・素晴らしい

・生活費は驚くほどのことではない

・観光と買物

・和食を食べること

・安全

・公共の場所が清潔で、喫煙者がほぼいな

い。

60 代以上

・環境はきれいで人々はやさしい

・人々はやさしい

・怒りを表さないようだ。

・買物は便利です

・静かで清潔

女性

20 代後半・清潔である

・清潔、礼儀正しい

・公園

30 代前半

・清潔で素晴らしい

・京都は素晴らしい

・観光が美しい。交通が良い。デパートの閉

店時間が早すぎる。

・素敵で清潔だ

30 代後半

・食事

・素晴らしい

・清潔

・観光と自然散策

・良い

40～50 代

・食事

・観光は素晴らしい

・有名な都市なのに騒音が少ない。安心で

ある。

・紅葉がきれい。前回来阪時と比べて、大

阪はより発展した。

・聞いていたほどサービスは良くなかった。

例えば梅田のチケットサービスカウンター。

・観光

・エレベーターの数が少ない

・京都・奈良

・日本の他の地域と変わらない

・環境と人々

・空がきれい。静かである。

・私は大阪中之島にある明治時代の建築様

式のビルと、京都の歴史的な寺院は貴重なも

のだと思います。

・景観が良い

60 代以上・現代的・とても良い

15

○台湾

関西滞在中で、驚いたことは何ですか。関西滞在中で、一番良かったことは何ですか。

男性

20 代後半

・人がやさしい。きれいな女の子が多い。

・人が親切

・とても美しくきれい

・美女が多い

・人がとても親切

・空気がきれい。紅葉もきれい。

・居酒屋の雰囲気を感じた

・食べ物

・食べ物が美味しい

30 代前半

・お城の保存状況は良い

・礼儀正しい

・清潔。便利。

・サービスの質が高い

・空気がきれいで、人もよかった。

・交通が便利

・環境、空気がきれい

・お寿司が美味しい

・たこ焼きが台湾のより美味しかった。

30 代後半・日本のお年寄りはみんな元気・京都の風景

40～50 代

・人々の親切と熱情

・とてもきれい

・サービスの質が高い

・関西人はとても親切

・観光客が非常に多い

・外国の観光客がますます多くなっている

・風景はきれいだが、バスが不便だった。

・全部いい。とてもきれい。

・紅葉がとてもきれい

・紅葉がきれい


・風景がきれい

・環境が美しい

・道が良くて広い

・美味しい料理

・地下鉄路線図が分かりやすくて便利だった。



60 代以上・出会ったすべての人が親切でした。環境も

大変きれい。

女性

20 代後半

・みんなきれい。ファッションセンスが良い。

・地下鉄は便利

・風景が美しい

・紅葉はきれい

・環境がきれい

・お好み焼きが美味しい

30 代前半

・観光客が多い

・通勤ラッシュ時間帯の混雑

・トイレはきれい

・地下鉄はとても便利

・大阪の人は情熱的

・サービスが良い

・紅葉がきれい。清水寺。

・沢山の店に中国人の店員がいて言葉の不自

由はなかった

・グリコの看板が変わったこと

・サービスに満足。人は友好的

・街はきれい。人はやさしくて友好的。

・お寿司が美味しい


・京都のお寺がとても美しい

・京都のもみじがとてもきれい

・食べ物が新鮮で美味しい

30 代後半

・免税場所は人が多くて不便です

・大阪人は親切

・人がとても情熱的で親切


・紅葉を見たこと

・環境は美しい

・環境がよく、空気がきれい

・寿司が新鮮で美味しい

40～50 代

・空気環境共きれい。

・ショッピングが楽しい。

・赤ちゃん休憩室がよかった。

・人が親切。

・もみじは赤い。

・とてもきれい

・サービスが良い

・風景がきれい

・礼儀正しい。きれい。

・神戸の夜景が美しい

・もみじがとても赤い。食べ物が美味しい。


60 代以上

・夜のもみじがとてもきれい

・きれい。親切。

・環境がよく、人もよい。

・タクシー運転手がとても親切

・とても快適で住みやすい

16

○中国

関西滞在中で、驚いたことは何ですか。関西滞在中で、一番良かったことは何ですか。

男性

20 代後半

・きれい。親切。

・とってもきれい

・関西人はとても情熱的

・京都の風景

30 代前半

・きれい

・空気がきれい

・商店街に中国人が多い

・トイレがきれい

・大阪に中国人が多い。サービス業は確かに

とてもいい。

・食べものが美味しい

・新しい友達ができた

・日本の美味しいものを食べたこと


・関西は分からない。日本に来てとてもうれし

い。

30 代後半

・静か。きれい。

・新鮮食材で美味しい

・空気が新鮮で街がきれい

・金閣寺は大変美しい

・きれい

・きれい

・中国語（を話しているの）がよく聞こえてくる

・サービスの質が良い

・日本の人は礼儀正しい

・物価が安い

・紅葉がとても美しい

・食べ物がおいしい

・主人と一緒に旅行できたこと

40～50 代・富士山はとてもきれい。関西は知らない。

・中国人は裕福になってきた

・新鮮な空気を吸う

・友人、家族と会ったこと

女性

20 代前半

・サービスがとても良い

・宿は比較的不便だった

・きれい

・街が狭い


・日本人はとても友好的

・サービス業の思いやりの部分と繊細な部分

薬と化粧品はとても安かった

関西人はやさしい

食べ物が美味しい

現地の人からもらったおみやげ

家族と一緒に旅行し、美しい景色を見れたこと。

日本料理と京都の景色

20 代後半

・友好的

・空気がきれい。サービスが良い。

・日本の女性は思ったより背が高い

・特にない。環境がきれい。

・道が狭い。サービスがよい。

・環境きれい

・きれいな空気を吸えた

・美味しいものを食べ、きれいな景色を見て、と

ても愉快だった。

・ショッピング。街ぶらぶら。

30 代前半

・きれい

・日本人は礼儀正しい

・中国人が多い

・緑が多く現代的。きれい。

・想像した以上に環境がよい

・買いたいものを買えたこと

・品物の値段が安い

・奈良で鹿を見たこと

・電化製品を買えたこと

・全部とてもうれしい

30 代後半

・物価が安い

・人がとても多い。サービスがいい。

・電化製品が安い


・夫婦の感情がアップした。

40～50 代

・若い人の着こなし

・日本はきれい


・中国人が大変多い

・トイレはきれい

・とてもきれいで、空気がいい

・サービスがとても良い

・杭州より空気がいい

・富士山の風景が美しく、大変楽しめました。

・美味しい食べ物が多い



60 代以上

・街がきれい。ホテルの部屋が狭い。

・日本の人は化粧が好き。

・マナーがいい

・日本人のやさしさを体感したこと。

・年とって外国に旅行できるのもいい

17

（４）今後関西で注力すべきテーマに繋がる市場毎の傾向

市場の持つ潜在的なニーズと関西への誘引拡大のポテンシャルを探り出すため、アンケート調査で

