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和泉市病院事業の

改革について

和泉市 総務部

病院経営管理課

― 指定管理者制度の導入 ―

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和泉市病院事業の沿革(S38～) S38 公立和泉病院分院として発足（60床）

（泉大津市・和泉市病院組合）

S47 和泉市立病院発足（120床）（病院組合解散）

S52 新館竣工（201床）

S53 303床

S56 327床

H8 地方公営企業法全部適用

H10 救急診療実施 内科、外科系

H11 救急告示指定 小児（輪番制）

H18 救急告示取下げ 内科

H19 救急告示取下げ 外科系

H22 307床（がんセンター整備による）

H26 指定管理者制度

H30 和泉市立総合医療センター開設

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和泉市立総合医療センター 概要

病院名 和泉市立総合医療センター

開設 平成30年4月1日

住所

〒594-0073

大阪府和泉市和気町4丁目5番1号

電話(0725)41-1331(代表)

診療科目

33診療科

内科、循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腫瘍内科、小児科、精神科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、婦人科、耳鼻いんこう科、皮膚科、放射線科、救急科、血液内科、内分泌・糖尿病内科、腎臓・透析内科、脳神経内科、緩和ケア内科、肝臓・胆のう・膵臓内科、心臓血管外科、乳腺外科、呼吸器外科、形成外科、消化器外科、リウマチ内科、リハビリテーション科、麻酔科、病理診断科、歯科口腔外科

休診日 日・祝祭日・年末年始(12月31日～1月3日)

土曜日診療実施(平成30年4月～)

面積 土地 21,476.15㎡ 建物 32,396.68㎡

病床数 307床 (一般307床)

患者数 平成30年度 一日あたり患者数 入院：299人 外来：850人 病床利用率…97.3％

主な医療機器

トモセラピー(1台)、

MRI装置 3.0T(1台)、1.5T(1台)、

X線CT装置 320列(1台)、80列 (1台) 、

血管造影装置(2台)、SPECT/CT(1台)

和泉市立総合医療センターの概要

徳洲会

福岡正博

名誉総長

（ふくおか

まさひろ）

徳洲会

村上城子

総長

（むらかみ

せいこ）

徳洲会

東上震一

副理事長

（ひがしうえ

しんいち）

徳洲会

松下晴彦

病院長

（まつした

はるひこ）

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和泉市立総合医療センターの立地

307

230

400

249

348

185

380

341

371

30

高石市 泉大津市

和泉市

岸和田市

貝塚市

熊取町

泉佐野市

泉南市

阪南市

岬町

泉大津市立

府中

和泉市立総合医療センター

府立母子保健

岸和田徳洲会

岸和田市民 市立貝塚

りんくう総合

府立泉州救命

阪南市民

総合医療ｾﾝﾀｰ

一般急性期病院（150床以上）と

救命救急センター

府立

市立

法人

(救命救急ｾﾝﾀｰ併設)

医療ｾﾝﾀｰ

救急ｾﾝﾀｰ

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和泉市立病院が抱えていた

３つの課題（直営方式～H25）

救急医療 （医師不足）

老朽化 非耐震施設

経営体力 （慢性的な赤字）

これらの課題は相互に関連し、どの解決が欠けても、

和泉市にとって必要な医療の提供はいずれ困難に。

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目標を実現できる運営形態

和泉市立病院あり方検討委員会

設置・開始 H24 7/27 ～ 11/13 （5回）

医師3名、大学教授1名、公認会計士1名 計5名

答申（提言）を市長に提出 （平成24年11月）

○医療、施設、経営の3つの課題を解決するためには、 現在の直営方式での対応は困難 ○新たに民間手法を活用した運営形態である 『指定管理者制度』の導入がふさわしい

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和泉市立病院の目指すべき方向

さらなる地域医療を担う魅力ある病院

将来にわたり、地域医療の中核としての役割を果たせる病院

医師をはじめ医療スタッフにとっても魅力ある病院

３つの目標

① 医師確保と救急再開

② 患者・市民や職員にとって安全で、災害時に

機能を発揮できる新病院建設

③ 健全な経営の確立

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答申後の取組み

H24.11.27 病院問題特別委員会【第1回】（答申内容）

H25.1.23 病院問題特別委員会【第2回】（新病院計画案）

H25.2.1 庁議（指定管理者移行の方針決定）

H25.2.1 ～ 28 市民説明会（市内10箇所）パブコメ実施

H25.3.5 病院問題特別委員会【第3回】（条例改正、市民説明会概要）

H25.4.25 病院問題特別委員会【第4回】（公募概要）

H25.5.2 指定管理者選定委員会（募集要項作成）

H25.6.17 ～ 28 公募

H25.8.1 指定管理者選定委員会（優先交渉権者に医療法人徳洲会）

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H25.8.16 病院問題特別委員会【第5回】（優先交渉権者報告）

H25.9.17 病院問題特別委員会【第6回】

（指定議案、指定管理料債務負担補正）・・・終了

H25.9.30 市議会本会議可決

H25.10.1 ～ 3.31 移行準備（協定協議・締結、職員説明会）

H26.4.1 指定管理者制度スタート

答申後の取組み

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救急医療（市民の救急搬送件数推移）

医師不足により、H16年度以降、救急搬送患者の受入が大幅に減少し、H25年度で最低の5.9%となる。H27以降、内科・外科系の救急を徐々に拡充し、H30年度には新病院開設とともに24時間365日の救急医療を再開した。

