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1 アール・リサーチ NewsLetter082 責任編集 柳本信一 110201 「テレビの逆襲」メディアの興亡(後編) 拝復 二週間のご無沙汰でした。太平洋側はいつになく寒く、乾燥した毎日が続きます。もちろん手袋 にマフラーの重装備ですが体の芯まで冷えるような気がします。さて、今回は「テレビの逆襲 後 編」をお送りします。 なんだかんだ言っても最大の娯楽テレビ。この先にどんな未来が見えるのか。フルスペックハ イビジョンはデフォルトとなり今更論議の対象とはなりません。問題はテレビを通じて何を見る か、どんな生活をするのか、と言うことです。 テレビのソースとしては現状、地上波、衛生波、CS デジタル、セル・レンタルディスクが考 えられる。これにインターネットがつながると何が起きるのか。 これは長らく議論の対象となっているが、一向に実現しない。現在、ネットに繋がっているテ レビはどの程度あるのだろう。また聞きではあるが 5%以下と言う数字を聞き及んだ。 私自身の 家庭でも繋いでいない。私はオーディオマニアであり、この手の新しいことが大好きだ。しかし つないでいない。非常に単純で何も面白い事がないからだ。単純なアンケートや紅白歌合戦の審 査に参加することに私の興味はない(wifi があれば考えるかな)。 さてここで登場するのが GoogleTV であり AppleTV である。まずこのテレビで出来ることを検 証しよう。もちろん GoogleTV AppleTV は異なる特徴を有している。ここでは紙数に限りが あるため GoogleTV にフォーカスする。実はこの GoogleTV はすでには米国ではソニーによっ て商品化されている。 最大の特徴は TV 本体の中に検索エンジン≒pc ボードがビルトインさ れていることである。 「テレビの中にパソコンがはいっているだけ?」商品の説明を聞く限りそうとしか読 めないんです^^と言ったら Google の人に怒られそうですが、英語版ですが説明を見てみましょう。まとめます。 ←すみません。日本未発売のため実物を試してみることが 出来ませんでした。ある種の想像力で書いている部分があ ります。 ←3月から弊社のマークになります。

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Page 1: NewsLetter082 「テレビの逆襲」r-research.sakura.ne.jp/pdf/nl82.pdf1 アール・リサーチNewsLetter082号 責任編集 柳本信一 110201 「テレビの逆襲」メディアの興亡(後編)

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アール・リサーチ NewsLetter082 号 責任編集 柳本信一 110201

「テレビの逆襲」メディアの興亡(後編) 拝復 二週間のご無沙汰でした。太平洋側はいつになく寒く、乾燥した毎日が続きます。もちろん手袋

にマフラーの重装備ですが体の芯まで冷えるような気がします。さて、今回は「テレビの逆襲 後

編」をお送りします。

なんだかんだ言っても最大の娯楽テレビ。この先にどんな未来が見えるのか。フルスペックハ

イビジョンはデフォルトとなり今更論議の対象とはなりません。問題はテレビを通じて何を見る

か、どんな生活をするのか、と言うことです。 テレビのソースとしては現状、地上波、衛生波、CS デジタル、セル・レンタルディスクが考

えられる。これにインターネットがつながると何が起きるのか。 これは長らく議論の対象となっているが、一向に実現しない。現在、ネットに繋がっているテ

レビはどの程度あるのだろう。また聞きではあるが 5%以下と言う数字を聞き及んだ。私自身の

家庭でも繋いでいない。私はオーディオマニアであり、この手の新しいことが大好きだ。しかし

つないでいない。非常に単純で何も面白い事がないからだ。単純なアンケートや紅白歌合戦の審

査に参加することに私の興味はない(wifi があれば考えるかな)。 さてここで登場するのが GoogleTV であり AppleTV である。まずこのテレビで出来ることを検

証しよう。もちろん GoogleTV と AppleTV は異なる特徴を有している。ここでは紙数に限りが

あるため GoogleTV にフォーカスする。実はこの GoogleTV はすでには米国ではソニーによっ

て商品化されている。 最大の特徴は TV 本体の中に検索エンジン≒pc ボードがビルトインさ

れていることである。 「テレビの中にパソコンがはいっているだけ?」商品の説明を聞く限りそうとしか読

めないんです^^。 と言ったら Google の人に怒られそうですが、英語版ですが説明を見てみましょう。まとめます。

←すみません。日本未発売のため実物を試してみることが

出来ませんでした。ある種の想像力で書いている部分があ

ります。

←3月から弊社のマークになります。

Page 2: NewsLetter082 「テレビの逆襲」r-research.sakura.ne.jp/pdf/nl82.pdf1 アール・リサーチNewsLetter082号 責任編集 柳本信一 110201 「テレビの逆襲」メディアの興亡(後編)

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1, Television meet search engine (google search) 2, Browse the whole web (Chrome and Flash ) web video,photo,game,chat 3, Apps on your television (Android ) twitter, Pandora, Napstar Facebook and more 4, TV gets a homepage (show, movies, YouTube, and more) 5, TV.Web.Or both. (double screen) 6, Search and record 7, Your phone = remote controler (Android or iPhone ) 8, Over the air updates

It’s easy to set up Google TV, and it works

seamlessly with your existing TV and Internet 「グーグル TV はとっても簡単、テレビとインターネットがスムーズにつ