「もう一度関西を訪問するならどこに行きたいか、何をしたいか」を訪ねた。

四市場ともに、次回の訪問についても「温泉旅館」や「古民家」への宿泊、「祭りへの参加」など、

より日本らしさを求める点は共通した傾向として見られる。特に、宿泊施設としての「古民家」

へ興味は四市場共通して非常に高く、可能性を秘めた素材であることを示唆している。

一方、次回体験したいこととして、「スポーツ（スキー、マリンスポーツ等）」が「日本文化に

触れる（和装体験、座禅等）」よりも高い市場も見られたほか、買い物したい場所も市場によって

異なった傾向があり、テーマ性、趣味性の高い旅行の需要において四市場の志向性を見出すこと

ができる。

また、次回利用したい交通手段として、四市場共通して「電車乗り放題切符」を最も多く挙げ

ており、関西広域での交通パスの普及は、旅行形態の個人旅行化に対応し誘客拡大を図るために

関西で注力すべきテーマであることを示唆している。

① 韓国

28%16%

39%4%

10%26%

18%32%

7%50%

36%10%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%歴史的建造物

伝統行事

アミューズメント

産業観光

大自然景観

日本の原風景

ハイキング、トレッキング

街歩き、日本人との交流

クルージング

温泉旅館

桜や紅葉のお花見

映画のロケ地

行きたいところ（複数回答）(n=100)

74%40%

55%6%

33%

0% 20% 40% 60% 80%

スポーツ

スポーツ観戦

日本文化に触れる

医療観光

美容エステ

体験したいこと（複数回答）(n=100)

59%73%

20%20%

0% 20% 40% 60% 80%

Ｂ級グルメ

伝統的和食

郷土料理

スィーツ

食べたいもの（複数回答） (n=100)

1 位温泉旅館 2 位アミューズメント・アミューズメントへの志向

が他市場に比べて高い。・自然景観にはあまり興味は

ない・

1 位スポーツ ①スキー②マリンスポーツ ③トレッキング③ゴルフ 2 位伝統文化に触れる ①能②文楽③歌舞伎・アクティブ志向である

1 位伝統的和食 ①寿司②カニ料理③神戸牛 ④会席料理⑤うなぎ 2 位Ｂ級グルメ ①たこやき①ラーメン ③お好み焼き④串カツ⑤餃子・四市場共通の志向

18

34%22%

26%36%

7%

0% 10% 20% 30% 40%

料亭

居酒屋

炉端焼き

川床

立呑み

飲食したい場所（複数回答） (n=100)

45%19%

51%58%

18%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

日本の伝統芸能

コメディー

祭りへの参加

テーマパーク

音楽、コンサート

楽しみたいエンターテイメント（複数回答） (n=100)

57%30%

24%8%

26%41%

9%6%

27%18%

22%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

高級温泉旅館

ラグジュアリーホテル

シティーホテル

ビジネスホテル

ゲストハウス

古民家

カプセルホテル

賃貸住宅空き部屋

山小屋

オートキャンプ場

大型クルーザー

泊ってみたい場所（複数回答）(n=100)

11%8%

21%52%

7%6%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

観光バス

観光タクシー

レンタカー

電車乗り放題切符

自転車(レンタサイクル）

オートバイ

利用したい交通手段（複数回答） (n=100)

1 位テーマパーク ①ＵＳＪ②映画村③ＩＲ ④パチンコ 2 位祭りへの参加・アクティブ志向

1 位川床 2 位料亭・川床人気が他市場に比べて

突出している

1 位高級温泉旅館 2 位古民家・四市場共通した思考

1 位電車乗り放題切符・パスへの志向は四市場共通

している・レンタカーへの興味は他市

場より高くアクティブ志向が

窺える

19

② 香港

26%10%11%

39%18%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

百貨店

家電量販店

格安ショップ

商店街

市場

買物したい場所（複数回答） (n=100)

54%30%

23%2%

28%51%

22%18%

10%41%

34%4%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%歴史的建造物

伝統行事


産業観光

大自然景観

日本の原風景



クルージング

温泉旅館


映画のロケ地

行きたいところ（複数回答） (n=99)

52%46%

68%7%

31%

0% 20% 40% 60% 80%

スポーツ

スポーツ観戦


医療観光

美容エステ

体験したいこと（複数回答） (n=99)

43%74%

18%19%

0% 20% 40% 60% 80%

Ｂ級グルメ

伝統的和食

郷土料理

スィーツ


1 位歴史的建造物 2 位日本の原風景・歴史的建造物、日本文化、

日本の原風景には他市場に比

較して興味が高い・アミューズメントは他市場

に比べて低い

1 位商店街 2 位百貨店・商店街への志向が高い

1 位日本文化に触れる ①和装体験②座禅③蕎麦打ち

④陶器作成 2 位スポーツ ①スキー②トレッキング ③ゴルフ④マリンスポーツ・歴史・日本文化志向

1 位伝統的和食 ①寿司②カニ料理③神戸牛 ④うなぎ⑤会席料理 2 位Ｂ級グルメ ①ラーメン②たこやき ③串カツ④お好み焼き⑤餃子・4 市場共通の志向

20

46%44%

31%29%

14%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

料亭

居酒屋

炉端焼き

川床

立呑み


54%24%

58%53%

15%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%


コメディー

祭りへの参加

テーマパーク



65%19%

42%21%

16%60%

11%6%

14%16%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

高級温泉旅館




ゲストハウス

古民家



山小屋



泊ってみたい場所（複数回答） (n=99)

19%13%13%

43%12%

4%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

観光バス

観光タクシー

レンタカー



オートバイ

利用したい交通手段（複数回答）(n=99)