※平成16年、25年の件数は消防本部の統計上、1月～12月での集計です。

2,691

455 778 1,363 1,329

2,351

3,131

4,338 3,703 3,693 3,971

3,798

1,332 2,960 3,413 3,222 3,151

2,804

0

1,000

2,000

3,000

4,000

5,000

6,000

7,000

8,000

9,000

7,154 7,753 7,894 8,278 8,451 8,953

平成16年 平成25年 平成27年度 平成28年度 平成29年度 平成30年度

市外搬送

市内（当院以外）

和泉市立総合

医療センター

直営 指定管理者制度

18.6%

43.8%

37.6%

38.2%

55.9%

5.9% 9.9%

46.9%

43.2%

38.9%

44.6%

14.5%

37.3%

47.0%

15.7%

26.3%

42.4%

31.3%

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H19年度に経営危機に陥り、病院改革プランを策定。医業収益の増加に加え、一般会計繰入金の追加投入により、経営は回復基調となったが、慢性的な資金不足の状況は変わらなかった。 H25年度は指定管理者制度移行に伴い、退職給与金約13億円が発生したため、収支が大きく悪化した。

経営危機からの脱却 （単位：百万円）

▲ 495 ▲ 814

▲ 1,285 ▲ 1,591

▲ 1,279

▲ 672

▲ 309 ▲ 80 ▲ 28

▲ 2,114

▲ 335 ▲ 207 ▲ 4 40

1,154

▲ 2,500

▲ 2,000

▲ 1,500

▲ 1,000

▲ 500

0

500

1,000

1,500

0

2,000

4,000

6,000

8,000

10,000

12,000

H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

経常収益 経常損失 経常収支

直営 指定管理者制度

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一般会計繰入金の推移 （単位：億円）

直営 指定管理者制度

4.5 4.5 4.9 4.9 5.0 5.1 3.5 2.9 2.9 3.1 2.5

2.7 2.7 1.9 1.8 1.7 2.4 2.0 2.4 2.9 3.0 4.3

2.6 2.6 2.6 2.6 2.5 2.5 0.1 0.1

0.4 0.2 4.1

9.2

27.8

5.6

4.3

0.0

5.0

10.0

15.0

20.0

25.0

30.0

35.0

7.2 7.6 6.9 10.7 15.9 35.2 16.1 12.3 8.4 8.8 9.4

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

赤字補てん

臨時経費

退手債元利償還

企業債元利償還、建設改良

経常経費

特例債元利償還（Ｈ21～27）や

借入金の精算（Ｈ24,25）等

総額：51.6億円

人材確保支援金（Ｈ26） 2.5億円

病院移転費用（Ｈ29） 0.1億円

備品除却費用（Ｈ30） 0.1億円

元利償還（Ｈ26～Ｈ30） 元金 12.6億円

利子 0.3億円

人件費補助等（～Ｈ25） 指定管理料等（Ｈ26～）

※指定管理者制度以降、経常経費が減少するとともに、赤字補填が不要となった。

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老朽化・非耐震の施設

築後５０年が経過。府内公立病院で最も老朽化していた。

①府内公立病院の状況 昭和38年築 和泉市立病院 昭和56年築 箕面市立病院 昭和57年築 吹田市民病院 ・ （※H30.12建替済） ・ 多くは平成8年以降の建築

②建替 昭和37年築 枚方市民病院 ⇒平成26年完成 平成8年築 市立堺病院 ⇒平成27年完成

病院は一般的に30～40年で建替え

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老朽化・非耐震の施設

老朽化が進み、一部耐震基準未満の棟がある

東日本大震災以降、市は災害に強い 安全なまちづくりをめざしている。

早期の建替えが必要

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新病院の移転開設

移転元

移転先

槇尾川

国道480号

市道和泉中央線

府道大阪岸和田南海線

約500m

移転候補地の特徴（利点）

①現在地から近い

②２本の道路に近接し、交通アクセスが良い

③公園に隣接することにより防災機能の強化につながる

④近隣住宅への影響が少ない

槇尾川公園（約4.5ha） の約半分を転用し 新病院を建設

和泉市立総合医療センター

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○新病院は「和泉市立総合医療センター」と名称を変更し、平成30年4月1日開院、 4月2日から外来診療を開始しました。 ○東南海地震等の災害に備えて建物に免震構造を採用し、緊急時には隣接する公園 空間活用も可能な医療活動拠点として、災害時に機能を発揮できる病院整備を 行いました。

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職員数の推移

指定管理者制度移行に伴い看護部職員の減少となるが、H30当初には直営時の水準に回復。更なる医師確保にも努めている。

（単位：人）

62.4 44.1 54.2 54.8 60.8 86.1 110.5

271.7

183.8 198.6 209.9 209.9

273.3

330.0

55.2

40.1 48.4 53.4 66.3

81.4

115.8

0.0

100.0

200.0

300.0

400.0

500.0

600.0

389.3 268.0 301.2 318.1 337.0 440.8 556.3

H26.3 H26.4 H27.4 H28.4 H29.4 H30.4 H31.4

医療技術職

看護部

医師

※数値は

常勤換算数

直営 指定管理者制度

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患者数(1日あたり)の推移

617.4 612.2 610.3 617.9 603.8

545.8

483.3 507.6

534.1 559.3

850.1

205.7 203.8 223.8 240.3 236.8

191.2 165.7

201.1 217.9 230.1

298.8

100

200

300

400

500

600

700

800

900

H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30

外来

入院

H30年度

病床稼働率

97.3％

（病床数307床）

（単位：人）

指定管理者制度 直営

指定管理者制度移行後も救急搬送の受け入れ拡大に努め、患者数の回復につなげた。H30年度の新病院開設時には診療科を16科から33科に増設し、常勤医師を54名から83名に増員した結果、病床稼働率は97.3％となった。