ながる」 ってこれだけですか?^^;

なんだかあんまりたいしたことをいっていないような気がします(笑)。現在米国では対応機種

が販売されています。46 インチ、12 万円弱これは安いわ。google 社はテレビを作る気はまった

くなく、内蔵されるソフトウエアを作り続ける。これまでと同じ「FREE」で。ビジネスモデル

はやはり広告モデルとレンタルモデルでしょう。

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こうした特長の中で私が大きな可能性を感じるのは7、のスマートフォンがリモコンに

なります、と言うポイント。これまでのテレビの入力イメージは一文字一文字カーソルで選択。

とてもじゃないが使い物になりません。でも、スマートフォンなら違う。私はいわゆるケータイ

の文字入力が得意ではありませんが、何とかやっています。もちろんキーボードに比べれば非常

にかったるいのですが、それは私が旧人類だからです^^ 。デジタル・ネイティブたちに

とってはなんでもないこと。このスマートフォンをリモコンとして作動させることによって、

TV-internet の使い心地は飛躍的に増すでしょう。いまや携帯の文字入力は日本語入力の主力に

なりつつあると思います。しかし現在の googleTV に付属しているリモコンはこれ、

これじゃ、ダメだってば(笑)。

もう一つは8,の auto update 。パソコンの世界では当たり前でも TV では初めて。この拡張性

は大きい。これまでのテレビは新しい機能がビルトインされると、それを享受するにはテレビを

買い換えなければならなかった。う~ん、でもこれはネットにつながっている以上、普通だよな? googleTV はソニー製品などの内蔵型と,ロジテック社が発売する外付けのセットボックスの二

段構え。外付けの値段は 300 ドル程度と予想されている(案外安いと思いませんか?)しかし、

ロジテックの文字入力はキーボードから。いまさらリビングにキーボードは無粋。スマートフォ

ンからにしましょう。

しかし、なんだか google っぽくないなぁ。2 ページの図はそれらしいけれどずいぶん前から

書かれていたもの。新しい価値ってものをあまり感じません。「世界中の情報をすべて整

理してアクセスできるようにする」のが の社是のはず。「世

界中のテレビ番組の情報を整理してアクセス可能にした」くらいでないと google っ

ぽくないんですけど^^;。これだったらソニー単体でも出来たんじゃないですかね。

←かったるいんですけどね^^

←だから、これじゃダメだって^^;

←どうしてインターネットにつなぐって言った途端にキーボードなんでしょう

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むしろこれだったら、以前にこの NewsLetter で取り上げた「Spider zero」のほうが革新的だ。

最大 8 局の番組を 24 時間、一週間まるまる全部録画する。検索によって自分が見たいものを検

索すれば番組、CM に関わらずすぐに見ることが出来る。

http://r-research.co.jp/pdf/nl28.pdf(民生用は今年末に発売予定)

GoogleTV は家庭での情報端末の主役となるのか。私自身の生活実感からすると「フロアト

ップ PC」(笑)は必要がない。現在は「テレビはテレビ(地上波、CATV、BS 波、レンタル、

録画)」として使っており、インターネットには iPadやノートPCを使ってアクセスをしている。

テレビをつけっぱなしにしながら iPad で文章を書いたり、メールを読んだりしている。ネット

上の動画を見るのも YouTube などを見るくらいであれば「フロアトップ PC」の画面は大きす

ぎる。ネット上の動画はデータを軽くする必要から調整をされていることが多い。YouTube の

画像がすべて HD 化されたら、Google はサーバーの強化で屋台が傾きそうです^^ ;。

ここで考えなければならない問題が明らかになってきた。「フロアトップ PC」はその大画面

活かした使用方法でないとモバイル PC やタブレット PC に付加する必要性はないことになる。

明確にあるニーズとしては、映画・音楽等の HD 映像だ。 さらに「フロアトップ PC」はこれまでのテレビの枠を超えて情報の大海に出る。ここで一つ考

えなければならないのは「度を越えて大きすぎる情報は情報がないのと同じ」である

ということだ。選択肢は多ければ良いと言うものではない。それなら新聞のテレビ欄にちょうど

納まるくらいのテレビ局の数であったほうが選びやすい。 が顧客の過去の履歴から

推薦商品情報を作るのと同様に、今どこに「あなたの趣味や関心にあった「情報」があるのかを

reccomend してくれる仕組み」が必要だ。あらかじめ趣味の領域、好きな歌手、好きなお酒、

お気に入りのバラエティ、好きなスポーツ、仕事の関心事などを登録しておけば、それに近い「情

報」がどこにあるのかを教えてくれる。GoogleTV はこの点では現状のテレビ番組に対応してい

ない。すべての番組を録画しておき、ユーザーの望むときにいつでも提供できる仕組みが最大の

ベネフィットになるはずだ。現在では GoogleTV+spider zero が最強だ。 この仕組みを実現したときテレビは「フロアトップ PC」をも越えて新たなる情報端末の地位を

獲得できると考える。これがテレビの逆襲だ。

株式会社アール・リサーチ 代表 柳本信一 Tel 047-342-3181 mobile 090-7428-8999 mail: [email protected]

ブログ、ほぼ(笑)毎日更新しています→http://rresearch.blog103.fc2.com