1 位祭りへの参加 2 位日本の伝統芸能 ①能②文楽③歌舞伎 3 位テーマパーク ①ＵＳＪ②映画村③パチンコ・祭りや伝統芸能志向

1 位料亭 2 位居酒屋・居酒屋、料亭は根強い人気

である

1 位高級温泉旅館 2 位古民家・4 市場共通した思考

1 位電車乗り放題切符・パスへの志向は 4 市場共通

している

21

③ 台湾

32%17%

24%24%

10%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%

百貨店

家電量販店

格安ショップ

商店街

市場


38%25%27%

6%21%

42%10%

14%6%

50%54%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%歴史的建造物

伝統行事


産業観光

大自然景観

日本の原風景



クルージング

温泉旅館


映画のロケ地


62%38%

67%7%

20%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

スポーツ

スポーツ観戦


医療観光

美容エステ


48%61%

15%11%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

Ｂ級グルメ

伝統的和食

郷土料理

スィーツ


1 位桜や紅葉のお花見 2 位温泉旅館・中国同様に桜や紅葉のお花

見に興味が高い

1 位百貨店・突出ではなく多様である

1 位日本文化に触れる ①和装体験②蕎麦打ち ③座禅④陶器作成 2 位スポーツ ①スキー②トレッキング ③マリンスポーツ

1 位伝統的和食 ①寿司②会席料理③カニ料理

③うなぎ⑤神戸牛 2 位Ｂ級グルメ ①たこやき①お好み焼き ③ラーメン④串カツ⑤餃子・4 市場共通の志向

22

50%45%

35%32%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

料亭

居酒屋

炉端焼き

川床

立呑み


46%28%

63%55%

14%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%


コメディー

祭りへの参加

テーマパーク



57%18%

31%23%

14%59%

5%5%

29%27%

11%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

高級温泉旅館




ゲストハウス

古民家



山小屋



泊ってみたい場所（複数回答）(n=111)

26%5%6%

54%4%5%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

観光バス

観光タクシー

レンタカー



オートバイ


1 位祭りへの参加 2 位テーマパーク ①ＵＳＪ②映画村・アクティブ志向、人的交流

志向

1 位料亭 2 位居酒屋・居酒屋、料亭は根強い人気

である

1 位古民家 2 位高級温泉旅館・4 市場共通した思考

1 位電車乗り放題切符・パスへの志向は 4 市場共通

している

23

④ 中国

17%16%

15%51%

9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

百貨店

家電量販店

格安ショップ

商店街

市場

買物したい場所（複数回答）） (n=111)

28%18%

30%3%

40%44%

14%15%

7%50%

58%9%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%歴史的建造物

伝統行事


産業観光

大自然景観

日本の原風景



クルージング

温泉旅館


映画のロケ地


63%36%

56%14%

32%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

スポーツ

スポーツ観戦


医療観光

美容エステ


45%71%

11%9%

0% 20% 40% 60% 80%

Ｂ級グルメ

伝統的和食

郷土料理

スィーツ

食べたいもの（複数回答）(n=111)

1 位桜や紅葉のお花見 2 位温泉旅館・自然景観への興味が他市場

に比べて高い・台湾同様に桜や紅葉のお花

見に興味が高い

1 位商店街・自国に似たイメージなのか

商店街が突出している

1 位スポーツ ①スキー②トレッキング 2 位日本文化に触れる ①和装体験②座禅③陶器作成・医療観光への興味は他市場

（6～7％）に比べて高い

1 位伝統的和食 ①寿司②神戸牛③会席料理 ④うなぎ⑤カニ料理 2 位Ｂ級グルメ ①たこやき②串カツ ③お好み焼き③ラーメン・4 市場共通の志向

24

48%54%

29%20%

3%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60%

料亭

居酒屋

炉端焼き

川床

立呑み


46%23%

59%65%

14%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%


コメディー

祭りへの参加

テーマパーク



60%24%

28%14%

21%50%

7%9%

31%23%22%

0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70%

高級温泉旅館




ゲストハウス

古民家



山小屋



泊ってみたい場所（複数回答） (n=111)

35%5%

15%39%

9%5%

0% 10% 20% 30% 40% 50%

観光バス

観光タクシー

レンタカー



オートバイ


1 位テーマパーク ①ＵＳＪ②映画村③パチンコ 2 位祭りへの参加・アクティブ志向、人的交流

志向

1 位居酒屋 2 位料亭・居酒屋、料亭は根強い人気

である・特に、居酒屋が他市場に比

べて突出している

1 位高級温泉旅館 2 位古民家・4 市場共通した思考

1 位電車乗り放題切符 2 位観光バス・パスへの志向は 4 市場共通

している観光バスへの志向は他市場に

比べて高い

25

（５）アンケート回答結果に基づく各市場の志向分析とテーマ案

4 ページで説明したとおり、本アンケート調査の回答項目については、今後 5 年間の市場動向を想

定した訪日旅行の仮テーマを設定し、そのテーマにつながるキーワードを盛り込んだ。既述（３）で

見てきたアンケート集計結果について、市場別に仮置きしたテーマに通ずる特徴が出ているかといっ

た視点で分析するため、回答項目（志向因子）を４つの志向パターンに大別※し、四市場の旅行者が

回答した割合（％）をポイント（pt）に置き換えて積算した。（※４つの志向に当てはめるのが困難な

質問項目については除外している）

その結果、顕著な差異ではないものの、アクティブ志向の韓国、自然景観志向の中国、歴史・日本

文化志向の香港、人的交流志向の台湾という傾向が見られた。

① アクティブ志向

韓国からの旅行者が 382 ポイントと最も高い。特に、74％の旅行者が次回訪問時に「スポーツ」体

験を希望しており、四市場中最も興味を示した。テーマパーク（58％）や電車乗り放題切符（52％）

にも高い支持がある。

② 自然景観志向

中国からの旅行者が 196 ポイントと最も高い。特に、「桜や紅葉の花見」への興味は 58％と四市場

中で最も高く、日本の原風景（44％）や大自然景観（40％）も高い支持がある。

③ 歴史・日本文化志向

香港からの旅行者が 324 ポイントと最も高い。特に、伝統行事（30％）、歴史的建造物（54％）、日

23%31%

26%30%

6%

0% 5% 10% 15% 20% 25% 30% 35%

百貨店

家電量販店

格安ショップ

商店街

市場


0 50 100 150 200 250 300 350

韓国

香港

台湾

中国

ハイキング、トレッキングアミューズメントスポーツ観戦スポーツテーマパーク大型クルーザーオートキャンプ場オートバイ自転車山小屋レンタカー電車乗り放題

382pt

328pt

307pt

352pt

0 50 100 150 200

韓国

香港

台湾

中国

日本の原風景

大自然景観

山小屋

桜や紅葉の花見


117pt

143pt

173pt

196pt

1 位家電量販店 2 位商店街・家電量販店は他市場に比べ

て高い支持がある。

26

本文化に触れる（68％）、日本の伝統芸能（54％）の 4項目は四市場中で最も高い支持を得ている。

④ 人的交流志向

台湾からの旅行者が 231 ポイントと最も高い。特に「買い物したい場所」の希望として商店街（51％）

は他の場所に突出して高い。また、庶民的な交流の場とも言える炉端焼きや、居酒屋、祭りへの参加

が、トップまたは 2番目に多い支持を得ている。

以上の四市場の志向性を踏まえ、現時点での普遍的な観光コンテンツに加えて、以下のようなテー

マに注力していくことが、更なる関西の訪日外国人旅行者拡大に向けて効果的ではないかとか考えら

れる。なお、具体的なコンテンツ例はあくまでもテーマに合致すると考えられる関西地域の資源の一

例である。

① 韓国＞＞＞アクティブ体験

スポーツやアミューズメントに興味が高く、活動的な旅行志向

具体的なコンテンツ例

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、東映太秦映画村、和歌山マリーナシティー、淡路じゃの

ひれドルフィンファーム,びわ湖バレイ、六甲山フィールドアスレチック、京セラドーム大阪、キ

ンチョウスタジアム、奥伊吹スキー場、などスポーツ観戦・体験

② 香港＞＞＞歴史・日本文化見聞

Ｂ級グルメや日本独自のファッションブランドに限らず、広く日本文化や伝統芸能などに触れる機

会を求める旅行志向


日本三大古典芸能（歌舞伎、文楽、能楽）、茶道、華道体験

“日本三大祭り”の祇園祭、天神祭など

手塚治虫記念館、京都国際マンガミュージアム、パナソニックセンター大阪など現代文化

京都西陣織会館、文化体験交流塾、飛鳥歴史公園など歴史・伝統文化

世界遺産見聞：古都京都や奈良の文化財、法隆寺地域の仏教建造物、紀伊山地の霊場と参詣道

③ 台湾＞＞＞人的交流体験

商店街や祭りへの参加、居酒屋や炉端焼きなどに興味が高く、庶民的で日本人と接する機会を多く

求める交流志向


0 50 100 150 200 250 300

韓国

香港

台湾

中国

伝統行事

歴史的建造物


祭りへの参加


古民家

料亭

324pt

305pt

318pt

270pt

0 50 100 150 200

韓国

香港

台湾

中国

街歩き・日本人との交流

炉端焼き

居酒屋

ゲストハウス

市場

商店街

祭りへの参加

214pt

201pt

231pt

214pt

27

道頓堀、黒門市場、新世界、天神橋筋商店街、大阪３名物商店街（高槻センター街商店街、

堺市市場連合会、蛸地蔵商店街、）千林商店街など庶民生活体験

商業集積地大阪梅田、難波心斎橋、元町・三宮商店街など

④ 中国＞＞＞自然景観鑑賞

桜や紅葉のお花見や日本の原風景、大自然景観の美しさを求める志向


鳴門の渦潮、天橋立、摩耶山、三方五湖、琵琶湖、那智の滝などの大自然

季節的な花見（醍醐寺、吉野山、淀川河川公園背割堤地区、嵐山など）や紅葉（高島市のメタ

セコイア並木、箕面大滝、湖東三山西明寺、東山永観堂など）、景勝地

28

３．現地訪日旅行会社に対する生声アンケート調査

関西商品を造成し販売している旅行会社が、訪日旅行動向や関西の市場についてどのようにみて商

品を造成しているのか、今後日本で開催される世界的スポーツイベントについてどのように認識し、

対応を考えているのか。各市場の特性を捉えた営業活動を実施している四市場の現地訪日旅行会社に

アンケート調査を実施した。

現地訪日旅行会社に対する生声アンケート調査

調査時期：平成 26 年 12 月

調査方法：調査票によるメールでの回答方式

調査実施対象：下記 5社における訪日旅行担当部門の責任者

ヒアリング実施旅行会社の概要

韓国①：Ａ社（宿泊ポータルサイト）

韓国から日本への観光・集客交流拡大を目的とするポータルサイトを運営している。

同サイトは、韓国の個人旅行者をターゲットに、和風温泉旅館を中心とした宿泊施設

や訪日周遊モデルコースの情報を掲載しており、サイト内で宿泊予約の受付が可能。

韓国②：Ｂ社（パッケージ旅行と個人旅行専門旅行会社）

大手メーカーのインハウス旅行社として設立された。パッケージ商品（6 割）とＦＩＴ

商品（4 割）を扱っているが、パッケージ商品はＴＶショッピングを中心に、ＦＩＴ商品

はＨＰを通じて販売している。

香港：Ｃ社（募集型ツアー中心総合旅行会社）

日本向け送客数で香港業界を代表する地場旅行代理店。日本に送り込む観光客は年

間 10 万人以上に達する。一般的なパッケージツアーに加えて、最近は挙式やマラソン、

グルメなど特徴あるツアーを数多く販売している。

台湾：Ｄ社（総合旅行会社）

現在台湾に 60 カ所、海外に 10 カ所以上の営業拠点を持つ台湾の大手旅行会社で、

団体旅行から個人旅行、ＦＩＴなど年間 100 万人以上に旅行プランを提供する総合旅

行会社。

中国：Ｅ社（個人旅行に特化した旅行会社）

中国市場の大手旅行会社を母体とし、中国人の個人旅行者急増に対応すべく設立された、

個人旅行特化型の旅行会社。

（１）現地訪日旅行会社のマーケットへの対応

① 自社の昨年度の訪日旅行取扱状況について

市場旅行会社訪日送客数前年比内、関西送客数前年比

韓国Ａ社約 12,000 150% 約 500 130%

Ｂ社約 20,000 130% 約 7,000 120%

香港Ｃ社非公開 120% 非公開 120%

台湾Ｄ社約 183,000 131% 約 44,000 162%

中国Ｅ社約 4,500 187% 約 900 200%

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② 訪日旅行が拡大出来た理由

市場内容

韓国・円安効果による

・円安やＬＣＣによる

香港・日本への安心感（食、文化、価値）

・LCC の増加による低価格化の実現と輸送力アップ

・円安による割安感

台湾・航空会社が台湾人の海外旅行ブームで増便したが、東南アジアの政治不安や中国のイ

ンフルエンザ流行などで、日本へのフライトに変更した。航空会社と旅行会社の請け

売りの圧力関係により、旅行会社の利益に関わらず航空会社のセールスに協力しなけ

ればならない現状と日本贔屓の台湾人が、円安による旅費の割安感で増加した。

中国・現在、日本や韓国への個人自由旅行の営業と販売の拡大目指し、飛行機チケットを多

量に確保することでコストパフォーマンスの高いツアー商品が提供できるため。

・円安で来日にかかる費用が安くなり、中国中間層が日本を海外旅行の目的地にし始め

たため。

・政治的な中日関係が前よりも改善されたため。

③ 関西への送客が増えた理由

市場内容

韓国・円安効果による

・円安やＬＣＣによる

香港回答なし

台湾・2013 年はディズニーランド 30 周年でたくさんのイベントがあり、観光客が東京に集

まり、ほかの地域はあまり伸びなかった。しかし 2014 年はグランフロント⼤阪や、下

半期にＵＳＪのハリーポッターのオープンなどの話題性で多くの観光客をひきつけ

た。フライトの増便の影響も大きい。

中国・今年からゴールデンルートや北海道などのほかに、4 日、5 日、6 日、7 日間の関西地

域観光のプランを造成している。プランが増えたことでお客様の選択肢が増えたため。

・日本観光地の宣伝ＰＲ活動の中で、関西地域に力を入れて宣伝しているため、中国内

陸部・北部在住のお客様が少しずつ関西観光に興味を持ち始めたため。

④ 関西での売れ筋商品や人気の旅行先について

市場内容

韓国・大阪周辺の温泉地や旅館商品

・京都、有馬温泉

・大阪 3泊 4 日自由旅行人気の旅行先はＵＳＪ、京都香港・街中散策・賑わい＋南紀方面の食と温泉を堪能プラン

・和歌山＋ＵＳＪ

台湾・ＵＳＪ、清水寺、金閣寺、嵐山、道頓堀心齋橋、梅田、大阪城、東大寺＋奈良公園、

神戸モザイク広場など

中国・季節限定紅葉狩り…関西 5 泊 6 日フリープラン

・京都祇園3 泊＋大阪梅田2 泊…お寺と紅葉、京都、清水寺、嵐山、渡月橋

・奈良、秋の和食、選べる和服体験＋セルフ写真

・人気の旅行先---京都、大阪、奈良、有馬温泉など

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⑤ 最近の顧客ニーズの傾向や新しい動きについて

市場内容

韓国・円安効果で高級旅館の問合せが多くなった。

・特別な経験ができるプログラムや新しい地域を希望。

香港・滞在型（連泊）の需要が増加している。

・香港のお客様は昔からずっと買物志向が強い。

台湾・2015年にオープンするUSJの新しいアトラクション（進撃の巨人等）について、既にお

客様からの問い合わせがある。

・団体旅行中に、部分的にフリーの時間を希望されるお客様が僅かながら増えている

・ハードに関しては、ホテルにフリーWi-Fiを設置しているかが、ランクや立地よりも重

視されはじめている

中国・関西をじっくり観光したいお客様が大幅に増えている。7～8日かそれ以上の旅行日数

が求められている。滞在中に1〜2泊は和室の旅館に泊まりたいお客様が多い。

⑥ 関西（又は日本全体）の情報収集について

市場内容

韓国・ポータルサイトの検索を通じての情報収集。特に、パワーブロガーのブログ発信情報

の活用。日本の旅行会社サイトを通じた情報収集

・視察旅行、ファム・ツアー香港・現地及び全国チェーンホテルや旅館との情報交換（商売ベースでの情報入手）による。

・日本のメディア、ネット、業者から。

台湾・ネット、観光協会提供の情報、ブログから。

中国・中国旅游書き込みサイト—马蜂窝（マフォンオ）、穷游（チョンユ）から。

・中国出版の日本観光についての書籍から。

・日本サイト（気になるテーマやキーワードを YAHOO サイトで搜索）から。

よく活用している Web サイトについて

http://www.mafengwo.cn/ （中国马蜂窝書き込みサイト）

http://kanko.city.kyoto.lg.jp/ （京都NAVI）

http://www.feel-kobe.jp/

http://www.tabinokondate.com/

http://kanko.city.kyoto.lg.jp/

http://cafe.naver.com/jpnstory

⑦ Ｗｅｂを活用した販売拡大の計画について

市場内容

韓国・韓国はブログを活用した情報収集が盛んなので、自社ブログでの情報発信を頻繁

に更新する

・旅行に行きたくなる画像や内容でプロモーションページを作る香港・自社ホームページを通じての販売拡大

・宿泊サイトの活用

台湾回答なし

中国・敖游（アオユ）サイトで商品を販売するほかに、淘宝（タオバオ）穷游（チョンユ）

马蜂窝（マフォンオ）など大きい仲介サイトにも商品を掲載して知名度を上げたい。

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（２）訪日（関西）旅行の拡大について

① 訪日旅行の素材として、更に必要なものについて

市場内容

韓国・まだ良く知られていない地域の情報。韓国は日本と近いしリピーターが多いので、新

鮮な情報提供が最も効果的。

・他の国と比べて日本は直前予約する人が多いのでリアルタイムに予約可能なサイ

トが必要

香港・個人行動に伴う公共交通機関等の利便性向上（使い勝手の便利さ）

・円安

台湾・グルメ、買い物、温泉に関しての情報

中国・ショッピングエリアへのアクセスや駐車場、商品内容などの買物情報

・入国後の電車やバス、タクシーやレンタカーなどの交通情報

・お勧め料理やＢ級グルメなどのレストランの所在地やアクセス等の食物情報

② 旅行先として競合する他国の地域と比べて、関西の良いところ（強み）について

市場内容

韓国・韓国からの 2泊 3日程度の旅行先としては、台湾と中国（上海）が人気があるが、

関西（日本）は、旅行の情報量が多く食べ物や街がきれい

・グルメがたくさんあり、観光地の種類も多い。

香港・大阪＋京都・奈良・南紀・神戸など近隣地区の多様性（近距離感）

・安全・安心で遊べる

台湾・一つの行程で最新スポットと（大阪＋神戸）趣ある風情の古都（奈良＋京都）さらに

レジャー施設（ＵＳＪ）を周ることができ、5日間で充実した様々な印象を得られる。

中国・東南アジアや韓国などに比べて、安全性が高い。また旅行関係のインフラが整ってい

るため旅行しやすい。

・京都、奈良などは中国人の印象では伝統的日本を代表する都市。日本の伝統を知りた

い人は関西地方を観光のターゲットにしやすい。

③ 旅行先として競合する他国の地域と比べて、関西の良くないところ（弱み）について

市場内容

韓国・滞在費の経費が高い。宿泊先が足りない。

・部屋がない。ホテルが取れない。

香港・宿泊施設及び貸切バスの仕入環境が悪化しており、受け入れる訪日外国人旅行者数に

対してホテルが足りない。

台湾・有馬や白浜温泉あるいは琵琶湖の旅館は比較的高く、団体ツアーの予算内で、ほかの

日本の地域と比べ温泉旅館を手配しにくい。ツアー代を上げると客足に影響し、温泉

旅館を手配しないと、温泉に行きたいお客様を逃してしまう。

中国・中国華北地方では知名度が低いため、日本への旅行なら、東京が最初に選ばれる。

④ 今後５年間の訪日旅行市場（旅行テーマや商品形態など）の変化について

市場内容

韓国・リピーターの増加に伴い、年 1 回以上日本を訪問する人が全体の 50％以上になる

と思われる。旅行情報の収集や旅行に手配に関しては、旅行客自身で行うのが中心

になり、旅行商品自体の存在価値を問われる。

対応…新しい宿を中心に情報発信していく。

32

・グルメや文化体験を目的とした旅行が増加する。

・文化体験について商品構成を考えている。

香港・周遊型の観光旅行から日本の文化を体感・味わう・学ぶ参加型ツアーへのシフトチェ

ンジが進む。

・関西も東京と同じで個人客が団体より多くなる。

対応…受け入れ地域との情報共有及びプロモーション展開の手法研究等実施。

ＦＩＴ商品を更に強化していく。

台湾・団体旅行が主であるが、LCC の増加に伴い日本訪問の頻度が増し、個人旅行も徐々に

増えている

対応…過去に取引のあるホテルは団体旅行の受け入れ先として優先し、新たにビジネ

スホテルとの契約を強化し、個人旅行のお客様向けにネットでホテルのみの販

売を検討している。

中国・今後海外フリープランが増えると思われる。またより長く、じっくり観光する傾向も

あるので、日数の長いフリープランの商品を増やす予定。

⑤ 今後、関西への送客拡大に必要なこと（改善点）について

市場内容

韓国・関西地域の観光地の開発が必要

・中国と台湾の観光客が増加しており、なかなか部屋を求めることができない

・韓国人らの場合、出発 2 週間前に旅行への問い合わせが多いが客室がなく、対応

が不可能な状況。

香港・受け入れ可能なホテルとバス台数を増やしてほしい

台湾・電車の乗り換え案内を分かりやすくすること。たとえば西九条で乗り換える時に、プ

ラットホームの電車のドアが両方開いていると、日本語がわからないお客様はどちら

に乗るべきか判断が難しい。

中国・より多くの関西地域の交通情報や、ショッピングセンターのクーポンを提供したい。

・フリープランのお客様はホテルを厳選するので、ホテルの質や空室を確保しなければ

今後の拡大に繋がらない。

⑥ 消費税免税対象品目拡大施策に関する対応や影響について

市場内容

韓国・円安なので大きな影響はない。

・FIT 中心に販売しているので、特に対応はないか

・日本のショッピングモールと連携した割引プロモーションを計画している。

香港・特に影響はない

台湾・お客様から問い合わせがあった時に説明できるよう、従業員の教育をした。旅行プラ

ンの販売に関しては、さほど影響はない。

中国・日本で消費税免税対象品目が拡大されてから、買物メインの商品を出している。

・消費税免税のＰＲを積極的に行うことで、買物を目的とするお客様が増えてきた。

33

⑦ 関西での受入環境（Wi-Fi、宿泊、バス等輸送機関、観光施設等）に対する提案や意見

市場内容

韓国・他地域よりはよくやっていると思う。宿泊先が足りない。

・宿泊するホテルや施設は足りない

香港・宿泊施設及び貸切バスの仕入環境が悪化している。

台湾・乗換案内等をわかりやすくしてほしい。

中国・ホテルは交通の利便性が重要視される。関西は多くの都市があるため、交通手段はお

客様が最初に考える問題だ。

・ホテルのどこでも Wi-Fi を利用できる環境が求められる。

・中国のお客様は普段並ばない。海外で事前に観光地の前売券を購入出来たら良い。

・海外で交通パス等の事前販売ができないか。

（３）訪日外国人旅行者へのアンケート調査結果（集計途中時点）に対する見解

① 次回の関西旅行で、何を見たいかの回答結果（下記）に対して

韓国・・・1位＝温泉旅館、２位＝桜や紅葉のお花見、３位＝日本の原風景

香港・・・1位＝歴史的建造物、２位＝温泉旅館、３位＝ハイキングやトレッキング

台湾・・・1位＝温泉旅館、２位＝桜や紅葉のお花見、３位＝歴史的建造物

中国・・・1位＝温泉旅館、２位＝桜や紅葉のお花見、３位＝日本の原風景

市場内容

韓国・旅館は韓国にはない宿泊スタイルなので、純和風旅館と温泉での癒しをアピール

していくことで訪日客の拡大に繋がると思う。

・嵐山の温泉旅館 2 泊と、大阪市内ホテル 1泊にした商品を考えている。

・関西地域は韓国人が思う伝統的な温泉旅館（古民家のような小規模旅館）の数が

少ないし、桜やもみじの時期にはホテルや旅館は予約することができない。よっ

て、韓国人旅行者が答えた上記のコンテンツでの旅行は関西地域で実施すること

は難しいと思われる。

香港・既に商品造成を行い、販売している。

・訪日客の拡大に繋がると思うが、宿泊施設及び貸切バスの仕入環境が悪化しているの

が現状。

台湾・販売されているツアー行程はすでに大部分のお客様の意向に沿うものであり、アンケ

ートの結果が現在販売されているツアー行程に影響することはない。

中国・日本の伝統文化を体験できるプランを開発する予定。和服の試着、茶道、花道などの

体験項目を提供したい。

・拡大に繋がると思う…日本文化が好きなお客様から、関西が観光の目的地として選ば

れる。

② 次回の関西旅行でどんな体験をしてみたいかの回答結果（下記）に対して

韓国・・・1位＝スポーツ体験、２位＝日本文化に触れる、３位＝美容体験

香港・・・1位＝日本文化に触れる、２位＝スポーツ観戦、３位＝美容体験

台湾・・・1位＝日本文化に触れる、２位＝スポーツ体験、３位＝スポーツ観戦

中国・・・1位＝日本文化に触れる、２位＝スポーツ体験、３位＝美容体験

市場内容

韓国・韓国では体験できない日本文化を体験できる商品が必要。スポーツ体験や美容体

験は韓国でも出来るので、訪日（関西）への旅行拡大にこれらの結果が影響する

ことはあまりない。

・サイクリングをしながら京都を楽しみ、夜には旅館でエステやマッサージなどの

34

美容体験をする商品を考えている。

・関西地域で韓国人ができるスポーツとは、何があるのか分からない。

香港・訪日客拡大に繋がると思うが、宿泊施設及び貸切バスの仕入環境が悪化しているのが

現状。


ートの結果は、今後のツアー造成の参考になるが、現在販売されているツアー内容に

は影響しない。

中国・直接日本文化に触れる商品を開発したい。スポーツ体験や美容体験には今のところ、

お客様はほとんど興味を持っていない。


れる。

③ 次回の関西旅行で、どんなものを食べたいかの回答結果（下記）に対して

韓国・・・1位＝伝統的和食、２位＝Ｂ級グルメ、３位＝郷土料理

香港・・・1位＝伝統的和食、２位＝Ｂ級グルメ、３位＝郷土料理

台湾・・・1位＝伝統的和食、２位＝Ｂ級グルメ、３位＝郷土料理

中国・・・1位＝伝統的和食、２位＝Ｂ級グルメ、３位＝郷土料理

市場内容

韓国・韓国人にとって、日本での食事は大変興味がある。日本人に人気があるものはそのま

ま韓国人にも人気がある。

・旅館商品を作って夕食で京料理を楽しんで大阪市内でＢ級グルメを食べる FIT 商

品を考える。

・韓国人が日本に旅行するときの目的は食べ物は重要な部分。関西地域は楽しめる

クルメがたくさんあっていい。

香港・既に商品を造成し販売している

・関西には多種多様の食文化があり、訪日外国人旅行者の拡大に繋がると思う。

台湾・アンケートの結果は現在販売されているツアー行程には影響しないと思う。お客様の

食べたいものは、並ばないといけない、席が足りないなどの理由で団体ツアーには適

さない。

中国・おいしい日本料理を紹介する商品を開発する予定。京料理、ミシュラン星付きのレス

トラン、B 級グルメ三つのランクに分けて日本料理を紹介したい。

④ 次回の関西旅行で、どんなエンタテイメントを楽しみたいかの回答結果（下記）に対して

韓国・・・1位＝テーマパーク、２位＝祭りへの参加、３位＝日本の伝統芸能

香港・・・1位＝日本の伝統芸能、２位＝テーマパーク、３位＝祭りへの参加とコメディー

台湾・・・1位＝祭りへの参加、２位＝テーマパークと日本の伝統芸能、３位＝コメディー

中国・・・1位＝テーマパーク、２位＝祭りへの参加、３位＝日本の伝統芸能

市場内容

韓国・韓国では体験できない日本の祭りへの参加は面白いと思う。

・大阪で宿泊してＵＳＪと京都の祭り、舞妓公演を楽しめる FIT 商品を考える。

・日本語が出来ない人にとっては、テーマパークと舞妓公演等は良いと思う。特に

ＵＳＪはアジアで、韓国から一番近くて商品価値があると思う。

香港・既に商品を造成して販売をしている。

・訪日客拡大に繋がると思うが、テーマパークは流行性があり疑問である。

台湾・テーマパーク訪問のツアーは多くのお客様の意向に沿うものであり販売中である。祭

りへの参加やコメディーは今後個人旅行商品の参考にはなる。アンケートの結果は現

在販売されている団体型のツアー行程には影響しない。

35

中国・今、ＵＳＪ観光の商品はすでに開発してる。割引のチケット予約のサービスも行って

いる。今後はお客さんに日本の祭りの参加に勧める商品を開発する予定。

・お祭りの開催日や申し込みが必要かどうかなどの情報を事前に把握したい。

・祭りや伝統芸能など、日本文化が好きなお客様は、関西を観光の目的地として選ぶ。

⑤ 次回の関西旅行で、どんなところで泊ってみたいかの回答結果（下記）に対して

韓国・・・1位＝高級温泉旅館、２位＝古民家、３位＝山小屋

香港・・・1位＝高級温泉旅館、２位＝シティーホテルと古民家、３位＝ビジネスホテル

台湾・・・1位＝高級温泉旅館、２位＝古民家、３位＝シティーホテル

中国・・・1位＝高級温泉旅館、２位＝古民家、３位＝シティーホテル

市場内容

韓国・韓国にはない旅館スタイルや古民家は珍しく、宿泊施設の選択が最も重要。

・2年前から、旅館に力を入れた商品構成を中心にしている。

・もっと、いい宿に泊まりたいと思う人が増えると期待している。

香港・高級志向の需要増加しているので、拡大に繋がると思う


ートの結果は現在販売されているツアー行程には影響しない。今後個人旅行商品の参

考になる。

中国・高級温泉旅館は人気が高く、お客さんからの評判がいい。古民家には興味がある。古

民家の宿泊の予約はできるのか？


れる

⑥ 訪日外国人旅行者を拡大するために設定した仮テーマ（下記）の妥当性

韓国・・・①家族で気軽にできるトレッキングなどのアウトドアを楽しむ

②両親とともに日本各地の日本食（郷土料理など）や温泉を楽しみ、癒しを求める

香港・・・レンタカーや鉄道で自由気ままに日本各地を回り、Ｂ級グルメや日本独自のファッ

ションブランドなどのショッピングを楽しむ

台湾・・・①質の高いサービスを享受でき浴衣を楽しめる旅館やいなか体験

②最先端の流行、ハイテク、鉄道、サイクリングなどの特定のコンテンツ体験

中国・・・日本の美しい自然やショッピングを家族で楽しむ

市場内容

韓国・その通りだと思う。

・その通りだと思う。家族旅行なら、家族みんな楽しめることが大事。家族旅行は

体験や食べ物を中心に商品を構成する必要がある。

香港・その通りの傾向はあると思うが、多様性があり明確なものではない。

・受け入れ状況の改善がないとこれ以上の拡大は難しい。

台湾・旅行目的は様々であり、はっきりとしたものではない。

・多種多様であり、一概には言えないが傾向はあると思う。

中国・その通りだと思う。

（４）今後、日本で開催予定の世界的スポーツイベントについての認知と取組

① 2019 年の「ラグビーワールドカップ日本開催」について

市場内容

韓国・知っているが、韓国ではラグビーはあまり人気がないので商品化の予定はない。

取組みとして何も行っていない。

36

・知らない。韓国では興味がない。

香港・知っている

・宿泊、バス等の仕入れ困難が予測されるので、今のところ観戦目的の商品造成の

予定はない。

台湾・知らない

・ラグビーは台湾ではメジャーではないので、観戦ツアーの造成予定はない。

・何組かのツアー団体を組むかもしれないが、ホテルの予約も取りにくくなるので、大々

的にツアーを組み販売する予定はない。

中国・知らない

・海外でスポーツ観戦の申し込みができる独占代理権を与えてほしい。

・飛行機チケット＋ホテル＋ビザ取得＋試合のチケットをワンセットにしたプランを

販売したい。

② 2020 年の「オリンピック・パラリンピック東京大会」について

市場内容

韓国・知っているが、観戦商品を造成する予定はない。

・オリンピック、パラリンピック東京大会がなくても、日本は 2 泊 3 日程度で手ごろに

行く旅行先なので商品化の必要はない。宿が無くなることが心配。

・分からない。


・間違いなく、仕入環境の悪化が想定されるので、関東地区の造成はしない予定。

台湾・知っている

・2020 年に各施設の予約が取れない状況を防ぐために、早めにホテル・バスの契約を結

びたい。ホテル等の仕入環境次第である。

中国・知っている



販売したい。

③ 2021 年の「関西ワールドマスターズゲームズ開催」について

市場内容

韓国・知らない。初めて聞いた。

・知らない。韓国人は韓国の有名選手が出場する試合以外にはあまり関心がない


・商品造成については条件等が分からないので不明である。

台湾・知らない

・台湾のお客様にはあまり魅力的ではないと思うので、観戦ツアーの商品造成はしない。

・日が近くなり、話題性があればツアーを検討する

中国・知らない



販売したい。

・Wi-Fi が利用できる公共施設を増やしてほしい。

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④ これらのスポーツイベント開催を背景に、今後、関西でスポーツや健康をテーマとするツー

リズムを推進していくことに対しての意見や要望について

市場内容

韓国・スポーツや健康をテーマとするツーリズムは、韓国では今はまだ一般的ではないが、

今後拡大が期待できる。

香港・国によって、人気のスポーツが違うので海外まで見に行く人は少ないと思われる。

・このままなら、関西のホテル、バス、遊行施設は容量オーバーで関西離れがおこる。

受け入れ環境、条件面等のご提案をお願いしたい。

台湾・台湾のお客様は団体・個人に関わらず、グルメ＋買い物＋風景＋温泉が主で、スポー

ツや健康は今はまだあまり興味がないので普及効果は思うように出ない。唯一、売れ

そうなのはマラソンで、現在台湾で流行っている。

中国・マラソンなど大きいスボーツイベントについて、海外でスポーツ観戦の申し込みが

できる独占代理権を与えてほしい。

・飛行機チケット＋ホテル＋ビザ取得＋試合のチケットをワンセットにしたプランを販

売したい。

（５）旅行会社の生声調査結果から～おわりに～

日本政府観光局の 2014 年統計データによると、四市場での旅行形態は、中国や台湾では過半数が

団体旅行であるが、韓国や香港では 7割超が個人旅行となっており、今後益々個人旅行化が進むこと、

また、旅行内容は「周遊型旅行」から「滞在型旅行」へ、「駆け足旅行」から「じっくり旅行」に徐々

に移行してきていることが、今回調査の旅行会社の回答に表れている。また、「リピーターが多いの

で新鮮な情報提供が最も効果的」、「リアルタイムに予約可能なサイトが必要」（韓国）、「個人行動に

伴う公共交通機関等の利便性向上」（香港）、「乗換案内等をわかりやすく」（台湾）、「タクシーやレン

タカー、駐車場、商品内容などの情報」（中国）など、個人旅行向けの情報発信や更なる環境整備を

求める声が強い。また、「このままなら、関西のホテル、バス、遊行施設は容量オーバーで関西離れ

が起こる」（香港）、「ホテルや施設が足りない。」（韓国）など、四市場ともに受入れ環境の悪化が

現地旅行会社の切実な問題となっていることがわかる。

今後、世界的スポーツイベントの開催を背景として、関西でスポーツや健康をテーマとするツーリ

ズムを推進することについては、「今はまだ一般的ではないが、今後拡大が期待」（韓国）、「海外まで

見に行く人は少ない」（香港）、「今はまだあまり興味が無いので効果は出ない。唯一売れそうなのは

マラソン」（台湾）など、各市場ともに一定の期待感は示したものの、訪日外国人旅行者の急激な増

加による慢性的なホテルやバス、ガイド等の不足で仕入手配が困難であることが足かせとなり、その

ことが積極的な観戦商品の造成には繋がっていかないことが懸念される現状では、今後の受け皿の整

備の検討と地方に点在する魅力的なコンテンツに目を向けさせ、分散化を図る施策を検討していくこ

とが重要と考えられる。

関西では、公益社団法人関西経済連合会が 2013 年 11 月に「広域観光研究会」を設置し、同会の強

いリーダーシップのもと、関西広域連合、関西地域振興財団、および会員企業などとともに、関西広

域の視点で、官民一体で取組む観光振興策について議論がなされてきた。そして、関西が 2020 年・

800 万人の訪日外国人旅行者数達成に向けた「関西広域観光戦略」が 2015 年 2 月 3日に発表された。

また、関西広域連合においても、2015 年 3 月に「関西観光・文化振興計画」を改定し、同じく「2020

年（フレフレ）関西！800 万人作戦」を新たな目標として掲げている。

今後は、これらに基づき推進体制を官民共同で検討するなど、訪日外国人旅行者の受入れ環境整

備も含めて関西一丸となった観光振興の取組みが加速することが期待される。今回の調査で収集し

た訪日外国人旅行者や現地外国旅行会社から得たありのままの生声が、関係各位のインバウンド推

進に向けたアクションの参考になれば幸いである。

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